JPH08211481A - レンズ付きフイルムユニット及びその製造方法 - Google Patents

レンズ付きフイルムユニット及びその製造方法

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JPH08211481A
JPH08211481A JP1928195A JP1928195A JPH08211481A JP H08211481 A JPH08211481 A JP H08211481A JP 1928195 A JP1928195 A JP 1928195A JP 1928195 A JP1928195 A JP 1928195A JP H08211481 A JPH08211481 A JP H08211481A
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JP
Japan
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film
lens
dot
print
film unit
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Application number
JP1928195A
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English (en)
Inventor
Hirokazu Yokoo
広和 横尾
Kazuo Okoyama
一夫 小古山
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 プリント範囲の指定を示す2ビットのプリン
トデータが各コマに写し込まれる写真フイルムを収納
し、2種類のプリントモードの内1つを選択するプリン
トモード選択機構を設けたレンズ付きフイルムユニット
をローコストで提供する。 【構成】 写真フイルム4に設定された記録エリア4a
には、2つの矩形のドットマークを露光するか否かによ
って2ビットのデータとして表現される、プリントモー
ドを指定するためのプリントデータ9が設けられる。こ
の内、1ビット分の第1ドットマーク9aが、レンズ付
きフイルムユニットに収納される前に、全てのコマに渡
って予め潜像記録される。アパーチャ35の右下部に
は、プリントモード選択機構30を構成しているデータ
記録部39が設けられる。データ記録部39の写真フイ
ルム4に面した側には、矩形の開口が形成されたマスク
39aが設けられ、また、内部に発光ダイオード41が
内蔵されている。このデータ記録部39は、第2ドット
マーク9bを潜像記録する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プリント範囲の指定を
示すプリントデータが写し込まれる写真フイルムを内蔵
したレンズ付きフイルムユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、プリント写真の魅力や楽しみをよ
り一層一般のユーザーに広げるために、カメラやレンズ
付きフイルムユニットで撮影された被写体の種類や大き
さによって、アスペクト比の異なるプリント写真が提供
されている。このようなプリント写真として、従来の標
準サイズであるCサイズプリント(89mm×127m
m)に加えて、横方向の長さを倍にしたパノラマプリン
ト(89mm×252mm)、ハイビジョンテレビ放送
でのアスペクト比に近似させたハイビジョンプリント
(89mm×158mm)等が一般に知られている。
【0003】このような、アスペクト比の異なるプリン
ト写真を得る方法として、1本の写真フイルムを撮影し
ていく途中で、写真フイルムに対する露光範囲を、カメ
ラやレンズ付きフイルムユニットに設けられた遮光板等
により制限して、Cサイズプリント露光範囲(24mm
×36mm)、パノラマプリント露光範囲(13mm×
36mm)、及びハイビジョンプリント露光範囲(20
mm×36mm)を設定し、これにより得られた露光範
囲の異なるネガフイルムから、上述した各モードのプリ
