JPH08210081A - 二段式シールド掘進機 - Google Patents

二段式シールド掘進機

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JPH08210081A
JPH08210081A JP1420395A JP1420395A JPH08210081A JP H08210081 A JPH08210081 A JP H08210081A JP 1420395 A JP1420395 A JP 1420395A JP 1420395 A JP1420395 A JP 1420395A JP H08210081 A JPH08210081 A JP H08210081A
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Tetsuji Sonoda
徹士 園田
Katsuo Uga
克夫 宇賀
Koji Bando
幸次 坂東
Takeshi Ikeda
毅 池田
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Kawasaki Heavy Industries Ltd
Hazama Ando Corp
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Hazama Gumi Ltd
Kawasaki Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 両シールドが一体のときに両者を効果的、且
つ強固に固定するとともに、分離時にはこれがスムーズ
になされる二段式掘進機の提供。 【構成】 親シールド2と子シールド3とを固定しうる
固定装置を備え、該固定装置が、親シールド内周面に設
けられたボス29と、子シールド外周面に装着された駆
動手段によって前記ボスに係合されるキー30とから構
成され、両シールド間の間隙を規制するクランプとスラ
イドレールを有し、前記クランプが、子シールド外周面
に装着された駆動手段によって子シールド外周面に当接
するように進出されうる突起から構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は二段式シールド掘進機
(以下、単に掘進機という)に関する。さらに詳しく
は、大径のシールド本体内に同軸状に小径のシールド本
体が入れ子式に伸縮しうるように配設されることによ
り、トンネル等の途中からトンネル径を縮小して掘進す
ることができる掘進機に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】近年
トンネルや共同溝等の工事はシールド工法によることが
多くなっているが、たとえば都市トンネルの場合その用
途の多様化により、トンネルの口径を途中から変えねば
ならない場合がある。一例では、地下鉄の新線建設工事
等において、大径のトンネルを必要とする駅舎部と、小
径のトンネルでよい線路部とを連続して掘削する場合が
ある。このような場合、掘進途中でトンネルの掘進径を
変更(専ら縮径)しうるいわば二段式掘進機(親子掘進
機ともいわれている)が用いられる。
【0003】この二段式掘進機は、大径の外シールド本
体(以下、適宜親シールドともいう)内に小径の内シー
ルド本体(以下、適宜子シールドともいう)を同軸状且
つ入れ子式に収容したものであり、大径トンネルから小
径トンネルへ移行するときに親シールドの掘進を停止
し、子シールドを親シールドの先端から発進させて小径
トンネルを掘進していくものである。
【0004】かかる二段式掘進機は、下記の各文献によ
っても知られている。つまり、特開平1−94193号
公報、特開平3−66897号公報、特開平3−161
694号公報、特開平3−197791号公報、特開平
3−250196号公報、特開平3−115697号公
報、特開平5−10086号公報、実公昭60−387
94号公報、実開平3−32689号公報、実開平3−
32690号公報、実開平3−32692号公報、特公
平2−44996号公報等である。
【0005】しかしながら、上記各公報に開示された二
段式掘進機はいずれも、親シールドと子シールドとが一
体化されているときの両シールドの効果的な固定と、親
シールドから子シールドをスムーズに進出させるための
上記固定の解除との現実的な段取りとそのために必要な
現実的な構成とが明らかではない。
【0006】とくに、掘進機は土の中で周囲から土圧を
うけており、親シールドはかかる土圧によって多少たわ
むのであるが、そのときに子シールドが親シールドの内
径側と大きく干渉することなくスムーズに発進、分離し
うるための具体的な構成の記載がない。分離するときに
はスムーズになしうるということはもちろんのこと、親
シールドと子シールドとが一体のときに両シールドを効
果的、かつ強固に固定するという、相反する機能をも充
分に発揮しうるための具体的な構成が明らかにされてい
ない。すなわち、一体時の親シールドと子シールドとの
不用意な相対変位の防止、およびスムーズに分離するた
めの親シールドと子シールドとの接合方式に対する考え
方が明確ではない。
【0007】さらに、子シールドが推進ジャッキによっ
て親シールドから発進、分離するときに、上記推進ジャ
ッキの推進反力を受ける反力壁(反力を受けるためのセ
グメント)を、掘進中に組み立て済の大径トンネル用セ
グメントの先端に組み込むことが提案されている(上記
の特開平3−197791号公報、特開平3−1156
97号公報、特開平5−10086号公報、特公平2−
44996号公報参照)。しかし、かかる反力受けセグ
メントは、大径トンネルと小径トンネルとの口径差が大
きい場合でも両トンネルの半径差以上の寸法を必要と
し、しかも全体で子シールドの推進力(数千トン)を受
