JPH0821099B2 - 硬貨判別装置 - Google Patents

硬貨判別装置

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JPH0821099B2
JPH0821099B2 JP8616589A JP8616589A JPH0821099B2 JP H0821099 B2 JPH0821099 B2 JP H0821099B2 JP 8616589 A JP8616589 A JP 8616589A JP 8616589 A JP8616589 A JP 8616589A JP H0821099 B2 JPH0821099 B2 JP H0821099B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、硬貨の外径/孔あき硬貨の孔の径や径の位
置/硬貨の搬送方向、さらには、硬貨の汚損状態などの
検出を精度よく行うことができる硬貨判別装置に関す
る。
[従来の技術及び課題] 従来、例えば特開昭58−132884号公報記載のように、
通路を搬送されてくる硬貨によって遮光されている部分
の面積に応じた信号を発生するイメージラインセンサの
出力に基づき、硬貨径を判別する装置が提案されてい
る。また、例えば特開昭62−266692号公報記載のよう
に、搬送路上を搬送されてくる硬貨の直径をイメージラ
インセンサの出力に基づいて求め、該硬貨直径の大小に
より硬貨の金種を判別する装置が提案されている。
即ち、上記両公報記載の技術は何れも、イメージライ
ンセンサを利用することにより、硬貨による遮光量に基
づいて硬貨径を求め硬貨金種の判別を行っている。
しかしながら、単一の発光手段から供給された光線の
受光量による検出は、例えば、硬貨の部分的な不良など
の影響によって光線の反射や透過の異常が生じると誤動
作することが避け難いので、さらに高精度で判別するこ
とのできる判別装置が望まれていた。
そこで、前述の光学的検出手段をさらに一組追加し、
発光手段および受光手段を二組用いて判別を行うことが
考えられる。この場合、二つの発光手段から硬貨の異な
る領域へそれぞれ光線を照射し、それぞれの領域につい
ての受光手段からの信号を利用することにより、硬貨の
部分的な欠陥などによる誤動作を防止することができ
る。また、各発光手段の光線の照射方向を硬貨の搬送方
向に沿ってずらしておけば、二つの受光手段がいずれの
順で遮光されるかにより、硬貨の搬送方向をも判別する
ことができる。
しかしながら、さらに一組の発光手段および受光手段
を追加することによる装置の構造の複雑化、およびコス
トアップが避けられないという問題がある。
本発明は、硬貨の外径/孔開き硬貨の孔の径や径の位
置/硬貨の搬送方向、さらには硬貨の汚損状態の検出を
精度よく行うことのできる硬貨判別装置を低コストにて
実現することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 請求項1の発明は、硬貨をその面方向に沿って1枚ず
つ所定の搬送方向へ搬送する搬送路の近傍に設けられ、
該搬送路の一方の硬貨搬送面へ光を照射する第1の発光
手段と、前記搬送路の近傍に設けられ、前記第1の発光
手段に対して前記搬送路の搬送方向に沿ってずれた方向
から前記一方の硬貨搬送面へ光を照射する第2の発光手
段と、前記搬送路の近傍で且つ前記搬送路の他方の硬貨
搬送面を臨む側に前記第1および第2の発光手段に向け
て設けられ、前記第1の発光手段からの光および前記第
2の発光手段からの光を検出し該検出光に対応した信号
を出力するイメージラインセンサからなる光学的検出手
段と、前記第1の発光手段および前記第2の発光手段を
異なるタイミングで発光させると共に、前記光学的検出
手段の出力信号を前記異なる発光タイミングに同期させ
て出力する発光側制御手段と、前記各発光タイミングに
同期して光学的検出手段から供給された出力信号に基づ
き硬貨の外径、孔開き硬貨の孔の径あるいは位置、硬貨
の搬送方向の少なくとも一つを判定する判定手段とを具
備するものである。
また請求項2の発明は、硬貨をその面方向に沿って1
枚ずつ所定の搬送方向へ搬送する搬送路の近傍に設けら
