JPH08210087A - シールド掘進機の予備カッタ装置およびその使用方法 - Google Patents

シールド掘進機の予備カッタ装置およびその使用方法

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JPH08210087A
JPH08210087A JP30678795A JP30678795A JPH08210087A JP H08210087 A JPH08210087 A JP H08210087A JP 30678795 A JP30678795 A JP 30678795A JP 30678795 A JP30678795 A JP 30678795A JP H08210087 A JPH08210087 A JP H08210087A
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正明 植竹
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 地中を掘削するシールド掘進機10の予備カ
ッタ装置50,200、およびその使用方法を提供す
る。 【解決手段】 シールド本体12の先端部に回転自在に
設けたカッタヘッド26の前面外周縁部に設置された予
備ゲージカッタ52、あるいはカッタヘッド26a前面
に設置された予備先行ビット201を備えたシールド掘
進機10において、前記予備ゲージカッタ52、あるい
は予備先行ビット201をカッタヘッド26,26aか
ら押し出す押出し手段202と、前記予備ゲージカッタ
52、あるいは予備先行ビット201を押し出された所
定位置に、固定保持する位置決め機構74,203とを
有する予備ゲージカッタ装置50、あるいは予備先行カ
ッタ装置200からなることを特徴とするシールド掘進
機の予備カッタ装置、およびその使用方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地中を掘削するシ
ールド掘進機の予備カッタ装置に係り、特に、シールド
本体の周方向の地山を掘削するためのシールド掘進機の
予備ゲージカッタ装置、およびシールド本体の前面の地
山をツールビットに先行して掘削するためのシールド掘
進機の予備先行カッタ装置、およびそれらの各使用方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】シールド掘進機は、円筒状の鋼製シール
ド本体を有し、その先端にカッタヘッドを回転自在に取
り付けた構造をしている。このシールド掘進機は、カッ
タヘッドを回転させながらシールド本体内に設けたシー
ルドジャッキによって、トンネル内に組み立てたセグメ
ントに反力を取りながらシールド本体を推進してトンネ
ルを掘削するようになっている。そして、シールド掘進
機においては、シールド本体を推進可能とするため、カ
ッタヘッドの周縁部に複数のゲージカッタを配設し、シ
ールド本体の径より大きなトンネルを掘るようにしてい
る。第1の従来のシールド掘進機は、ゲージカッタが摩
耗すると交換するようにしているが、一般にゲージカッ
タは溶接またはボルトによってカッタヘッドに固定して
あるため、交換作業に多くの時間を必要とするばかりで
なく、作業者が切羽面に出て作業を行うために危険を伴
う(図示せず)。
【0003】そこで、第2の従来技術として、図10
(A)にカッタヘッド前面図、図10(B)にカッタヘ
ッドの要部断面図を示す、特開平6−229194号公
報には、カッタヘッド2の面板3に固定してあるカッタ
ビット6,7の交換に伴う危険を避けること等を目的と
して、カッタヘッド2の面板3にビットガイド4を形成
してこのガイド4内に複数のカッタビット6,7を配置
し、摩耗した先頭のカッタビット6をジャッキ装置5に
よって順次押し出し、カッタビット6,7の交換を行う
ことを提案している。なお、カッタヘッド2は、面板3
と共に後板8および側板9とにより構成されている。
【0004】また、図11に示す第3の従来技術は、シ
ールド本体12の先端部に回転自在に設けたカッタヘッ
ド26aの前面にはトンネルの前面を掘削するツールビ
ット42、トンネルの前面外周部を掘削するゲージカッ
タ38、およびトンネル前面の一部をツールビット42
に先行して掘削する先行ビット36が固定してある。ト
ンネルの掘進により先行ビット36が磨耗すると、各ツ
ールビット42の配列の間に予備先行ビット36aを溶
接して、先行ビット36の代わりに、トンネル前面の一
部をツールビット42に先行して掘削している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】第1の従来技術による
シールド掘進機は、交換の際にその作業スペースを確保
するために、また、第2の従来技術によるシールド掘進
機1についても、ゲージカッタ6を落とすために磨耗し
たカッタを地山に貫入させながら押し出す必要がある。
また、上記公報に記載のものは、カッタビット6,7を
単にビットガイド4に挿入してあるだけであるため、カ
ッタビット6,7が抜け落ちるおそれがあるばかりでな
く、地山を掘削する際の掘削抵抗によってカッタビット
6,7が回転してしまい、切削性がよくない。
【0006】さらに、上記公報に記載のシールド掘進機
1は、油圧ジャッキ5によって摩耗したカッタビット
6,7を押し出すようにしているため、カッタビット
6,7の交換のために大きな押出しストロークを必要と
し、油圧ジャッキ5が長くなりカッタヘッド厚さ方向に
大きな取り付けスペースを必要とする。さらに、上記公
報に記載のものは、油圧ジャッキ5によってカッタビッ
ト6,7を所定位置に保持するようにしているため、カ
