JPH08176299A - 樹脂組成物 - Google Patents

樹脂組成物

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JPH08176299A
JPH08176299A JP33661594A JP33661594A JPH08176299A JP H08176299 A JPH08176299 A JP H08176299A JP 33661594 A JP33661594 A JP 33661594A JP 33661594 A JP33661594 A JP 33661594A JP H08176299 A JPH08176299 A JP H08176299A
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cyanate
cyanate ester
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polymer
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JP33661594A
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Kanichi Yokota
完一 横田
Yasunori Shimizu
安則 清水
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Asahi Ciba Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/38Improvement of the adhesion between the insulating substrate and the metal
    • H05K3/386Improvement of the adhesion between the insulating substrate and the metal by the use of an organic polymeric bonding layer, e.g. adhesive

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  • Epoxy Resins (AREA)
  • Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 シアネートエステル化合物(A)〔フェノー
ルノボラックポリシアネート、ヘキサフルオロビスフェ
ノールAジシアネート、エチリデンビス−4,1−フェ
ニレンジシアネート、4,4’−(1,3−フェニレン
ジイソプロピリデン)ジフェニルシアネート、それらの
シアネート基が0−50%重合したシアネートエステル
樹脂、およびそれらの1種以上のシアネートエステル化
合物の混合物、硬化触媒(B)〔金属塩、または金属錯
体、フェノール類、イミダゾール類〕、必要に応じて、
エポキシ樹脂、硬化剤、熱可塑樹脂等の可撓性付与剤を
含む樹脂組成物。 【効果】 耐熱性、可撓性、接着性、優れた電気特性と
を同時に満足する硬化物または接着剤、含浸積層剤など
を提供することができる。この樹脂組成物は、フレキシ
ブル銅張積層板や、TABフィルムキャリアテープなど
の製造に好適である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規な樹脂組成物並び
にその組成物からなる銅張積層板用樹脂、TABフイル
ムキャリアテープ用接着剤、更に該樹脂を用いたフレキ
シブル銅張積層板に関するものである。さらに詳細に
は、本発明の樹脂組成物は、ジシアネートエステルおよ
び/又はその誘導体を主成分とし、さらに硬化触媒、必
要に応じてエポキシ樹脂、硬化剤等を含む樹脂組成物に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般にフレキシブル銅張積層板は、ポリ
イミドやポリエステルなどのフイルムを銅箔と接着剤で
貼り合わせるといった手法で製造される。該接着剤に
は、エポキシ系のものが利用されている。さらに、可撓
性を付与するために熱可塑樹脂が併用される場合が多
い。これら技術は公知であり例を挙げると、1990年
(株)工業調査会刊行”TAB技術入門”、昭和60年
昭晃堂刊行”新エポキシ樹脂”477頁垣内 弘編著、
特公平5−62156号公報等にその詳細が記載されて
いる。
【0003】一方、近年の電子産業における技術の発展
は目覚ましいものがあり、フレキシブル銅張積層板およ
びTABフイルムキャリアテープにも、より過酷な条件
を満たし、優れた特性を持つものであることが要求され
ている。とりわけ信号速度の高速化および集積回路の高
密度化に伴って、これら材料にも低誘電率でかつ低誘電
損失、さらには、高耐熱特性を併せ持つことが要求され
つつある。
【0004】フレキシブル銅張積層板は、ポリイミドや
ポリエステルなどのフイルムを接着剤を用いて銅箔と貼
り合わせて製造される。また、TABフイルムキャリア
テープにも銅箔と貼り合わせる工程には接着剤が用いら
れており、実質的にフレキシブル銅張積層板と構造上、
同一であるといえる。このような用途に適合する樹脂組
成物には、高度の耐熱性と可撓性がまず要求される。こ
れらについては先に述べた公知文献にその詳細が開示さ
れている。
【0005】例えば、ビスフェノールA型エポキシ樹脂
を主体に硬化剤にジシアンジアミドを使用したものを挙
げることができる。また、可撓性を付与するため熱可塑
樹脂も併用される場合があり、例を挙げると、反応性液
状ゴム(例えば、両末端にカルボキシル基などの反応基
を導入した液状アクリロニトリル−ブタジエン共重合ゴ
ム)などが併用される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】これら可撓性付与剤を
使用すれば、ポリイミドフイルムや銅箔との接着性は大
幅に改善されるが、使用する量が増すに従い、著しく耐
熱性を損なう。また、これら可撓性付与剤を使用しなく
とも、エポキシ樹脂を基本とした従来の技術では耐熱性
は170℃が限界である。誘電率、誘電損失も、それぞ
れ3.5MHz、0.015MHz程度が限界である。
【0007】先に述べたように、最近の電子産業の技術
は信号速度のより高速化、高周波化、および回路の高密
度化が進んでおり、従来の技術では対応しきれない分野
が多数発生するようになってきた。フレキシブル銅張積
層板およびTABフイルムキャリアテープでも事情は同
じである。つまり、耐熱性、電気特性、可撓性および接
着性という、これら相反する特性を同時に満足するのは
長年の懸案であった。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らはかかる目的
を達成すべく種々の検討を重ねた結果、シアネートエス
テル樹脂の構造、種類、組成などについて鋭意検討を重
ねた結果、驚くべきことに、ある特定の構造を持ったシ
アネートエステル樹脂の硬化物がこれら相反する特性を
同時に満足し、かつ上記用途に特に優れた材料であるこ
とを見い出し、本発明を完成するに至った。
【0009】すなわち、本発明は: 〔A〕 一般式 (1) :
【化7】 で表わされるシアネートエステル類(ただし、R1 〜R
6 はそれぞれ独立して水素原子、メチル基、CF3 基、
ハロゲン原子のいずれかを表わす。)
【0010】一般式 (2) :
【化8】 (ただし、R1 〜R3 は独立して水素原子、メチル基、
ハロゲン基を示し、n は0ないし6の整数を表わす。)
で表わされるポリシアネートエステル、4,4’−
(1,3−フェニレンジイソプロピリデン)ジフェニル
シアネート、それらシアネートエステル樹脂のシアネー
ト基が0〜50%重合したシアネートエステル樹脂、
【0011】およびそれらの1種以上の組合せから選択
されたシアネートエステル及びその重合体(プレポリマ
ー)の混合物、からなる群から選択された少なくとも1
種のシアネートエステル及びその重合体(プレポリマ
ー)、 〔B〕 硬化触媒、からなる樹脂組成物を提供する。ま
た、
【0012】 シアネートエステル及びその重合体
(プレポリマー)(A)が下記式(3)、(4) 、(5) 、(6)
【化9】 (nは、0ないし6の整数を表わす。)で示されるフェ
ノールノボラックポリシアネート、
【0013】
【化10】 で示されるヘキサフルオロビスフェノールAジシアネー
ト、
【0014】
【化11】 で示されるエチリデンビス−4,1−フェニニレンジシ
アネート、
【0015】
【化12】 で示される4,4’−(1,3−フェニレンジイソプロ
ピリデン)ジフェニルシアネート、
【0016】それらシアネートエステル樹脂のシアネー
ト基が0−50%重合したシアネートエステル樹脂及
び、それらの1種以上の組合せから選択されたシアネー
トエステル及びその重合体(プレポリマー)の混合物、
のいずれかである点にも特徴を有する。また、
【0017】 硬化触媒(B)が、下記一般式(7) : Y−Z ・・・(7) (Yは Co3+、Cu2+、 Zn2+、Ni2+、Al3+
Fe3+の各金属イオンを表わし、Zはナフテン酸、オク
チル酸、アセチルアセトネート等の有機アニオンを表わ
す。)で表わされる金属塩および金属錯体、フェノール
類、3級アミン類、またはこれらの1種以上の化合物で
ある点にも特徴を有する。また、
【0018】 シアネートエステル及びその重合体
(プレポリマー)(A)100重量部に対して硬化触媒
成分(B)が 0〜10重量部である点にも特徴を有す
る。また、 〜のいずれかに記載の樹脂組成物を用いて製造
される銅張積層板を提供する。さらに、 銅張積層板がフレキシブル銅張積層板である点にも
特徴を有する。また、 〜のいずれかに記載の樹脂組成物を用いて製造
されるTABフイルムキャリアテープを提供する。
【0019】以下、本発明を具体的に説明する。本発明
の要旨は、前記特許請求の範囲に記載した通りのもので
あるが、その特徴を要約すると: [1]特定のシアネートエステルおよびその重合体(プ
レポリマー)(A)、[2]硬化触媒、(B)および
[3]必要に応じてエポキシ樹脂、硬化剤、反応性液状
ゴム(例えば、両末端にカルボキシル基などの反応基を
導入した液状アクリロニトリル−ブタジエン共重合ゴ
ム)や熱可塑性樹脂などの可撓性付与剤などからなる樹
脂組成物である。
【0020】上記特定のシアネートエステルおよびその
重合体(プレポリマー)(A)を以下の明細書におい
て、単に「シアネートエステル化合物」と略称する。本
発明の樹脂組成物からの硬化物は、耐熱性に優れている
だけでなく、優れたポリイミドフイルムと銅箔の接着性
および電気特性を有しており、高性能な銅張積層板、特
にフレキシブル銅張積層板やTABフイルムキャリアテ
ープを製造するのに適している。
【0021】本発明のシアネートエステル化合物(A)
は、代表的にはポリフェノール類とシアン酸を縮重合さ
せることにより得られる、いわゆるシアネートエステル
樹脂である。例えばビスフェノールAジシアネートが挙
げられる。その他に、本発明に使用できる例として下記
の一般式で示される化合物が挙げられる。すなわち、下
記一般式(3) 、(4) 、(5) 、(6) :
【0022】
【化13】 (nは、0ないし6の整数を表わす。)で示されるフェ
ノールノボラックポリシアネート、
【0023】
【化14】 で示されるヘキサフルオロビスフェノールAジシアネー
ト、
【0024】
【化15】 で示されるエチリデンビス−4,1−フェニニレンジシ
アネート、
【0025】
【化16】 で示される4,4’−(1,3−フェニレンジイソプロ
ピリデン)ジフェニルシアネートがある。
【0026】また、これらシアネートエステル樹脂のシ
アネート基が0−50%重合したシアネートエステル樹
脂も使用可能である。これらシアネートエステル化合物
は単独で用いてもよく、場合によってはこれらシアネー
トエステル化合物の1種以上の組合せからなるシアネー
トエステル化合物の混合物であってもよい。
【0027】また樹脂組成物の粘度を調整するために、
メチルエチルケトンやアセトンなどの溶剤(希釈剤)も
含むことができる。本発明による樹脂組成物には、エポ
キシ樹脂を混合することができる。そのエポキシ樹脂
は、グリシジル基を2個以上持つものであれば何でも良
い。例を挙げると、ビスフェノールAとエピクロルヒド
リンを反応させて得られる、いわゆるビスフェノールA
型エポキシ樹脂[エポキシ当量189]がある。このビ
スフェノールA型エポキシ樹脂には種々の重合度のもの
が使用可能である。
【0028】また、難燃性を付与するために、ハロゲン
基を導入したものも使用可能である。例えば、テトラブ
ロモビスフェノールAとエピクロルヒドリンとの縮重合
物、[臭素含有量49%、エポキシ当量460]があ
る。そのほか、一般式(8) に示される化合物:
【化17】 (R1 〜R3 は、独立して水素原子、メチル基、ハロゲ
ン基を示し、n は0ないし6の整数を表わす。)に示さ
れるノボラック型エポキシ樹脂も使用可能である。
【0029】これらエポキシ樹脂はシアネートエステル
化合物(A)100重量部に対して0〜400重量部の
範囲で用いられる。0重量部、つまりエポキシ樹脂を全
く使用しない場合はシアネートエステル化合物(A)単
独での硬化が起こり、トリアジン環を形成して硬化が進
む。しかしながら、エポキシ樹脂を併用すると、シアネ
ート基とグリシジル基の反応も平行して起こり、オキサ
ドリドン環を形成する。グリシジル基が存在する限りシ
アネート基との反応は進む。従って、多量にエポキシ樹
脂を配合すると、反応相手のシアネート基が不足するの
で、自ずからエポキシ樹脂の配合可能上限は決まってく
る。
【0030】この場合、いずれのエポキシ樹脂であって
も、シアネートエステル化合物(A)100重量部に対
して400重量部が上限であり、それ以上の配合は実用
的でない。必要によっては、エポキシ樹脂用の硬化剤も
使用することができる。例を挙げるなら、有機酸無水
物、アミン類、フェノール類などがある。本発明に用い
ることができる硬化触媒(B)とは、下記一般式(7) : Y−Z ・・・(7) (YはCo3+、Cu2+、Zn2+、Ni2+、Al3+、Fe
3+の各金属イオンを表わし、Zはナフテン酸、オクチル
酸、アセチルアセトネート等の有機アニオンを表わ
す。)で表わされる金属塩および金属錯体、フェノール
類、3級アミン類、場合によってはそれらの混合物を指
す。
【0031】硬化触媒として金属塩および金属錯体の例
を挙げれば、オクチル酸マンガン、ナフテン酸マンガ
ン、オクチル酸コバルト、ナフテン酸コバルト、オクチ
ル酸銅、ナフテン酸銅などがある。また、フェノール類
としては、フェノール、クレゾール、ビスフェノール
A、ノニルフェノール、ジノニルフェノール、サリチル
酸等がある。3級アミンとしては、イミダゾール、2メ
チルイミダゾール、2エチル4メチルイミダゾール、2
フェニルイミダゾールなどがある。または、これらの1
種以上を組み合わせた混合物であってもよい。これら各
成分(A)、(B)等は150℃以下の温度で加温さ
れ、液状の状態で混合される。
【0032】さらに必要に応じて、メチルエチルケト
ン、アセトンなどの溶媒(希釈剤)を使用することがで
きる。溶媒は場合によっては粘度調整のため、必要な場
合がある。実用上、溶媒を加えて粘度を100センチポ
イズ−50000センチポイズの範囲になるよう調整す
るのが好ましい。本発明による樹脂組成物は、実質的に
混合物である。従って工業的製造は比較的容易であり、
適当な加熱装置の付いた撹拌機を用いて製造することが
できる。
【0033】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説
明するが、これらは本発明の範囲を制限しない。 (実施例1)撹拌装置の付いた反応容器の中に、下記式
(3) のシアネートエステル樹脂(フェノールノボラック
ポリシアネート、n= 約1.0)100重量部、メチ
ルエチルケトン 33.33重量部、ノニルフェノール
1重量部、オクチル酸マンガンのミネラルスピリット
溶液(マンガンイオン含量8%)0.1125重量部を
投入し、環流冷却しながら80℃1時間撹拌し、樹脂組
成物を得た。
【化18】
【0034】この混合物をポリイミドフィルム〔カプト
ン200H、商品名、東レデュポン(株)製」にバーコ
ーターにて最終膜厚が35μmの塗膜を形成し、170
℃5分間予備硬化した。このポリイミドと銅箔〔CF
T−8、商品名、福田金属箔粉(株)製〕とを、15k
g/cm2 の圧力で177℃、1時間プレスした。さら
に230℃、5時間後硬化してフレキシブル銅張積層板
を得た。得られたフレキシブル銅張積層板のポリイミド
との接着強度および、銅箔との接着強度を常態と260
℃、5分半田浴に浸漬した後で測定した。上記のシアネ
ートエステル樹脂100重量部、、ノニルフェノール
1重量部、
【0035】また、オクチル酸マンガンのミネラルスピ
リット溶液(マンガンイオン含量8%)0.1125重
量部を投入し、90℃、1時間撹拌してメチルエチルケ
トンを含有しない樹脂組成物を得た。縦、横それぞれ1
0cm、厚み2mmの金型に注型し、177℃、1時
間、さらに230℃、5時間後硬化した。得られた硬化
物の誘電率と誘電損失、およびガラス転移点を測定し
た。
【0036】(実施例2)下記式(4) のシアネート基が
30%反応したシアネートエステル樹脂を使用する他は
実施例1と同様に操作した。
【化19】
【0037】(実施例3)下記式(5) のシアネートエス
テル樹脂を使用する他は実施例1と同様に操作した。
【化20】
【0038】(実施例4)下記式(6) のシアネート基が
26%反応したシアネートエステル樹脂を使用する他は
実施例1と同様に操作した。
【化21】
【0039】(比較例)撹拌装置の付いた反応容器の中
に、臭素化ビスフェノールA型エポキシ樹脂(エポキシ
当量480、臭素含有量20.5%)100重量部、ジ
シアンジアミド2.68重量部、2−メチルイミダゾー
ル 0.1重量部、メチルエチルケトン 33.33重
量部、メチルセロソルブ 34重量部投入し、還流冷却
しながら、80℃、1時間撹拌し、樹脂組成物を得た。
この混合物をポリイミドフィルム〔カプトン200H、
商品名、東レデユポン(株)製〕にバーコーターにて最
終膜厚が35μmの塗膜を形成し、170℃、5分予備
硬化した。このポリイミドと銅箔〔CF T−8、商品
名、福田金属箔粉(株)製〕とを、15kg/cm2
圧力で170℃、1時間プレスした。
【0040】得られたフレキシブル銅張積層板のポリイ
ミドとの接着強度および、銅箔との接着強度を常態と2
60℃、5分間半田浴に浸漬した後で測定した。注型物
を得るために、この樹脂組成物をエバポレーターに投入
し、100℃、2時間撹拌して溶剤を除去した。この溶
剤を除去した樹脂組成物を、縦、横それぞれ10cm、
厚み2mmの金型に注型し、170℃、1時間硬化し
た。得られた硬化物の誘電率、誘電損失およびガラス転
移点を測定した。表1に結果を示す。
【0041】
【表1】
【0042】(注)接着強度は、JIS−C6481に
記載されている方法で測定した。 *):インストロンMODEL 1125型引張試験装
置で測定。 **):Aはフィルムで破壊したことを示す。 ***):安藤電気(株)製TR1100型誘電損失測
定器で測定。 ****):オリエンテック(株)製DDV25FP粘
弾性測定器で測定。 この表1において、各実施例を比較例と対比すると、本
発明の有効性を見い出せる。比較例に示した配合例は一
般にFR−4と呼ばれている銅張積層板に用いられてい
る樹脂組成物である。表1によれば、本発明による樹脂
組成物からなるフレキシブル銅張積層板、および硬化物
は優れた接着性、耐熱性および電気特性を有しているこ
とが分かる。
【0043】
【発明の効果】本発明によると、特定の構造を有するシ
アネートエステル化合物を含む樹脂組成物としたので、
耐熱性、電気特性、可撓性および接着性というこれら相
反する特性を同時に満足する優れた特性を有する。特
に、本発明の樹脂組成物からの硬化物は、耐熱性に優れ
ているだけでなく、優れたポリイミドフイルムと銅箔の
接着性および電気特性を有しており、高性能な銅張積層
板、特にフレキシブル銅張積層板やTABフイルムキャ
リアテープを製造するのに適している。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 〔A〕 一般式 (1) : 【化1】 で表わされるシアネートエステル類(ただし、R1 〜R
    6 はそれぞれ独立して水素原子、メチル基、CF3 基、
    ハロゲン原子のいずれかを表わす。) 一般式 (2) : 【化2】 (ただし、R1 〜R3 は独立して水素原子、メチル基、
    ハロゲン基を示し、n は0ないし6の整数を表わす。)
    で表わされるポリシアネートエステル、4,4’−
    (1,3−フェニレンジイソプロピリデン)ジフェニル
    シアネート、それらシアネートエステル樹脂のシアネー
    ト基が0〜50%重合したシアネートエステル樹脂、お
    よびそれらの1種以上の組合せから選択されたシアネー
    トエステル及びその重合体(プレポリマー)の混合物、 からなる群から選択された少なくとも1種のシアネート
    エステル及びその重合体(プレポリマー)、 〔B〕 硬化触媒、からなることを特徴とする樹脂組成
    物。
  2. 【請求項2】 シアネートエステル及びその重合体(プ
    レポリマー)(A)が下記式(3) 、(4) 、(5) 、(6) : 【化3】 (nは、0ないし6の整数を表わす。)で示されるフェ
    ノールノボラックポリシアネート、 【化4】 で示されるヘキサフルオロビスフェノールAジシアネー
    ト、 【化5】 で示されるエチリデンビス−4,1−フェニニレンジシ
    アネート、 【化6】 で示される4,4’−(1,3−フェニレンジイソプロ
    ピリデン)ジフェニルシアネート、それらシアネートエ
    ステル樹脂のシアネート基が0−50%重合したシアネ
    ートエステル樹脂及び、それらの1種以上の組合せから
    選択されたシアネートエステル及びその重合体(プレポ
    リマー)の混合物、のいずれかであることを特徴とす
    る、請求項1記載の樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 硬化触媒(B)が、下記一般式(7) : Y−Z ・・・(7) (Yは Co3+、Cu2+、 Zn2+、Ni2+、Al3+
    Fe3+の各金属イオンを表わし、Zはナフテン酸、オク
    チル酸、アセチルアセトネート等の有機アニオンを表わ
    す。)で表わされる金属塩および金属錯体、フェノール
    類、3級アミン類、またはこれらの1種以上の化合物で
    あることを特徴とする請求項1記載の樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 シアネートエステル及びその重合体(プ
    レポリマー)成分(A)100重量部に対して硬化触媒
    成分(B)が0〜10重量部であることを特徴とする、
    請求項1記載の樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の樹脂組
    成物を用いて製造されることを特徴とする銅張積層板。
  6. 【請求項6】 銅張積層板がフレキシブル銅張積層板で
    あることを特徴とする請求項5記載の銅張積層板。
  7. 【請求項7】 請求項1〜4のいずれかに記載の樹脂組
    成物を用いて製造されることを特徴とするTABフイル
    ムキャリアテープ。
JP33661594A 1994-12-26 1994-12-26 樹脂組成物 Withdrawn JPH08176299A (ja)

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JP2006143874A (ja) * 2004-11-19 2006-06-08 Mitsubishi Gas Chem Co Inc 樹脂組成物及び硬化物
JP2016532354A (ja) * 2013-06-28 2016-10-13 サン−ゴバン パフォーマンス プラスティックス コーポレイション シアネート樹脂ブレンドおよび同樹脂ブレンドを含むレドーム

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