JPH08208731A - 安定化オレフィンポリマーの製造方法 - Google Patents

安定化オレフィンポリマーの製造方法

Info

Publication number
JPH08208731A
JPH08208731A JP7309801A JP30980195A JPH08208731A JP H08208731 A JPH08208731 A JP H08208731A JP 7309801 A JP7309801 A JP 7309801A JP 30980195 A JP30980195 A JP 30980195A JP H08208731 A JPH08208731 A JP H08208731A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
carbon atoms
butyl
tert
formula
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7309801A
Other languages
English (en)
Inventor
Martin Brunner
ブルンナー マルティン
Bruno Rotzinger
ロトツィンガー ブルーノ
Thomas Schmutz
シュミュッツ トーマス
Werner Stauffer
シュタウファー ヴェルナー
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Novartis AG
Original Assignee
Ciba Geigy AG
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ciba Geigy AG filed Critical Ciba Geigy AG
Publication of JPH08208731A publication Critical patent/JPH08208731A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F10/00Homopolymers and copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Transition And Organic Metals Composition Catalysts For Addition Polymerization (AREA)
  • Polymerization Catalysts (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 オレフィンの重合を妨害せず、優れた長期間
安定性特に、水との接触におけるポリマーの良好な保色
性を達成する安定化オレフィンポリマーの製造方法を提
供する。 【解決手段】 次式: 【化1】 〔式中、m=1のとき、n,p=1;m=2のとき、n
=1,p=0;m=3のとき、n,p=0であり;Rは
C1-18アルキル;R1 はH、C1-18アルキル;R2 は直
接結合、C1-12アルキレン;AはC1-6 アルキレン、C
5-6 シクロアルキレン;R3 はC1-18アルキル等;R4
はC1-18アルキルを表す。〕の化合物の少なくとも1種
(任意に他の安定剤を添加してもよい)を重合中に添加
することからなる、遷移金属触媒を使用する重合による
オレフィンポリマーの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は重合中に安定剤なら
びに所望により他の改質剤を添加する安定化オレフィン
ポリマーの製造方法に関する。本発明はまたこのように
得られたオレフィンポリマーにもまた関する。
【0002】
【従来の技術】有機金属錯体触媒(例えば、チグラー−
ナッタ触媒)によるオレフィンの低圧重合では通常、微
粉砕したポリマーで得て、それを加工により成形される
前に押出機中で押し出す。この粒状化において、安定
剤、腐食防止剤、着色強化剤(colour enhancers)、静電
防止剤または他の加工助剤のような物質を上記ポリマー
に添加する。しかし、例えば高分子量のポリマーを使用
するとき、この粒状化は常に望ましいわけではなくまた
は可能であるわけではない。
【0003】近年、遷移金属触媒〔固体担持触媒(solid
supported catalyst)〕を使用することにより、もはや
押出により粒状化しなくてよいが、直接的に加工できる
球状、粒状型ポリマーが製造されることがわかってい
る。
【0004】このように得られたポリマーはもはや粒状
化しなくてよいけれども、その後加工にそして重合中の
長期間安定性に重要である改質剤を加えるのが望まし
い。このような改質剤はまた、一般に触媒残渣または触
媒系の分解生成物によるとされる金属表面上のポリマー
の腐食作用を抑制する改質剤も含む。
【0005】ポリアルキルピペリジン型の立体障害性ア
ミン安定剤は重合を妨害せず、ポリマーを実質的に変色
させずおよび良好な熱的、酸化的安定性を達成すること
が公知である(EP−A−192987またはUS−5
244948)。
【0006】さらに、酸化防止剤として有機ホスフィッ
トおよびホスホナイトを重合中に添加することが提案さ
れている(EP−A−254348)。
【0007】重合の間の有機ホスフィットまたはホスホ
ナイトと共にポリアルキルピペリジン型の立体障害性ア
ミン安定剤を添加することもまた公知である(US−5
045577)。
【0008】
【課題を解決するための手段】驚いたことには、所望に
より他の改質剤とともに、アミノアルキル−1,1’−
ビフェニル−2,2’−ジイルホスフィットまたはアミ
ノアルキル−2,2’−アルキリデン−ビス(フェニ
ル)ホスフィットの添加がオレフィンの重合を妨害せ
ず、優れた長期間安定性を達成することが今や見いださ
れた。強調するべきは水との接触におけるポリマーの良
好な保色性である。
【0009】従って、本発明は次式:
【化5】 〔式中、m=1のとき、n=1およびp=1;m=2の
とき、n=1およびp=0;およびm=3のとき、nお
よびp=0を表し;ならびにRは炭素原子数1ないし1
8のアルキル基を表し;R1 は水素原子または炭素原子
数1ないし18のアルキル基を表し;R2 は直接結合ま
たは炭素原子数1ないし12のアルキレン基を表し;A
は炭素原子数1ないし6のアルキレン基または炭素原子
数5ないし6のシクロアルキレン基を表し;R3 は炭素
原子数1ないし18のアルキル基を表すか、または
【化6】 (式中、Yは
【化7】 を表し;A’は炭素原子数1ないし6のアルキレン基ま
たは炭素原子数5ないし6のシクロアルキレン基を表
し;m’は1または2を表し;p’は0または1を表
し;およびqは0ないし5を表し;ならびにA,R,R
1 およびR2 は上記で与えられた意味を表し;R4 は下
記で与えられる意味を表し;但し、p、p’およびqが
0を表すならば、−N−A’−Nは炭素原子数2ないし
10のジアザシクロアルキル基を表すか、またはmが1
を表しおよびpが0を表すならば、N−R3 は炭素原子
数2ないし10のアザシクロアルキル基もしくは炭素原
子数3ないし7のアザオキサシクロアルキル基を表
す。)を表される基を表し;R4 は炭素原子数1ないし
18のアルキル基を表す。〕で表される化合物の少なく
とも1種を添加することにより重合を行うことからな
る、遷移金属を使用する重合によるオレフィンポリマー
の製造方法に関する。
【0010】上述した構造の範囲における好ましい化合
物は、式(I)で表される化合物中、フェニル環中のR
が酸素原子に対してオルト位にある化合物である。
【0011】RおよびR1 で表される基は好ましくは直
鎖もしくは分枝鎖の炭素原子数4ないし8のアルキル基
であり、代表的にはn−ブチル基、第二ブチル基、第三
ブチル基、第三ペンチル基、2−エチルヘキシル基、n
−オクチル基および1,1,3,3−テトラメチルブチ
ル基である。特に好ましい基は第三ブチル基、第三ペン
チル基および1,1,3,3−テトラメチルブチル基で
ある。さらにまた、特にR1 が第三アルキル基の場合、
1 基は特別に好ましくは酸素原子に対してパラ位にあ
る。
【0012】R1 は水素原子または炭素原子数1ないし
18のアルキル基であってもよいが、好ましくは直鎖も
しくは分枝鎖のいずれかの炭素原子数1ないし8のアル
キル基であってよい。炭素原子数4ないし8の第三アル
キル基が特に好ましい。
【0013】R2 は好ましくは直接結合または式
【化8】 (式中、R5 およびR6 はおのおの独立して水素原子、
炭素原子数1ないし7のアルキル基、またはアリール基
を表し、但し、総炭素原子数は12個を超えない。)で
表されるアルキレン基である。代表的なアリール基は特
にフェニル基、トリル基、メシチル基、キシリル基なら
びに1−ナフチル基および2−ナフチル基である。
【0014】R2 は特に好ましくは直接結合、メチレン
基またはエチリデン基である。
【0015】R3 およびR4 は好ましくは炭素原子数1
ないし4のアルキル基である。
【0016】Aは好ましくはエチレン基またはトリメチ
レン基である。
【0017】式中、mが1、2または3を表し;Rが炭
素原子数1ないし4のアルキル基を表し;R1 が炭素原
子数1ないし8のアルキル基を表し;R2 が直接結合、
メチレンまたはエチリデン基を表し;ならびにR3 およ
びR4 が炭素原子数1ないし4のアルキル基を表す、式
(I)で表される化合物が特別に好ましい。
【0018】非常に特別に好ましい新規な化合物は、N
−メチルイミノジエタノール−ビス(3,3’,5,
5’−テトラ−第三ブチル−1,1’−ビフェニル−
2,2’−ジフェニル−2,2’−ジイル)ホスフィッ
トであり、特には2,2’,2”−ニトリロトリエタノ
ール−トリス(3,3’,5,5’−テトラ−第三ブチ
ル1,1’−ビフェニル−2,2’−ジイル)ホスフィ
ットである。
【0019】通常、ポリマーに基づいて、アミノアルキ
ル−1,1’−ビフェニル−2,2’−ジフェニル−
2,2’−ジイルホスフィットないしアミノアルキル−
2,2’−アルキリデン−ビス(フェニル)ホスフィッ
トを0.005ないし0.5重量%、好ましくは0.0
2ないし0.2重量%を使用する。
【0020】本方法により重合可能なオレフィンは、エ
チレンおよびα−オレフィン例えばプロピレン、1−ブ
テン、4−メチレンペンテ−1−エンもしくは5−メチ
ルヘキセ−1−エンまたはスチレン、ならびにオレフィ
ンの混合物、例えば高級α−オレフィンの少量との混合
物であるエチレン/プロピレンまたはプロピレンであ
る。本方法では、炭素原子数2個のオレフィンもしくは
炭素原子数3個のオレフィンならびにこれらのコポリマ
ーおよびスチレンが好ましい。本方法はエチレンおよび
プロピレンの重合および共重合のための、特に高分子量
PEまたはPPのための特に重要な方法である。高分子
量PEは即ち、250000より大きい分子量、または
5kgおよび190℃において1g/10分より小さい
メルトインデックスをもつ高分子量のPEと理解するべ
きである。
【0021】重合触媒は遷移金属触媒である。古典的な
チグラー触媒に加えて、固体担持触媒もまた好ましく使
用できる。適当な担持触媒は典型的に遷移金属(第四亜
族の元素の、例えばチタン、ジルコニウムまたはハフニ
ウムのようなもの、あるいはクロムのようなもの)およ
び、固体担体(代表的には、マグネシウムハライド、酸
化アルミニウムまたは二酸化ケイ素)の配合物からな
る。
【0022】第四亜族の元素の固体担持触媒は代表的に
は活性形態の無水マグネシウムジハライドおよびチタン
化合物からなる。周期表の第四亜族の他の金属(Zrお
よびHf)との触媒もまた適当である。活性形態のマグ
ネシウムジハライドはそのエックス線スペクトルにおい
て最も強い反射性の線は相当する不活性マグネシウムハ
ライドのスペクトルにおける線よりもより広範囲である
ことを意味する。マグネシウムジハライドとして二塩化
マグネシウムまたは二臭化マグネシウムを使用するのが
好ましい。チタン化合物は、好ましくはチタン−ハライ
ド結合の少なくとも1つを含む。四塩化チタンを使用す
ることが特に好ましい。チタン化合物は電子供与体、代
表的には、EP−A−0045977に記載されるよう
なカルボン酸エステル、またはEP−A−036149
4に記載されるような脂肪族エーテルと共に使用でき
る。マグネシウムハライド成分と、チタン化合物および
適当ならば電子供与体との反応の後、過剰のチタン化合
物および過剰の電子供与体は不活性溶媒、代表的にはヘ
キサンまたはヘプタンによって都合良く洗浄除去され
る。このように製造された触媒は、アルキル基の少なく
とも1つを有し、好ましくはアルカン中で溶液として使
用されるアルミニウム化合物との反応により活性化され
る。適当なアルミニウムアルキル類の実例は、Al(C
2 5 3 またはAl(C4 9 3 である。共活性剤
