JPH08211415A - 透過光量の制御装置および制御方法 - Google Patents

透過光量の制御装置および制御方法

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JPH08211415A
JPH08211415A JP7209583A JP20958395A JPH08211415A JP H08211415 A JPH08211415 A JP H08211415A JP 7209583 A JP7209583 A JP 7209583A JP 20958395 A JP20958395 A JP 20958395A JP H08211415 A JPH08211415 A JP H08211415A
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transparent conductive
conductive layer
transparent
inorganic
transmitted light
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Application number
JP7209583A
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English (en)
Inventor
Kazuya Edamura
一弥 枝村
Yasubumi Otsubo
泰文 大坪
Hidenobu Anzai
秀伸 安齊
Kazuya Akashi
一弥 明石
Ken Sasaki
研 佐々木
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Fujikura Kasei Co Ltd
Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Kasei Co Ltd
Fujikura Ltd
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Publication date
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  • Electrochromic Elements, Electrophoresis, Or Variable Reflection Or Absorption Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、透過光量を調節できる画期的な透
過光量の制御装置と制御方法を提供することを目的とす
る。 【解決手段】 本発明は、電界配列効果を有する固体粒
子を電気絶縁性媒体中に含有してなる電気感応型光機能
性流体組成物16と、電気感応型光機能性流体組成物を
収納し対向する2面の少なくとも一部を透明とした中空
の収納体18と、この収納体の少なくとも透明部分に形
成された透明導電層とを具備し、前記収納体の一方の面
に基準透明導電層25を形成し、前記収納体の他方の面
に前記基準透明導電層に対向する対向透明導電層26を
形成し、前記対向透明導電層の形成されていない部分に
非対向透明導電層27を形成し、前記基準透明導電層に
通電するか、前記基準透明導電層と非対向透明導電層に
通電するかを切り換える切換スイッチ28を更に具備し
てなるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気感応型光機能
性流体組成物を用いて透過光量の制御を行う制御装置及
び制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、透過光量の制御装置の一例とし
て、特開平4−31833号公報に開示されている如
く、エレクトロクロミック素子による調光デバイスを窓
ガラスに組み込み、この調光デバイスに一定の電圧を加
え、窓ガラスの日射透過率を変化させる構成のものが知
られている。
【0003】図6に、前記公報に記載された日射制御窓
の一構成を示す。この従来例の日射制御窓に用いられて
いる窓ガラス1は、電解質層3にエレクトロクロミック
素子層5を積層し、両者を透明導電層6を有する上下の
ガラス板4,4で挟み込み、電解質層3とエレクトロク
ロミック層5の両端部にシール7,7を施し、更に全体
の両端部に導体8を形成した構造にされている。また、
前記エレクトロクロミック素子層5は、図7と図8に示
すように、ポリマーマトリックス10の内部に液晶11
を多数分散させた構造にされている。
【0004】前記の如く構成された日射制御窓の窓ガラ
ス1にあっては、図7に示すように、電源12から透明
導電層6,6に通電して液晶11に電界を印加すること
で液晶11の分子を規則的に配列させ、これにより窓ガ
ラス1の透過率を向上させて光の透過量を増大させるこ
とができる一方、図8に示すように、電源12からの給
電を絶つことで液晶11の分子配列をランダムなものと
して光を散乱させることで光の透過量を減少させること
ができる構成にされている。
【0005】従って図6に示す従来構造を用い、日光の
強弱に応じて透明導電層6,6への通電制御を行うなら
ば、日射制御を行うことができるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前述したよ
うな従来の日射制御窓にあっては、光の透過量の増減の
ために液晶11を用いているために、連続使用する場合
に常に同一電圧を継続して印加し続ける必要があり、連
続使用すると消費電力が大きくなってしまう問題があっ
た。また、光の透過と拡散に液晶11を用いているの
で、液晶自体が有する特定波長の光吸収性により、透過
光が着色されてしまう問題があった。また、このように
特定周波数の光吸収特性を有することから、光の全波長
域において均一な透過光量調節作用を得ることができな
い問題があった。
【0007】ところで本願発明者らは、クラッチ、ダン
パまたは振動素子等の機器の動力伝達用または制動用等
に使用できる電気感応型流体組成物の研究を行ってい
る。この電気感応型流体は、従来から特異な振る舞いを
示すことが知られる。この電気感応型流体の組成は、例
えば電気絶縁性の媒体中に固体粒子を分散させて得られ
る流体であり、これに外部電界を加えるとその粘度が著
しく増大し、場合によっては固化する性質を持つ。
【0008】このような効果はウインズロー効果として
知られ、組成物を電極の間に挿入して電圧を印加すると
き、電極間に生ずる電場の作用によって組成物中に分散
している固体粒子が分極し、さらに分極に基づく静電引
力によって互いに電場方向に配位連結して外部剪断流動
に抵抗する結果発現するものとされている。電気感応型
流体は上記のような効果を有するために、クラッチ、ダ
ンパ、ショックアブソーバ、バルブ、アクチュエータ、
バイブレータ、プリンタ、または振動素子等のような電
気制御による機器の動力伝導用または制動用等としての
応用が期待されている。
【0009】しかし従来知られている電気感応型流体に
は様々な課題があった。従来の電気感応型流体としては
