JP3903088B2 - レンズ付きフイルムユニット - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、レンズ付きフイルムユニットに関し、詳しくは予めプレ露光画像が露光された写真フイルムに被写体画像を露光し、プレ露光画像と被写体画像と合成するレンズ付きフイルムユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
簡単な撮影機構を内蔵したユニット本体内に、写真フイルムが予め装填されたレンズ付きフイルムユニットが本出願人より製造・販売されている。また、装填する写真フイルムの撮影コマ内の一部に文字や、マンガのキャラクタ等の画像(以下、プレ露光画像という)を製造時にプレ露光しておき、この写真フイルムに被写体画像を多重露光することにより、簡単に画像合成が楽しめるようにしたレンズ付きフイルムユニットとして、例えば「プリントコレクション」(商品名)が本出願人より製造・販売されている。
【0003】
このような多重露光により合成画像を得ようとするレンズ付きフイルムユニットでは、プレ露光画像が露光されているプレ露光領域に対面させて、写真フイルムに密着するようにして遮光マスクが配されている。この遮光マスクにより、撮影レンズからの撮影光からプレ露光領域が遮光された状態とされ、被写体画像が上記プレ露光画像と重ならないようにして撮影コマ内に写し込まれる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
被写体画像のプレ露光領域側のエッジを規定する遮光マスクの撮影光制限用のエッジと、プレ露光画像の被写体画像側のエッジとは位置ズレを起こさないようにされるべきであるが、この遮光マスクのエッジとプレ露光画像のエッジとを完全に一致させることは製造上極めて困難であり、位置ズレの発生は避けられない。この位置ズレは、例えばプレ露光時のプレ露光画像の露光位置のズレや、写真フイルムの幅の誤差のように写真フイルムの製造精度、ユニット本体内における写真フイルムの1コマ給送時の停止位置のズレ、写真フイルムの幅方向に設けられた遊びによる写真フイルムのズレ、レンズ付きフイルムユニットの製造精度等に起因して発生する。
【0005】
例えばプレ露光画像が遮光マスクのエッジからはみ出すようにして位置ズレしている場合には、プレ露光画像の一部に被写体画像が2重露光されてしまう。また、逆方向にプレ露光画像が位置ズレしている場合には、プレ露光画像と被写体画像との間にライン状の未露光部分ができる。2重露光された部分はプレ露光画像と被写体画像とのそれぞれについてほぼ適正な露光量が与えられることになるから、プリント写真上で白くとんだ明確な白線となり、未露光部分はプリント写真上では黒線となる。このように、遮光マスクのエッジとプレ露光画像のエッジとの間に位置ズレが発生すると、白線や黒線が現れてプリント写真を見苦しいものにしてしまうといった問題があった。
【0006】
本発明は上記課題を解決するためのものであり、遮光マスクの撮影光制限用のエッジとプレ露光画像のエッジとの間の位置ズレに起因して発生する白線を目立たなくし、また黒線が現れないようにするとともに、遮光マスクの撮影光制限用のエッジとプレ露光画像のエッジとの位置ズレの許容範囲を大きくすることができるレンズ付きフイルムユニットを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のレンズ付きフイルムユニットでは、遮光マスクを、撮影領域とプレ露光領域の予め決められた境界位置付近に向かう撮影光の入射を許容するようにするとともに、その撮影光の光量を撮影領域側からプレ露光領域側に向かって漸減させるように配し、撮影レンズの焦点距離をf(mm)、絞り値をFとしたとき、前記遮光マスクのエッジと写真フイルム前面との光軸方向の間隔x(mm)が「0.1f/((f/F)+0.1)≦x≦f/((f/F)+1.0)」を満たすようにしたものである。また、遮光マスクを、撮影領域とプレ露光領域の予め決められた境界位置付近に向かう撮影光の入射を許容するとともに、その撮影光の光量を撮影領域側からプレ露光領域側に向かって漸減させるように、前記予め決められた境界位置よりも撮影コマの中心に向かってエッジが突出させるとともに、写真フイルムの前面よりも光軸方向に所定の間隔をあけて配したものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