れ、該搬送路の一方の硬貨搬送面へ光を照射する第1の
発光手段と、前記搬送路の近傍に設けられ、前記搬送路
の他方の硬貨搬送面へ光を照射する第2の発光手段と、
前記搬送路の近傍で且つ前記第2の発光手段の配設側に
前記第1の発光手段の方向、および、前記第2の発光手
段から硬貨に照射されて反射した光線の方向に向けて設
けられ、前記第1の発光手段から照射された光線および
前記第2の発光手段の反射光線を検出し該検出光に対応
した信号を出力する光学的検出手段と、前記第1の発光
手段および前記第2の発光手段を異なる発光タイミング
で発光させると共に、前記光学的検出手段の出力信号を
前記異なる発光タイミングに同期させて出力させる発光
制御手段と、前記光学的検出手段からの出力信号に基づ
き、硬貨の外径、孔開き硬貨の孔の径あるいは位置、硬
貨の搬送方向の少なくとも一つ、および汚損状態を判定
する判定手段とを具備するものである。
[作用] 請求項1の発明によれば、光学的検出手段は、第1お
よび第2の発光手段の発光タイミングに同期して光を受
光し出力するから、それぞれの発光手段から硬貨に照射
された光線の透過状態に応じた信号を発光手段毎に区分
して出力することができ、したがって、光線が透過する
範囲によって硬貨の径、孔の位置、大きさ、などを判別
することができる。また、各発光手段の発光方向がずれ
ているから、一枚の硬貨の異なる領域について検出を行
うことができるとともに、硬貨の搬送方向によって、各
発光手段が遮光される順序が異なり、この順序に基づい
て搬送方向を判定することができる。
また請求項2の発明によれば、第2の発光手段が受光
手段と同一の側に設けられているので、硬貨が存在しな
い領域や孔に対応する領域では受光手段が光線を検知し
ないために受光手段が反射光線を検出することができ
ず、したがって、第2の発光手段が第1の発光手段と同
一の側に設けられている場合と同様に硬貨の外径や搬送
方向を判別することができる。また、硬貨が汚れている
場合には光線の反射レベルが低下するので、受光手段の
レベルの高低に基づいて硬貨の汚れの状況をも判定する
ことができる。
[実施例] 以下、本発明の各実施例を図面に基づいて説明する。
第1実施例 第1図は第1実施例の硬貨判別装置の制御系のブロッ
ク図であり、選別硬貨Cが正方向(矢印Y1方向)または
非選別硬貨Cが逆方向(矢印Y2方向)へ搬送される搬送
路1の硬貨搬送面の下方には、イメージラインセンサ2
が配設されると共に、該硬貨搬送面の上方には発光ダイ
オード3と、発光ダイオード4とが硬貨搬送方向に所定
間隔を置いて配設されている。前記イメージラインセン
サ2は、その受光面が前記硬貨搬送面を垂直下方から臨
む箇所に配置され、前記発光ダイオード3及び発光ダイ
オード4は各々、その発光部が前記硬貨搬送面を斜め上
方から臨む箇所に配置されている。
また、前記発光ダイオード3・4には各々、タイミン
グ制御部5が接続されており、該タイミング制御部5は
各発光ダイオード3・4を異なる発光タイミングにより
発光させるようになっている。即ち、各発光ダイオード
3・4はタイミング制御部5から出力される異なる発光
タイミング信号に基づき、硬貨搬送面に対し各々斜め上
方から光を照射するようになっている。そして、前記イ
メージラインセンサ2は、発光ダイオード3・4から発
せられた光を検出し、該検出光を電気信号へ変換するよ
うになっている。
また、前記イメージラインセンサ2の出力側はバッフ
ァ6及びバッファ7へ接続されると共に、前記タイミン
グ制御部5から発光ダイオード3への接続側より分岐し
た側はバッファ6へ接続される一方、前記タイミング制
御部5から発光ダイオード4への接続側から分岐した側
はバッファ7へ接続されている。即ち、前記イメージラ
インセンサ2から出力される電気信号は、発光ダイオー
ド3・4の各々の発光タイミングに同期してバッファ6
・7へ入力されるようになっている。
前記バッファ6の出力側は方向判定部8と、径判定部
9とへ接続されると共に、前記バッファ7の出力側は方
向判定部8と、径判定部10とへ接続されている。即ち、
前記発光ダイオード3・4からの照射光を、前記搬送路
1の検出位置Pを通過する硬貨が遮光するに伴い、イメ
