JPH0821222A - 内燃機関の潤滑装置 - Google Patents

内燃機関の潤滑装置

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JPH0821222A
JPH0821222A JP15240894A JP15240894A JPH0821222A JP H0821222 A JPH0821222 A JP H0821222A JP 15240894 A JP15240894 A JP 15240894A JP 15240894 A JP15240894 A JP 15240894A JP H0821222 A JPH0821222 A JP H0821222A
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JP
Japan
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passage
oil
lubricating
heat exchange
cooling water
Prior art date
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Application number
JP15240894A
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English (en)
Inventor
Yutaka Tazaki
豊 田崎
Kenji Ushijima
研史 牛嶋
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 潤滑性能の向上と鋳造による信頼性の向上を
図る。 【構成】 オイルポンプ20より吐出された潤滑油をウ
ータジャケット27の冷却水内もしくはその近傍を通す
熱交換通路24を設け、この熱交換通路24の下流にオ
イルフィルタ29を介装し、このオイルフィルタ29を
通過した潤滑油を動弁系、クランク軸系、ピストン潤滑
系等に送る潤滑通路33を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、内燃機関の潤滑装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関の潤滑装置として、例えば図
7、図8に示すようなものがある。オイルポンプ1より
吐出された潤滑油は、オイルフィルタ2を経由し、シリ
ンダヘッド3(またはシリンダブロック4)部分にて冷
却水との熱交換通路5を通った後、ヘッドギャラリ6、
および制御バルブ7を介してオイルジェット通路8、メ
インギャラリ9等に送られる。
【0003】ヘッドギャラリ6に送られた潤滑油は、動
弁系のカム、ハイドロリックラッシュアジャスタ、カム
ジャーナル10等に供給され、これらを作動、潤滑した
油は、シリンダヘッド3のアッパデッキからシリンダブ
ロック4を貫通する油落とし穴を通ってオイルパンへ戻
される。
【0004】オイルジェット通路8に送られた潤滑油
は、シリンダ部等に設けられたオイルジェット11から
ピストン摺動部分に噴出される。
【0005】メインギャラリ9に送られた潤滑油は、ク
ランク軸12のメインベアリング13、軸内部のオイル
孔からコンロッドベアリング等に供給され、潤滑後オイ
ルパンに落下される。
【0006】なお、オイルジェット11への潤滑油圧、
クランク軸系への潤滑油量は制御バルブ7によりコント
ロールされる(社団法人自動車技術会 1990年12
月1日発行 自動車技術ハンドブック 第1分冊、特願
平5ー281402号公報等参照)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このような潤滑装置に
あっては、熱交換通路5にて冷却水との熱交換を行うこ
とで、潤滑油温が低い暖機運転中に、冷却水温の上昇に
伴い潤滑油を速やかに昇温させてフリクションを低減
し、また定常運転時に、適正な平衡油温に維持して良好
な潤滑性を保つようになっているものの、熱交換通路5
の上流にオイルフィルタ2を設置しているため、次のよ
うな問題があった。
【0008】即ち、熱交換通路5を鋳造により形成する
場合、鋳抜き時に完全に除去できずに通路5に残った鋳
砂をオイルフィルタ2によって除去できない。このた
め、熱交換通路5下流の軸受等が詰まって、焼付き等、
耐久信頼性が悪化する。
【0009】一方、鋳造によらない場合、加工コストの
アップを招くと共に、熱交換通路5の形状を自由に設定
できない。機械加工によって形成したのでは、通路5の
断面が真円になるが、真円よりも楕円や長円のほうが伝
熱面積が大きくなり、また通路5が直線になるので、冷
却水通路が曲がっている場合等、通路5と冷却水との距
離が離れることになる。したがって、良好な熱交換効率
を得にくい。
【0010】この発明は、このような問題点を解決で
き、良好な熱交換性を確保することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、オイルポ
ンプより吐出された潤滑油をウータジャケットの冷却水