ントを得る方法が知られている。
【0004】しかしながら、上述した露光範囲を変化さ
せる方法では、従来のカメラやレンズ付きフイルムユニ
ットに、遮光板や、遮光板を切り替える切り替え機構な
どを新たに付加しなければならず、製造コストの上昇は
避けられない。特に、簡単な構造にすることにより製造
コストを低廉に抑え、これにより低価格を最大の特徴と
しているコンパクトカメラやレンズ付きフイルムユニッ
トにおいては、製造コストの上昇は大きな問題となる。
【0005】このため、従来のカメラやレンズ付きフイ
ルムユニットに、新たな機構を付加せずに、各モードの
プリント写真を得る方法として、撮影時は従来と同様
に、写真フイルムに対する露光範囲を固定した単一の露
光範囲で全撮影コマを撮影し、現像所等でのプリント時
に、前述したような各撮影モードの露光範囲に相当する
範囲だけをプリントすることにより、上述した露光範囲
の切替えにより、露光範囲を変化させる方法撮影と同様
のプリント写真が得られる方法が考えられている。
【0006】しかし、上述したような、全て単一の露光
範囲で撮影された写真フイルムのプリント範囲を、幾つ
かのモードに変えてプリントする場合、プリント依頼時
に予めユーザーの希望するプリントモードを1撮影コマ
づつ記録しておく必要が生じ、現像取扱店での負担が大
幅に増加する。更には、このようなプリントモードを1
撮影コマづつ記録しておく煩雑さに加えて、プリントモ
ードを間違えてプリントしてしまう可能性もある。
【0007】このため、本出願人から既に出願されてい
る特願平6−305056号では、写真フイルムに外光
を導く複数の撮影データ光路と、ファインダの視野範囲
を切替える視野切替機構に連動して、予め定められた撮
影データ光路を遮光するデータ光路切替板と、シャッタ
羽根を有するシャッタ機構の動作に連動して撮影データ
光路に挿脱されるデータ光路シャッタとを設けた撮影デ
ータ写し込み装置が提案されている。
【0008】これによれば、矩形のドットマークを写真
フイルムに露光する部材を2個並列に設け、この2個の
ドットマークを写真フイルムに露光するか否かにより、
3種類のプリントモードを2ビットの情報として写真フ
イルムに記録する方法が記載されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような撮影データ写し込み装置を、2種類のプリント
モード間で切替え可能なレンズ付きフイルムユニットに
搭載しようとする場合、1ビット分のドットマークは常
に固定された状態になり、プリントモードにより変化す
るドットマークは、残り1ビットだけとなる。
【0010】このため、2ビット分のドットマークの記
録ができる撮影データ写し込み装置のうち1ビット分
は、常にドットマークを記録することになる。その結
果、撮影データ写し込みのための機構の一部が無駄にな
り、レンズ付きフイルムユニット全体のコストダウンの
障害となる。
【0011】また、2ビット分のドットマークの記録を
行う撮影データ写し込み装置では、記録するドットマー
クの組み合わせパターンを切り替えるための機構が必要
となり、装置全体が複雑になり信頼性の低下も懸念され
る。
【0012】本発明は上記事情を考慮してなされたもの
で、プリント範囲の指定を示す2ビットのドットマーク
が各撮影コマに写し込まれる写真フイルムを収納し、2
種類のプリントモードの内1つを選択するプリントモー
ド選択機構を設けたレンズ付きフイルムユニットをロー
コストで提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、記録エリアに予め1個のドットマークを潜
像記録した写真フイルムを用い、ファインダで得られる
視野範囲のアスペクト比を、ドットマーク1個のプリン
トデータに対応したアスペクト比に設定したものであ
る。
【0014】また、請求項2においては、ファインダ
を、その視野範囲がドットマーク2個のプリントデータ
に対応したアスペクト比に切替え自在に構成し、このア
スペクト比に切替えて撮影を行ったときには、予め潜像
記録されたドットマークに並んで2個目のドットマーク
が写し込まれるようにしたものである。
