JPH0821125A - 免震構造物 - Google Patents
免震構造物Info
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- JPH0821125A JPH0821125A JP6156272A JP15627294A JPH0821125A JP H0821125 A JPH0821125 A JP H0821125A JP 6156272 A JP6156272 A JP 6156272A JP 15627294 A JP15627294 A JP 15627294A JP H0821125 A JPH0821125 A JP H0821125A
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- Japan
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- slide member
- jack
- seismic isolation
- slide
- vibration
- Prior art date
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E30/00—Energy generation of nuclear origin
- Y02E30/30—Nuclear fission reactors
Landscapes
- Vibration Prevention Devices (AREA)
- Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 水平方向の振動だけでなく、上下方向の振動
に対しても好適に高い免震性を発揮する免震構造物を提
供する。 【構成】 地盤1上に形成される下部基礎版2を有し、
下部基礎版2のペデスタル部3には上方に開口したスラ
イド孔H1が上下方向に形成され、スライド孔H1には
スライド部材5が上下方向に摺動自在に設けられ、スラ
イド部材5と下部基礎版2との間には天然系ゴムリング
6が設けられ、スライド部材5上には積層ゴム7が設置
され、積層ゴム7上には、躯体8が設けられて構成され
る。
に対しても好適に高い免震性を発揮する免震構造物を提
供する。 【構成】 地盤1上に形成される下部基礎版2を有し、
下部基礎版2のペデスタル部3には上方に開口したスラ
イド孔H1が上下方向に形成され、スライド孔H1には
スライド部材5が上下方向に摺動自在に設けられ、スラ
イド部材5と下部基礎版2との間には天然系ゴムリング
6が設けられ、スライド部材5上には積層ゴム7が設置
され、積層ゴム7上には、躯体8が設けられて構成され
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、地震等による振動に対
して高い免震性を要求される構造物に係わり、特に、水
平方向の振動だけでなく、上下方向の振動に対しても高
い免震性を発揮する免震構造物に関する。
して高い免震性を要求される構造物に係わり、特に、水
平方向の振動だけでなく、上下方向の振動に対しても高
い免震性を発揮する免震構造物に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、重要機器を装備する原子炉建屋等
の地震等による振動に対して高い免震性を要求される構
造物には、その躯体と基礎との間に振動絶縁及び減衰手
段を設けた免震構造物が用いられるようになっている。
の地震等による振動に対して高い免震性を要求される構
造物には、その躯体と基礎との間に振動絶縁及び減衰手
段を設けた免震構造物が用いられるようになっている。
【0003】従来の免震構造物では、振動絶縁及び減衰
手段として積層ゴムが躯体と基礎との間に設けられてい
る。この積層ゴムは、基礎が振動した場合には、その振
動の躯体への伝達を抑制し、また、躯体が振動した場合
には、躯体の振動エネルギーを吸収して躯体の振動を迅
速に減衰する。これにより、従来の免震構造物の躯体
は、高い免震性を確保している。
手段として積層ゴムが躯体と基礎との間に設けられてい
る。この積層ゴムは、基礎が振動した場合には、その振
動の躯体への伝達を抑制し、また、躯体が振動した場合
には、躯体の振動エネルギーを吸収して躯体の振動を迅
速に減衰する。これにより、従来の免震構造物の躯体
は、高い免震性を確保している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の免震構
造物では、積層ゴムにより水平方向の振動に対しては高
い免震効果を有するが、上下方向の振動に対してはその
効果が薄いという問題を有している。これは、積層ゴム
により、基礎と躯体との水平方向の相対振動は可能とな
るが、上下方向の相対振動をも可能とするものでないこ
とに起因する。
造物では、積層ゴムにより水平方向の振動に対しては高
い免震効果を有するが、上下方向の振動に対してはその
効果が薄いという問題を有している。これは、積層ゴム
により、基礎と躯体との水平方向の相対振動は可能とな
るが、上下方向の相対振動をも可能とするものでないこ
とに起因する。
【0005】そこで、従来の免震構造物でその問題を解
決しようとすれば、積層ゴムの上下方向の剛性を小さく
することが考えられるが、単に積層ゴムの上下方向の剛
性を小さくしたのでは、積層ゴムによる水平方向の免震
効果が低下してしまうだけでなく、躯体重量により積層
ゴムに上下方向のクリープが生じて積層ゴムによる躯体
の支持機能を損ってしまうという問題を生じる。本発明
は、上記事情に鑑み、水平方向の振動だけでなく、上下
方向の振動に対しても好適に高い免震性を発揮する免震
構造物を提供することを目的としている。
決しようとすれば、積層ゴムの上下方向の剛性を小さく
することが考えられるが、単に積層ゴムの上下方向の剛
性を小さくしたのでは、積層ゴムによる水平方向の免震
効果が低下してしまうだけでなく、躯体重量により積層
ゴムに上下方向のクリープが生じて積層ゴムによる躯体
の支持機能を損ってしまうという問題を生じる。本発明
は、上記事情に鑑み、水平方向の振動だけでなく、上下
方向の振動に対しても好適に高い免震性を発揮する免震
構造物を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の免震構造
物は、地盤上に形成される基礎を有し、前記基礎には、
上方に開口したスライド孔が上下方向に形成され、前記
スライド孔には、スライド部材が、該スライド孔内を上
下方向に摺動自在に設けられ、前記スライド部材と前記
基礎との間には、ゴム部材が、前記スライド部材を支持
するように設けられ、前記スライド部材上には、積層ゴ
ムが設けられ、前記積層ゴム上には、躯体が設けられて
いることを特徴とする。
物は、地盤上に形成される基礎を有し、前記基礎には、
上方に開口したスライド孔が上下方向に形成され、前記
スライド孔には、スライド部材が、該スライド孔内を上
下方向に摺動自在に設けられ、前記スライド部材と前記
基礎との間には、ゴム部材が、前記スライド部材を支持
するように設けられ、前記スライド部材上には、積層ゴ
ムが設けられ、前記積層ゴム上には、躯体が設けられて
いることを特徴とする。