(co-activator)として電子供与体、都合良くは、EP−
A−0045977号に記載されたSi−O−C結合の
少なくとも1つを含む有機珪素化合物を使用できる。こ
のような珪素化合物の代表例はフェニルトリエトキシシ
ラン、フェニルトリメトキシシラン、ジフェニルジメト
キシシラン、メチルトリエトキシシラン、ジメチルジエ
トキシシラン、エチルトリメトキシシラン、シクロヘキ
シルトリエトキシシラン、ジシクロヘキシルジエトキシ
シラン、シクロヘキシルトリメトキシシランまたはシク
ロヘキシルジメトキシシランである。
【0023】別の遷移元素触媒は例えば、固体担体例え
ば酸化アルミニウムもしくは二酸化ケイ素またはそれら
の混合物の表面に被覆したクロム化合物よりなる。フィ
リップス触媒とも呼ばれるこのような触媒の実例はUS
2825271に見いだされる。大きい細孔容積および
大きい表面積をもつシリカゲル〔例えばダビソン ケミ
カル ディヴィジョン グレード 952(Davison Ch
emical Division grade 952)〕はクロム塩溶液(例え
ば、三塩化クロムもしくは三酸化クロムの水溶液)によ
り充填される。クロムの量は、シルカゲルがクロム0.
1ないし3%(好ましくはクロム約1%)で被覆される
ように計算され、および使用される水溶液の量はシリカ
ゲルの細孔容積に相当する。シリカゲル以外の担体は、
代表的にはアルミナ、アルミナシリカ、アルミニウムホ
スフェート(EP215336号,W.R.グレイス
アンド カンパニー(W.R.Grace & Co.)であってよく、
およびそれらの表面を改質されていてもよい〔例えばフ
ッ素含有担体、米国4011382,ユニオンカーバイ
ド社(Union Carbide)〕。これらの担体の形態は、乾燥
吸気または酸素で活性化の後、それらの表面が50m2
/gより大きくなり、およびそれらの細孔が0.5ml
/gよりも大きくなるようにする。純粋なクロム化合物
の代わりにクロム/チタンまたはクロム/鉄を使用する
ことも可能である〔US4011382、ユニオンカー
バイド社;DE2210959、US4041224、
コンプレックス社(Chemplex Co.) 〕。クロムで被覆さ
れた担体は通常、乾燥空気または酸素中、500ないし
約1000℃で、好ましくは700ないし900℃で活
性化される。クロム化合物は従ってクロムVIとして得ら
れると考えられる。酸素により処理された後、これらの
触媒はCOまたはエチレンにより活性化できる。500
℃より低い、好ましくは200℃ないし350℃の範囲
の温度で活性化が行われる。活性化中、クロム化合物は
クロムIIからIVまで還元される。この方法で活性化され
た触媒は導入時間を有しない。このような活性化を行わ
ない場合、活性化は重合中の行われる。バッチ法中で、
導入時間はしばしば観察される。活性化クロム化合物は
また、クロム有機化合物、例えばクロモセンジクロライ
ド、として担体に被覆することもできる〔W.L.キャ
リック(W.L.Carrick,et al),J.Polym.Sc
i.,A1,10,2609−2620(1972);
F.J.カロルら(F.J.Karol,et al.) ,J.Poly
m.Sci.,A1,10,2621−2637(19
72)、DE2802517、US3709853、D
E2742543,ユニオンカーバイド社〕。
【0024】これらの触媒を使用する重合は液相または
気相における公知の方法により行うことができる。液相
は、例えば脂肪族炭化水素または液体モノマーそれ自体
であってよい。
【0025】本発明の実施では、アミノアルキル−1,
1’−ビフェニル−2,2’−ジイルホスフィットまた
はアミノアルキル−2,2’−アルキリデン−ビス(フ
ェニル)ホスフィットは、重合の開始時、最中または終
了近くで重合媒体に添加される。バッチ重合の間では、
上記化合物および任意の他の改質剤を好ましくは開始時
に添加する。しばしば、大規模に行われる連続重合の間
では、上記化合物および任意の他の改質剤はまた、モノ
マーとは別にまたはモノマーと一緒に、連続的に添加さ
れる。
【0026】新規な方法は、好ましくは追加の安定剤を
使用して行われる。
【0027】本発明の特に好ましい具体例は、2,2,
6,6−テトラメチルピペリジン基の少なくとも1つを
含む少なくとも1種の他の添加剤、または立体障害性フ
ェノール型の酸化防止剤の他の添加剤と共に上記方法を
行うことからなる。2,2,6,6−テトラメチルピペ
リジン化合物と共にフェノールを使用することは特に好
ましい。
【0028】さらに添加し得る示された好ましい安定剤
を使用する他に、重合はまた、反応条件下で水を脱離し
ないハイドロタルサイト、ゼオライト、金属石ケン、金
属炭酸塩または金属酸化物の系列の化合物の少なくとも
1種の添加により行うことも可能である。
【0029】立体障害性アミン、好ましくはピペリジン
は特に光安定剤として知られているが、ここでは酸化防
止剤としても作用し、即ちそれらはポリマーに熱的酸化
安定性を与える。これらの化合物は式I’
【化9】 で表される基の1以上を含む。
【0030】それらは比較的低分子量(<700)の化
合物、または高分子量の化合物であってよい。後者の場
合、それらはまたオリゴマーまたはポリマー化合物であ
ってよい。
【0031】特に重要な安定剤は以下の種類のテトラメ
チルピペリジンである: a)式II
【化10】 〔式中、nが1ないし4、好ましくは1ないし2の数で
あり;R1 は水素原子、オキシル基、炭素原子数1ない
し12のアルキル基、炭素原子数3ないし8のアルケニ
ル基、炭素原子数3ないし8のアルキニル基、炭素原子
数7ないし12のアラルキル基、炭素原子数1ないし8
のアルカノイル基、炭素原子数3ないし5のアルケノイ
ル基、グリシジル基または基:−CH2 CH(OH)−
Z(式中、Zは水素原子、メチル基またはフェニル基を
表す。)を表し、R1 の好ましい意味は、炭素原子数1
ないし4のアルキル基、アリル基、ベンジル基、アセチ
ル基またはアクリロイル基であり;nが1の場合、R2
は水素原子、1以上の酸素原子で中断されていてもよい
炭素原子数1ないし18のアルキル基、シアノエチル
基、ベンジル基、グリシジル基、脂肪族、脂環式、アル
アリファチック(aralipatic) 、不飽和もしくは芳香族
カルボン酸、カルバミン酸またはリン含有酸の一価の基
あるいは、一価のシリル基を表し、好ましくは2ないし
18個の炭素原子の脂肪族カルボン酸の基、7ないし1
5個の炭素原子の脂環式カルボン酸の基、3ないし5個
の炭素原子のα,β−不飽和カルボン酸の基、または7
ないし15個の炭素原子の芳香族カルボン酸の基を表
し;nが2の場合、R2 は炭素原子数1ないし12のア
ルキレン基、炭素原子数4ないし12のアルケニレン
基、キシリレン基、脂肪族、脂環式、アルアリファチッ
ク(aralipatic) もしくは芳香族ジカルボン酸、ジカル
バミン酸もしくはリン含有酸の二価の基を表すか、ある
いは二価のシリル基を表し、好ましくは2ないし36個
の炭素原子の脂肪族ジカルボン酸の基、8ないし14個
の炭素原子の脂環式もしくは芳香族ジカルボン酸の基、
または8ないし14個の炭素原子の脂肪族、脂環式もし
くは芳香族ジカルバミン酸の基を表し;nが3の場合、
2 は脂肪族、脂環式または芳香族トリカルボン酸の三
価の基、芳香族トリカルバミン酸の三価の基、またはリ
ン含有酸の三価の基を表すか、あるいは三価のシリル基
を表し;ならびにnが4の場合、脂肪族、脂環式または
芳香族テトラカルボン酸の四価の基を表す。〕で表され
る化合物。
【0032】炭素原子数1ないし12のアルキル基とし
て定義された置換基は代表的にはメチル基、エチル基、
n−プロピル基、n−ブチル基、第二ブチル基、第三ブ
チル基、n−ヘキシル基、n−オクチル基、2−エチル
ヘキシル基、n−ノニル基、n−デシル基、n−ウンデ
シル基またはn−ドデシル基である。
【0033】炭素原子数1ないし18のアルキル基とし
てのR2 は上記に挙げた基であってよくおよびさらにn
−トリデシル基、n−テトラデシル基、n−ヘキサデシ
ル基またはn−オクタデシル基であってよい。
【0034】炭素原子数3ないし8のアルケニル基とし
てのR1 は代表的には1−プロペニル基、アリル基、メ
タリル基、2−ブテニル基、2−ペンテニル基、2−ヘ
キセニル基、2−オクテニル基、4−第三ブチル−2−
ブテニル基であってよい。
【0035】炭素原子数3ないし8のアルキニル基とし
てのR1 は好ましくはプロパルギル基である。
【0036】炭素原子数7ないし12のアラルキル基と
してのR1 は好ましくはフェネチル基でありおよび最も
好ましくはベンジル基である。
【0037】炭素原子数1ないし8のアルカノイル基と
してのR1 は代表的にはホルミル基、プロピオニル基、
ブチリル基、オクタノイル基であるが、好ましくはアセ
チル基であり、炭素原子数3ないし5のアルケノイル基
としてのR1 は好ましくはアクリロイル基である。
【0038】カルボン酸の一価の基として定義されるR
2 は代表的には酢酸、カプロン酸、ステアリン酸、アク
リル酸、メタクリル酸、安息香酸またはβ−(3,5−
ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン
酸の基である。
【0039】ジカルボン酸の二価の基として定義される
2 は代表的にはマロン酸、コハク酸、グルタル酸、ア
ジピン酸、スベリン酸、セバシン酸、マレイン酸、フタ
ル酸、ジブチルマロン酸、ジベンジルマロン酸、ブチル
−(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンジ
ル)マロン酸またはビシクロヘプテンジカルボン酸の基
である。
【0040】トリカルボン酸の三価の基として定義され
るR2 は代表的にはトリメリット酸の基またはニトリロ
トリ酢酸の基である。
【0041】テトラカルボン酸の四価の基として定義さ
れるR2 は代表的にはブタン−1,2,3,4−テトラ
カルボン酸の基またはピロメリット酸の基である。
【0042】ジカルバミン酸の二価の基としてのR2
代表的にはヘキサメチレンジカルバミン酸の基または
2,4−トルイレンジカルバミン酸の基である。
【0043】この種類のポリアルキルピペリジンの実例
は以下に示す化合物である: 1) 4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル
ピペリジン 2) 1−アリル−4−ヒドロキシ−2,2,6,6−
テトラメチルピペリジン 3) 1−ベンジル−4−ヒドロキシ−2,2,6,6
−テトラメチルピペリジン 4) 1−(4−第三ブチル−2−ブテニル)−4−ヒ
ドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン 5) 4−ステアロイルオキシ−2,2,6,6−テト
ラメチルピペリジン 6) 1−エチル−4−サリチロイルオキシ−2,2,
6,6−テトラメチルピペリジン 7) 4−メタクリロイルオキシ−1,2,2,6,6
−ペンタメチルピペリジン 8) 1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジン−
4−イル−β−(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロ
キシフェニル)プロピオネート 9) ビス(1−ベンジル−2,2,6,6−テトラメ
チルピペリジン−4−イル)マレエート 10) ビス(2,2,6,6−テトラメチルピペリジ
ン−4−イル)スクシネート 11) ビス(2,2,6,6−テトラメチルピペリジ
ン−4−イル)グルタネート 12) ビス(2,2,6,6−テトラメチルピペリジ
ン−4−イル)アジペート 13) ビス(2,2,6,6−テトラメチルピペリジ
ン−4−イル)セバケート 14) ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチルピペ
リジン−4−イル)セバケート 15) ビス(1,2,3,−テトラメチル−2,6−
ジエチル−ピペリジン−4−イル)セバケート 16) ビス(1−アリル−2,2,6,6−テトラメ
チルピペリジン−4−イル)フタレート 17) 1−プロパルギル−4−β−シアノエチルオキ
シ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン 18) 1−アセチル−2,2,6,6−テトラメチル
ピペリジン−4−イルアセテート 19) トリス(2,2,6,6−テトラメチルピペリ
ジン−4−イル)トリメリテート 20) 1−アクリロイル−4−ベンジルオキシ−2,
2,6,6−テトラメチルピペリジン 21) ビス(2,2,6,6−テトラメチルピペリジ
ン−4−イル)ジエチルマロネート 22) ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチルピペ
リジン−4−イル)ジブチルマロネート 23) ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチルピペ
リジン−4−イル)ブチル−(3,5−ジ−第三ブチル
−4−ヒドロキシベンジル)マロネート 24) ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチルピペ
リジン−4−イル)ジベンジルマロネート 25) ビス(1,2,3,6−テトラメチル−2,6
−ジエチルピペリジン−4−イル)ジベンジルマロネー
ト 26) ヘキサン−1’,6’−ビス(4−カルバモイ
ルオキシ−1−n−ブチル−2,2,6,6−テトラメ
チルピペリジン) 27) トルエン−2’,4’−ビス(4−カルバモイ
ルオキシ−1−n−プロピル−2,2,6,6−テトラ
メチルピペリジン) 28) ジメチルビス(2,2,6,6−テトラメチル
ピペリジン−4−オキシ)シラン 29) フェニルトリス(2,2,6,6−テトラメチ
ルピペリジン−4−オキシ)シラン 30) トリス(1−プロピル−2,2,6,6−テト
ラメチルピペリジン−4−イル)ホスフィット 31) トリス(1−プロピル−2,2,6,6−テト
ラメチルピペリジン−4−イル)ホスフェート 32) フェニル[ビス(1,2,2,6,6−ペンタ
メチルピペリジン−4−イル)]ホスホネート 33) 4−ヒドロキシ−1,2,2,6,6−ペンタ
メチルピペリジン 34) 4−ヒドロキシ−N−ヒドロキシエチル−2,
2,6,6−テトラメチルピペリジン 35) 4−ヒドロキシ−N−(2−ヒドロキシプロピ
ル)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン 36) 1−グリシジル−4−ヒドロキシ−2,2,
6,6−テトラメチルピペリジン。
【0044】b)下式(III)
【化11】 〔式中、nは1または2を表し;R1 は上記a)に基づ
く定義と同じ意味を表し;R3 は水素原子、炭素原子数
1ないし12のアルキル基、炭素原子数2ないし5のヒ
ドロキシアルキル基、炭素原子数5ないし7のシクロア
ルキル基、炭素原子数7ないし8のアラルキル基、炭素
原子数2ないし18のアルカノイル基、炭素原子数3な
いし5のアルカノイル基またはベンゾイル基を表し;お
よびnが1の場合、R4 は水素原子、炭素原子数1ない
し18のアルキル基、炭素原子数3ないし8のアルケニ
ル基、炭素原子数5ないし7のシクロアルキル基;ヒド
ロキシル基、シアノ基、アルコキシカルボニル基もしく
はカルバミド基によって置換された炭素原子数1ないし
4のアルキル基;グリシジル基、式:−CH2−CH
(OH)−Zまたは式:−CONH−Z(式中、Zは水
素原子、メチル基もしくはフェニル基を表す。)で表さ
れる基を表し;またはnが2の場合、R4 は炭素原子数
2ないし12のアルキレン基、炭素原子数6ないし12
のアリーレン基、キシリレン基、基:−CH2 −CH
(OH)−CH2または基:−CH2 −CH(OH)−
CH2 −O−D−O−(式中、Dは炭素原子数2ないし
10のアルキレン基、炭素原子数6ないし15のアリー
レン基、炭素原子数6ないし12のシクロアルキレン基
を表す。)を表すが;但し、R3 がアルカノイル、アル
ケノイルまたはベンゾイル基でない場合、R4はまた脂
肪族、脂環式もしくは芳香族ジカルボン酸またはジカル
バミン酸の二価の基をも表すか、また、−CO−を表し
てもよく;あるいはnが1の場合、R3 およびR4 が一
緒になって脂肪族、脂環式もしくは芳香族1,2−また
は1,3−ジカルボン酸の二価の基となってもよい。
【0045】炭素原子数1ないし12のアルキル基また
は炭素原子数1ないし18のアルキル基として定義され
た置換基は既にa)の下に示した意味である。
【0046】炭素原子数5ないし7のシクロアルキル基
として定義された置換基は好ましくはシクロヘキシル基
である。
【0047】炭素原子数7ないし8のアラルキル基とし
て定義されたR3 は好ましくはフェニルエチル基または
最も好ましくはベンジル基である。炭素原子数2ないし
5のヒドロキシアルキル基としてのR3 は好ましくは2
−ヒドロキシエチル基または2−ヒドロキシプロピル基
である。
【0048】炭素原子数2ないし18のアルカノイル基
としてのR3 は代表的にはプロピオニル基、ブチリル
基、オクタノイル基、ドデカノイル基、ヘキサデカノイ
ル基、オクタデカノイル基であるが、好ましくはアセチ
ル基であり、そして炭素原子数3ないし5のアルケノイ
ル基としてのR3 は好ましくはアクリロイル基である。
【0049】炭素原子数2ないし8のアルケニル基とし
てのR4 は、代表的にはアリル基、メタリル基、2−ブ
テニル基、2−ペンテニル基、2−ヘキセニル基または
2−オクテニル基である。
【0050】ヒドロキシル基、シアノ基、アルコキシカ
ルボニル基またはカルバミド基によって置換されている
炭素原子数1ないし4のアルキル基としてのR4 は代表
的には2−ヒドロキシエチル基、2−ヒドロキシプロピ
ル基、2−シアノエチル基、メトキシカルボニルメチル
基、2−エトキシカルボニルエチル基、2−アミノカル
ボニルプロピル基または2−(ジメチルカルバモイル)
エチル基である。
【0051】炭素原子数2ないし12のアルキレン基と
して定義された置換基は代表的にはエチレン基、プロピ
レン基、2,2−ジメチルプロピレン基、テトラメチレ
ン基、ヘキサメチレン基、オクタメチレン基、デカメチ
レン基またはドデカメチレン基である。
【0052】炭素原子数6ないし15のアリーレン基と
して定義された置換基は代表的にはo−、m−もしくは
p−フェニレン基、1,4−ナフチレン基または4,
4’−ジフェニレン基である。
【0053】炭素原子数6ないし12のシクロアルキレ
ン基としてのDは好ましくはシクロヘキシレン基であ
る。
【0054】この種類のポリアルキルピペリジン化合物
の実例は以下に示す化合物である: 37) N,N’−ビス(2,2,6,6−テトラメチ
ルピペリジン−4−イル)−ヘキサメチレン−1,6−
ジアミン 38) N,N’−ビス(2,2,6,6−テトラメチ
ルピペリジン−4−イル)−ヘキサメチレン−N,N’
−ジアセタミド 39) 1−アセチル−4−(N−シクロヘキシルアセ
タミド)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン 40) 4−ベンゾイルアミノ−2,2,6,6−テト
ラメチルピペリジン 41) N,N’−ビス(2,2,6,6−テトラメチ
ルピペリジン−4−イル)−N,N’−ジブチルアジパ
ミド、 42) N,N’−ビス(2,2,6,6−テトラメチ
ルピペリジン−4−イル)−N,N’−ジシクロヘキシ
ル−2−ヒドロキシプロピレン−1,3−ジアミン 43) N,N’−ビス(2,2,6,6−テトラメチ
ルピペリジン−4−イル)−p−キシレンジアミン 44) N,N’−ビス(2,2,6,6−テトラメチ
ルピペリジン−4−イル)スクシンジアミド 45) ビス(2,2,6,6−テトラメチルピペリジ
ン−4−イル)N−(2,2,6,6−テトラメチルピ
ペリジン−4−イル)−β−アミノジプロピオネート 46) 以下の式
【化12】 で表される化合物 47) 4−[ビス(2−ヒドロキシエチルアミノ)]
−1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジン 48) 4−(3−メチル−4−ヒドロキシ−5−第三
ブチル−ベンズアミド)−2,2,6,6−テトラメチ
ルピペリジン 49) 4−メタクリルアミド−1,2,2,6,6−
ペンタメチルピペリジン
【0055】c)下式(IV)で表される化合物
【化13】 〔式中、nは1または2を表し;R1 はa)の下に定義
された意味を表し;そしてnが1の場合、R5 は炭素原
子数2ないし8のアルキレン基または炭素原子数2ない
し8のヒドロキシアルキレン基または炭素原子数4ない
し22のアシルオキシアルキレン基を表し;およびnが
2の場合、R5 は基:(−CH2 2 C(CH2 −)2
を表す。〕
【0056】炭素原子数2ないし8のアルキレン基また
は炭素原子数2ないし8のヒドロキシアルキレン基とし
てのR5 はエチレン基、1−メチルエチレン基、プロピ
レン基、2−エチルプロピレン基または2−エチル−2
−ヒドロキシメチルプロピレン基であってよい。
【0057】炭素原子数4ないし22のアシルオキシア
ルキレン基としてのR5 は2−エチル−2−アセトキシ
メチルプロピレン基であってよい。
【0058】この種類のポリアルキルピペリジンの実例
は以下に示す化合物である。 50) 9−アザ−8,8,10,10−テトラメチル
−1,5−ジオキサスピロ[5.5]ウンデカン 51) 9−アザ−8,8,10,10−テトラメチル
−3−エチル−1,5−ジオキサスピロ[5.5]ウン
デカン 52) 8−アザ−2,7,7,8,9,9−ヘキサメ
チル−1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン 53) 9−アザ−3−ヒドロキシメチル−3−エチル
−8,8,9,10,10−ペンタメチル−1,5−ジ
オキサスピロ[5.5]ウンデカン 54) 9−アザ−3−エチル−3−アセトキシメチル
−9−アセチル−8,8,10,10−テトラメチル−
1,5−ジオキサスピロ[5.5]ウンデカン 55) 2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4
−スピロ−2’−(1’,3’−ジオキサン)−5’−
スピロ−5”−(1”,3”−ジオキサン)−2”−ス
ピロ−4”’−(2”’,2”’,6”’,6”’−テ
トラメチルピペリジン)。
【0059】d)以下の式VA,VBおよびVCで表さ
れる化合物。
【化14】 〔式中、nは1または2を表し;R1 はa)の下に定義
された意味を表し;R6 は水素原子、炭素原子数1ない
し12のアルキル基、アリル基、ベンジル基、グリシジ
ル基または炭素原子数2ないし6のアルコキシアルキル
基を表し;およびnが1のとき、R7 は炭素原子数1な
いし12のアルキル基、炭素原子数3ないし5のアルケ
ニル基、炭素原子数7ないし9のアラルキル基、炭素原
子数5ないし7のシクロアルキル基、炭素原子数2ない
し4のヒドロキシアルキル基、炭素原子数2ないし6の
アルコキシアルキル基、炭素原子数6ないし10のアリ
ール基、グリシジル基または式:−(CH2)p −COO
−Qまたは式:−(CH2)p−O−CO−Q(式中、p
は1または2を表しおよびQは炭素原子数1ないし4の
アルキル基またはフェニル基を表す。)で表される基を
表し;あるいはnが2のとき、R7 は炭素原子数2ない
し12のアルキレン基、炭素原子数4ないし12のアル
ケニレン基、炭素原子数6ないし12のアリーレン基、
基:−CH2 −CH(OH)−CH2 −O−D−O−C
2 −CH(OH)−CH2 −(基中、Dは炭素原子数
2ないし10のアルキレン基、炭素原子数6ないし15
のアリーレン基、炭素原子数6ないし12のシクロアル
キレン基を表す。)を表すか、またはR7 は基:−CH
2 CH(OZ’)CH2 −(OCH2 −CH(OZ’)
CH2 2 −(式中、Z’は水素原子、炭素原子数1な
いし18のアルキル基、アリル基、ベンジル基、炭素原
子数2ないし12のアルカノイル基またはベンゾイル基
を表す。)を表し;T1 およびT2 は各々互いに独立し
て水素原子または、ハロゲン原子もしくは炭素原子数1
ないし4のアルキル基により置換されていてもよい炭素
原子数6ないし10のアリール基または炭素原子数7な
いし9のアラルキル基を表し;あるいはT1 およびT2
は結合する炭素原子と一緒になって、炭素原子数5ない
し12のシクロアルカン環を形成する。〕
【0060】炭素原子数1ないし12のアルキル基とし
て定義された置換基は代表的にはメチル基、エチル基、
n−プロピル基、n−ブチル基、第二ブチル基、第三ブ
チル基、n−ヘキシル基、n−オクチル基、2−エチル
ヘキシル基、n−ノニル基、n−デシル基、n−ウンデ
シル基またはn−ドデシル基である。
【0061】炭素原子数1ないし18のアルキル基とし
て定義された置換基は上記に引用した基であってよく、
およびさらにn−トリデシル基、n−テトラデシル基、
n−ヘキサデシル基またはn−オクタデシル基であって
よい。
【0062】炭素原子数2ないし6のアルコキシアルキ
ル基として定義された置換基は代表的には、メトキシメ
チル基、エトキシメチル基、プロポキシメチル基、第三
ブトキシメチル基、エトキシエチル基、エトキシプロピ
ル基、n−ブトキシエチル基、第三ブトキシエチル基、
イソプロポキシエチル基またはプロポキシプロピル基で
ある。
【0063】炭素原子数3ないし5のアルケニル基とし
てのR7 は1−プロペニル基、アリル基、メタリル基、
2−ブテニル基または2−ペンテニル基であってよい。