ッタビット6,7が受ける負荷変動によりジャッキ5の
油の圧縮量が変動してカッタビット6,7を一定位置に
保持できず、切削効率がよくないばかりでなく、切削精
度も悪くなる。特に、油圧ジャッキ5によってカッタビ
ット6,7を支えているため、油圧回路に油漏れが発生
すると地山を掘削することができない。
【0007】また、第3の従来技術においては、先行ビ
ット36が摩耗したときには、切羽部の地山を凍結工
法、薬液注入等で自立させた後、地山部に交換作業空間
を確保した後、作業員による磨耗した先行ビットのガス
溶断、交換品の再取付により、多数の予備先行ビット3
6aをカッタヘッド26aに溶接しなければならないた
め、交換のための補助工法の費用、工期が必要となると
共に、多数の予備先行ビット36aを溶接する間、トン
ネルの施工を中止する必要があると共に、多数の予備先
行ビット36aの溶接作業コストが嵩む問題があった。
【0008】本願の目的は、磨耗したカッタを地山に貫
入させながら押し出すことなく、また、摩耗したゲージ
カッタ、あるいは先行ビットに係わりなく予備ゲージカ
ッタ、あるいは先行ビットを使用状態にすることであ
る。さらに、予備ゲージカッタ、あるいは先行ビットの
掘削精度と掘削効率を向上させることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段、および作用効果】上記の
目的を達成するために、第1の発明に係るシールド掘進
機の予備カッタ装置は、シールド本体の先端部に回転自
在に設けたカッタヘッドの前面外周縁部に設置された予
備ゲージカッタ、あるいはカッタヘッド前面に設置され
た予備先行ビットを備えたシールド掘進機において、前
記予備ゲージカッタ、あるいは予備先行ビットをカッタ
ヘッドから押し出す押出し手段と、前記予備ゲージカッ
タ、あるいは予備先行ビットを押し出された所定位置
に、固定保持する位置決め機構とを有する予備ゲージカ
ッタ装置、あるいは予備先行カッタ装置からなる。
【0010】第1の発明によれば、予備ケージカッタあ
るいは予備先行ビット使用時、例えば、カッタヘッドの
周縁部に固定してあるゲージカッタが摩耗した場合、予
備ゲージカッタ装置の押出し手段を作動し、この押出し
手段に取り付けてある予備ゲージカッタを、ゲージカッ
タの掘削径の内側となっている初期位置からゲージカッ
タの斜め方向で、かつ外周側に向かって前進させる。こ
れにより、予備ゲージカッタがゲージカッタに代わって
地山を掘削する。ここで、ゲージカッタと予備ゲージカ
ッタとはカッタヘッドの円周方向に別の位置に配置させ
てあるため、ゲージカッタとは係わりなく、単独に予備
ゲージカッタを使用することができる。
【0011】従って、ゲージカッタの交換をすることな
く長距離の掘削が可能となる。しかも、予備ゲージカッ
タは、押出し手段に取り付けてあるため、予備ゲージカ
ッタがカッタヘッドから脱落するようなおそれがない。
また、摩耗したゲージカッタを押出し手段によって押し
出して交換するものでないため、押出し手段のストロー
ク量を小さくすることができ、大きな取り付けスペース
を必要としない。位置決め手段により予備ゲージカッタ
を押し出された所定位置に固定保持することができるた
め、予備ゲージカッタの位置が負荷変動によって変動す
ることがなく、掘削効率、掘削精度を向上することがで
きると共に、油圧回路に油漏れが発生しても掘削を続行
することができる。これらの構造を採用したことによ
り、長距離を掘進した際にも、ゲージカッタの交換を必
要としないので、安全であり、連続して、精度よく、か
つ掘削効率の高いトンネルの構築が可能となる。予備先
行ビットについても前記予備ゲージカッタと同様である
ため説明を省略する。
【0012】第2の発明に係るシールド掘進機の予備カ
ッタ装置は、第1の発明に係るシールド掘進機の予備カ
ッタ装置において、前記予備先行カッタ装置の押出し手
段は、カッタヘッドに固定された押出し駆動手段と、こ
の押出し駆動手段により押出し駆動可能なカッタホルダ
ーとからなり、このカッタホルダーは内方から外方に向
かって二面幅部と、カッタヘッドに固定されたシリンダ
にガイドされるガイド部と、予備先行ビットを固定する
取付け部とからなる。
【0013】第2の発明によれば、予備先行カッタ装置
の押出し手段を押出し駆動手段により押し出すとき、押
出し手段を構成するカッタホルダーは回止め部により回
り止めされると共に、ガイド部によりシリンダにガイド
されるため、予備先行ビットに大きな掘削力が作用して
も予備先行ビットを確実に支持することができる。
【0014】第3の発明に係るシールド掘進機の予備カ
ッタ装置は、第2の発明に係るシールド掘進機の予備カ
ッタ装置において、前記押出手段の押出し駆動手段は、
カッタヘッドに固定されたシリンダと、このシリンダに
嵌装したピストンとより構成される流体圧ジャッキとす
る。
【0015】第3の発明によれば、第2の発明に係るシ
ールド掘進機の予備カッタ装置における押出手段の押出
し駆動手段を流体圧ジャッキとしたので、複数の予備カ
ッタ装置を流体圧配管で接続するだけで、多数の予備カ
ッタ装置を駆動できるため、装置が簡素化され、大幅な
コスト低減を図ることができる。
【0016】第4の発明に係るシールド掘進機の予備カ
ッタ装置は、第1の発明に係るシールド掘進機の予備カ
ッタ装置において、前記押出し手段の押出し駆動手段
は、予備ゲージカッタを押し出す油圧シリンダ装置と、
その油圧シリンダ装置のピストンロッドを固定保持する
と共に、前記予備ゲージカッタを取り付けたシリンダチ
ューブ側を軸方向摺動可能に挿入したガイドケースと、
前記シリンダチューブのロッド側端面と前記ガイドケー