【0007】請求項2記載の免震構造物は、請求項1記
載の免震構造物であって、前記ゴム部材は高減衰ゴムで
あり、前記スライド孔の底面と前記スライド部材との間
には、ジャッキが、前記スライド部材を支持・支持解除
自在に設けられ、前記ジャッキには、ジャッキ駆動制御
手段が設けられ、前記ジャッキ駆動制御手段には、前記
地盤の上下方向の振動の大きさを検知する振動検知手段
が設けられ、前記ジャッキ駆動制御手段は、前記振動検
知手段により検知された地盤の上下方向の振動の大きさ
が所定値以下の場合には、前記ジャッキが前記スライド
部材を支持するように駆動制御し、前記振動検知手段に
より検知された地盤の上下方向の振動の大きさが所定値
以上の場合には、前記ジャッキが前記スライド部材の支
持を解除するように駆動制御することを特徴とする。
載の免震構造物であって、前記ゴム部材は高減衰ゴムで
あり、前記スライド孔の底面と前記スライド部材との間
には、ジャッキが、前記スライド部材を支持・支持解除
自在に設けられ、前記ジャッキには、ジャッキ駆動制御
手段が設けられ、前記ジャッキ駆動制御手段には、前記
地盤の上下方向の振動の大きさを検知する振動検知手段
が設けられ、前記ジャッキ駆動制御手段は、前記振動検
知手段により検知された地盤の上下方向の振動の大きさ
が所定値以下の場合には、前記ジャッキが前記スライド
部材を支持するように駆動制御し、前記振動検知手段に
より検知された地盤の上下方向の振動の大きさが所定値
以上の場合には、前記ジャッキが前記スライド部材の支
持を解除するように駆動制御することを特徴とする。
【0008】請求項3記載の免震構造物は、請求項2記
載の免震構造物であって、前記ジャッキ駆動制御手段に
は、前記ジャッキの支持圧力を検知する支持圧検知手段
が設けられ、前記ジャッキ駆動制御手段は、前記振動検
知手段により検知された地盤の上下方向の振動の大きさ
が所定値以下の場合に、前記ジャッキの支持圧力を一定
に保つように駆動制御することを特徴とする。
載の免震構造物であって、前記ジャッキ駆動制御手段に
は、前記ジャッキの支持圧力を検知する支持圧検知手段
が設けられ、前記ジャッキ駆動制御手段は、前記振動検
知手段により検知された地盤の上下方向の振動の大きさ
が所定値以下の場合に、前記ジャッキの支持圧力を一定
に保つように駆動制御することを特徴とする。
【0009】請求項4記載の免震構造物は、請求項2又
は3記載の免震構造物であって、前記高減衰ゴムが基礎
上に露出していることを特徴とする。
は3記載の免震構造物であって、前記高減衰ゴムが基礎
上に露出していることを特徴とする。
【0010】請求項5記載の免震構造物は、請求項1又
は2又は3又は4記載の免震構造物であって、前記スラ
イド孔の孔壁と前記スライド部材との間には、スライド
ベアリングが、前記スライド部材の該スライド孔の孔壁
に対する水平方向の移動及び回転を阻止するように設け
られていることを特徴とする。
は2又は3又は4記載の免震構造物であって、前記スラ
イド孔の孔壁と前記スライド部材との間には、スライド
ベアリングが、前記スライド部材の該スライド孔の孔壁
に対する水平方向の移動及び回転を阻止するように設け
られていることを特徴とする。
【0011】
【作用】請求項1記載の免震構造物によれば、スライド
部材はスライド孔により基礎に対して水平方向の移動を
阻止されているので、スライド部材の設けられた基礎と
躯体は、積層ゴムを介して水平方向に相対振動自在であ
る。よって、基礎に水平方向の振動が生じた場合には、
躯体とスライド部材との間に設けられた積層ゴムによ
り、その振動の躯体への伝達が抑制され、また、躯体の
水平方向の振動も、積層ゴムにより躯体の振動エネルギ
ーが吸収されるので迅速に減衰される。また、スライド
部材は、スライド孔内を上下方向に摺動自在に設けら
れ、スライド部材と基礎との間には、ゴム部材がスライ
ド部材を支持するように設けられているので、ゴム部材
の弾性によりスライド部材は、基礎に対して上下方向に
相対振動自在である。よって、基礎に上下方向の振動が
生じた場合には、基礎とスライド部材との間に設けられ
たゴム部材により、その振動の躯体への伝達が抑制さ
れ、また、躯体の上下方向の振動も、ゴム部材によりそ
の振動エネルギーが吸収されるので迅速に減衰される。
部材はスライド孔により基礎に対して水平方向の移動を
阻止されているので、スライド部材の設けられた基礎と
躯体は、積層ゴムを介して水平方向に相対振動自在であ
る。よって、基礎に水平方向の振動が生じた場合には、
躯体とスライド部材との間に設けられた積層ゴムによ
り、その振動の躯体への伝達が抑制され、また、躯体の
水平方向の振動も、積層ゴムにより躯体の振動エネルギ
ーが吸収されるので迅速に減衰される。また、スライド
部材は、スライド孔内を上下方向に摺動自在に設けら
れ、スライド部材と基礎との間には、ゴム部材がスライ
ド部材を支持するように設けられているので、ゴム部材
の弾性によりスライド部材は、基礎に対して上下方向に
相対振動自在である。よって、基礎に上下方向の振動が
生じた場合には、基礎とスライド部材との間に設けられ
たゴム部材により、その振動の躯体への伝達が抑制さ
れ、また、躯体の上下方向の振動も、ゴム部材によりそ
の振動エネルギーが吸収されるので迅速に減衰される。
【0012】請求項2記載の免震構造物によれば、地盤
の上下方向の振動の大きさが所定値以下の場合、即ち、
通常時には、ジャッキがスライド部材を支持するように
駆動制御されるので、スライド部材と基礎との間に設け
られた高減衰ゴムが躯体重量によりクリープを生じるこ
とのないようにすることが出来る。また、地盤の上下方
向の振動の大きさが所定値以上の場合、即ち、地震等の
非常時には、ジャッキが前記スライド部材の支持を解除
するように駆動制御されるので、高減衰ゴムの弾性によ
りスライド部材は、基礎に対して上下方向に相対振動自
在となる。よって、基礎に生じる上下方向の振動は、高
減衰性を有する高減衰ゴムにより、躯体への伝達を抑制
され、また、躯体の上下方向の振動も、高減衰ゴムによ
りその振動エネルギーが吸収されるので迅速に減衰され
る。
の上下方向の振動の大きさが所定値以下の場合、即ち、
通常時には、ジャッキがスライド部材を支持するように
駆動制御されるので、スライド部材と基礎との間に設け
られた高減衰ゴムが躯体重量によりクリープを生じるこ
とのないようにすることが出来る。また、地盤の上下方
向の振動の大きさが所定値以上の場合、即ち、地震等の
非常時には、ジャッキが前記スライド部材の支持を解除
するように駆動制御されるので、高減衰ゴムの弾性によ
りスライド部材は、基礎に対して上下方向に相対振動自
在となる。よって、基礎に生じる上下方向の振動は、高
減衰性を有する高減衰ゴムにより、躯体への伝達を抑制
され、また、躯体の上下方向の振動も、高減衰ゴムによ
りその振動エネルギーが吸収されるので迅速に減衰され
る。
【0013】請求項3記載の免震構造物によれば、振動
検知手段により検知された地盤の上下方向の振動の大き
さが所定値以下の場合、即ち、通常時にジャッキ駆動制
御手段は、ジャッキの支持圧力を一定に保つように駆動
制御するので、躯体は常に十分な支持力で支持されるこ
ととなる。
検知手段により検知された地盤の上下方向の振動の大き
さが所定値以下の場合、即ち、通常時にジャッキ駆動制
