JPH08254742A - 撮影データ写し込み装置 - Google Patents

撮影データ写し込み装置

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JPH08254742A
JPH08254742A JP5589495A JP5589495A JPH08254742A JP H08254742 A JPH08254742 A JP H08254742A JP 5589495 A JP5589495 A JP 5589495A JP 5589495 A JP5589495 A JP 5589495A JP H08254742 A JPH08254742 A JP H08254742A
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JP
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optical path
photographing data
data
photographing
data optical
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JP5589495A
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Inventor
Nobuyoshi Noguchi
修由 野口
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 目的とするプリント範囲が異なる撮影コマが
混在している写真フイルムに、プリントモードを示すデ
ータを、鮮明、且つ確実に写し込むことが可能な撮影デ
ータ写し込み装置をローコストで提供する。 【構成】 マスク13c、13dの開口面積を、写真フ
イルムに露光される矩形のマークの寸法が縦1.15m
m以上2.6mm以下、横1.3mm以上3.5mm以
下になる範囲とし、撮影データ光路13a、13bの断
面積を1.495mm2 以上16mm2 以下に設定す
る。これにより、撮影データの矩形を横寸法が1.3m
m以上3.5mm以下、縦寸法が1.15mm以上2.
6mm以下の範囲で写真フイルムに露光し、かつ、写真
フイルムの現像後、撮影データとその周辺との濃度差を
0.5以上にすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、写真フイルムのプリン
ト範囲を示す撮影データを写真フイルム上に露光させる
撮影データ写し込み装置である。
【0002】
【従来の技術】近年、プリント写真の魅力や楽しみをよ
り一層一般のユーザーに広げるために、プリント写真の
アスペクト比を変えるサービスが行われている。このよ
うなプリント写真として、従来の標準サイズであるCサ
イズプリント(89mm×127mm)に加えて、横方
向の長さを倍にしたパノラマプリント(89mm×25
2mm)、ハイビジョンテレビ放送でのアスペクト比に
近似させたハイビジョンプリント(89mm×158m
m)等が一般に知られている。
【0003】このような、アスペクト比の異なるプリン
ト写真を得る方法として、1本の写真フイルムを撮影し
ていく途中で、写真フイルムに対する露光範囲を、カメ
ラやレンズ付きフイルムユニットに設けられた遮光板等
により制限して、Cサイズプリント露光範囲(24mm
×36mm)、パノラマプリント露光範囲(13mm×
36mm)、及びハイビジョンプリント露光範囲(20
mm×36mm)を設定し、これにより得られた露光範
囲の異なるネガフイルムから、上述した各モードのプリ
ントを得る方法が知られている。
【0004】しかしながら、上述した露光範囲を変化さ
せる方法では、従来のカメラやレンズ付きフイルムユニ
ットに、遮光板や、遮光板を切り替える切り替え機構な
どを新たに付加しなければならず、製造コストの上昇は
避けられない。特に、低価格を最大の特徴としているコ
ンパクトカメラやレンズ付きフイルムユニットにおいて
は、製造コストの上昇は大きな問題となる。
【0005】このため、従来のカメラやレンズ付きフイ
ルムユニットに、新たな機構を付加せずに、各モードの
プリント写真を得る方法として、撮影時は写真フイルム
に対する露光範囲を固定した単一の露光範囲で全撮影コ
マを撮影し、プリント時に前述したような各撮影モード
の露光範囲と同様の範囲だけをプリントすることによ