スの内面とによって形成した気密室と、前記ガイドケー
スに形成されて前記気密室とシールド掘進機の機内とを
連通すると共に、前記シリンダチューブを前記ガイドケ
ースに対して摺動させる圧油を気密室に導入する油圧配
管の接続が可能な空気抜き孔とにより構成する。
【0017】第4の発明によれば、第2の発明に係るシ
ールド掘進機の予備カッタ装置において、ガイドケース
にシリンダチューブを軸方向摺動可能に挿入し、ガイド
ケースとシリンダチューブとによって形成した気密室に
空気抜き孔から流体を供給できるようにしてあるため、
シリンダチューブに作動油を供給する主油圧回路系統に
故障が生じた場合であっても、気密室に作動流体を供給
してシリンダチューブを前進させることが可能であり、
予備ゲージカッタを所定位置に前進させることができ
る。従って、予備ゲージカッタの安全性を大幅に向上す
ることができる。
【0018】第5の発明に係るシールド掘進機の予備カ
ッタ装置は、第2の発明、あるいは第4の発明に係るシ
ールド掘進機の予備カッタ装置において、前記予備カッ
タ装置の押出し手段は、予備カッタの自転を阻止する回
り止め機構を有する。
【0019】第5の発明によれば、第4の発明に係るシ
ールド掘進機の予備カッタ装置において、予備カッタ装
置の押出し駆動手段に設置した回り止め機構により、予
備カッタ装置のカッタホルダの自転が阻止されるため、
掘削に最も適したビットの向きによって常に掘削するこ
とができ、予備先行ビットの掘削性能を向上することが
できる。
【0020】第6の発明に係るシールド掘進機の予備カ
ッタ装置は、第1の発明〜第3の発明に係るシールド掘
進機の予備カッタ装置において、前記予備先行ビットの
押出し前に、シリンダにガイドされるカッタホルダのガ
イド部より外方に設置される、カッタホルダの取付け部
外径部とシリンダ間のスペースに充填される仮シール材
からなる。
【0021】第6の発明によれば、第1の発明〜第3の
発明のシールド掘進機の予備カッタ装置において、予備
先行ビットの押出し前には、ホルダの取付け部外径部と
シリンダ間のスペースに仮シール材が充填されているた
め、掘削土砂が予備カッタ装置内に侵入し、このため摺
動部が固着することが防止され、予備カッタ装置の作動
に対する信頼性が向上する。
【0022】第7の発明に係るシールド掘進機の予備カ
ッタ装置は、シールド本体の先端部に回転自在に設けた
カッタヘッドの周縁部にゲージカッタを固定し、前記カ
ッタヘッドに摺動可能、かつゲージカッタとは円周方向
で別の位置に設けられ、初期時に前記ゲージカッタが掘
削する掘削径および掘削前面の内側に保持した予備ゲー
ジカッタと、この予備ゲージカッタが取り付けられ、前
記予備ゲージカッタ使用時に、予備ゲージカッタを斜め
前方で、かつ外周側に向かって前進させる押出し手段と
を設けたシールド掘進機の予備カッタ装置において、前
記予備ゲージカッタ装置は、複数の前記予備ゲージカッ
タと、これらの予備ゲージカッタに対応した複数の前記
押出し手段とを有し、前記予備ゲージカッタ装置は、複
数の前記予備ゲージカッタと、これらの予備ゲージカッ
タに対応した複数の前記押出し手段とを有し、各押出し
手段が相互に独立して作動可能とする。
【0023】第7の発明によれば、予備ゲージカッタ装
置は、複数の予備ゲージカッタと、これらの予備ゲージ
カッタに対応した複数の押出し手段が相互に独立して作
動可能であるため、摩耗した予備ゲージカッタを個別に
押し出して使用すれば、摩耗限界に達したゲージカッタ
部分のみの予備ゲージカッタが使用できて経済的であ
る。
【0024】第8の発明に係るシールド掘進機の予備カ
ッタ方法は、第1の発明または第4の発明または第7の
発明に記載のシールド掘進機の予備カッタ装置におい
て、前記予備ゲージカッタ装置は複数の予備ゲージカッ
タと、これらの予備ゲージカッタに対応した複数の押出
し手段とを有し、各押出し手段が相互に独立して作動可
能である。
【0025】第8の発明によれば、第1の発明または第
4の発明または第7の発明に記載のシールド掘進機の予
備カッタ装置において、予備ゲージカッタ装置は複数の
予備ゲージカッタに対応した複数の押出し手段が相互に
独立して作動できるため、各ゲージカッタの磨耗に応じ
て個別に予備ゲージカッタを押し出して使用できる。従
って、予備ゲージカッタを有効に使用できるため、予備
ゲージカッタ装置の経済性を向上できる。
【0026】第9の発明に係るシールド掘進機の予備カ
ッタ方法は、第1の発明または第4の発明または第7の
発明に記載のシールド掘進機の予備カッタ装置におい
て、前記予備カッタ装置を複数次にわたって使用する。
【0027】第9の発明によれば、第1の発明または第
4の発明または第7の発明のシールド掘進機の予備カッ
タ装置において、予備ゲージカッタ装置を複数の予備ゲ
ージカッタと押出し手段によって構成し、各押出し手段
を相互に独立して作動できるようにすると、ゲージカッ
タが摩耗したときに、例えば最初に1つまたは複数の予
備ゲージカッタによって地山を掘削し、これらの予備ゲ
ージカッタが摩耗したときに次の1つまたは複数の予備
ゲージカッタによって掘削を行う等、複数回に分けて使
用することが可能となり、より長い距離を掘削すること
ができる。
【0028】第10の発明に係るシールド掘進機の予備
カッタ方法は、シールド本体に回転自在に装着されたカ
ッタヘッドに設置された予備カッタを、ゲージカッタの
摩耗前においては、そのゲージカッタの掘削径および掘
削前面の内側に保持し、前記ゲージカッタの摩耗後には
そのゲージカッタの掘削径外方、および掘削前面に押し
出す油圧シリンダ装置を、そのピストンロッドを固定保
持するとともに、前記予備ゲージカッタを取り付けたシ