例えば、シリコン油、塩化ジフェニル、またはトランス
油等の電気絶縁性油の中にシリカゲル、セルロース、で
んぷん、大豆カゼイン、ポリスチレン系イオン交換樹脂
等のような粒子の表面に水を吸着保有する固体粒子を分
散させたものが知られている。しかしこれらは荷電中の
外部剪断流動に対する抵抗力(以下、剪断抵抗という)
が不充分であり、また高い印加電圧を必要とし、消費電
力が大であり、固体粒子の吸湿等によって時として異常
電流が流れたり、粒子が泳動して一方の電極に凝集した
り、また保存安定性も乏しいものであった。さらに、加
熱によって上記粒子に吸着されていた水が脱離したり蒸
発したりして粒子の含水率が変化するので電気感応型特
性が変化し、従って耐熱性、耐湿性が乏しい等の問題も
あった。
【0010】そこで例えば固体粒子として半導体を含む
電気伝導度の低い無機固体粒子を使用するもの(特開平
2−91194号公報)や、多価金属の水酸化物、ハイ
ドロタルサイト類、多価金属の酸性塩、ヒドロキシアパ
タイト、ナシコン型化合物、粘土鉱物、チタン酸カリウ
ム類、ヘテロポリ酸塩または不溶性フェロシアン化物か
らなる無機イオン交換体粒子を使用するもの(特開平3
−200897号公報)等が提案されている。
【0011】しかしこれらの無機固体粒子は分散媒とな
る電気絶縁性油との比重差が大きいため経時的に沈降を
起こし、容易に再分散できない程度に沈降凝集する等、
保存安定性に乏しかった。またこれらの無機固体粒子は
きわめて硬質であるために電圧印加用の電極や機器壁と
の摩擦によってそれを摩耗するという課題があり、さら
にこの摩耗によって生じた摩耗粉が電気感応型流体中に
浮遊すること等によって使用中に特性が変化し、ときと
して(または突然に)大電流が流れたりしてしまい使用
耐久性に乏しいという課題もある。また、特に無機イオ
ン交換体の中には電気伝導度が大きいものがあり、それ
を使用した場合は電極に通電したとき電気感応型流体に
過大な電流が流れて異常発熱し、また過大な電力を消費
するという不都合もあった。
【0012】また固体粒子として比重1.2以下の物質
を芯材とし、水中で解離可能なアニオン性基またはカチ
オン性基を有する有機高分子化合物をその芯材に被覆し
て得られる粒子を使用するものも提案されている(特開
平3−162494号公報)。しかしこの場合は粒子が
含水性であるために使用中の系の温度が上昇するなどし
て粒子の含水率が変化するとその電気伝導度や分極率が
変化し、結果として組成物の特性が環境湿度によって変
化する等の課題があった。
【0013】このような背景から本発明者らは、前記従
来の電気感応型流体組成物の課題を一挙に解決すること
のできる画期的な電気感応型流体組成物として、有機高
分子化合物からなる芯体と無機イオン交換体からなる表
層とによって形成される無機・有機複合粒子を電気絶縁
性媒体中に分散させてなる電気感応型流体組成物を開発
し、先に、特開平5−324102号公報に示す如く特
許出願を既に行っている。そして、本発明者らは、この
新規な構造の電気感応型流体組成物の研究を進めること
により、この電気感応型流体組成物に電場を印加した際
に、光の透過率が変化することを知見し、この知見に基
づいて本発明に到達した。
【0014】本発明は前記事情に鑑みてなされたもので
あり、広い波長域においてほぼ均一の全く新規な透過光
量調節作用を生じさせ得る光機能性を有する電気感応型
流体組成物を用いて透過光量を調節できる画期的な透過
光量の制御装置と制御方法を提供することを目的とす
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に請求項1記載の発明は、電界配列効果を有する固体粒
子を電気絶縁性媒体中に含有してなる電気感応型光機能
性流体組成物と、この電気感応型光機能性流体組成物を
収納し対向する2面の少なくとも一部を透明とした中空
の収納体と、この収納体の少なくとも透明部分に形成さ
れた透明導電層とを具備し、前記収納体の一方の面に1
つ以上の基準透明導電層を区分けして形成し、前記収納
体の他方の面に前記基準透明導電層に対向する1つ以上
の対向透明導電層を形成し、前記収納体の他方の面の対
向透明導電層の形成されてない部分に1つ以上の非対向
透明導電層を形成し、前記基準透明導電層と対向透明導
電層に通電するか、前記基準透明導電層と非対向透明導
電層に通電するかを切り換える切換スイッチを更に有し
てなるものである。
【0016】また、請求項2記載の発明は、有機高分子
化合物からなる芯体と、電界配列効果を有する無機物か
らなる表層とによって形成される無機・有機複合粒子を
電気絶縁性媒体中に分散させてなる電気感応型光機能性
流体組成物と、この電気感応型光機能性流体組成物を収
納し、対向する2面の少なくとも一部を透明とした中空
の収納体と、この収納体の少なくとも透明部分を覆って
なる透明導電層とを具備し、前記収納体の一方の面に1
つ以上の基準透明導電層を区分けして形成し、前記収納
体の他方の面に前記基準透明導電層に対向する1つ以上
の対向透明導電層を形成し、前記収納体の他方の面の対
向透明導電層の形成されていない部分に1つ以上の非対
向透明導電層を形成し、前記基準透明導電層と対向透明
導電層に通電するか、前記基準透明導電層と非対向透明
導電層に通電するかを切り換える切換スイッチを更に有
してなるものである。
【0017】また、請求項3記載の発明は、有機高分子
化合物からなる芯体と、無機イオン交換体もしくはシリ
カゲルまたは電気半導体性無機物とからなる表層とによ
って形成される無機・有機複合粒子を電気絶縁性媒体中
に分散させてなる電気感応型光機能性流体組成物と、こ
の電気感応型光機能性流体組成物を収納し、対向する2
面の少なくとも一部を透明とした中空の収納体と、この
収納体の少なくとも透明部分を覆ってなる透明導電層と
を具備し、前記収納体の一方の面に1つ以上の基準透明
導電層を区分けして形成し、前記収納体の他方の面に前
記基準透明導電層に対向する1つ以上の対向透明導電層
を形成し、前記収納体の他方の面の対向透明導電層の形
成されていない部分に1つ以上の非対向透明導電層を形
成し、前記基準透明導電層と対向透明導電層に通電する
か、前記基準透明導電層と非対向透明導電層に通電する
かを切り換える切換スイッチを更に有してなるものであ
る。
【0018】また、請求項4記載の発明は、請求項1,
2または3記載の収納体が、対向配置された一対の透明
基板と、前記一対の透明基板を接続して透明基板間に収
納空間を形成させるシール部材を具備して構成されると
ともに、前記透明導電層が、前記対向された一対の透明
基板の相対向する面に形成されたものである。
【0019】また、請求項5記載の発明は、請求項1,
2,3または4記載の基準透明導電層を収納体の一方の
面の透明部分に被覆された櫛刃状の導電層とし、前記対
向透明導電層を収納体の他方の面の透明部分に被覆され
た櫛刃状の導電層とし、前記非対向透明導電層を前記対
向透明導電層に噛み合うように配置された櫛刃状の導電
層としたものである。
【0020】また、請求項6記載の発明は、対向する2
面の少なくとも一部を透明とした中空状の収納体に、電
界配列効果を有する誘電体体粒子を電気絶縁性媒体中に