ける必要があるため、非常に大きく且つ重いものとな
る。したがって、エレクターに大きな負担が加わり、損
傷の恐れもある。しかも、トンネル内でのかかる大型の
セグメントの組み立てはきわめて手間のかかる作業でも
ある。
【0008】一方、上記反力受けセグメントを用いず
に、親シールドの内径側に円輪状等の反力受けフレーム
を設置したもの(特開平3−66897号公報、特開平
3−161694号公報)、またはトンネル内に補強柱
や反力受け壁を設けたものものもある(上記特開平1−
94193号公報、特開平3−250196号公報、実
公昭60−38794号公報、実開平3−32689号
公報、実開平3−32690号公報、実開平3−326
92号公報)。しかし、トンネル内に補強柱や反力受け
壁を設けたり、これらを撤去する作業はきわめてやっか
いである。
【0009】さらに、親シールドの内径側に反力受けフ
レームを設置した場合、これに子シールドにテールプレ
ートを設置したまま親シールド内に収容していると、親
シールドの全長を長くせざるをえない。その結果、コス
トの上昇を招き、中折れ式の掘進機では曲進施工半径を
小さくできないという問題も生じる。
【0010】本発明は、かかる課題を解決するためにな
されたものであり、親シールドと子シールドとが一体の
ときに両シールドを効果的、且つ強固に固定するととも
に、分離するときにはこれがスムーズになされる掘進機
の提供を目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の掘進機は、外シ
ールド本体と該外シールド本体内に同軸状且つ入れ子式
に収容された内シールド本体とからなる二段式シールド
掘進機であって、前記外シールド本体と内シールド本体
とのあいだに装備された両シールド本体同士を固定しう
る複数個の固定装置と、外シールド本体前端のカッター
リングと内シールド本体前端のカッターディスクとのあ
いだに装備された両カッター同士を連結しうる連結装置
と、両シールド本体間の間隙を所定寸法に規定しうるク
ランプ部材とを有しており、前記固定装置が、外シール
ド本体および内シールド本体のうちいずれか一方に設け
られた凹所と、他方に装された駆動手段によって前記
凹所に係合しうるように挿入されるキーとから構成され
ており、前記クランプ装置が、外シールド本体および内
シールド本体のうちいずれか一方に装された駆動手段
によって他方の表面に当接するように進出されうる突起
から構成されていることを特徴としている。
【0012】前記外シールド本体の内周面に、前記内シ
ールド本体を摺動自在に支持するための摺動案内部材を
シールドの軸方向に沿って設けるのが、内シールド本体
を外シールド本体からスムーズに発進させうる点で好ま
しい。
【0013】前記摺動案内部材が、外シールド本体と内
シールド本体とのあいだの間隙を所定寸法に規定しうる
ように、摺動案内部材の高さ寸法を実質的に上記所定寸
法に等しくするのが、外シールド本体の土圧等によるた
わみの内シールド本体に対する影響を低減しうる点で好
ましい。
【0014】前記複数個の固定装置のうちの一部を、外
シールド本体から内シールド本体へ推進力を伝達するた
めの第一固定装置とし、そのキーの後面および凹所の後
面それぞれに、たがいに当接し合って推進力が伝達され
る斜面を形成するのがキーの操作が容易であり、しかも
内シールド本体の効果的な固定および推進力の伝達が可
能となる点で好ましい。
【0015】そして、前記複数個の固定装置のうちの一
部を、外シールド本体と内シールド本体との相対回転を
防止するための第二固定装置とし、係合後にそのキーの
周方向面と凹所の周方向面とを当接し合うように構成す
るのが、内シールド本体のカッターによる掘削効率の低
下を防止しうる点で好ましい。
【0016】前記第二固定装置のうちの一部において、
その凹所を前記摺動案内部材の側方部分から構成し、第
二固定装置のキーとその駆動手段とを内シールド本体に
装着し、該キーを上記摺動案内部材の側部に係止するこ
とによって外シールド本体と内シールド本体との相対回
転が防止されるように構成するのが、内シールド本体の
カッターディスクの回転反力を、内シールド本体の発進
時(両シールド本体の分離時)においても効果的に受け
うる点で好ましい。
【0017】前記第一固定装置を、係合後にそのキーが
凹所に対して、または凹所がシールド本体に対して、シ
ールド本体の周方向および半径方向に相対移動しうるよ
うに構成することによって両シールド本体間の相対移動
が軸方向にのみ拘束されるものとし、前記第二固定装置
を、係合後にそのキーが凹所に対して、または凹所がシ
ールド本体に対して、シールド本体の軸方向および半径
方向に相対移動しうるように構成することによって両シ
ールド本体間の相対移動が周方向にのみ拘束されるもの
とするのが、固定装置に加わる荷重の想定が容易とな
り、その結果、最良の設計、製造が可能となり、しかも
固定装置の補修も容易となる点で好ましい。
【0018】外シールド本体内周面に円周方向に沿っ
て、内シールドの外径より大きい内径を有する補強用の
リングガーダを形成し、該リングガーダの内径側に円周
方向に沿って、内シールド本体の推進ジャッキの作動時
の反力を受けるための反力受け部材を形成するのが、反
力受け用の巨大なセグメント組み込みや、反力受け柱の
設置等のやっかいな作業を必要としない点で好ましい。
【0019】前記反力受け部材を、複数個に分割可能に
構成し且つ前記リングガーダに着脱自在に取り付けられ
うるように構成するのが、搬送および組み立てが容易と
なり、内シールド本体の操作に対する悪影響も低減され
る点で好ましい。
【0020】前記外シールド本体および内シールド本体
をともに、たがいに屈曲しうる前胴と後胴とから構成し
たいわゆる中折れ式掘進機においては、前記固定装置お
