JPH08209722A - コンクリート用模様型枠 - Google Patents

コンクリート用模様型枠

Info

Publication number
JPH08209722A
JPH08209722A JP1731995A JP1731995A JPH08209722A JP H08209722 A JPH08209722 A JP H08209722A JP 1731995 A JP1731995 A JP 1731995A JP 1731995 A JP1731995 A JP 1731995A JP H08209722 A JPH08209722 A JP H08209722A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
concrete
pattern
formwork
concave portion
less
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP1731995A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3569756B2 (ja
Inventor
Yukio Fukazawa
幸雄 深沢
Toshiya Shiozu
利也 塩津
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP01731995A priority Critical patent/JP3569756B2/ja
Publication of JPH08209722A publication Critical patent/JPH08209722A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3569756B2 publication Critical patent/JP3569756B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Retaining Walls (AREA)
  • Moulds, Cores, Or Mandrels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ポリオレフィン系等の割れや破損が生じにく
くかつコンクリートとの剥離性がよい素材を有効に用い
て、強度上問題がない形で使用できるコンクリート用模
様型枠を提供する。 【構成】 合成樹脂発泡体により一体成形され、コンク
リート打設面に、化粧模様等の外観を表現する模様形成
用の凹凸を有するコンクリート用模様型枠(1) におい
て、前記コンクリート用模様型枠(1) の背面に、コンク
リート打設時にほとんど撓み変形を生じさせることのな
い開口形状による連続した凹陥部(10)及び/又は不連続
の凹陥部(10)を多数形成してなるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、化粧模様等の外観を
表現するために用いるコンクリート用模様型枠に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】近年、護
岸、道路改良、宅地造成等における擁壁や側壁、ダム堰
堤、建築物の外壁、門塀その他のコンクリート壁等の施
工において、コンクリートの表面を、住環境や自然環境
を損なうことのない石積み模様や割り石模様等の外観を
呈するように施工することが行われている。
【0003】このようなコンクリート施工においては、
図18に示すように、石積み模様等の化粧模様を形成す
る凹部(102) 及び目地を形成する凸部(104) を有するコ
ンクリート用模様型枠(100) (化粧型枠ともいう)が、
本体パネル(106) に貼設されて用いられている。このコ
ンクリート用模様型枠(100) としては、ポリスチレン系
樹脂発泡体により成形されたものが一般的である。
【0004】ところが、この発泡体の型枠において、材
料節約等のための肉盗みについては有効かつ充分な配慮
がなされておらず、コスト高につながっている。
【0005】またこのポリスチレン系樹脂発泡体は、コ
ンクリート固化後の脱型の際にコンクリート用模様型枠
(100) の打設面が破損したり、割れが生じ易いものであ