御手段は、ジャッキの支持圧力を一定に保つように駆動
制御するので、躯体は常に十分な支持力で支持されるこ
ととなる。
【0014】請求項4記載の免震構造物によれば、高減
衰ゴムが基礎上に露出しているので、前記ジャッキによ
りスライド部材を持ち上げることにより、高減衰ゴムを
交換出来、また、躯体は通常複数の積層ゴムにより支持
されているので、高減衰ゴムを取り出した後、前記ジャ
ッキによりスライド部材を下ろすことにより、そのスラ
イド部材上の積層ゴムを躯体から離脱することが出来る
ので、積層ゴムの交換を行なうことが出来る。
衰ゴムが基礎上に露出しているので、前記ジャッキによ
りスライド部材を持ち上げることにより、高減衰ゴムを
交換出来、また、躯体は通常複数の積層ゴムにより支持
されているので、高減衰ゴムを取り出した後、前記ジャ
ッキによりスライド部材を下ろすことにより、そのスラ
イド部材上の積層ゴムを躯体から離脱することが出来る
ので、積層ゴムの交換を行なうことが出来る。
【0015】請求項5記載の免震構造物によれば、スラ
イド孔の孔壁とスライド部材との間には、スライドベア
リングが、スライド部材のスライド孔の孔壁に対する水
平方向の移動及び回転を阻止するように設けられている
ので、スライド部材の上下方向への摺動をスムースにす
ると共に、スライド部材が水平方向に移動したり、鉛直
軸心周りに回転したりすることにより、スライド部材に
設けられた積層ゴム及びゴム部材又は高減衰ゴムが水平
方向に変形したり、捩れたりすることのないように出来
る。
イド孔の孔壁とスライド部材との間には、スライドベア
リングが、スライド部材のスライド孔の孔壁に対する水
平方向の移動及び回転を阻止するように設けられている
ので、スライド部材の上下方向への摺動をスムースにす
ると共に、スライド部材が水平方向に移動したり、鉛直
軸心周りに回転したりすることにより、スライド部材に
設けられた積層ゴム及びゴム部材又は高減衰ゴムが水平
方向に変形したり、捩れたりすることのないように出来
る。
【0016】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づき説明
する。図1は、本発明の免震構造物の第一の実施例を示
す図であり、免震構造物100Aは、地盤1上に形成さ
れた下部基礎版2を有している。下部基礎版2は、その
上部に上方に突出した複数のペデスタル(台座)3と、
各ペデスタル3の上面に設けられた鋼製ベース4とを備
えている。鋼製ベース4の中央部には、上方に開口した
スライド孔H1が上下方向に形成されており、スライド
孔H1には、スライド部材5が、スライド孔H1内を上
下方向、即ち、図1矢印A、B方向に摺動自在に設けら
れている。スライド部材5は、スライド孔H1に上下方
向に摺動自在に嵌合したダボピン5aと、ダボピン5a
の上端に水平に設けられた鋼製ベース5bとにより構成
されている。鋼製ベース5bは、ペデスタル3の上方に
位置している。
する。図1は、本発明の免震構造物の第一の実施例を示
す図であり、免震構造物100Aは、地盤1上に形成さ
れた下部基礎版2を有している。下部基礎版2は、その
上部に上方に突出した複数のペデスタル(台座)3と、
各ペデスタル3の上面に設けられた鋼製ベース4とを備
えている。鋼製ベース4の中央部には、上方に開口した
スライド孔H1が上下方向に形成されており、スライド
孔H1には、スライド部材5が、スライド孔H1内を上
下方向、即ち、図1矢印A、B方向に摺動自在に設けら
れている。スライド部材5は、スライド孔H1に上下方
向に摺動自在に嵌合したダボピン5aと、ダボピン5a
の上端に水平に設けられた鋼製ベース5bとにより構成
されている。鋼製ベース5bは、ペデスタル3の上方に
位置している。
【0017】また、スライド部材5の鋼製ベース5bと
下部基礎版2の鋼製ベース4との間には、天然系ゴムに
より環状に形成された天然系ゴムリング6が、ダボピン
5aを取囲むように設けられており、天然系ゴムリング
6は、スライド部材5の鋼製ベース5bの下面と下部基
礎版2の鋼製ベース4の上面に接合され、スライド部材
5を支持するように設けられいる。スライド部材5の鋼
製ベース5bの上面には、積層ゴム7が設けられてお
り、積層ゴム7の下部接合鋼板7aは鋼製ベース5bに
接合されている。積層ゴム7の上には、躯体8が設けら
れており、躯体8は、上部基礎版8aと上部基礎版8a
上に設けられた構造体8bとにより構成されており、積
層ゴム7の上部接合鋼板7bは、躯体8の上部基礎版8
aの下面に接合されている。この積層ゴム7により躯体
8はスライド部材5に対して水平方向、即ち、図1矢印
C、D方向に振動自在に接合される。
下部基礎版2の鋼製ベース4との間には、天然系ゴムに
より環状に形成された天然系ゴムリング6が、ダボピン
5aを取囲むように設けられており、天然系ゴムリング
6は、スライド部材5の鋼製ベース5bの下面と下部基
礎版2の鋼製ベース4の上面に接合され、スライド部材
5を支持するように設けられいる。スライド部材5の鋼
製ベース5bの上面には、積層ゴム7が設けられてお
り、積層ゴム7の下部接合鋼板7aは鋼製ベース5bに
接合されている。積層ゴム7の上には、躯体8が設けら
れており、躯体8は、上部基礎版8aと上部基礎版8a
上に設けられた構造体8bとにより構成されており、積
層ゴム7の上部接合鋼板7bは、躯体8の上部基礎版8
aの下面に接合されている。この積層ゴム7により躯体
8はスライド部材5に対して水平方向、即ち、図1矢印
C、D方向に振動自在に接合される。
【0018】免震構造物100Aは、以上のような構成
を有するので、スライド部材5はスライド孔H1により
下部基礎版2に対して水平方向の移動を阻止される。よ
って、スライド部材5の設けられた下部基礎版2と躯体
8は、積層ゴム7を介して水平方向に相対振動自在であ
る。従って、地盤1の振動に伴って下部基礎版2に水平
方向の振動が生じた場合には、躯体8とスライド部材5
との間に設けられた積層ゴム7により、その振動の躯体
8への伝達が抑制され、また、躯体8の水平方向の振動
も、積層ゴム7により躯体8の振動エネルギーが吸収さ
れるので迅速に減衰される。
を有するので、スライド部材5はスライド孔H1により
下部基礎版2に対して水平方向の移動を阻止される。よ
って、スライド部材5の設けられた下部基礎版2と躯体
8は、積層ゴム7を介して水平方向に相対振動自在であ
る。従って、地盤1の振動に伴って下部基礎版2に水平
方向の振動が生じた場合には、躯体8とスライド部材5
との間に設けられた積層ゴム7により、その振動の躯体
8への伝達が抑制され、また、躯体8の水平方向の振動
も、積層ゴム7により躯体8の振動エネルギーが吸収さ
れるので迅速に減衰される。
【0019】また、スライド部材5は、スライド孔H1
内を上下方向に摺動自在に設けられ、スライド部材5と
下部基礎版2との間には、天然系ゴムリング6がスライ
ド部材5を支持するように設けられているので、天然系
ゴムリング6の弾性によりスライド部材5は、下部基礎
版2に対して上下方向に相対振動自在である。よって、
下部基礎版2に上下方向の振動が生じた場合には、下部
基礎版2とスライド部材5との間に設けられた天然系ゴ
ムリング6により、その振動の躯体8への伝達が抑制さ