【0064】炭素原子数7ないし9のアラルキル基とし
てのR7 、T1 およびT2 は好ましくはフェネチル基で
あり、また最も好ましくはベンジル基である。T1 およ
びT2 が結合する炭素原子と一緒になることにより形成
されるシクロアルカン環はシクロペンタン、シクロヘキ
サン、シクロオクタンまたはシクロドデカン環であって
よい。
【0065】炭素原子数2ないし4のヒドロキシアルキ
ル基としてのR7 は2−ヒドロキシエチル基、2−ヒド
ロキシプロピル基、2−ヒドロキシブチル基または4−
ヒドロキシブチル基である。
【0066】炭素原子数6ないし10のアリール基とし
てのR7 、T1 およびT2 は、好ましくはハロゲン原子
または炭素原子数1ないし4のアルキル基で置換されて
いてよい、フェニル基、α−またはβ−ナフチル基であ
る。
【0067】炭素原子数2ないし12のアルキレン基と
してのR7 は代表的にはエチレン基、プロピレン基、
2,2−ジメチルプロピレン基、テトラメチレン基、ヘ
キサメチレン基、オクタメチレン基、デカメチレン基ま
たはドデカメチレン基である。
【0068】炭素原子数4ないし12のアルケニレン基
としてのR7 は好ましくは2−ブテニレン基、2−ペン
テニレン基または3−ヘキセニレン基である。
【0069】炭素原子数6ないし12のアリーレン基と
してのR7 は代表的にはo−、m−もしくはp−フェニ
レン基、1,4−ナフチレン基または4,4’−ジフェ
ニレン基である。
【0070】炭素原子数2ないし12のアルカノイル基
としてのZ’はプロピロニル基、ブチリル基、オクタノ
イル基、ドデカノイル基であってよいが、好ましくはア
セチル基である。
【0071】炭素原子数2ないし10のアルキレン基、
炭素原子数6ないし15のアリーレン基または炭素原子
数6ないし12のシクロアルキレン基としてのDは、
b)の下に定義されたと同じ意味である。
【0072】この種類のポリアルキルピペリジンの実例
は以下の化合物である。 56) 3−ベンジル−1,3,8−トリアザ−7,
7,9,9−テトラメチルスピロ[4.5]デカン−
2,4−ジオン 57) 3−n−オクチル−1,3,8−トリアザ−
7,7,9,9−テトラメチルスピロ[4.5]デカン
−2,4−ジオン 58) 3−アリル−1,3,8−トリアザ−1,7,
7,9,9−ペンタメチルスピロ[4.5]デカン−
2,4−ジオン 59) 3−グリシジル−1,3,8−トリアザ−7,
7,8,9,9−ペンタメチルスピロ[4.5]デカン
−2,4−ジオン 60) 1,3,7,7,8,9,9−ヘプタメチル−
1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4
−ジオン 61) 2−イソプロピル−7,7,9,9−テトラメ
チル−1−オキサ−3,8−ジアザ−4−オキソ−スピ
ロ[4.5]デカン−2,4−ジオン 62) 2,2−ジブチル−7,7,9,9−テトラメ
チル−1−オキサ−3,8−ジアザ−4−オキソ−スピ
ロ[4.5]デカン 63) 2,2,4,4,−テトラメチル−7−オキサ
−3,20−ジアザ−21−オキソ−ジスピロ[5.
1.11.2]−ヘネイコサン; 64) 2−ブチル−7,7,9,9−テトラメチル−
1−オキサ−4,8−ジアザ−3−オキソ−スピロ
[4.5]デカン 65) 8−アセチル−3−ドデシル−1,3,8−ト
リアザ−7,7,9,9−テトラメチルスピロ[4,
5]デカン−2,4−ジオン あるいは以下に示す化合物である:
【化15】
【0073】e)以下の式VIで表される化合物
【化16】 〔式中、nは1または2を表し;およびR8 は式
【化17】 で表される基を表し;R1 はa)の下に定義された意味
を表し、Eは−O−または−NR11−を表し、Aは炭素
原子数2ないし6のアルキレン基または−(CH2 3
−O−を表し;およびxは0または1を表し;R9 はR
8 の意味をもつか、または基:−NR1112、−O
13,−NHCH2OR13もしくは−N(CH2
132 を表し;nが1のとき、R10はR8 またはR9
の意味を有しおよびnが2のとき、R10は基−E−B−
E−(式中、Bは−N(R11)−によって中断されてい
てよい炭素原子数2ないし6のアルキレン基を表す。)
を表し、R11は炭素原子数1ないし12のアルキル基、
シクロヘキシル基、ベンジル基または炭素原子数1ない
し4のヒドロキシアルキル基を表すか、または式:
【化18】 で表される基を表し;R12は炭素原子数1ないし12の
アルキル基、シクロヘキシル基、ベンジル基、炭素原子
数1ないし4のヒドロキシアルキル基を表し;およびR
13は水素原子、炭素原子数1ないし12のアルキル基ま
たはフェニル基を表し、またR11およびR12は、一緒に
なって炭素原子数4ないし5のアルキレン基または炭素
原子数4ないし5のオキサアルキレン基、代表的には
【化19】 を表しあるいは式
【化20】 で表される基を表し;あるいはR11およびR12はまたそ
れぞれ式
【化21】 で表される基を表す。〕
【0074】炭素原子数1ないし12のアルキル基とし
て定義される置換基は代表的にはメチル基、エチル基、
n−プロピル基、n−ブチル基、第二ブチル基、第三ブ
チル基、n−ヘキシル基、n−オクチル基、2−エチル
ヘキシル基、n−ノニル基、n−デシル基、n−ウンデ
シル基またはn−ドデシル基である。
【0075】炭素原子数1ないし4のヒドロキシアルキ
ル基として定義される置換基は代表的には2−ヒドロキ
シエチル基、2−ヒドロキシプロピル基、3−ヒドロキ
シプロピル基、2−ヒドロキシブチル基または4−ヒド
ロキシブチル基である。
【0076】炭素原子数2ないし6のアルキレン基とし
てのAはエチレン基、プロピレン基、2,2−メチルプ
ロピレン基、テトラメチレン基またはヘキサメチレン基
である。
【0077】炭素原子数4ないし5のアルキレン基また
はオキサアルキレン基として、一緒になったR11および
12は、テトラメチレン基、ペンタメチレン基または3
−オキサペンタメチレン基である。
【0078】この種類のポリアルキルピペリジンの実例
は以下に示す式の化合物である:
【化22】
【化23】
【化24】
【化25】
【化26】
【0079】f)構造反復単位が式(I’)で表される
2,2,6,6−テトラメチルピペリジン基の1つ以上
を含むオリゴマーまたはポリマー化合物、好ましくはポ
リエステル、ポリエーテル、ポリアミド、ポリアミン、
ポリウレタン、ポリ尿素、ポリアミノトリアジン、ポリ
(メタ)アクリレート、ポリシロキサン、ポリ(メタ)
アクリレルアミドならびに、上記基を含むそれらのコポ
リマー。
【0080】この種類の2,2,6,6−テトラメチル
ピペリジン光安定剤の実例は以下に示す式で表される化
合物である(なお、各式中、mは2ないし約200の数
である)。
【化27】
【化28】
【化29】
【化30】
【化31】
【0081】光安定剤のこれらの種類のなかでは、種類
e)およびf)が特別に適当であり、特にはs−トリア
ジン基を含むこれらテトラアルキルピペリジンである。
他の特別に適当な基は、化合物74、76、84、8
7、92および95である。
【0082】添加されるテトラメチルピペリジンの量は
所望の安定化の程度に依存する。通常ポリマーに基づい
て0.01ないし0.5重量%、好ましくは0.05な
いし0.3重量%が添加されるべきである。テトラメチ
ルピペリジンとアルミニウムアルキルとのモル比が実質
的に1より大きくならないことが好ましい。
【0083】任意の安定剤として重合に添加される立体
障害性フェノール型の酸化防止剤はよく知られた有機材
料用の酸化防止剤であり、ポリマーの安定化に頻繁に使
用される。このようなフェノール系酸化防止剤の具体例
は以下のものである:
【0084】1 アルキル化モノフェノール、例えば
2,6−ジ−第三ブチル−4−メチルフェノール、2−
第三ブチル−4,6−ジメチルフェノール、2,6−ジ
−第三ブチル−4−エチルフェノール、2,6−ジ−第
三ブチル−4−n−ブチルフェノール、2,6−ジ−第
三ブチル−4−イソブチルフェノール、2,6−ジ−シ
クロペンチル−4−メチルフェノ−ル、2−(α−メチ
ルシクロヘキシル)−4,6−ジメチルフェノール、
2,6−ジオクタデシル−4−メチルフェノ−ル、2,
4,6−トリシクロヘキシルフェノール、2,6−ジ−
第三ブチル−4−メトキシメチルフェノール、例えば
2,6−ジノニル−4−メチルフェノールのような線状
又は側鎖に枝分かれしたノニルフェノール、2,4−ジ
メチル−6−(1′−メチル−ウンデカ−1′−イル)
−フェノール、2,4−ジメチル−6−(1′−メチル
−ヘプタデカ−1′−イル)−フェノール、2,4−ジ
メチル−6−(1′−メチル−トリデカ−1′−イル)
−フェノールおよびそれらの混合物。
【0085】2.アルキルチオメチルフェノール、例え
ば2,4−ジ−オクチルチオメチル−6−第三ブチルフ
ェノール、2,4−ジ−オクチルチオメチル−6−メチ
ルフェノール、2,4−ジ−オクチルチオメチル−6−
エチルフェノール、2,6−ジ−ドデシルチオメチル−
4−ノニルフェノール。
【0086】3.ヒドロキノンとアルキル化ヒドロキノ
、例えば2,6−ジ−第三ブチル−4−メトキシフェ
ノール、2,5−ジ−第三ブチル−ヒドロキノン、2,
5−ジ−第三−アミル−ヒドロキノン、2,6−ジフェ
ニル−4−オクタデシルオキシフェノール、2,6−ジ
−第三ブチル−ヒドロキノン、2,5−ジ−第三ブチル
−4−ヒドロキシアニソール、3,5−ジ−第三ブチル
−4−ヒドロキシアニソール、3,5−ジ−第三ブチル
−4−ヒドロキシフェニルステアレート、ビス(3,5
−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)アジペー
ト。
【0087】4.トコフェロール、例えばα−トコフェ
ロール、β−トコフェロール、γ−トコフェロール、δ
−トコフェロールおよびそれらの混合物(ビタミン
E)。
【0088】5.ヒドロキシル化チオジフェニルエーテ
、例えば2,2′−チオビス(6−第三ブチル−4−
メチルフェノール)、2,2′−チオビス(4−オクチ
ルフェノール)、4,4′−チオビス(6−第三ブチル
−3−メチルフェノール)、4,4′−チオビス(6−
第三ブチル−2−メチルフェノール)、4,4′−チオ
−ビス(3,6−ジ−第二−アミルフェノール)、4,
4′−ビス(2,6−ジメチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)−ジスルフィド。
【0089】6 アルキリデンビスフェノール、例えば
2,2′−メチレン−ビス(6−第三ブチル−4−メチ
ルフェノール)、2,2′−メチレン−ビス(6−第三
ブチル−4−エチルフェノール)、2,2′−メチレン
−ビス[4−メチル−6−(α−メチルシクロヘキシ
ル)フェノール]、2,2′−メチレン−ビス(4−メ
チル−6−シクロヘキシルフェノール)、2,2′−メ
チレン−ビス(6−ノニル−4−メチルフェノール)、
2,2′−メチレン−ビス(4,6−ジ−第三ブチルフ
ェノール)、2,2′−エチリデン−ビス(4,6−ジ
−第三ブチルフェノール)、2,2′−エチリデン−ビ
ス(6−第三ブチル−4−イソブチルフェノール)、
2,2′−メチレン−ビス [6−(α−メチルベンジ
ル)−4−ノニルフェノール] 、2,2′−メチレン−
ビス [6−(α,α−ジメチルベンジル)−4−ノニル
フェノール] 、4,4′−メチレン−ビス(2,6−ジ
−第三ブチルフェノール)、4,4′−メチレン−ビス
(6−第三ブチル−2−メチルフェノール)、1,1−
ビス(5−第三ブチル−4−ヒドロキシ−2−メチルフ
ェニル)ブタン、2,6−ビス(3−第三ブチル−5−
メチル−2−ヒドロキシベンジル)−4−メチルフェノ
ール、1,1,3−トリス(5−第三ブチル−4−ヒド
ロキシ−2−メチルフェニル)ブタン、1,1−ビス
(5−第三ブチル−4−ヒドロキシ−2−メチルフェニ
ル)−3−n−ドデシルメルカプトブタン、エチレング
リコールビス[3,3−ビス(3′−第三ブチル−4′
−ヒドロキシフェニル)ブチレート] 、ビス(3−第三
ブチル−4ーヒドロキシ−5−メチルフェニル)ジシク
ロペンタジエン、ビス[2−(3′−第三ブチル−2′
−ヒドロキシ−5′−メチルベンジル)−6−第三ブチ
ル−4−メチルフェニル]テレフタレート、1,1−ビ
ス(3,5−ジメチル−2−ヒドロキシフェニル)ブタ
ン、2,2−ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒド
ロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(5−第三ブ
チル−4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)−4−n
−ドデシルメルカプトブタン、1,1,5,5−テトラ