ージラインセンサ2から出力される電気信号の位相差
(硬貨のイメージラインセンサ2上における射影の位相
差)に基づき、前記方向判定部8は硬貨(1円、5円、
10円、50円、100円、500円)の搬送方向(矢印Y1方向/Y
2方向の何れか)を判定するようになっている。
この場合、前記搬送路1の検出位置Pの下流側には、
非選別硬貨の正方向(矢印Y1方向)への搬送を停止する
ストッパ(図示略)が配設され、該ストッパにより停止
された非選別硬貨が搬送路1を逆方向(矢印Y2方向)へ
搬送されるようになっている。
また、前記発光ダイオード3からの照射光を、搬送硬
貨が遮光するか否かに応じてイメージラインセンサ2か
ら出力される電気信号に基づき、前記径判定部9は硬貨
の外径を判定するようになっている。更に、前記発光ダ
イオード4からの照射光を、搬送硬貨が遮光するか否か
に応じてイメージラインセンサ2から出力される電気信
号に基づき、前記径判定部10は硬貨の外径を判定するよ
うになっている。
更に、前記方向判定部8、径判定部9、径判定部10の
出力側は、総合判定部11へ接続されている。該総合判定
部11は前記各判定部8〜10からの各出力信号に基づき、
硬貨の搬送方向/外径を判定し、該判定結果に対応した
硬貨の判定信号を、該硬貨判別装置が搭載された硬貨処
理機の信号処理部(図示略)へ出力するようになってい
る。そして、信号処理部により前記判定信号が処理され
た後、硬貨の金種判別と、硬貨の計数枚数の加減算(検
出位置Pを正方向へ搬送される硬貨の枚数を加算する一
方、検出位置Pを逆方向へ搬送される非選別硬貨の枚数
を前記加算値から減算する)が行われるようになってい
る。
次に、上記構成による第1実施例の作用を説明する。
硬貨Cが正方向(矢印Y1方向)へ搬送されてきた場
合、硬貨端部が発光ダイオード4付近へさしかかると、
発光ダイオード4からの光を硬貨面が遮ぎるため、該発
光ダイオード4からの光はイメージラインセンサ2へ入
光しない。この時、硬貨Cは発光ダイオード3付近へは
達していないため、該発光ダイオード3からの光はイメ
ージラインセンサ2へ入光している。
更に、硬貨Cが正方向へ搬送され図示の検出位置Pへ
達すると、両発光ダイオード3・4からの光は硬貨面に
当たって反射するため、両発光ダイオード3・4からの
光はイメージラインセンサ2へ入光しない。この後、硬
貨Cが更に正方向へ搬送され検出位置Pから外れると、
両発光ダイオード3・4からの光がイメージラインセン
サ2へ入光する。
そして、上記のように正方向へ搬送されてきた硬貨C
の検出位置Pの通過に伴い、イメージラインセンサ2は
発光ダイオード3・4からの各検出光を電気信号へ各々
変換し、これら各電気信号を発光ダイオード3・4の各
発光タイミングに同期させ、バッファ6・7へ各々出力
する。次いで、バッファ6からの出力信号が方向判定部
8、径判定部9へ入力され、バッファ7からの出力信号
が方向判定部8、径判定部10へ入力されると、各判定部
8〜10により硬貨の判定が行われる。
即ち、各発光ダイオード3・4からの照射光を、搬送
硬貨が遮光するか否かに応じてイメージラインセンサ2
から出力される各電気信号の位相差(硬貨のイメージラ
インセンサ2上における射影の位相差)に基づき、方向
判定部8は硬貨Cの搬送方向を判定する。また、発光ダ
イオード3からの照射光を、搬送硬貨が遮光するか否か
に応じてイメージラインセンサ2から出力される電気信
号に基づき、径判定部9は硬貨Cの外径を判定し、径判
定部10は硬貨Cの外径を判定する。
この後、総合判定部11は各判定部8〜10により判定さ
れた硬貨の搬送方向あるいは外径に基づき、硬貨の判定
信号を硬貨処理機の信号処理部へ出力する。これによ
り、搬送硬貨の金種判別と、硬貨の計数枚数の加減算が
行われる。
他方、硬貨Cが検出位置P下流側から逆方向(矢印Y2
方向)へ搬送されてきた場合も、上述した硬貨Cの正方
向への搬送の場合と同様に、イメージラインセンサ2か
ら出力される電気信号が、発光ダイオード3・4の各発
光タイミングに同期して、バッファ6・7へ各々出力さ
れた後、バッファ6からの出力信号が方向判定部8、径
判定部9へ入力されると共に、バッファ7からの出力信