図2は、本発明を実施したレンズ付きフイルムユニット2の外観を示すものである。レンズ付きフイルムユニット2は、各種撮影機構が組み込まれたユニット本体3と、このユニット本体3を部分的に覆う外装紙4とからなり、ユニット本体3にはフイルムカートリッジが予め装填されている。このレンズ付きフイルムユニット2は、各撮影コマにプレ露光画像が製造時にプレ露光された写真フイルムが装填されており、この写真フイルムに撮影を行うことで撮影コマ内で被写体画像とプレ露光画像との合成を行う。これにより、撮影、現像済の写真フイルムからは、被写体画像の下側にプレ露光画像が合成されたプリント写真を得ることがきるようになっている。
【0009】
ユニット本体3の前面には、撮影レンズ5,ファインダ6の対物側窓6a,ストロボ発光部7,ストロボユニットのオン,オフの切り換えを行うストロボ操作部材8が設けられている。また、上面にはレリーズボタン9,残り撮影可能枚数を表示するカウンタ窓10,ストロボ充電の完了を表示する表示用ライトガイド11が突出される開口12が設けられている。さらに、ユニット本体3の背面側には、1コマの撮影ごとに回転操作される巻上げノブ13が露呈され、対物側窓6aに対面する位置に接眼側窓6b(図4参照)が設けられている。
【0010】
図3にカートリッジシェルから写真フイルムを引き出した状態のフイルムカートリッジを示す。フイルムカートリッジ14は、現在市販されているIX240型式のものであり、カートリッジシェル15とネガタイプの写真フイルム16とからなる。カートリッジシェル15には、写真フイルム16の一端が係止されたスプール17(図4参照)が回動自在に組み込まれ、さらにこのスプール17のフイルム送り出し方向の回転によってカートリッジシェル15内から写真フイルム16を送り出すフイルム送出し機構と、写真フイルム16のフイルム送出口を開閉する遮光蓋とが組み込まれている。
【0011】
写真フイルム16は、複数の撮影コマ18がそれぞれ長方形に区画されている。この撮影コマ18の画面サイズは、30.2×16.7mmとなっている。また、写真フイルム16には、一方の側縁に沿ってパーフォレーション19が配列されている。各撮影コマ18には、フイルム給送方向の先頭側と後部側に1つずつパーフォレーション19が設けられている。
【0012】
このレンズ付きフイルムユニット2に用いられる写真フイルム16は、各撮影コマ18内がプレ露光領域18aと撮影領域18bとに区画されている。符号18cで便宜的に示す境界線の上側がプレ露光領域18aに、下側が撮影領域18bになっている。プレ露光領域18aは撮影コマ18の長手方向に沿った長い長方形になっている。なお、境界線18cは、仮想的なものであり、これが写真フイルム16に記録されているわけではない。
【0013】
プレ露光領域18aには、マンガのキャラクタ,観光地の風景写真や画像,文字等がプレ露光画像として製造時にプレ露光される。したがって、このプレ露光領域18aには、撮影前に露光が与えられて潜像が形成されている。一方の撮影領域18bには、レリーズボタン9の操作によって撮影が行われた際に、撮影レンズ5からの撮影光で露光が与えられ、被写体画像が潜像として形成される。プレ露光画像及び被写体画像は、写真フイルム16に現像処理を施すことによって顕在化され、これを印画紙に焼き付けることでプレ露光画像と被写体画像とが合成された合成画像のプリント写真が得られる。
【0014】
ファインダ6は、撮影領域18bに露光される撮影範囲が観察されるように、ファインダ視野範囲が調節されている。なお、ファインダ視野内にプレ露光画像を表示して、被写体とともに観察されるようにしてもよい。
【0015】
