JP2007220427A - アース板付きコネクタ - Google Patents
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Abstract
【課題】高周波・高速の信号の授受に適したアース板付きコネクタであって、その特性インピーダンスの調整を可能にした同コネクタを提供する。
【解決手段】非導電性樹脂製のハウジング12の内部に、導電性金属製の信号端子13xと、導電性金属製のアース端子13yと、アース端子13yに接続するアース板13zとを配設したアース板付きコネクタであって、アース板13zは、導電性金属から板状に形成された基部13z1の表裏両面に、ハウジング12の非導電性樹脂とは誘電率の異なる非導電性樹脂を材料としてインサートモールド成形によりスペース板13z2を積層形成して構成され、かかるアース板13zを、別途モールド成形されたハウジング12の内部に嵌入してなるもの。アース板13zの樹脂を適宜選択することで、特性インピーダンスを調整できる。
【選択図】図4
【解決手段】非導電性樹脂製のハウジング12の内部に、導電性金属製の信号端子13xと、導電性金属製のアース端子13yと、アース端子13yに接続するアース板13zとを配設したアース板付きコネクタであって、アース板13zは、導電性金属から板状に形成された基部13z1の表裏両面に、ハウジング12の非導電性樹脂とは誘電率の異なる非導電性樹脂を材料としてインサートモールド成形によりスペース板13z2を積層形成して構成され、かかるアース板13zを、別途モールド成形されたハウジング12の内部に嵌入してなるもの。アース板13zの樹脂を適宜選択することで、特性インピーダンスを調整できる。
【選択図】図4
Description
本発明は、高周波・高速の信号の授受に適したアース板付きコネクタに関し、殊にその特性インピーダンスの調整を可能にした同コネクタに関する。
近年、電子機器の高性能化は著しく、その内部で或いは外部の機器との間で交わされる信号の高周波化や高速化は飛躍的に進んでおり、この信号の中継機能を担うコネクタにもその対応が迫られて来ている。
上記信号の高周波化や高速化に対応したコネクタとして、例えば特許文献1に記載されたものが知られている。このコネクタは、樹脂製ハウジングの幅方向両側に長手方向に間隔を隔てて信号端子を複数植設し、長手方向に配列された信号端子の間にアース端子を配置し、幅方向に植設された信号端子の間にアース板を配置したものであり、かかる構成により、シールド効果が向上し、不要輻射の少ない高周波信号用に好適なコネクタとなる(文献1の段落0021参照)。
ところで、斯様なコネクタは、他の電子部品と共に回路基板上に実装され、そこにプリントされている回路パターン或いはフレキシブル基板の如きものに接続されて信号の授受を行っており、これらの伝送路系内での特性インピーダンスの整合を図るように工夫が加えられている。
何故ならば、電子機器の設計に際して、そこに組み込まれる上記電子部品や回路基板のパターン、或いはフレキシブル基板の同インピーダンスを、夫々、例えば50Ωとか100Ωと言った比較的低い値に設定し、上記伝送路系内での信号の反射波の発生に基づくノイズや信号の乱れを防止する必要があるからである。換言すれば、このように特性インピーダンスの整合が図られていれば、上記信号の反射は生じないが、その不整合部位が存在するとそこで信号が反射し、上記ノイズや信号の乱れ、さらには誤信号の発生などに至るのである。
勿論、伝送路系内にあって信号の授受を中継するコネクタにも、当然、設定された上記インピーダンスを満たすことが要求される訳であるが、前記特許文献1に示した如きものの場合、該インピーダンスは、プラグの信号端子とソケットの信号端子の自己インダクタンス、並びに同信号端子とアース板及びアース端子間の静電容量によって決まってしまい、また該静電容量はこれらの間に介在するハウジングの材質とその形状に支配される誘電率で決まって来ることから、その調整のための設計自由度は殆んど無く、従って特性インピーダンスの調整が不十分なケースがあった。
本発明はこれらの点に鑑みて成されたものであり、その目的は、授受信号の高周波化や高速化に適したコネクタであって、特性インピーダンスの調整を可能にしたアース板付きコネクタを提供することにある。
上記目的を達成するため本発明は、非導電性樹脂製のハウジングの内部に、導電性金属製の信号端子と、導電性金属製のアース端子と、該アース端子に接続するアース板とを配設したアース板付きコネクタであって、上記アース板は、導電性金属から板状に形成された基部の表裏両面に、上記ハウジングの非導電性樹脂とは誘電率の異なる非導電性樹脂を材料としてインサートモールド成形によりスペース板を積層形成して構成され、かかるアース板を、別途モールド成形された上記ハウジングの内部に嵌入してなるものである。
