JPH08213108A - 接地バス付き電気コネクタ - Google Patents

接地バス付き電気コネクタ

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Publication number
JPH08213108A
JPH08213108A JP7189273A JP18927395A JPH08213108A JP H08213108 A JPH08213108 A JP H08213108A JP 7189273 A JP7189273 A JP 7189273A JP 18927395 A JP18927395 A JP 18927395A JP H08213108 A JPH08213108 A JP H08213108A
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JP
Japan
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ground bus
contact
connector
insert
groove
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Withdrawn
Application number
JP7189273A
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English (en)
Inventor
Billy E Olsson
エリック オルソン ビリー
Losif Korsunsky
コルサンスキー ロジフ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Whitaker LLC
Original Assignee
Whitaker LLC
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH08213108A publication Critical patent/JPH08213108A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R13/00Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
    • H01R13/648Protective earth or shield arrangements on coupling devices, e.g. anti-static shielding  
    • H01R13/658High frequency shielding arrangements, e.g. against EMI [Electro-Magnetic Interference] or EMP [Electro-Magnetic Pulse]
    • H01R13/6581Shield structure
    • H01R13/6585Shielding material individually surrounding or interposed between mutually spaced contacts
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R13/00Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
    • H01R13/648Protective earth or shield arrangements on coupling devices, e.g. anti-static shielding  

Landscapes

  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)
  • Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】多数のコンタクトが高密度に配列され、高周波
信号用に使用可能な接地バス付き電気コネクタを提供す
る。 【解決手段】接地バス付き電気コネクタ10は、中央に
空洞36が形成された絶縁ハウジング20を有する。こ
の絶縁ハウジング20の空洞36の内壁には平行溝70