含有してなる電気感応型光機能性流体組成物を収納し、
この電気感応型光機能性流体組成物に電界を印加し、固
体粒子を配向制御して前記収納体の透明部分を通過する
光の透過量を制御する透過光量の制御方法であって、前
記対向する2面のうち、どちらか一方に正電位を他方に
負電位を印加して対向する2面間で固体粒子を光の透過
方向に平行に配向させるか、前記対向する2面のうち、
どちらか一方に部分的に正電位を他方に部分的に負電位
を相互に位置ずれさせて印加して対向する2面間で固体
粒子を光の透過方向に対して斜め方向に配向させること
で透過光量の制御を行うものである。
【0021】また、請求項7記載の発明は、対向する2
面の少なくとも一部を透明とした中空の収納体の内部
に、有機高分子化合物からなる芯体と、電界配列効果を
有する無機物からなる表層とによって形成される無機・
有機複合粒子を電気絶縁性媒体中に分散させてなる電気
感応型光機能性流体組成物を収納し、この電気感応型光
機能性流体組成物に電界を印加し、無機・有機複合粒子
を配向制御して前記収納体の透明部分を通過する光の透
過量を制御する透過光量の制御方法であって、前記対向
する2面のうち、どちらか一方に正電位を他方に負電位
を印加して対向する2面間で固体粒子を光の透過方向に
平行に配向させるか、前記対向する2面のうち、どちら
か一方に部分的に正電位を他方に部分的に負電位を相互
に位置ずれさせて印加して対向する2面間で固体粒子を
光の透過方向に対して斜め方向に配向させることで透過
光量の制御を行うものである。
【0022】さらに、請求項8記載の発明は、対向する
2面の少なくとも一部を透明とした中空の収納体の内部
に、有機高分子化合物からなる芯体と無機イオン交換体
からなる表層とによって形成される無機・有機複合粒子
を電気絶縁性媒体中に分散させてなる電気感応型光機能
性流体組成物を収納し、この電気感応型光機能性流体組
成物に電界を印加し、無機・有機複合粒子を配向制御し
て前記収納体の透明部分を通過する光の透過量を制御す
る透過光量の制御方法であって、前記対向する2面のう
ち、どちらか一方に正電位を他方に負電位を印加して対
向する2面間で固体粒子を光の透過方向に平行に配向さ
せるか、前記対向する2面のうち、どちらか一方に部分
的に正電位を他方に部分的に負電位を相互に位置ずれさ
せて印加して対向する2面間で固体粒子を光の透過方向
に対して斜め方向に配向させることで透過光量の制御を
行うものである。
【0023】上述した構成により、特別な構造の電気感
応型光機能性流体組成物を中空の収納体に満たすので、
この収納体の透明部分に被覆された透明導電層に通電し
て電気感応型光機能性流体に電場を印加することで、電
気感応型光機能性流体組成物中の粒子が特定の方向に配
向する。これにより収納体の透明部分を通過する光量を
調整できる。用いる粒子としては、電界配列効果を有す
る固体粒子、有機高分子化合物からなる芯体と電界配列
効果を有する無機物からなる表層とによって形成される
無機・有機複合粒子、有機高分子化合物からなる芯体と
無機イオン交換体もしくはシリカゲルまたは電気半導体
性無機物とからなる表層とによって形成される無機・有
機複合粒子のいずれでも良い。
【0024】また、収納体は一部が透明であっても良い
し、全部が透明であっても良い。また、前記作用を奏す
る装置として、より具体的に、透明導電層を形成した一
対の透明基板間に電気感応型光機能性流体を挟んでなる
ものを用いることができ、この構成により板状の透過光
量制御装置が提供される。
【0025】更に、収納体の一方の面に基準透明導電層
を他方の面に対向透明導電層と非対向透明導電層を形成
することで、基準透明導電層と対向透明導電層に通電し
た場合に、基準透明導電層と対向透明導電層との間に粒
子を配列させることができるので、収納体の透明部分を
通過する透過光をほとんど遮蔽することなく通過させる
ことができるとともに、基準透明導電層と非対向透明導
電層に通電した場合に基準透明導電層と非対向透明導電
層との間に傾いた状態で粒子を配列させることができ、
これにより透過光の一部を遮蔽することができる。前記
透明導電層として櫛刃状のものを用いることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施例について説明する。図1(A)は本発明に係る透過
光量制御装置の一実施例を示すもので、この例の透過光
量制御装置Aは、一対の透明基板15,15を所定の間
隔をあけて平行に配置し、これらの間に液体状の電気感
応型光機能性流体組成物16を封入して構成されたもの
である。前記透明基板15,15の相対向する内面側に
は後述する透明導電層が被覆されるとともに、透明基板
15,15の外周縁部にはシール部材20が装着され、
透明基板15,15とシール部材20により形成される
板状の中空の透明の収納体18の内部に電気感応型光機
能性流体組成物16が封入されている。
【0027】更に、図2と図3に示すように、上方の透
明基板15の下面には、櫛刃状の基準透明導電層25が
形成され、下方の透明基板15の上面には、前記基準透
明導電層25と同一形状で同一大の櫛刃状の対向透明導
電層26が形成されていて、図1(A)に示すように上
下の透明基板15,15を位置合わせして平行に貼り合
わせた場合に基準透明導電層25と対向透明導電層26
は互いに完全に平行に位置するように各透明基板15に
形成されている。また、下方の透明基板15の上面に
は、対向透明導電層26と同一形状で同一大の櫛刃状の
非対向透明導電層27が、前記櫛刃状の対向透明導電層
26と接触せずに噛み合うように形成されている。従っ
て下方の透明基板15の非対向透明導電層27は、上方
の透明基板15の基準透明導電層25に対して位置ずれ
した状態で向き合うようになっている。
【0028】また、前記基準透明導電層25は、上方の
透明基板15の一側の長辺部に沿うように配置された直
線状の基線部25aと、この基線部25aに対して直角
に多数配列接続された短冊状の枝線部25b,25b,
…とから構成されている。更にまた、前記対向透明導電
層26も同様に基線部26aと枝線部26b,26b,
…とからなり、非対向透明導電層27も同様に基線部2
7aと枝線部27b,27b,…とから構成されてい
る。
【0029】従って、上下の透明基板15,15を平行
に貼り合わせた場合に、基準透明導電層25の枝線部2
5b,…と、対向透明導電層26の枝線部26b,…は
図4と図5に示すように同一ピッチで上下に並び、基準
透明導電層25の枝線部25b,…と非対向透明導電層
27の枝線部27b,…は異なるピッチで互い違いに配
置されるようになっている。
【0030】次に、上方の透明基板15の隅部には、基
準透明導電層25に接続された第1引出線25cが形成
され、下方の透明基板15の隅部には、対向透明導電層
26に接続された第2引出線26cと非対向透明導電層
27に接続された第3引出線27cがそれぞれ形成され
ている。そして、前記第1引出線25cが図1(A)に
示すように第1配線21を介して電源22に接続され、
前記第2引出線26cが第2配線23に、前記第3引出
線27cが第3配線24にそれぞれ接続され、前記第2