リンダチューブのピストンロッド側を軸方向摺動可能に
挿入したガイドケースと、前記シリンダチューブのロッ
ド側端面と前記ガイドケースの内面とによって形成した
気密室と、前記ガイドケースに形成されて前記気密室と
シールド掘進機の機内とを連通すると共に、前記シリン
ダチューブを前記ガイドケースに対して摺動させる流体
圧油を気密室に導入する油圧配管の接続が可能な空気抜
き孔とにより構成し、前記油圧シリンダ装置の主油圧回
路系統が故障した際、前記空気抜き孔より流体を導入し
て前記予備ゲージカッタをゲージカッタの掘削径外方、
および掘削前面に押し出して故障回避し、また、カッタ
ビットの摩耗前においては、そのカッタビットの掘削前
面の内側に保持し、前記カッタビットの摩耗後にはその
カッタビットを掘削前面に押し出して故障回避する。
【0029】第10の発明によれば、油圧シリンダ装置
の主油圧回路系統が故障した際、前記空気抜き孔より流
体を導入して前記予備ゲージカッタをゲージカッタの掘
削径外方、および掘削前面に押し出して故障回避し、ま
た、カッタビットの摩耗前においては、そのカッタビッ
トの掘削前面の内側に保持し、前記カッタビットの摩耗
後にはそのカッタビットを掘削前面に押し出して故障回
避できる。従って、予備ゲージカッタの安全性を大幅に
向上することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】本発明に係るシールド掘進機の好
ましい実施例を、添付図面に従って詳細に説明する。図
2は、本発明の各実施例に係る予備ゲージカッタ装置を
装着したシールド掘進機の断面図である。
【0031】図2において、シールド掘進機10は、鋼
製の円筒状シールド本体12を備えている。シールド本
体12は、前シールド14と後シールド16とから構成
してあって、これら両シールド14、16が両者間にお
いて折曲可能に接続されている。そして、前シールド1
4と後シールド16との間には、アーティキュレートジ
ャッキ18がシールド本体12の周方向に複数設けてあ
って、これらのアーティキュレートジャッキ18を作動
させることにより、前シールド14を後シールド16に
対して折曲し、曲線掘削を行うことができるようにして
ある。また、後シールド16の前部には、シールドジャ
ッキ20がシールド本体12の周方向に複数配設してあ
る。これらのシールドジャッキ20は、エレクタ22に
よって円筒状に組み立て連結したセグメント24に反力
をとり、シールド本体12を前方に推進できるようにな
っている。
【0032】一方、前シールド14の先端部には、カッ
タヘッド26が設けてある。このカッタヘッド26は、
ビーム28がシールド本体12に設けた隔壁30に回転
自在に取り付けてあり、隔壁30の背面側に設けた油圧
モータ32の動力が図示しない歯車装置などによってビ
ーム28に伝達され、油圧モータ32によって回転させ
られるようになっている。
【0033】カッタヘッド26の前面には、図1に示し
てあるように、多数のカッタビットが配設してある。す
なわち、実施例のカッタヘッド26は、前面に4つに区
画された面板部34が設けてあり、この面板部34に多
数の先行カッタビット36がカッタヘッド26に固定し
てある。また、面板部34の外周縁部には、8個の両刃
型ゲージカッタ38がカッタヘッド26の中心に対して
ほぼ等角度間隔で固定してある。
【0034】各面板部34間には、カッタヘッドスポー
ク部40a〜40dが設けてある。これらのスポーク部
40a〜40dの両側には、多数のツールビット42が
略直線状に配設してある。そして、各カッタ列の外周側
端には、片刃型ゲージカッタ44が対に固定してある。
さらに、各カッタヘッドスポーク40a〜40d間に設
けたサブスポーク部46a〜46dの両側にもツールビ
ット列が設けてあって、そのカッタ列の先端に片刃型ゲ
ージカッタ44が対に配置してある。これらの片刃型ゲ
ージカッタ44と両刃型ゲージカッタ38とは、刃先が
シールド本体12の外周面より突出していて、カッタヘ
ッド26の周方向の地山を掘削し、シールド本体12の
直径より大きな直径の掘削空間を形成できるようになっ
ている。
【0035】また、カッタヘッド26の直径方向の一対
のカッタヘッドスポーク部40b、40dのそれぞれに
は、曲線掘削の際に使用するコピーカッタ48がカッタ
ヘッド26の半径方向に摺動可能に設けてある。さら
に、カッタヘッド26の直径方向の一対のカッタヘッド
スポーク部40a、40cのそれぞれには、カッタヘッ
ド26の周縁部となる位置に予備ゲージカッタ装置50
が設けてある。予備ゲージカッタ装置50の取付け位置
は、スポーク部40a,40c以外でも、例えば、面板
部34でもサブスポーク部46a〜46dにあってもよ
い。その取り付けは、位置によって片刃型1つでも、両
刃型2つを1対として取り付けてもよい。各予備ゲージ
カッタ装置50は、カッタヘッド26に対して斜め前方
で、かつ外周側に向かって摺動可能に配置した予備ゲー
ジカッタ52と、この予備ゲージカッタ52を摺動させ
る押出し手段としての油圧シリンダ装置54とから構成
してある。
【0036】各予備ゲージカッタ装置50の油圧シリン
ダ装置54は、図3に示してあるように、一端が開口し
たガイドケース56と、このガイドケース56に挿入し
たシリンダチューブ58と、シリンダチューブ58に挿
入してあるピストンロッド(単にロッドという場合もあ
る)60とを主な構成要素としており、カッタヘッド2
6の軸線に対して傾斜して配置してある。すなわち、油
圧シリンダ装置54のガイドケース56は、開口部を斜
め前方に向けた状態でカッタヘッドスポーク部40a、
40cに設けた複数のサポート62、64によって傾斜