よびクランプ部材をともに、両シールド本体の前胴同士
のあいだおよび後胴同士のあいだそれぞれに装備するの
が、叙上の利点を中折れ式掘進機に備えうる点で好まし
い。
【0021】前記固定装置における内シールド本体の後
胴の前記凹所またはキーのうちの少なくとも一部を、内
シールド本体が外シールド本体から発進したのちに、外
シールド本体の前胴に装備されたキーまたは凹所のうち
の少なくとも一部に係合しうる円周上の角度位置に装備
するのが、たとえば内シールド本体の発進後に該キーと
凹所との係合によって内シールド本体を保持しうるの
で、たとえば内シールド本体にテールプレートの取り付
けを行う等の諸作業を実施しやすい点で好ましい。
【0022】前記外シールド本体の内周面に、その円周
方向全周にわたって連続した、内シールド本体の外周面
とのあいだの間隙および小径トンネルの組み立て済セグ
メントの外周面とのあいだの間隙をそれぞれ閉塞するた
めのシール部材を設け、該シール部材を、駆動手段によ
って立ち上げることにより、その先端部分を連続して内
シールド本体の外周面および小径トンネルの組み立て済
セグメントの外周面に弾力的に当接するように構成する
のが効果的なシールがなされる点で好ましい。
【0023】
【作用】本発明の掘進機によれば、外シールド本体と内
シールド本体とが一体にされているときには、そのクラ
ンプ部材を突出させることによって両シールド本体間の
間隙寸法を確保し、その状態で固定装置によって両シー
ルド本体同士を固定することができる。この固定装置は
一方の凹所に他方のキーを突入させることによってなさ
れるため、両シールド本体間の相対移動、すなわち軸方
向の相対変位も両シールド本体の相対回転も防止され
る。
【0024】また、内シールド本体が外シールド本体か
ら発進するときには、上記クランプ部材を後退させるこ
とによって両シールド本体間の上記間隙が、内シールド
本体にとっての半径方向の自由な変位空間となる。した
がって内シールド本体は外シールド本体からスムーズに
発進することが可能になる。
【0025】
【実施例】つぎに、図面を参照しつつ本発明の掘進機の
実施例を説明する。
【0026】図1は本発明の掘進機の一実施例を示す縦
断面図、図2は図1のA部の拡大断面図、図3は図1の
B部の拡大断面図、図4(a)は図3におけるC−C線
断面図であり、図4(b)は図3におけるD−D線断面
図、図5〜12は図1の掘進機の掘進動作を説明する断
面図、図13は図1の掘進機における内外カッター同士
の連結装置の配置を示す正面図、図14は図1の掘進機
における外カッターリングの固定装置の配置を示す正面
図、図15は図2におけるH−H線断面図、図16は図
2におけるI−I線断面図、図17は図1の掘進機にお
ける第一固定装置およびスライドレールの一実施例を示
す縦断面図、図18は図17における固定装置の作動を
示す断面図であって、図18(a)は非作動状態、図1
8(b)は作動状態、図18(c)は図18(b)のE
−E線断面図、図19(a)は図1の掘進機における第
二固定装置の他の実施例を示す斜視図であり、図19
(b)は図19(a)におけるボスの平面図であり、図
19(c)は該固定装置の係合時の断面図、図20
(a)は図1の掘進機における固定装置のさらに他の実
施例を示す斜視図であり、図20(b)は図20(a)
におけるボスの平面図であり、図20(c)は該固定装
置の係合時の断面図、図21(a)は図2におけるエン
トランスシールの一実施例の非作動時を示す断面図であ
り、図21(b)は該エントランスシールの作動時を示
す断面図である。
【0027】図1において、1は掘進機であり、2は後
胴4と前胴5とから構成される外側のシールド本体(以
下、適宜親シールドという)であり、3は上記親シール
ド2内に同軸状且つ入れ子式に収容された内側のシール
ド本体(以下、適宜子シールドという)であり、後胴6
と前胴7とから構成されている。なお、本掘進機1の
A、B各部を拡大して示す図2および図3並びに図3の
C−C線およびD−D線の各断面を示す図4を併せて参
照すれば構造がより詳細にわかる。
【0028】8は親シールド2の後胴4に固定された推
進ジャッキであり、後胴4のスキンプレート4aの内側
の円周上にほぼ等間隔に複数個(本実施例では28個)
配設されている。推進ジャッキ8は、組み立て済のセグ
メントSの先端を押して親シールド2を前進せしめる。
また、親シールド2の後胴4と前胴5とにその端部がそ
れぞれ固定された中折れジャッキ(図4(a)および図
17における符号9)が、推進ジャッキ8の配列円より
小径の円周上且つほぼ推進ジャッキ8同士のあいだに、
ほぼ等間隔に複数個(本実施例では24個)配設されて
いる(図4も併せて参照)。中折れジャッキ9は、掘進
機1の上下位置に配設された一対の中折れピン10同士
を結ぶ線を対称軸として、その一方側に配列されたジャ
ッキ群が所定ストロークだけ伸長し、他方側に配列され
たジャッキ群が所定ストロークだけ収縮することによ
り、前胴5と後胴4とを前記中折れピン10同士を結ぶ
線を軸として互いに傾ける機能を奏する。さらに、中折
れピン10とともに、上記推進ジャッキ8の推力を後胴
4から前胴5に伝達する機能をも奏する。
【0029】子シールド3にも同様な配置で16個の推
進ジャッキ11と、12個の中折れジャッキ12(図4
および図17も併せて参照)と、2個の中折れピン13
とが配設されている。親シールド2の中折れピン10と
子シールド3の中折れピン13とは掘進機1の同一直径
上に装備されており、それによって掘進機1の中折れ時
には両シールド2、3ともに同一軸線まわりに中折れす
る。
【0030】なお、推進ジャッキおよび中折れジャッキ
の本数は親シールド2および子シールド3それぞれのサ
イズに応じて選択すればよい。