【0015】請求項3においては、写真プリントを行う
ときに、写真フイルムの各撮影コマごとにその画面外に
予め設定されたドットマーク2個分の記録エリアからド
ットマークの個数で表される2ビットのプリントデータ
を読み出し、このプリントデータに応じたアスペクト比
で写真プリントを作成するプリントシステムが適用され
る写真フイルムを収納したレンズ付きフイルムユニット
を製造する際に、写真フイルムをレンズ付きフイルムユ
ニットに収納する前に予め前記記録エリアごとに1個ず
つドットマークを潜像記録しておく製造方法である。
【0016】請求項4においては、1個のドットマーク
を潜像記録する際に、写真フイルムを一定速度で移動さ
せ、この移動に同期してスリット光を投光する光源を断
続して一定時間ずつ駆動し、記録エリアに矩形状の潜像
記録を与える製造方法である。
【0017】
【実施例】まず最初に、本発明のレンズ付きフイルムユ
ニットに収納される写真フイルムパトローネについて説
明する。図2に示すように、写真フイルムパトローネ2
は、パトローネ本体3と、写真フイルム4とからなって
いる。パトローネ本体3には、写真フイルム4を巻き付
けて収納するスプール5が軸着され、また、写真フイル
ム4が出入りするフイルム通路6、及び写真フイルムパ
トローネ2固有の情報等を記録しているバーコード7等
が設けられている。
【0018】図3に示すように、写真フイルム4は、1
撮影コマの両端に先頭パーフォレーション8a、及び後
端パーフォレーション8bからなるパーフォレーション
8が各々設けられている。そして、各撮影コマの後端パ
ーフォレーション8bの反対側には、2つの矩形のドッ
トマークを写真フイルム4の記録エリア4aに露光(潜
像記録)するか否かによって2ビットのデータとして表
現される、プリントモードを指定するためのプリントデ
ータ9の内、1ビット分の第1ドットマーク9aが、レ
ンズ付きフイルムユニットに収納される前に、全ての撮
影コマの記録エリア4aに渡って予め露光(潜像記録)
される。
【0019】図4に示すように、第1ドットマーク9a
の露光は、一定速度で移動する写真フイルム4の各撮影
コマの後端パーフォレーション8bを、センサ11によ
り検知し、第1ドットマーク9aを表現する矩形マーク
が露光されるように、指向性の光を照射するレーザー光
源12から、スリット光12aを一定時間照射すること
により、記録エリア4aに記録される。これにより、図
3に示すように、各撮影コマの後端パーフォレーション
8bの反対側には、プリントデータ9の内、1ビット分
の第1ドットマーク9aが記録エリア4aに予め露光さ
れる。なお、この第1ドットマーク9aを記録する工程
は、全て光密な暗室内で行われる。
【0020】図5は、本発明を実施したレンズ付きフイ
ルムユニットの外観斜視図である。また、図6は、図5
のレンズ付きフイルムユニットの分解斜視図である。上
述したような、予め写真フイルム4の各撮影コマに設定
された記録エリア4aに、第1ドットマーク9aが露光
された写真フイルムパトローネ2が収納されるレンズ付
きフイルムユニット20は、本体部21、ストロボ装置
22、前カバー23、後カバー24からなるユニット本
体25と、このユニット本体25に収納される写真フイ
ルムパトローネ2、及びユニット本体25の外面を覆う
紙箱26とで構成されている。
【0021】前カバー23の上面には、撮影枚数表示板
27の一部が露出しており、また、レリーズボタン28
が一体に設けられている。前カバー23の前面には、撮
影レンズ32、及びストロボ装置22の発光部29、ス
トロボ装置22に充電を行うストロボ充電スイッチ31
が露出している。
【0022】また、前カバー23の前面上部には、ファ
インダ33が露出しており、さらに、このファインダ3
3の前面には、後述するプリントモード選択機構30を
構成している視野切替板34が設けられている。視野切
替板34は、ユニット本体25に設けられたアパーチャ
35のアスペクト比に対応しているCサイズプリントモ
ード(プリントサイズ89mm×127mm)のファイ
ンダ33の視野を、パノラマプリントモード(プリント