配線23と第3配線24が切換スイッチ28を介して前
記電源22に接続されるようになっている。
【0031】前記透明基板15は、内部に電気感応型光
機能性流体組成物16を収納できると共に運搬や設置な
どに耐える強度を有する必要があるので、各種のガラス
基板、アクリル樹脂などからなる透明樹脂基板等から構
成することが好ましい。なお、透明基板15は全体が透
明である必要はなく、光を通過させる部分のみを透明と
した構造としても良い。従って、周縁部のみを不透明の
金属枠、樹脂枠などから構成し、その枠の内部に透明の
ガラス基板や樹脂基板を嵌め込んだ構成にしても良い。
また、その形状も板状に限らず、立方体、直方体、容器
状、箱状、ハニカム状など種々の形状の立体形状が考え
られる。
【0032】前記電気感応型光機能性流体組成物16
は、基本的に、電気絶縁性媒体19中に図1(B)に示
す構造の無機・有機複合粒子30が分散されてなるもの
であり、この無機・有機複合粒子30は、有機高分子化
合物からなる芯体31と、この芯体31の表面を覆った
電界配列効果を奏する無機物、すなわち電界配列性無機
物(以下、EA無機物と称する)32からなる表層33
とによって形成されている。
【0033】このようなEA無機物32としては種々の
ものが知られているが、好ましい例としては多価金属の
水酸化物、ハイドロタルサイト類、多価金属の酸性塩、
ヒドロキシアパタイト、ナシコン型化合物、粘土鉱物、
チタン酸カリウム類、ヘテロポリ酸塩または不溶性フェ
ロシアン化物からなる無機イオン交換体及びシリカゲル
と電気半導体性無機物を挙げることができる。
【0034】このようなEA無機物32が有機高分子化
合物からなる芯体31上に表層33を形成するとき、電
気感応型光機能性流体組成物16に電界配列効果(以
下、単にEA効果という)がもたらされる。また、上記
の無機・有機複合粒子30は、芯体31と同時に表層3
3を形成する方法によって生成せられたものであること
が好ましい。
【0035】前記無機・有機複合粒子30の芯体31と
して使用し得る有機高分子化合物の例としては、ポリ
(メタ)アクリル酸エステル、(メタ)アクリル酸エス
テル−スチレン共重合物、ポリスチレン、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ニトリルゴム、ブチルゴム、AB
S樹脂、ナイロン、ポリビニルブチレート、アイオノマ
ー、エチレン−酢酸ビニル共重合体、酢酸ビニル樹脂、
ポリカーボネート樹脂等の1種または2種以上の混合物
または共重合物を挙げることができる。
【0036】無機・有機複合粒子30の表層33として
使用し得る好ましいEA無機物32は無機イオン交換
体、電気半導体性無機物またはシリカゲルである。これ
らはその固体粒子を電気絶縁性媒体中に分散するとき、
優れた電界配列効果を現す。
【0037】無機イオン交換体の例としては(1)多価
金属の水酸化物、(2)ハイドロタルサイト類、(3)
多価金属の酸性塩、(4)ヒドロキシアパタイト、
(5)ナシコン型化合物、(6)粘土鉱物、(7)チタ
ン酸カリウム類、(8)ヘテロポリ酸塩、及び(9)不
溶性フェロシアン化物を挙げることができる。
【0038】以下に、それぞれの無機イオン交換体につ
いて詳しく説明する。 (1)多価金属の水酸化物 これらの化合物は、一般式MOx (OH)y (Mは多価
金属であり、xは零以上の数であり、yは正数である)
で表され、例えば、水酸化チタン、水酸化ジルコニウ
ム、水酸化ビスマス、水酸化錫、水酸化鉛、水酸化アル
ミニウム、水酸化タンタル、水酸化ニオブ、水酸化モリ
ブデン、水酸化マグネシウム、水酸化マンガン、及び水
酸化鉄等である。ここで、例えば水酸化チタンとは含水
酸化チタン(別名メタチタン酸またはβチタン酸、Ti
O(OH)2 )及び水酸化チタン(別名オルソチタン酸
またはαチタン酸、Ti(OH)4 )の双方を含むもの
であり、他の化合物についても同様である。
【0039】(2)ハイドロタルサイト類 これらの化合物は、一般式M13Al6 (OH)43(C
O)3 ・12H2 O(Mは二価の金属である)で表さ
れ、例えば二価の金属MがMg、CaまたはNi等であ
る。
【0040】(3)多価金属の酸性塩 これらは例えばリン酸チタン、リン酸ジルコニウム、リ
ン酸錫、リン酸セリウム、リン酸クロム、ヒ酸ジルコニ
ウム、ヒ酸チタン、ヒ酸錫、ヒ酸セリウム、アンチモン
酸チタン、アンチモン酸錫、アンチモン酸タンタル、ア
ンチモン酸ニオブ、タングステン酸ジルコニウム、バナ
ジン酸チタン、モリブデン酸ジルコニウム、セレン酸チ
タン及びモリブデン酸錫等である。
【0041】(4)ヒドロキシアパタイト これらは例えばカルシウムアパタイト、鉛アパタイト、
ストロンチウムアパタイト、カドミウムアパタイト等で
ある。
【0042】(5)ナシコン型化合物 これらには例えば(H3 O)Zr2 (PO4 3 のよう
なものが含まれるが、本発明においてはH3 OをNaと
置換したナシコン型化合物も使用できる。
【0043】(6)粘土鉱物 これらは例えばモンモリロナイト、セピオライト、ベン
トナイト等であり、特にセピオライトが好ましい。
【0044】(7)チタン酸カリウム類 これらは一般式aK2 O・bTiO2 ・nH2 O(aは
0<a≦1を満たす正数であり、bは1≦b≦6を満た
す正数であり、nは正数である)で表され、例えばK2
・TiO2 ・2H2 O、K2 O・2TiO2 ・2H
2 O、0.5K2 O・TiO2 ・2H2 O、及びK2
・2.5TiO2 ・2H2 O等である。なお、上記化合
物のうち、aまたはbが整数でない化合物はaまたはb
が適当な整数である化合物を酸処理し、KとHとを置換
することによって容易に合成される。
【0045】(8)ヘテロポリ酸塩 これらは一般式H3 AE1240・nH2 O(Aはリン、
ヒ素、ゲルマニウム、またはケイ素であり、Eはモリブ
デン、タングステン、またはバナジウムであり、nは正
数である)で表され、例えばモリブドリン酸アンモニウ
ム、及びタングストリン酸アンモニウムである。
【0046】(9)不溶性フェロシアン化物 これらは次の一般式で表される化合物である。Mb-pxa
A[E(CN)6 ](Mはアルカリ金属または水素イオ
ン、Aは亜鉛、銅、ニッケル、コバルト、マンガン、カ
ドミウム、鉄(III)またはチタン等の重金属イオ
ン、Eは鉄(II)、鉄(III)、またはコバルト
(II)等であり、bは4または3であり、aはAの価
数であり、pは0〜b/aの正数である。) これらには例えば、Cs2 Zn[Fe(CN)6 ]及び
2 Co[Fe(CN)6 ]等の不溶性フェロシアン化
合物が含まれる。
【0047】上記(1)〜(6)の無機イオン交換体は
いずれもOH基を有しており、これらの無機イオン交換
体のイオン交換サイトに存在するイオンの一部または全
部を別のイオンに置換したもの(以下、置換型無機イオ
ン交換体という)も、本発明における無機イオン交換体
に含まれるものである。
【0048】即ち、前述の無機イオン交換体をR−M1
(M1 は、イオン交換サイトのイオン種を表す)と表す
と、R−M1 におけるM1 の一部または全部を、下記の