号が方向判定部8、径判定部10へ入力され、これら各判
定部8〜10により硬貨の搬送方向/外径の判定が行われ
る。この後、硬貨の判定信号が信号処理部へ出力され、
硬貨の正方向搬送の場合と同様に硬貨の金種/計数枚数
判別が行われる。
第2実施例 第2図は第2実施例の硬貨判別装置の制御系のブロッ
ク図であり、イメージラインセンサ22は、その受光面が
搬送路21の硬貨搬送面を斜め下方から臨む箇所に配置さ
れ、また、発光ダイオード23は、その発光部が硬貨搬送
面を垂直上方から臨む箇所に配置されると共に、発光ダ
イオード24は、その発光部が硬貨搬送面を斜め下方から
臨む箇所に配置されている。
また、前記発光ダイオード23・24にはタイミング制御
部25が各々接続されており、該タイミング制御部25は各
発光ダイオード23・24を異なる発光タイミングにより発
光させるようになっている。前記発光ダイオード23はタ
イミング制御部25から出力される発光タイミング信号に
基づき、硬貨搬送面に対し垂直上方から光を照射する一
方、前記発光ダイオード24はタイミング制御部25から出
力される発光タイミング信号に基づき、硬貨搬送面に対
し斜め下方から光を照射するようになっている。そし
て、前記イメージラインセンサ22は、透過型の発光ダイ
オード23から直接受光した光、及び反射型の発光ダイオ
ード24からの光が硬貨面に当たって反射した光を検出
し、検出光を電気信号へ変換するようになっている。
また、前記イメージラインセンサ22の出力側は、バッ
ファ26・27へ接続され、前記タイミング制御部25から発
光ダイオード23への接続側より分岐した側はバッファ26
へ接続される一方、前記タイミング制御部25から発光ダ
イオード24への接続側より分岐した側はバッファ27へ接
続されている。即ち、前記イメージラインセンサ22から
出力される電気信号は、発光ダイオード23・24の各発光
タイミングに同期させてバッファ26・27へ入力されるよ
うになっている。
前記バッファ26の出力側は孔判定部28と、径判定部29
と、方向判定部30とへ接続されると共に、前記バッファ
27の出力側は方向判定部30と、径判定部31と、孔判定部
32と、正損判定部33とへ接続されている。
即ち、前記発光ダイオード23からの照射光を、検出位
置Pを透過する搬送硬貨が遮光するか否かに応じてイメ
ージラインセンサ22から出力される電気信号に基づき、
前記孔判定部28は穴あき硬貨(5円、50円)の孔の径/
位置を判定し、前記径判定部29は硬貨(1円、5円、10
円、50円、100円、500円)の外径を判定するようになっ
ている。
また、前記発光ダイオード24からの照射光を、搬送硬
貨が遮光するか否かに応じてイメージラインセンサ22か
ら出力される電気信号に基づき、前記径判定部31は硬貨
の外径を判定し、前記孔判定部32は穴あき硬貨の孔の径
および位置を判定し、前記正損判定部33は硬貨の汚損状
態を判定するようになっている。
また、前記発光ダイオード23・24からの照射光を、搬
送硬貨が遮光するに伴いイメージラインセンサ2から出
力される電気信号の位相差(硬貨のイメージラインセン
サ2上における射影の位相差)に基づき、前記方向判定
部30は硬貨の搬送方向(矢印Y1方向/Y2方向の何れか)
を判定するようになっている。
この場合、前記搬送路21の検出位置Pの下流側には、
非選別硬貨の正方向(矢印Y1方向)への搬送を停止する
ストッパ(図示略)が配設され、該ストッパにより停止
された非選別硬貨が搬送路21を逆方向(矢印Y2方向)へ
搬送されるようになっている。
更に、前記各判定部28〜33の各出力側は、総合判定部
34へ接続されている。該総合判定部34は各判定部28〜33
からの出力信号に基づき、硬貨の金種/搬送方向/正損
(汚損の有無)を判定し、該判定結果に対応した硬貨の
判定信号を、該硬貨判別装置が搭載された硬貨処理機の
信号処理部(図示略)へ出力するようになっている。こ
の後、総合判定部34は各判定部28〜33により判定された
硬貨の搬送方向/外径/正損に基づき、硬貨の判定信号
を硬貨処理機の信号処理部へ出力する。これにより、搬
送硬貨の金種判別/計数枚数の加減算が行われるように
なっている。
次に、上記構成による第2実施例の作用を説明する。