サイズ89mm×252mm)に対応した視野に制限す
るものであり、この視野切替板34の下部に一体に設け
られた操作突起34aをスライド操作することにより、
ファインダ33の前面に挿脱される。
【0023】このような機構により、視野切替板34の
操作突起34aが、図5のCサイズ位置にセットされた
時には、視野切替板34はファインダ33の前面から退
避した位置になり、ファインダ33の前面は全く遮られ
ないので、ファインダ33の視野は通常のCサイズプリ
ントモードに対応した視野となる。また、視野切替板3
4の操作突起34aをパノラマ位置にセットした時に
は、ファインダ33の前面を視野切替板34が覆うよう
になり、ファインダ33の視野は、パノラマプリントモ
ードに対応した視野に制限される。
【0024】本体部21には、左側にパトローネ室36
が、右側に写真フイルム室37が各々設けられ、中央部
にはアパーチャ35、シャッタ機構40が設けられてい
る。パトローネ室36には、写真フイルムパトローネ2
のパトローネ本体3が収納される。また、写真フイルム
室37には、前述したように、1ビット分の第1ドット
マーク9aが全ての撮影コマに渡って予め露光された写
真フイルム4が、ロール状にされ収納される。
【0025】さらに、パトローネ室36の上部には、パ
トローネ本体3に軸着されたスプール5と噛合して、写
真フイルム4をパトローネ本体3内に巻き上げる巻き上
げノブ38が設けられている。また、アパーチャ35の
右下部には、プリントモード選択機構30を構成してい
るデータ記録部39が設けられている。
【0026】データ記録部39の写真フイルム4に面し
た側には、矩形の開口が形成されたマスク39aが設け
られ、また、内部に発光ダイオード41が内蔵されてい
る。このデータ記録部39は、前述した1ビット分の第
1ドットマーク9aと対になって、プリントモードを指
定する2ビットのプリントデータ9を構成する、第2ド
ットマーク9bを記録エリア4aに記録するためのもの
である。
【0027】図7に示すように、ユニット本体25に設
けられるプリントモード選択機構30は、視野切替板3
4に連動しているメインスイッチ45、データ記録部3
9に設けられた発光ダイオード41、レリーズボタン2
8に連動しているシンクロスイッチ46、電源47、矩
形波を発生させるワンショットマルチバイブレータ4
8、及び幾つかの抵抗、トランジスタ等から構成されて
いる。
【0028】メインスイッチ45は、視野切替板34の
操作突起34aをパノラマ位置にセットした時に開き
(オフ状態になり)、Cサイズ位置にセットした時に閉
じる(オン状態になる)。これにより、視野切替板34
の操作突起34aをCサイズ位置にセットしてレリーズ
ボタン28を押すと、シャッタ機構40が動作すると同
時に、ワンショットマルチバイブレータ48から一定幅
の矩形波が発生し、発光ダイオード41が一定時間発光
する。そして、図1に示すように、写真フイルム4に、
矩形の第2ドットマーク9bを記録(露光)する。
【0029】後カバー24は本体部21の背面全体を光
密に覆う。また、後カバー24の下部には、パトローネ
室36と写真フイルム室37とを光密に覆うパトローネ
室底蓋24a、写真フイルム室底蓋24bが各々設けら
れている。
【0030】上記のようなレンズ付きフイルムユニット
の作用について説明する。まず、本発明のレンズ付きフ
イルムユニット2を製造する際には、ユニット本体25
に装填する写真フイルムパトローネ2の写真フイルム4
上の記録エリア4aに、第1ドットマーク9aを記録
(露光)する。
【0031】図4に示すように、写真フイルム4を暗室
内で一定速度で連続的に流し、写真フイルム4の片側に
設けられた各撮影コマの後端パーフォレーション8bの
エッジ部分をセンサ11で検知する。センサ11が後端
パーフォレーション8bのエッジ部分を検知すると、写
真フイルム4のパーフォレーション8が設けられた側と
反対側に、レーザー光源12からスリット光12aを一
定時間照射する。これにより、図3に示すように、プリ
ントデータ9の内、1ビット分の第1ドットマーク9a
を表現する矩形マークが、各撮影コマの後端パーフォレ