れ、また、躯体8の上下方向の振動も、天然系ゴムリン
グ6によりその振動エネルギーが吸収されるので迅速に
減衰される。よって、水平方向の振動だけでなく、上下
方向の振動に対しても高い免震性を発揮することが出来
る。
内を上下方向に摺動自在に設けられ、スライド部材5と
下部基礎版2との間には、天然系ゴムリング6がスライ
ド部材5を支持するように設けられているので、天然系
ゴムリング6の弾性によりスライド部材5は、下部基礎
版2に対して上下方向に相対振動自在である。よって、
下部基礎版2に上下方向の振動が生じた場合には、下部
基礎版2とスライド部材5との間に設けられた天然系ゴ
ムリング6により、その振動の躯体8への伝達が抑制さ
れ、また、躯体8の上下方向の振動も、天然系ゴムリン
グ6によりその振動エネルギーが吸収されるので迅速に
減衰される。よって、水平方向の振動だけでなく、上下
方向の振動に対しても高い免震性を発揮することが出来
る。
【0020】また、躯体8は、上から積層ゴム7、スラ
イド部材5、天然系ゴムリング6、下部基礎版2を介し
て地盤1上に支持されているが、この内、天然系ゴムリ
ング6は、上述のように躯体8に対する下部基礎版2の
上下方向の相対振動に伴って、上下方向に伸縮しなけれ
ばならないため、上下方向の剛性が低く設定されてい
る。しかし、この天然系ゴムリング6は、天然系ゴムに
より形成されているので、例えば積層ゴム7に比して
も、クリープ特性が良好である。即ち、天然系ゴムリン
グ6は、上下方向のクリープが生じにくいので、躯体8
の重量を確実に支持することが出来る。
イド部材5、天然系ゴムリング6、下部基礎版2を介し
て地盤1上に支持されているが、この内、天然系ゴムリ
ング6は、上述のように躯体8に対する下部基礎版2の
上下方向の相対振動に伴って、上下方向に伸縮しなけれ
ばならないため、上下方向の剛性が低く設定されてい
る。しかし、この天然系ゴムリング6は、天然系ゴムに
より形成されているので、例えば積層ゴム7に比して
も、クリープ特性が良好である。即ち、天然系ゴムリン
グ6は、上下方向のクリープが生じにくいので、躯体8
の重量を確実に支持することが出来る。
【0021】図2は、本発明の免震構造物の第二の実施
例を示す図であり、免震構造物100Bは、第一の実施
例同様に地盤1上に形成された下部基礎版21を有して
いる。下部基礎版21は、その上部に上方に突出した複
数のペデスタル31と、各ペデスタル31の上面に設け
られた鋼製ベース41とを備えている。ペデスタル31
の中央部には、上方に開口した孔H21が上下方向に形
成されており、鋼製ベース41の中央部には、孔H21
に連通する貫通孔H22が上下方向に貫通形成されてい
る。ペデスタル31の孔H21と鋼製ベース41の貫通
孔H22は、全体として上方に開口したスライド孔H2
を構成している。
例を示す図であり、免震構造物100Bは、第一の実施
例同様に地盤1上に形成された下部基礎版21を有して
いる。下部基礎版21は、その上部に上方に突出した複
数のペデスタル31と、各ペデスタル31の上面に設け
られた鋼製ベース41とを備えている。ペデスタル31
の中央部には、上方に開口した孔H21が上下方向に形
成されており、鋼製ベース41の中央部には、孔H21
に連通する貫通孔H22が上下方向に貫通形成されてい
る。ペデスタル31の孔H21と鋼製ベース41の貫通
孔H22は、全体として上方に開口したスライド孔H2
を構成している。
【0022】スライド孔H2には、スライド部材5が、
スライド孔H2内を上下方向、即ち、図2矢印A、B方
向に摺動自在に設けられている。スライド部材5は、ス
ライド孔H1に上下方向に摺動自在に嵌合したダボピン
5aと、ダボピン5aの上端に水平に設けられた鋼製ベ
ース5bとにより構成されている。鋼製ベース5bは、
ペデスタル31の上方に位置している。
スライド孔H2内を上下方向、即ち、図2矢印A、B方
向に摺動自在に設けられている。スライド部材5は、ス
ライド孔H1に上下方向に摺動自在に嵌合したダボピン
5aと、ダボピン5aの上端に水平に設けられた鋼製ベ
ース5bとにより構成されている。鋼製ベース5bは、
ペデスタル31の上方に位置している。
【0023】また、スライド部材5の鋼製ベース5bと
下部基礎版21の鋼製ベース41との間には、高減衰ゴ
ムにより環状に形成された高減衰ゴムリング61が、ダ
ボピン5aを取囲むように設けられており、高減衰ゴム
リング61は、スライド部材5の鋼製ベース5bの下面
と下部基礎版21の鋼製ベース41の上面に接合され、
スライド部材5を支持するように設けられいる。スライ
ド材5の鋼製ベース5bの上面には、積層ゴム7が設け
られており、積層ゴム7の下部接合鋼板7aは鋼製ベー
ス5bに接合されている。積層ゴム7の上には、躯体8
が設けられており、躯体8は、上部基礎版8aと上部基
礎版8a上に設けられた構造体8bとにより構成されて
おり、積層ゴム7の上部接合鋼板7bは、躯体8の上部
基礎版8aの下面に接合されている。この積層ゴム7に
より躯体8はスライド部材5に対して水平方向、即ち、
図2矢印C、D方向に振動自在に接合される。
下部基礎版21の鋼製ベース41との間には、高減衰ゴ
ムにより環状に形成された高減衰ゴムリング61が、ダ
ボピン5aを取囲むように設けられており、高減衰ゴム
リング61は、スライド部材5の鋼製ベース5bの下面
と下部基礎版21の鋼製ベース41の上面に接合され、
スライド部材5を支持するように設けられいる。スライ
ド材5の鋼製ベース5bの上面には、積層ゴム7が設け
られており、積層ゴム7の下部接合鋼板7aは鋼製ベー
ス5bに接合されている。積層ゴム7の上には、躯体8
が設けられており、躯体8は、上部基礎版8aと上部基
礎版8a上に設けられた構造体8bとにより構成されて
おり、積層ゴム7の上部接合鋼板7bは、躯体8の上部
基礎版8aの下面に接合されている。この積層ゴム7に
より躯体8はスライド部材5に対して水平方向、即ち、
図2矢印C、D方向に振動自在に接合される。
【0024】上述のようにスライド孔H2の下部を形成
しているペデスタル31の孔H21の底面には、ベース
プレート11が敷設されており、ベースプレート11上
には、油圧ジャッキ12が、そのジャッキヘッド12a
により、スライド部材5を支持・支持解除自在に設置さ
れている。
しているペデスタル31の孔H21の底面には、ベース
プレート11が敷設されており、ベースプレート11上
には、油圧ジャッキ12が、そのジャッキヘッド12a
により、スライド部材5を支持・支持解除自在に設置さ
れている。
【0025】油圧ジャッキ12には、該油圧ジャッキ1
2内部の圧油を出し入れするための二本のジャッキホー
ス13が接続されており、ジャッキホース13は、孔H
21の側壁からペデスタル31の外部に引き出されてい
る。そして、ジャッキホース13の端部には、油圧ポン
プ14が接続されている。ジャッキホース13の、油圧
ジャッキ12と油圧ポンプ14との間には、図示しない
圧力調整弁を調整することにより油圧ジャッキ12の圧
力を調整する圧力調整装置15が設けられており、圧力
調整装置15の内部には、ジャッキホース13内の油圧
を検知する圧力センサ16が設けられている。また、圧
力センサ16は、油圧ポンプ14に通信接続されてい