り、繰り返し使用するのはほとんど不可能なものとなっ
ている。またこれを焼却した場合、多量の黒煙や刺激的
な臭い発生するため、その廃棄処理が大きな問題となっ
ている。
【0006】この問題点を解決するために、ポリスチレ
ン系樹脂発泡体に比して割れや破損が生じ難く、また焼
却した場合に黒煙や臭いの少ないポリオレフィン系樹脂
発泡体を用いて、コンクリート用模様型枠を形成するこ
とができる。しかしながら、従来のポリスチレン系樹脂
発泡体に比べて、このポリオレフィン系樹脂発泡体は、
かなり高価であり材料費が高騰するという問題点があ
る。
【0007】この材料費を節約するために、ポリオレフ
ィン系樹脂発泡体を全体的に肉薄に成形することも可能
であるが、この場合、強度上の関係でコンクリート用模
様型枠が変形するという問題が生じる。
【0008】そこで、本発明は上記の事情を考慮してな
されたものであり、ポリオレフィン系等の割れや破損が
生じにくくかつコンクリートとの剥離性がよい素材を有
効に用いて、強度上問題がない形で使用できるコンクリ
ート用模様型枠を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するものであり、請求項1のコンクリート用模様型
枠は、合成樹脂発泡体により一体成形され、コンクリー
ト打設面に、化粧模様等の外観を表現する模様形成用の
凹凸を有するコンクリート用模様型枠において、前記コ
ンクリート用模様型枠の背面に、コンクリート打設時に
ほとんど撓み変形を生じさせることのない開口形状によ
る連続した凹陥部及び/又は不連続の凹陥部を模様形成
用の凹凸に応じて多数形成してなるものである。
【0010】請求項2のコンクリート用模様型枠は、前
記凹陥部の底面がコンクリート打設面の凹凸に略対応す
る形状をなすように凹設されてなるものである。
【0011】請求項3のコンクリート用模様型枠は、請
求項1または2に記載のものにおいて、前記凹陥部が、
短辺が5cm以下の長方形の凹部、直径若しくは短径が
5cm以下の円形若しくは楕円形の凹部、又は幅が5c
m以下の溝のいずれかよりなるものである。
【0012】もし、開口形状が上記の形状であって、そ
の短辺、直径若しくは短径、又は溝幅が5cm以上にな
ると、凹陥部に対応するコンクリート打設面の撓み変形
が大きくなりすぎてしまい、規格品としてのコンクリー
ト用模様型枠の使用上好ましくない。
【0013】請求項4のコンクリート用模様型枠は、請
求項1〜3に記載のものにおいて、前記凹陥部が長方形
の凹部、円形若しくは楕円形の凹部、又は溝であり、こ
の短辺、半径若しくは短径、又は溝幅をL1とし、前記
凹陥部に対応するコンクリート打設面の撓み変形量をΔ
hとしたとき、Δh/L1の値が0.1以下であるもの
である。
【0014】もし、Δh/L1の値が0.1以上になる
と、コンクリートの表面に形成される模様部分に生じる
凹凸が可視できるようになり、このようなコンクリート
用模様型枠は、使用に耐えない。
【0015】請求項5のコンクリート用模様型枠は、請
求項1〜4に記載のものにおいて、前記コンクリート用
模様型枠が、ポリプロピレン、ポリエチレン、又はオレ
フィンを主体とする共重合体等のポリオレフィン系樹脂
発泡体により一体成形されているものである。
【0016】前記の構成素材の発泡体の発泡倍率は10
〜50倍が好ましい。すなわち、発泡倍率が10倍未満
になると、使用樹脂量が多くなりコスト高になる上、重
く取扱い難くなる。また発泡倍率が50倍を越えると、
型枠表面の保形性や強度に問題があり好ましくない。
【0017】
【作 用】請求項1のコンクリート用模様型枠によれ
ば、コンクリート用模様型枠の背面に、連続した凹陥部
及び/又は不連続の凹陥部がコンクリート打設面の模様
形成用凹凸に応じて多数形成されている。このことによ
り、凹陥部を設けた部分に匹敵する体積(以下「空洞体
積」という)分の合成樹脂発泡体の材料を節約すること
ができる。
【0018】しかも前記の凹陥部はコンクリート打設時
にほとんど撓み変形を生じさせることのない形状であっ
て、このコンクリート用模様型枠のコンクリート打設面
は、コンクリート打設時においても過度に変形せず、充
分にその使用に耐え得る。
【0019】請求項2のように、凹陥部の底面がコンク
リート打設面の凹凸に略対応する形状をなすように凹設
されていると、さらに効果的に材料を節約できる。