イオン交換反応によって、M1 とは異なるイオン種M2
に置換した置換型無機イオン交換体もまた、本発明にお
ける無機イオン交換体である。
【0049】 xR−M1 +yM2 →Rx−(M2 )y+xM1 (ここでx、yはそれぞれイオン種M2 、M1 の価数を
表す)。
【0050】M1 はOH基を有する無機イオン交換体の
種類により異なるが、無機イオン交換体が陽イオン交換
性を示すものでは、一般にM1 はH+ であり、この場合
のM2 はアルカリ金属、アルカリ土類金属、多価典型金
属、遷移金属または希土類金属等、H+ 以外の金属イオ
ンのいずれか任意のものである。
【0051】OH基を有する無機イオン交換体が陰イオ
ン交換性を示すものでは、M1 は一般にOH- であり、
その場合M2 は例えばI、Cl、SCN、NO2 、B
r、F、CH3 COO、SO4 またはCrO4 等や錯イ
オン等、OH- 以外の陰イオン全般の内の任意のもので
ある。
【0052】また、高温加熱処理によりOH基を一旦失
ってはいるが、水に浸漬させるなどの操作によって再び
OH基を有するようになる無機イオン交換体について
は、その高温加熱処理後の無機イオン交換体等も本発明
に使用できる無機イオン交換体の一種であり、その具体
例としてはナシコン型化合物、例えば(H3 O)Zr2
(PO4 3 の加熱により得られるHZr2 (PO4
3 やハイドロタルサイトの高温加熱処理物(500〜7
00℃で加熱処理したもの)等がある。
【0053】これらの無機イオン交換体は一種類だけで
はなく、多種類を同時に表層として用いることもでき
る。なお、上記の無機イオン交換体として、多価金属の
水酸化物、及び多価金属の酸性塩を用いることが特に好
ましい。
【0054】前記無機・有機複合粒子30の表層33と
して使用し得る他の好ましいEA無機物は、電気伝導度
が、室温にて103 〜10-11 Ω-1/cmの金属酸化
物、金属水酸化物、金属酸化水酸化物、無機イオン交換
体、またはこれらの少なくともいずれか1種に金属ドー
ピングしたもの、もしくは金属ドーピングの有無に拘わ
らず、これらの少なくともいずれか1種を他の支持体上
に電気半導体層として施したもの等である。
【0055】以下に、他の好ましいEA無機物について
さらに詳しく説明する。 (A)金属酸化物:例えばSnO2 、アモルファス型二
酸化チタン(出光石油化学社製)等である。 (B)金属水酸化物:例えば水酸化チタン、水酸化ニオ
ブ等である。ここで水酸化チタンとは、含水酸化チタン
(石原産業社製)、メタチタン酸(別名βチタン酸、T
iO(OH)2 )およびオルソチタン酸(別名αチタン
酸、Ti(OH)4 )を含むものである。 (C)金属酸化水酸化物:この例としては例えばFeO
(OH)(ゲーサイト)等を挙げることができる。
【0056】(D)多価金属の水酸化物:先に(1)で
記載したものと同等。 (E)ハイドロタルサイト類:先に(2)で記載したも
のと同等。 (F)多価金属の酸化塩:先に(3)で記載したものと
同等。 (G)ヒドロキシアパタイト:先に(4)で記載したも
のと同等。 (H)ナシコン型化合物:先に(5)で記載したものと
同等。 (I)粘土鉱物:先に(6)で記載したものと同等。 (J)チタン酸カリウム類:先に(7)で記載したもの
と同等。 (K)ヘテロポリ酸塩:先に(8)で記載したものと同
等。 (L)不溶性フェロシアン化物:先に(9)で記載した
ものと同等。
【0057】(M)金属ドーピング電界配列性無機物:
これは上記EA無機物(A)〜(L)の電気伝導度を上
げるために、アンチモン(Sb)等の金属をEA無機物
にドーピングしたものであって、例としてはアンチモン
(Sb)ドーピング酸化錫(SnO2 )等を挙げること
ができる。
【0058】(N)他の支持体上に電気半導体層として
EA無機物を施したもの:例えば支持体として酸化チタ
ン、シリカ、アルミナ、シリカ−アルミナ等の無機物粒
子、またはポリエチレン、ポリプロピレン等の有機高分
子粒子を用い、これに電気半導体層としてアンチモン
(Sb)ドーピング酸化錫(SnO2 )を施したもの等
を挙げることができる。このようにEA無機物が施され
た粒子は全体としてEA無機物となっている。これらの
EA無機物は、1種類だけでなく、2種類またはそれ以
上を同時に表層として用いることもできる。
【0059】前記の電気感応型光機能性流体組成物16
に用いる電気絶縁性媒体19としては、従来知られてい
る電界配列性流体(以下、単にEA流体という)に使用
されているものが全て使用可能である。例えば、塩化ジ
フェニル、セバチン酸ブチル、芳香族ポリカルボン酸高
級アルコールエステル、ハロフェニルアルキルエーテ
ル、トランス油、塩化パラフィン、弗素系オイル、また
はシリコン系オイルやフルオロシリコンオイル等、電気
絶縁性及び電気絶縁破壊強度が高く、化学的に安定でか
つ無機・有機複合粒子を安定に分散させ得るものであれ
ばいずれの流体も使用可能であり、またそれらの混合物
を使用することもできる。
【0060】このような無機・有機複合粒子30は種々
な方法によって製造することができる。例えば、有機高
分子化合物からなる粒子状の芯体31と微粒子状のEA
無機物32をジェット気流によって搬送し、衝突させる
方法がある。この場合は粒子状の芯体31の表面にEA
無機物の微粒子が高速度で衝突し、固着して表層33を
形成する。
【0061】また、別の製法例としては、粒子状の芯体
31を気体中に浮遊させておき、EA無機物の溶液を霧
状にしてその表面に噴霧する方法がある。この場合はそ
の溶液が芯体31の表面に付着し乾燥することによって
表層33が形成される。
【0062】しかし、無機・有機複合粒子30を製造す
る好ましい製法例は、芯体31と同時に表層3を形成す
る方法である。この方法は、例えば、芯体31を形成す
る有機高分子化合物のモノマーを重合媒体中で乳化重
合、懸濁重合または分散重合するに際して、微粒子状と
したEA無機物32を上記モノマー中、または重合媒体
中に存在させて行う、というものである。
【0063】重合媒体としては水が好ましいが、水と水
溶性有機溶媒との混合物を使用することができ、また有
機系の貧溶媒を使用することもできる。この方法によれ
ば、重合媒体の中でモノマーが重合して芯体粒子を形成
すると同時に、微粒子状のEA無機物32が芯体31の
表面に層状に配向してこれを被覆し、表層33を形成す
る。
【0064】乳化重合または懸濁重合によって無機・有
機複合粒子を製造する場合には、モノマーの疎水性の性
質とEA無機物の親水性の性質を組み合わせることによ
って、EA無機物の微粒子の大部分を芯体粒子の表面に
配向させることができる。この芯体1と表層3との同時
形成方法によれば、有機高分子化合物からなる芯体粒子
1の表面にEA無機物粒子2が緻密かつ強固に接着し、
堅牢な無機・有機複合粒子が形成される。
【0065】本発明に使用する無機・有機複合粒子30
の形状は必ずしも球形であることを要しないが、粒子状
の芯体31が調節された乳化・懸濁重合方法によって製
造された場合は、得られる無機・有機複合粒子30の形
状はほぼ球形となる。しかも球形状であれば、透過光量
を調節する際に光を全方向に散乱させることができるの