図4に示すように、ユニット本体3は、前カバー20,本体基部21,ストロボユニット22,電池23,後カバー24等から構成されている。本体基部21の前面中央部には、撮影レンズ5から写真フイルム16までの間の撮影光路を遮光する暗箱26が一体に形成されている。この暗箱26を挟む両側方には、カートリッジシェル15が収納されるカートリッジ室27と、カートリッジシェル15から引き出されてロール状に巻かれた写真フイルム16が収納されるフイルム室28とが一体に設けられている。プリント写真上で被写体画像の下側にプレ露光画像が現れるようにするため、写真フイルム16は、パーフォレーション19側、すなわちプレ露光領域18aが上側となる姿勢で装填される。
【0016】
暗箱26の外側には、レリーズボタン9の押圧操作に応答してシャッタ羽根を駆動するシャッタ機構やフイルムカウント機構等を構成する各種部品と、充電完了表示部材11,ファインダレンズ30,シャッタカバー31,撮影レンズ5等が取り付けられる。暗箱26の背面には、写真フイルム16上で撮影コマ18の画面サイズを画定するアパーチャが形成され、暗箱26の内側にはフレアの発生を防止するフレア防止枠32と、プレ露光領域18aを撮影光から遮光する遮光マスク33とが配されている。フレア防止枠32と遮光マスク33は、一体に形成された1つの部品となっているが、別々な部品としてもよい。
【0017】
カートリッジ室27の上部には、巻上げノブ13が回転自在に取り付けられる。巻上げノブ13の下面には、カートリッジシェル15のスプール17の端部に係合する駆動軸が一体に形成されている。この巻上げノブ13の回転操作によって、写真フイルム16の撮影済の部分がカートリッジシェル15内に巻き上げられる。また、カートリッジ室27の上面と巻上げノブ13との間には、写真フイルム16が全てカートリッジシェル15内に巻き上げられたのを検出して、カートリッジシェル15の遮光蓋を閉じ位置に回動する遮光蓋閉鎖機構(図示省略)が組み込まれている。
【0018】
前カバー20は、その前面にファインダ6の対物側窓6a,撮影レンズ5を露呈させる撮影レンズ用開口20a,ストロボ発光部7を露呈させる開口20b,ストロボ操作部材8を露呈させる開口20c等が形成されており、本体基部21の前面を覆う。
【0019】
後カバー24は、本体基部21の背面を覆うように取り付けられる。この後カバー24には、カートリッジ室27とフイルム室28との底面を塞ぐ底蓋24a,24bが一体に形成されている。フイルムカートリッジ14が装填された本体基部21に後カバー24を取り付けた後に、底蓋24a,24bが閉鎖されてカートリッジ室27及びフイルム室28内が光密に塞がれる。底蓋24aは、現像所で撮影済のフイルムカートリッジ14を取り出す際に開放される。また、暗箱26のアパーチャに対峙する後カバー24の部分には、支持板24cが設けられている。この支持板24cは、撮影レンズ5の像面湾曲を補正するために湾曲した形状になっており、アパーチャの背後で写真フイルム16を湾曲させて支持する。
【0020】
ストロボユニット22は、各種電気部品が取り付けられてストロボ回路が形成されたプリント基板22aと、放電管やリフレクタ,拡散板等からなるストロボ発光部7とから構成されている。プリント基板22aには、シャッタ羽根の開閉動作に同期してオンしストロボ発光を行わせるシンクロスイッチ22bや、ストロボ操作部材8のスライド操作によってオン/オフされるスイッチ22c,電池23をストロボ回路に接続する金属接片22d等が取り付けられている。
【0021】
ストロボユニット22と前カバー20との間には、ストロボ操作部材8が一体に形成されたスイッチ板37と、このスイッチ板37をスライド自在に支持する受け板38とが組み込まれる。スイッチ板37は、上方にスライドされた際にプリント基板22a上のスイッチ22cをオンする。スイッチ22cがオンとなると、ストロボ回路でストロボ充電が行われるとともに、ストロボ発光が許容される。また、スイッチ板37は、暗箱26の側方に組み付けられた充電完了表示部材11に係合されている。ストロボ操作部材8が上方にスライドされると、これに連動して充電完了表示部材11が上方に移動し、ユニット本体3の上面に開口12から突出する。
【0022】
プリント基板22aには、ストロボ充電の完了時に発光するLEDが取り付けられている。充電完了表示部材11は、透明なプラスチックで形成されたライトガイドであり、前記LEDから出力された光を内部反射してレンズ付きフイルムユニット2外に導き、撮影者と被撮影者とに撮影準備が完了したことを知らせる。