【0031】14は親シールド2のカッターチャンバ1
6内に送水するための第一送水管であり、15はカッタ
ーチャンバ16内から排泥するための第一排泥管であ
り、ともにその先端がカッターチャンバ16内に接続さ
れている。この第一送水管14および第一排泥管15を
まとめて、適宜第一送排泥管14、15という。また、
17は子シールド3のカッターチャンバ19内に送水す
るための第二送水管、18はカッターチャンバ19内か
ら排泥するための第二排泥管であり、ともにその先端が
子シールド3のカッターチャンバ19内に接続されてい
る。この第二送水管17および第二排泥管18もまとめ
て、適宜第二送排泥管17、18という。
【0032】親シールド2のカッターチャンバ16は、
親シールド2のカッターリング20の後方にあり、切削
された土砂が入り込むスペースである。子シールド3の
カッターチャンバ19は、子シールド3のカッターディ
スク21の後方にあり、これも切削された土砂が入り込
むスペースである。第一送水管14と第一排泥管15と
はともに子シールド3の前胴7のスキンプレート7aを
内から外へ貫通しており、該スキンプレート7aの内外
の二部位において容易に分離しうるようにフランジ2
2、23で接続されている。
【0033】この第一送排泥管14、15と第二送排泥
管17、18とは同時に使用することはない。つまり、
親シールド2と子シールド3とが一体のときには第一送
排泥管14、15のみを使用し、第二送排泥管17、1
8は予備管としている。前記両カッターチャンバ16、
19同士は、子シールドのカッターチャンバ19の全周
を覆うフード19aに形成された開口部(図示されてい
ない)によって連通されている。したがって、第一送排
泥管14、15を(第二送排泥管17、18でもよい)
両カッターチャンバ16、19用に兼用しうるのであ
る。そして、子シールド3が親シールド2から離脱して
独自で掘進するときには第二送排泥管17、18のみを
使用する。そうすることにより、常に一系統の送排泥管
制御が可能になる。
【0034】24はセグメントSを組み立てるためのエ
レクタであり、25は組み立て済のセグメントSの真円
を所定期間保持しておくための真円保持装置である。こ
の両者24、25は後述するごとく、それぞれ一台ずつ
で、大径トンネルのセグメントにも小径トンネルのセグ
メントにも対応しうるものである。なお、図3、4に示
す両者24、25はともに大径トンネルのセグメントに
対応している。
【0035】26はカッターリング20とカッターディ
スク21とを連結、且つ分離するための連結装置であ
る。連結装置26は図13に示すように円周上に10個
設けられており、カッターディスク21に装備された駆
動シリンダ26aによってピン26bをカッターリング
20に装備されたボス26cに係合することにより、カ
ッターリング20とカッターディスク21とを連結する
ものである。27はカッターリング20を親シールド2
に固定し、且つ分離するための固定装置であり、図14
に示すように円周上にほぼ等間隔に8個設けられてい
る。
【0036】図2および図18における28は親シール
ド2の前胴5と子シールド3の前胴7とを連結し、且つ
その連結を解くための前胴固定キーであり、子シールド
3に装備された駆動シリンダ28aによって半径方向外
向きに進出させられるように構成されている。29はこ
の前胴固定キー28が係合しうるボスであり、親シール
ド2の内径側に装備されている。そして、図3における
30は親シールド2の後胴4と子シールド3の後胴6と
を連結し、且つその連結を解くための後胴固定キーであ
り、子シールド3に装備された駆動シリンダ30aによ
って半径方向外向きに進出させられるように構成されて
いる。31はこの後胴固定キー30が係合しうるボスで
ある。これらキー28、30とボス29、30は、特許
請求の範囲でいうシールド本体同士を固定するたの固定
装置である。これらキーとボスのシールド円周方向の配
置は図15、16に示されている。前胴用のキー28と
ボス29とは等間隔に十六個設けられており(図1
5)、後胴用のキー30とボス31とは等間隔に四個設
けられている(図16)。
【0037】なお、32は後述するように後胴のキー3
0が係合しうる前胴のボスであり、33は後述の子シー
ルド用のスライドレール(図17も併せて参照)であ
り、34は後述のクランプであり、35は後述の子シー
ルド3のトルク受け用のキーであり、36は該キー35
が嵌入、係合しうるボスである。37は後述の子シール
ド3のトルク受けおよびクランプの両機能を備えたキー
であり、38は該キー37が嵌入、係合しうるボスであ
る。
【0038】上記前胴用の各十六個キー28およびボス
29は、親シールド2と子シールド3とが一体の状態の
とき両シールド2、3を固定して軸方向の相対移動を防
止するとともに、親シールド2の推進力を子シールド3
に伝達するものである。
【0039】そのために、これらキー28およびボス2
9は図18に示すような形状を呈している。すなわち、
キー28は四角形断面を有し、その後面(シールドの進
行方向を前とした場合の後ろの面)が斜面にされてお
り、ボス29内部も四角形の凹所であって、その後内面
は上記キー28の斜面と一致しうる斜面にされている。
【0040】したがって、図18(a)に示す非係合状
態から、キー28を進出させて図18(b)に示す係合
状態になったときには、キー28とボス29とは後面同
士が当接しあう。そうすることによって推進力の伝達が
なされる。図18(c)に示すように、ボス29の両内
側面(円周方向の両面)側にはキーとのあいだに若干の
間隙が残されている。これにより、キー28とボス29
とを組付けるときに両者の位置合わせを容易にすること
ができ、また、推力以外の方向の力を受けない構造であ