が形成され、且つ、外面に溝146を有する絶縁体で覆
われた接地バス108を有する接地バスインサート10
0が挿入保持される。対向する溝70、146の間に平
板状の信号コンタクト40が挿入保持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電気コネクタに関す
るものであり、特に、複数のコンタクトを高密度に配設
させた小型コネクタと、高密度に配設された信号コンタ
クト列の間に接地バスを設けたコネクタに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】電気コネクタアセンブリは親基板と子カ
ードを接続するものであり、その内部には複数の信号コ
ンタクト部材が密に細長く2列に配置されており、各列
は絶縁材ハウジングに設けられた溝の中にそれぞれ納め
られている。このような電気コネクタアセンブリには、
親基板の表面に取り付けられる第1コネクタと、前記第
1コネクタと嵌合自在に子カードの縁部に取り付けられ
る第2コネクタが設けられている。各コネクタでは、信
号コンタクトの列と列の間の中央溝に接地バス部材を挿
入してクロストークの発生を防いでいる。もしこの接地
バス部材がなければ、親基板と子カードの間で高密度に
配設された信号コンタクトを介して送信される信号が劣
化してしまう。もっと大型のアセンブリでは、その長さ
方向に信号コンタクトアレイを複数配列し、各コンタク
トアレイの間に独立接地バス部材を設けるようにしてい
る。通常、この接地バス部材は平板な金属部材であっ
て、相手コネクタアセンブリと嵌合した時に連続接地面
を形成するようになっており、こうしてコネクタアセン
ブリの幅を最小限に抑えている。
【0003】米国特許第5、120、232号にはこの
ようにインピーダンス整合させたコネクタが開示されて
おり、このコネクタはパーツ番号767003と767
004の嵌合プラグとレセプタクルの対としてAMP社
からMICTORの商標名で販売されている。この他、
同様のコネクタアセンブリが米国特許第5、199、8
85号に開示されている。このコネクタアセンブリの第
1コネクタの信号端子に第1コンタクト部が形成されて
おり、この第1コンタクト部は基板取付面から自由端方
向へ直角に屈曲されていて親基板の導電性パッドの表面
に取り付けられるようになっている。一方、接地バスに
はポストが形成されており、このポストは基板取付面に
形成されたスルーホール内に挿入され、接地バスを基板
の接地回路に半田付けする。第2コンタクト部はコネク
タ嵌合面沿いに露出していて第2のコネクタの信号コン
タクトの相補第2コンタクト部と電気的に接続されるよ
うになっている。第2コネクタでは、カード取付面から
外側へ第1コンタクト部が延びていて子カードの導電性
パッドに半田付けされている。他方、接地バスのポスト
はエッジ面に挿入されると、エッジから一定の距離内側
よりの位置に形成された横方向のスルーホールに嵌入さ
れたカードの接地回路と電気的に係合するようになって
いる。どのコネクタの第2コンタクト部にもボディー部
から不均一な長さで延びた角状突起(以下、タインと称
す)が設けられており、当該タインは前記コンタクト列
を横断するよう片持ちビームスプリングアーム対を形成
しており、ビームスプリングアームの端部は別のコネク
タの第2コンタクト部の対応部と嵌合して十分な電気接
続を確保し、もって確実な信号伝達を可能としている。
どちらのコネクタでも、信号コンタクトは正確に成形さ
れた溝の中に締まりばめされてプラスチックハウジング
の中に保持されるが、コンタクト本体の凸部の山が低く
なっているためしっかりと保持される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】MICTOR製品の場
合、信号コンタクトは約0.0635cm(0.025
インチ)の間隔で配設されている。信号コンタクトのボ
ディー部はほぼ平坦なシート状金属でできている。ま
た、コンタクト間のハウジング壁の厚みはわずかに約
0.0279cm(0.011インチ)だが、コンタク
トをしっかりと保持して正確に位置決めする。製造時の
これらの許容差は非常に厳しいものである。各接地バス
の厚みは約0.04572cm(0.018インチ)
で、接地バスとそれに対応するハウジングスロットの横
の長さは約1.18872cm(0.468インチ)で