で、不定形のものよりも球形状のものが有利になる。
【0066】無機・有機複合粒子の粒径は特に限定され
るものではないが、0.1〜500μm、特に5〜20
0μm程度とすることが好ましい。この際の微粒子状の
EA無機物32の粒径は特に限定されるものではない
が、好ましくは0.005〜100μmであり、さらに
好ましくは0.01〜10μmである。
【0067】このような無機・有機複合粒子30におい
て、表層33を形成するEA無機物32と芯体31を形
成する有機高分子化合物の重量比は特に限定されるもの
ではないが、(EA無機物):(有機高分子化合物)比
で(1〜60):(99〜40)の範囲、特に(4〜3
0):(96〜70)の範囲であることが好ましい。こ
こで、EA無機物32の重量比が1%未満では得られた
EA流体組成物のEA効果が不充分であり、60%を超
えると得られた流体組成物に過大な電流が流れるように
なる。
【0068】上記のような各種の方法、特に芯体31と
表層33を同時に形成する方法によって製造された無機
・有機複合粒子30は一般に、その表層33の全部また
は一部分が有機高分子物質や、製造工程で使用された分
散剤、乳化剤その他の添加物質の薄膜で覆われていて、
EA無機物微粒子のEA効果が充分に発揮されないこと
もある。この不活性物質の薄膜は該粒子表面を研磨する
ことによって容易に除去し得る。従って本発明に用いる
電気感応型光機能性流体組成物にあっては、その表面を
研磨した無機・有機複合粒子が用いられる。ただし、無
機・有機複合粒子30が芯体31を形成した後で上記の
表層33を形成する方法によって製造された場合は、表
層33の表面に不活性物質がなく、かつ無機イオン交換
体のEA効果が充分に大きい。
【0069】この粒子表面の研磨は、種々な方法で行う
ことができる。例えば、無機・有機複合粒子30を水な
どの分散媒体中に分散させて、これを攪拌する方法によ
って行うことができる。この際、分散媒体中に砂粒やボ
ールなどの研磨材を混入して無機・有機複合粒子30と
共に攪拌する方法、あるいは研削砥石を用いて攪拌する
方法等によって行うこともできる。例えばまた、分散媒
体を使用せず、無機・有機複合粒子30と上記のような
研磨材と、研削砥石を用いて乾式で攪拌して行うことも
できる。さらに好ましい研磨方法は、無機・有機複合粒
子をジェット気流等によって気流攪拌する方法である。
これは該粒子自体を相互に気相において激しく衝突させ
て研磨する方法であり、他の研磨材を必要とせず、粒子
表面から剥離した不活性物質を分級によって容易に分離
し得る点で好ましい方法である。
【0070】上記のジェット気流攪拌においては、それ
に用いられる装置の種類、攪拌速度、無機・有機複合粒
子の材質等により研磨条件を特定するのが難しいが、一
般的には6000rpmの攪拌速度で0.5〜15分程
度ジェット気流攪拌するのが好ましい。
【0071】本発明の電気感応型光機能性流体組成物は
上記の無機・有機複合粒子を、必要なら分散剤等、他の
成分と共に電気絶縁性媒体中に均一に攪拌混合して製造
することができる。この攪拌機としては、液状分散媒に
固体粒子を分散させるために通常使用されるものがいず
れも使用できる。
【0072】次に本発明に係る透過光量制御に用いる場
合に有効な無機・有機複合粒子濃度と電気絶縁性媒体の
動粘度と印加電圧について説明する。本発明において用
いる電気感応型光機能性流体組成物16中における無機
・有機複合粒子30の粒子濃度は、特に限定されるもの
ではないが0.5〜15重量%であることが好ましい。
その粒子濃度が0.5重量%未満では充分な透過光制御
効果が得られず、15重量%以上では粒子濃度が濃すぎ
て大量の無機・有機複合粒子30が電気感応型光機能性
流体組成物16の全体に分散することになるので、後述
の如く電場を印加して無機・有機複合粒子30…を配向
制御しても透明感が得られなくなるおそれがある。
【0073】次に、本発明において用いる電気絶縁性媒
体19の動粘度は、1〜3000cStの範囲であるこ
とが好ましい。動粘度が1cStより小さいと、分散媒
中に揮発成分が多量に混在し、電気感応型光機能性流体
の貯蔵安定性の面で不足を生じ、動粘度が3000cS
tより大きいと調整時に気泡を巻き込み、その気泡が抜
けにくくなり、取り扱いに支障を来すので好ましくな
い。なお、この動粘度の範囲は、10〜1000cSt
がより好ましい範囲、10〜100cStが更に好まし
い範囲となる。
【0074】次に、電気感応型光機能性流体組成物16
に印加する電界として例えば、0.1〜5.0kV/m
mの範囲で任意の電界をかけることができるが、この範
囲よりも大きな電界を印加するようにしても良い。ま
た、この印加電界の範囲において、0.25〜1.5k
V/mmの範囲とすることがより好ましい。
【0075】次に、図1(A)に示す装置を使用して透
過光量の制御を行う場合について説明する。スイッチ2
8により電源22を第2配線23に連通し、基準透明導
電層25と対向透明導電層26に通電するならば、図4
に示すように上下に対向状態で配置された基準透明導電
層25の枝線部25bと対向透明導電層26の枝線部2
6bが異極になるので、電気感応型光機能性流体組成物
16中の無数の無機・有機複合粒子30をそれらの間で
透明基板15,15に垂直な方向に鎖状に結合させて鎖
状結合体30’とすることができると同時に各鎖状結合
体30’を相互に離間させて平行に配向させることがで
きる。
【0076】即ち、電気絶縁性媒体19中に分散された
無機・有機複合粒子30の割合は数重量%〜20重量%
程度の範囲であり、全体としては少ないので、これらが
配向して鎖状結合体30’を構成すると、鎖状結合体3
0’どうしの間には無機・有機複合粒子30の直径より
もかなり広い間隔があくことになり、これにより収納体
18の厚さ方向に入射された光は、ほとんど減衰するこ
となく収納体18を通過する。従って、収納体18をほ
ぼ透明状態とすることができる。
【0077】次に、スイッチ28により電源22を第3
配線24に連通し、基準透明導電層25と非対向透明導
電層27に通電するならば、図5に示すように基準透明
導電層25の枝線部25bと非対向透明導電層27の枝
線部27bを異極にできるので、無機・有機複合粒子3
0を図5に示すように側面鋸刃状に配列することができ
る。この状態では、収納体18に入射した光は、無機・
有機複合粒子30の存在により遮断されるので、収納体
19は無機粒子が有する色に応じた濁った色調の不透明
状態となる。
【0078】従ってEA無機物32として酸化チタン系
のものを用いた場合は、白濁した色調とすることがで
き、透過光の一部を遮断できる。ここで、無機・有機複
合粒子30が球形状であれば、光の散乱が全方向になさ
れるので、特定の方向に光が収束されたり漏れるおそれ
が少ない。
【0079】以上のようにスイッチ28の切換によっ
て、収納体18を白濁状態から透明状態に変化させるこ
とができ、これにより透過光量の調節ができたことにな
る。
【0080】従って前記構成の透過光量制御装置Aを例
えば、窓ガラスとして建築用に用いるならば、スイッチ
28の切り替えにより容易に濁った状態から透明状態に