ーション8bの反対側に露光される。
【0032】このように、写真フイルム4に予め第1ド
ットマーク9aを記録しておく際に、写真フイルム4を
一定速度で連続的に流し、レーザー光源12からスリッ
ト光12aを一定時間照射すれば、各撮影コマ毎に写真
フイルムを停止させ、矩形のマスク等が設けられた光源
からの光を写真フイルムに照射する場合に比較して、連
続的、かつ低コストでレンズ付きフイルムユニット20
に装填するための写真フイルムパトローネ2の写真フイ
ルム4を製造することができ、非常に生産性が向上す
る。
【0033】このようにして、予め第1ドットマーク9
aが記録された写真フイルム4の端部は、パトローネ本
体3のスプール5に固定され、パトローネ本体3から引
き出されている写真フイルム4はロール状に巻かれる。
そして、パトローネ本体3は、予めプリントモート選択
機構30やシャッタ機構40が組み付けられ、前面に前
カバー23が被せられている本体部21のパトローネ室
36に、ロール状に巻かれた写真フイルム4は写真フイ
ルム室37に各々収納される。
【0034】こうして、予め第1ドットマーク9aが記
録された写真フイルムパトローネ2が本体部21に収納
されると、本体部21の背面全体に後カバー24が被せ
られる。そして、パトローネ室36と写真フイルム室3
7の各々の底部が、パトローネ室底蓋24a、及び写真
フイルム室底蓋24bにより各々光密に覆われる。この
様にして組み立てられたユニット本体25に、最後に紙
箱26が被せられ、レンズ付きフイルムユニット20の
組み立てが完了する。
【0035】上述したように製造されたレンズ付きフイ
ルムユニット20を使用する際には、まず、巻き上げノ
ブ38を回動させて、写真フイルム4の1撮影コマ目が
アパーチャ35の位置にセットされるまで巻き上げる。
これに連動して、シャッタ装置40のシャッターチャー
ジが行われる。
【0036】次に、撮影者は対象となる被写体や自分の
好みに応じて、視野切替板34の操作突起34aを操作
し、プリントモードを選択する。この時、例えば、操作
突起34aを右側にスライドさせてCサイズプリントモ
ードを選択すると、視野切替板34はファインダ33の
前面から退避した位置になり、ファインダ33の前面は
全く遮られないので、ファインダ33の視野は通常のC
サイズプリントモードに対応した視野となる。また、図
7に示す、視野切替板34と連動しているプリントモー
ト選択機構30のメインスイッチ45が閉じる(オン状
態になる)。
【0037】プリントモードを選択後、撮影者はファイ
ンダー33を覗いて意図する被写体が通常のCサイズプ
リント視野に収まっているかを確認する。また、周囲の
明るさが不足している場合、ストロボ充電スイッチ31
を押圧して、ストロボ装置22に充電を行う。そして、
撮影者はレンズ付きフイルムユニット20がブレないよ
うに静かにレリーズボタン10を押圧する。するとシャ
ッタ装置40が動作して、写真フイルム4の1撮影コマ
目に被写体像が露光される。
【0038】また、レリーズボタン10の押圧により、
レリーズボタン28に連動しているシンクロスイッチ4
6が閉じ(オン状態になり)、ワンショットマルチバイ
ブレータ48が一定幅の矩形波を発生させる。これによ
り、図1に示すデータ記録部39に設けられた発光ダイ
オード41が、矩形波の幅に対応した一定の時間だけ発
光し、第2ドットマーク9bを示すマスク39aの矩形
が、写真フイルム4の記録エリア4aに露光される。
【0039】このようにして、写真フイルム4の1撮影
コマ目に被写体像が露光されると同時に、予め記録済の
第1ドットマーク9aと、第2ドットマーク9bからな
る、2ビットのプリントデータ9の記録が完了する。
【0040】次に、例えばパノラマプリントモードを指
定して撮影を行う場合には、再び巻き上げノブ38を回
動させて、写真フイルム4の2撮影コマ目がアパーチャ
35にセットされるまで巻き上げる。そして今度は、操
作突起34aを左側にスライドさせてパノラマプリント
モードの位置にスライドさせる。
【0041】すると、今度はファインダ33の前面を視
野切替板34が覆うようになり、ファインダ33の視野