ある。コネクタの全体の寸法を最小限に抑えるため、信
号コンタクト溝の最も内側の側壁と接地バススロットの
間の壁部の厚みはわずかに約0.03556cm(0.
014インチ)にしてある。この電気コネクタでは、信
号コンタクトと接地バスを溝とスロットの中にそれぞれ
押し込むため、前記壁部にストレスが加わってしまうと
いった問題がある。
【0005】従って、細長いコンタクト部材を高密度に
2列設け、また、細長く正確な絶縁ハウジングを簡単に
形成でき、薄いバリヤ壁を介してコンタクト挿入溝を高
密度に形成でき、経済的に製造でき、さらに、正確な寸
法で簡単に組立できるコネクタが望まれていた。
【0006】また、接地バス部材を介して2列に形成さ
れた細長い信号コンタクト部材を最小の寸法の絶縁性ハ
ウジングに納め、信号コンタクトと接地バスを該ハウジ
ング内に正確に位置決めしながらも薄壁部に加わるスト
レスを抑えるコネクタが望まれていた。
【0007】さらに、基板取付面と嵌合面との間の高さ
を大きくして、成形時の絶縁材の寸法精度を保つコネク
タが要望されていた。
【0008】さらにまた、取付を行う第1回路基板に対
して一定の高さを有しており、また、第1回路基板に平
行な第2回路基板に取り付けられた相補嵌合コネクタと
協動するように構成されており、互いに一定の間隔をあ
けて配設しなくてはならない前記1対の回路基板、すな
わち、第1回路基板と第2回路基板を装置またはフレー
ム部材の内部で相互に接続し、一方または両方の基板に
所定の高さの電気または電子部品が取り付けられるよう
に間隙を形成できると共にこれらの部品から発せられる
熱を放出させる空気が流れるよう空隙を確保できる小型
コネクタが要望されていた。
【0009】本発明は上記従来技術の有する課題や要望
に鑑みてなされたものであり、その目的は、2列形成さ
れた信号コンタクトの中間に接地バスプレートを設けら
れ、絶縁材からなる接地バスインサートを前記接地バス
プレートと一体に成形してコネクタハウジングを容易か
つ正確に製造でき、また、接地バスと信号コンタクトの
間に挟まれている絶縁材の厚みを必要な厚みにできるよ
うにした接地バス付き電気コネクタを提供することにあ
る。
【0010】本発明のその他の目的は、接地バスと信号
コンタクトの間に設けられている絶縁材製薄壁の損傷を
確実に防止する接地バス付き電気コネクタアセンブリを
提供することにある。
【0011】本発明のさらにその他の目的は、高さを高
くしても信号コンタクトの溝と接地バスの精度が損なわ
れることがなく、装置内に取り付けられている回路基板
を一定の間隔を開けて平行に接続できる接地バス付き電
気コネクタを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、絶縁ハウジング内に列状に配置される複数のコンタ
クトに沿って配設された接地バスを有する本発明の接地
バス付き電気コネクタにおいて、前記接地バスは表面が
絶縁層で覆われており、前記絶縁ハウジング内に挿入可
能に形成されたことを特徴とする。
【0013】また、本発明の接地バス付き電気コネクタ
は、内面に平行溝が形成された空洞を有する絶縁ハウジ
ングと、該絶縁ハウジングの前記空洞内に挿入固定さ
れ、かつ、外面に前記平行溝に対応する溝が形成され、
また、内部に接地バスを有する接地バスインサートと、
該接地バスインサートと前記絶縁ハウジングの前記溝の
間に挿入保持される複数のコンタクトとを具備すること
を特徴とする。
【0014】
【発明の効果】本発明の接地バス付き電気コネクタで
は、信号コンタクト列の間に正確に接地バスを配置する
ことができ、当該接地バスと信号コンタクトとの間を絶
縁材でできた隔壁によって分離されているため、例えこ
の隔壁が大変薄い場合でも一定の最小限の厚みを確保す
ることができる。また、本発明の接地バス付き電気コネ
クタでは、信号コンタクト用溝の寸法精度を保持し、ま
た、信号コンタクトと接地バスとの間隔を最小限に保ち
ながらその高さを高くすることができるため、一定の間
隔を開けて接続しなくてはならないような一対の回路基
板の接続に利用することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】上述のように、本発明の接地バス
付き電気コネクタは、バリヤ壁で互いに遮断されるよう
複数の信号コンタクトが2列形成され、かつ一定の高さ
