JPH082113A - 熱転写記録媒体 - Google Patents
熱転写記録媒体Info
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- JPH082113A JPH082113A JP6133397A JP13339794A JPH082113A JP H082113 A JPH082113 A JP H082113A JP 6133397 A JP6133397 A JP 6133397A JP 13339794 A JP13339794 A JP 13339794A JP H082113 A JPH082113 A JP H082113A
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- transfer recording
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- Heat Sensitive Colour Forming Recording (AREA)
Abstract
明且つ低コストな熱転写記録を可能とする熱転写記録媒
体の提供。 【構成】 平滑プラスティックフィルム上に、溶融熱転
写記録方法を用いて画像形成ネガ型マスク版を作成する
方法に用いられる熱転写記録媒体であって、基材上に少
なくとも熱転写インク層が設けられており、上記熱転写
インク層は、バインダー成分として、ビスフェノール骨
格を有するとともに分子末端に水酸基を有し、且つ分子
量が20000以下であるポリエーテル樹脂を含有して
いる熱転写記録媒体。
Description
フィルム上に溶融熱転写記録方法を用いて画像形成ネガ
型マスク版を作成する方法に用いられる溶融熱転写記録
媒体に関するものである。
ように、写真に文字や画像を焼き付けたり、露光により
印刷版を作成する際には、感光剤を塗布した感材に、い
わゆるマスク版を介して均一露光を行い、露光の必要の
ない部分を上記マスク版により遮光する方法が用いられ
ている。
真撮影によりネガ画像を作成していたが、写植や撮影後
の後工程である現像などの操作が煩雑であったり、大型
の装置が必要であるという問題があった。そこで、本発
明者らは、溶融熱転写記録方法を利用して平滑なプラス
ティックフィルム上に、ネガ画像を直接印刷する方法を
開発した。この方法によれば、後処理の必要もなく、熱
転写記録方法を採用したワープロやプリンター等の汎用
のOA機器を用いることができるという利点がある。
基材上に少なくとも一層の熱転写インク層が設けられた
熱転写記録媒体を、その熱転写インク層を被転写体に接
して重ね合わせ、基材の裏面側から加熱ヘッドにより上
記熱転写インク層を加熱溶融し、上記被転写体上に転写
像を得る記録方法である。
を用いて、例えばOHP用フィルムの様な平滑なプラス
チックフィルム上に熱転写記録を行うと、「かすれ」や
「にじみ」「文字の太り」等が生じたり、記録方向に対
する印字後端部に「乱れ」や「欠け」等が生じ、満足な
記録を行うことができない等の問題があった。これらの
問題は、インク転写時のインク流れや糸引きが主たる原
因と考えられている。
体であるフィルム表面にインク受理層を設ける試み(特
開昭61−135791号公報、特開平1−45688
号公報)がなされているが、斯る試みは、次のような問
題があり、実用には供し難いものであった。 (1) フィルム自体の透明性が低下してしまい、記録
部と非記録部とのコントラストが低下する。 (2) コストアップを招く。
ィックフィルム上に、溶融熱転写記録方法を用いて画像
形成ネガ型マスク版を作成する方法に用いられ得る熱転
写記録媒体を提供することにある。
した結果、熱転写インク層に、バインダー成分として、
ビスフェノール骨格を有するとともに、分子末端に水酸
基を有し、且つ分子量が特定範囲にあるポリエーテル樹
脂を含有させることにより、被転写体が平滑プラスティ
ックフィルム表面であっても、正常均一な熱転写記録が
可能な熱転写記録媒体が得られることを知見した。
ので、平滑なプラスティックフィルム上に、溶融熱転写
記録方法を用いて画像形成ネガ型マスク版を作成する方
法に用いられる熱転写記録媒体であって、基材上に少な
くとも熱転写インク層が設けられており、上記熱転写イ
ンク層は、バインダー成分として、ビスフェノール骨格
を有するとともに分子末端に水酸基を有し、且つ分子量