【0023】
図5に示すように、暗箱26の前面には撮影光を暗箱26内に入射させるシャッタ開口40が設けられ、暗箱26の背面にはアパーチャ41が形成されている。この暗箱26の背面側は、ユニット本体3の背面側に突出するように湾曲されている。アパーチャ41は、撮影コマ18と同じサイズで開口している。アパーチャ41の上下部には、写真フイルム16の上下端を支持するフイルムレール42が設けられている。アパーチャ41の背後にセットされた写真フイルム16は、フイルムレール42と後カバー24の支持板24cとの間に狭持されて湾曲した形状で支持される。
【0024】
また、暗箱26の前面には、シャッタ開口41を開閉するシャッタ羽根43が揺動自在に取り付けられている。シャッタ羽根43は、図示しないバネによってシャッタ開口40を閉じる方向に付勢されている。シャッタ羽根43を覆うシャッタカバー31には、シャッタ羽根43を挟んでシャッタ開口40と対峙する部分に絞り開口44が形成されている。シャッタカバー31の前面で絞り開口44の周囲には、レンズ筒31aが形成されている。撮影レンズ5は、レンズ筒31a内にはめ込まれて、前カバー20によって保持される。
【0025】
レリーズボタン9が押圧操作されると、シャッタ羽根43は、バネの付勢に抗してシャッタ開口40を開く方向に回動され、シャッタ開口40を全開した後にバネによってシャッタ開口40を閉じる方向に回動される。このシャッタ羽根43の1往復の揺動により、シャッタ開口40が開閉される。このシャッタ開口43の開閉の間に、撮影レンズ5を透過して絞り開口44から射出された撮影光は、シャッタ開口40から暗箱26内に入射し、写真フイルム16を露光する。
【0026】
暗箱26の内部には、前述のようにフレア防止枠32と、遮光マスク33が配されている。フレア防止枠32は、絞り開口44からの入射光のうちの撮影に寄与しない入射光をカットすることにより、暗箱26の内面による入射光の反射を抑えて、フレアの発生を防止する。遮光マスク33は、アパーチャ40の長手方向に沿って長くされた長方形の板状であり、プレ露光領域18aに対面するようにしてアパーチャ41の上部に配されている。
【0027】
プレ露光画像は、精度よく位置決めされてプレ露光領域18aにプレ露光されるが、位置ズレの発生は避けられない。また、プレ露光領域18aに正しくプレ露光画像がプレ露光されたとしても、写真フイルム16がユニット本体3内で位置ズレして、遮光マスク33に対してプレ露光画像が位置ズレすることもある。そして、このようにプレ露光画像が位置ズレすると、特に撮影領域18bからプレ露光領域18aに向かう方向に沿って、このレンズ付きフイルムユニット2では撮影コマ18の短辺に沿った方向(写真フイルムの幅方向)に位置ズレが生じると、被写体画像とプレ露光画像と間に未露光部分が生じたり、被写体画像とプレ露光画像との重なりが生じ、プリント写真を作成した際に黒線や明確な白線が現れてしまう。
【0028】
従来の遮光マスクは、写真フイルム16の前面にほぼ密着しており、その撮影光制限用のエッジについても、被写体画像のプレ露光領域側のエッジを明確に露光し、かつその位置を規定するためにプレ露光領域18aと撮影領域18bの境界線18cに対峙させて写真フイルム16の前面にほぼ密着した状態で配されていた。しかしながら、このレンズ付きフイルムユニット2では、上記のような黒線や明確な白線がプリント写真に現れるのを防止するために、遮光マスク33の撮影光制限用のエッジ33aは、写真フイルム16の前面から撮影レンズ5側に所定の間隔をあけて配され、プレ露光領域18aと撮影領域18bとの境界線18c付近に撮影光の一部が入射するようにしてある。
【0029】
なお、図5中の符号46aは、絞り開口44の上側から射出されて、遮光マスク33のエッジ33a近傍を通る撮影光を、符号46bは、絞り開口の下側から射出されてエッジ33a近傍を通る撮影光の光路をそれぞれ示している。
【0030】