る。なお、とくにボス29内側面とキーとのあいだに間
隙を設けることなく、たとえば、ボス29を円周方向に
若干の移動自由度を持たせた状態で保持するように構成
してもよい。
【0041】後胴固定キー30およびそれに対応するボ
ス31は、親シールド2と子シールド3とが一体のまま
中折れするときに、両シールド2、3の後胴4、6同士
の相対位置関係の変化によるピッチングおよびヨーイン
グが生じないように保持する機能を奏する。これらキー
30およびボス31も上記前胴用のキー28およびボス
29と同様な形状(図18参照)を呈している。
【0042】また、親シールド2前胴の内周面における
円周方向に90°間隔、つまり上記後胴のキー30に対
応する角度位置にボス32が設置されている(図15参
照)。そして、このボス32は上記ボス29、31と同
形状を呈している。そうすることにより、子シールド3
が親シールド2から発進して所定距離移動したとき、ち
ょうど後胴のキー28が上記前胴のボス32に係合する
ことができ、子シールド3が親シールド2に再度保持さ
れるので、後述する子シールド3へのテールプレート装
着作業等が安定した状態でなされる。なお、たとえば前
胴の一部のキー28およびボス29の角度位置を、後胴
のキー30およびボス31の角度位置と一致させておけ
ば上記ボス32をとくに設ける必要はない。
【0043】33は子シールド3が親シールド2から発
進するときにその上を摺動するためのスライドレールで
あり、親シールド2の前胴5のスキンプレート5aの内
周面における下部分に、シールドの長手方向に沿って形
成されている(図17)。親シールド2の中心軸に沿っ
て見れば、最下端を中心に約30°振り分けて装備され
ている(図15および図16参照)。
【0044】そして、このスライドレール33は、親シ
ールド2の内周面の全周にわたって子シールド3の外周
面とのあいだに僅かな間隙O(本実施例では約20m
m)を隔てた状態で子シールド3の前胴7を支持してい
る(図15参照)。すなわち、スライドレール33の高
さ寸法がちょうど上記間隙Oの寸法に一致させられてい
る。この間隙Oは、親シールド2が土圧を受けて撓んだ
としても、子シールド3を圧迫することがないように確
保されているものであり、かかる間隙Oを保持するため
のクランプ34、37(後述のように37はキーととも
にクランプの機能を有している)が子シールド3の前胴
7外周に向けて設けられている(図15参照)。上記ク
ランプ34、37は、子シールド3側に設置された駆動
シリンダ34aによって半径方向外向きに所定寸法だけ
進出させられ、親シールド2の内周面に当接させられる
突起から構成されている。そうすることによって、後述
のごとく親シールド2の内周面と子シールド3の外周面
とのあいだの間隙を所定寸法に規制することができる。
【0045】前記スライドレール33およびクランプ3
4は後胴側にも形成されており(図16参照)、子シー
ルド3後胴をも、上記間隙Oを隔てた状態で親シールド
2の後胴で保持するように構成されている。
【0046】叙上のごとく、子シールド3はその前胴7
および後胴6を親シールド2のスライドレール33によ
って、下部における左右の二部位において自重を支持さ
れ、クランプ34によって保持されている。
【0047】前述のトルク受け用のキー35、37およ
びボス36、38は、180°方向中心振り分け(本実
施例では鉛直方向直径の上端と下端)位置に装備されて
いる。図19に示すように、上記下端のキー35は子シ
ールド3側に設置された駆動シリンダ35aによって半
径方向外向きに進出させられ、ボス36に嵌入、係合さ
れるように構成されている。キー35の形状は先端側が
縮径したテーパ状を呈し、ボス36の内周面は上記キー
35と対応するテーパ状を呈しており、しかもキーとボ
スとの位置合わせ容易のために二分割可能にされている
(図19(a))。さらに、ボス36のシールド軸方向
両外側には弾性部材36aが配設され、シールド周方向
両外側には剛体36bが配設されている(図19
(b))。それによって、ボス36に係合したのちは、
キー側(子シールド側)は周方向には移動できない(回
転できない)が、図中矢印Fで示すシールド軸方向に若
干移動の自由度がある。この自由度を得るために、とく
に弾性部材を配設することなく、単に間隙を形成してお
くだけでもよい。また、ボス36の底部外側にも弾性部
材36cが配設されており(図19(c))、シールド
半径方向にも自由度がある。かかる構成によって、この
キー35およびボス36は、両シールド2、3が一体の
ときにそれらの相対回転を防止するものとなる。つま
り、軸方向拘束たる推進力の伝達は、図18記載のキー
28(30)およびボス29(31)に委ねている。
【0048】また、子シールド3の外周面における、ち
ょうど上記スライドレール33の側方に対応する部位に
小型シリンダによって突出させられる係止部材33aが
備えられている。この係止部材33aがスライドレール
33の側部に係止されることとによって、子シールド3
が親シールド2から発進して単独で掘進を開始するとき
には、子シールド3のカッターディスクの回転トルクの
反力を受けることができる。
【0049】ここで、上記上下のトルク受けのうち、上
部のトルク受けは上述のようにクランプ機能を兼備した
ものである。すなわち、図20に示すようにそのキー3
7は段付きのテーパ状を呈しており、ボス38は前記ト
ルク受け用のボスと同形状を呈している。キー37の段
部37aより先端側は上記ボス38にピッタリと嵌合し
うる形状であり、基端側の外径はボス38の内径よりも
大きくされており(図20(a))、上記段部37aが
ちょうどボス38の上端外面に当接することで、クラン
プの機能を奏することができる(図20(c))。な
お、ボス38が二分割可能にされ、シールド軸方向両外