硬貨Cが正方向(矢印Y1方向)へ搬送されてきた場
合、硬貨端部が発光ダイオード23付近へさしかかると、
発光ダイオード23からの光を硬貨面が遮光するため、該
発光ダイオード23からの光はイメージラインセンサ22へ
入光しない。この時、発光ダイオード24からの光はまだ
硬貨面へ当たっていないため、該発光ダイオード24から
の光もイメージラインセンサ22へ入光しない。更に、硬
貨Cが搬送され図示の検出位置Pへ達すると、発光ダイ
オード24からの光が硬貨面に当たって反射し、該反射光
がイメージラインセンサ22へ入光する。この時、発光ダ
イオード23からの光は硬貨面により遮光されているた
め、イメージラインセンサ22へは入光しない。
この場合、検出位置Pへ達した硬貨Cが穴あき硬貨
(5円、50円)で、該穴あき硬貨の孔と発光ダイオード
23の光軸とが一致した時は、発光ダイオード23からの光
が穴あき硬貨の孔を通過してイメージラインセンサ22へ
直接入光する。また、発光ダイオード4からの光は硬貨
面へ当たり、該反射光がイメージラインセンサ2へ入光
する。
更に、硬貨Cが正方向へ搬送され検出位置Pから外れ
ると、イメージラインセンサ22へは発光ダイオード24か
らの光は入光せず、発光ダイオード23からの光のみ入光
する。
そして、上記のように搬送硬貨Cの検出位置Pの通過
に伴い、イメージラインセンサ22は発光ダイオード23・
24からの検出光を電気信号へ変換し、該電気信号を発光
ダイオード23・24の各発光タイミングに同期させバッフ
ァ26・27へ出力する。次いで、バッファ26からの出力信
号が各判定部28〜30へ、バッファ27からの出力信号が各
判定部30〜33へ入力されると、これら各判定部28〜33に
より硬貨の判定が行なわれる。
即ち、発光ダイオード23からの照射光を、搬送硬貨C
が遮光するか否かに応じてイメージラインセンサ22から
出力される電気信号に基づき、孔判定部28は穴あき硬貨
Cの孔の径/位置を、径判定部29は硬貨の外径を判定す
る。また、発光ダイオード24からの照射光を、搬送硬貨
Cが遮光するか否かに応じてイメージラインセンサ22か
ら出力される電気信号に基づき、径判定部31は硬貨Cの
外径を、孔判定部32は穴あき硬貨Cの孔の径/位置を、
正損判定部33は硬貨Cの汚損状態を判定する。また、各
発光ダイオード23・24からの照射光を、搬送硬貨Cが遮
光するか否かに応じてイメージラインセンサ22から出力
される各電気信号の位相差(硬貨のイメージラインセン
サ22上における射影の位相差)に基づき、方向判定部30
は硬貨Cの搬送方向(正方向/逆方向)を判定する。
この後、総合判定部11は各判定部8〜10により判定さ
れた硬貨の搬送方向あるいは外径に基づき、硬貨の判定
信号を硬貨処理機の信号処理部へ出力する。これによ
り、搬送硬貨の金種判別と、硬貨の計数枚数の加減算が
行われる。
他方、硬貨Cが検出位置P下流側から逆方向(矢印Y2
方向)へ搬送されてきた場合も、上述した硬貨Cの正方
向への搬送の場合と同様に該硬貨Cの金種/搬送方向の
判別が行われる。
[変形例] 上記第1実施例では方向判定部8、径判定部9、10を
設ける構成としたが、こられの判定部8、9、10に加え
て更に孔判定部12を設ける構成としてもよい。即ち、バ
ッファ6・7の各出力側を孔判定部12へ接続すると共
に、該孔判定部12の出力側を総合判定部11へ接続し、該
孔判定部12により穴あき硬貨(5円、50円)の孔の径/
位置を判定してもよい。これにより、硬貨の金種判別を
より高精度化することが可能となる。
上記第1及び第2実施例では発光ダイオードを1個ず
つで説明したが、イメージラインセンサに合わせて複数
の発光素子より成る発光ダイオード列により、あるい
は、棒状ランプにより構成してもよい。
[発明の効果] 以上説明したように請求項1の発明によれば、搬送硬
貨が第1あるいは第2の発光手段からの光を遮光するか
否かを、1つの光学的検出手段により検出し、該検出結
果に基づき硬貨の金種、搬送方向を判定し、また、請求
項2の発明によれば、搬送硬貨が第1の発光手段からの
光を遮光するか否か、第2の発光手段からの光を反射す
るか否かを、1つの光学的検出手段により検出し、該検