上記信号端子が、上記ハウジングの幅方向両側に、長手方向に間隔を隔てて複数並設され、上記アース板が、幅方向両側の信号端子同士の間に位置付けられるようにして、同ハウジングの幅方向中央に長手方向に沿って配置されたものであってもよい。
上記アース板が、その基部に上記スペース板で覆われていない基部側部及び基部上部を有し、上記基部側部を上記ハウジングに形成した圧入溝に圧入・固定すると共に、上記基部上部を同ハウジングに形成した挿入穴に臨ませたものであってもよい。
上記コネクタは、プラグであり、その相手方コネクタであるソケットは、そのソケットハウジングの幅方向両側に長手方向に間隔を隔てて並設された複数の信号端子を有すると共に、幅方向両側の信号端子同士の間に非導電性樹脂からなる絶縁部を有し、該ソケットに上記プラグが嵌合したとき、上記基部上部が上記絶縁部に進入されるようになっていてもよい。
本発明によれば、授受信号の高周波化や高速化に適したコネクタであって、特性インピーダンスの的確な調整が可能なアース板付きコネクタを提供できる。
以下、本発明の好適実施形態を添付図面に基づいて説明する。
図1は本発明をボード・ツー・ボード式のコネクタに適用した実施形態を示し、上方の図1(a)に示す11は一方の回路基板に実装されるプラグ、同下方の図1(b)に示す1は他方の回路基板に実装されるソケットで、ソケット1にプラグ11を嵌合させることで双方の回路基板を電気的に接続し、前記信号の授受を行ない得るようになっている。なお、上記プラグ11もソケット1もコネクタであり、特に断らない限り、この両者を総称して、或いはいずれか一方を指してコネクタと呼称する。
上記ソケット1は、図1〜図3に示すように、一方の回路基板B1に実装されており、非導電性樹脂製のソケットハウジング2と、該ハウジング2に植設・配列された複数の導電性金属製のソケット端子3とを有している。そして同ハウジング2は、枠状に形成された外側ハウジング2xと、その内方に配置された内側ハウジング2yとから成り、内側ハウジング2yは外側ハウジング2xにソケット端子3を介してフローティング支持されている。
このソケット端子3は、上記ハウジング2の長手方向に所定ピッチx(例えば0.6mm)を隔てて配置された信号端子3xと、同ピッチxよりも広いピッチy1又はy2が隔てられたアース端子3yとから成る。アース端子3yの中には同端子3y同士の間に10本の上記信号端子3xを挟むものがあり、これら端子間のピッチy1は、0.6×11=6.6mmとなっており、また、この信号端子3xを挟まないアース端子3y同士のピッチy2は、2.0mmとしてある。図1(b)にて、符号3yが付されていない端子は全て信号端子3xである。
なお、上記数値(ピッチや端子数)は単なる例示であり、何ら本発明を限定するものではない。また、図1(b)に示された符号4は、前記外側ハウジング2xの長手方向の両端部に設けられた固定金具で、該ハウジング2xを前記回路基板B1に半田付け・固定するためのものである。
図2に示すように、上記信号端子3xは、前記ハウジング2の幅方向両側に左右対称に一対(2個)ずつ配置されており、外側ハウジング2xに形成された溝に圧入された外側固定部3aと、同固定部3aの下端から側方に延出され且つ回路基板B1に対向されたテール部3bと、内側ハウジング2yに形成された溝に圧入された内側固定部3cと、同固定部3cの下部から上方に延出された接触部3dと、上記両固定部3a、3cの間を連結する逆U字型の変位吸収部3eとを有する。
そして上記テール部3bは、回路基板B1の表面にプリントされた配線パターンに連なるランド部5に、リフロー半田付けされるものであり、また上記接触部3dは、前記プラグ11がソケット1に嵌合したとき、後述するプラグ11の信号端子13xの接触部13cと接触するものであり、さらに上記変位吸収部3eは、同ソケット1とプラグ11の嵌合に際して両者の間にズレが生じていた場合に、外側ハウジング2xに対して内側ハウジング2yを変位させ、このズレを吸収するためのものである(フローティング支持)。
また図3に示すように、アース端子3yは、前記ハウジング2の幅方向に左右対称に一体的に形成されており、外側ハウジング2xに形成された溝に圧入された外側固定部3fと、同固定部3fの下端から側方に延出され且つ回路基板B1に対向されたテール部3gと、内側ハウジング2yに形成された溝に圧入された内側固定部3hと、同固定部3hの下部から上方に延出された接触部3iと、上記両固定部3f、3hの間を連結する逆U字状の変位吸収部3jとを有する。