側に弾性部材38aが配設され、シールド周方向両外側
に剛体38bが配設されている(図20(b))点は前
記ボス36(図19)と同様である。しかし、ボス38
の底部外側に弾性部材は配設されておらず、代わりに剛
体38cが配設されている(図20(c))。その結
果、シールド半径方向には自由度はない。クランプの機
能を奏する必要があるからである。
【0050】39はリングガーダであり、親シールド2
の後胴4のスキンプレート4aの内周面に沿って角形断
面のドーナツ状に形成されている。リングガーダ39は
その内径側で子シールド3の後胴6を保持している(図
3)。
【0051】40は反力受けであり、子シールド3が親
シールド2から進出するときに子シールド3の伸長する
推進ジャッキ11が当接する。その反力で子シールド3
が前方へ移動するのである。この反力受け40はリング
ガーダ39の内径側に突出した円輪状に形成されている
(図3)。反力受け40の内径は子シールド3の外径よ
りもおおきくされている。この反力受け40は複数個の
要素部材がボルト等の公知の連結手段によって連結され
て円輪状にされているのであり、したがって分割するこ
とができる。さらに、各要素部材はリングガーダ39に
着脱しうる。
【0052】図2に示すように、親シールド2の内周面
には、親シールド2と子シールド3との前記間隙Oをそ
の前後にわたってシールするためのからなるエントラン
スパッキン41が親シールド2の内周面に円周方向全周
にわたって設けられている(図2)。図2ではエントラ
ンスパッキン41の先端部が子シールド3のスキンプレ
ートを貫通しているように描いているが、実際は子シー
ルド3のスキンプレートに当接してしまう。図では、作
動時に拘束がなければ立ち上がりうる位置におけるエン
トランスパッキンを示している。
【0053】このエントランスパッキン41はその断面
が図21に示されているように、親シールド2の内周面
に円周方向全周にわたって形成された溝部41aを閉塞
するように可撓性の閉止板41bを固着し、この閉止板
41bにその一方の辺のみを固着して可撓性のシール板
41cを重ね合わせている(図21(a))。上記溝4
1aないへ注水口41dから水を圧入すれば、上記閉止
板41bが子シールド3に向けて膨出し、それに伴って
シール板41cが立ち上がり、全周にわたって子シール
ド3の外周面に当接してシールするというものである
(図21(b))。なお、矢印M方向がシールドの前方
である。上記シール板41cはポリウレタン樹脂等の可
撓性材料からなる板41e内に、その円周方向に多数枚
の短冊状の金属板41fが埋設されたものである。この
金属板41fによってシール板41cに所要の剛性が付
与されている。
【0054】42はカッター(カッターリング20とカ
ッターディスク21)を回転駆動するためのモータであ
り、減速機43、ピニオン44およびシールドと同軸状
のギアリング45を介してカッターディスク21を回転
せしめる。カッターリング20がカッターディスク21
と連結されているときにはカッターリング20もカッタ
ーディスク21と一体に回転する。
【0055】つぎに、叙上のごとく構成された掘進機1
の作動を図1および図5〜12を参照しつつ説明する。
【0056】図1は親シールド2と子シールド3とが一
体になっており、それによって大径トンネルを掘削する
ことができる。すなわち、連結装置26によってカッタ
ーリング20とカッターディスク21とが連結されてお
り、前胴固定キー28と後胴固定キー30とによって親
シールド2と子シールド3とが連結されている。そし
て、一体の掘進機1が大径トンネルを掘削しつつエレク
タ24でセグメントSを円筒状に組み立てる。真円保持
装置25は組み立て済の円筒状セグメントSを内側から
突っ張ってセグメントSの真円を保持している。46は
親シールド2のテールプレートであり、テールプレート
46と組み立て済セグメントSとの隙間をシールしてト
ンネル内へ土砂や水が流入するのを防止するためのテー
ルグラウトシール47が備えられている。
【0057】つぎに、小径トンネル掘削のために子シー
ルドを親シールドから進出させる準備作業に移る。
【0058】図5に示すように、まず連結装置26のピ
ン26bをボス26cから抜いてカッターリング20と
カッターディスク21との連結を解く。そして、固定装
置27によってカッターリング20を親シールド2に固
定する。つぎに第一送水管14および第一排泥管15そ
れぞれを、フランジ22、23の部分から分離して、ち
ょうど子シールド3の前胴スキンプレート7a内側の配
管を取り外し、スキンプレートの配管貫通孔のフランジ
部および子シールド3内部の送排泥管のフランジ部は、
それぞれ閉止板22a、23aによって閉止しておく。
さらに、エレクタ24を小径トンネル用に縮小し、真円
保持装置25を小径トンネル用に縮小する準備をする。
また、前胴固定キー28、35、37および後胴固定キ
ー30を、それぞれに対応するボス29、36、38、
31から抜出する。
【0059】なお、子シールド3のフード19aの開口
(両カッターチャンバ16、19同士を連通させるも
の)を閉塞する作業は上記各作業の最中のいずれかの時
点で行う。
【0060】つぎに、図6に移る。叙上のごとく子シー
ルドの発進準備が完了したあと、クランプ34(図15
および図16参照)を縮小して子シールド3の推進ジャ
ッキ11を作動させ、親シールド2の反力受け40を押
してその反力で子シールド3を前進させつつ掘削する。
子シールド3は、軸方向に移動するときにスライドレー
ル33(図15および図16参照)によってその下部を
支持される。このとき、カッターリング20とカッター
ディスク21との連結は解かれているので、当然にモー
タ42の駆動力はカッターディスク21のみに伝わり、