る。
2内部の圧油を出し入れするための二本のジャッキホー
ス13が接続されており、ジャッキホース13は、孔H
21の側壁からペデスタル31の外部に引き出されてい
る。そして、ジャッキホース13の端部には、油圧ポン
プ14が接続されている。ジャッキホース13の、油圧
ジャッキ12と油圧ポンプ14との間には、図示しない
圧力調整弁を調整することにより油圧ジャッキ12の圧
力を調整する圧力調整装置15が設けられており、圧力
調整装置15の内部には、ジャッキホース13内の油圧
を検知する圧力センサ16が設けられている。また、圧
力センサ16は、油圧ポンプ14に通信接続されてい
る。
【0026】圧力調整装置15は、下部基礎版2に固設
されており、圧力調整装置15内部には、下部基礎版2
の上下方向の振動の大きさ、従って、地盤1の上下方向
の振動の大きさを検知する加速度センサ17が内蔵され
ている。また、圧力調整装置15は、加速度センサ17
により検知された加速度で示される地盤1の上下方向の
振動の大きさが所定値以下の場合には、油圧ジャッキ1
2のジャッキヘッド12aがスライド部材5を支持する
ように駆動制御し、加速度センサ17により検知された
加速度で示される地盤1の上下方向の振動の大きさが所
定値以上になると、圧力調整弁を開放して、油圧ジャッ
キ12の圧力を瞬時に低下させ、ジャッキヘッド12a
によるスライド部材5の支持を解除するように駆動制御
する制御機構を有している。
されており、圧力調整装置15内部には、下部基礎版2
の上下方向の振動の大きさ、従って、地盤1の上下方向
の振動の大きさを検知する加速度センサ17が内蔵され
ている。また、圧力調整装置15は、加速度センサ17
により検知された加速度で示される地盤1の上下方向の
振動の大きさが所定値以下の場合には、油圧ジャッキ1
2のジャッキヘッド12aがスライド部材5を支持する
ように駆動制御し、加速度センサ17により検知された
加速度で示される地盤1の上下方向の振動の大きさが所
定値以上になると、圧力調整弁を開放して、油圧ジャッ
キ12の圧力を瞬時に低下させ、ジャッキヘッド12a
によるスライド部材5の支持を解除するように駆動制御
する制御機構を有している。
【0027】また、油圧ポンプ14は、通信接続された
圧力センサ16により検知されるジャッキホース13内
の油圧に基づいてその油圧を一定に保つように駆動制御
する制御機構を有している。
圧力センサ16により検知されるジャッキホース13内
の油圧に基づいてその油圧を一定に保つように駆動制御
する制御機構を有している。
【0028】免震構造物100Bは、以上のような構成
を有するので、加速度センサ17により検知される地盤
1の上下方向の振動の大きさが所定値以下の場合、即
ち、通常時には、油圧ジャッキ12がスライド部材5を
支持するように駆動制御されるので、スライド部材5と
下部基礎版21との間に設けられた高減衰ゴムリング6
1が躯体重量によりクリープを生じることのないように
することが出来る。これにより、クリープの生じやすい
高減衰ゴムを用いることが出来る。
を有するので、加速度センサ17により検知される地盤
1の上下方向の振動の大きさが所定値以下の場合、即
ち、通常時には、油圧ジャッキ12がスライド部材5を
支持するように駆動制御されるので、スライド部材5と
下部基礎版21との間に設けられた高減衰ゴムリング6
1が躯体重量によりクリープを生じることのないように
することが出来る。これにより、クリープの生じやすい
高減衰ゴムを用いることが出来る。
【0029】そして、加速度センサ17により検知され
る地盤1の上下方向の振動の大きさが所定値以上となる
と、即ち、地震等の非常時になると、図3に示すよう
に、圧力調整装置15は、圧力調整弁を開放して、油圧
ジャッキ12の圧力を瞬時に低下させ、ジャッキヘッド
12aによるスライド部材5の支持を解除するように駆
動制御する。すると、高減衰ゴムリング61の弾性によ
りスライド部材5は、下部基礎版21に対して上下方向
に相対振動自在となる。よって、下部基礎版21に生じ
る上下方向の振動は、高減衰性を有する高減衰ゴムリン
グ61により、その躯体8への伝達を効果的に抑制さ
れ、また、躯体8の上下方向の振動も、高減衰ゴムリン
グ61によりその振動エネルギーが吸収されるので迅速
に減衰することが出来る。よって、この高減衰ゴムリン
グ61を用いることにより、第一の実施例に示す免震構
造物100Aに増して上下方向の振動に対して高い免震
性を発揮することが出来る。
る地盤1の上下方向の振動の大きさが所定値以上となる
と、即ち、地震等の非常時になると、図3に示すよう
に、圧力調整装置15は、圧力調整弁を開放して、油圧
ジャッキ12の圧力を瞬時に低下させ、ジャッキヘッド
12aによるスライド部材5の支持を解除するように駆
動制御する。すると、高減衰ゴムリング61の弾性によ
りスライド部材5は、下部基礎版21に対して上下方向
に相対振動自在となる。よって、下部基礎版21に生じ
る上下方向の振動は、高減衰性を有する高減衰ゴムリン
グ61により、その躯体8への伝達を効果的に抑制さ
れ、また、躯体8の上下方向の振動も、高減衰ゴムリン
グ61によりその振動エネルギーが吸収されるので迅速
に減衰することが出来る。よって、この高減衰ゴムリン
グ61を用いることにより、第一の実施例に示す免震構
造物100Aに増して上下方向の振動に対して高い免震
性を発揮することが出来る。
【0030】また、通常時には、第一の実施例同様に、
スライド部材5はスライド孔H2により下部基礎版21
に対して水平方向の移動を阻止され、スライド部材5の
設けられた下部基礎版21と躯体8とは、積層ゴム7を
介して水平方向に相対振動自在である。従って、地盤1
の振動に伴って下部基礎版21に水平方向の振動が生じ
た場合には、躯体8とスライド部材5との間に設けられ
た積層ゴム7により、その振動の躯体8への伝達が抑制
され、また、躯体8の水平方向の振動も、積層ゴム7に
より躯体8の振動エネルギーが吸収されるので迅速に減
衰される。
スライド部材5はスライド孔H2により下部基礎版21
に対して水平方向の移動を阻止され、スライド部材5の
設けられた下部基礎版21と躯体8とは、積層ゴム7を
介して水平方向に相対振動自在である。従って、地盤1
の振動に伴って下部基礎版21に水平方向の振動が生じ
た場合には、躯体8とスライド部材5との間に設けられ
た積層ゴム7により、その振動の躯体8への伝達が抑制
され、また、躯体8の水平方向の振動も、積層ゴム7に
より躯体8の振動エネルギーが吸収されるので迅速に減
衰される。
【0031】また、通常時には、油圧ポンプ14は、通
信接続された圧力センサ16により検知されるジャッキ
ホース13内の油圧に基づいてその油圧を一定に保つよ
うに駆動制御されるので、油圧ジャッキ12によりスラ
イド部材5、従って、躯体8を常に十分な支持力で支持
することが出来る。よって、高減衰ゴムリング61に定
常的に負荷が加わえられることによるクリープの発生を
確実に防止することが出来る。
信接続された圧力センサ16により検知されるジャッキ
ホース13内の油圧に基づいてその油圧を一定に保つよ
うに駆動制御されるので、油圧ジャッキ12によりスラ
イド部材5、従って、躯体8を常に十分な支持力で支持