は、パノラマプリントモードに対応した視野に制限され
る。また、視野切替板34と連動しているメインスイッ
チ45が開く(オフ状態になる)。
【0042】このため、レリーズボタン28を押圧して
シャッタ装置40が動作すると、写真フイルム4の2撮
影コマ目に被写体像が露光されるが、レリーズボタン2
8に連動しているシンクロスイッチ46が閉じても、メ
インスイッチ45が開いているので、データ記録部39
に設けられた発光ダイオード41は全く点灯せず、従っ
て、記録エリア4aには第2ドットマーク9bを示すマ
スク39aの矩形は露光されない。これにより、撮影者
がパノラマプリントモードを選択したときには、その撮
影コマのプリントデータ9の記録は、予め露光されてい
る第1ドットマーク9aだけとなる。
【0043】このようにして、1本の写真フイルムパト
ローネ34中に、1撮影コマづつプリントモードの指定
が異なるレンズ付きフイルムユニット1が現像店等にプ
リント依頼された際には、現像店はその都度1撮影コマ
づつ、Cサイズ、パノラマの各プリントモードの指定を
ユーザーから記録しなくとも、そのまま現像処理を行う
ことが出来る。そして、プリント時にオペレータがプリ
ントデータ9の記録を目視で確認し、各撮影コマの記録
エリア4aに第1ドットマーク9aだけが露光されてい
る撮影コマは、印画紙にパノラマサイズでプリントし、
第1ドットマーク9a、及び第2ドットマーク9bの両
方が露光されている撮影コマは、Cサイズで印画紙にプ
リントするだけでよい。
【0044】また、写真フイルムを現像からプリントま
で自動で処理する大規模な現像所等では、写真フイルム
4の現像後に、簡単なセンサ等で写真フイルム4の記録
エリア4aを走査し、第1ドットマーク9aと第2ドッ
トマーク9bの両方が記録されているプリントデータ9
が検出された撮影コマだけ、印画紙にプリントするサイ
ズ、印画紙のカット位置をCサイズに対応して変更すれ
ばよいので、Cサイズ、パノラマの各プリントモードの
指定が混在した写真フイルムを、極めてローコストで自
動処理することが可能になる。
【0045】なお、上述した実施例では、予め記録しな
い1ビット分のドットマークを記録するための方法とし
て、ストロボ装置とは別に独立した電気回路を設けてい
るが、これ以外にも、例えば図8に示す回路図のよう
に、ストロボ回路60の昇圧に用いるトランス61の逆
起電力を利用して、予め記録しない1ビット分のドット
マークを露光させるための発光ダイオード62を発光さ
せてもよい。
【0046】また、上述した実施例では、ファインダの
視野範囲のアスペクト比を、その視野範囲がドットマー
ク2個のプリントデータに対応したアスペクト比と、ド
ットマーク1個のプリントデータに対応したアスペクト
比との間で切替え自在に構成しているが、もちろん、フ
ァインダの視野範囲のアスペクト比を、予め潜像記録さ
れるドットマーク1個のプリントデータに対応したアス
ペクト比に固定してもよい。
【0047】また、予め記録しない1ビット分のプリン
トデータを記録するための方法として、このような電気
回路によらず、例えば、自然光を導光部材等で写真フイ
ルムまで導き、シャッタ等で予め記録しない1ビット分
のプリントデータを露光させることも可能である。
【0048】さらに、上記実施例では、プリントモード
として、Cサイズ、及びパノラマの各プリントモードを
とり上げたが、もちろん、これ以外にも、ハイビジョン
や任意のサイズのプリントモード指定の識別に使用可能
である。
【0049】
【発明の効果】以上のように、本発明のレンズ付きフイ
ルムユニットによれば、記録エリアに予め1個のドット
マークを潜像記録した写真フイルムを用い、ファインダ
で得られる視野範囲のアスペクト比を、ドットマーク1
個のプリントデータに対応したアスペクト比に設定する
か、もしくは、その視野範囲がドットマーク2個のプリ
ントデータに対応したアスペクト比に切替え自在に構成
し、このアスペクト比に切替えて撮影を行ったときに
は、予め潜像記録されたドットマークに並んで2個目の
ドットマークが写し込まれるようにしたので、2つのド
ットマークから構成される、プリント範囲の指定を示す