カッターリング20は停止している。なお、子シールド
3が発進するときには子シールド3から親シールド2に
向けて係止部材33aが突出させられ、スライドレール
33の側部に係止されるので、子シールド3は移動しな
がらも上記係止部材33aによってカッターディスク2
1の回転反力を受け止められるので、スムーズな発進が
可能となる。このあと、親シールド2は一般に土中に放
置される。
【0061】図7に示すように、子シールド3が所定距
離だけ前進したあと、推進ジャッキ11と反力受け40
とのあいだには小径トンネル用のセグメントSが仮組み
される。これは、子シールド3にテールプレート(図9
における符号48)を組付けるためのスペースを確保す
るためである。
【0062】すなわち、図8に示すように、再度推進ジ
ャッキ11を作動させ、仮組みセグメントSを押して子
シールド3をさらに前進させ、所定のスペースを確保す
る。
【0063】このとき、親シールド2において、前胴に
は前記ボス32が、子シールド3の後胴固定キー30の
うちの一部のものに対応する位置にも配設されているた
め、後胴固定キー30をこのボス32に係合させる。そ
れにより、後工程におけるテールプレート48の後胴6
への組付け時に、子シールド3を地山の反力に対して固
定し安定させることができる。なお、図8においては上
記ボス32を前胴ボス29と同一位置に記載してはいる
が、これは便宜上の作図処置であって、実際は図15に
示す位置に設置されている。
【0064】しかるのちに、図9に示すように推進ジャ
ッキ11のピストンロッドを収縮させるとともに、仮組
みセグメントを除去して前記テールプレート48を後胴
6の後端に組付ける。テールプレート48には、テール
プレート48と組み立て済セグメントSとの隙間をシー
ルしてトンネル内へ土砂や水が流入するのを防止するた
めのテールグラウトシール49が備えられている。
【0065】ついで、図10に示すように真円保持装置
25に小径トンネル用のフレーム50を組付ける。
【0066】つぎに、図11に示すように前記後胴固定
キー30をボス32から抜取して子シールド3を親シー
ルド2に対して自由にする。
【0067】そののちは、図12に示すように従来と同
様に子シールドによって小径トンネルを掘削し、セグメ
ントSを組み立てて行くのである。
【0068】叙上のごとく、本掘進機1によれば効率的
に大径トンネルから小径トンネルへの掘削変更が行われ
る。
【0069】
【発明の効果】本発明によれば、親子の両シールドを、
それらのあいだに所定の間隙を保持しつつ効果的に固定
することができるので、子シールドのスムーズな発進も
可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の掘進機の一実施例を示す縦断面図であ
る。
【図2】図1のA部の拡大断面図である。
【図3】図1のB部の拡大断面図である。
【図4】図4(a)は図3におけるC−C線断面図であ
り、図4(b)は図3におけるD−D線断面図である。
【図5】図1の掘進機の掘進動作を説明する断面図であ
る。
【図6】図1の掘進機の掘進動作を説明する断面図であ
る。
【図7】図1の掘進機の掘進動作を説明する断面図であ
る。
【図8】図1の掘進機の掘進動作を説明する断面図であ
る。
【図9】図1の掘進機の掘進動作を説明する断面図であ
る。
【図10】図1の掘進機の掘進動作を説明する断面図で
ある。
【図11】図1の掘進機の掘進動作を説明する断面図で
ある。
【図12】図1の掘進機の掘進動作を説明する断面図で
ある。
【図13】図1の掘進機における内外カッター同士の連
結装置の配置を示す正面図である。
【図14】図1の掘進機における外カッターリングの固
定装置の配置を示す正面図である。
【図15】図2におけるH−H線断面図である。
【図16】図2におけるI−I線断面図である。
【図17】図1の掘進機における第一固定装置およびス
ライドレールの一実施例を示す縦断面図である。
【図18】図18(a)は図17における固定装置の非
作動状態を示す断面図であり、図18(b)は作動状態
を示す断面図であり、図18(c)は図18(b)のE
−E線断面図である。
【図19】図19(a)は図1の掘進機における第二固
定装置の他の実施例を示す斜視図であり、図19(b)
は図19(a)におけるボスの平面図であり、図19
(c)は該固定装置の係合時の断面図である。
【図20】図20(a)は図1の掘進機における固定装
置のさらに他の実施例を示す斜視図であり、図20
(b)は図20(a)におけるボスの平面図であり、図
20(c)は該固定装置の係合時の断面図である。
【図21】図21(a)は図2におけるエントランスシ
ールの一実施例の非作動時を示す断面図であり、図21
(b)は該エントランスシールの作動時を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
1・・・掘進機 2・・・親シールド 3・・・子シールド 4・・・後胴 5・・・前胴 6・・・後胴 7・・・前胴 8・・・推進ジャッキ 9・・・中折れジャッキ 10・・・中折れピン 13・・・中折れピン 28・・・前胴固定キー 29・・・ボス 30・・・後胴固定キー 31・・・ボス 32・・・ボス 33・・・スライドレール 34・・・クランプ 35、37・・・キー 36、38・・・ボス 40・・・反力受け 41・・・エントランスパッキン S・・・セグメント
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宇賀 克夫 兵庫県神戸市中央区東川崎町1丁目1番3 号 川崎重工業株式会社神戸本社内 (72)発明者 坂東 幸次 兵庫県神戸市中央区東川崎町1丁目1番3 号 川崎重工業株式会社神戸本社内 (72)発明者 池田 毅 兵庫県神戸市中央区東川崎町1丁目1番3 号 川崎重工業株式会社神戸本社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外シールド本体と該外シールド本体内に