図1にエッジ33aの部分を拡大して示すように、遮光マスク33の撮影光制限用のエッジ33aは、写真フイルム16の前面から適当な間隔xだけ離してある。これにより、プレ露光領域18aと撮影領域18bとの境界線18c付近に向かう撮影光は、その一部が遮光マスク33のエッジ33aによってカットされるが、カットされなかった撮影光は写真フイルム16に入射する。この撮影光が入射する領域(以下、この領域をボケ領域と称する)48は、撮影領域18bからプレ露光領域18aに向かう方向に沿って、この例では撮影コマ18の短辺に沿った方向(図中矢線A方向)に幅Hで広がっている。そして、入射する光量は、矢線Aに示される向き、すなわちプレ露光領域18aに向かって漸減する。
【0031】
結果として、ボケ領域48には、被写体画像のプレ露光領域18a側の縁部が露光されることになるが、この被写体画像の縁部は、プレ露光領域18aに向かって写真フイルム16上で濃度が漸減する潜像として写真フイルム16に露光される。すなわち、この被写体画像の縁部は、プリント写真上では、プレ露光画像領域18aに向かって濃度が漸増するように露光される。
【0032】
遮光マスク33のエッジ33aは、境界線18c付近で、各領域18a,18bにまたがった位置にボケ領域48が形成されるようにして、写真フイルム16との間隔xと、撮影レンズ5の光軸5a方向への遮光マスク33のエッジ33aの突出量が決められている。
【0033】
これにより、プレ露光画像が遮光マスク33に対する正規の位置から矢線A方向に沿って位置ズレしても、プレ露光画像18aのエッジがボケ領域48内に位置するように被写体画像の露光を行い、プリント写真上で被写体画像とプレ露光画像との間に黒線が現れないようにしている。また、上記のように被写体画像の縁部を濃度を漸減してプレ露光画像に重ね合わせて露光するようにし、この重なった部分の画像の濃淡をぼかすことにより、プレ露光画像と被写体画像とが重なった部分が明確にならないようにしている。すなわち、2重露光による明確な白線がプリント写真に現れないようにしている。さらには、このようにして遮光マスク33を配置することにより、プレ露光画像の位置ズレの許容範囲を広くすることができ、製造コストを下げることが可能となる。
【0034】
ボケ領域48の幅H及び形成位置、すなわち形成範囲は、プレ露光画像のエッジに見込まれるズレ範囲とほぼ一致させるのがよく、このようにすれば、確実に上記のような黒線や白線の発生を防止できる。
【0035】
撮影レンズ5の焦点距離をf(mm),絞り開口44による絞り値をFとすると、これらとボケ領域48の幅H(mm),間隔x(mm)との間には次の▲1▼式のような関係がある。なお、絞り開口44の開口径をDとしてときに、絞りFは、D=f/Fで与えられる。
(f−x):f/F=x:H・・・▲1▼
【0036】
上記▲1▼式より、次の▲2▼式が得られ、この▲2▼式より必要とするボケ領域48の幅Hに対応する遮光マスク33のエッジ33aと写真フイルム前面との間隔xを求めることができる。
x=Hf/(f/F+H)・・・▲2▼
【0037】
写真フイルム16は、その幅に0.1mm(±0.05mm)の誤差が許容されている。また、ユニット本体3のフイルム通路は、写真フイルム16の幅よりも若干広くされている。さらに、前述のようにプレ露光画像は、これのプレ露光時に位置ズレすることもある。このため、プレ露光画像のエッジは、写真フイルム16の幅方向に0.1mm以上のズレが発生すると考えられるから、ボケ領域48の幅Hは、写真フイルム16上で0.1mm以上とするのが好ましい。一方、ボケ領域48の幅Hを大きくすると、被写体画像とプレ露光画像とが重なる面積が広くなったり、プレ露光画像に重ねて露光されない状態の被写体画像の縁部の面積が広くなるため、プリント写真の品質に影響を与える恐れがある。このため、ボケ領域48の幅Hは、写真フイルム16上で1.0mm程度に抑えておくのが好ましい。
【0038】
したがって、間隔xは、次に示される条件式▲3▼を満たすようにするのがよく、この例においても条件式▲3▼を満たすようにしてある。
0.1 f/((f/F)+0.1)≦x≦f/((f/F)+1.0 )・・・▲3▼
【0039】
