JPH08213214A - 可変式電子部品 - Google Patents

可変式電子部品

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JPH08213214A
JPH08213214A JP7054913A JP5491395A JPH08213214A JP H08213214 A JPH08213214 A JP H08213214A JP 7054913 A JP7054913 A JP 7054913A JP 5491395 A JP5491395 A JP 5491395A JP H08213214 A JPH08213214 A JP H08213214A
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chip resistor
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Tamotsu Yoshimura
保 吉村
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 部品点数及び作業工数を削減し得る可変式電
子部品を提供する。 【構成】 ロータ部材26に一体に形成したパイプ状の
連結部28を絶縁基板23に形成した貫通孔22に貫通
し、且つ連結部28の下端に入力電極27を加締め止め
して構成した可変式電子部品21。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば可変チップ抵抗
器のように、絶縁基板の上面にロータ部材を回転自在に
装着し、このロータ部材の回転により抵抗値等を調節す
るように構成した可変式電子部品に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の可変チップ抵抗器1の基本的構成
は、図5〜図9に示すように上下両面に開口した貫通孔
2を有するセラミツク製の絶縁基板3の上面に、前記貫
通孔2を囲うようにして平面形状がほぼU字状の抵抗膜
4を塗着形成すると共に、前記抵抗膜4に弾性的に接触
する接当部5を備えた平面形状が環状の金属製のロータ
部材6を設け、更に該ロータ部材6と前記前記絶縁基板
3の下面に設けた入力電極7とを貫通孔2を貫通したハ
トメ軸8により連結した構成になっている。そして、前
記抵抗膜4の一端には側面電極9が設けられ、該側面電
極9と入力電極7との間の抵抗値が前記ロータ部材6を
回転することにより可変する。
【0003】次に、前記可変チップ抵抗器1の製造方法
について説明すると、図7に示すように抵抗膜4を塗着
した絶縁基板3の貫通孔2に、下側開口から入力電極7
を介してハトメ軸8を貫通させる。次に、図8に示すよ
うに絶縁基板3の上部からロータ部材6を当て付け、ロ
ータ部材6の中央開口部6aにハトメ軸8を貫通させる
ともに、接当部5を抵抗膜4に接触させる。この後、図
9に示すようにプレス機のポンチ11によりプレスし
て、ハトメ軸8とロータ軸6とを加締める。
【0004】この結果、ロータ部材6とハトメ軸8とが
通電可能に加締め止めされ、ハトメ軸8の下面に形成さ
れた大径部8aと入力電極7とは圧接状態で摺動するこ
とになる。そして、大径部8aの下面には、図6に示す
ようにドライバー等を係止する平面十字型の係止部8b
が形成されているので、ここにドライバーの先端を係止
させハトメ軸8を回転付勢することによりロータ部材6
が回転し、接当部5が抵抗膜4上を摺動して抵抗調節が
行われる。
【0005】なお、前記可変チップ抵抗器1を使用する
場合は、図9に示すようにプリント基板12に形成した
開口部13内に大径部8aを挿入して可変チップ抵抗器
1の背面、即ち底面から抵抗調節を行い得るようにする
とともに、入力電極7や側面電極9を図示を省略した回
路パターンにハンダディップする。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の可変チップ抵抗
器1を構成する部品を大別すると、抵抗膜4を塗着した
絶縁基板3やロータ部材6、入力電極7、更にロータ部
材6と入力電極7とを接続するためのハトメ軸8等を備
え、大別しても4個の部品が必要であり、部品点数が多
くなっている。しかも、ハトメ軸8は単なる棒体ではな
く、径大部8aや凹状の係止部8bを加工形成したもの
であり、その製造コストは高い。
【0007】更に、可変チップ抵抗器1の製造に際して
は、ハトメ軸8を入力電極7を介して貫通孔2に貫通さ
せ、次にポンチ11により加締めねばならず、作業工程