して支持されており、軸線がカッタヘッド26の軸線と
交差するようになっている。
【0037】シリンダチューブ58は、ピストンロッド
60側の端面をガイドケース56の底面に対向させてガ
イドケース56に挿入してあり、ガイドケース56の軸
線方向に摺動可能となっている。そして、シリンダチュ
ーブ58のヘッド側端面には、取り付け座66が設けて
あって、この取り付け座66に予備ゲージカッタ52が
複数のボルトによって締結してある。また、シリンダチ
ューブ58のピストンロッド60側の端面とガイドケー
ス56の内面との間には、気密室68が形成されるよう
になっている。この気密室68は、ガイドケース56の
底部に形成した空気抜き孔70によってシールド掘進機
の機内と連通している。そして、この空気抜き孔70に
は、後述するように、ピストンロッド60に圧油を供給
する主油圧系統に故障が生じた場合に、気密室68にグ
リス等の流体を供給してシリンダチューブ58を前方に
摺動させるための配管72を接続することができるよう
になっている。
【0038】さらに、シリンダチューブ58とガイドケ
ース56との間には、シリンダチューブ58の位置、す
なわち予備ゲージカッタ52の位置を固定保持するため
の位置決め機構74が設けてある。この位置決め機構7
4は、シリンダチューブ58の周面に、軸線と直交して
形成したピン孔76と、このピン孔76に挿入したスト
ッパピン78とを有している。ストッパピン78は、先
端側にばね受け孔が形成してあって、ばね受け孔に挿入
したばね80によってシリンダチューブ58の半径方向
外方に付勢され、初期状態時には頭部がガイドケース5
6の内面に圧接させられている。そして、ガイドケース
56には、先端側にピン受け孔82を備えた係止部材8
4が固定してあって、シリンダチューブ58が前方に摺
動したときに、ストッパピン78の頭部がピン受け孔8
2に嵌入し、シリンダチューブ58がロックされる。な
お、位置決め機構74の構造は、係止部材84にストッ
パピン78およびバネ80を組み込み、シリンダチュー
ブ58にピン穴76を設けてもよい。つまり、予備ゲー
ジカッタ52が前進して、所定位置で外圧に対して機械
的にロックする機構であればよい。また、この所定位置
は本実施例の場合には、ゲージカッタの固定位置に対応
させた位置となっているが、取り付け時に調整でき、そ
れ以外の任意の位置にセットできる。
【0039】一方、ピストンロッド60は、一端側がシ
リンダチューブ58に挿入してあって、他端側がガイド
ケース56の底部を貫通してガイドケース56の外部に
突出しているとともに、ガイドケース56の底部にねじ
により固定されている。そして、ピストンロッド60に
は、2本の油通路が軸方向に形成してあって、これらの
油通路の他端側端面開口に、シリンダチューブ58を軸
方向に摺動させる圧油を供給するための管路86、88
が接続してある。すなわち、ピストンロッド60には、
図4に示してあるように一対の油通路90、92が設け
てある。一方の油通路90は、ピストンロッド60を軸
線方向に貫通し、先端がピストンロッド60に設けたピ
ストン94によって区切られたシリンダチューブ58内
の前室96に連通するようになっている。また、他方の
油通路92は、ピストン94に達する前に半径方向に曲
げてあり、ピストン後方側の後室98に連通させてあ
る。
【0040】なお、シリンダチューブ58には、ピン孔
76より前側の両側に切欠き溝100が形成してある。
この切欠き溝100は、シリンダチューブ58、すなわ
ち予備ゲージカッタ52の自転を防止する回り止め機構
を構成しており、図5に示したように、ガイドケース5
6に固定したキー板102が挿入されるようになってい
て、キー板102がシリンダチューブ58の軸方向への
摺動を可能にしつつシリンダチューブ58の軸回りの自
転を阻止している。
【0041】予備ゲージカッタ52は、図6に示してあ
るように、カッタヘッド26の前方の地山を掘削するた
めの前方掘削刃部104と、カッタヘッド26の周方向
の地山を掘削するための周方向掘削刃部106とを備え
ている。これらの刃部104、106は、実線に示した
初期状態にある場合、いずれも地山を掘削しないような
位置に保持されている。そして、2点鎖線に示したゲー
ジカッタ38、44の固定位置と対応した位置に押し出
されると、両刃部104、106は同時に地山を掘削す
るようになっている。
【0042】上記のごとく構成した実施例においては、
初期状態において、予備ゲージカッタ52が図3の実線
に示した位置、すなわち両刃型ゲージカッタ38、片刃
型ゲージカッタ44の掘削径の内側に位置させてある。
そして、シールド掘進機10は、油圧モータ32が駆動
されてカッタヘッド26が回転し、シールドジャッキ2
0によってシールド本体12を推進して前方の地山を掘
削しながら前進する。このとき、カッタヘッド26の周
縁部に設けた両刃型ゲージカッタ38と片刃型ゲージカ
ッタ44とがシールド本体12の周方向の地山を掘削
し、裏込め用の余掘り空間を形成する。
【0043】図示しない摩耗検知ビットの摩耗などによ
ってゲージカッタ38、44の摩耗が検知されると、配
管86を介して各予備ゲージカッタ装置50のピストン
ロッド60の油通路90に圧油が供給される。油通路9
0に供給された圧油は、シリンダチューブ58とピスト
ン94とによって形成した前室96に流入し、シリンダ
チューブ58を前方へ移動し、図3の2点鎖線に示した
ように、ブラケット66を介して予備ゲージカッタ52
を斜め前方に前進させる。そして、予備ゲージカッタ5
2がゲージカッタ38、44の取り付け位置に対応した
位置まで前進すると、図3の2点鎖線に示したように、