切り換えることができるようになり、窓ガラスを介する
透過光量の調節ができるようになる。
【0081】しかも、前記透過光量制御装置Aにあって
は、例えば0.1〜5.0kV/mmという極めて少な
い電圧で駆動できるので、10W/m2 程度も電力があ
れば充分に駆動することができ、省電力構造とすること
ができる。更に、透明導電層に通電してから数秒〜数1
0秒で完全に無機・有機複合粒子30を配列できるの
で、充分な応答性を得ることができる。また、電気感応
型光機能性流体組成物16による透過光量制御を行うな
らば、特定の周波数の光を吸収することなく全波長域で
均一に透過光量の制御ができるので、光吸収に起因する
発熱などのおそれがなく、エネルギー的に無駄のない透
過光量制御ができる。
【0082】更に、一度電界を印加して無機・有機複合
粒子30…の配向を行うと、無機・有機複合粒子30…
は電圧を切ってもしばらくの間その状態を維持するの
で、印加する電界は間欠的で良くなり、その分省エネル
ギー駆動ができる。なお、無電界時の無機・有機複合粒
子30の配向状態の維持時間は、無機・有機複合粒子3
0を分散させている電気絶縁性媒体19の動粘度に応じ
て適宜調節することができる。即ち、電気絶縁性媒体1
9の動粘度を低くすれば維持時間を短縮することがで
き、動粘度を高くすれば維持時間を長くすることができ
る。
【0083】次に、前記透過光量制御装置Aにあって
は、透明基板15と各透明導電層25,26,27と電
気感応型光機能性流体組成物16とスイッチ28と簡単
な電源回路を用いる構成で良いので、構造が簡単であり
製造単価も液晶を用いた従来装置よりも遥かに低いコス
トで提供できる。ちなみに、先に説明した電気感応型光
機能性流体組成物は通常の液晶材料よりも単価において
1/1000程度であり、極めて低廉である。また、液
晶を用いた装置においては、液晶駆動のための種々の制
御回路やLSIを用いる必要があるが、本発明に係る透
過光量制御装置Aにあっては、先にも説明した通り簡単
な構成で良く、電源まわりの電気回路等も簡単に構成可
能である。
【0084】ところで、前記の実施例においては、櫛刃
状の透明導電層25,26,27を用いて本発明を実施
したが、これら透明導電層の形状は櫛刃状に限るもので
はなく、任意の形状にすることが可能である。例えば、
格子状の導電層、網状の導電層、クロスステッチ状の導
電層、ドットパターン状の導電層、種々の幾何学模様の
導電層などでも良い。要は、上下の透明基板15,15
において、対向する導電層と非対向の導電層を形成して
無機・有機複合粒子30を透過光の通過方向に対して斜
め方向に配列できるのであれば、どのような模様や形状
の導電層を用いても良いのは勿論である。
【0085】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、収
納体に収納した電気感応型光機能性流体組成物に電界を
印加することでその中の固体粒子あるいは無機・有機複
合粒子を配向させることができる。そして、基準透明導
電層と対向透明導電層に通電するならば、光の透過方向
に固体粒子あるいは無機・有機複合粒子を整列させて透
過光量を増やすことができるとともに、基準透明導電層
と非対向透明導電層に通電するならば光の透過方向に対
して斜め方向に固体粒子あるいは無機・有機複合粒子を
整列して透過光量を減少できるので、通電する透明導電
層を適宜切り換えることで容易に光の透過光量を調節す
ることができる。
【0086】しかも本発明に用いる電気感応型光機能性
流体組成物にあっては、極めて少ない電圧で駆動できる
ので、多少の電力があれば充分に駆動することができ、
省電力構造とすることが容易な特徴がある。更に、通電
して電界を電気感応型光機能性流体組成物に付加してか
ら数秒〜数10秒で完全に無機・有機複合粒子を配列制
御できるので、充分な応答性を得ることができる。
【0087】更にまた、電気感応型光機能性流体組成物
による透過光量制御を行うならば、特定の周波数の光を
吸収することなく全波長域で均一に透過光量の制御がで
きるので、発熱などのおそれがなく、エネルギー的に無
駄のない透過光量制御を広い波長域で実現できる。ま
た、一度電界を印加して無機・有機複合粒子の配向を行
うと、無機・有機複合粒子は電圧を切ってもしばらくの
間その状態を維持するので、印加する電界は間欠的で良
くなり、その分省エネルギー駆動ができる特徴がある。
【0088】次に、収納体を透明基板と透明導電層とシ
ール部材と電気感応型光機能性流体組成物を用いる構成
にするならば、構造が簡単であり製造単価も液晶を用い
た従来装置よりも遥かに低コストで提供できる。ちなみ
に、電気感応型光機能性流体組成物は通常使用されてい
る液晶材料よりも単価において1/1000程度で極め
て低廉である。また、液晶を用いた装置では液晶駆動の
ための種々の制御回路やLSIを用いる必要があるが、
本発明では先にも説明した通り簡単な構成で実現でき、
電源まわりの回路等も最低スイッチ1つと配線のみで構
成可能であり、構成を極めて簡略化できる特徴がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(A)は本発明に係る透過光量制御装置の
一実施例を示す断面図、図1(B)は同装置に用いられ
る無機・有機複合粒子の一例を示す断面図である。
【図2】図1(A)に示す透過光量制御装置の上方の透
明基板と基準透明導電層を示す斜視図である。
【図3】図1(A)に示す透過光量制御装置の下方の透
明基板と対向透明導電層および非対向透明導電層を示す
斜視図である。
【図4】基準透明導電層と対向透明導電層に通電して粒
子配列を行ない、収納体を透明状態とした状態を示す断
面図である。
【図5】基準透明導電層と非対向透明導電層に通電して
粒子配列を行ない、透過光量を減少させた状態を示す断
面図である。
【図6】特開平4−31833号公報に開示された従来
例の一構造を示す断面図である。
【図7】図6に示す従来構造において液晶を配向制御し
た状態の光透過性を示す説明図である。
【図8】図6に示す従来構造において液晶を配向制御し
ていない状態の光透過性を示す説明図である。
【符号の説明】
15 透明基板 16 電気感応型光機能性流体組成物 18 収納体 19 電気絶縁性媒体 20 シール部材 25 基準透明導電層 25b,26b,27b 枝線部 26 対向透明導電層 27 非対向透明導電層 28 切換スイッチ 30 無機・有機複合粒子 31 芯体 32 電界配列性無機物(EA無機物) 33 表層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安齊 秀伸 東京都江東区木場1丁目5番1号 株式会 社フジクラ内 (72)発明者 明石 一弥 東京都江東区木場1丁目5番1号 株式会 社フジクラ内 (72)発明者 佐々木 研 東京都江東区木場1丁目5番1号 株式会 社フジクラ内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電界配列効果を有する固体粒子を電気絶
    縁性媒体中に含有してなる電気感応型光機能性流体組成
    物と、この電気感応型光機能性流体組成物を収納し対向