なお、この例では、遮光マスク33の全体を写真フイルム16から離しているが、エッジ33aの部分だけを写真フイルム16にから離して、そのほかの部分を写真フイルム16にほぼ密着させるように配してもよい。もちろん、この場合にも、撮影光の一部が境界線18c付近に入射可能にしておく必要があるのはいうまでもない。
【0040】
次に上記構成の作用について説明する。上記レンズ付きフイルムユニット2に装填されるフイルムカートリッジ14は、その写真フイルム16の各プレ露光領域18aにプレ露光画像が製造時にプレ露光される。プレ露光画像は、全撮影コマ18に対して同一のものを用いてもよく、撮影コマ18毎に異なるものを用いてもよい。
【0041】
プレ露光が施された写真フイルム16は、カートリッジシェル15とともに本体基部21に装填される。この後に本体基部21にストロボユニット22,前カバー20,後カバー24を組み付けてユニット本体3が完成する。検査の後に、ユニット本体3に外装紙4が貼付されてレンズ付きフイルムユニット2が完成する。完成したレンズ付きフイルムユニット2は、出荷されてユーザのもとで撮影に供される。
【0042】
撮影を行う際には、まず巻上げノブ13を回転操作し、写真フイルム16を1コマ分巻き上げる。この巻き上げに連動してシャッタチャージが行われる。また、撮影者は、必要に応じてストロボ操作部材8を操作してストロボ発光の有無を選択する。次に、ファインダ6の接眼側窓6bからファインダ6を除いてフレーミングを行った後にレリーズボタン9を押圧する。ファインダ6では、撮影領域18bに露光される撮影範囲を観察することができる。
【0043】
レリーズボタン9を押圧するとシャッタ機構によってシャッタ羽根43が揺動されてシャッタ開口40が開閉される。シャッタ開口40が開いている間に、撮影レンズ5を透過した撮影光は、絞り開口44から射出され、シャッタ開口40を通って暗箱26内に入射する。
【0044】
絞り開口44から射出された撮影光のうちで撮影領域18bに向かう撮影光は、この撮影領域18bに露光を与え被写体画像の潜像を形成するが、プレ露光領域18aと撮影領域18bとの境界線18c付近に向かう撮影光は、遮光マスク33のエッジ33aが写真フイルム16の前面から離して配してあるため、その一部がエッジ33a及びその近傍の遮光マスク33の部分でカットされ、カットされなかった残りが写真フイルム16に達し露光を与える。このときに与えられる露光量は、プレ露光領域18aに向かうほど少なくなる。また、このようにして露光が与えられる他の、すなわちボケ領域48と重ならないプレ露光領域18aは、これに向かう撮影光が遮光マスク33によってカットされるため露光が与えられない。
【0045】
結果として、プレ露光画像が位置ズレしていなければ、光量が減らされた被写体画像の縁部は、境界線18c、すなわちプレ露光画像のエッジ付近のプレ露光領域18aと撮影領域18cに露光され、その一部はプレ露光画像の一部に重ねて露光される。また、プレ露光画像のエッジの位置ズレの範囲を見込んで、その範囲とほぼ一致する範囲にボケ領域48が形成されるようにしてあるから、プレ露光画像が写真フイルム16の幅方向に位置ズレしている場合でも、光量が減らされた被写体画像の縁部は、その一部がプレ露光画像に重ねて露光される。
【0046】
このようにして、各撮影毎に撮影を行い、全撮影コマの撮影終了後、ユーザは巻上げノブ13を連続的に回転操作して、全ての写真フイルム16をカートリッジ15に収納する。そして、このレンズ付きフイルムユニット2を現像所に提出する。
【0047】
現像所では、レンズ付きフイルムユニット2から撮影済のフイルムカートリッジ14を取り出し、カートリッジシェル15と撮影済み写真フイルム16との対応を保ったままフイルム現像処理を行い、現像済み写真フイルム16は再び元のカートリッジシェル15に巻き込まれる。プリント処理に際しては、カートリッジシェル15から写真フイルム16を1コマずつ引き出しながら従来と同様にして印画紙への焼き付けが行われる。こうして得られるプリント写真は、プレ露光画像と被写体画像との合成画像が写っている。
【0048】
図6,図7は、遮光マスクのエッジを写真フイルムにほぼ密着させて配し、プレ露光画像に位置ズレが発生したときのプリント写真の記録状態を模式的に示すものである。なお、図6(b)、図7(b)は、図6(a),図7(a)に示されるプリント写真上での被写体画像とプレ露光画像との境界付近の濃度を模式的に示している。