り、上述した露光範囲の切替えによる撮影と同様のプリ
ント写真が得られる方法が考えられている。
【0006】しかしながら、全て単一の露光範囲で撮影
された写真フイルムのプリント範囲を、幾つかのモード
に変えてプリントする場合、プリント依頼時に予めユー
ザーの希望するプリントモードを1コマづつ記録してお
く必要が生じ、煩雑であるばかりでなく、プリントモー
ドを間違えてプリントしてしまう可能性がある。
【0007】このため、本出願人から既に出願されてい
る特願平6−305056号では、写真フイルムに外光
を導く複数の撮影データ光路と、ファインダの視野範囲
を切替える視野切替機構に連動して、予め定められた撮
影データ光路を遮光するデータ光路切替板と、シャッタ
羽根を有するシャッタ機構の動作に連動して撮影データ
光路に挿脱されるデータ光路シャッタとを設けた撮影デ
ータ写し込み装置が提案されている。
【0008】これによれば、矩形のマークを写真フイル
ムに露光する部材を2個並列に設け、この2個のマーク
を写真フイルムに露光するか否かにより、3種類のプリ
ントモードを2ビットの情報として写真フイルムに記録
することができる
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た撮影データ写し込み装置は、撮影データ光路のサイズ
やデータ光路シャッタのシャッタ速度が必ずしも明確で
ないため、撮影データを表す矩形のマークが写真フイル
ムに鮮明に露光されないという問題があった。このよう
に、矩形のマークが露光された領域と、その周囲の部分
との光学濃度差が少ないと、プリント時に撮影データが
正確に読み取られず、誤ったプリントモードでプリント
してしまう可能性がある。
【0010】本発明は上記事情を考慮してなされたもの
で、目的とするプリント範囲が異なる撮影コマが混在し
ている写真フイルムに、プリントモードを示すデータ
を、鮮明、且つ確実に写し込むことが可能な撮影データ
写し込み装置をローコストで提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、写し込みマスクの開口面積を、写真フイル
ムに露光される矩形のマークの寸法が縦1.15mm以
上2.6mm以下、横1.3mm以上3.5mm以下に
なる範囲とし、撮影データ光路の断面積を1.495m
2 以上16mm2 以下にし、データ光路シャッタのシ
ャッタ速度を16m秒以上30m秒以下にしたものであ
る。また、請求項2においては、前記撮影データ写し込
み装置により写真フイルムに露光される矩形のマーク
と、その周辺の未露光の領域との光学濃度の差が0.5
以上になるようにしたものである。さらに、請求項3に
おいては、前記撮影データ光路を導光部材により形成し
たものである。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例として、ハイビジョン
サイズ撮影用のレンズ付きフイルムユニットに、本発明
の撮影データ写し込み装置を組み込んだ場合の例を図面
を参照して説明する。図2は、本発明を実施した撮影デ
ータ写し込み装置を組み込んだレンズ付きフイルムユニ
ットの外観斜視図である。また、図3は、図2のレンズ
付きフイルムユニットの分解斜視図である。レンズ付き
フイルムユニット2は、大別して、本体部3、前カバー
4、後カバー5からなるユニット本体6と、このユニッ
ト本体6を覆う紙箱7とで構成されている。さらに、ユ
ニット本体6には撮影機構8、視野切替機構9、及び撮
影データ写し込み装置11が組み込まれる。
【0013】前カバー4の上面には、撮影機構8を構成
している撮影枚数表示板12の一部を露出させる開口1
2a、及びレリーズボタン10が設けられている。前カ
バー4の前面左側には、図4に示すように、撮影データ
写し込み装置11を構成している撮影データ光路13
a、13b、データ光路切替板14が設けられている。
撮影データ光路13a、13bは、円筒形の中空な光路
であり、図7に示すように、後述するデータ光路シャッ
タ48を境に各々2分割されている。
【0014】そして、撮影データ光路13a、13bの
一端面は写真フイルム34bの感光面の直前まで達して
おり、その一端面には、矩形の開口を有するマスク13
c、13dが各々設けられている。他端面は後述するカ
バープレート26に設けられた光路開口26c、26d
により外部に露出している。データ光路切替板14は、
軸14aで回動自在に軸着され、バネ16により反時計
