JPH08210295A - 軸流送風機の消音構造 - Google Patents
軸流送風機の消音構造Info
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- JPH08210295A JPH08210295A JP1769795A JP1769795A JPH08210295A JP H08210295 A JPH08210295 A JP H08210295A JP 1769795 A JP1769795 A JP 1769795A JP 1769795 A JP1769795 A JP 1769795A JP H08210295 A JPH08210295 A JP H08210295A
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- Japan
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- impeller
- casing
- flow
- straightening pipe
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- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 乱流を低減して乱流音を低減する。
【構成】 羽根車ケーシング(2)の吸込側に、該ケー
シング(2)より若干小径の整流管(16)を設け、吐
出側に、羽根車ボス(1a)と同径のモータ整流管(1
8)を設け、各ケーシング(2、4、7)の外周に、ラ
ギング処理層(19)を設ける。
シング(2)より若干小径の整流管(16)を設け、吐
出側に、羽根車ボス(1a)と同径のモータ整流管(1
8)を設け、各ケーシング(2、4、7)の外周に、ラ
ギング処理層(19)を設ける。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トンネル工事などで換
気のために用いられる送風機の吸気口、排気口から発生
する騒音を低減させる軸流送風機の消音構造に関する。
気のために用いられる送風機の吸気口、排気口から発生
する騒音を低減させる軸流送風機の消音構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、軸流送風機用消音器としては、消
音器ケーシング内壁に吸音材を貼着すると共に、気流が
ほとんどない消音器の軸線上に棒状吸音体を配設したも
のが用いられていた。しかし、充分な消音効果が得られ
なかった。
音器ケーシング内壁に吸音材を貼着すると共に、気流が
ほとんどない消音器の軸線上に棒状吸音体を配設したも
のが用いられていた。しかし、充分な消音効果が得られ
なかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、軸流送風機
の騒音は、回転音成分と羽根車の回転によって生じる乱
流音成分とからなっている。この乱流音成分が、騒音の
大きい成分となっている。
の騒音は、回転音成分と羽根車の回転によって生じる乱
流音成分とからなっている。この乱流音成分が、騒音の
大きい成分となっている。
【0004】本発明は、乱流を低減して乱流音の低減を
図る軸流送風機の消音構造を提供することを目的として
いる。
図る軸流送風機の消音構造を提供することを目的として
いる。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、羽根車
ケーシングの吸込側及び吐出側にそれぞれ吸込消音器ケ
ーシング及び吐出消音器ケーシングを接続し、これら両
消音器ケーシングの内壁に吸音材を貼着すると共に、羽
根車の吸込側及び吐出側の軸線上に棒状吸音体を配設し
た軸流送風機において、前記羽根車ケーシングの前記羽
根車の吸込側に該羽根車ケーシングより若干小径の薄肉
の整流管を配設すると共に、羽根車の吐出側に羽根車ボ
ス系と同径のモータ整流管を配設すると共に、前記各ケ
ーシングの外周にラギング処理層を設けている。
ケーシングの吸込側及び吐出側にそれぞれ吸込消音器ケ
ーシング及び吐出消音器ケーシングを接続し、これら両
消音器ケーシングの内壁に吸音材を貼着すると共に、羽
根車の吸込側及び吐出側の軸線上に棒状吸音体を配設し
た軸流送風機において、前記羽根車ケーシングの前記羽
根車の吸込側に該羽根車ケーシングより若干小径の薄肉
の整流管を配設すると共に、羽根車の吐出側に羽根車ボ
ス系と同径のモータ整流管を配設すると共に、前記各ケ
ーシングの外周にラギング処理層を設けている。
【0006】更に本発明によれば、棒状吸音体を、羽根
車ボス径と同径に形成している。
車ボス径と同径に形成している。
【0007】
【作用】上記のように構成された軸流送風機の消音構造
においては、羽根車に流入する空気流を整流管で整流す
ることにより、乱流音が低減される。
においては、羽根車に流入する空気流を整流管で整流す
ることにより、乱流音が低減される。
【0008】また、羽根車の流出側のモータ整流管によ
り、モータ周囲の空気流がスムーズ化される。
り、モータ周囲の空気流がスムーズ化される。
【0009】また、送風機ケーシング及び両消音器ケー