【0049】
遮光マスクのエッジが撮影領域内に入り込むようにプレ露光画像が位置ズレした場合には、写真フイルム上に露光された被写体画像とプレ露光画像との間には、ライン状の未露光部分が残される。したがって、図6(a)及び図6(b)に示すように、プリント写真50上にプリントされた被写体画像51とプレ露光画像52との間に、未露光部分に対応した黒線53が現れる。この黒線53は、極めて濃度の高い黒色となっている。
【0050】
一方、遮光マスクのエッジがプレ露光画像内に入り込むようにプレ露光画像が位置ズレした場合には、写真フイルム上で被写体画像の一部がプレ露光画像の一部に2重露光され、この2重露光の部分が露光オーバ−となる。このため、図7(a)及び図7(b)に示すように、プリント写真50上では、被写体画像51とプレ露光画像52とが重なった部分に白く飛んだ明確な白線54が現れる。
【0051】
このように、従来では位置ズレが発生すると濃度の高い黒線53や明確な白線54がプリント写真上にプリントされてしまい、これらが目立ってプリント写真の品質を劣化させる。しかしながら、本発明を用いた上記のレンズ付きフイルムユニット2で撮影された写真フイルム16から作成されるプリント写真には、このような黒線53や白線54が現れることはない。
【0052】
図8に本発明を実施したレンズ付きフイルムユニット2で撮影された写真フイルム16から作成されたプリント写真の記録状態を模式的に示す。なお、図8(b)は、図8(a)に示されるプリント写真上での被写体画像とプレ露光画像との境界付近の濃度を模式的に示している。
【0053】
ボケ領域48の部分は、図8(a)にハッチングで示すプリント写真50上の領域56にプリントされる。遮光マスク33のエッジ33aに対して写真フイルム16上のプレ露光画像のエッジが位置ズレしても、プレ露光領域18aに向かって漸減される撮影光で被写体画像の縁部が写真フイルム16上のボケ領域48として露光され、その一部がプレ露光画像の一部に重ねて露光されているから、プレ露光画像52の一部と被写体画像51の縁部の一部とが重なった画像がプリントされることになる。すなわち、プレ露光画像が位置ズレしても、写真フイルム16上で被写体画像とプレ露光画像との間に未露光部分が形成されることがないから、図8(b)に示すように、プリント写真50上で被写体画像51とプレ露光画像52との間に上記のような黒線が現れない。
【0054】
また、領域56内では、プレ露光画像52の被写体画像側のエッジの位置に対応する境界位置57よりも上側には被写体画像51の縁部だけがプリントされ、下側には被写体画像51の縁部とプレ露光画像52とが2重露光された画像がプリントされた状態となる。被写体画像51の縁部だけがプリントされた部分は、画像の濃度がプリント写真50の下方に向かう方向で漸増している。
【0055】
2重露光された画像がプリントされている部分は、写真フイルム16上で撮影コマ18の上方に向かって露光量が漸減された被写体画像の縁部とプレ露光画像とが2重露光されている部分に対応する。したがって、この部分は、縁部だけがプリントされた部分の境界位置57の近傍の濃度と比べてプレ露光画像の分だけ低い濃度からプリント写真50の下方に向かう方向でプレ露光画像の本来の濃度まで漸増している。このように、被写体画像51の縁部が露光量が漸減されて露光されることにともない、2重露光された画像部分は、濃度が漸増するようにして濃淡がぼかされた状態でプリントされるから、この部分が上記のような明確な白線として現れて目立つことはない。
【0056】
結果として、プレ露光画像と被写体画像とが、黒線や明確な白線がない良好な状態で合成された高品質のプリント写真を得ることができる。
【0057】
上記実施形態では、写真フイルムの上部にプレ露光画像をプレ露光した例について説明したが、本発明は、プレ露光画像をその他の場所、例えば撮影コマの下部、左右、周囲等にプレ露光するものにも利用できる。もちろん、プレ露光画像の形状も種々の形状を採用することができる。