方向に付勢されている。
【0015】前カバー4の前面上部の切替板移動溝4a
には、視野切替機構9を構成している視野切替板17が
設けられている。視野切替板17は、ユニット本体6に
設けられたハイビジョンプリントモード(プリントサイ
ズ89mm×158mm)のアスペクト比に対応してい
るファインダー18の視野を、プリントモードに応じて
制限するものであり、右側にパノラマプリントモード
(プリントサイズ89mm×252mm)に対応したパ
ノラマ視野開口19が、左側にCサイズプリントモード
(プリントサイズ89mm×127mm)に対応したC
サイズ視野開口21が各々設けられている。また、パノ
ラマ視野開口19の下部に視野切替板17を操作するた
めの操作突起22が設けられている。
【0016】視野切替板17の底辺23には、段差23
aが設けられており、視野切替板17の移動に応じて、
段差23aのある底辺23がデータ光路切替板14上部
に接触して褶動する。これらの機構により、視野切替板
17の操作突起22が、図2のハイビジョン位置にセッ
トされた時には、図8(A)に示すように、視野切替板
17は右端まで移動した状態となり、ファインダー18
の前面は全く遮られないので、ファインダー18の視野
はアスペクト比16:9のハイビジョンモードに対応し
た視野となる。そして、これと同時に、データ光路切替
板14は視野切替板17の段差23aを乗り越えて下部
底辺23bに当接するため、バネ16の付勢に抗して時
計方向に回動し、撮影データ光路13a、13bを両方
とも光密に塞ぐようになる。
【0017】図8(B)に示すように、視野切替板17
の操作突起22をパノラマ位置にセットした時には、フ
ァインダー18の前面をパノラマ視野開口19が覆うよ
うになり、ファインダー18の視野は、パノラマプリン
トモードに対応した視野に制限される。そして、これと
同時に、データ光路切替板14は視野切替板17の下部
底辺23bよりも上にある上部底辺23cに当接するよ
うになるため、その分だけバネ16に引っ張られて反時
計方向に回動し、撮影データ光路13bだけを塞ぐよう
になる。
【0018】さらに、操作突起22をCサイズ位置にセ
ットした時には、ファインダー18の前面をCサイズ視
野開口21が覆い、ファインダー18の視野は、Cサイ
ズプリントモードに対応した視野に制限される。そし
て、データ光路切替板14は視野切替板17の底辺23
とは全く接触しなくなるため、バネ16に引っ張られて
反時計方向に回動し、撮影データ光路13a、13bは
共にデータ光路切替板14により遮られることなく露出
する。
【0019】前カバー4の前面には、カバープレート2
6が取り付けられている。前カバー4には、ファインダ
ー18に対応した開口26aと、操作突起22を露出さ
せる溝26bとが設けられている。また、この溝26b
の周辺には、各々のプリントモードを設定するときの、
操作突起22の位置を示す表示が設けられている。この
ようなカバープレート26が前カバー4の前面に取り付
けられることにより、視野切替板17が脱落しないよう
視野切替板17を前面から押さえている。
【0020】さらに、カバープレート26の下部には、
撮影データ光路13a、13bの各々の端面を露出させ
るための光路開口26c、26dが設けられている。こ
の光路開口26c、26dから撮影データ光路13a、
13bの一端面が外面に露出することにより、撮影デー
タ光路13a、13bに外光が導入される。
【0021】本体部3は、左側にパトローネ室31が、
右側に写真フイルム室32が各々設けられ、中央部には
アパーチャ開口33が設けられている。パトローネ室3
1には、写真フイルムパトローネ34のパトローネ34
aが、また、写真フイルム室32にはパトローネ34a
から引き出され、ロール状にされた写真フイルム34b
が各々収納される。
【0022】さらに、パトローネ室31の上部には、パ
トローネ34aに軸着されたスプール34cと噛合し
て、写真フイルム34bをパトローネ34a内に巻き上
げる巻き上げノブ35が設けられている。なお、本実施
例で使用されている写真フイルムパトローネ34は、本
出願人から既に提案されている、1撮影コマに2つのパ
ーフォレーションを設け、パトローネのフイルム出入口
にシャッタを設けた、新たなフォーマットの写真フイル
ムパトローネ34を使用している(図11参照)。
【0023】本体部3の前面には、図5に示すように、