【0020】特に、凹陥部が、短辺が5cm以下の長方
形の凹部、直径若しくは短径が5cm以下の円形若しく
は楕円形の凹部、又は幅が5cm以下の溝のいずれかで
ある場合、凹陥部を設けたことにより生じる、前記凹陥
部に対応するコンクリート打設面の撓み変形を最小限に
押さえ、コンクリート用模様型枠の強度上問題のない範
囲で、より広く空洞体積を設けて材料費を節約すること
ができる。
【0021】なお、凹陥部と模様形成用凹凸を有するコ
ンクリート打設面の間の厚みは、少なくとも3mm以上
であって、20mm以内であるのが好ましく、特に5〜
15mmがよい。
【0022】さらに、Δh/L1の値が0.1以下であ
ると、コンクリート表面に形成される模様に影響するこ
とのないコンクリート用模様型枠を提供することができ
る。また、請求項5のように、前記のコンクリート用型
枠の構成素材が、ポリプロピレン、ポリエチレン、又は
オレフィンを主体とする共重合体等のポリオレフィン系
樹脂でできた発泡体である場合、素材に強靭性があるた
め、使用の際に破損や割れが生じることがなく、繰り返
し使用に特に好適なものとなる。
【0023】
【実施例】次に本発明の実施態様を図面に基いて詳細に
説明する。
【0024】コンクリート用模様型枠(1) は、図1に示
すように、発泡ビーズ成形による合成樹脂発泡体、中で
も適度に耐圧性があってかつ強靭性のあるポリオレフィ
ン系樹脂発泡体(通常、発泡倍率は10〜50倍、好ま
しくは20〜40倍)より構成されている。また、コン
クリート用模様型枠(1) の打設面には、石積み模様等の
外観を表現する模様形成用凹部(2) が凹設されるととも
に、隣接する模様形成用凹部(2)(2)の間及び模様形成用
凹部(2) の周側縁部には模様形成用凹部(2) より一段と
高くなっている目地形成用凸部(4a) (4b) が形成されて
いる。この目地形成用凸部 (4a)(4b) は、割り石の形態
をより自然に見せるために、横方向の目地形成凸部 (4
a) は、縦方向の目地形成用凸部(4b)より細くなってい
る。
【0025】本実施例のコンクリート用模様型枠(1)
は、周縁部が枠部 (12) で囲まれており、全長が縦約6
0〜200cm,横約50〜90cmであって、模様形
成用凹部(2) の深さは一番深い所で約7cm程度の大き
さを有するものである。コンクリート打設面には、やや
太めの縦方向の目地形成用凸部 (4b) を中心に左右に6
個ずつの模様形成用凹部(2) を有しており、本実施例の
コンクリート用模様型枠(1) を使用した場合、コンクリ
ートの表面に合計12個の割り石が積み上げられた模様
を表すことができる。
【0026】このコンクリート用模様型枠(1) の背面に
は、その略全面に渡って、図2に示すように、不連続の
凹陥部(10)が、模様形成用凹部(2) 等の凹凸に応じて多
数設けられている。この凹陥部(10)は、短辺が5cm以
下の長方形の凹部であり、コンクリート打設時にほとん
ど撓み変形を生じさせることのないものである。また、
この凹陥部(10)の深さは、コンクリート打設面に形成さ
れた模様形成用凹部(2) 及び目地形成用凸部(4b)によっ
て生じている凹凸にほぼ対応する形状となるように調整
されている。これにより、コンクリート用模様型枠(1)
の空洞体積分の合成樹脂発泡体を節約することができ
る。そのためポリスチレン系樹脂発泡体等に比して高価
なポリオレフィン系樹脂発泡体の使用も可能になる。
【0027】このコンクリート用模様型枠(1) は、図3
に示すように、従来のコンクリート用模様型枠(100) と
同様、本体パネル(6) に貼設して使用する。この本体パ
ネル(6) に貼設されたコンクリート用模様型枠(1) にコ
ンクリート(C)を打設すると、打設したコンクリート
の荷重が、型枠に作用するが、前記凹陥部(10)がほとん
ど撓み変形を生じさせることのない形状であり、凹陥部
(10)を有していても問題なく使用することができる。
【0028】次に、凹陥部(10)の開口形状とコンクリー
ト用模様型枠(1) の変形の関係について説明する。
【0029】ここでは、発泡倍率30倍のポリプロピレ
ンの樹脂発泡体よりなるコンクリート用模様型枠(1) に
ついて考える。このコンクリート用模様型枠(1) の凹陥
部(10) の寸法は次の通りである。まず、図4に示すよ