を有するように形成されており、また、高精度の成形を
行うことができると共にハウジング内のコンタクトまた
は薄壁部への損傷を最小限に抑えるられる。
【0016】一実施例において、本発明の接地バス付き
電気コネクタは、複数の信号コンタクトが1対の列状に
配設されており、また、当該信号コンタクトの対はそれ
に沿って設けられた1または複数の接地バス部材によっ
て隔てられているため電気コネクタを回路基板に取り付
ける際の占有面積が小さくなる。また、本発明の接地バ
ス付き電気コネクタは高さを有しているため、所定の間
隔を開けて配設しなくてはならないような一対の回路基
板を相互に接続する場合でも、本発明の電気コネクタと
相補コネクタを一緒に使用すれば一定の高さが生じて間
隔を確保できるためこのような回路基板の接続も可能に
なる。
【0017】本発明の電気コネクタのハウジングは、各
信号コンタクトの第2コンタクト部の外側タイン用信号
コンタクト溝と、第2コンタクト部の内側タイン用信号
コンタクト溝が形成されて大きな空洞が形成されてい
る。接地バス部材には板状部が設けられていて、その一
方の長手方向縁部には嵌合自在なコンタクト部が、ま
た、もう一方の長手方向縁部にはポストアレイが形成さ
れている。前記接地バスの両側面には絶縁材が成形され
ており、嵌合自在なコンタクト部、ポストアレイ、それ
にサイドエッジの一部が露出していて、これら全体が接
地バスインサートを構成している。
【0018】接地バスインサートの絶縁材の外面は、正
確に位置決め形成された溝が複数形成されている。この
溝は、当該接地バスインサートをハウジングの中央に形
成されている空洞に挿入した時に、第2コンタクトの内
側タイン用信号コンタクト溝の内側半分を構成する。一
方、接地バスを挿入すると、接地バスの露出サイドエッ
ジが前記空洞の内側両端に形成されている溝と係合す
る。完全に挿入すると、前記サイドエッジに形成されて
いる突起が溝の底と係合するため接地バスインサートは
ハウジングに保持される。
【0019】
【実施例】接地バス付き電気コネクタ10には絶縁材か
らなるハウジング20が設けられており、当該ハウジン
グ20は互いに対向している側壁22、24と長手方向
エンド壁部26、28を有している。これらの側壁とエ
ンド壁部は基板取付面30からシュラウド34を経て嵌
合面32まで続いており、このシュラウド34は前記側
壁22、24と前記長手方向エンド壁部26、28から
外側へ突出形成されていて空洞36を構成している。前
記長手方向エンド壁部26と28にはそれぞれ基部38
が設けられていて接地バス付き電気コネクタ10を回路
基板12に固定している。絶縁ハウジング20の中には
信号コンタクト40が複数収容されており、当該信号コ
ンタクト40には第1コンタクト部42が形成されてい
る。この第1コンタクト部42はその自由端まで基板取
付面30から回路基板12の主面14に沿って延在して
おり、自由端44以外の部分は回路基板12の導電性パ
ッド16に半田付けされている。図からも分かるよう
に、回路基板12のスルーホール18の周囲にはメッキ
材料が設けられており、このスルーホール18には接地
バス付き電気コネクタ10の接地バス部材102のポス
ト118を挿入する(図10参照)。
【0020】シュラウド34の内側の嵌合面32からは
信号コンタクト40の第2コンタクトの細長い外側タイ
ン46が外方へ突出して空洞36の中に露出している。
この露出している外側タイン46は、電気コネクタを嵌
合させた時に、別の電気コネクタ(図示せず)の信号コ
ンタクトの対応する短い外側タインと電気的に係合す
る。図10には、第2コンタクト部の内側タインを挿入
するためのチャンネル48が形成されている。このチャ
ンネル48には、別の電気コネクタの対応する信号コン
タクト部の細長い内側タインが嵌入して電気コネクタ1
0の内側タインと係合するようになっている。
【0021】接地バス部材102のコンタクト部104
は接地バス付き電気コネクタ10の嵌合面32から外方
へ突出して空洞36の中に露出している。図10に示す
ように、このコンタクト部104は信号コンタクト40
の内側タインを収容するチャンネル48の列と列の間に
位置している。空洞36の長手方向両端にはそれぞれア
ラインメントポスト50が立設されている。このアライ
ンメントポスト50は、相手方嵌合コネクタに嵌着する