ストッパピン78の頭部がばね80の弾発力によって係
止部材84のピン受け孔82に嵌入し、シリンダチュー
ブ58、すなわち予備ゲージカッタ52をその位置に固
定保持する。この状態になると、予備ゲージカッタ52
がゲージカッタ38、44に代わって前方の地山と周方
向の地山とを掘削する。
【0044】一方、ピストンロッド60に圧油を供給す
る配管86の主油圧系統に故障が発生した場合には、ガ
イドケース56の底部に形成した空気抜き孔70に配管
72を接続し、空気抜き孔70を介して気密室68に流
体を供給する。これにより、シリンダチューブ58が前
進して前記と同様に予備ゲージカッタ52を所定位置に
ロックすることができる。
【0045】このように、実施例のシールド掘進機10
は、ゲージカッタ38、44が摩耗した場合に、予備ゲ
ージカッタ52を所定位置に前進させて予備ゲージカッ
タ52によって地山を掘削するようにしているため、ゲ
ージカッタの交換をすることなく長距離の掘削が可能と
なる。しかも、予備ゲージカッタ52は、シリンダチュ
ーブ58に取り付けてあるため、シールド掘進機10を
後退させたとしても、予備ゲージカッタ52がカッタヘ
ッド26から脱落するようなおそれがない。また、摩耗
したゲージカッタ38、44を油圧シリンダ装置54に
よって押し出して交換するものでないため、シリンダチ
ューブ58のストローク量を小さくすることができ、大
きな取り付けスペースを必要としない。
【0046】そして、本発明は、キー板102によって
予備ゲージカッタ52の回転を防止しているため、掘削
に最も適したビット形状によって常に掘削することがで
き、予備ゲージカッタ52による地山の掘削性を良くす
ることができる。しかも、予備ゲージカッタ装置50に
は、予備ゲージカッタ52を所定位置に固定保持する位
置決め機構74が設けてあるため、予備ゲージカッタ5
2の位置が負荷変動によって変動することがなく、掘削
効率、掘削精度を向上することができるとともに、油圧
シリンダ装置54に圧油を供給する油圧回路に油漏れが
発生しても、予備ゲージカッタ52を所定位置に保持す
ることができ、掘削を続行することができる。
【0047】また、前記実施例においては、ガイドケー
ス56とシリンダチューブ58とによって形成した気密
室68に、空気抜き孔70を介して流体を供給できるよ
うにしてあるため、シリンダチューブ58に作動油を供
給する主油圧回路系統に故障が生じた場合であっても、
気密室68に作動流体を供給してシリンダチューブ58
を前進させることが可能であり、予備ゲージカッタ52
を所定位置に前進させることができる。
【0048】なお、前記実施例においては、一対の予備
ゲージカッタ装置50を同時に作動させる場合について
説明したが、ゲージカッタ38、44が摩耗したとき
に、例えばカッタヘッドスポーク部40aに設けた予備
ゲージカッタ装置50の予備ゲージカッタ52によって
掘削し、この予備ゲージカッタ52が摩耗したのちにス
ポーク部40cの予備ゲージカッタ52によって掘削す
るようにすれば、より長い距離の掘削が可能となる。
【0049】前記実施例においては、予備ゲージカッタ
装置50を一対設けた場合について説明したが、予備ゲ
ージカッタ装置50は1つまたは3つ以上設けてもよ
い。そして、前記実施例においては、回り止め機構がキ
ー板102とキー溝100とによって構成した場合につ
いて説明したが、スプライン等の他の構造であってもよ
い。さらに、前記実施例においては、シリンダによって
予備ゲージカッタ52を前進させる場合について説明し
たが、モータやカム装置等を用いてもよい。また、前記
実施例においては、位置決め機構74のストッパピン7
8によって予備ゲージカッタ52を所定位置にロックす
るようにしているが、位置決め機構は実施例に限定され
ない。
【0050】次に、図7〜図9に基づいて本発明の第2
実施例に係る予備先行カッタ装置について説明する。図
7において、トンネル掘進機10のカッタヘッド26a
前面には、円周方向を三等分する半径位置に6個または
7個の予備先行カッタ装置が装着されており、その円周
方向両側にはツールビット42、更にその円周方向両側
には先行ビット36が溶接により固定されている。前記
カッタヘッド26aの前面に装着された予備先行カッタ
装置200の円周方向の中間には本発明の第1実施例に
係る予備ゲージカッタ装置50が装着されている。
【0051】図7のP部詳細を示す図8および図8
(C)の詳細図である図9により、予備先行カッタ装置
200の詳細について説明する。シールド本体12の先
端部に回転自在に設けたカッタヘッド26aの前面に
は、予備先行ビット201と、この予備先行ビット20
1をカッタヘッド26aから押し出す押出し手段202
と、予備先行ビット201を押し出された所定位置に固
定保持する位置決め機構203とを有する予備先行カッ
タ装置200が設置されている。予備先行カッタ装置2
00の押出し手段202は、カッタヘッド26aのカッ
タスポーク13に固定された押出し駆動手段としての流
体圧ジャッキ204、この流体圧ジャッキ204により
押出し駆動可能なカッタホルダ205とからなる。
【0052】前記流体圧ジャッキ204はカッタヘッド
26aに固定されたシリンダ204aと、このシリンダ
204aに嵌装したピストン204bとより構成され、
カッタホルダ205は内方から外方に向かって二面幅部
205aと、シリンダ204aにガイドされるガイド部
205bと、予備先行ビット201を固定する取付け部
205cと、シリンダ204aとガイド部205b間を
シールするシール材205dとからなる。また、カッタ
ホルダ205の二面幅部205aはシリンダ204aに
固定された二つの回止め部材206により挟持されてい