撮影データ写し込み装置11の一部が組み込まれた撮影
機構8が取り付けられる。撮影機構8は、シャッタ羽根
36、蹴飛ばしレバー37等を有する周知のシャッタ装
置38、ファインダーレンズ39a、39bを有するフ
ァインダー18、撮影レンズ41、チャージベルト4
2、コイルバネ43、アパーチャー部44、及び撮影枚
数表示板12などから構成されている。
【0024】撮影機構8の下部には、撮影データ写し込
み装置11の一部である撮影データ光路13a、13b
と、データ光路シャッタ48が設けられている。データ
光路シャッタ48は、前述したように、不動作時には2
分割された撮影データ光路13a、13bの間に入り込
むようになっており、撮影データ光路13a、13bの
導光を阻止している。このデータ光路シャッタ48の上
方には、長孔48a、及び突起48bが設けられてお
り、長孔48aに貫入している軸49により長孔48a
の範囲で遊動可能に軸着され、また、バネ51により全
体が時計方向に付勢されている。
【0025】これらの機構により、図6に示すように、
シャッタ装置38が動作してシャッタ羽根36が時計方
向に回動すると、シャッタ羽根36に一体に設けられた
係合突起36aが、データ光路シャッタ48の突起48
bを時計方向に動かす。すると、データ光路シャッタ4
8は、バネ51の付勢に抗して反時計方向に回動し、各
々2分割された撮影データ光路13a、13bから退避
し、撮影データ光路13a、13bは導光されるように
なる。
【0026】なお、バネ51は、シャッタ羽根36を付
勢しているバネ52よりも付勢力が弱いので、データ光
路シャッタ48が開放した後は、シャッタ羽根36が先
に戻り、データ光路シャッタ48は、長孔48aに沿う
ようにして、シャッタ羽根36が戻った後に不動作時の
位置までバネ51の付勢により戻る。
【0027】この様な構成の撮影データ写し込み装置1
1により、図7に示す写真フイルム34bの各撮影コマ
61に設定される撮影データ記録領域62には、矩形の
撮影データ63が露光される。
【0028】ところで、撮影データを構成する矩形のマ
ークは、各撮影コマの被写体露光領域に重なることがな
く、且つ、目視、或いはプリントマシンによるプリント
モードの読み取り、判別が可能な大きさとしなければな
らない。このためには、撮影データを構成する矩形の寸
法と、写り込みの光学濃度を一定の範囲内にする必要が
ある。
【0029】撮影データ63を構成する矩形の、写真フ
イルム34bに対する写り込みの寸法は、図9に示すよ
うに、写真フイルム34bの長さ方向である横寸法が
1.3mm以上3.5mm以下、写真フイルム34bの
幅方向である縦寸法が1.15mm以上2.6mm以下
にする必要がある。これ以上矩形が写真フイルム34b
に大きく写り込むと、各撮影コマ61の被写体露光領域
61aに重なる可能性がある。また、これ以上矩形の写
り込みが小さいと、目視、或いはプリントマシンによる
プリントモードの読み取り、判別が極めて難しくなる。
【0030】このため、撮影データ光路13a、13b
の一端面に設けられるマスク13c、13dの矩形の開
口の寸法は、図1に示すように、上記写り込みの寸法の
最小値と同一の、横1.3mm、縦1.15mmに設定
する。
【0031】また、撮影データ記録領域62に露光され
る撮影データ63の矩形の濃度が、撮影データ記録領域
62周辺の濃度と充分に差がないと、プリントマシン等
による撮影データ63の読み取りが難しくなる。このた
め、写真フイルム34bの現像後、撮影データ63と撮
影データ記録領域62周辺との濃度差が0.5以上ある
ことが必要である。
【0032】このように、撮影データ63を構成する矩
形の寸法と、撮影データ63と撮影データ記録領域62
周辺との濃度差を、各々上述した条件の範囲内に収める
ように、撮影データ光路13a、13bの内径と、デー
タ光路シャッタ48のシャッタ速度とを決定しなければ
ならない。
【0033】撮影データの矩形の寸法と、撮影データと
その周辺との濃度差が、前記条件の範囲内に収まるよう
な、撮影データ光路の内径とデータ光路シャッタのシャ
ッタ速度とを決定するため、撮影データ光路の内径とデ
ータ光路シャッタのシャッタ速度とLV(露出値)との
関係を調べた実験結果を表1に示す。また、撮影データ
光路の内径とLVと撮影データとその周辺との濃度差と
の関係を調べた実験結果を図10に示す。
【0034】