ときに相手コネクタの相補凹部に係合してコネクタ同士
を揃え易くする。このアラインメントポスト50を非対
称形に配置して嵌合面を偏らせるようにしてもよい。
【0022】図2−図7に特に大きく示されているよう
に本発明では、接地バス部材102は接地バスインサー
ト100の一部として一体に成形されて絶縁ハウジング
20の内部に固定されている。図2−図5に示されてい
る接地バス部材102の対は、シート状金属を打ち抜き
成形した直後のブランク状態で、キャリヤストリップ1
06につながったままである。接地バス部材102の平
坦な接地バス108の両側にはサイドエッジ110と1
12が、また長手方向エッジの一方は嵌合自在コンタク
ト部114、そしてもう一方は基板取付部116が形成
されている。前記基板取付部116にはポスト部118
が形成されており、ブランク状態ではこのポスト部11
8が前記接地バス部材102をキャリヤストリップ10
6に接合している。嵌合自在コンタクト部114の近傍
には係合部(LANCE)120が形成されている。こ
の係合部120は基板取付部116の方向へ所定の角度
で屈曲延在している。また、前記接地バス108には貫
通孔122が複数形成されている。前記サイドエッジ1
10と112には1または複数の爪124が形成されて
いるが、この爪124は基板取付部116の方向に偏在
した形状となっている。
【0023】図5−図7に示すように、前記接地バス1
08の両面126と128を成形加工してそれぞれに絶
縁カバー130を形成する。好ましくは接地バス部材1
02をキャリヤストリップ106に接合したままで成形
加工する。貫通孔122を接地バス108に形成する
と、柱状ジョイント132が形成されるため絶縁カバー
130を接地バス108の両面126と128にしっか
りと一体に固定できるため好ましい。絶縁カバー130
のエッジの中で接地バス部材102の嵌合自在コンタク
ト部114に近く、係合部120から所定間隔離れたエ
ッジがエッジ134で、基板取付部116に近いエッジ
が下側エッジ136である。また、当該絶縁カバー13
0のサイドエッジ138と140は接地バス108のサ
イドエッジ110と112から内側方向へそれぞれ所定
間隔離れており、これらの間には縁端部142、144
がそれぞれ形成されている。絶縁カバー130の外面に
は溝146が複数形成されており、溝と溝の間は横幅の
小さな隔壁148で分離されている。溝146は接地バ
ス付き電気コネクタ10の信号コンタクトにそれぞれ対
応している。
【0024】図8と図9において、絶縁ハウジング20
を成形してボディー部52を形成する。このボディー部
52は嵌合面32を形成しており、また、ボディー部5
2の係止面54は接地バス付き電気コネクタ10の基板
取付面30の方を向いている。この係止面54には信号
コンタクト40(図1と図10参照)のボディー部52
に対応して溝56が形成されている。チャンネル48は
前記内側タインに対応しており、また前記溝56と連通
している。溝56には溝58が接続されていて嵌合面3
2に連通している。前記溝58には信号コンタクト40
の外側タインが挿入される。また、前記ボディー部52
には係止面54から中央凹部62まで、嵌合面32から
内側の方へバス挿入溝60が形成されている。さらに、
ボディー部52にはポケット64が形成されていて、接
地バスインサート100を完全に挿入すると係合部12
0がポケット64とラッチ係合する。前記ボディー部5
2から基板取付面30までは細長いキャビティー66が
形成されている。このキャビティー66は両側を側壁2
2、24で、両端を長手方向エンド壁部26、28およ
びその中間に配設された内部壁68で囲まれている。こ
うして形成されたキャビティー66のそれぞれに接地バ
スインサート100が対応している。従って、図のよう
に1対の接地バスインサート100を使用する場合は、
隣接するキャビティー66もはもう一方の接地バスイン
サート100が挿入されることになる。側壁22、24
の内側の面には平行溝70が形成されている。この平行
溝70は第2隔壁72でそれぞれ隔離されており、当該
平行溝70はそれぞれ信号コンタクト40に対応してい
る。
【0025】図9に最も分かり易く示されているよう
に、絶縁ハウジング20には接地バスインサート100
を基板取付面30の側からキャビティー66の中へ挿入