うに、凹陥部(10)と隣り合う凹陥部(10)までの距離Wを
1cmとする。
【0030】また、図5に示すように、コンクリートを
打設する前の成形壁部(3) の厚さDを2cm,さらに、
凹陥部(10)の深さHを1cmとする。このコンクリート
用模様型枠 (1)のコンクリート打設面にP=0.5kg
f/cm2 の荷重がかかった場合に生じるコンクリート用
模様型枠(1) 全体にかかる圧縮変形量をΔdとし、特
に、凹陥部(10)を設けたことにより、前記凹陥部 (10)
に対応するコンクリート打設面の成形壁部(3) に生じる
撓み変形量をΔhとする。さらに、凹陥部(10)の開口部
の短辺をL1とし、長辺をL2とする。
【0031】表1は、短辺L1,長辺L2の変化に伴う
圧縮変形量Δd、撓み変形量Δh、短辺L1に対する撓
み変形量Δhの比をΔh/L1、及びコンクリート用模
様型枠 (1)に占める空洞体積率Vの値の変化を示してい
る。
【0032】
【表1】 この表1より以下のことを読み取ることができる。
【0033】まず、凹陥部(10)を設けたことによる空洞
体積率Vに着目すると、短辺L1が大きければ大きいほ
ど、つまり短辺L1が1cmより2cmの方が、2cm
より3cmの方が、3cmより5cmの方が空洞体積率
Vの値が大きくなっている。このことより、短辺L1が
大きくなるほど、樹脂発泡体を削減し、その体積分の材
料を節約することができる。
【0034】さらに、同じ短辺L1の大きさで長辺L2
の大きさを変化させると、長辺L2が大きければ大きい
ほど空洞体積率Vの値が大きくなり、高価な素材を有効
に活用することができる。
【0035】しかしながら、空洞体積率Vの値が大であ
るほど素材の節約の点では有利に働くものの、撓み変形
量Δh、圧縮変形量Δdも大きくなり、コンクリート用
模様型枠(1) の強度が低下する恐れがある。そこで、本
実施例のコンクリート用模様型枠(1) では、以下に記述
するような変形が少ない開口形状を有する凹陥部(10)を
設けている。
【0036】圧縮変形量Δdは、コンクリート用模様型
枠(1) にかかる全体的な変形量であるため、数ミリ程度
の変形であれば、コンクリート(C)の打設量が多くな
るだけで、使用上差し支えないが、望ましくは、1mm
以下に押さえるほうが良い。従って、数値的には、短辺
L1が5cm以下、好ましくは、3cm以下にする方が
良い。
【0037】また、撓み変形量Δhは、コンクリート
(C)表面上への模様形成に重大な影響を及ぼすので、
短辺L1に対する撓み変形量Δhの比Δh/L1は、
0.1以下に押さえる方が好ましい。短辺L1の値が小
さいほど、撓み変形量Δhが小さくなるが、空洞体積率
Vが小さくなってしまうため、これの2つの要件を折り
合わせたもの、つまり、空洞体積率Vが比較的大きく、
且つ、撓み変形量Δhが比較的小さい凹陥部(10)が有利
なものとなる。表1から具体的に数値を拾うと、短辺が
1cmで、長辺が8cmの長方形と、1辺2cmの正方
形は、どちらも空洞体積率Vが、22.22%と等し
い。しかしながら、撓み変形量Δh及び短辺L1に対す
る撓み変形量Δhの比Δh/L1は、1辺2cmの正方
形の方が大きくなっている。また、短辺が2cmで、長
辺が5.4cmの長方形と、1辺3cmの正方形は、ど
ちらも空洞体積率Vは、28.13%と等しい。しかし
ながら、撓み変形量Δh、及び短辺L1に対する撓み変
形量Δhの比Δh/L1は、1辺3cmの正方形の方が
大きくなっている。このことからすると、開口形状は、
正方形よりも長方形の方が有利ということがわかる。
【0038】上記の点から、空洞体積率Vが比較的大き
く、圧縮変形、撓み変形共に比較的小さいものは、短辺
が3cm以下の開口形状を有する凹陥部(10)であり、開
口形状が正方形よりも長方形の方が有利なことから、短
辺L1が3cm、長辺L2が5cm程度の開口形状の凹
陥部(10)が望ましいと言える。
【0039】次に、凹陥部(10)他の開口形状について図
6から図14を用いて説明する。
【0040】凹陥部(10)は、図6に示すように規則的に
一方向に並んだ長方形のみならず、図7または図8のよ
うに細長長方形の開口形状を有する凹陥部(10)を互い違
いに変化させて配列することも可能であり、後者の方が
有利な形状となる。また、溝による凹陥部(10)を図9の
ように波型に形成した方が型枠の曲げに対しては望まし
