JPH08211478A - 撮影データ写し込み装置 - Google Patents

撮影データ写し込み装置

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JPH08211478A
JPH08211478A JP1529495A JP1529495A JPH08211478A JP H08211478 A JPH08211478 A JP H08211478A JP 1529495 A JP1529495 A JP 1529495A JP 1529495 A JP1529495 A JP 1529495A JP H08211478 A JPH08211478 A JP H08211478A
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JP
Japan
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optical path
data
data optical
shutter
switching plate
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Application number
JP1529495A
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English (en)
Inventor
Yoji Katsura
洋史 桂
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 プリント範囲が異なる撮影コマが混在してい
る写真フイルムに、プリントモードを示す撮影データを
濃度ムラなく写し込む。 【構成】 プリントモード切替板20には、視野切替板
26とデータ光路切替板25が一体に形成されている。
前側データ光路22a,23aの前端面は、光路開口よ
り外部に露呈され、選択されたプリントモードに応じ
て、データ光路切替板25によって前側データ光路の前
端面の2個が露呈,1個が露呈、2個が遮蔽される。レ
リーズボタンを押圧するとシャッタ羽根の開閉とともに
データ光路シャッタが開閉し、塞がれていないデータ光
路の前端面に進入した外光が、後側データ光路の後端面
まで導かれ、写真フイルムが露光される領域外に、四角
形の撮影データが露光される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、写真フイルムのプリン
ト範囲を示す撮影データを写真フイルム上に露光させる
撮影データ写し込み装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、プリント写真の魅力や楽しみをよ
り一層一般のユーザーに広げるために、カメラやレンズ
付きフイルムユニットで撮影された被写体の種類や大き
さによって、アスペクト比の異なるプリント写真が提供
されている。このようなプリント写真として、従来の標
準サイズであるCサイズプリント(89mm×127m
m)に加えて、横方向の長さを倍にしたパノラマプリン
ト(89mm×252mm)、ハイビジョンテレビ放送
画面のアスペクト比に近似させたハイビジョンプリント
(89mm×158mm)等が一般に知られている。
【0003】このような、アスペクト比の異なるプリン
ト写真を1本の写真フイルムから得る方法としては、カ
メラやレンズ付きフイルムユニットに設けられた遮光板
等により撮影コマ毎に写真フイルムに対する露光範囲を
Cサイズプリント露光範囲(24mm×36mm)、パ
ノラマプリント露光範囲(13mm×36mm)、及び
ハイビジョンプリント露光範囲(20mm×36mm)
に切り換える方法と、写真フイルムに対して固定した単
一の露光範囲で全撮影コマを撮影するとともに、撮影コ
マ毎に撮影者が意図した露光範囲を示す露光マーク(撮
影データ)を露光(記録)する方法とがある。なお、括
弧内の露光範囲のサイズは従来から使用されている35
mmのフイルムの値である。
【0004】前者の方法では、撮影コマ毎に露光範囲の
異なるネガフイルムから、上述した各種サイズのプリン
ト写真を得ることができるが、従来のカメラやレンズ付
きフイルムユニットに、遮光板や、遮光板を切り替える
切り替え機構などを新たに付加しなければならず、製造
コストの上昇は避けられない。特に、低価格を最大の特
徴としているコンパクトカメラやレンズ付きフイルムユ
ニットにおいては、製造コストの上昇は大きな問題とな
る。
【0005】一方、後者の方法では、各撮影毎に撮影者
が意図する露光範囲を選択して、この露光範囲を示す撮
影データを露光する必要がある。このようなカメラに
は、特開平4−328537号公報に記載されているも
のが知られている。このカメラによれば、撮影者が固定
された露光範囲を一杯に使って撮影する場合には、ファ
インダの視野をこれに対応した範囲となるように切替え
て撮影する。この時には、撮影データ(識別データ)が
フイルムには記録されないようになっている。また、例
えばパノラマサイズを選択すると、ファインダ視野枠が
パノラマサイズのものに切り換えられるとともに、パノ
ラマ用コード信号板がフイルムの固定された露光範囲内
に入り込み、撮影レンズを透過してきた被写体光でパノ
ラマ用コード信号板の形状がパノラマ用識別コードとし
てフイルムの露光範囲に記録される。
【0006】このようにして撮影されたフイルムは、現
像処理後、焼付装置によって識別コードが読み取られ、
撮影コマ毎に撮影者の意図したプリントサイズでプリン
ト写真が作成されるので、撮影者がプリント依頼時に予
め希望するプリントサイズを1コマづつ記録する必要が
ないばかりでなく、プリント時に撮影コマ毎のプリント
サイズを指定する操作が不要になり便利である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようなカメラでは、識別コードすなわち撮影データは、
撮影レンズを透過してきた被写体光の一部を用いて記録
しているため、この被写体光が十分な光量を持っていな
い場合には、撮影データがハッキリ記録されない等、撮
影条件によって濃度ムラが生じて、撮影データの識別が
できなくなるといった問題がある。例えば、特開平4−
328537号公報の記載のように、フイルムにコード
信号板形状の未露光部分を形成させた場合に、撮影デー
タを記録する周囲に黒い被写体があった際には、フイル
ムに記録された撮影データとその周囲の黒い画像と区別
がつかなくなってしまう。
【0008】本発明は上記問題を考慮してなされたもの
で、濃度ムラが発生せずにハッキリと識別することがで
き、しかも簡単な構造でプリントモードを示す撮影デー
タを写し込むことが可能な撮影データ写し込み装置を提
供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、撮影時に撮影者が選択したプリントサイズ
に応じてスライド移動され、ファインダの視野範囲を制
限してファインダの視野範囲を切替える視野切替板と、
撮影データを露光するために外光を取り入れる開口と、
この開口から写真フイルムに外光を導く複数の撮影デー
タ光路と、視野切替板と一体にして設けられ、ファイン
ダの視野範囲に応じて予め定められた撮影データ光路の
導光を遮断または許容するようにスライド移動されるデ
ータ光路切替板と、シャッタ羽根を有するシャッタ機構
の動作に連動して前記撮影データ光路に挿脱されるデー
タ光路シャッタとから構成したものである。
【0010】視野切替板は各々異なった視野範囲を与え
る3位置に移動自在であり、遮蔽板に1個の開口を形成
した前記データ光路切替板が前記視野切替板の移動によ
り2つの撮影データ光路を横切るように移動し、視野切
替板のセット位置に対応して2つの撮影データ光路の双
方を遮断する位置と、その一方のみを遮断する位置と、
その双方を開く位置のいずれかにセットされるようにす
るのがよい。また、撮影データを、フイルムの撮影コマ
の撮影範囲外に露光するようにすると、撮影データの識
別がより確実になる。さらに、データ光路シャッタは、
前記シャッタ羽根の1/2から1/3の範囲のシャッタ
速度で駆動されようにすると、適切な濃度で撮影データ
をフイルムに露光することができる。
【0011】
【作用】撮影者が意図するプリントサイズに対応したフ
ァインダの視野範囲を選択すると、視野切替板のスライ
ド移動とともに、選択されたファインダの視野範囲に応
じて撮影データ光路が遮光されたりにしなかったりされ
る。撮影時には、外光が開口から直接にフイルムに導か
れ十分な光量で撮影データが露光されるので、撮影デー
タの識別が容易である。また、視野切替板とデータ光路
切替板とが一体にされているので、簡単な構造で撮影デ
ータのパターンを切り替えることができる。
【0012】
【実施例】本発明を実施したレンズ付きフイルムユニッ
トを図2に示す。レンズ付きフイルムユニットは、ユニ
ット本体1とこれを覆う紙箱等の外装体2からなる。こ
のレンズ付きフイルムユニットは、撮影レンズ3,ファ
インダ4,プリントモードを選択するための操作突起
5、撮影枚数表示用の窓6,レリーズボタン7,巻き上
げノブ8等が外部に露呈され、外装体2で覆ったまま撮
影操作を行うことができるようになっている。また、レ
ンズ付きフイルムユニットには、後述する撮影データの
露光用に外光を取り入れる光路開口10a,10bが設
けられている。
【0013】このレンズ付きフイルムユニットでは、操
作突起5をスライド操作することによって、プリント時
に於けるプリント写真のサイズがハイビジョンプリント
サイズ(プリントサイズ89mm×158mm),パノ
ラマプリントサイズ(プリントサイズ89mm×254
mm),Cサイズプリントサイズ(プリントサイズ89
mm×127mm)となる各プリントモードを選択して
撮影することができるようになっている。
【0014】図3に示すように、ユニット本体1は、本
体部11,前カバーユニット12,後カバー13,撮影
機構14、及び撮影データ写し込み装置15から構成さ
れている。本体部11は、中央部には開口11aが設け
られ、この開口11aの左側にフイルムカートリッジ室
11bが、右側にフイルム室11cが各々設けられてい
る。フイルムカートリッジ室11bには、フイルムカー
トリッジ16が、また、フイルム室11cにはフイルム
カートリッジ16から引き出された未露光のフイルム1
7がロール状にされて各々収納される。
【0015】さらに、フイルムカートリッジ室11bの
上部には、フイルムカートリッジ16に軸着されたスプ
ール16aと係合して、撮影済のフイルム17をフイル
ムカートリッジ16内に巻き上げる巻き上げノブ8が設
けられている。なお、本実施例で使用されているフイル
ム17は、図7に示すように本出願人から既に提案され
ている各撮影コマ毎にその両端に1個ずつパーフォレー
ション17aを設け新たなフォーマットのものであり、
フイルム上での標準的な1コマの画面サイズは15.6
mm×27.4mm(ハイビジョンサイズのアスペクト
比)となっている。
【0016】前カバーユニット12は、図4に示すよう
に、前カバー本体18と、カバープレート19と、プリ
ントモード切替板20とから構成されている。前カバー
本体18の上面には、撮影機構14に組み込まれた撮影
枚数表示板21(図3参照)の一部を露呈する窓6,レ
リーズボタン7が形成されている。前カバー本体18の
前面には、撮影データ写し込み装置15のデータ光路2
2を形成する前側データ光路22aとデータ光路23を
形成する前側データ光路23aの各前端面が露呈されて
いる。
【0017】図6に示すように、データ光路22は、前
側データ光路22a,と後側データ光路22bとから構
成され、データ光路23は、前側データ光路23aと後
側データ光路23bとから構成され、各データ光路2
2,23はデータ光路シャッタ24を境に各々2分割さ
れて配置されている。前側データ光路22a、23a及
び後側データ光路22b,23bは、光を伝達する透明
樹脂で形成されている。前側データ光路22a,23a
の各前端面はカバープレート19に設けられた光路開口
10a、10bにより外部に露呈し、この露光開口10
a,10bから外光を前側データ光路22a,23aに
取り入れるようにしてある。各前側データ光路22a,
23aの前端面から後端面に導光された外光は、後側デ
ータ光路22b,23bの前端面に入射する。後側デー
タ光路22b,23bの後端面はフイルム17の感光面
の直前に位置しており、後側データ光路22b,23b
の各前端面から導光された外光は、これらの各後端面に
達し、フイルム17まで達するようにされている。
【0018】図4に示すように、プリントモード切替板
20は、データ光路切替板25と視野切替板26とが連
結腕27によって連結されて一体に形成されている。前
カバー本体18の前面上部の切替板移動溝28に視野切
替板26が嵌め込まれて、プリントモード切替板20が
左右にスライド自在に前カバー本体18に取り付けられ
る。
【0019】カバープレート19に設けられた視野枠2
9は、撮影機構14に設けられたファインダ4のファイ
ンダ光学系4aによるファインダ視野をハイビジョンプ
リントモードのアスペクト比に対応した視野範囲に規制
している。また、視野切替板26は、プリントモードに
応じてファインダ視野を制限するものであり、右側にパ
ノラマプリントサイズに対応したパノラマ視野開口30
が、左側にCサイズプリントサイズに対応したCサイズ
視野開口31が各々設けられている。パノラマ視野開口
30の下部に視野切替板26を操作するための操作突起
5が設けられている。また、データ光路切替板25は、
データ光路22,23を遮る遮蔽板にデータ光路22の
断面とほぼ同じサイズの撮影データ露光用の開口25a
が形成された形状になっている。
【0020】図1は、プリントモード切替板20と前カ
バー本体18に露呈された前側データ光路22a、23
aの各前端面の位置関係を模式的に説明したものであ
る。操作突起5が、図2に示すハイビジョン位置にセッ
トされた時には、図1(A)に示すように、視野切替板
26は右端まで移動した状態となり、ファインダ光学系
4aの前面は視野切替板26によって全く遮られないの
で、視野枠29によってハイビジョンサイズと同じアス
ペクト比のファインダ視野となる。また、データ光路切
替板24は、視野切替板26ともに移動して、その左端
でデータ光路22a、23aの各前端面を両方とも光密
に塞ぐ位置にセットされる。
【0021】操作突起5をパノラマ位置にセットした時
には、図1(B)に示すように、ファインダ光学系4a
の前面をパノラマ視野開口30が覆うようになり、ファ
インダ4の視野は、パノラマプリントサイズに対応した
視野に制限される。また、データ光路切替板25は、デ
ータ光路22aの前端面と開口25aが重なる状態とな
り、右端部でデータ光路23aの前端面を塞ぐようにな
る。
【0022】さらに、操作突起5をCサイズ位置にセッ
トした時には、図1(C)に示すように、ファインダ光
学系4aの前面をCサイズ視野開口31が覆い、ファイ
ンダ4の視野は、Cサイズプリントサイズに対応した視
野に制限される。この時には、データ光路切替板25
は、その右端がデータ光路22a、23aの各前端面よ
りも左側に退避した状態となって、データ光路22a、
23aの各前端面がデータ光路切替板25により遮られ
ることなく露出する。
【0023】このように、各プリントモードに応じてデ
ータ光路22a、23aの前端面を遮光,露出をするこ
とで、データ光路22,23の導光を遮断したり許容し
たりしている。また、各プリントモードに応じて視野範
囲を切り替える視野切替板26とデータ光路22、23
の遮光,露出をするデータ光路切替板25を一体にする
ことにより、撮影データの露光パターンを切り替えるた
めの機構が簡素化され、機構が簡素化されることにより
故障しにくくされている。なお、切替板移動溝28に
は、各プリントモードの位置にプリントモード切替板2
0がスライド移動したときに、プリントモード切替板2
0にクリック結合するクリック機構(図示省略)が設け
られており、撮影者は、このクリック結合によって、適
切な位置に操作突起5を移動したことを知ることができ
るようになっている。
【0024】図4に示すように、前カバー本体18の前
面には、カバープレート19が取り付けられる。カバー
プレート19には、操作突起5を露出させる溝19aが
設けられている。また、この溝19aの周辺には、各々
のプリントモードを設定するときの、操作突起5の位置
を示す案内表示が図2に示すように、印刷あるいは一体
成形等によって記される。このようなカバープレート1
9が前カバー本体18の前面に取り付けられることによ
り、プリントモード切替板20が脱落しないようにされ
ている。さらに、カバープレート19の下部には、デー
タ光路22a,23aの各々の前端面を外部に露出させ
るための光路開口10a、10bが形成され、この光路
開口10a、10bからデータ光路22a、23aの前
端面が外面に露出することにより、データ光路22,2
3に外光が導入される。
【0025】本体部11の前面には、撮影データ写し込
み装置15の一部が組み込まれた撮影機構14が取り付
けられる。撮影機構14は、シャッタ羽根36とこれを
駆動するための装置等からなるシャッタ装置,撮影レン
ズ3,シャッタチャージ装置,フイルム17を1コマ毎
に巻き上げるための1コマ送り装置,ファインダ光学系
4a等が暗箱50(図3参照)に組付けられている。暗
箱50の背面には、撮影レンズ3による露光範囲をフイ
ルム17上で16.7mm×30.2mmに規制し、ハ
イビジョンプリントモードサイズのアスペクト比にする
アパーチャ(図示省略)が形成されている。なお、フイ
ルム12の標準的な画面サイズよりも露光範囲のサイズ
が広くなっているのは、露光範囲に余裕を持たせ、プリ
ント時にマスクにより周辺に被写体像の切れが生じない
ようにするためである。
【0026】図5に、撮影機構14の要部を示す。撮影
機構14の下部には、撮影機構とは別にして、撮影デー
タ写し込み装置15の一部であるデータ光路シャッタ2
4と後側データ光路22b、23bが設けられている。
データ光路シャッタ24は、前述したように、不作動時
には2分割されたデータ光路22,23の間に入り込む
ようになっており、データ光路22,23の導光を遮断
している。このデータ光路シャッタ24の上方には長孔
24a、及び突起24bが設けられており、データ光路
シャッタ24は、長孔24aに貫入している軸40によ
り長孔24aの範囲で遊動可能に軸着され、また、バネ
41により全体が時計方向に付勢されている。
【0027】これらの機構により、図6に示すように、
シャッタ装置が作動してシャッタ羽根36が時計方向に
回動すると、シャッタ羽根36に一体に設けられた係合
突起36aが、データ光路シャッタ24の突起24bを
反時計方向に動かす。これによりデータ光路シャッタ2
4がバネ41の付勢に抗して反時計方向に回動し、各々
2分割されたデータ光路22,23から退避する。この
時に、データ光路22,23には、光路開口10a,1
0bからの外光が導光されるようになり、撮影コマの露
光範囲17cの下側に撮影データが記録されるようにな
る。
【0028】なお、バネ41は、シャッタ羽根36を付
勢しているバネ36b(図5参照)よりも付勢力が弱く
されており、データ光路シャッタ24が開放した後は、
シャッタ羽根36が先に戻り、データ光路シャッタ24
は、長孔24aに沿うようにして、シャッタ羽根36が
戻った後に不作動時の位置までバネ41の付勢により戻
るようになっている。これにより、シャッタ羽根36よ
りも遅い例えば1/30秒程度のシャッタ速度でデータ
光路シャッタ24が駆動され、撮影データを記録するの
に十分な露光量が得られるように調節されている。ま
た、シャッタ羽根36と別にデータ光路シャッタ24を
設けることにより、データ光路シャッタ24のシャッタ
速度の調節を容易にしている。
【0029】ところで、データ光路シャッタ24のシャ
ッタ速度(撮影データの露光時間)は、使用されるフイ
ルム17のフイルム感度によって適切な値が変わるが、
デー光路シャッタ24のシャッタ速度をレンズ付きフイ
ルムユニットの撮影系すなわちシャッタ羽根36の適切
なシャッタ速度の1/2〜1/3の範囲の値とすると、
撮影データを露光するのに適切な露光量が得られること
が予め行ったテストで確かめられている。本実施例のレ
ンズ付きフイルムユニットでは、フイルム感度がISO
400のフイルムを用い、シャッタ羽根36のシャッタ
速度が1/100〜1/120程度であるから、データ
光路シャッタ24のシャッタ速度は1/30〜1/50
秒の範囲内が適当である。
【0030】上記のように構成されたレンズ付きフイル
ムユニットの作用について説明する。撮影に先立って、
巻き上げノブ8を回動させて、フイルム17の巻き上げ
を行う。この時、シャッタチャージ装置のチャージベル
ト(図示省略)に設けられた2歯の爪がフイルム17の
2穴のパーフォレーション17aと噛合して回転し、シ
ャッターチャージが行われる。また、1コマ目がアパー
チャの背後にセットされると、1コマ送り装置の回転抑
止爪が巻き上げノブ8の周囲に設けられた歯列と係合し
て、巻き上げノブ8の回転が抑止される。これにより、
撮影者は、1コマ分に巻き上げが完了したことを知るこ
とができる。
【0031】次に、撮影者は対象となる被写体や自分の
好みに応じて操作突起5をスライド操作し、プリントモ
ードを選択する。この時、例えば、操作突起5を左端ま
でスライドさせてCサイズプリントモードを選択する
と、図1(C)のように、ファインダ光学系4aの前面
を視野切替板26のCサイズ視野開口31が覆う状態と
なる。このため、ハイビジョンプリントモードに対応し
た視野枠29よりもファインダ4の視野は狭くなり、C
サイズプリントに対応して左右の一定幅が遮られたCサ
イズプリントサイズの視野に変化する。
【0032】また、視野切替板26のスライド移動とと
もにデータ光路切替板25もスライド移動する。これに
より前側データ光路22a,23aの前端面は、カバー
プレート19の下部に設けられた光路開口10a、10
bからデータ光路切替板25により遮られることなく露
出し、前側データ光路22a,23aを通じてデータ光
路シャッタ24の前面まで外光が導びかれる。
【0033】プリントモードを選択後、撮影者はファイ
ンダ4の接眼部を覗いて、Cサイズ視野開口30内に被
写体を入れてフレーミングする。所望とする構図になっ
ていることを確認したのち、レリーズボタン7を押圧す
る。するとシャッタ装置が動作してシャッタ羽根36が
時計方向に回動する。
【0034】シャッタ羽根36の時計方向への回動によ
り、シャッタ羽根36に一体に設けられた係合突起36
aが、データ光路シャッタ24の突起24bに当接し反
時計方向に動かす。これにより、データ光路シャッタ2
4は、バネ41の付勢に抗して反時計方向に回動し、各
々2分割されたデータ光路22,23から退避する。デ
ータ光路シャッタ24がデータ光路22,22から退避
すると、光路開口10a、10bから前側データ光路2
2a、23aの前端面に進入した外光が、後側データ光
路22b、23bの後端面まで導かれる。
【0035】その結果、図7に示すように、フイルム1
7の例えば第1コマ目61には、ハイビジョンサイズの
アスペクト比の露光範囲17cに被写体像が露光される
とともに、この露光範囲17cの外(フイルム17の下
部)に、後側データ光路22b,22bの断面とほぼ同
じサイズの四角形が2つ並んだCサイズプリント用の撮
影データ70が露光される。その後、データ光路シャッ
タ24は、シャッタ羽根36が戻った後に、バネ41の
付勢により長孔24aに沿うようにして不作動位置まで
戻る。この様にしてCサイズプリントを指定した1コマ
分の撮影が完了する。
【0036】次に撮影を行う場合には、再び巻き上げノ
ブ8を回動させて、フイルム17の第1コマ目61をフ
イルムカートリッジ16内に巻き上げると同時に第2コ
マ目65をアパーチャの背後にセットする。例えば第2
コマ目をパノラマプリントを指定して撮影を行う場合に
は、今度は操作突起5を溝19aの真ん中付近のパノラ
マの位置にスライドさせる。すると、今度は図1(B)
のように、ファインダ光学系4aの前面を、パノラマ視
野開口30が覆う状態となる。このため、ファインダ4
の視野は、パノラマプリントモードに対応して上下の一
定幅が遮られ、パノラマプリントのファインダ視野に変
化する。
【0037】この切替えにより、データ光路切替板25
が前側データ光路23aの前端面だけを塞ぐようにな
る。このため、レリーズボタン7を押圧してシャッタ装
置が作動し、シャッタ羽根36の開閉に連動してデータ
光路シャッタ24が開閉すると、フイルム17の第2コ
マ目65に被写体像が露光されるとともに、データ光路
切替板25で遮られていない光路開口10aから前側デ
ータ光路22aの前端面に進入した外光が、後側データ
光路22bの後端面まで導かれる。
【0038】その結果、図7に示すように、フイルム1
7の第2コマ目65に、ハイビジョンサイズのアスペク
ト比の露光範囲に被写体像が露光されるとともに、被写
体像が露光された露光範囲外で、後側データ光路22b
の後端面に対面した位置には後側データ光路22bの断
面とほぼ同じサイズの四角形が1個のパノラマプリント
用の撮影データ71が露光される。
【0039】このようにして露光された撮影データは、
外光を直接フイルム面まで導光し、またデータ光路シャ
ッタ24が適切なシャッタ速度で駆動されるため、この
レンズ付きフイルムユニットで撮影が可能な明るさの範
囲ならば、フイルム17に白い四角(現像後ではネガフ
イム上に黒く記録された状態となる)を露光するのに十
分且つ適切な露光量で露光される。
【0040】また、ハイビジョンプリントモードで撮影
する際には、操作突起5を溝19aの右端までスライド
させる。これにより、図1(A)のように、ファインダ
光学系4aの前面から視野切替板26が完全に退避し、
ファインダ4は視野枠29で規制されている本来のハイ
ビジョンプリントサイズに対応した視野となる。また、
この切替えにより、データ光路切替板25が前側データ
光路22a、23aの前端面を共に完全に塞ぐようにな
る。
【0041】このため、レリーズボタン7を押圧してシ
ャッタ装置が作動すると、フイルム17の例えば第Nコ
マ目68に被写体像が露光されるが、この時にはシャッ
タ羽根36の開閉に連動してデータ光路シャッタ24が
開閉しても、データ光路22a、23aの前端面はデー
タ光路切替板25で遮られているので、後側データ光路
22b、23bのフイルム17側の端面には外光が導か
れず、従って、撮影データは一切記録されない。
【0042】上述のようにして、所望とするプリントサ
イズを選択しながら順次に撮影を行い、最終コマの撮影
の終了後に巻き上げノブ8を連続的に回転させて、全て
のフイルム17をフイルムカートリッジ16内に収納す
る。この後に、レンズ付きフイルムユニットを渡して現
像店等に現像及びプリントを依頼する。
【0043】フイルムカートリッジ16は、レンズ付き
フイルムユニットから取り出され、フイルム17が現像
処理される。現像されたフイルム17には、図7に示さ
れるように、パノラマ、Cサイズの各プリントサイズに
対応して各撮影コマの下側に1個または2個の撮影デー
タが黒く記録されている。プリント時には、この撮影デ
ータは、1コマづつ目視で確認または自動的に読み取ら
れる。そして、撮影データが露光されていない撮影コマ
は、印画紙にハイビジョンサイズでプリントされる。ま
た、2個の撮影データ70が記録されている撮影コマ6
1は、図7で点線61aの内側エリアすなわちCサイズ
のアスペクト比の領域にある被写体像がCサイズで、1
個の撮影データ71が記録されている撮影コマ65は、
図7で点線65aの内側すなわちパノラマサイズのアス
ペクト比の領域にある被写体像がパノラマサイズで各々
印画紙にプリントされる。
【0044】また、固定されている露光範囲外に、撮影
データが記録されているため、プリント処理後にプリン
トサイズを変えてプリントすることもできる。
【0045】なお、上記実施例では、本発明の撮影デー
タ写し込み装置をレンズ付きフイルムユニットに組み込
んで使用した例を示したが、もちろん、一般のカメラ等
にも適用することができる。
【0046】また、上記実施例では、プリントモードと
して、ハイビジョン、パノラマ、Cサイズの各プリント
サイズをとり上げたが、もちろん、これ以外にも、任意
のサイズのプリントモード指定の識別に使用可能であ
る。
【0047】
【発明の効果】以上のように、本発明の撮影データ写し
込み装置によれば、撮影者の意図するプリントサイズに
応じて、スライド移動されファインダの視野範囲を切替
える視野切替板にデータ光路切替板を一体に形成し、プ
リントサイズに応じて予め定められた撮影データ光路の
導光を遮断または許容するようにし、シャッタ機構の動
作に連動して撮影データ光路に挿脱されるデータ光路シ
ャッタとから構成するようにしたから、簡単な構成で撮
影データのパターンを変えられようになるとともに、開
口から直接に導いた光で撮影データを露光するようにし
たから、撮影データは十分な濃度で記録され、プリント
サイズの識別が確実にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施した撮影データ写し込み装置の各
プリントサイズに於ける位置関係を示す説明図である。
【図2】本発明を実施した撮影データ写し込み装置を組
み込んだレンズ付きフイルムユニットの外観斜視図であ
る。
【図3】レンズ付きフイルムユニットの分解斜視図であ
る。
【図4】前カバーユニットの分解斜視図である。
【図5】撮影機構の要部を示す分解斜視図である。
【図6】撮影データ写し込み装置による撮影データの露
光の様子を示す説明図である。
【図7】撮影データが露光されたフイルムパトローネの
状態を示す説明図である。
【符号の説明】
2 レンズ付きフイルムユニット 4 ファインダ 10a,10b 光路開口 15 撮影データ写し込み装置 20 プリントモード切替板 22,23 データ光路 24 データ光路シャッタ 25 データ光路切替板 25a 開口 26 視野切替板

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影時に撮影者が意図するプリントサイ
    ズに応じてスライド移動され、ファインダの視野範囲を
    前記プリントサイズに対応して切替える視野切替板と、
    撮影データを露光するために外光を取り入れる開口と、
    この開口からフイルムに外光を導く複数の撮影データ光
    路と、視野切替板と一体にして設けられ、ファインダの
    視野範囲に応じて予め定められた撮影データ光路の導光
    を遮断または許容するようにスライド移動されるデータ
    光路切替板と、撮影レンズからの被写体光をフイルムに
    露光するために開閉されるシャッタ羽根と、前記シャッ
    タ羽根とは別に設けられ、前記シャッタ羽根の開閉に連
    動して駆動され、前記撮影データ光路に挿脱されるデー
    タ光路シャッタとから構成されることを特徴とする撮影
    データ写し込み装置。
  2. 【請求項2】 前記視野切替板は各々異なった視野範囲
    を与える3位置に移動自在であり、遮蔽板に1個の開口
    を形成した前記データ光路切替板が前記視野切替板の移
    動により2つの撮影データ光路を横切るように移動し、
    視野切替板のセット位置に対応して2つの撮影データ光
    路の双方を遮断する位置と、その一方のみを遮断する位
    置と、その双方を開く位置のいずれかにセットされるこ
    とを特徴とする請求項1記載の撮影データ写し込み装
    置。
  3. 【請求項3】 前記撮影データは、フイルムの撮影コマ
    の撮影範囲外に露光されることを特徴とする請求項1ま
    たは2記載の撮影データ写し込み装置。
  4. 【請求項4】 前記データ光路シャッタは、前記シャッ
    タ羽根の1/2から1/3の範囲のシャッタ速度で駆動
    されることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに
    記載の撮影データ写し込み装置。
JP1529495A 1995-02-01 1995-02-01 撮影データ写し込み装置 Pending JPH08211478A (ja)

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