シングのラギング処理層により、各ケーシング壁からの
音の透過、ケーシング壁の板振動による音の放射が低減
される。
シングのラギング処理層により、各ケーシング壁からの
音の透過、ケーシング壁の板振動による音の放射が低減
される。
【0010】
【実施例】以下図面を参照して本発明の実施例を説明す
る。
る。
【0011】図1および図4において羽根車1を収めた
羽根車ケーシング2の吸込側には、吸込消音器3が接続
され、その消音器3の端部には、ベルマウス5が設けら
れている。また、羽根車ケーシング2の吐出側には、吐
出消音器6が接続され、その消音器6の端部には、風管
接続管8が接続されている。そして、両消音器ケーシン
グ4、7の内壁には図3に示すように吸音材すなわちグ
ラスウール10が貼着され、パンチングメタル11で覆
われている。
羽根車ケーシング2の吸込側には、吸込消音器3が接続
され、その消音器3の端部には、ベルマウス5が設けら
れている。また、羽根車ケーシング2の吐出側には、吐
出消音器6が接続され、その消音器6の端部には、風管
接続管8が接続されている。そして、両消音器ケーシン
グ4、7の内壁には図3に示すように吸音材すなわちグ
ラスウール10が貼着され、パンチングメタル11で覆
われている。
【0012】他方、羽根車1の吸込側及び吐出側には、
それぞれ羽根車ボス1aと同径の棒状吸音体12、13
が吸音体支柱14により支持されているのは、従来の軸
流送風機と同様である。なお、図中の符号9はモータ支
脚、15は端子箱である。
それぞれ羽根車ボス1aと同径の棒状吸音体12、13
が吸音体支柱14により支持されているのは、従来の軸
流送風機と同様である。なお、図中の符号9はモータ支
脚、15は端子箱である。
【0013】本発明においては、羽根車ケーシング2の
羽根車1の上流側に、羽根車ケーシング2より若干小径
の薄肉の整流管16が、整流管支柱17により設けられ
ており、羽根車ケーシング2の羽根車1の吐出側に、羽
根車ボス1aと同径のモータ整流管18が設けられてい
る。そして、両消音器ケーシング4、7及び羽根車ケー
シング2の外周には図3及び図4に示すように、ダンピ
ングシート20、薄肉の押え板21、グラスウール22
及び押え板23からなるラギング処理層19が設けられ
ている。
羽根車1の上流側に、羽根車ケーシング2より若干小径
の薄肉の整流管16が、整流管支柱17により設けられ
ており、羽根車ケーシング2の羽根車1の吐出側に、羽
根車ボス1aと同径のモータ整流管18が設けられてい
る。そして、両消音器ケーシング4、7及び羽根車ケー
シング2の外周には図3及び図4に示すように、ダンピ
ングシート20、薄肉の押え板21、グラスウール22
及び押え板23からなるラギング処理層19が設けられ
ている。
【0014】次に作用について説明する。
【0015】上記の構成より軸流送風機内には、棒状吸
音体12、13、羽根車ボス1a及びモータ整流管18
と、パンチングメタル11、11及び羽根車ケーシング
2とにより、環状流路Aが画成され、更に、羽根車1の
吸込側に、薄肉の整流管16が設けられているので、環
状通路A内の空気の流れは、極めてスムーズ化される。
したがって、空気流の乱流は非常に少なくなり乱流音が
低減される。
音体12、13、羽根車ボス1a及びモータ整流管18
と、パンチングメタル11、11及び羽根車ケーシング
2とにより、環状流路Aが画成され、更に、羽根車1の
吸込側に、薄肉の整流管16が設けられているので、環
状通路A内の空気の流れは、極めてスムーズ化される。
したがって、空気流の乱流は非常に少なくなり乱流音が
低減される。
【0016】また、各ケーシング2、4及び7の外周に
は、ラギング処理層19が形成されているので、音の透
過、板振動による音の放射が押えられる。この際、ダン
ピングシート20は、ケーシング2、4及び7の鋼板と
薄肉の押え板21との間に挟み込まれているので、ずり
による大きい板振動抑制効果を奏する。
は、ラギング処理層19が形成されているので、音の透
過、板振動による音の放射が押えられる。この際、ダン
ピングシート20は、ケーシング2、4及び7の鋼板と
薄肉の押え板21との間に挟み込まれているので、ずり
による大きい板振動抑制効果を奏する。
【0017】これらにより図5に示すように、消音構造
がない場合の騒音レベル100dB(A)を、消音構造
により、70dB(A)台に低減することができる。
がない場合の騒音レベル100dB(A)を、消音構造
により、70dB(A)台に低減することができる。
【0018】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、整流管により乱流を整流することにより、
乱流音を低減することができる。
ているので、整流管により乱流を整流することにより、
乱流音を低減することができる。
【0019】また、ラギング処理により、ケーシング壁
からの音の透過、ケーシング壁の板振動による音の放射
を低減することができる。
からの音の透過、ケーシング壁の板振動による音の放射
を低減することができる。
【0020】したがって、トンネル工事作業者の会話、
意思の疎通が可能になり、安全上、難聴防止上の貢献が