が20000以下であるポリエーテル樹脂を含有してい
る熱転写記録媒体を提供することにより、上記目的を達
成したものである。
いて上記基材と上記熱転写インク層との間に熱可塑性剥
離層を設けた熱転写記録媒体を提供することにより、上
記目的を達成したものである。
上記熱転写インク層の上に接着層を設けることにより、
被転写体への定着性の向上を図ることが可能であり、上
記基材の裏面にバックコート層を設けることにより、耐
熱性の向上を図ることが可能である。以下、本発明に係
る熱転写記録媒体について詳述する。
写インク層に、バインダー成分と、着色成分を含むもの
である。上記バインダー成分としては、ビスフェノール
骨格を有するとともに分子末端に水酸基を有するポリエ
ーテル樹脂で、ゲルパーミエーションクロマトグラフィ
ー(以下「GPC」という。)法で測定したポリスチレ
ン換算の数平均分子量が、20000以下、好ましくは
10000以下、更に好ましくは300〜5000のも
のが使用される。上記分子量が、20000を超えると
分子鎖の絡み合い等に基づく分子間の凝集力が強くな
り、転写像の解像度が悪くなるからである。
に、分子末端に水酸基を有するポリエーテル樹脂として
は、下記〔化1〕〜〔化4〕の一般式で示されるビスフ
ェノール化合物およびそのプロピレンオキサイド付加
物、エチレンオキサイド付加物等のジオール類と、分子
内にエポキシ基を2基有する脂肪族エポキシ化合物、脂
肪族エポキシ化合物、芳香族エポキシ化合物との付加重
合で得られるポリエーテル樹脂で、分子末端にエポキシ
基が残留しないように反応させたものや、ビスフェノー
ル系エポキシ樹脂と、分子内に、水酸基を2基、水酸基
とアミノ基、或いは水酸基とカルボニル基を有する化合
物との付加重合で得られるポリエーテル樹脂で、分子末
端にエポキシ基が残留しないように反応させたもの等を
使用することができる。この場合、さらに、分子内にエ
ポキシ基を3基以上有するエポキシ化合物を用いて、分
岐若しくは架橋ポリエーテルとしてもよい。
ル樹脂の他に、エチレン酢酸ビニル共重合体、ポリスチ
レン樹脂、塩化ビニル酢酸ビニル共重合体、エチレン・
アクリレート共重合体、ポリエステル樹脂およびポリア
ミド樹脂等を他のバインダー成分として適宜添加するこ
とができる。この場合、添加する他のバインダー成分の
割合は、上記ポリエーテル樹脂100重量部に対し、1
0〜90重量部、より好ましくは20〜80重量部であ
る。
のほか、一般の有機・無機顔料、染料等を使用すること
ができ、この中でも特に、カーボンブラックが好まし
い。
ダー成分と上記着色成分との組成は、好ましくはバイン
ダー成分100重量部に対して、上記着色成分10〜9
0重量部である。
ー成分と着色成分との主成分のほかに、印刷特性調整の
ために、ワックスや粘着性付与剤等の印刷特性調整剤を
適宜添加することができる。
して、ライスワックス、カルナバワックス、パラフィン
ワックス、キャンデリラワックス、低分子量ポリエチレ
ンワックス、α−オレフィンオリゴマー、モンタンロ
ウ、マイクロクリスタリンワックス、蜜ロウ、木ロウ等
を使用することができ、また、上記粘着性付与剤とし
て、ロジン、ロジン誘導体、テルペン樹脂、石油樹脂、
クマロン・インデン樹脂、スチレン樹脂、フェノール樹
脂、キシレン樹脂等を使用することができ、この印刷特
性調整剤は、上記バインダー成分と上記着色成分とから
なる組成物100重量部に対し5〜50重量部の範囲で
適宜選択添加される。
分及び上記着色成分、更に必要に応じこれに上記印刷特
性調整剤を加えたものをトルエン、メチルエチルケト
ン、イソプロピルアルコール等の溶剤に溶かしてインク
塗料を調製し、これをワイヤーバーコーター、グラビア
コーターなどの塗工手段によって基材上に薄膜塗工して
設けることができる。この場合、上記インク塗料の好ま
しい固型分は5〜50wt%である。また、上記インク
塗料をスプレードライ法により乾燥させたり、乾燥させ
たものを粉砕法等で粉砕して微細な粉体とし、その後こ
れを静電コート法によって基材上に粉体コートしてもよ
い。この場合、粉体コート後更に必要に応じて加熱、加
圧、溶剤処理等を行い、熱転写インク層を基材上に定着
させてもよい。ここで、また、熱転写インク層の好まし
い膜厚は、1.5〜7.0μmの範囲である。
インク層の転写剥離特性の向上及び解像度の向上が図れ