【表1】 条件設定 光源: ハロゲンランプ(色温度2870°K) 撮影データ光路の内径: φ2、φ3、φ4 データ光路シャッタのシャッタ速度: 16、20、3
0(msec) 写真フイルム感度: ISO400 LV: 4〜17 ※ 撮影データを構成する矩形の寸法と、撮影データと
撮影データ記録領域周辺との濃度差を、各々前述した条
件の範囲内に収めるためのLV値の範囲は、4以上17
以下である。
【0035】これら表1、及び図10に示される実験の
結果から、撮影データの矩形を横寸法が1.3mm以上
3.5mm以下、縦寸法が1.15mm以上2.6mm
以下の範囲で写真フイルムに露光し、かつ、写真フイル
ムの現像後、撮影データとその周辺との濃度差が0.5
以上にするには、データ光路シャッタのシャッタ速度を
16m秒以上30m秒以下にする必要があることがわか
った。
【0036】このため、本実施例では、図1に示すよう
に、撮影データ光路13a、13bの内径を各々2m
m、また、撮影データ光路13a、13bに設けられる
マスク13c、13dの矩形の開口の寸法を、横1.3
mm、縦1.15mmとした。
【0037】上記のように構成された撮影データ写し込
み装置が組み込まれたレンズ付きフイルムユニットの作
用について説明する。本発明の撮影データ写し込み装置
11が組み込まれたレンズ付きフイルムユニット2を使
用する際には、まず、巻き上げノブ35を回動させて、
写真フイルム34bの1コマ目61aがアパーチャ開口
33の位置にセットされるまで巻き上げる。この時、チ
ャージベルト42に設けられた2歯の歯部42aが写真
フイルム34bの2穴のパーフォレーションと噛合して
回動し、シャッタ装置38のシャッターチャージが行わ
れる。
【0038】次に、撮影者は対象となる被写体や自分の
好みに応じて操作突起22を操作し、プリントモードを
選択する。この時、例えば、操作突起22を左端までス
ライドさせてCサイズプリントモードを選択すると、図
8(C)のように、ハイビジョンプリントモードに対応
したファインダー18の前面を、視野切替板17のCサ
イズ視野開口21が覆う形となる。このため、ファイン
ダー18の視野は、Cサイズプリントに対応して左右の
一定幅が遮られ、Cサイズプリントモードの視野に変化
する。
【0039】そして、データ光路切替板14は視野切替
板17の底辺23とは全く接触しないため、バネ16に
引っ張られて反時計方向に回動する。これにより、撮影
データ光路13a、13bの端面は、カバープレート2
6の下部に設けられた光路開口26c、26dからデー
タ光路切替板14により遮られることなく露出し、撮影
データ光路13a、13bを通じてデータ光路シャッタ
48の前面まで外光が導びかれる。
【0040】プリントモードを選択後、撮影者はファイ
ンダー18を覗いて意図する被写体がCサイズ視野開口
21内に収まっているかを確認したのち、静かにレリー
ズボタン10を押圧する。するとシャッタ装置38が動
作してシャッタ羽根36が時計方向に回動する。
【0041】シャッタ羽根36の時計方向への回動によ
り、図7のように、シャッタ羽根36に一体に設けられ
た係合突起36aが、データ光路シャッタ48の突起4
8bに当接し時計方向に動かす。これにより、データ光
路シャッタ48は、バネ51の付勢に抗して反時計方向
に回動し、各々2分割された撮影データ光路13a、1
3bから退避する。この時のデータ光路シャッタ48は
16〜30msecの範囲で動作する。データ光路シャ
ッタ48が撮影データ光路13a、13bから退避する
と、光路開口26c、26dから撮影データ光路13
a、13bの一端面に進入した外光が、内径2mmの撮
影データ光路13a、13bを他端面まで導かれる。
【0042】その結果、図11に示すように、写真フイ
ルム34bの1コマ目61aの撮影データ記録領域62
に矩形のマークが2つ露光する、Cサイズ撮影データ6
3aが記録される。このように、データ光路シャッタ4
8は16〜30msecの範囲で動作し、且つ、撮影デ
ータ光路13a、13bの内径が2mm以上4mm以下
の範囲であるので、Cサイズ撮影データ63aは、図9
に示すように、写真フイルム34bに対する写り込みの
寸法が、横1.3mm以上3.5mm以下、縦が1.1
5mm以上2.6mm以下に収まる。
【0043】また、写真フイルム34bの現像後、Cサ
イズ撮影データ63aと撮影データ記録領域62の周辺
との濃度差が0.5以上確保される。その後、データ光
路シャッタ48は、シャッタ羽根36が戻った直後に、