−(5−第三ブチル−4−ヒドロキシ−2−メチルフェ
ニル)ペンタン。
【0090】7. O−、N−およびS−ベンジル化合
物、例えば3,5,3′,5′−テトラ−第三ブチル−
4,4′−ジヒドロキシジベンジルエーテル、オクタデ
シル−4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルベンジル−メ
ルカプトアセテート、トリデシル−4−ヒドロキシ−
3,5−ジ第三ブチルベンジルメルカプトアセテート、
トリス−(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベ
ンジル)−アミン、ビス(4−第三ブチル−3−ヒドロ
キシ−2,6−ジメチルベンジル)−ジチオテレフタレ
ート、ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシ
ベンジル)−スルフィド、イソオクチル−3,5−ジ−
第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル−メルカプトアセ
テート。
【0091】8.ヒドロキシベンジル化マロネート、
えばジオクタデシル−2,2−ビス(3,5−ジ−第三
ブチル−2−ヒドロキシベンジル)−マロネート、ジ−
オクタデシル−2−(3−第三ブチル−4−ヒドロキシ
−5−メチルベンジル)−マロネート、ジ−ドデシルメ
ルカプトエチル−2,2−ビス(3,5−ジ−第三ブチ
ル−4−ヒドロキシベンジル)−マロネート、ジ−[4
−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−フェニ
ル]−2,2−ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒ
ドロキシベンジル)−マロネート。
【0092】9. ヒドロキシベンジル芳香族化合物、
例えば、1,3,5−トリス(3,5−ジ−第三ブチル
−4−ヒドロキシベンジル)−2,4,6−トリメチル
ベンゼン、1,4−ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4
−ヒドロキシベンジル)−2,3,5,6−テトラメチ
ルベンゼン、2,4,6−トリス(3,5−ジ−第三ブ
チル−4−ヒドロキシベンジル)−フェノール。
【0093】10.トリアジン化合物、例えば、2,4
−ビス−オクチルメルカプト−6−(3,5−ジ−第三
ブチル−4−ヒドロキシアニリノ)−1,3,5−トリ
アジン、2−オクチルメルカプト−4,6−ビス(3,
5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシアニリノ)−1,
3,5−トリアジン、2−オクチルメルカプト−4,6
−ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェ
ノキシ)−1,3,5−トリアジン、2,4,6−トリ
ス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェノキ
シ)−1,2,3−トリアジン、1,3,5−トリス
(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)
−イソシアヌレート、1,3,5−トリス(4−第三ブ
チル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジル)−
イソシアヌレート、2,4,6−トリス(3,5−ジ−
第三ブチル−4−ヒドロキシフェニルエチル)−1,
3,5−トリアジン、1,3,5−トリス(3,5−ジ
−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニルプロピオニル)
−ヘキサヒドロ−1,3,5−トリアジン、1,3,5
−トリス(3,5−ジシクロヘキシル−4−ヒドロキシ
ベンジル)−イソシアヌレート。
【0094】11. べンジルホスホネート、例えばジ
メチル−2,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベン
ジルホスホネート、ジエチル−3,5−ジ−第三ブチル
−4−ヒドロキシベンジルホスホネート、ジオクタデシ
ル−3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル
ホスホネート、ジオクタデシル−5−第三ブチル−4−
ヒドロキシ−3−メチルベンジルホスホネート、3,5
−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンジルホスホン酸
モノエチルエステルのCa塩。
【0095】12. アシルアミノフェノール、例えば
4−ヒドロキシラウルアニリド、4−ヒドロキシステア
ルアニリド、オクチルN−(3,5−ジ−第三ブチル−
4−ヒドロキシフェニル)カルバメート。
【0096】13. β−(3,5−ジ−第三ブチル−
4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸の下記の一価ま
たは多価アルコールとのエステル、例えば、メタノー
ル、エタノール、n−オクタノール、i−オクタノー
ル、オクタデカノール、1,6−ヘキサンジオール、
1,9−ノナンジオール、エチレングリコール、1,2
−プロパンジオール、ネオペンチルグリコール、チオジ
エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチ
レングリコール、ペンタエリトリトール、トリス(ヒド
ロキシエチル)イソシアヌレート、N,N′−ビス(ヒ
ドロキシエチル)シュウ酸ジアミド、3−チアウンデカ
ノール、3−チアペンタデカノール、トリメチルヘキサ
ンジオール、トリメチロールプロパン、4−ヒドロキシ
メチル−1−ホスファ−2,6,7−トリオキサビシク
ロ[2.2.2]オクタン。
【0097】14. β−(5−第三ブチル−4−ヒド
ロキシ−3−メチルフェニル)プロピオン酸の下記の一
価または多価アルコールとのエステル、例えば、メタノ
ール、エタノール、n−オクタノール、イソ−オクタノ
ール、オクタデカノール、1,6−ヘキサンジオール、
1,9−ノナンジオール、エチレングリコール、1,2
−プロパンジオール、ネオペンチルグリコール、チオジ
エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチ
レングリコール、ペンタエリトリトール、トリス(ヒド
ロキシエチル)イソシアヌレート、N,N′−ビス(ヒ
ドロキシエチル)シュウ酸ジアミド、3−チアウンデカ
ノール、3−チアペンタデカノール、トリメチルヘキサ
ンジオール、トリメチロールプロパン、4−ヒドロキシ
メチル−1−ホスファ−2,6,7−トリオキサビシク
ロ[2.2.2]オクタン。
【0098】15. β−(3,5−ジ−シクロヘキシ
ル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸の下記の一
価または多価アルコールとのエステル、例えばメタノー
ル、エタノール、オクタノール、オクタデカノール、
1,6−ヘキサンジオール、1,9−ノナンジオール、
エチレングリコール、1,2−プロパンジオール、ネオ
ペンチルグリコール、チオジエチレングリコール、ジエ
チレングリコール、トリエチレングリコール、ペンタエ
リトリトール、トリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌ
レート、N,N′−ビス(ヒドロキシエチル)シュウ酸
ジアミド、3−チアウンデカノール、3−チアペンタデ
カノール、トリメチルヘキサンジオール、トリメチロー
ルプロパン、4−ヒドロキシメチル−1−ホスファ−
2,6,7−トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタ
ン。
【0099】16. 3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒ
ドロキシフェニル酢酸の下記の一価または多価アルコー
ルとのエステル、例えば、メタノール、エタノール、オ
クタノール、オクタデカノール、1,6−ヘキサンジオ
ール、1,9−ノナンジオール、エチレングリコール、
1,2−プロパンジオール、ネオペンチルグリコール、
チオジエチレングリコール、ジエチレングリコール、ト
リエチレングリコール、ペンタエリトリトール、トリス
(ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、N,N′−ビ
ス(ヒドロキシエチル)シュウ酸ジアミド、3−チアウ
ンデカノール、3−チアペンタデカノール、トリメチル
ヘキサンジオール、トリメチロールプロパン、4−ヒド
ロキシメチル−1−ホスファ−2,6,7−トリオキサ
ビシクロ[2.2.2]オクタン。
【0100】17. β−(3,5−ジ−第三ブチル−
4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸のアミド、例え
ばN,N′−ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒド
ロキシフェニルプロピオニル)ヘキサメチレンジアミ
ン、N,N′−ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒ
ドロキシフェニルプロピオニル)トリメチレンジアミ
ン、N,N′−ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒ
ドロキシフェニルプロピオニル)ヒドラジン。
【0101】好ましい酸化防止剤は7,9,10,1
3,14,15および17項、特に7,9,10および
13項に挙げたものである。特に適当な酸化防止剤はオ
クタデシルβ−(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロ
キシフェニル)−プロピオネートおよび1,3,5−ト
リス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンジ
ル)−2,4,6−トリメチルベンゼンである。
【0102】添加される酸化防止剤の量はアミノアルキ
ル−1,1’−ビフェニル−2,2’−ジイルホスフィ
ットまたはアミノアルキル−2,2’−アルキリデン−
ビス(フェニル)ホスフィットの量に依存する。通常ポ
リマーに基づいて0.005ないし0.5重量%、好ま
しくは0.01ないし0.1重量%が添加される。
【0103】本発明の実施により使用されるうるハイド
ロタルサイト、ゼオライト、金属石鹸、金属炭酸塩また
は金属酸化物の系列である化合物は天然由来の鉱物なら
びに合成の化合物である。
【0104】ハイドロタルサイトの系列の化合物は、一
般式Xにより示される:
【化32】 〔式中、M2+=Mg2+,Ca2+,Sr2+,Ba2+,Zn
2+,Cd2+,Pb2+,Sn2+および/またはNi2+3+
=Al3+,B3+またはBi3+n-は価数nのアニオンを
表し;nは1ないし4の数であり;xは0ないし0.5
の数であり;およびmは0ないし2の数である。An-
好ましくは、OH- ,Cl- ,Br- ,I- ,ClO4
- ,HCO3 - ,CH3 COO- ,C6 5 COO-
CO3 2- ,SO4 2-
【化33】 (CHOHCOO)2 2-,(CHOH)4CH2 OHCOO
- ,C2 4 (COO)2 2-,(CH2 COO)2 2-,CH
3 CHOHCOO- ,SiO3 2- ,SiO4 4- ,Fe
(CN)6 3-,Fe(CN)6 4-またはHPO4 2-を表
す。〕により説明される。
【0105】上記記載の方法に都合良く使用できる他の
ハイドロタルサイトは一般式Xa
【化34】 (式中、M2+はMgおよびZnの系列の金属の少なくと
も一つであり、Mg2+が好ましく、An-はアニオンであ
り代表的にはCO3 2-
【化35】 ,OH- およびS2-の系列のアニオンを表し;nはアニ
オンの価数を表し;mが正の数、好ましくは0.5ない
し5を表し、ならびにxおよびzは正の数を表す。)で
表される化合物である。
【0106】好ましいおよび市販のハイドロタルサイト
はキョウワ社(日本)から提供されているDHT−4A
およびDHT−4Cである。
【0107】ハイドロタルサイトの系列の好ましい化合
物は一般式X
【化36】 (M2+はMg2+または、MgおよびZnの固溶体であ
り、An-はCO3 2-であり、xは0ないし0.5の数を
表しおよびmは0ないし2である)で表される化合物で
ある。
【0108】特に好ましいハイドロタルサイトは以下の
式 Al2 3 ・6MgO・CO2 ・12H2 O, Mg4.5 Al2(OH)13 ・CO3 ・3.5H2 O 4MgO・Al2 3 ・CO2 ・9H2 O 4MgO・Al2 3 ・CO2 ・6H2 O ZnO・3MgO・Al2 3 ・CO2 ・8−9H2