るものであれば特に制限はないが、例えば、上記基材上
に剥離層用ワックスを薄膜塗工して設けることができ
る。この剥離層用ワックスとしては、例えば、マイクロ
クリスタリンワックス、ライスワックス、カルナバワッ
クス酸化ポリエチレンワックス等を使用することができ
る。さらに、これにエチレン酢酸ビニル共重合体、ポリ
エチレン、石油樹脂、エチレンアクリレートル共重合体
等の塗膜強度調整樹脂を加えることにより、塗膜強度の
向上を図ることも可能である。
ン紙等の紙類、ポリエチレンテルフタレート等のポリエ
ステル、ポリイミド、ポリカーボネート、ポリアミド、
ポリエチレン、ポリプロピレン等を使用することができ
る。また、基材の厚さは1〜20μmが好ましい。
設けることにより、被転写体への定着性の向上を図るこ
とが可能であり、また、上記基材の裏面に、バックコー
ト層を設けることにより、耐熱性の向上を図ることも可
能である。
レン酢酸ビニル共重合体、エチレン・アクリレート共重
合体、アイオノマー樹脂、ポリアミド樹脂、ナイロン樹
脂、ポリエステル樹脂、ポリプリピレン樹脂等を使用す
ることができ、また、耐熱性の向上を図る上記バックコ
ート層としては、シリコーン系、フッ素系の化合物、樹
脂層や、架橋ポリマー層等を使用することができる。
は、市販のOHP用のPETフィルム、ポリ塩化ビニル
フィルム、ポリカーボネートフィルム、セロハン紙、セ
ルロイドフィルム等を使用することができる。
ては、該熱転写記録媒体を用いた透明な平滑プラスティ
ックフィルムへの熱転写記録による、その高いコントラ
ストを利用したOHP原稿の作成、文字焼き込み写真用
文字マスク版の作成、印刷原版作成用マスク版の作成、
装飾用フィルム材の作成、ラベル作成などを挙げること
ができる。また、本発明に係る熱転写記録媒体は、包装
用フィルム、写真、樹脂ラミナート紙、金属蒸着フィル
ムなどへの記録媒体として用いることが可能であり、こ
の場合にも、良好な熱転写記録を行うことができる。
て、実施例により更に具体的に説明する。なお、本発明
は、本実施例に限定されるものではない。
ス)90部(以下、本実施例において、特に示さない限
り、部は重量部を意味する。)とエチレン酢酸ビニル共
重合体(塗膜強度調整樹脂)10部とをボールミルを用
いてトルエン溶媒中に20時間分散して剥離層用塗料を
調製した。そして、この剥離層用塗料を、ワイヤーバー
コーターを用いて、シリコーン系バックコートを塗布し
た厚さ3.5μmのPETフィルム上に塗布し、厚さ1
μmの熱可塑性剥離層を設けた。次に、下記の配合物を
トルエン溶剤中に固形分20wt%にて仕込み、ボール
ミルにて20時間分散してインク塗料を調製した。そし
て、得られたインク塗料を上記熱可塑性剥離層の上にワ
イヤーバーコーターを用いて塗工し、乾燥させて固形分
のみとし、厚さ2μmの熱転写インク層を有する目的の
熱転写記録媒体を得た。 カーボンブラック(着色成分) 40部 ポリエーテル樹脂(バインダー成分、分子量=600) 40部 エチレン酢酸ビニル共重合体(バインダー成分) 20部 トルエン(溶媒) 400部
%にて仕込み、ボールミルにて20時間分散してインク
塗料を調製した。そして、得られたインク塗料を、実施
例1の上記熱転写インク層に代えて、上記熱可塑性剥離
層上にワイヤーバーコーターを用いて塗工し、乾燥させ
て固形分のみとし、厚さ2μmの熱転写インク層を有す
る目的の熱転写記録媒体を得た。 カーボンブラック(着色成分) 40部 ポリエーテル樹脂(バインダー成分、分子量=2000) 40部 エチレン酢酸ビニル共重合体(バインダー成分) 20部 トルエン(溶媒) 400部
%にて仕込み、ボールミルにて20時間分散してインク
塗料を調製した。そして、得られたインク塗料を、実施
例1の上記熱転写インク層に代えて、上記熱可塑性剥離
層上にワイヤーバーコーターを用いて塗工し、乾燥させ
て固形分のみとし、厚さ2μmの熱転写インク層を有す
る目的の熱転写記録媒体を得た。 カーボンブラック(着色成分) 40部 ポリエーテル樹脂(バインダー成分、分子量=5000) 40部 エチレン酢酸ビニル共重合体(バインダー成分) 20部 トルエン(溶媒) 400部
%にて仕込み、ボールミルにて20時間分散してインク
塗料を調製した。そして、得られたインク塗料を、実施
例1の上記熱転写インク層に代えて、上記熱可塑性剥離
層上にワイヤーバーコーターを用いて塗工し、乾燥させ