内もしくはその近傍を通す熱交換通路を設け、この熱交
換通路の下流にオイルフィルタを介装し、このオイルフ
ィルタを通過した潤滑油を動弁系、クランク軸系、ピス
トン潤滑系等に送る潤滑通路を形成する。
【0012】第2の発明は、熱交換通路を鋳造する。
【0013】第3の発明は、熱交換通路をシリンダヘッ
ドあるいはシリンダブロックに一体に鋳造する。
【0014】第4の発明は、潤滑通路が弁手段を介して
潤滑油をオイルポンプの吸込み側に戻す循環通路を有す
る。
【0015】
【作用】第1の発明では、オイルポンプより吐出された
潤滑油が、ウータジャケットの冷却水内もしくはその近
傍に設けた熱交換通路を通ることで、冷却水と熱交換が
行われると共に、熱交換通路が鋳造構造の場合に、通路
に鋳砂等が残っていても、これらは下流のオイルフィル
タによって確実に除去される。
【0016】第2の発明では、熱交換通路を鋳造するの
で、熱交換通路の断面、形状を自由に形成できる。
【0017】第3の発明では、熱交換通路をシリンダヘ
ッドあるいはシリンダブロックに一体に鋳造するので、
加工コストを低減できる。
【0018】第4の発明では、余分な潤滑油を循環通路
を介してオイルポンプの吸込み側に戻すので、熱交換通
路を通る潤滑油量を増やして、良好な熱交換性を得るこ
とができる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0020】図1は送油系統図、図2はシステムブロッ
ク図で、20はエンジンフロント側に設置されるオイル
ポンプ、21はシリンダヘッド、22はシリンダブロッ
クである。
【0021】オイルポンプ20の吐出側の通路23は、
シリンダヘッド21側に延設され、熱交換通路24に接
続される。
【0022】熱交換通路24は、エンジンフロント側か
らシリンダヘッド21のウータジャケットつまり冷却水
流路の近傍を通ってエンジンリア側まで延設される通路
25と、通路25に続いてエンジンリア側からシリンダ
ヘッド21の冷却水流路の近傍を通ってエンジンフロン
ト側まで延設される通路26とからなり、シリンダヘッ
ド21に一体鋳造によって形成される。
【0023】この熱交換通路24は、図3のように冷却
水流路27の上壁近傍に、もしくは冷却水流路27内に
突出するようにして、冷却水流路27の形状にほぼ合わ
せて形成される。通路24の断面は長円形状等に形成さ
れる。
【0024】なお、図3には各シリンダ間における冷却
水通路27の断面形状を実線にて示し、各シリンダ位置
における冷却水通路27の断面形状を点線にて示してあ
る。図3の28はシリンダヘッドボルト孔である。
【0025】そして、この熱交換通路24のすぐ下流に
オイルフィルタ29が介装され、オイルフィルタ29の
下流に、ヘッドギャラリ30、オイルジェット通路3
1、メインギャラリ32等につながる潤滑通路33が接
続される。
【0026】潤滑通路33からヘッドギャラリ30に送
られた潤滑油は、動弁系の各カム、カムジャーナル3
4、吸排気バルブのハイドロリックラッシュアジャスタ
等に供給される。
【0027】オイルジェット通路31に送られた潤滑油
は、各シリンダ部に設けられたオイルジェット35から
それぞれピストン摺動部分に噴出される。
【0028】メインギャラリ32に送られた潤滑油は、
クランク軸36のメインベアリング、メインジャーナル
37、ならびにクランク軸内部のオイル孔からコンロッ
ドベアリング側に供給される。
【0029】潤滑通路33のオイルジェット通路31と
メインギャラリ32との分岐部に、図4のような制御バ
ルブ38が設けられ、制御バルブ38のリリーフポート
40に循環通路39が接続される。循環通路39の下流
端はオイルポンプ20の吸込み側に接続される。
【0030】潤滑通路33に潤滑油が送られると、制御
バルブ38が駆動されて、オイルジェットポート41が
開かれ、メインギャラリポート42が所定量開かれると
共に、油量、油圧が大きくなるにしたがいメインギャラ
リポート42が大きく開かれ、油量、油圧が一定以上に
なると、リリーフポート40が開かれる。
【0031】即ち、オイルジェット通路31への油圧が
一定に制御されると共に、オイルポンプ20の吐出量が
増加する(エンジン回転が高くなる)にしたがいメイン
ギャラリ32への油量が増加される。
【0032】このような構成のため、オイルポンプ20
より吐出された潤滑油は、通路23からシリンダヘッド
21の熱交換通路24に導かれ、熱交換通路24にて冷
却水と熱交換した後、オイルフィルタ29に送られ、オ
イルフィルタ29を通過した後、潤滑通路33からヘッ
ドギャラリ30、オイルジェット通路31、メインギャ
ラリ32に送られる。
【0033】このため、油温が低い暖機運転中に潤滑油
が速やかに昇温されてフリクションが低減され、また定
常運転時に油温が適正温度に保たれる。
【0034】一方、熱交換通路24が鋳造により形成さ
れるので、熱交換通路24の断面、形状が冷却水流路2
7に対して自由に成形され、高い熱交換性能が確保され
ると共に、鋳抜き時に熱交換通路24に鋳砂等が残って
いても、これらは熱交換通路24の下流に設けられたオ