または ZnO・3MgO・Al2 3 ・CO2 ・5−6H2
で表される化合物である。
【0109】本発明の実施には一般式(XI)
【化37】 (式中、nはカチオンMの価数を表し、Mは周期表の第
一または第二主族の元素を表し;y:xは0.8ないし
1.2の数を表し;およびwは0.5ないし10の数を
表す。)で表されるゼオライトもまた使用できる。
【0110】上記方法で使用できる好ましいそれ自体公
知のゼオライトは3−5Åの平均有効細孔を有し、4Å
の平均有効細孔をもち、そのため4Aゼオライトとも呼
ばれる公知のNaAタイプのゼオライトを含む。
【0111】適当なゼオライトの実例は、以下の式の化
合物である: Na12(AlO2 12(SiO2 12・12H2 O Ca4.5 Na3 [(AlO2)12(SiO2)12]・30H2
O K9 Na3 [(AlO2)12(SiO2)12]・27H2
【0112】好ましいおよび市販のゼオライトは分子フ
ルイ(molecular sieves)である。
【0113】本発明の実施には金属セッケンもまた使用
できる。好ましい金属セッケンは二価の金属と8ないし
28個の炭素原子を含む脂肪酸によるものである。カル
シウムの金属セッケンが特に好ましく、そしてステアリ
ン酸カルシウムおよびペラルゴン酸カルシウムが最も好
ましい。
【0114】金属炭酸塩または金属酸化物もまた本発明
の方法に使用できる。二価の金属酸化物が好ましい。周
期表の第二主族または亜族の金属の酸化物が特に好まし
く、亜鉛およびマグネシウム酸化物が最も好ましい。
【0115】まだ充分に乾燥せずにそれらを調整された
および無水の条件下で貯蔵された新規な化合物は50−
800℃、好ましい80ないし400℃で乾燥して結合
してないまたは単に緩く結合した水を除去する。乾燥は
減圧下または不活性気体下で行うことができる。物質の
表面は8個以上の炭素原子のカルボン酸または線状アル
コール、都合良くはステアリン酸のような表面活性試薬
で処理できる。
【0116】反応条件下で水を脱離しないハイドロタル
サイト、ゼオライト、金属セッケン、金属炭酸塩、また
は金属酸化物あるいは同様の合成で製造できる化合物は
上記ポリマーに基づいて0.005ないし0.5重量
%、好ましくは0.01ないし1重量%の量で通常添加
される。
【0117】本発明はまた、この方法で得られるポリマ
ーを安定化するために遷移金属触媒を使用するオレフィ
ンの重合方法において、上記により詳細に定義されたア
ミノアルキル−1,1’−ビフェニル−2,2’−ジイ
ルホスフィットまたはアミノアルキル−2,2’−アル
キリデン−ビス(フェニル)ホスフットの使用法に関す
る。上記方法に関して言及した好ましいものは同様にこ
こに当てはまる。
【0118】上記に詳細に定義した方法により得られる
ポリオレフィンは本発明の別の目的である。上記方法に
関して言及した好ましいものは同様にここに当てはま
る。
【0119】本発明により製造されたポリオレフィンは
特に半成品(あらゆる径のプレート、管および形材)の
製造のため、ならびに以下の製造方法:回転式成形、遠
心注型、射出成形、熱可塑性発泡成形、トランスファー
成形、加圧成形、焼結法、圧延、押出、中空体吹込成
形、押出引延吹込成形(extrusion stretch blow moldi
ng) 、スラッシ注型、スピンニング、発泡、粉体被覆、
塗布およびケーブル被覆のために特に適当である。
【0120】
【実施例】本発明を以下の実施例によってより詳細に説
明し、この中において、ならびにまた明細書および請求
の範囲においても、他に言及しない限り、部およびパー
セントは重量によるものであり、さらに
【化38】 は第三ブチル基を表す。
【0121】実施例で使用される添加剤: AP−1:
【化39】 比較例において: VP−1:トリス(2,4−ジ−第三ブチルフェニル)
ホスフィット〔登録商標イルガフォス168(IRGAFOS
168)〕 VP−2:
【化40】 HALS1:
【化41】 PHENOL1:
【化42】
【0122】実施例1:(ポリプロピレンの重合) 1,3−ジメトキシ−2,2−ジイソブチルプロパン2
ml、トルエン30mlおよび四塩化チタン30mlを
マグネシウムエチレート(Mg(OC2 5 2 )2g
に室温で添加する。攪拌しながら懸濁液を130℃に加
熱し、この温度で30分間攪拌し、そして熱時ろ過する
(filtered hot) 。残渣をトルエン30mlおよび四塩
化チタン20mlに溶解し、130℃で30分間攪拌
し、そして熱時ろ過する。次に残渣をヘキサン50ml
で5回洗浄しそして乾燥させる。触媒はチタン2%、マ
グネシウム15%、塩素58%を含む。3リットルのス
チールオートクレーヴを30分間110℃で排気し、こ
の温度で気体のプロピレンでフラッシュする。オートク
レーヴを20℃に冷却し、添加剤(粉末形態)および触
媒(30mg、ヘキサン25ml中のトリエチルアルミ
ニウム0.4mlで10分間にわたり予め接触させたも
の)を逐次添加する。オートクレーヴを閉じ、水素圧力
0.1barに合わせ液体プロピレン650gを加え
る。スターラーを回転させ、そして温度を70℃に昇温
させる。4時間後、オートクレーヴ中の圧力を緩め、イ
ソプロパノール10mlを加えそして攪拌を70℃で3
0分間を継続する。ポリマーをオートクレーヴから取り
出しおよび80℃、減圧下で一夜乾燥させる。収量:3
00g。
【0123】このように得られたポリプロピレン500
gを、登録商標イルガノックス(Irganox) 1010の
0.1%およびステアリン酸カルシウム0.1%を加え
て、オンライン式の粘度計(l=400mm、d=20
mm、約50rpm、冷却入口(cooled inlet) 26
0,270,280℃、滞留時間 90秒)を備えたゴ
ットフェルト(Gottfert)押出機で3回押し出す。粒状物
を230℃で1mmのパネルに成形する。このパネルを
90℃の水中に浸漬して保持し、黄変を評価する。AP
−1の0.1%で安定化された新規な試料は優れた加工
特性を示しそして安定化されていない試料および、VP
−1もしくはVP−2の0.1%で安定化された試料と
比較して著しく少ない変色を示す。ポリプロピレン重合の表: 例 添加物 量(mg) PP収量(g) I.I.* 1a なし 0 305 95 1b イルガフォス12 150 310 95 1c イルガフォス168 150 300 95 1d ウルトラノックス626 150 305 95 1e イルガフォス12 150 300 95 +チマソルブ944 +300 1f イルガフォス12 150 305 95 +イルガノックス1330 +150 ─────────────────────────────────── *I.I アイソタクシティ・インデックス(沸騰ヘプタンに不溶のPPの%) イルガフォス12は重合に影響しない。
【0124】長期熱安定性試験:135℃におけるオー
ブン老化 5つのPP試料を一軸スクリュー押出機で3回押し出
す。最終温度帯の温度は280℃である。おのおのの試
料は登録商標イルガノックス(Irganox)1010〔ペン
タエリスリチルテトラキス(3−[3’,5’−ジ−第
三ブチル−4’−ヒドロキシフェニル]プロピオネー
ト〕0.1%およびステアリン酸カルシウム0.1%で
さらに安定化する。 例 添加剤 YI*1 YI*1 LTTS*2 1x 3x 1x 1a なし 6.3 7.7 42 1b イルガフォス12 5.3 6.7 78 1c イルガフォス168 6.5 7.3 49 1d ウルトラノックス626 6.2 8.6 53 *1 YI:イエローインデックス(2mmパネルにおいて測定) *2 LTTS:135℃におけるオーブン老化〔第一回目の押出の試料から製 造した1mmパネルによる。数値は試料が激烈な分解の徴候を示すまでの日数( 135℃においての)を示す。〕 安定化された試料は最良の保色性および135℃におけ
る最良のオーブン老化安定性を示す。90℃における水への浸漬: 例 添加剤 YI-0* YI-1* YI-2* YI-4* 1a なし 6.3 26.1 37.2 51.2 1b イルガフォス12 5.3 13.2 17.7 26.7 1c イルガフォス168 6.5 25.8 39.2 56.3 1d ウルトラノックス626 6.2 17.9 29.8 50.3 *YI−:水に0,1,2,4週間浸漬後のイエローインデックス イルガフォス12で安定化された試料は熱湯中に浸漬し
て保持された場合、最小の変色を示す。
【0125】実施例2:(チグラー触媒を使用するエチ
レン重合) トルエン30mlおよび四塩化チタン30mlをマグネ
シウムエチレート(Mg(OC2 5 2 )2gに室温
で添加する。攪拌しながら懸濁液を130℃に加熱し、
この温度で30分間攪拌し、そして熱時ろ過する。残渣
をトルエン30mlおよび四塩化チタン30mlに溶解
し、130℃で30分間攪拌し、そして熱時ろ過する。
次に残渣をヘキサン50mlで5回洗浄しそして乾燥さ
せる。触媒はチタン2%、マグネシウム15%、塩素5
8%を含む。3リットルのスチールオートクレーヴを3
0分間110℃で排気し、この温度でエチレンでフラッ
シュする。オートクレーヴを20℃に冷却し、ヘプタン
1リットル、添加剤(粉末形態)および触媒(30m
g、ヘキサン25ml中のトリエチルアルミニウム0.
4mlで10分間にわたり予め接触させたもの)を逐次
添加する。オートクレーヴを閉じ、水素圧力2barに
合わせそしてエチレンを総圧力10barに到達するま
で加える。スターラーを回転させ、そして温度を80℃
に昇温させる。4時間後、オートクレーヴ中の圧力を緩
め、イソプロパノール10mlを加えそして攪拌を70
℃で30分間を継続する。ポリマーをオートクレーヴか
ら取り出し、ヘキサンをロートバップ(rotovap)にて除
去しおよび80℃、減圧下で一夜乾燥させる。収量:2
00g。このように得られたポリエチレン38gを、登
録商標イルガノックス(Irganox) 1010の0.1%お
よびステアリン酸カルシウム0.1%を加えて、180
℃におけるブラベンダープラストグラフ中で10分間混
練する。このストックを次に200℃で1mmのパネル
に成形し、90℃で水へ浸漬して保持する。得られた黄
変を評価する。
【0126】実施例3:(フィリップス触媒を使用する
エチレン重合) シリカゲル表面上Cr1%を含む触媒を900℃で酸素
により活性化する。3リットルのスチールオートクレー
ヴを30分間110℃で排気し、この温度でエチレンで
フラッシュする。オートクレーヴを20℃に冷却し、ヘ
プタン1リットル、添加剤(粉末形態)および触媒約1
00mgを添加する。オートクレーヴを閉じ、エチレン
を総圧力14barに到達するまで加える。スターラー
を回転させ、そして温度を90℃に昇温させる。8時間
後、オートクレーヴ中の圧力を緩め、イソプロパノール
10mlを加えそして攪拌を70℃で30分間を継続す
る。ポリマーをオートクレーヴから取り出し、ヘキサン
をロートバップにて除去しおよび80℃、減圧下で一夜
乾燥させる。収量:200g。このように得られたポリ
エチレン38gを、登録商標イルガノックス(Irganox)
1010の0.1%およびステアリン酸カルシウム0.
1%を加えて、180℃におけるブラベンダープラスト
グラフ中で10分間混練する。このストックを次に20
0℃で1mmのパネルに成形し、90℃で水へ浸漬して
保持する。得られた黄変を評価する。AP−1の0.1
%で安定化された新規な試料は優れた加工特性を有し、
VP−1の0.1%で安定化された試料と比較して著し
く軽減された変色を示す。 エチレン重合の表 Cr触媒200mg(シリカゲル表面上Cr1%):例 添加剤 量 収量 3a イルガフォス12 300 190 3b イルガフォス168 300 23090℃の水への浸漬 登録商標イルガノックス(Irganox) 1010の0.1%
およびステアリン酸カルシウム0.1%をブラベンダー
プラストグラフ中で混合し、そして1mmのパネルにホ
ットプレスにより成形する。パネルは90℃で水へ浸漬
して保持する。例 添加剤 YI-0 YI-2 YI-4 3a イルガフォス12 3.7 15.4 18.1 3b イルガフォス168 4.4 27.9 35.0 イルガフォス12により安定化された試料は比較試料よ
りも著しく軽減された黄変を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ブルーノ ロトツィンガー スイス国,4127 ビルスフェルデン,シュ ルシュトラーセ 22 (72)発明者 トーマス シュミュッツ スイス国,4125 リーヘン,ボイムリホフ シュトラーセ 379 (72)発明者 ヴェルナー シュタウファー スイス国,1700 フリボウルク,アヴニュ ジャン−マリー ミュジィ 6