することが出来る。よって、高減衰ゴムリング61に定
常的に負荷が加わえられることによるクリープの発生を
確実に防止することが出来る。
【0032】本実施例においては、高減衰ゴムリング6
1が下部基礎版21上に露出しているので、油圧ジャッ
キ12によりスライド部材を持ち上げ、高減衰ゴムリン
グ61を縦割りで二分割することにより、その高減衰ゴ
ムリング61を容易に取り外すことが出来るので、高減
衰ゴムリング61の交換を容易に行なうことが出来る。
また、躯体8は複数のペデスタル31上に設けられた積
層ゴム7により支持されているので、高減衰ゴムリング
61を取り外した後、油圧ジャッキ12のジャッキヘッ
ド12aを下ろして、スライド部材5を下部基礎版21
の鋼製ベース41上に下ろすことにより、そのスライド
部材5上の積層ゴム7を躯体8から離脱することが出来
る。よって、積層ゴム7の交換を容易に行なうことが出
来る。
1が下部基礎版21上に露出しているので、油圧ジャッ
キ12によりスライド部材を持ち上げ、高減衰ゴムリン
グ61を縦割りで二分割することにより、その高減衰ゴ
ムリング61を容易に取り外すことが出来るので、高減
衰ゴムリング61の交換を容易に行なうことが出来る。
また、躯体8は複数のペデスタル31上に設けられた積
層ゴム7により支持されているので、高減衰ゴムリング
61を取り外した後、油圧ジャッキ12のジャッキヘッ
ド12aを下ろして、スライド部材5を下部基礎版21
の鋼製ベース41上に下ろすことにより、そのスライド
部材5上の積層ゴム7を躯体8から離脱することが出来
る。よって、積層ゴム7の交換を容易に行なうことが出
来る。
【0033】図4は、本発明の免震構造物の第三の実施
例を示す図であり、免震構造物100Cは、地盤1上に
形成された下部基礎版22を有している。下部基礎版2
2には、上方に開口したスライド孔H3が上下方向に形
成されており、スライド孔H3は、その上部を形成する
上孔H31とその下部を形成する下孔32により構成さ
れている。下孔H32は、上孔H31より小さな孔であ
り、上孔H31の底面22aの中央部に同軸状に形成さ
れている。
例を示す図であり、免震構造物100Cは、地盤1上に
形成された下部基礎版22を有している。下部基礎版2
2には、上方に開口したスライド孔H3が上下方向に形
成されており、スライド孔H3は、その上部を形成する
上孔H31とその下部を形成する下孔32により構成さ
れている。下孔H32は、上孔H31より小さな孔であ
り、上孔H31の底面22aの中央部に同軸状に形成さ
れている。
【0034】スライド孔H3の上孔H31の孔壁には、
スライドベアリングクラスター23が周設されており、
スライドベアリングクラスター23は、上孔H31の孔
壁の上下方向の摩擦係数を低減させる効果を有する周知
のスライドベアリングである。スライド孔H3の上孔H
31には、スライド部材51が、上孔H31内を上下方
向、即ち、図4矢印A、B方向に摺動自在に設けられて
おり、また、スライドベアリングクラスター23は、ス
ライド部材51の水平方向の移動及び鉛直軸心周りの回
転を阻止するように設けられている。
スライドベアリングクラスター23が周設されており、
スライドベアリングクラスター23は、上孔H31の孔
壁の上下方向の摩擦係数を低減させる効果を有する周知
のスライドベアリングである。スライド孔H3の上孔H
31には、スライド部材51が、上孔H31内を上下方
向、即ち、図4矢印A、B方向に摺動自在に設けられて
おり、また、スライドベアリングクラスター23は、ス
ライド部材51の水平方向の移動及び鉛直軸心周りの回
転を阻止するように設けられている。
【0035】また、スライド部材51の下面の外縁部と
下部基礎版22の上孔H31の底面22aとの間には、
高減衰ゴムにより環状に形成された高減衰ゴムリング6
1が設けられており、高減衰ゴムリング61は、スライ
ド部材51の下面の外縁部と上孔H31の底面22aに
接続され、スライド部材51を支持するように設けられ
いる。スライド部材51の上面には、積層ゴム7が設け
られており、積層ゴム7の下部接合鋼板7aはスライド
部材51に接合されている。積層ゴム7の上には、躯体
18が設けられており、躯体18は、上部基礎版18a
と上部基礎版18a上に設けられた構造体18bとによ
り構成されており、上部基礎版18aは、その下面に複
数の凸部18a’を有している。積層ゴム7の上部接合
鋼板7bは、躯体18の上部基礎版18aの凸部18
a’に接合されており、この積層ゴム7により躯体18
はスライド部材51に対して水平方向、即ち、図4矢印
C、D方向に振動自在に接合される。
下部基礎版22の上孔H31の底面22aとの間には、
高減衰ゴムにより環状に形成された高減衰ゴムリング6
1が設けられており、高減衰ゴムリング61は、スライ
ド部材51の下面の外縁部と上孔H31の底面22aに
接続され、スライド部材51を支持するように設けられ
いる。スライド部材51の上面には、積層ゴム7が設け
られており、積層ゴム7の下部接合鋼板7aはスライド
部材51に接合されている。積層ゴム7の上には、躯体
18が設けられており、躯体18は、上部基礎版18a
と上部基礎版18a上に設けられた構造体18bとによ
り構成されており、上部基礎版18aは、その下面に複
数の凸部18a’を有している。積層ゴム7の上部接合
鋼板7bは、躯体18の上部基礎版18aの凸部18
a’に接合されており、この積層ゴム7により躯体18
はスライド部材51に対して水平方向、即ち、図4矢印
C、D方向に振動自在に接合される。
【0036】また、下部基礎版22のスライド孔H3の
下孔H32の底面には、第二の実施例同様にベースプレ
ート11が敷設されており、ベースプレート11上に
は、油圧ジャッキ12が、そのジャッキヘッド12aに
より、スライド部材5を支持・支持解除自在に設置され
ている。
下孔H32の底面には、第二の実施例同様にベースプレ
ート11が敷設されており、ベースプレート11上に
は、油圧ジャッキ12が、そのジャッキヘッド12aに
より、スライド部材5を支持・支持解除自在に設置され
ている。
【0037】油圧ジャッキ12には、該油圧ジャッキ1
2内部の圧油を出し入れするための二本のジャッキホー
ス13が接続されており、ジャッキホース13は、下孔
32の側壁から下部基礎版22内部を通って外部に引き
出されている。そして、ジャッキホース13の端部に
は、油圧ポンプ14が接続されている。ジャッキホース
13の、油圧ジャッキ12と油圧ポンプ14との間に
は、図示しない圧力調整弁を調整することにより油圧ジ
ャッキ12の圧力を調整する圧力調整装置15が設けら
れており、圧力調整装置15の内部には、ジャッキホー
ス13内の油圧を検知する圧力センサ16が設けられて
いる。また、圧力センサ16は、油圧ポンプ14に通信
接続されている。
2内部の圧油を出し入れするための二本のジャッキホー
ス13が接続されており、ジャッキホース13は、下孔
32の側壁から下部基礎版22内部を通って外部に引き
出されている。そして、ジャッキホース13の端部に
は、油圧ポンプ14が接続されている。ジャッキホース
13の、油圧ジャッキ12と油圧ポンプ14との間に
は、図示しない圧力調整弁を調整することにより油圧ジ
ャッキ12の圧力を調整する圧力調整装置15が設けら