出結果に基づき硬貨の金種、搬送方向、汚損状態を判定
するため、従来と比較し硬貨の金種判別、搬送方向判別
を高精度で行うことができ、硬貨判別の信頼性を向上さ
せることが可能となる等の効果を奏する。また、二つの
発光手段を異なるタイミングで発光させ、このタイミン
グと同期して一つの受光手段により受光しているから、
発光手段および受光手段を二組用いる場合に比べて簡単
な構造かつ低コストにて実現することができるという効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例による硬貨判別装置の制御
系の構成を示すブロック図、第2図は第2実施例による
硬貨判別装置の制御系の構成を示すブロック図である。 1……搬送路、2……イメージラインセンサ(光学的検
出手段)、3……発光ダイオード(第1または第2の発
光手段)、4……発光ダイオード(第2または第1の発
光手段)、5……タイミング制御部(発光制御手段)、
8……方向判定部、9……径判定部、10……径判定部、
11……総合判定部、12……孔判定部(以上8〜12は判定
手段)、21……搬送路、22……イメージラインセンサ
(光学的検出手段)、23……発光ダイオード(第1の発
光手段)、24……発光ダイオード(第2の発光手段)、
25……タイミング制御部(発光制御手段)、28……孔判
定部、29……径判定部、30……方向判定部、31……径判
定部、32……孔判定部、33……正損判定部、34……総合
判定部(以上28〜34は判定手段)。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】硬貨をその面方向に沿って1枚ずつ所定の
    方向へ搬送する搬送路の近傍に設けられ、該搬送路の一
    方の硬貨搬送面へ光を照射する第1の発光手段と、 前記搬送路の近傍に設けられ、前記第1の発光手段に対
    して前記搬送路の搬送方向に沿ってずれた方向から前記
    一方の硬貨搬送面へ光を照射する第2の発光手段と、 前記搬送路の近傍で且つ前記搬送路の他方の硬貨搬送面
    を臨む側に前記第1および第2の発光手段に向けて設け
    られ、前記第1の発光手段からの光および前記第2の発
    光手段からの光を検出し該検出光に対応した信号を出力
    するイメージラインセンサからなる光学的検出手段と、 前記第1の発光手段および前記第2の発光手段を異なる
    タイミングで発光させると共に、前記光学的検出手段の
    出力信号を前記異なる発光タイミングに同期させて出力
    させる発光側制御手段と、 前記各発光タイミングに同期して光学的検出手段から供
    給された出力信号に基づき硬貨の外径、孔開き硬貨の孔
    の径あるいは位置、硬貨の搬送方向の少なくとも一つを
    判定する判定手段と、 を具備することを特徴とする硬貨判別装置。
  2. 【請求項2】硬貨をその面方向に沿って1枚ずつ所定の
    方向へ搬送する搬送路の近傍に設けられ、該搬送路の一
    方の硬貨搬送面へ光を照射する第1の発光手段と、 前記搬送路の近傍に設けられ、前記搬送路の他方の硬貨
    搬送面へ光を照射する第2の発光手段と、 前記搬送路の近傍で且つ前記第2の発光手段の配設側に
    前記第1の発光手段の方向、および、前記第2の発光手
    段から硬貨に照射されて反射した光線の方向に向けて設
    けられ、前記第1の発光手段から照射された光線および
    前記第2の発光手段の反射光線を検出し該検出光に対応
    した信号を出力する光学的検出手段と、 前記第1の発光手段および前記第2の発光手段を異なる
    発光タイミングで発光させると共に、前記光学的検出手
    段の出力信号を前記異なる発光タイミングに同期させて
    出力させる発光制御手段と、 前記光学的検出手段からの出力信号に基づき、硬貨の外
    径、孔開き硬貨の孔の径あるいは位置、硬貨の搬送方向
    の少なくとも一つ、および汚損状態を判定する判定手段
    と、 を具備することを特徴とする硬貨判別装置。
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