できるようになっている。長手方向エンド壁部26、2
8とこの中間に設けられた内壁部68では、互いに対向
し合う面すなわち、26の内面と69の一方の面と、2
8の内面と69の他方の面にそれぞれガイドチャンネル
74が形成されている。このガイドチャンネル74はそ
れぞれ横幅の小さな1対のリブ76で形成されている。
ガイドチャンネル74の厚みは、接地バスボディー部1
08の厚みよりも大きい。前記接地バス108の前記嵌
合コンタクト部114がバス挿入溝60の中に入って上
側エッジ134が絶縁ハウジング20のボディー部52
の係止面54に突き当たるまで前記接地バス108の両
縁端部142と144は前記ガイドチャンネル74に沿
って移動する。係合部120は一時的に湾曲してバス挿
入60の中へ入り込み、弾性作用によって外側へ付勢さ
れてポケット64と係合する。こうしてポケット64の
ラッチ面に係合して接地バスインサート100を絶縁ハ
ウジング20に保持する。接地バス108のサイドエッ
ジ110と112に形成されている爪124はガイドチ
ャンネル74の底面に食い込み、一旦完全に絶縁ハウジ
ング20に挿入した接地バスインサート100が抜け出
ないようにする。
【0026】スペースを節約するには、接地バスインサ
ート100のサイドエッジに沿ってコンタクトアレイの
4隅に信号コンタクトを設けるのが望ましい。このた
め、リブ76は露出している縁端部142、144の部
分においてコンタクトと接地バス部材102との絶縁壁
の役割を果たしており、リブ76の厚みは接地バスイン
サート100の絶縁カバー130の厚みにほぼ等しい。
クロストークを最も良く防止するには、接地バス部材1
02の嵌合自在コンタクト部114を、フランジ150
の部分でサイドエッジ110と112よりも若干長くす
る。図に示すように嵌合自在コンタクト部114の両端
の間には厚みの小さな薄肉部152が両端の左右にそれ
ぞれ形成されている。相手方の電気コネクタ(図示せ
ず)と嵌着させる場合、嵌め合わせの時点で相手方電気
コンタクトの相補接地バスコンタクト部のスプリングア
ームと前記薄肉部152が協動するようになっている。
嵌合自在コンタクト部114の両端のうち前記薄肉部1
52に隣接する境界部分にが前記フランジ150が形成
されている。接地バスインサート100を挿入する時に
前記フランジ150を挿入できるよう、前記ガイドチャ
ンネル74の中にさらに深みのある溝78を形成する。
【0027】図8に示すように、前記バス挿入溝60は
前記係止面54に沿って面取り加工が施されており、前
記接地バス部材102の嵌合自在コンタクト部114を
挿入できるようになっている。再び図8に示すように、
嵌合面32に形成されたチャンネル48への挿入部分が
広くなるようチャンネル48の開口部にはテーパー処理
が施されていて相手方電気コネクタ(図示せず)のコン
タクト部の内側の細長いタインの先端部を簡単に挿入で
きるようになっている。また、溝56の内壁面に突起を
形成して、電気コネクタの組立時に信号コンタクト40
のボディー部の挿入量を制御するのが好ましい。
【0028】図10には接地バス付き電気コネクタ10
を回路基板12に完全に取り付けた様子が示されてい
る。図11は組立が完了した電気コネクタを基板取付面
の方向へ向けた様子が描かれている。信号コンタクト4
0を接地バス付き電気コネクタ10に完全に装着した後
で、溝146と絶縁ハウジング20の側壁22と24に
形成されている溝70がそれぞれ対向するように前記接
地バスインサート100を絶縁ハウジング20の中に取
り付ける。信号コンタクト40は、本体部80、内側タ
イン82、この内側タイン82と一体に形成された細長
い外側タイン46で形成されており、前記内側タイン8
2と外側タイン46は本体部80から外側方向へ突出し
て信号コンタクトの第2コンタクト部を形成している。
また、前記信号コンタクト40は、前記本体部80と前
記第1コンタクト部42を連結する中間部84を備えて
いる。信号コンタクト40を保持するため凸部86を数
個形成して溝56の内壁と外壁に締まりばめするように
なっている。
【0029】溝56に揃えて配列されている対向溝70
と146の中に本体部80を位置決めした状態で、基板
取付面30から絶縁ハウジング20の中に信号コンタク
ト40を挿入できる。溝56と58それにチャンネル4