バネ51の付勢により長孔48aに沿うようにして不動
作位置まで戻る。
【0044】この様にしてCサイズプリントを指定した
1コマ分の撮影が完了する。次に、例えばパノラマプリ
ントを指定して撮影を行う場合には、再び巻き上げノブ
35を回動させて、写真フイルム34bの2コマ目61
bがアパーチャ開口33の位置にセットされるまで巻き
上げる。そして今度は、操作突起22を溝26bの真ん
中付近のパノラマの位置にスライドさせる。すると、今
度は図8(B)のように、ハイビジョンプリントモード
に対応したファインダー18の前面を、パノラマ視野開
口19が覆う形となる。このため、ファインダー18の
視野は、パノラマプリントモードに対応して上下の一定
幅が遮られ、パノラマプリントの視野に変化する。
【0045】この切替えにより、今度はデータ光路切替
板14が視野切替板17の上部底辺23cに当接し、そ
の分だけバネ16の付勢に抗して反時計方向に回動し、
撮影データ光路13bだけを塞ぐようになる。このた
め、レリーズボタン10を押圧してシャッタ装置38が
動作し、シャッタ羽根36の開閉に連動してデータ光路
シャッタ48が開閉すると、写真フイルム34bの2コ
マ目65に被写体像が露光されるとともに、データ光路
切替板14で遮られていない光路開口26cから撮影デ
ータ光路13aの一端面に進入した外光が、撮影データ
光路13aの他端面まで導かれる。
【0046】その結果、図11に示すように、写真フイ
ルム34bの2コマ目61bの撮影データ記録領域62
に矩形のマークが1つ露光する、パノラマ撮影データ6
3bが記録される。このパノラマ撮影データ63bも、
データ光路シャッタ48は16〜30msecの範囲で
動作し、且つ、撮影データ光路13a、13bの内径が
2mm以上4mm以下の範囲であるので、写真フイルム
34bに対する写り込みの寸法が、横1.3mm以上
3.5mm以下、縦が1.15mm以上2.6mm以下
に収まる。
【0047】また、ハイビジョンプリントモードで写真
フイルム34bのNコマ目61cを撮影する際には、操
作突起22を溝26bの右端までスライドさせる。する
と、今度は図8(A)のように、ファインダー18の前
面から視野切替板17が完全に退避し、ファインダー1
8は本来のハイビジョンプリントモードに対応した視野
となる。この切替えにより、今度はデータ光路切替板1
4が視野切替板17の下部底辺23bに当接し、その分
だけバネ16の付勢に抗して反時計方向に回動し、撮影
データ光路13a、13bを共に完全に塞ぐようにな
る。
【0048】このため、レリーズボタン10を押圧して
シャッタ装置38が動作すると、写真フイルム34bの
Nコマ目61cに被写体像が露光されるが、シャッタ羽
根36の開閉に連動してデータ光路シャッタ48が開閉
しても、撮影データ光路13a、13bの外面側はデー
タ光路切替板14で遮られているので、撮影データ光路
13a、13bの写真フイルム34b側の端面には外光
が導かれず、従って、プリントマークは一切記録されな
い。
【0049】このようにして、1本の写真フイルムパト
ローネ34中に、1コマづつプリントモードの指定が異
なるレンズ付きフイルムユニット2が現像店等にプリン
ト依頼された際には、現像店はその都度1コマづつ、ハ
イビジョン、パノラマ、Cサイズの各プリントモードの
指定をユーザーから記録しなくとも、そのまま現像処理
を行うことが出来る。そして、撮影データ63の各々の
矩形マークは、写真フイルム34bに対する写り込みの
寸法が、横1.3mm以上3.5mm以下、縦が1.1
5mm以上2.6mm以下に収まり、かつ、撮影データ
記録領域62の周辺との濃度差が0.5以上確保されて
いるので、プリント時にオペレータは撮影データ63を
容易に確認できる。
【0050】そして、各撮影コマ61の下側に撮影デー
タ63が露光されていない撮影コマは、印画紙にハイビ
ジョンサイズでプリントし、Cサイズ撮影データ63
a、又はパノラマ撮影データ63bが露光されている撮
影コマは、各々Cサイズサイズ、パノラマサイズで印画
紙にプリントするだけでよい。
【0051】また、写真フイルムを現像からプリントま
で自動で処理する大規模な現像所等においても、撮影デ
ータ63の各々の矩形マークは、写真フイルム34bに
対する写り込みの寸法が、横1.3mm以上3.5mm
以下、縦が1.15mm以上2.6mm以下に収まり、
かつ、撮影データ記録領域62の周辺との濃度差が0.