いものになる。別の形状として、図10、図11のよう
に、円形に設けることもできるが、この場合、空洞体積
率Vが若干低下する。
【0041】図12及び図13は、さらに他の変形例で
あり、形状の異なる凹陥部(10)を組み合わせることもで
きる。また、図14のように、三角形の開口形状の凹陥
部(10)でも良い。
【0042】これらいずれの場合にも、長方形の短辺、
円形の直径や楕円形の短径、さらに溝の幅については、
上記と略同様のことが言え、5cm以下に設定しておく
のがよい。
【0043】本発明の他の実施態様としては、図15に
示すように、コンクリート用模様型枠(1) の背面の凹陥
部(10)と凹陥部(10)とによって形成される凸部(8) の基
部と成形壁部(3) との連続部分が丸みを帯びた形状にし
て成形することができる。この場合、図16に示すよう
に、凸部(8) の基部と成形壁部(3) がほぼ垂直をなすよ
うに成形した場合と比べて、基部にかかる力を分散する
ことができるため、格段に強度が向上する。また、いず
れの場合も、凹陥部(10)にテーパをつけることにより、
成形時の脱型を容易にすることが可能となる。但し、こ
のテーパを施した場合、空洞体積率Vは、テーパをつけ
ない場合と比較すると小さくなってしまう。
【0044】ここではコンクリート型枠(1) 背面に不連
続な凹陥部(10)を多数設けた場合について説明したが、
図17に示すように、凸部(8) が縦横少なくとも1方向
に並列あるいは互い違いに並列するように、凹陥部(10)
を溝状に連続させて設けても良い。さらに、多数の凸部
(8) がコンクリート用模様型枠(1) の背面に散在するよ
うに凹陥部(10)を連続状に設けても構わない。この場合
の凹陥部についても、凸部(8)(8)間の間隔、すなわち溝
幅は5cm以下に設定しておくのがよい。又、この場合
の連続する凹陥部の深さ又は凸手の高さは、コンクリー
ト打設面の凹凸に略対応するものである。
【0045】上記の実施例において説明した全ての場合
について、ビーズの充填による成形上の最小間隔を考慮
した場合、凹陥部間の凸部の幅や成形壁部の厚み等は1
cm以上を有することが望ましい。
【0046】
【発明の効果】上記したように本発明の請求項1のコン
クリート用模様型枠では、コンクリート用模様型枠の背
面に、連続または不連続の凹陥部をコンクリート打設面
の模様形成用凹凸に応じて多数形成している。このこと
により、凹陥部を設けた部分に匹敵する空洞体積分の合
成樹脂発泡体の材料を節約することができ、コスト低下
を図ることができる。
【0047】また、前記凹陥部が、コンクリート打設時
にほとんど撓み変形を生じさせることのない開口形状で
あるため、このコンクリート用模様型枠は、コンクリー
ト打設時においても、使用に耐え得る。
【0048】特に、凹陥部が、短辺が5cm以下の長方
形、直径若しくは短径が5cm以下の円形若しくは楕円
形、又は幅が5cm以下の溝のいずれかの開口形状であ
ると、空洞体積率が比較的大きく、且つコンクリートの
荷重がかかった場合の圧縮変形及び凹陥部を設けたこと
による撓み変形の比較的小さいものとなる。
【0049】さらに、前記開口形状が長方形の場合の短
辺、円形又は楕円形の場合の半径又は短径、若しくは溝
形の場合の溝幅をL1とし、前記凹陥部に対応するコン
クリート打設面の変形量をΔhとしたとき、Δh/L1
の値が0.1以下であると、コンクリート表面に形成さ
れる模様に影響することのないコンクリート用模様型枠
を提供することができ、またポリオレフィン系樹脂発泡
体での実施も問題なく可能になる。
【0050】また、前記コンクリート用模様型枠の構成
素材が、ポリプロピレン、ポリエチレン、又はオレフィ
ンを主体とする共重合体等のポリオレフィン系樹脂発泡
体の場合、強靭性があるため、使用の際に破損や割れが
生じることなく、繰り返し使用に特に好適なものとな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すコンクリート用模様型
枠のコンクリート打設面を示す一部破断斜視図である。
【図2】図1の背面の一部破断斜視図である。
【図3】本発明の一実施例のコンクリート用型枠が本体
パネルに貼設され、コンクリート打設面にコンクリート
が打設された状態を示す断面図である。