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次式: 【化1】 〔式中、m=1のとき、n=1およびp=1;m=2の
    とき、n=1およびp=0;およびm=3のとき、nお
    よびp=0を表し;ならびにRは炭素原子数1ないし1
    8のアルキル基を表し;R1 は水素原子または炭素原子
    数1ないし18のアルキル基を表し;R2 は直接結合ま
    たは炭素原子数1ないし12のアルキレン基を表し;A
    は炭素原子数1ないし6のアルキレン基または炭素原子
    数5ないし6のシクロアルキレン基を表し;R3 は炭素
    原子数1ないし18のアルキル基を表すか、または 【化2】 (式中、Yは 【化3】 を表し;A’は炭素原子数1ないし6のアルキレン基ま
    たは炭素原子数5ないし6のシクロアルキレン基を表
    し;m’は1または2を表し;p’は0または1を表
    し;およびqは0ないし5を表し;ならびにA,R,R
    1 およびR2 は上記で与えられた意味を表し;R4 は下
    記で与えられる意味を表し;但し、p、p’およびqが
    0を表すならば、−N−A’−Nは炭素原子数2ないし
    10のジアザシクロアルキル基を表すか、またはmが1
    を表しおよびpが0を表すならば、N−R3 は炭素原子
    数2ないし10のアザシクロアルキル基もしくは炭素原
    子数3ないし7のアザオキサシクロアルキル基を表
    す。)を表される基を表し;R4 は炭素原子数1ないし
    18のアルキル基を表す。〕で表される化合物の少なく
    とも1種を添加することにより重合を行うことからな
    る、遷移金属触媒を使用する重合によるオレフィンポリ
    マーの製造方法。
  2. 【請求項2】 式(I)で表される化合物中、フェニル
    環中のRが酸素原子に対してオルト位にある、請求項1
    に記載の方法。
  3. 【請求項3】 式(I)で表される化合物中、フェニル
    環中のR1 が酸素原子に対してパラ位にある、請求項1
    に記載の方法。
  4. 【請求項4】 式(I)で表される化合物中、mが1、
    2または3を表し;Rが炭素原子数1ないし4のアルキ
    ル基を表し;R1 が炭素原子数1ないし8のアルキル基
    を表し;R2 が直接結合、メチレンまたはエチリデン基
    を表し;ならびにR3 およびR4 が炭素原子数1ないし
    4のアルキル基を表す、請求項1に記載の方法。
  5. 【請求項5】 ポリマーに基づいて式(I)で表される
    化合物を0.005ないし0.5重量%、好ましくは
    0.02ないし0.2重量%を使用することからなる請
    求項1に記載の方法
  6. 【請求項6】 重合中に他の添加剤として2,2,6,
    6−テトラメチルピペリジン化合物の少なくとも1種ま
    たは立体障害性フェノールの少なくとも1種または;反
    応条件下で水を脱離しないハイドロタルサイト、ゼオラ
    イト、金属石鹸、金属炭酸塩または金属酸化物の系列の
    化合物の少なくとも1種を添加することからなり、その
    際に追加の安定剤/添加剤の組合せもまた可能である、
    請求項1に記載の方法。
  7. 【請求項7】 他の添加剤として、以下に示す式 【化4】 で表される化合物を使用する請求項1に記載の方法。
  8. 【請求項8】 他の安定剤として立体障害性フェノール
    型の酸化防止剤を使用する、請求項1に記載の方法。
  9. 【請求項9】 他の安定剤としてオクタデシル−β−
    (3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシルフェニ
    ル)プロピオネート、トコフェロールまたは1,3,5
    −トリス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベ
    ンジル)−2,4,6−トリメチルベンゼンを使用する
    ことからなる請求項1に記載の方法。
  10. 【請求項10】 重合中にハイドロタルサイトをさらに
    添加する請求項1に記載の方法。
  11. 【請求項11】 得られるポリマーの安定化のために、
    遷移金属触媒を使用するオレフィンの重合のための方法
    において請求項1に記載の式(I)で表される化合物を
    使用する方法。
  12. 【請求項12】 請求項1に記載の方法により得られる
    安定化ポリオレフィン。
  13. 【請求項13】 高分子量である請求項12に記載の安
    定化ポリエチレンまたはポリプロピレン。
JP7309801A 1994-11-03 1995-11-02 安定化オレフィンポリマーの製造方法 Pending JPH08208731A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
CH3285/94-4 1994-11-03
CH328594 1994-11-03