5以上確保されているので、簡単なセンサ等で写真フイ
ルムの下側を走査するだけで、Cサイズ撮影データ63
a、又はパノラマ撮影データ63bを容易に、且つ、確
実に検出できる。
【0052】そして、このCサイズ撮影データ63a、
又はパノラマ撮影データ63bが検出された撮影コマだ
け、印画紙にプリントするサイズ、印画紙のカット位置
を変更すればよいので、ハイビジョン、パノラマ、Cサ
イズの各プリントモードの指定が混在した写真フイルム
を、極めてローコストで自動処理することが可能にな
る。
【0053】なお、上記実施例では、本発明の撮影デー
タ写し込み装置をレンズ付きフイルムユニットに組み込
んで使用した例を示したが、もちろん、一般のカメラ等
にも全く同様に実施可能である。
【0054】また、上記実施例では、プリントモードと
して、ハイビジョン、パノラマ、Cサイズの各プリント
モードをとり上げたが、もちろん、これ以外にも、任意
のサイズのプリントモード指定の識別に使用可能であ
る。
【0055】
【発明の効果】以上のように、本発明の撮影データ写し
込み装置によれば、写し込みマスクの開口面積を、写真
フイルムに露光される矩形のマークの寸法が縦1.15
mm以上2.6mm以下、横1.3mm以上3.5mm
以下になる範囲とし、撮影データ光路の断面積を1.4
95mm2 以上16mm2 以下にし、データ光路シャッ
タのシャッタ速度を16m秒以上30m秒以下にしたの
で、目的とするプリント範囲が異なる撮影コマが混在し
ている写真フイルムに、プリントモードを示すデータ
を、鮮明、且つ確実に写し込むことが可能になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施した撮影データ写し込み装置の撮
影データ光路とマスクにおける各部の寸法を示す説明図
である。
【図2】本発明を実施した撮影データ写し込み装置を組
み込んだレンズ付きフイルムユニットの外観斜視図であ
る。
【図3】図2の分解斜視図である。
【図4】図2の前カバー付近を示す分解斜視図である。
【図5】図2の撮影機構付近を示す分解斜視図である。
【図6】本発明を実施した撮影データ写し込み装置によ
る撮影データ写し込みの様子を示す説明図である。
【図7】図2の右側面の断面図である。
【図8】本発明を実施した撮影データ写し込み装置を示
す説明図である。
【図9】本発明を実施した撮影データ写し込み装置によ
り写し込まれる撮影データの各部の寸法を示す説明図で
ある。
【図10】撮影データ光路の内径とLVと撮影データと
その周辺との濃度差との関係を調べた実験結果を示す説
明図である。
【図11】本発明を実施した撮影データ写し込み装置を
組み込んだレンズ付きフイルムユニットよって露光され
た写真フイルムパトローネの様子を示す説明図である。
【符号の説明】
2 レンズ付きフイルムユニット 11 撮影データ写し込み装置 13a、13b 撮影データ光路 13c、13d マスク 14 データ光路切替板 17 視野切替板 18 ファインダ 48 データ光路シャッタ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 写真フイルムに外光、又はストロボ光を
    導く撮影データ光路と、前記撮影データ光路の端部に設
    けられた、前記撮影データ光路の内径に収まる矩形の開
    口を有する写し込みマスクと、ファインダの視野範囲を
    切替える視野切替機構に連動して前記撮影データ光路を
    遮光するデータ光路切替板と、シャッタ機構の動作に連
    動して前記撮影データ光路に挿脱されるデータ光路シャ
    ッタとからなる撮影データ写し込み装置において、 前記写し込みマスクの開口面積を、写真フイルムに露光
    される矩形のマークの寸法が縦1.15mm以上2.6
    mm以下、横1.3mm以上3.5mm以下になる範囲
    とし、前記撮影データ光路の断面積を1.495mm2
    以上16mm2以下にし、前記データ光路シャッタのシ
    ャッタ速度を16m秒以上30m秒以下にしたことを特
    徴とする撮影データ写し込み装置。
  2. 【請求項2】 前記撮影データ写し込み装置により写真
    フイルムに露光される矩形のマークと、その周辺の未露
    光の領域との光学濃度の差が0.5以上であることを特
    徴とする請求項1記載の撮影データ写し込み装置。
  3. 【請求項3】 前記撮影データ光路は、導光部材により
    形成されることを特徴とする請求項1記載の撮影データ
    写し込み装置。
JP5589495A 1995-03-15 1995-03-15 撮影データ写し込み装置 Pending JPH08254742A (ja)

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JP5589495A JPH08254742A (ja) 1995-03-15 1995-03-15 撮影データ写し込み装置

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