れており、圧力調整装置15の内部には、ジャッキホー
ス13内の油圧を検知する圧力センサ16が設けられて
いる。また、圧力センサ16は、油圧ポンプ14に通信
接続されている。
【0038】圧力調整装置15は、下部基礎版22に設
置されており、圧力調整装置15内部には、下部基礎版
22の上下方向の振動の大きさ、従って、地盤1の上下
方向の振動の大きさを検知する加速度センサ17が内蔵
されている。また、圧力調整装置15は、加速度センサ
17により検知された加速度で示される地盤1の上下方
向の振動の大きさが所定値以下の場合には、油圧ジャッ
キ12のジャッキヘッド12aがスライド部材5を支持
するように駆動制御し、加速度センサ17により検知さ
れた加速度で示される地盤1の上下方向の振動の大きさ
が所定値以上になると、圧力調整弁を開放して、油圧ジ
ャッキ12の圧力を瞬時に低下させ、ジャッキヘッド1
2aによるスライド部材5の支持を解除するように駆動
制御する制御機構を有している。
置されており、圧力調整装置15内部には、下部基礎版
22の上下方向の振動の大きさ、従って、地盤1の上下
方向の振動の大きさを検知する加速度センサ17が内蔵
されている。また、圧力調整装置15は、加速度センサ
17により検知された加速度で示される地盤1の上下方
向の振動の大きさが所定値以下の場合には、油圧ジャッ
キ12のジャッキヘッド12aがスライド部材5を支持
するように駆動制御し、加速度センサ17により検知さ
れた加速度で示される地盤1の上下方向の振動の大きさ
が所定値以上になると、圧力調整弁を開放して、油圧ジ
ャッキ12の圧力を瞬時に低下させ、ジャッキヘッド1
2aによるスライド部材5の支持を解除するように駆動
制御する制御機構を有している。
【0039】また、油圧ポンプ14は、通信接続された
圧力センサ16により検知されるジャッキホース13内
の油圧に基づいてその油圧を一定に保つように駆動制御
する制御機構を有している。
圧力センサ16により検知されるジャッキホース13内
の油圧に基づいてその油圧を一定に保つように駆動制御
する制御機構を有している。
【0040】免震構造物100Cは、以上のような構成
を有するので、高減衰ゴムリング61が下部基礎版21
上に露出していることによる効果を除き、第二の実施例
の免震構造物100Bと同様の効果を有する。また、本
実施例においては、スライド孔H3の上孔H31の孔壁
に、スライドベアリングクラスター23を周設したの
で、スライド部材51の上下方向の摺動をスムースにす
ることが出来る。また、スライドベアリングクラスター
23は、スライド部材51の水平方向の移動及び鉛直軸
心周りの回転を阻止するように設けられているので、ス
ライド部材51が水平方向に移動したり、鉛直軸心周り
に回転したりすることにより、その上面に設けられた積
層ゴム7及びその下面に設けられた高減衰ゴムリング6
1が水平方向に変形したり、捩れたりして、機能の低下
をきたすことのないようにすることが出来る。
を有するので、高減衰ゴムリング61が下部基礎版21
上に露出していることによる効果を除き、第二の実施例
の免震構造物100Bと同様の効果を有する。また、本
実施例においては、スライド孔H3の上孔H31の孔壁
に、スライドベアリングクラスター23を周設したの
で、スライド部材51の上下方向の摺動をスムースにす
ることが出来る。また、スライドベアリングクラスター
23は、スライド部材51の水平方向の移動及び鉛直軸
心周りの回転を阻止するように設けられているので、ス
ライド部材51が水平方向に移動したり、鉛直軸心周り
に回転したりすることにより、その上面に設けられた積
層ゴム7及びその下面に設けられた高減衰ゴムリング6
1が水平方向に変形したり、捩れたりして、機能の低下
をきたすことのないようにすることが出来る。
【0041】
【発明の効果】請求項1記載の免震構造物によれば、基
礎に水平方向の振動が生じた場合には、躯体とスライド
部材との間に設けられた積層ゴムにより、その振動の躯
体への伝達を抑制することが出来、躯体が水平方向に振
動した場合にも、積層ゴムにより躯体の振動エネルギー
を吸収して躯体の振動を迅速に減衰することが出来る。
また、基礎に上下方向の振動が生じた場合には、基礎と
スライド部材との間に設けられたゴム部材により、その
振動の躯体への伝達を抑制することが出来、躯体の上下
方向の振動も、ゴム部材によりその振動エネルギーを吸
収して迅速に減衰することが出来る。よって、水平方向
の振動だけでなく、上下方向の振動に対しても高い免震
性を発揮することが出来る。
礎に水平方向の振動が生じた場合には、躯体とスライド
部材との間に設けられた積層ゴムにより、その振動の躯
体への伝達を抑制することが出来、躯体が水平方向に振
動した場合にも、積層ゴムにより躯体の振動エネルギー
を吸収して躯体の振動を迅速に減衰することが出来る。
また、基礎に上下方向の振動が生じた場合には、基礎と
スライド部材との間に設けられたゴム部材により、その
振動の躯体への伝達を抑制することが出来、躯体の上下
方向の振動も、ゴム部材によりその振動エネルギーを吸
収して迅速に減衰することが出来る。よって、水平方向
の振動だけでなく、上下方向の振動に対しても高い免震
性を発揮することが出来る。
【0042】請求項2記載の免震構造物によれば、上記
効果に加えて、通常時には、スライド部材と基礎との間
に設けられた高減衰ゴムが躯体重量によりクリープを生
じることのないようにすることが出来るので、クリープ
の生じやすい高減衰ゴムを用いることが出来る。そし
て、地震等の非常時には、基礎に生じる上下方向の振動
は、高減衰性を有する高減衰ゴムにより、その躯体への
伝達を抑制され、また、躯体の上下方向の振動も、高減
衰ゴムによりその振動エネルギーが吸収されて減衰され
る。よって、高減衰ゴムを用いることにより、請求項1
記載の免震構造物に増して上下方向の振動に対して高い
免震性を発揮することが出来る。
効果に加えて、通常時には、スライド部材と基礎との間
に設けられた高減衰ゴムが躯体重量によりクリープを生
じることのないようにすることが出来るので、クリープ
の生じやすい高減衰ゴムを用いることが出来る。そし
て、地震等の非常時には、基礎に生じる上下方向の振動
は、高減衰性を有する高減衰ゴムにより、その躯体への
伝達を抑制され、また、躯体の上下方向の振動も、高減
衰ゴムによりその振動エネルギーが吸収されて減衰され
る。よって、高減衰ゴムを用いることにより、請求項1
記載の免震構造物に増して上下方向の振動に対して高い
免震性を発揮することが出来る。
【0043】請求項3記載の免震構造物によれば、上記
効果に加えて、通常時には、躯体を常に十分な支持力で
支持することが出来るので、高減衰ゴムに定常的に負荷
が加えられることによるクリープの発生を確実に防止す
ることが出来る。
効果に加えて、通常時には、躯体を常に十分な支持力で
支持することが出来るので、高減衰ゴムに定常的に負荷
が加えられることによるクリープの発生を確実に防止す
ることが出来る。
【0044】請求項4記載の免震構造物によれば、上記
効果に加えて、高減衰ゴム及び積層ゴムの交換を容易に
行なうことが出来る。
効果に加えて、高減衰ゴム及び積層ゴムの交換を容易に
行なうことが出来る。