【図4】本発明の一実施例のコンクリート用模様型枠の
一部の平面図を示す。
【図5】本発明の一実施例のコンクリート用模様型枠の
凹陥部及び変形部位を示す断面図である。
【図6】本発明の一実施例のコンクリート用模様型枠の
凹陥部の開口部が矩形であるコンクリート用模様型枠の
一部を示す。
【図7】本発明の一実施例のコンクリート用模様型枠の
凹陥部の開口部が格子状長方形形状であるコンクリート
用模様型枠の一部を示す。
【図8】図7の変形例を示す。
【図9】本発明の一実施例のコンクリート用模様型枠の
凹陥部の開口部が波形の溝形であるコンクリート用模様
型枠の一部を示す。
【図10】本発明の1実施例のコンクリート用模様型枠
の凹陥部の開口部が円形であるコンクリート用模様型枠
の一部を示す。
【図11】図10の変形例を示す。
【図12】本発明の一実施例のコンクリート用模様型枠
において、異なる開口形状を組み合わせた凹陥部を有す
るコンクリート用模様型枠の一部を示す。
【図13】図12の変更例を示す。
【図14】本発明の一実施例のコンクリート用模様型枠
において、開口形状が三角形である凹陥部を示す。
【図15】凸部の基部と成形壁部の連続部分が丸みをお
びた形状を有して成形された断面図である。
【図16】凸部の基部と成形壁部の連続部分がほぼ垂直
に成形された断面図である。
【図17】本発明の一実施例のコンクリート用模様型枠
の背面に連続して溝形の凹陥部を設けた図を示す。
【図18】従来のコンクリート用型枠が本体パネルに貼
設され、コンクリート打設面にコンクリートが打設され
た状態を示す断面図である。
【符号の説明】
(1)、(100)……コンクリート用模様型枠 (2)、(102)……模様形成用凹部 (3)……成形壁部 (4a)、(4b)、(104)……目地形成用凸部 (6)、(106)……本体パネル (8)……凸部 (10)……凹陥部 (12)……枠部 (C)……コンクリート
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年2月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図12】
【図13】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】合成樹脂発泡体により一体成形され、コン
    クリート打設面に、化粧模様等の外観を表現する模様形
    成用の凹凸を有するコンクリート用模様型枠において、 前記コンクリート用模様型枠の背面に、コンクリート打
    設時にほとんど撓み変形を生じさせることのない開口形
    状による連続した凹陥部及び/又は不連続の凹陥部を模
    様形成用の凹凸に応じて多数形成してなることを特徴と
    するコンクリート用模様型枠。
  2. 【請求項2】前記凹陥部は、底面がコンクリート打設面
    の凹凸に略対応する形状をなすように凹設されてなるこ
    とを特徴とする請求項1に記載のコンクリート用模様型
    枠。
  3. 【請求項3】前記凹陥部が、短辺が5cm以下の長方形
    の凹部、直径若しくは短径が5cm以下の円形若しくは
    楕円形の凹部、又は幅が5cm以下の溝のいずれかであ
    ることを特徴とする請求項1または2に記載のコンクリ
    ート用模様型枠。
  4. 【請求項4】前記凹陥部が長方形の凹部、円形若しくは
    楕円形の凹部、又は溝であり、この長方形の短辺、円形
    の半径若しくは楕円形の短径、又は溝の幅をL1とし、
    凹陥部に対応するコンクリート打設面の撓み変形量をΔ
    hとしたとき、Δh/L1の値が0.1以下であること
    を特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のコンクリ
    ート用模様型枠。
  5. 【請求項5】前記コンクリート用模様型枠が、ポリオレ
    フィン系樹脂発泡体により一体成形されてなる請求項1
    〜4のいずれかに記載のコンクリート用模様型枠。
  6. 【請求項6】発泡倍率10〜50倍の発泡体よりなる請
    求項1〜5のいずれかに記載にコンクリート用模様型
    枠。