【0058】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、撮影レンズの焦点距離をf(mm)、絞り値をF,プレ露光画像がプレ露光されたプレ露光領域を覆う遮光マスクの撮影光制限用のエッジと写真フイルム前面との光軸方向の間隔をx(mm)としたときに、
0.1 f/((f/F)+0.1)≦x≦f/((f/F)+1.0 )
となるようにして、遮光マスクのエッジを写真フイルム前面から離したので、遮光マスクのエッジとプレ露光された部分のエッジとの間に位置ズレが生じても、濃淡がぼかされた被写体画像の縁部がプレ露光画像のエッジに重ねて露光されるので、プレ露光画像と被写体画像との間に未露光の部分が生じてプリント写真に黒線が現れたり、プレ露光画像と被写体画像とが重なって露光されること起因する明確な白線が現れることもない。また、遮光マスクのエッジに対するプレ露光画像のエッジの位置ズレの許容範囲を広くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】遮光マスクの要部を拡大して示す説明図である。
【図2】本発明を実施したレンズ付きフイルムユニットの外観を示す斜視図である。
【図3】フイルムカートリッジを示す説明図である。
【図4】レンズ付きフイルムユニットの構成を示す分解斜視図である。
【図5】ユニット本体の要部断面を示す断面図である。
【図6】黒線が現れたプリント写真の記録状態を示す説明図である。
【図7】白線が現れたプリント写真の記録状態を示す説明図である。
【図8】本発明のレンズ付きフイルムユニットから得られるプリント写真の記録状態を示す説明図である。
【符号の説明】
2 レンズ付きフイルムユニット
3 ユニット本体
5 撮影レンズ
16 写真フイルム
18 撮影コマ
18a プレ露光領域
18b 撮影領域
33 遮光マスク
33a エッジ
48 ボケ領域
Claims (4)
- 撮影コマ内が撮影領域とプレ露光領域に区画され、プレ露光領域に予めプレ露光画像を露光した写真フイルムが装填され、写真フイルムの前面に設けられた遮光マスクで前記プレ露光領域を覆ったまま撮影を行うことによって、撮影コマ内で被写体画像とプレ露光画像とを合成するレンズ付きフイルムユニットにおいて、
前記遮光マスクは、撮影領域とプレ露光領域の予め決められた境界位置付近に向かう撮影光の入射を許容するとともに、その撮影光の光量を撮影領域側からプレ露光領域側に向かって漸減させるように配され、撮影レンズの焦点距離をf(mm)、絞り値をFとしたとき、前記遮光マスクのエッジと写真フイルム前面との光軸方向の間隔x(mm)が「0.1f/((f/F)+0.1)≦x≦f/((f/F)+1.0)」を満たすことを特徴とするレンズ付きフイルムユニット。 - 撮影コマ内が撮影領域と撮影コマの縁部に設けたプレ露光領域とに区画され、プレ露光領域に予めプレ露光画像を露光した写真フイルムが装填され、写真フイルムの前面に設けられた遮光マスクでプレ露光領域を覆ったまま撮影を行うことによって、撮影コマ内で被写体画像とプレ露光画像とを合成するレンズ付きフイルムユニットにおいて、
前記遮光マスクは、撮影領域とプレ露光領域の予め決められた境界位置付近に向かう撮影光の入射を許容するとともに、その撮影光の光量を撮影領域側からプレ露光領域側に向かって漸減させるように、前記予め決められた境界位置よりも撮影コマの中心に向かってエッジが突出するとともに、写真フイルムの前面よりも光軸方向に所定の間隔をあけて配してあることを特徴とするレンズ付きフイルムユニット。 - 前記遮光マスクのエッジは、撮影レンズの焦点距離をf (mm) 、絞り値をFとし、写真フイルム前面との光軸方向の間隔x (mm) としたときに、「 0.1 f/((f/F)+0 .1 )≦x≦f/((f/F)+ 1.0 )」を満たすことを特徴とする請求項2記載のレンズ付きフイルムユニット。
- 前記遮光マスクは、端部に写真フイルムに向く斜面が形成されて撮影レンズ側のエッジが画面中心に向かって突出した形状であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のレンズ付きフイルムユニット。
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