2ビットのプリントデータが各撮影コマに写し込まれる
写真フイルムを収納し、2種類のプリントモードの内1
つを選択するプリントモード選択機構を設けたレンズ付
きフイルムユニットをローコストに提供することが可能
になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施したレンズ付きフイルムユニット
のプリントデータ選択機構を示す説明図である。
【図2】本発明を実施したレンズ付きフイルムユニット
に装填される写真フイルムパトローネを示す外観斜視図
である。
【図3】図2の説明図である。
【図4】図2の写真フイルムの製造方法を示す説明図で
ある。
【図5】本発明を実施したレンズ付きフイルムユニット
を示す外観斜視図である。
【図6】本発明を実施したレンズ付きフイルムユニット
を示す分解斜視図である。
【図7】本発明を実施したレンズ付きフイルムユニット
のプリントデータ選択機構を示す回路図である。
【図8】本発明を実施したレンズ付きフイルムユニット
の第2実施例を示す回路図である。
【符号の説明】
2 写真フイルムパトローネ 4 写真フイルム 4a 記録エリア 8 パーフォレーション 9a 第1ドットマーク 9b 第2ドットマーク 30 プリントモード選択機構 39 データ記録部 41 発光ダイオード

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 写真プリントを行うときに、写真フイル
    ムの各撮影コマごとにその画面外に予め設定されたドッ
    トマーク2個分の記録エリアからドットマークの個数で
    表される2ビットのプリントデータを読み出し、このプ
    リントデータに応じたアスペクト比で各撮影コマのプリ
    ント写真を作成するプリントシステムが適用される写真
    フイルムを収納したレンズ付きフイルムユニットにおい
    て、 前記記録エリアに予め1個のドットマークを潜像記録し
    た写真フイルムが用いられるとともに、ファインダで得
    られる視野範囲のアスペクト比が、ドットマーク1個の
    プリントデータに対応したアスペクト比に設定されてい
    ることを特徴とするレンズ付きフイルムユニット。
  2. 【請求項2】 前記ファインダは、その視野範囲がドッ
    トマーク2個のプリントデータに対応したアスペクト比
    に切替え自在に構成され、このアスペクト比に切替えて
    撮影を行ったときには、予め潜像記録されたドットマー
    クに並んで2個目のドットマークが写し込まれるように
    したことを特徴とする請求項1記載のレンズ付きフイル
    ムユニット。
  3. 【請求項3】 写真プリントを行うときに、写真フイル
    ムの各撮影コマごとにその画面外に予め設定されたドッ
    トマーク2個分の記録エリアからドットマークの個数で
    表される2ビットのプリントデータを読み出し、このプ
    リントデータに応じたアスペクト比で写真プリントを作
    成するプリントシステムが適用される写真フイルムを収
    納したレンズ付きフイルムユニットを製造する際に、写
    真フイルムをレンズ付きフイルムユニットに収納する前
    に予め前記記録エリアごとに1個ずつドットマークを潜
    像記録しておくことを特徴とするレンズ付きフイルムユ
    ニットの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記1個のドットマークを潜像記録する
    際に、写真フイルムを一定速度で移動させるとともに、
    この移動に同期してスリット光を投光する光源を断続し
    て一定時間ずつ駆動し、前記記録エリアに矩形状の潜像
    記録を与えることを特徴とする請求項1記載のレンズ付
    きフイルムユニットの製造方法。
JP1928195A 1995-02-07 1995-02-07 レンズ付きフイルムユニット及びその製造方法 Pending JPH08211481A (ja)

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