8はそれぞれテーパー加工と面取り加工が施されている
ため、信号コンタクト40を挿入する組立初期の段階で
は内側タイン82と外側タイン46の先端部が簡単に曲
がる。接地バス付き電気コネクタ10に信号コンタクト
40を完全に挿入しようとすると、接地バスインサート
100の絶縁カバー130に形成されている溝146が
細長い中間部84をガイドする。図10に示すように、
信号コンタクト40の中間部84には90°捻った部分
88がある。このねじれ部分88は、打ち抜き加工した
後のブランク状態の金属片の面方向及び金属結晶の微粒
構造の粒子の配列方向を軸として第1コンタクト部42
を捻り加工して回路基板12の主面14に沿って延びる
ように加工したものである。このような微小コンタクト
部材の場合、金属片から直接このような形で信号コンタ
クトを打ち抜き加工したり、あるいは、粒子の配列方向
に対して直角な方向に折り曲げ加工するよりも前述のよ
うに捻り加工する方が好ましい。このように加工を施す
と、信号コンタクト40に弾性が付与されるため、半田
付けを行う前に接地バス付き電気コネクタ10を回路基
板12に取り付ける際に導電性パッド16に押さえつけ
られた時に第1コンタクト部42が撓むことができるよ
うになる。
【0030】接地バス付き電気コネクタ10は、まず、
接地バスインサート100を絶縁ハウジング20に挿入
し、次に、信号コンタクト40を前記絶縁ハウジング2
0に挿入する。こうして、コネクタ10は回路基板12
に取り付ける前の組立完了の状態となる。あるいは、図
12に示すように、まず回路基板12のメッキ加工され
たスルーホール18の中にポスト118を嵌入して接地
バスインサート100を基板12上の所定位置に固定し
て、次に、信号コンタクト40を取り付けた絶縁ハウジ
ング20を前記接地バスインサート100の上から装着
して信号コンタクト40を溝56に係合挿入させる。そ
の後、絶縁ハウジング20の係止面54と絶縁カバー1
30の上側エッジ134が突き当たり、また、係合部1
20がポケット64と係合するまで前記絶縁ハウジング
20を接地バスインサート100に挿入する。図12か
ら分かるように、信号コンタクト40の第1コンタクト
部42の自由端44は基部38の底面90の面よりもさ
らに下がっている。このため、回路基板12の主面14
と基部38の底面90が当接する前に回路基板12の導
電性パッド16と信号コンタクト40の第1コンタクト
42が係合する。このため、半田付けをするまでは第1
信号コンタクト部42と導電性パッド16は通常の力で
係合されるため、確実に半田付け接合を行うことができ
る。信号コンタクト40の挿入方向に対向して係止面1
58が形成されていて挿入具(図示せず)と係合して信
号コンタクト40への損傷を防いでいる。
【0031】接地バスインサート100は、例えば、真
鍮で接地バス部材102を形成し、次に必要であれば従
来のメッキ処理を行い、さらに、オプションとして接着
剤を使用しながら液晶ポリマーレジンなどの絶縁性プラ
スチック材で前記接地バス部材102の表面に絶縁カバ
ー130を成形して製造してもよい。成形加工中は、縁
端部142、144、接地バス108のうち嵌合自在コ
ンタクト部114と基板取付部116に近い部分を成形
装置(図示せず)のキャビティー壁部で握持して接地バ
スインサート100をしっかりと固定して確実に密閉を
行い成形キャビティー内にレジンが保持されるようにす
る。絶縁カバー130を成形加工した後、ポスト118
の末端にある切り取り部154で切断して接地バスイン
サート100からキャリヤストリップ106を切り取っ
てもよい。
【0032】例えば、絶縁ハウジング20は液晶ポリマ
ーのような熱可塑性レジンで成形してもよい。信号コン
タクト40は、ベリリュームと銅の合金からなる厚みが
約0.020センチ(0.008インチ)の材料を打ち
抜きして形成してもよい。必要であれば、接地バス部材
102のポスト118に爪156を形成して半田付けす
るまで回路基板12に接地バス付き電気コネクタ10を
保持させるようにすることも出来る。この場合、半田付
けするまで回路基板12のスルーホール18から不意に
接地バス付き電気コネクタ10が抜けないような力でポ
スト118はメッキ加工したスルーホール18と係合す
る。半田付けの前に接地バス付き電気コネクタ10を回
路基板12に完全に取り付けると、信号コンタクト40