JP01731995A 1995-02-03 1995-02-03 コンクリート用模様型枠 Expired - Fee Related JP3569756B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP01731995A JP3569756B2 (ja) 1995-02-03 1995-02-03 コンクリート用模様型枠

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP01731995A JP3569756B2 (ja) 1995-02-03 1995-02-03 コンクリート用模様型枠

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08209722A true JPH08209722A (ja) 1996-08-13
JP3569756B2 JP3569756B2 (ja) 2004-09-29

Family

ID=11940713

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP01731995A Expired - Fee Related JP3569756B2 (ja) 1995-02-03 1995-02-03 コンクリート用模様型枠

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3569756B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP3569756B2 (ja) 2004-09-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU2010200278B2 (en) Wall blocks; wall block kits; walls resulting therefrom; and, methods
US20140138877A1 (en) Formliner manufacturing process
MXPA06014498A (es) Rejilla flexible y losa continua de cimentacion predominantemente de concreto que emplea la misma.
JPH08209722A (ja) コンクリート用模様型枠
US5623798A (en) Device for reducing stress at re-entrant corners of a concrete slab
JP3647988B2 (ja) くり抜き外壁パネルの成形方法
JP3173128U (ja) 護岸ブロック及びこれを成形するための成形型枠装置
JPH0633106Y2 (ja) コンクリート型枠
JP2579430B2 (ja) 造形物形成用の型材
JP2016128647A (ja) コンクリート面へのひび割れ防止溝の形成施工方法とそれに用いる躯体
JP2949309B2 (ja) コンクリートスラブ用基板に対する埋設物の取付施工法及び軽量コンクリートスラブ
JPH0780818A (ja) コンクリートの凹凸成型用型枠
JPH0679953U (ja) プラスチック系型枠材
JPH04201409A (ja) 石積等の模様形成用コンクリート型枠
JPS6332842Y2 (ja)
JPS61176348U (ja)
JPS6223873Y2 (ja)
JPH06117093A (ja) タイル板の製造方法
AU2012238238B2 (en) Variable angle formliner
JPH03287949A (ja) 壁コンクリートの打設方法
JPH0343042B2 (ja)
JPS5941237Y2 (ja) 護岸用ブロック
JP2000096765A (ja) 素材埋込装飾ブロック並びに製造方法及び型枠
JP2000176922A (ja) コンクリート型枠
JPH0420886Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Effective date: 20040525

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040531

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees