JPH08208808A - 硬化性樹脂組成物 - Google Patents

硬化性樹脂組成物

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JPH08208808A
JPH08208808A JP3184195A JP3184195A JPH08208808A JP H08208808 A JPH08208808 A JP H08208808A JP 3184195 A JP3184195 A JP 3184195A JP 3184195 A JP3184195 A JP 3184195A JP H08208808 A JPH08208808 A JP H08208808A
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JP
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cyanate
cyanate ester
resin composition
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JP3184195A
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Kanichi Yokota
完一 横田
Yasunori Shimizu
安則 清水
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Asahi Kasei Epoxy Co Ltd
Original Assignee
Asahi Ciba Ltd
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Publication date
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    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/38Improvement of the adhesion between the insulating substrate and the metal
    • H05K3/386Improvement of the adhesion between the insulating substrate and the metal by the use of an organic polymeric bonding layer, e.g. adhesive

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  • Laminated Bodies (AREA)
  • Epoxy Resins (AREA)
  • Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 特定構造のシアネートエステル化合物
(A)、エポキシ樹脂(B)、硬化触媒(C)〔金属
塩、または金属錯体、フェノール類、イミダゾール類な
ど〕からなる硬化性樹脂組成物であって、必要に応じ
て、熱可塑性樹脂の可撓化剤を含む硬化性樹脂組成物。 【効果】 耐熱性、可撓性、接着性、優れた電気特性を
兼備する硬化物又は接着剤を提供することができる。該
樹脂組成物はフレキシブル銅張積層板やTABフィルム
キャリアテープなどの製造に好都合である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フレキシブル銅張積層
板およびTABフイルムキャリアテープ用接着剤、さら
には、銅張積層板用の硬化性樹脂組成物に関するもので
ある。より詳細には、本発明は、ジシアネートエステル
化合物及びその誘導体を主成分とし、場合によってはエ
ポキシ樹脂および硬化剤、硬化触媒を含む硬化性樹脂組
成物に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、フレキシブル銅張積層板はポリ
イミドやポリエステルなどのフイルムを銅箔と接着剤で
貼りあわせるといった手法で製造される。接着剤には、
エポキシ系のものが利用されている。さらに、可撓性を
付与するために熱可塑樹脂が併用される場合が多い
【0003】これら技術は公知であり、例えば、(株)
工業調査会1990年刊行”TAB技術入門”、垣内
弘編著 昭晃堂昭和60年刊行”新エポキシ樹脂”47
7頁、特公平5−62156号公報等にその詳細が記載
されている。一方、近年の電子産業における技術の発展
は目覚ましいものがあり、フレキシブル銅張積層板およ
びTABフイルムキャリアテープにも、より過酷な条件
を満たし、優れた特性を持つものであることが要求され
ている。とりわけ信号速度の高速化、および集積回路の
高密度化に伴って、これら材料にも低誘電率でかつ低誘
電損失、さらには、高耐熱特性を併せ持つことが要求さ
れつつある。
【0004】フレキシブル銅張積層板は、ポリイミドや
ポリエステルなどのフイルムを接着剤を用いて銅箔と貼
り合わせて製造される。また、TABフイルムキャリア
テープにも銅箔と貼り合わせる工程には、接着剤が用い
らており、フレキシブル銅張積層板と基本構造上同一で
あると言える。
【0005】本発明のような上記用途に適する樹脂組成
物には高度の耐熱性と可撓性がまず要求される。これら
については先に述べた公知文献にその詳細が開示されて
いる。例えば、ビスフェノールA型エポキシ樹脂を主体
に硬化剤にジシアンジアミドを使用したものを挙げるこ
とができる。また、可撓性を付与するため熱可塑性樹脂
も併用される場合があり、例えば反応性液状ゴム(両末
端にカルボキシル基などの反応基をを導入した液状アク
リルニトリルブタジエン共重合ゴム)などが併用され
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】これら可撓性付与剤を
使用すれば、ポリイミドフイルムや銅箔との接着性は大
幅に改善されるが、使用する量が増すに従い著しく耐熱
性を損なう。また、これら可撓性付与剤を使用しなくと
も、エポキシ樹脂を基本とした従来の技術では、耐熱性
は170℃が限界である。誘電率、誘電損失も、それぞ
れ3.5、0.015程度が限界である。
【0007】先に述べたように、最近の電子産業の技術
は信号速度のより高速化、高周波化、および回路の高密
度化に進んでおり、従来の技術では対応しきれない分野
が多数発生するようになってきた。フレキシブル銅張積
層板およびTABフイルムキャリアテープでも事情は同
じである。つまり、耐熱性、電気特性、可撓性および接
着性という、これら相反する特性を同時に満足させるこ
とが長年の懸案であった。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決すべく、シアネートエステル樹脂やエポキシ樹脂の
構造、種類、組成などについて研究を行う等種々の検討
を重ねた結果、驚くべきことに、ある特定の構造を持っ
たシアネートエステル樹脂とエポキシ樹脂の1種以上か
らなる樹脂組成物の硬化物がこれら相反する特性を同時
に満足し、本発明で意図する用途に、特に優れた材料で
あることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0009】本発明を要約すると、[1]特定のシアネ
ートエステルおよびそのプレポリマー(A)、[2]エ
ポキシ樹脂(B)、および[3]硬化触媒(C)の一種
以上からなる硬化性樹脂組成物に関するものである。そ
の硬化物は、耐熱性に優れているだけでなく、ポリイミ
ドフイルムおよび銅箔との優れた接着性、および電気特
性を有しており、特に高性能なフレキシブル銅張積層板
およびTABフイルムキャリアテープを製造するのに適
している。
【0010】すなわち、本発明は: (A) 一般式(1)
【化16】 (R1 〜R6 は夫々独立して水素原子、メチル基、CF
3 基、ハロゲン原子のいずれかを表わす。)で表わされ
るシアネートエステル類、一般式(2)
【化17】 (R1 〜R3 は、独立して水素原子、メチル基、ハロゲ
ン基を示し、n は0〜6の整数を表わす。)で表わされ
るポリシアネートエステル類、4,4’−(1,3−フ
ェニレンジイソプロピリデン)ジフェニルシアネート、
それらシアネートエステル化合物のシアネート基が0−
50%重合したシアネートエステル樹脂、およびそれら
の1種以上の組合せから選択された少なくとも1種のシ
アネートエステル化合物、(B) エポキシ樹脂、
(C) 硬化触媒、からなる硬化性樹脂組成物を提供す
る。また、
【0011】 該エポキシ樹脂(B)がエポキシ当量
が170〜1000gr/eqで臭素含有量が0〜60
%であるビスフェノールA型エポキシ樹脂、一般式(3)
【化18】 (R1 〜R3 は、独立して水素原子、メチル基、ハロゲ
ン基を示し、n は0〜6の整数を表わす。) で表わされ
るエポキシ樹脂、およびそれらの1種以上の組合せから
選択された少なくとも1種のエポキシ樹脂である点にも
特徴を有する。また、
【0012】 シアネートエステル樹脂(A)が一般
式(4)
【化19】 (nは0〜6の整数を表わす。)で示されるフェノール
ノボラックポリシアネート、一般式(5)
【化20】 で示されるヘキサフルオロビスフェノールAのジシアネ
ート、
【0013】一般式(6)
【化21】 で示されるエチリデンビス−4,1−フェニレンジシア
ネート、一般式(7)
【化22】 で示される4,4’−(1,3−フェニレンジイソプロ
ピリデン)ジフェニルシアネート、
【0014】一般式(8)
【化23】 で示されるテトラオルトメチルビスフェノールFジシア
ネート、一般式(9)
【化24】 (R1 〜R4 はそれぞれ、独立して水素原子、メチル
基、CF3 基、ハロゲン原子のいずれかを表わす。)で
示されるビフェニルシアネートエステル類、
【0015】これらシアネートエステル化合物のシアネ
ート基が0−50%重合したシアネートエステル樹脂、
およびそれらの1種以上の組合せから選択された少なく
とも1種のシアネートエステル化合物からなる点にも特
徴を有する。また、
【0016】 硬化触媒(C)が一般式(10) Y−Z ・・・・(10) (Yは Mn2+、Mn3+、Co2+、Co3+、Cu2+
Zn2+、Ni2+、Al3+、Fe3+の各金属イオンを表わ
す。Zはナフテン酸、オクチル酸、アセチルアセトネー
ト等の有機アニオンを表わす。]で表わされる金属塩お
よび金属錯体、フェノール類、3級アミン類、及びこれ
らの1種以上の組合せから選択された少なくとも1種の
化合物である点にも特徴を有する。また、
【0017】 (A)成分100重量部に対して
(B)成分が 0〜400重量部、(C)成分が 0〜
10重量部である点にも特徴を有する。また、 〜のいずれかに記載の硬化性樹脂組成物を用い
て製造される銅張積層板を提供する。また、
【0018】 〜のいずれかに記載の硬化性樹脂
組成物を用いて製造されるフレキシブル銅張積層板を提
供する。また、 〜のいずれかに記載の硬化性樹脂組成物を用い
て製造されるTABフイルムキャリアテープを提供す
る。 また、必要によっては、 上記〜のいずれかに記
載の硬化性樹脂組成物に対して可撓性付与剤を含むこと
ができる。
【0019】以下、本発明にかかる樹脂組成物の各成分
について説明する。 〔1〕本発明のシアネートエステル化合物およびその重
合体(A)とは、ポリフェノール類とシアン酸を縮重合
させて得られる、いわゆるシアネートエステル樹脂であ
る。代表的なものに、ビスフェノールAジシアネートが
挙げられる。
【0020】その他に、本発明に使用できる(A)成分
の例としては、一般式(4)
【化25】 で示されるフェノールノボラックポリシアネート、一般
式(5)
【化26】 で示されるヘキサフルオロビスフェノールAジシアネー
ト、
【0021】一般式(6)
【化27】 で示されるエチリデンビス−4,1−フェニレンジシア
ネート、一般式(7)
【化28】 で示される4,4’−(1,3−フェニレンジイソプロ
ピリデン)ジフェニルシアネート、
【0022】一般式(8)
【化29】 で示されるテトラオルトメチルビスフェノールFジシア
ネート、一般式(9)
【化30】 (R1 〜R4 はそれぞれ、独立して水素原子、メチル
基、CF3 基、ハロゲン原子のいずれかを表わす。)で
示されるビフェニルシアネートエステル類、
【0023】これらシアネートエステル樹脂のシアネー
ト基が0−50%重合したシアネートエステル樹脂、お
よびそれらの1種以上の組合せから選択された少なくと
も1種以上のシアネートエステル化合物も使用可能であ
る。また、粘度を調整するために、メチルエチルケトン
やアセトンなどの溶剤も含むことができる。
【0024】〔2〕エポキシ樹脂(B)とは、グリシジ
ル基を2個以上もつものであればなんでも良い。例え
ば、ビスフェノールAとエピクロロヒドリンを反応させ
て得られる、いわゆるビスフェノールA型エポキシ樹脂
[エポキシ当量189]がある。このビスフェノールA
型エポキシ樹脂には、種々の重合度のもが使用可能であ
る。
【0025】また、難燃性を付与するために、ハロゲン
基を導入したものも使用可能である。例えば、テトラブ
ロモビスフェノールAとエピクロロヒドリンとの縮重合
物、[臭素含有量49%、エポキシ当量460]があ
る。そのほか、一般式(3)
【化31】 [R1 〜R3 は、独立して水素原子、メチル基、ハロゲ
ン基を示し、nは0ないし6の整数を表わす。]に示さ
れるノボラック型エポキシ樹脂も使用可能である。
【0026】これらエポキシ樹脂(B)は、シアネート
エステル化合物(A)100重量部に対して0〜400
重量部、好ましくは0〜200重量部、より好ましくは
10〜100重量部の範囲で用いられる。0重量部、つ
まりエポキシ樹脂を全く使用しない場合はシアネートエ
ステル化合物(A)単独で硬化が起こり、トリアジン環
を形成して硬化が進む。エポキシ樹脂(B)を併用する
と、シアネート基とグリシジル基の反応も平行して起こ
り、オキサドリドン環を形成する。グリシジル基が存在
する限りシアネート基との反応は進む。
【0027】従って、多量にエポキシ樹脂を配合する
と、反応相手のシアネート基が不足するので、おのずか
らエポキシ樹脂の配合可能上限は決まってくる。本発明
によれば、いずれのエポキシ樹脂であっても、シアネー
トエステル化合物100重量部に対して400重量部が
上限であり、それ以上の配合は実用的でない。必要によ
っては、エポキシ樹脂用硬化剤も使用することができ
る。例えば、有機酸無水物、アミン類、フェノール類な
どがある。
【0028】本発明の硬化触媒(C)とは、一般式(10) Y−Z ・・・・(10) (Yは Mn2+、Mn3+、Co2+、Co3+、Cu2+
Zn2+、Ni2+、Al3+、Fe3+、の各金属イオンを表
わす。Zはナフテン酸、オクチル酸、アセチルアセトネ
ート等の有機アニオンを表わす。)で表わされる金属塩
および金属錯体、フェノール類、3級アミン類、或いは
これらの混合物を指す。これら硬化触媒(C)は、シア
ネートエステル化合物(A)100重量部に対して0〜
10重量部、好ましくは0〜5重量部、より好ましくは
0.0001〜2重量部の範囲で用いられる。
【0029】金属塩および金属錯体としては、例えばオ
クチル酸マンガン、ナフテン酸マンガン、オクチル酸コ
バルト、ナフテン酸コバルト、オクチル酸銅、ナフテン
酸銅などがある。フェノール類としては、例えばフェノ
ール、クレゾール、ビスフェノールA、ノニルフェノー
ル、ジノニルフェノール、サリチル酸などがある。3級
アミンとしては、例えばイミダゾール、2−メチルイミ
ダゾール、2−エチル−4−メチルイミダゾール、2−
フェニルイミダゾールなどがある。または、これらの1
種以上の混合物であってもよい。
【0030】これら各成分(A)〜(C)は、150℃
以下の温度で加温され液状の状態で混合される。さらに
必要に応じて、メチルエチルケトン、アセトンなどの溶
媒を使用することができる。溶媒は場合によっては粘度
調整のため、必要な場合がある。実用上、溶媒を加えて
粘度を100センチポイズ〜50,000センチポイズ
の範囲になるよう調整するのが好ましい。
【0031】本発明による硬化性樹脂組成物は実質的に
混合物である。従って、工業的製造は比較的容易であ
り、適当な加熱装置の付いた撹拌機を用いて製造するこ
とができる。本発明の硬化性樹脂組成物は、必要に応じ
て種々の安定剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、充填剤、
難燃剤、顔料、増量剤等の添加剤を加えても良い。
【0032】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説
明するがこれらは本発明の範囲を制限しない。 (実施例1)撹拌装置の付いた反応容器の中に、下記一
般式(4) のシアネートエステル樹脂(フェノールノボッ
ラクポリシアネート、nは約1.0)55重量部、ビス
フェノールA型エポキシ樹脂(エポキシ当量は189)
45重量部、メチルエチルケトン 33.33重量部、
オクチル酸マンガンのミネラルスピリット溶液(マンガ
ンイオン含量8%)0.018重量部、2−メチルイミ
ダゾール0.012重量部を投入し、環流冷却しながら
80℃、1時間撹拌し、樹脂組成物を得た。
【0033】
【化32】 この混合物をポリイミドフィルム〔カプトン200H;
商品名、東レデユポン(株)製〕にバーコーターにて最
終膜厚が35μmの塗膜を形成し、170℃で5分間予
備硬化した。このポリイミドと銅箔〔CF T−8;商
品名、福田金属箔粉(株)製〕とを、15Kg/cm2
の圧力で177℃で1時間プレスした。さらに、210
℃で1時間後硬化してフレキシブル銅張積層板を得た。
得られたフレキシブル銅張積層板のポリイミドとの接着
強度および、銅箔との接着強度を常態と260℃とで5
分半田浴に浸漬した後で測定した。
【0034】上記シアネートエステル樹脂55重量部、
ビスフェノールA型エポキシ樹脂(エポキシ当量=18
9)、オクチル酸マンガンのミネラルスピリット溶液
(マンガンイオン含量8%)0.018重量部、2−メ
チルイミダゾール0.012重量部を投入し、90℃で
1時間撹拌してメチルエチルケトンを含有しない樹脂組
成物を得た。縦、横それぞれ10cm、厚み2mmの金
型に注型し、177℃で1時間、さらに210℃で1時
間後硬化した。得られた硬化物の誘電率、誘電損失、お
よびガラス転移点を測定した。
【0035】(実施例2)下記一般式(5) のシアネート
基が30%反応したシアネートエステル樹脂を使用する
他は実施例1と同様に操作した。
【化33】
【0036】(実施例3)下記一般式(6) のシアネート
エステル樹脂を使用する他は実施例1と同様に操作し
た。
【化34】
【0037】(実施例4)下記一般式(7) のシアネート
基が26%反応したシアネートエステル樹脂を使用する
他は実施例1と同様に操作した。
【化29】
【0038】(実施例5)下記一般式(7) のシアネート
基が30%反応したシアネートエステル樹脂を使用する
他は実施例1と同様に操作した。
【化35】
【0039】(比較例)撹拌装置の付いた反応容器の中
に、臭素化ビスフェノールA型エポキシ樹脂(エポキシ
当量=480、臭素含有量=20.5%)100重量
部、ジシアンジアミド 2.68重量部、2−メチルイ
ミダゾール 0.1重量部、メチルエチルケトン 3
3.33重量部、メチルセロソルブ 34重量部を投入
し、環流冷却しながら、80℃で1時間撹拌し、樹脂組
成物を得た。
【0040】この混合物をポリイミドフィルム〔カプト
ン200H;商品名、東レデユポン(株)製〕にバーコ
ーターにて最終膜厚が35μmの塗膜を形成し、170
℃で5分予備硬化した。このポリイミドと銅箔〔CF
T−8(商品名;福田金属箔粉(株)製〕とを、15K
g/cm2 の圧力で170℃で1時間プレスした。得ら
れたフレキシブル銅張積層板のポリイミドとの接着強度
および、銅箔との接着強度を常態と260℃とで5分半
田浴に浸漬した後で測定した。
【0041】注型物を得るために、この樹脂組成物をエ
バポレーターに投入し、100℃で2時間撹拌して溶剤
を除去した。この溶剤を除去した樹脂組成物を、縦、横
それぞれ10cm、厚み2mmの金型に注型し、170
℃で1時間硬化した。得られた硬化物の誘電率、誘電損
失、およびガラス転移点を測定した。それらの結果を表
1に示す。
【0042】
【表1】
【0043】接着強度はJIS−C6481に記載され
た方法に準じて測定した。 (注)*);インストロンMODEL 1125型引張
試験装置で測定。 **);Aはフィルムにて破壊したことを示す。 ***);安藤電気(株)製TR1100型誘電損失測
定器にて測定。 ****);オリエンテック(株)製DDV25FP粘
弾性測定器にて測定。
【0044】該表1において、各実施例を比較例と比較
することにより本発明の有効性を見い出せる。比較例に
示した配合例は一般にFR−4と呼ばれている銅張積層
板に用いられている樹脂組成物である。表1によれば、
本発明による樹脂組成物からなるフレキシブル銅張積層
板、および硬化物は優れた接着性、耐熱性、および電気
特性を有していることが分かる。
【0045】
【発明の効果】以上の通り、本発明に係る特定の特定構
造のシアネートエステルおよびそのプレポリマー、エポ
キシ樹脂、硬化触媒からなる硬化性樹脂組成物からの硬
化物は、耐熱性に優れているだけでなく、ポリイミドフ
イルムおよび銅箔との優れた接着性、および電気特性を
有し、高性能なフレキシブル銅張積層板およびTABフ
イルムキャリアテープを製造するのに適する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08G 73/06 NTM

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A) 一般式(1) 【化1】 (R1 〜R6 は夫々独立して水素原子、メチル基、CF
    3 基、ハロゲン原子のいずれかを表わす。)で表わされ
    るシアネートエステル類、 一般式(2) 【化2】 (R1 〜R3 は、独立して水素原子、メチル基、ハロゲ
    ン基を示し、n は0〜6の整数を表わす。)で表わされ
    るポリシアネートエステル類、 4,4’−(1,3−フェニレンジイソプロピリデン)
    ジフェニルシアネート、 それらシアネートエステル化合物のシアネート基が0−
    50%重合したシアネートエステル樹脂、およびそれら
    の1種以上の組合せから選択された少なくとも1種のシ
    アネートエステル化合物、 (B) エポキシ樹脂、 (C) 硬化触媒、 からなることを特徴とする硬化性樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 該エポキシ樹脂(B)がエポキシ当量が
    170−1000gr/eqで臭素含有量が0−60%
    であるビスフェノールA型エポキシ樹脂、 一般式(3) 【化3】 (R1 〜R3 は、独立して水素原子、メチル基、ハロゲ
    ン基を示し、n は0〜6の整数を表わす。) で表わされ
    るエポキシ樹脂、およびそれらの1種以上の組合せから
    選択された少なくとも1種のエポキシ樹脂であることを
    特徴とする、請求項1記載の硬化性樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 シアネートエステル樹脂(A)が一般式
    (4) 【化4】 (nは0〜6の整数を表わす。)で示されるフェノール
    ノボラックポリシアネート、 一般式(5) 【化5】 で示されるヘキサフルオロビスフェノールAのジシアネ
    ート、 一般式(6) 【化6】 で示されるエチリデンビス−4,1−フェニレンジシア
    ネート、 一般式(7) 【化7】 で示される4,4’−(1,3−フェニレンジイソプロ
    ピリデン)ジフェニルシアネート、 一般式(8) 【化8】 で示されるテトラオルトメチルビスフェノールFジシア
    ネート、 一般式(9) 【化9】 (R1 〜R4 はそれぞれ、独立して水素原子、メチル
    基、CF3 基、ハロゲン原子のいずれかを表わす。)で
    示されるビフェニルシアネートエステル類、これらシア
    ネートエステル化合物のシアネート基が0−50%重合
    したシアネートエステル樹脂、およびそれらの1種以上
    の組合せから選択された少なくとも1種のシアネートエ
    ステル化合物からなることを特徴とする、請求項1又は
    2記載の硬化性樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 シアネートエステル樹脂(A)が一般式
    (4) 【化10】 (nは0〜6の整数を表わす。)で示されるフェノール
    ノボラックポリシアネート、 一般式(5) 【化11】 で示されるヘキサフルオロビスフェノールAのジシアネ
    ート、 一般式(6) 【化12】 で示されるエチリデンビス−4,1−フェニレンジシア
    ネート、 一般式(7) 【化13】 で示される4,4’−(1,3−フェニレンジイソプロ
    ピリデン)ジフェニルシアネート、 一般式(8) 【化14】 で示されるテトラオルトメチルビスフェノールFジシア
    ネート、 一般式(9) 【化15】 (R〜Rはそれぞれ、独立して水素原子、メチ
    ル基、CF基、ハロゲン原子のいずれかを表わ
    す。)で示されるビフェニルシアネートエステル類、 これらシアネートエステル化合物のシアネート基が0−
    50%重合したシアネートエステル樹脂、およびそれら
    の1種以上の組合せから選択された少なくとも1種のシ
    アネートエステル化合物からなることを特徴とする、請
    求項1又は2記載の硬化性樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 硬化触媒(C)が一般式(10) Y−Z ・・・・(10) (Yは Mn2+、Mn3+、Co2+、Co3+、Cu2+
    Zn2+、Ni2+、Al3+、Fe3+の各金属イオンを表わ
    す。Zはナフテン酸、オクチル酸、アセチルアセトネー
    ト等の有機アニオンを表わす。]で表わされる金属塩お
    よび金属錯体、フェノール類、3級アミン類、及びこれ
    らの1種以上の組合せから選択された少なくとも1種の
    化合物であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれ
    かに記載の硬化性樹脂組成物。
  6. 【請求項6】 (A)成分100重量部に対して(B)
    成分が 0〜400重量部、(C)成分が 0〜10重
    量部であることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか
    に記載の硬化性樹脂組成物。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載の硬化性
    樹脂組成物を用いて製造されることを特徴とする銅張積
    層板。
  8. 【請求項8】 請求項1〜6のいずれかに記載の硬化性
    樹脂組成物を用いて製造されることを特徴とするフレキ
    シブル銅張積層板。
  9. 【請求項9】 請求項1〜6のいずれかに記載の硬化性
    樹脂組成物を用いて製造されることを特徴とするTAB
    フイルムキャリアテープ。
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