    する2面の少なくとも一部を透明とした中空の収納体
    と、この収納体の少なくとも透明部分に形成された透明
    導電層とを具備し、 前記収納体の一方の面に1つ以上の基準透明導電層を区
    分けして形成し、前記収納体の他方の面に前記基準透明
    導電層に対向する1つ以上の対向透明導電層を形成し、
    前記収納体の他方の面の対向透明導電層の形成されてい
    ない部分に1つ以上の非対向透明導電層を形成し、前記
    基準透明導電層と対向透明導電層に通電するか、前記基
    準透明導電層と非対向透明導電層に通電するかを切り換
    える切換スイッチを更に有してなることを特徴とする透
    過光量の制御装置。
  2. 【請求項2】 有機高分子化合物からなる芯体と、電界
    配列効果を有する無機物からなる表層とによって形成さ
    れる無機・有機複合粒子を電気絶縁性媒体中に分散させ
    てなる電気感応型光機能性流体組成物と、この電気感応
    型光機能性流体組成物を収納し、対向する2面の少なく
    とも一部を透明とした中空の収納体と、この収納体の少
    なくとも透明部分を覆ってなる透明導電層とを具備し、 前記収納体の一方の面に1つ以上の基準透明導電層を区
    分けして形成し、前記収納体の他方の面に前記基準透明
    導電層に対向する1つ以上の対向透明導電層を形成し、
    前記収納体の他方の面の対向透明導電層の形成されてい
    ない部分に1つ以上の非対向透明導電層を形成し、前記
    基準透明導電層と対向透明導電層に通電するか、前記基
    準透明導電層と非対向透明導電層に通電するかを切り換
    える切換スイッチを更に有してなることを特徴とする透
    過光量の制御装置。
  3. 【請求項3】 有機高分子化合物からなる芯体と、無機
    イオン交換体もしくはシリカゲルまたは電気半導体性無
    機物とからなる表層とによって形成される無機・有機複
    合粒子を電気絶縁性媒体中に分散させてなる電気感応型
    光機能性流体組成物と、この電気感応型光機能性流体組
    成物を収納し、対向する2面の少なくとも一部を透明と
    した中空の収納体と、この収納体の少なくとも透明部分
    を覆ってなる透明導電層とを具備し、 前記収納体の一方の面に1つ以上の基準透明導電層を区
    分けして形成し、前記収納体の他方の面に前記基準透明
    導電層に対向する1つ以上の対向透明導電層を形成し、
    前記収納体の他方の面の対向透明導電層の形成されてい
    ない部分に1つ以上の非対向透明導電層を形成し、前記
    基準透明導電層と対向透明導電層に通電するか、前記基
    準透明導電層と非対向透明導電層に通電するかを切り換
    える切換スイッチを更に有してなることを特徴とする透
    過光量の制御装置。
  4. 【請求項4】 前記収納体が、対向配置された一対の透
    明基板と、前記一対の透明基板を接続して透明基板間に
    収納空間を形成させるシール部材を具備して構成される
    とともに、前記透明導電層が、前記対向された一対の透
    明基板の相対向する面に形成されたことを特徴とする請
    求項1,2または3記載の透過光量の制御装置。
  5. 【請求項5】 前記基準透明導電層が収納体の一方の面
    の透明部分に被覆された櫛刃状の導電層であり、前記対
    向透明導電層が収納体の他方の面の透明部分に被覆され
    た櫛刃状の導電層であり、前記非対向透明導電層が前記
    対向透明導電層に噛み合うように配置された櫛刃状の導
    電層であることを特徴とする請求項1,2,3または4
    記載の透過光量の制御装置。
  6. 【請求項6】 対向する2面の少なくとも一部を透明と
    した中空状の収納体に、電界配列効果を有する固体粒子
    を電気絶縁性媒体中に含有してなる電気感応型光機能性
    流体組成物を収納し、この電気感応型光機能性流体組成
    物に電界を印加し、固体粒子を配向制御して前記収納体
    の透明部分を通過する光の透過量を制御する透過光量の
    制御方法であって、 前記対向する2面のうち、どちらか一方に正電位を他方
    に負電位を印加して対向する2面間で固体粒子を光の透
    過方向に平行に配向させるか、前記対向する2面のう
    ち、どちらか一方に部分的に正電位を他方に部分的に負
    電位を相互に位置ずれさせて印加して対向する2面間で
    固体粒子を光の透過方向に対して斜め方向に配向させる
    ことで透過光量の制御を行うことを特徴とする透過光量
    の制御方法。
  7. 【請求項7】 対向する2面の少なくとも一部を透明と
    した中空の収納体の内部に、有機高分子化合物からなる
    芯体と、電界配列効果を有する無機物からなる表層とに
    よって形成される無機・有機複合粒子を電気絶縁性媒体
    中に分散させてなる電気感応型光機能性流体組成物を収
    納し、この電気感応型光機能性流体組成物に電界を印加
    し、無機・有機複合粒子を配向制御して前記収納体の透
    明部分を通過する光の透過量を制御する透過光量の制御
    方法であって、 前記対向する2面のうち、どちらか一方に正電位を他方
    に負電位を印加して対向する2面間で固体粒子を光の透
    過方向に平行に配向させるか、前記対向する2面のう
    ち、どちらか一方に部分的に正電位を他方に部分的に負
    電位を相互に位置ずれさせて印加して対向する2面間で
    固体粒子を光の透過方向に対して斜め方向に配向させる
    ことで透過光量の制御を行うことを特徴とする透過光量
    の制御方法。
  8. 【請求項8】 対向する2面の少なくとも一部を透明と
    した中空の収納体の内部に、有機高分子化合物からなる
    芯体と無機イオン交換体からなる表層とによって形成さ
    れる無機・有機複合粒子を電気絶縁性媒体中に分散させ
    てなる電気感応型光機能性流体組成物を収納し、この電
    気感応型光機能性流体組成物に電界を印加し、無機・有
    機複合粒子を配向制御して前記収納体の透明部分を通過
    する光の透過量を制御する透過光量の制御方法であっ
    て、 前記対向する2面のうち、どちらか一方に正電位を他方
    に負電位を印加して対向する2面間で固体粒子を光の透
    過方向に平行に配向させるか、前記対向する2面のう
    ち、どちらか一方に部分的に正電位を他方に部分的に負
    電位を相互に位置ずれさせて印加して対向する2面間で
    固体粒子を光の透過方向に対して斜め方向に配向させる
    ことで透過光量の制御を行うことを特徴とする透過光量
    の制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010007324A (ja) * 2008-06-25 2010-01-14 Nihon Pit:Kk 庇装置

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