    同軸状且つ入れ子式に収容された内シールド本体とから
    なり、両シールド本体間に所定の間隙が形成されてなる
    二段式シールド掘進機であって、前記外シールド本体と
    内シールド本体とのあいだに装備された両シールド本体
    同士を固定しうる複数個の固定装置と、外シールド本体
    前端のカッターリングと内シールド本体前端のカッター
    ディスクとのあいだに装備された両カッター同士を連結
    しうる連結装置と、両シールド本体間の間隙を所定寸法
    に規定しうるクランプ部材とを有しており、前記固定装
    置が、外シールド本体および内シールド本体のうちいず
    れか一方に設けられた凹所と、他方に装された駆動手
    段によって前記凹所に係合しうるように挿入されるキー
    とから構成されており、前記クランプ装置が、外シール
    ド本体および内シールド本体のうちいずれか一方に装
    された駆動手段によって他方の表面に当接するように進
    出されうる突起から構成されてなる二段式シールド掘進
    機。
  2. 【請求項2】 前記外シールド本体の内周面に、前記内
    シールド本体を摺動自在に支持するための摺動案内部材
    がシールドの軸方向に沿って設けられてなる請求項1記
    載の二段式シールド掘進機。
  3. 【請求項3】 前記摺動案内部材が、外シールド本体と
    内シールド本体とのあいだの間隙を所定寸法に規定しう
    るように、実質的に上記所定寸法に等しい高さを有して
    なる請求項2記載の二段式シールド掘進機。
  4. 【請求項4】 前記複数個の固定装置のうちの一部が、
    外シールド本体から内シールド本体へ推進力を伝達する
    ための第一固定装置であって、そのキーの後面と凹所の
    後面とがたがいに当接し合って推進力が伝達される斜面
    を有してなる請求項1記載の二段式シールド掘進機。
  5. 【請求項5】 前記複数個の固定装置のうちの一部が、
    外シールド本体と内シールド本体との相対回転を防止す
    るための第二固定装置であり、係合後にそのキーの周方
    向面と凹所の周方向面とが当接し合うように構成されて
    なる請求項1記載の二段式シールド掘進機。
  6. 【請求項6】 前記第二固定装置のうちの一部におい
    て、その凹所が前記摺動案内部材の側方部分から構成さ
    れており、第二固定装置のキーとその駆動手段とが内シ
    ールド本体に装着されており、該キーが上記摺動案内部
    材の側部に係止することによって外シールド本体と内シ
    ールド本体との相対回転が防止されるように構成されて
    なる請求項2記載の二段式シールド掘進機。
  7. 【請求項7】 前記第一固定装置が、係合後にそのキー
    が凹所に対して、または凹所がシールド本体に対して、
    シールド本体の周方向および半径方向に相対移動しうる
    ように構成されることにより、両シールド本体間の相対
    移動が軸方向にのみ拘束されるものであり、前記第二固
    定装置が、係合後にそのキーが凹所に対して、または凹
    所がシールド本体に対して、シールド本体の軸方向およ
    び半径方向に相対移動しうるように構成されることによ
    り、両シールド本体間の相対移動が周方向にのみ拘束さ
    れるものである請求項1記載の二段式シールド掘進機。
  8. 【請求項8】 外シールド本体内周面に円周方向に沿っ
    て、内シールドの外径より大きい内径を有する補強用の
    リングガーダが形成されており、該リングガーダの内径
    側に円周方向に沿って、内シールド本体の推進ジャッキ
    の作動時の反力を受けるための反力受け部材が形成され
    てなる請求項1記載の二段式シールド掘進機。
  9. 【請求項9】 前記反力受け部材が、複数個に分割可能
    に構成され且つ前記リングガーダに着脱自在に取り付け
    られてなる請求項8記載の二段式シールド掘進機。
  10. 【請求項10】 前記外シールド本体および内シールド
    本体がともに、たがいに屈曲しうる前胴と後胴とからな
    り、前記固定装置およびクランプ部材がともに、両シー
    ルド本体の前胴同士のあいだおよび後胴同士のあいだそ
    れぞれに装備されてなる請求項1記載の二段式シールド
    掘進機。
  11. 【請求項11】 前記固定装置における内シールド本体
    の後胴の前記凹所またはキーのうちの少なくとも一部
    が、内シールド本体が外シールド本体から発進したのち
    に、外シールド本体の前胴に装備されたキーまたは凹所
    のうちの少なくとも一部に係合しうる円周上の角度位置
    に装備されてなる請求項10記載の二段式シールド掘進
    機。
  12. 【請求項12】 前記外シールド本体の内周面に、その
    円周方向全周にわたって連続した、内シールド本体の外
    周面とのあいだの間隙および小径トンネルの組み立て済
    セグメントの外周面とのあいだの間隙を、それぞれ閉塞
    するためのシール部材が設けられており、該シール部材
    が、駆動手段によって立ち上げられることにより、その
    先端部分が連続して、内シールド本体の外周面および小
    径トンネルの組み立て済セグメントの外周面に弾力的に
    当接するように構成されてなる請求項1記載の二段式シ
    ールド掘進機。
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