が多くなっている。このため従来の可変チップ抵抗器1
の構成にあっては、部品点数や作業工数のいずれも多く
なるうえに部品管理のコストもかかり、これらが相まっ
て生産コストが増大していた。
【0008】本発明の目的は、部品点数及び生産工数の
いずれをも削減し得る可変式電子部品を提供することに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る前記目的
は、両側面に開口する貫通孔を形成した絶縁基板の一側
面に、抵抗膜等の調節用膜を前記貫通孔を囲うように設
けるとともに、前記調節用膜に対する接当部を備えたロ
ータ部材を設けた可変式電子部品において、前記ロータ
部材の中心部に前記貫通孔を貫通する連結部を一体に形
成し、且つ前記貫通孔を貫通した前記連結部に入力電極
を加締め止めしたことを特徴とする可変式電子部品によ
り達成される。
【0010】
【作用】前記構成の可変式電子部品によれば、ロータ部
材に一体に形成された連結部を貫通孔に貫通し、その下
端に入力電極を加締め止めする構成であるから、ロータ
部材と入力電極とを接続する部材が不要になり、部品点
数を削減することができる。しかも、製造に際してはロ
ータ部材の位置決め作業と連結部の貫通孔への貫通作業
とが同時に行われるので、作業工数を削減することがで
きる。
【0011】
【実施例】以下、図1〜図4を参照して本発明を適用し
た可変式電子部品の一実施例を説明する。実施例の説明
にあたっては、可変式電子部品の一例である可変チップ
抵抗器の構成について説明し、次いで可変チップ抵抗器
の製造方法について説明する。なお、図1は可変チップ
抵抗器の構成を示す断面図、図2は底面図、図3は可変
チップ抵抗器の製造方法を示す分解断面図、図4は製造
時の態様を示す分解斜視図である。
【0012】本実施例における可変チップ抵抗器21の
構成について説明する。可変チップ抵抗器21は、上下
両面に開口した貫通孔22を有するセラミツク製の絶縁
基板23の上面に、前記貫通孔22を囲うようにして平
面形状がほぼU字状の抵抗膜24を塗着形成すると共
に、前記抵抗膜24に対する接当部25を備えた平面形
状が環状の金属製のロータ部材26を設け、更に該ロー
タ部材26の中心部を絞り込んで一体に形成したを連結
軸28の下端に入力電極27を加締め止めした構成にな
っている。
【0013】前記抵抗膜24の一端には側面電極29が
設けられ、該側面電極29と入力電極27との間の抵抗
値が前記ロータ部材26を回転することにより調節され
る。なお、前記入力電極27は図2に示すように板状で
あり、その一部は絶縁基板23の下部に延長され、且つ
先端が絶縁部材23に沿って折り曲げられて、後述する
抵抗調節時に入力電極27の回動を防止するようになっ
ている。そして、連結軸28の下端には、後述するポン
チ等による加締め作業時に平面十字型の係止部28aが
形成され、ここにドライバー等の先端を係止して回転付
勢することによりロータ部材26が一体に回転し、入力
電極27と側面電極29との間の抵抗調節が行われるよ
うになっている。
【0014】前記構成から明らかなように、本実施例の
可変チップ抵抗器21にあっては、従来例で説明したハ
トメ軸が不要であり、加工コストのかかる部品が削減さ
れている。そのうえ製造工数も下記に説明するように簡
略することができ、これらが相まって製造コストを大幅
に低減することができる。
【0015】次に、前記可変チップ抵抗器21の製造方
法について説明する。図3に示すように、抵抗膜24を
塗着した絶縁基板23の上部から、貫通孔22にロータ
部材26に一体に形成した連結部28を貫通させる。連
結部28はパイプ状であり、その全長は絶縁基板23の
厚さと入力電極27の板厚を加算した厚さ寸法より長く
なるように設定されている。従って、連結部28を図3
及び図4に矢印Aで示すように貫通孔22に貫通させ、
更にその下端に入力電極27の貫通孔27aを貫通させ
た段階では、図3に想像線で示すように連結部28の下
端が入力電極27の下側に突出することになる。
【0016】この状態で、ロータ部材26の中心部、換
言すれば連結部28の基部を上部から抑え、連結部28
の下端から中空部28b内にポンチ31の先端を押し込
むようにして加圧する。ポンチ31の先端は十字型の山
形になっていて、加圧することにより先端から次第に中
空部28b内に押し込まれると同時に、テーパ面で連結
部28を外側に押し潰して入力電極27に加締め止めす
る。
【0017】次いで、ポンチ31を取り外すと、ポンチ
31が連結部28に食い込んだ跡が残り、図2に示すよ
うに十字型の係止部28aが形成される。そして、係止