そして上記テール部3gは、回路基板B1の表面にプリントされた配線パターンに連なるランド部7に、リフロー半田付けされるものであり、また上記接触部3iは、前記プラグ11がソケット1に嵌合したとき、後述するプラグ11のアース板13z(図5参照)と接触して接地することができ、さらに前記変位吸収部3jは、同ソケット1とプラグ11が嵌合する際にその両者間にズレがあった場合に、外側ハウジング2xに対して内側ハウジング2yを変位させ、このズレを吸収することができるようになっている(フローティング支持)。
続いて図1及び図4乃至図7を用いて上記プラグ11について説明するに、プラグ11は、ソケット1が実装される回路基板B1とは別の回路基板B2に実装されるものであり、非導電性樹脂製のプラグハウジング12と、同ハウジング12に配列された複数の導電性金属製のプラグ端子13とを有しており、該端子13は、上記ハウジング12に直接装着されていて、上述の如きフローティング支持とはなっていない。
上記プラグ端子13は、前記ハウジング12の長手方向に所定ピッチx(例えば0.6mm)を隔てて配置された信号端子13xと、同ピッチxよりも広いピッチy1又はy2が隔てられたアース端子13yとにより成り、このアース端子13yには後述するアース板13zが接続されている。
上記アース端子13yの中には同端子13y同士の間に10本の前記信号端子13xを挟むものがあり、これらのピッチy1は、0.6×11=6.6mmとなっており、また同信号端子13xを挟まないアース端子13y同士のピッチy2は、2.0mmとなっている。図1(a)にて、符号13yが付されていない端子は全て信号端子13xである。
なお、上記数値(ピッチや端子数)は理解を容易にするための例示であり、ソケット1側のそれに対応していれば足り、何ら本発明を限定するものではない。
そして上記アース板13zは、図6及び図7から明らかなように、厚さ0.4mmと言った薄い導電性金属板をプレス成形してなる基部13z1の表裏両面に、厚さ0.4mmと言った非導電性樹脂製のスペース板13z2をインサートモールド成形によりサンドイッチ状に積層したものであり、プラグハウジング12の長手方向に形成された挿通孔12aに、所定間隔を隔てて該板13zが2枚(これらを一体としたものであっても良い)挿入・架装されている。スペース板13z2の樹脂は、ハウジング12の樹脂とは誘電率が異なるものが用いられ、例えばPPS(ポリフェニレンサルファイド)、LCP(リキッド クリスタル ポリマー)等が用いられる。
上記アース板13zの基部13z1には、スペース板13z2が積層されていない左右の基部側部13z3、13z4、基部上部13z5、基部接続部13z6が存在する。両基部側部13z3、13z4は、同ハウジング12に上記挿通孔12aと繋げるようにして設けた圧入溝12bに嵌合される。基部上部13z5は、前記ソケット1とプラグ11が嵌合したときにソケット1のアース端子3yの接触部3iに接続されるべく、上記ハウジング12に凹成形した挿入穴12c内に突出されている(図4、図5)。
基部接続部13z6の上端には、後述するアース端子13yの接触部13f(図5)に接続されるべく、スリット13z7が形成されている。基部上部13z5の下端には、前記ソケット1のアース端子3yの接触部3i(図3)に接続されるべく、スリット13z8が形成されている。加えて、上記基部側部13z3の下端角部にはテール部14が延設されており、回路基板B2に半田付け固定されるようになっている。
図4に示すように、信号端子13xは、プラグハウジング12の幅方向両側に左右対称に一対配置されており、同ハウジング12の壁部を挟持する固定部13aと、同固定部13aの下端から側方に延出され且つ回路基板B2に対向されたテール部13bと、同固定部13aから上方に延出された接触部13cとを有する。
上記テール部13bは、回路基板B2の表面にプリントされた配線パターンに連なるランド部15に、リフロー半田付けされるものであり、また上記接触部13cは、前記ソケット1とプラグ11が嵌合したとき、ソケット1の信号端子3xの接触部3d(図2)と接触するものである。
さらに図5に示すように、アース端子13yは、前記アース板13zを中心に左右対称に形成されており、同ハウジング12に用意された溝に圧入された固定部13dと、同固定部13dの下端から側方に延出され且つ回路基板B2に対向されたテール部13eと、同固定部13dの下端の内方にて上方に延出された接触部13fとを有し、該接触部13fには、前記アース板13zの基部接続部13z6が挟持される。なお、前記スリット13z7は該接触部13fと基部接続部13z6の接続を円滑にする役割を演ずる。また、上記テール部13eは、回路基板B2の表面にプリントされた配線パターンに連なるランド部17に、リフロー半田付けされる。