【0045】請求項5記載の免震構造物によれば、スラ
イド部材の上下方向への摺動をスムースにすると共に、
スライド部材が水平方向に移動したり、鉛直軸心周りに
回転したりすることにより、スライド部材に設けられた
積層ゴム及びゴム部材又は高減衰ゴムが水平方向に変形
したり、捩れたりすることのないように出来るので、積
層ゴム及びゴム部材又は高減衰ゴムの機能低下を防止す
ることが出来る。
イド部材の上下方向への摺動をスムースにすると共に、
スライド部材が水平方向に移動したり、鉛直軸心周りに
回転したりすることにより、スライド部材に設けられた
積層ゴム及びゴム部材又は高減衰ゴムが水平方向に変形
したり、捩れたりすることのないように出来るので、積
層ゴム及びゴム部材又は高減衰ゴムの機能低下を防止す
ることが出来る。
【図1】 本発明の免震構造物の第一の実施例を示す図
である。
である。
【図2】 本発明の免震構造物の第二の実施例を示す図
である。
である。
【図3】 図2の免震構造物の非常時の状態を示す図で
ある。
ある。
【図4】 本発明の免震構造物の第三の実施例を示す図
である。
である。
1…地盤、2…下部基礎版(基礎)、5…スライド部
材、6…天然系ゴムリング(ゴム部材)、7…積層ゴ
ム、8…躯体、12…油圧ジャッキ(ジャッキ)、13
…ジャッキホース(ジャッキ駆動制御手段)、14…油
圧ポンプ(ジャッキ駆動制御手段)、15…圧力調整装
置(ジャッキ駆動制御手段)、16…圧力センサ(支持
圧力検知手段)、17…加速度センサ(振動検知手
段)、18…躯体、21…下部基礎版(基礎)、22…
下部基礎版(基礎)、23…スライドベアリングクラス
ター(スライドベアリング)、51…スライド部材、6
1…高減衰ゴムリング(ゴム部材、高減衰ゴム)、10
0A…免震構造物、100B…免震構造物、100C…
免震構造物、H1…スライド孔、H2…スライド孔、H
3…スライド孔。
材、6…天然系ゴムリング(ゴム部材)、7…積層ゴ
ム、8…躯体、12…油圧ジャッキ(ジャッキ)、13
…ジャッキホース(ジャッキ駆動制御手段)、14…油
圧ポンプ(ジャッキ駆動制御手段)、15…圧力調整装
置(ジャッキ駆動制御手段)、16…圧力センサ(支持
圧力検知手段)、17…加速度センサ(振動検知手
段)、18…躯体、21…下部基礎版(基礎)、22…
下部基礎版(基礎)、23…スライドベアリングクラス
ター(スライドベアリング)、51…スライド部材、6
1…高減衰ゴムリング(ゴム部材、高減衰ゴム)、10
0A…免震構造物、100B…免震構造物、100C…
免震構造物、H1…スライド孔、H2…スライド孔、H
3…スライド孔。
Claims (5)
- 【請求項1】 地盤上に形成される基礎を有し、 前記基礎には、上方に開口したスライド孔が上下方向に
形成され、 前記スライド孔には、スライド部材が、該スライド孔内
を上下方向に摺動自在に設けられ、 前記スライド部材と前記基礎との間には、ゴム部材が、
前記スライド部材を支持するように設けられ、 前記スライド部材上には、積層ゴムが設けられ、 前記積層ゴム上には、躯体が設けられていることを特徴
とする免震構造物。 - 【請求項2】 請求項1記載の免震構造物であって、 前記ゴム部材は高減衰ゴムであり、 前記スライド孔の底面と前記スライド部材との間には、
ジャッキが、前記スライド部材を支持・支持解除自在に
設けられ、 前記ジャッキには、ジャッキ駆動制御手段が設けられ、 前記ジャッキ駆動制御手段には、前記地盤の上下方向の
振動の大きさを検知する振動検知手段が設けられ、 前記ジャッキ駆動制御手段は、前記振動検知手段により
検知された地盤の上下方向の振動の大きさが所定値以下
の場合には、前記ジャッキが前記スライド部材を支持す
るように駆動制御し、前記振動検知手段により検知され
た地盤の上下方向の振動の大きさが所定値以上の場合に
は、前記ジャッキが前記スライド部材の支持を解除する
ように駆動制御することを特徴とする免震構造物。 - 【請求項3】 請求項2記載の免震構造物であって、 前記ジャッキ駆動制御手段には、前記ジャッキの支持圧
力を検知する支持圧検知手段が設けられ、 前記ジャッキ駆動制御手段は、前記振動検知手段により
検知された地盤の上下方向の振動の大きさが所定値以下
の場合に、前記ジャッキの支持圧力を一定に保つように
駆動制御することを特徴とする免震構造物。 - 【請求項4】 請求項2又は3記載の免震構造物であっ
て、 前記高減衰ゴムが基礎上に露出していることを特徴とす
る免震構造物。 - 【請求項5】 請求項1又は2又は3又は4記載の免震
構造物であって、 前記スライド孔の孔壁と前記スライド部材との間には、
スライドベアリングが、前記スライド部材の該スライド
孔の孔壁に対する水平方向の移動及び回転を阻止するよ
うに設けられていることを特徴とする免震構造物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15627294A JP3232497B2 (ja) | 1994-07-07 | 1994-07-07 | 免震構造物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15627294A JP3232497B2 (ja) | 1994-07-07 | 1994-07-07 | 免震構造物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0821125A true JPH0821125A (ja) | 1996-01-23 |
JP3232497B2 JP3232497B2 (ja) | 2001-11-26 |
Family
ID=15624190
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15627294A Expired - Fee Related JP3232497B2 (ja) | 1994-07-07 | 1994-07-07 | 免震構造物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3232497B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009156284A (ja) * | 2007-12-25 | 2009-07-16 | Kawaguchi Metal Industries Co Ltd | 荷重検知機能を備えた積層ゴム、その製造方法及びゴム支承 |
-
1994
- 1994-07-07 JP JP15627294A patent/JP3232497B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009156284A (ja) * | 2007-12-25 | 2009-07-16 | Kawaguchi Metal Industries Co Ltd | 荷重検知機能を備えた積層ゴム、その製造方法及びゴム支承 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3232497B2 (ja) | 2001-11-26 |
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