大きい。
意思の疎通が可能になり、安全上、難聴防止上の貢献が
大きい。
【0021】また、坑外に送風機を設置した場合には、
周辺環境の保全に有効である。
周辺環境の保全に有効である。
【図1】本発明の一実施例を示す一部を断面で示した側
面図。
面図。
【図2】図1のA矢視図。
【図3】消音器ケーシングの側断面図。
【図4】羽根車ケーシングの側断面図。
【図5】消音効果を消音構造の有無について比較するバ
ンドレベル〜1/1オクターブバンド中心周波数特性
図。
ンドレベル〜1/1オクターブバンド中心周波数特性
図。
1・・・羽根 2・・・羽根車ケーシング 3・・・吸込消音器 4・・・吸込消音器ケーシング 5・・・ベルマウス 6・・・吐出消音器 7・・・吐出消音器ケーシング 8・・・風管接続管 9・・・モータ支脚 10・・・グラスウール 11・・・パンチングメタル 12、13・・・棒状吸音体 14・・・吸音体支柱 15・・・端子箱 16・・・整流管 17・・・整流管支柱 18・・・モータ整流管 19・・・ラギング処理層 20・・・ダンピングシート 21、23・・・押え板 22・・・グラスウール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 太田 勝矢 東京都調布市飛田給二丁目19番1号 鹿島 建設株式会社技術研究所内 (72)発明者 横田 依早弥 東京都調布市飛田給二丁目19番1号 鹿島 建設株式会社技術研究所内 (72)発明者 野間 正治 東京都港区元赤坂一丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内 (72)発明者 中村 洋一郎 東京都港区元赤坂一丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内 (72)発明者 鍜治 茂仁 東京都港区元赤坂一丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内 (72)発明者 佐藤 政昭 東京都港区元赤坂一丁目1番5号 富士陰 ビル カジマメカトロエンジニアリング株 式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】 羽根車ケーシングの吸込側及び吐出側に
それぞれ吸込消音器ケーシング及び吐出消音器ケーシン
グを接続し、これら両消音器ケーシングの内壁に吸音材
を貼着すると共に、羽根車の吸込側及び吐出側の軸線上
に棒状吸音体を配設した軸流送風機において、前記羽根
車ケーシングの前記羽根車の吸込側に該羽根車ケーシン
グより若干小径の薄肉の整流管を配設すると共に、羽根
車の吐出側に羽根車ボス系と同径のモータ整流管を配設
すると共に、前記各ケーシングの外周にラギング処理層
を設けたことを特徴とする軸流送風機の消音構造。 - 【請求項2】 棒状吸音体を、羽根車ボス径と同径に形
成したことを特徴とする請求項1記載の軸流送風機の消
音構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7017697A JP3070717B2 (ja) | 1995-02-06 | 1995-02-06 | 軸流送風機の消音構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7017697A JP3070717B2 (ja) | 1995-02-06 | 1995-02-06 | 軸流送風機の消音構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08210295A true JPH08210295A (ja) | 1996-08-20 |
JP3070717B2 JP3070717B2 (ja) | 2000-07-31 |
Family
ID=11951000
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7017697A Expired - Fee Related JP3070717B2 (ja) | 1995-02-06 | 1995-02-06 | 軸流送風機の消音構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3070717B2 (ja) |
-
1995
- 1995-02-06 JP JP7017697A patent/JP3070717B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3070717B2 (ja) | 2000-07-31 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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R250 | Receipt of annual fees |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117 |
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