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08208731A true JPH08208731A (ja) 1996-08-13

Family

ID=4252680

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7309801A Pending JPH08208731A (ja) 1994-11-03 1995-11-02 安定化オレフィンポリマーの製造方法

Country Status (10)

Country Link
US (1) US5650464A (ja)
EP (1) EP0710677A3 (ja)
JP (1) JPH08208731A (ja)
CN (1) CN1133299A (ja)
AR (1) AR000056A1 (ja)
BR (1) BR9505055A (ja)
CA (1) CA2161945A1 (ja)
CZ (1) CZ286195A3 (ja)
SK (1) SK136795A3 (ja)
ZA (1) ZA959247B (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6597493B2 (en) * 2000-05-05 2003-07-22 The Regents Of The University Of Michigan Nonlinear fiber amplifiers used for a 1430-1530nm low-loss window in optical fibers
US7662893B2 (en) 2005-03-11 2010-02-16 Adeka Corporation Method for producing stabilized polymer
WO2012117823A1 (ja) 2011-03-02 2012-09-07 株式会社Adeka ラミネートフィルムおよび塗装部材用樹脂組成物の製造方法
JP5501962B2 (ja) * 2008-06-05 2014-05-28 株式会社Adeka アルミニウムフェノキシド化合物を用いた安定化ポリマーの製造方法。

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5763512A (en) * 1996-03-29 1998-06-09 Ciba Specialty Chemicals Corporation Stabilization of polyamide, polyester and polyketone
CA2237231C (en) 1998-05-08 2006-08-08 Nova Chemicals Ltd. Heterogeneous metallocene catalyst
US6503431B1 (en) * 1998-07-08 2003-01-07 Mitsui Chemicals Inc Process for manufacturing an extruded article and an extruded article
DE19941821A1 (de) 1999-09-02 2001-03-08 Bayer Ag Flammwidrige Polycarbonat-ABS-Blends
DE102009023651B4 (de) * 2009-05-26 2021-07-01 Aesculap Ag Verfahren zur Herstellung eines mit einem Stabilisator dotierten Polyethylens und Verwendung eines nach diesem Verfahren hergestellten Polyethylens
EP2642008B1 (en) * 2010-11-16 2016-10-05 Adeka Corporation Method for stabilizing polymer for long term, method for producing nonwoven fabric, and method for producing elastomer composition
AU2012223582B2 (en) 2011-02-28 2014-10-23 Coopervision International Limited Phosphine-containing hydrogel contact lenses
EP2578606B2 (en) 2011-10-04 2019-08-28 Borealis AG Process for the production of polyolefins wherein an antioxidant is fed to the reaction mixture during the process
BR112016030490B1 (pt) * 2014-06-25 2022-01-18 Basf Se Método de processamento no estado fundido de uma composição de polipropileno, polipropileno processado no estado fundido e artigo

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4383066A (en) * 1980-04-15 1983-05-10 Mitsubishi Gas Chemical Company, Inc. Polyphenylene ether resin composition
US4318845A (en) * 1980-11-24 1982-03-09 Ciba-Geigy Corporation Alkanolamine esters of 1,1'-biphenyl-2,2'-diyl-and alkylidene-1,1'-biphenyl-2,2'-diyl-cyclic phosphites
IT1207491B (it) * 1985-01-30 1989-05-25 Himont Inc Procedimento per preparare polimeri olefinici, termicamente stabili.
IT1196980B (it) * 1986-07-23 1988-11-25 Enichem Sintesi Procedimento di (co)polimerizzazione di alfa-olefine in presenza di antiossidanti
US5244948A (en) * 1988-06-30 1993-09-14 Ciba-Geigy Corporation Process for the stabilization of polyolefins
EP0351360B1 (de) * 1988-06-30 1995-02-22 Ciba-Geigy Ag Verfahren zur Herstellung von thermisch stabilen Olefinpolymeren
TW321658B (ja) * 1992-09-17 1997-12-01 Ciba Sc Holding Ag
US5276066A (en) * 1992-10-20 1994-01-04 Monsanto Company Halogen-free cyclic phosphorus-containing flame retardant compounds
US5326802A (en) * 1992-11-30 1994-07-05 Ciba-Geigy Corporation Beta crystalline modification of 2,2',2"-nitrilo[triethyl-tris-(3,3',5,5'-tetra-tert-buytl-1,1'-biphenyl-2,2'-diyl)phosphite]
US5276076A (en) * 1992-11-30 1994-01-04 Ciba-Geigy Corporation Amorphous solid modification of 2,2',2"-nitrilo[triethyl-tris-(3,3',5,5'-tetra-tert-butyl-1,1'-biphenyl-2,2'-diyl)phosphite]
US5334739A (en) * 1992-11-30 1994-08-02 Ciba-Geigy Corporation Process an alpha monoclinic crystalline modification of 2,2',2"-nitrilo[triethyl-tris-(3,3',5,5'-tetra-tert-butyl-1,1'-biphenyl-2,2'-diyl)phosphite]
TW268052B (ja) * 1993-04-15 1996-01-11 Ciba Geigy
US5405893A (en) * 1993-08-18 1995-04-11 Ciba-Geigy Corporation Gamma crystalline modification of 2.2',2"-nitrilo[triethyl-tris-(3,3',5,5'-t'-biphenyl-2,2'-diyl) phosphite]

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6597493B2 (en) * 2000-05-05 2003-07-22 The Regents Of The University Of Michigan Nonlinear fiber amplifiers used for a 1430-1530nm low-loss window in optical fibers
US7662893B2 (en) 2005-03-11 2010-02-16 Adeka Corporation Method for producing stabilized polymer
JP5501962B2 (ja) * 2008-06-05 2014-05-28 株式会社Adeka アルミニウムフェノキシド化合物を用いた安定化ポリマーの製造方法。
WO2012117823A1 (ja) 2011-03-02 2012-09-07 株式会社Adeka ラミネートフィルムおよび塗装部材用樹脂組成物の製造方法
EP2966095A1 (en) 2011-03-02 2016-01-13 Adeka Corporation Process of producing resin composition for coating members
KR20180080351A (ko) 2011-03-02 2018-07-11 가부시키가이샤 아데카 라미네이트 필름 및 도장 부재용 수지 조성물의 제조 방법

Also Published As

Publication number Publication date
ZA959247B (en) 1996-05-15
BR9505055A (pt) 1997-10-14
CN1133299A (zh) 1996-10-16
CA2161945A1 (en) 1996-05-04
US5650464A (en) 1997-07-22
AR000056A1 (es) 1997-05-21
EP0710677A3 (de) 1998-02-04
CZ286195A3 (en) 1996-05-15
SK136795A3 (en) 1997-02-05
EP0710677A2 (de) 1996-05-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2781993B2 (ja) 熱安定性オレフィンポリマーの製造方法
US5977218A (en) Polyolefin or olefin copolymer films having improved light stability and pesticide resistance
JP3921641B2 (ja) 塩素含有ポリマーのための安定剤の組合せ
CA1324860C (en) Polyolefins stabilized against damage caused by light
US5703149A (en) Process for the preparation of stabilized olefin polymers
JP4950372B2 (ja) 安定剤混合物
JP4733898B2 (ja) ポリオレフィンのための安定剤混合物
JPH08208731A (ja) 安定化オレフィンポリマーの製造方法
JPH09111056A (ja) 抽出性媒体と永続接触するポリオレフィンの安定化
CZ289892B6 (cs) Málo práąící granule aditiv pro plasty, způsob jejich výroby a jejich pouľití ke stabilizaci organických polymerů
JPH06179713A (ja) オレフィン重合体の安定化方法
JP2006507382A (ja) ポリマーをuv−線の作用に対して安定化するための、uv−吸収剤を含有するポリマー粉末の使用
CA2037676A1 (en) Stabilised chlorine-containing polymer compositions
JP4883831B2 (ja) 安定剤混合物
JPH08501580A (ja) オレフィンポリマーの製造方法
RU2151782C1 (ru) Малопылящие гранулы добавок к пластмассе, способ их получения и применение
KR100449438B1 (ko) 안정화된폴리올레핀조성물및폴리올레핀성형물의안정화방법
US6403679B1 (en) Granular form of a mixture of a nickel-quencher and a benzophenone and process for its preparation
US6620867B1 (en) Crystalline modification of mixtures of a nickel-quencher and a benzophenone and process for its preparation