イルフィルタ29によって確実に除去され、ヘッドギャ
ラリ30、オイルジェット通路31、メインギャラリ3
2等への侵入は防止される。
【0035】これにより、鋳砂等の侵入による軸受等へ
の悪影響が防止され、したがって高い潤滑性能が発揮さ
れ、高い信頼性が得られる。
【0036】この場合、潤滑通路33に送られる油量、
油圧が一定以上になると、制御バルブ38によって余分
な潤滑油が循環通路39に戻される。即ち、潤滑油をオ
イルポンプ20に戻すことで、熱交換通路24を通る油
量を増やして、一層良好な熱交換性能が確保される。
【0037】また、熱交換通路24がシリンダヘッド2
1に一体鋳造によって形成されるので、加工コストが大
幅に低減される。
【0038】なお、図5、図6のように熱交換通路50
をシリンダブロック22に一体鋳造によって形成しても
良い。これは、熱交換通路50を、シリンダブロック2
2のウォータジャケット(冷却水流路)51のうち、ウ
ォータポンプ52からの冷却水を各シリンダ部に導くサ
イドウォータギャラリ53に沿って形成してあり、この
位置での鋳造は容易である。
【0039】
【発明の効果】以上のように第1の発明によれば、オイ
ルポンプより吐出された潤滑油をウータジャケットの冷
却水内もしくはその近傍を通す熱交換通路を設け、この
熱交換通路の下流にオイルフィルタを介装し、このオイ
ルフィルタを通過した潤滑油を動弁系、クランク軸系、
ピストン潤滑系等に送る潤滑通路を形成するので、高い
潤滑性能を確保できると共に、熱交換通路が鋳造構造の
場合の信頼性が向上する。
【0040】第2の発明によれば、熱交換通路を鋳造に
より形成するので、高い熱交換性能を確保できる。
【0041】第3の発明によれば、熱交換通路をシリン
ダヘッドあるいはシリンダブロックに一体鋳造により形
成するので、加工コストを低減できる。
【0042】第4の発明によれば、循環通路により熱交
換通路を通る潤滑油量を増やして、一層良好な熱交換性
能を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の送油系統図である。
【図2】そのシステムブロック図である。
【図3】シリンダヘッドの各シリンダ間を通る断面図で
ある。
【図4】制御バルブの断面図である。
【図5】熱交換通路を形成したシリンダブロックの断面
図である。
【図6】そのA−A線断面図である。
【図7】従来例の送油系統図である。
【図8】そのシステムブロック図である。
【符号の説明】
20 オイルポンプ 21 シリンダヘッド 22 シリンダブロック 24 熱交換通路 27 冷却水流路 29 オイルフィルタ 30 ヘッドギャラリ 31 オイルジェット通路 32 メインギャラリ 33 潤滑通路 35 オイルジェット 38 制御バルブ 39 循環通路 50 熱交換通路 51 冷却水流路 53 サイドウォータギャラリ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オイルポンプより吐出された潤滑油をウ
    ータジャケットの冷却水内もしくはその近傍を通す熱交
    換通路を設け、この熱交換通路の下流にオイルフィルタ
    を介装し、このオイルフィルタを通過した潤滑油を動弁
    系、クランク軸系、ピストン潤滑系等に送る潤滑通路を
    形成したことを特徴とする内燃機関の潤滑装置。
  2. 【請求項2】 熱交換通路を鋳造したことを特徴とする
    請求項1に記載の内燃機関の潤滑装置。
  3. 【請求項3】 熱交換通路をシリンダヘッドあるいはシ
    リンダブロックに一体に鋳造したことを特徴とする請求
    項1に記載の内燃機関の潤滑装置。
  4. 【請求項4】 潤滑通路は弁手段を介して潤滑油をオイ
    ルポンプの吸込み側に戻す循環通路を有することを特徴
    とする請求項1に記載の内燃機関の潤滑装置。
JP15240894A 1994-07-04 1994-07-04 内燃機関の潤滑装置 Pending JPH0821222A (ja)

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JP15240894A JPH0821222A (ja) 1994-07-04 1994-07-04 内燃機関の潤滑装置

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003071101A1 (fr) * 2002-02-20 2003-08-28 Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha Dispositif de lubrification du moteur
KR20040003145A (ko) * 2002-06-29 2004-01-13 현대자동차주식회사 냉각수를 이용한 엔진오일 냉각 시스템
JP2008274772A (ja) * 2007-04-25 2008-11-13 Honda Motor Co Ltd 水冷式内燃機関のオイル冷却装置

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