の第1コンタクト部42の自由端44が撓むが、この時
発生する上方向の力によってコネクタが抜けでないよう
にするためにも、上述のような係合保持を行うのが望ま
しい。また、図12のように接地バスインサート100
をまず回路基板12に取り付けるような場合にも有効で
ある。
【0033】以上のように、本発明よれば、接地バス付
き電気コネクタ10の高さが高くなっても、絶縁ハウジ
ング20の製造や、信号コンタクト40と接地バス10
8を絶縁ハウジング20に挿入する組立作業が複雑にな
ることはない。あるいは、接地バスは不要だが細長いコ
ンタクトを2列に配設するような小型コネクタに本発明
を利用することも可能である。即ち、金属プレート部材
の上下両端部分を絶縁カバーに埋め込んでそのサイド部
分を露出させて絶縁ハウジング内への挿入やハウジング
内での保持を簡単にする。このようにすると、厚みの薄
い壁部の寸法を精度良く保ち、また、組立作業中または
組立作業後のハウジングとコンタクトの一体性を保持す
ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の接地バス付き電気コネクタを回路基
板に取り付けた様子を示す斜視図
【図2】連続した金属ストリップを打ち抜いた直後のブ
ランク状態の接地バス部材対で、キャリヤストリップに
くっついている様子を示す斜視図
【図3】図2に類似の側面図で打ち抜き直後のブランク
状態の接地バス部材対で、キャリヤストリップにくっつ
いている様子を示す正面図
【図4】図2と図3の接地バス部材対の一方の部材の嵌
合自在コンタクト部を図3の線4−4から見た部分拡大
断面図
【図5】図2−4に示す接地バス部材に絶縁材の表面に
絶縁材を取り付けて形成された接地バスインサートの斜
視図
【図6】図5の線6−6から見た前記接地バスインサー
トの断面図
【図7】図5の接地バスインサートの側面図
【図8】図1の電気コネクタの絶縁ハウジング部材の長
手方向断面図
【図9】図1の絶縁ハウジング部材の横方向断面図
【図10】回路基板に取り付けた状態の図1−図9の接
地バス付き電気コネクタアセンブリの長手方向断面図
で、接地バスインサートと信号コンタクトがハウジング
に納められている様子を示す断面図
【図11】線11−11で見た図10の電気コネクタの
横方向断面図
【図12】信号コンタクトが内部に取り付けられてお
り、接地バスインサートは回路基板に固定されていて、
組立の様子を示している図8と図9の電気コネクタハウ
ジングの長手方向断面図
【符号の説明】
10 接地バス付き電気コネクタ 20 絶縁ハウジング 36 空洞 40 信号コンタクト 100 接地バスインサート 102 接地バス部材 126、128 面 130 絶縁性カバー

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁ハウジング内に列状に配置される複
    数のコンタクトに沿って配設された接地バスを有する接
    地バス付き電気コネクタにおいて、 前記接地バスは表面が絶縁層で覆われており、前記絶縁
    ハウジング内に挿入可能に形成されたことを特徴とする
    接地バス付き電気コネクタ。
  2. 【請求項2】 内面に平行溝が形成された空洞を有する
    絶縁ハウジングと、 該絶縁ハウジングの前記空洞内に挿入固定され、かつ、
    外面に前記平行溝に対応する溝が形成され、また、内部
    に接地バスを有する接地バスインサートと、 該接地バスインサートの前記溝と前記絶縁ハウジングの
    前記平行溝の間に挿入保持される複数のコンタクトとを
    具備することを特徴とする接地バス付き電気コネクタ。
JP7189273A 1994-07-25 1995-07-25 接地バス付き電気コネクタ Withdrawn JPH08213108A (ja)

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US279728 1981-07-02
US08/279,728 US5536179A (en) 1994-07-25 1994-07-25 Electrical connector with ground bus insert

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