る。前記位置決め機構203はシリンダ204aに固定
されたばね受け203aと、シリンダ204aに摺動自
在に装着されたピン203bと、これらばね受け203
aとピン203b間に介設されたばね203cとよりな
る。予備先行ビット200の押出し前には、シリンダ2
04aにガイドされるガイド部204bより外方のカッ
タホルダ205の取付け部205c外径部とシリンダ2
04a間のスペースに仮シール材207が充填されてい
る。
【0053】次に、予備先行カッタ装置200の作動に
ついて説明する。トンネルを掘進することによりカッタ
ヘッド26aの前面に溶接により固定された先行ビット
36が摩耗すると、図示を省略する配管から流体圧ジャ
ッキ204のシリンダ室204cに空圧を供給する。す
ると、図9(A)に示す流体圧ジャッキ204のピスト
ン204bを介してカッタホルダ205が押し出され
る。このときカッタホルダ205の二面幅部205aは
二つの回止め部材206に挟持されているため、シリン
ダ204a内におけるカッタホルダ205の回転を防止
する。
【0054】また、カッタホルダ205がそのガイド部
205bをシリンダ204aにガイドされながら押出さ
れるため、カッタホルダ205の取付け部205c外径
部とシリンダ204a間のスペースに充填されている仮
シール材207が排出され、カッタホルダ205のガイ
ド部205bとシリンダ204a間は、新たにシール材
205dにより外部の掘削土砂からシールされる。この
ようにして、カッタホルダ205の取付け部205cに
固定された予備先行ビット201が、図9(A)の状態
から図9(B)の状態まで押し出されると、ばね203
bによりシリンダ204aの内方に付勢されていたピン
203bがピストン204bのピン穴204eに嵌合す
る。従って、予備先行ビット201の掘削によりカッタ
ホルダ205に押し込まれる方向の力が作用しても、ピ
ストン204bの切欠204dに嵌合しているピン20
3bにより、図9(B)に示すような予備先行ビット2
01が押し出された位置に保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る予備ゲージカッタ装
置を装着したカッタヘッドの正面図である。
【図2】本発明の各実施例に係る予備カッタ装置を装着
したシールド掘進機の断面図である。
【図3】本発明の第1実施例に係る予備ゲージカッタ装
置の詳細説明図である。
【図4】図3における油圧シリンダ装置の断面図であ
る。
【図5】図3のA−A線に沿った断面図である。
【図6】本発明の第1実施例に係る予備ゲージカッタ装
置の正面図である。
【図7】本発明の第2実施例に係る予備先行カッタ装置
を装着したカッタヘッドの正面図である。
【図8】図7のP部詳細図で、(A)は(C)のA−A
断面図、(B)は(C)のB−B断面図である。
【図9】図8(B)の拡大図で、予備先行カッタ装置の
作用説明図である。
【図10】第2の従来技術を示す図で、(A)はカッタ
ヘッド前面図、(B)カッタヘッドの要部断面図であ
る。
【図11】第3の従来の技術を示す図である。
【符号の説明】
10 シールド掘進機 12 シールド本体 26,26a カッタヘッド 13 カッタスポーク 38、44 ゲージカッタ 42 ツールビット 50 予備ゲージカッタ装置(予備カッタ装置) 52 予備ゲージカッタ 54 油圧シリンダ装置 56 ガイドケース 58 シリンダチューブ 60 ピストンロッド 68 気密室 70 空気抜き孔 72、86、88 配管 74 位置決め機構 100、102 回り止め機構 104 前方掘削刃部 106 周方向掘削刃部 200 予備先行カッタ装置(予備カッタ装置) 201 予備先行ビット 202 押出し手段 203 位置決め機構 203a ばね受(位置決め機構) 203b ピン(位置決め機構) 203c ばね(位置決め機構) 204 流体圧ジャッキ(押出し手段) 204a シリンダ 204b ピストン 204c シリンダ室 204d シリンダボトム 204e ピン穴(位置決め機構) 205 カッタホルダ(押出し手段) 205a 二面幅部(回り止め機構) 205b ガイド部 205c 取付け部 205d シール材 206 回止め部材(回り止め機構) 207 仮シール材

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シールド本体の先端部に回転自在に設け
    たカッタヘッドの前面外周縁部に設置された予備ゲージ
    カッタ、あるいはカッタヘッド前面に設置された予備先
    行ビットを備えたシールド掘進機において、前記予備ゲ
    ージカッタ、あるいは予備先行ビットと、この予備ゲー
    ジカッタ、あるいは予備先行ビットをカッタヘッドから
    押し出す押出し手段と、前記予備ゲージカッタ、あるい
    は予備先行ビットを押し出された所定位置に、固定保持
    する位置決め機構とを有する予備ゲージカッタ装置、あ
    るいは予備先行カッタ装置からなることを特徴とするシ
    ールド掘進機の予備カッタ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のシールド掘進機の予備カ
    ッタ装置において、前記予備先行カッタ装置の押出し手
    段は、カッタヘッドに固定された押出し駆動手段と、こ
    の押出し駆動手段により押出し駆動可能なカッタホルダ
    とからなり、このカッタホルダは内方から外方に向かっ
    て二面幅部と、前記カッタヘッドに固定されたシリンダ
    にガイドされるガイド部と、予備先行ビットを固定する
    取付け部とからなることを特徴とするシールド掘進機の