前記アース板13zは、金型の中に板状の基部13z1をセットしてそこにスペース板13z2に対応する樹脂(非導電性)をインジェクションして形成された所謂インサートモールド成形品で、前記ハウジング12のモールド成形とは別の工程で成形される。そして、特性インピーダンスの調整のため、該スペース板13z2を構成する樹脂として、同ハウジング12のそれと異なる誘電率の材料を選定することが肝要である。そして、斯様にして形成されたアース板13zは、同ハウジング12に用意された挿通孔12aにその下方から挿入・嵌合される。なお、上記スペース板13z2の材料選定に加え、上記基部13z1とスペース板13z2の厚さ比率の変更や前記信号端子13xとの距離の変更など、設計的に許された調整を加えることは特性インピーダンスの調整のためにさらに有効である。
このように構成されたプラグ11を前記ソケット1に嵌合すると、ソケット1の信号端子3xの接触部3dがプラグ11の信号端子13xの接触部13cと圧接し、またソケット1のアース端子3yの接触部3iがプラグ11のアース板13zの基部上部13z5を挟持してこれと接触し、これによりソケット1が実装された回路基板B1とプラグ11が実装された回路基板B2とが電気接続される。
なお、アース板13zの基部上部13z5は、幅方向両側の信号端子3x同士の間に形成された絶縁部2y1に設けられた挿入部2y2(図2)に進入され、信号端子3xとは接触しない。また、前記スリット13z8(図6)は、ソケット1のアース端子3yの接触部3i(図3)と、プラグ11のアース板13zの基部上部13z5(図5)との接続を、円滑にする役割を演ずる。
そしてこのとき、アース板13zが左右対称配置されたソケット1及びプラグ11の各々の信号端子3x、13xの中央を仕切る如く配置されるので、左右に向かい合った各々の信号端子3x、13x同士の間が、該アース板13zによってシールドされる。
また、プラグ11の長手方向に隣り合う信号端子13xは、10本毎に上記アース板13zに接触されたアース端子13yで仕切られるので、該アース端子13yに挟まれた10本の信号端子13xは小ブロック毎に、シールドされる。
同様に、ソケット1の長手方向に隣り合う信号端子3xは、10本毎に上記アース板13zに接触されたアース端子3yで仕切られるので、該アース端子3yに挟まれた10本の信号端子3xも小ブロック毎に、シールドされる。
次に、前記ソケット1の回路基板B1への取り付けについて説明するに、図2及び図3に示すように、回路基板B1の各ランド部5、7、さらに前記固定金具4(図1)のランド部にクリーム半田を塗布し、信号端子3xのテール部3bとアース端子3yのテール部3gとを各ランド部5、7に搭載すると共に、固定金具4を対応するランド部に搭載させ、その状態でクリーム半田を加熱する。これにより、半田は熔解して各テール部3b、3g、さらに固定金具4が各ランド部5、7等に密着し、その後冷却、凝固して、ソケット1が回路基板B1に表面実装される。
なお、プラグ11の回路基板B2への取り付けは、上述のソケット1の実装と変わるところがないので、説明を省略する。
以上の構成からなる本実施形態によれば、前記アース板13zはインサートモールド成形によって金属製の基部13z1の上に樹脂製のスペース板13z2を積層してなり、且つこれを別途モールド成形したプラグハウジング12に用意した挿通孔12aに挿入・嵌合するようにしたので、該スペース板13z2の材料(誘電率)を的確に選定することによって、プラグ11(すなわちコネクタ)の特性インピーダンスを確実に調整することができる。
そして、通常、上記特性インピーダンスの調整のため、スペース板13z2の材料としてプラグハウジング12のそれより高い誘電率の樹脂を選定することになるが、高誘電率の樹脂は一般にモールド成形性が悪く、上記ハウジング12などのように複雑な構造物のモールディングには適さないが、該アース板13zは図7から明らかな如く、平板状の基部13z1を矩形のスペース板13z2でサンドイッチ状に挟むだけの極めて単純な構造であることから、このモールド成形性の問題は顕在化しない。