て固形分のみとし、厚さ2μmの熱転写インク層を有す
る目的の熱転写記録媒体を得た。 カーボンブラック(着色成分) 40部 パラフィンワックス(印刷特性調整剤) 40部 エチレン酢酸ビニル共重合体(バインダー成分) 20部 トルエン(溶媒) 400部
%にて仕込み、ボールミルにて20時間分散してインク
塗料を調製した。そして、得られたインク塗料を、実施
例1の上記熱転写インク層に代えて、上記熱可塑性剥離
層上にワイヤーバーコーターを用いて塗工し、乾燥させ
て固形分のみとし、厚さ2μmの熱転写インク層を有す
る目的の熱転写記録媒体を得た。 カーボンブラック(着色成分) 40部 ポリエーテル樹脂(バインダー成分、分子量=22000) 40部 エチレン酢酸ビニル共重合体(バインダー成分) 20部 トルエン(溶剤) 400部
られた熱転写記録媒体を、溶融熱転写装置を備えた市販
のワードプロセッサーに装填し、厚さ100μmのPE
Tフィルム(平滑なプラスティックフィルム)上にネガ
画像を印刷し、画像形成ネガ型マスク版を作成した。そ
して、得られたマスク版の転写像を目視で評価するとと
もに、同熱転写記録媒体の耐磨耗性を印刷堅牢度試験機
により評価した。これらの結果を表1に示す。
熱転写記録媒体により得られたマスク版は、転写像が鮮
明で、耐磨耗性に優れるとともに、非転写部の汚れが抑
えられたものであることが確認された。これに対して、
ビスフェノール骨格を有しないバインダー成分のみを熱
転写インク層に含む熱転写記録媒体の場合(比較例1)
には、非転写部に汚れが生じるとともに、鮮明な転写像
が得られず、その耐磨耗性も許容限度を下回るものであ
ることが確認された。また、インク層として、分子量が
20000を超えるポリエーテル樹脂を含む熱転写記録
媒体の場合(比較例2)には、鮮明な転写像が得られな
いことが確認された。
体は、耐磨耗性に優れ、且つPETフィルムへの鮮明且
つ低コストな熱転写記録が可能である。
以下の効果を奏することができる。請求項1に記載の熱
転写記録媒体によれば、高感度で、しかも特に表面処理
を施していない平滑なプラスティックフィルムへの耐磨
耗性に優れた鮮明な熱転写記録を低コストで行うことが
できる。
ば、上記効果に加えて、熱転写インク層の転写剥離特性
の向上及び解像度の向上を図ることができる。
Claims (2)
- 【請求項1】 平滑なプラスティックフィルム上に、溶
融熱転写記録方法を用いて画像形成ネガ型マスク版を作
成する方法に用いられる熱転写記録媒体であって、基材
上に少なくとも熱転写インク層が設けられており、 上記熱転写インク層は、バインダー成分として、ビスフ
ェノール骨格を有するとともに分子末端に水酸基を有
し、且つ分子量が20000以下であるポリエーテル樹
脂を含有している熱転写記録媒体。 - 【請求項2】 上記基材と上記熱転写インク層との間に
熱可塑性剥離層を設けたことを特徴とする請求項1に記
載の熱転写記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6133397A JPH082113A (ja) | 1994-06-15 | 1994-06-15 | 熱転写記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6133397A JPH082113A (ja) | 1994-06-15 | 1994-06-15 | 熱転写記録媒体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH082113A true JPH082113A (ja) | 1996-01-09 |
Family
ID=15103798
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6133397A Pending JPH082113A (ja) | 1994-06-15 | 1994-06-15 | 熱転写記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH082113A (ja) |
-
1994
- 1994-06-15 JP JP6133397A patent/JPH082113A/ja active Pending
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