    予備カッタ装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のシールド掘進機の予備カ
    ッタ装置において、前記押出手段の押出し駆動手段は、
    カッタヘッドに固定されたシリンダと、このシリンダに
    嵌装したピストンとより構成される流体圧ジャッキとす
    ることを特徴とするシールド掘進機の予備カッタ装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のシールド掘進機の予備カ
    ッタ装置において、前記押出し手段の押出し駆動手段
    は、予備ゲージカッタを押し出す油圧シリンダ装置と、
    その油圧シリンダ装置のピストンロッドを固定保持する
    と共に、前記予備ゲージカッタを取り付けたシリンダチ
    ューブ側を軸方向摺動可能に挿入したガイドケースと、
    前記シリンダチューブのロッド側端面と前記ガイドケー
    スの内面とによって形成した気密室と、前記ガイドケー
    スに形成されて前記気密室とシールド掘進機の機内とを
    連通すると共に、前記シリンダチューブを前記ガイドケ
    ースに対して摺動させる圧油を気密室に導入する油圧配
    管の接続が可能な空気抜き孔とにより構成することを特
    徴とするシールド掘進機の予備カッタ装置。
  5. 【請求項5】 請求項2または請求項4記載のシールド
    掘進機の予備カッタ装置において、前記予備カッタ装置
    の押出し手段は、予備ゲージカッタあるいは予備先行ビ
    ットの自転を阻止する回り止め機構を有することを特徴
    とするシールド掘進機の予備カッタ装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜請求項3記載のシールド掘進
    機の予備カッタ装置において、前記予備先行ビットの押
    出し前に、シリンダにガイドされるカッタホルダのガイ
    ド部より外方に設置される、カッタホルダの取付け部外
    径部とシリンダ間のスペースに充填される仮シール材か
    らなることを特徴とするシールド掘進機の予備カッタ装
    置。
  7. 【請求項7】 シールド本体の先端部に回転自在に設け
    たカッタヘッドの周縁部にゲージカッタを固定し、前記
    カッタヘッドに摺動可能、かつゲージカッタとは円周方
    向で別の位置に設けられ、初期時に前記ゲージカッタが
    掘削する掘削径および掘削前面の内側に保持した予備ゲ
    ージカッタと、この予備ゲージカッタが取り付けられ、
    前記予備ゲージカッタ使用時に、予備ゲージカッタを斜
    め前方で、かつ外周側に向かって前進させる押出し手段
    とを設けたシールド掘進機の予備カッタ装置において、
    前記予備ゲージカッタ装置は、複数の前記予備ゲージカ
    ッタと、これらの予備ゲージカッタに対応した複数の前
    記押出し手段とを有し、前記予備ゲージカッタ装置は、
    複数の前記予備ゲージカッタと、これらの予備ゲージカ
    ッタに対応した複数の前記押出し手段とを有し、各押出
    し手段が相互に独立して作動可能とすることを特徴とす
    るシールド掘進機の予備カッタ装置。
  8. 【請求項8】 請求項1または請求項4または請求項7
    に記載のシールド掘進機の予備カッタ装置において、前
    記予備ゲージカッタ装置は複数の予備ゲージカッタと、
    これらの予備ゲージカッタに対応した複数の押出し手段
    とを有し、各押出し手段が相互に独立して作動可能であ
    ることを特徴とするシールド掘進機の予備カッタ装置の
    使用方法。
  9. 【請求項9】 請求項1または請求項4または請求項7
    に記載のシールド掘進機の予備カッタ装置において、前
    記予備ゲージカッタ装置を複数次にわたって使用するこ
    とを特徴とするシールド掘進機の予備カッタ装置の使用
    方法。
  10. 【請求項10】 シールド本体に回転自在に装着された
    カッタヘッドに設置された予備カッタを、ゲージカッタ
    の摩耗前においては、そのゲージカッタの掘削径および
    掘削前面の内側に保持し、前記ゲージカッタの摩耗後に
    はそのゲージカッタの掘削径外方、および掘削前面に押
    し出す油圧シリンダ装置を、そのピストンロッドを固定
    保持するとともに、前記予備ゲージカッタを取り付けた
    シリンダチューブのピストンロッド側を軸方向摺動可能
    に挿入したガイドケースと、前記シリンダチューブのロ
    ッド側端面と前記ガイドケースの内面とによって形成し
    た気密室と、前記ガイドケースに形成されて前記気密室
    とシールド掘進機の機内とを連通すると共に、前記シリ
    ンダチューブを前記ガイドケースに対して摺動させる流
    体圧油を気密室に導入する油圧配管の接続が可能な空気
    抜き孔とにより構成し、前記油圧シリンダ装置の主油圧
    回路系統が故障した際、前記空気抜き孔より流体を導入
    して前記予備ゲージカッタをゲージカッタの掘削径外
    方、および掘削前面に押し出して故障回避し、また、カ
    ッタビットの摩耗前においては、そのカッタビットの掘
    削前面の内側に保持し、前記カッタビットの摩耗後には
    そのカッタビットを掘削前面に押し出して故障回避する
    ことを特徴とするシールド掘進機の予備カッタ装置の使
    用方法。
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