勿論、設計の自由度があってこのスペース板13z2の材料選定に加え、基部13z1と該スペース板13z2の厚さ並びに信号端子13xとの距離等の変更を組み合わせることが可能であれば、さらに適切な特性インピーダンスの調整が可能である。例えば、スペース板13z2の厚さを厚く或いは薄くし、それに合わせてスペース板13z2を挿入・架装するためにハウジング12に形成された挿通孔12aの寸法(板13z2の厚さ方向の寸法)を変更することが考えられる。
そして前記アース板13zは上記スペース板13z2で覆われていない基部側部13z3、13z4を備えていて、これをハウジング12に挿通孔12aに繋げるようにして設けた圧入溝12bに圧入するようにしたので、該アース板13zはここで固定・支持される。よって、同アース板13zと上記ハウジング12の挿通孔12aとの間の摩擦力に期待する必要がないので、その嵌め合い精度を粗くすることができ、生産・組立の歩留を向上させることもできる。
また、アース板13zが各々の信号端子3x、13xの中央を仕切る如く進入して左右に向かい合った信号端子3x同士、13x同士の間をシールドする点、長手方向に隣り合う同信号端子3x、13xを10本毎にアース端子3y、13yで仕切って小ブロック毎にシールドする点などの作用は、上記アース板13zの挿通孔12aへの嵌入によって損なわれるようなことが一切ないので、高周波で且つ高速の信号の授受に適したコネクタとの特徴を維持することができる。
加えて、本発明をボード・ツー・ボード式コネクタに反映し、且つその信号端子3xやアース端子3yに変位吸収部3e、13jを設けたので、フローティング機能付きコネクタとすることができ、しかも上記アース板13zはこの機能に何らの影響も与えないから、特性インピーダンスの調整可能なボード・ツー・ボード用のフローティング機能付きコネクタを提供することができる。
ただし、本発明は、上述の実施形態のコネクタに限定されないことは言うまでもないことである。例えば、フローティング機能を有しないコネクタであっても、またボード・ツー・ボード用でなくとも、或いはアース板13zがプラグ11側でなくてソケット1側に設けられていても、構わない。
11 プラグ(コネクタ)
12 ハウジング
12b 圧入溝
12c 挿入穴
13x 信号端子
13y アース端子
13z アース板
13z1 基部
13z2 スペース板
13z3 基部側部
13z4 基部側部
13z5 基部上部
1 ソケット
2y1 絶縁部
2y2 挿入部
3x 信号端子
12 ハウジング
12b 圧入溝
12c 挿入穴
13x 信号端子
13y アース端子
13z アース板
13z1 基部
13z2 スペース板
13z3 基部側部
13z4 基部側部
13z5 基部上部
1 ソケット
2y1 絶縁部
2y2 挿入部
3x 信号端子
Claims (4)
- 非導電性樹脂製のハウジングの内部に、導電性金属製の信号端子と、導電性金属製のアース端子と、該アース端子に接続するアース板とを配設したアース板付きコネクタであって、
上記アース板は、導電性金属から板状に形成された基部の表裏両面に、上記ハウジングの非導電性樹脂とは誘電率の異なる非導電性樹脂を材料としてインサートモールド成形によりスペース板を積層形成して構成され、
かかるアース板を、別途モールド成形された上記ハウジングの内部に嵌入してなることを特徴とするアース板付きコネクタ。 - 上記信号端子が、上記ハウジングの幅方向両側に、長手方向に間隔を隔てて複数並設され、
上記アース板が、幅方向両側の信号端子同士の間に位置付けられるようにして、同ハウジングの幅方向中央に長手方向に沿って配置された請求項1記載のアース板付きコネクタ。 - 上記アース板が、その基部に上記スペース板で覆われていない基部側部及び基部上部を有し、
上記基部側部を上記ハウジングに形成した圧入溝に圧入・固定すると共に、上記基部上部を同ハウジングに形成した挿入穴に臨ませたことを特徴とする請求項1又は2記載のアース板付きコネクタ。 - 上記コネクタは、プラグであり、
その相手方コネクタであるソケットは、そのソケットハウジングの幅方向両側に長手方向に間隔を隔てて並設された複数の信号端子を有すると共に、幅方向両側の信号端子同士の間に非導電性樹脂からなる絶縁部を有し、
該ソケットに上記プラグが嵌合したとき、上記基部上部が上記絶縁部に進入されるようになっている請求項3に記載のアース板付きコネクタ。
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2006
- 2006-02-15 JP JP2006038287A patent/JP2007220427A/ja active Pending
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