部28aにドライバー等を係止させ、回転付勢すること
によりロータ部材26が回転し、接当部25が抵抗膜2
4を摺動して抵抗調節が行われる。
【0018】なお、前記可変チップ抵抗器21は量産さ
れるものであり、以下に図4を参照して量産時の概要を
説明する。即ち、入力電極27は金属フレーム32に所
定間隔で打ち抜き加工等により形成されている。そし
て、製造時には所定位置に位置決めされた絶縁基板23
の下部に入力電極27を位置決めし、絶縁基板23の底
部に入力電極27を重合わせる。この結果、貫通孔2
2、27aが連通し、次いで貫通孔22に連結部28を
貫通させ、前記のように加締め止めを行った後、フレー
ム32から入力電極27を切り離す。
【0019】このように、本実施例における可変チップ
抵抗器21は、ロータ部材26に連結軸28を一体に形
成することにより、ロータ部材26の位置決めと連結部
28の貫通作業とが同時に行われ、部品点数と作業工数
のいずれをも削減することができる。
【0020】以上に本発明の一実施例を説明したが、本
発明は前記に限定されるものではなく、種々の変形が可
能である。即ち、前記実施例は可変チップ抵抗器21の
背面側から抵抗調節を行うため連結部28の下端に係止
部28aを形成した。しかし、可変チップ抵抗器21の
上面から抵抗調節を行う場合は、係止部28aは不要で
あり、ポンチ31は単に円錐状の簡単形状のものでよ
い。この場合、抵抗調節はロータ部材26に形成した係
止部26aにドライバー等を係止させることにより行い
得る。
【0021】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明に係る可
変式電子部品は、ロータ部材に一体にパイプ状の連結部
を形成するとともに、製造に際しては絶縁基板に形成し
た貫通孔に連結部を貫通し、その下端に入力電極を加締
め止めするように構成した。従って、ロータ部材と入力
電極とを接続する部材が不要になり、部品点数を削減す
ることができる。しかも、製造に際してはロータ部材の
位置決め作業と連結部の貫通孔への貫通作業とが同時に
行われるので、作業工数を削減することができ、部品点
数の削減と相まって製造コストを大幅に低減することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例である可変チップ抵抗器の構成
を示す断面図である。
【図2】可変チップ抵抗器の構成を示す底面図である。
【図3】可変チップ抵抗器の製造方法を示す分解断面図
である。
【図4】可変チップ抵抗器の製造方法を示す分解斜視図
である。
【図5】従来の可変チップ抵抗器の一例を示す断面図で
ある。
【図6】従来の可変チップ抵抗器の構成を示す平面図で
ある。
【図7】ハトメ軸の貫通作業を示す要部の断面図であ
る。
【図8】ロータ部材の位置決め作業を示す断面図であ
る。
【図9】ポンチによる加締め作業を示す断面図である。
【符号の説明】
21 可変チップ抵抗器 22 貫通孔 23 絶縁基板 24 抵抗膜 25 接当部 26 ロータ部材 27 入力電極 28 連結部 28a 係止部 29 側面電極 31 ポンチ 32 フレーム

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両側面に開口する貫通孔を形成した絶縁
    基板の一側面に、抵抗膜等の調節用膜を前記貫通孔を囲
    うように設けるとともに、前記調節用膜に対する接当部
    を備えたロータ部材を設けた可変式電子部品において、
    前記ロータ部材の中心部に前記貫通孔を貫通する連結部
    を一体に形成し、且つ前記貫通孔を貫通した前記連結部
    に入力電極を加締め止めしたことを特徴とする可変式電
    子部品。
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5897810U (ja) * 1981-12-25 1983-07-02 松下電器産業株式会社 小形可変抵抗器
JPH02101709A (ja) * 1988-10-07 1990-04-13 Murata Mfg Co Ltd 可変低抗器
JPH0452708U (ja) * 1990-09-10 1992-05-06

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0452708U (ja) * 1990-09-10 1992-05-06

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