JPH08207162A - 人工石構造物の製造方法 - Google Patents
人工石構造物の製造方法Info
- Publication number
- JPH08207162A JPH08207162A JP16158894A JP16158894A JPH08207162A JP H08207162 A JPH08207162 A JP H08207162A JP 16158894 A JP16158894 A JP 16158894A JP 16158894 A JP16158894 A JP 16158894A JP H08207162 A JPH08207162 A JP H08207162A
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- JP
- Japan
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- mold
- outer mold
- manufacturing
- resin compound
- inner mold
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- Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 人工石の立体構造物を一体成形にて製造する
ことができる製造方法を提供する。 【構成】 樹脂コンパウンドを有底筒状の外型内に充填
した後、該外型内壁に対し所定の成形間隔を空けて外型
内の樹脂コンパウンド中に柱状の内型を挿入し、樹脂コ
ンパウンドが硬化した後に脱型し、中空に成形された成
形品を得る人工石構造物の製造方法であって、抜きテー
パが小さく抑えられた内枠表面に樹脂フィルムを被覆し
てその内型を外型内に挿入することを特徴とする。
ことができる製造方法を提供する。 【構成】 樹脂コンパウンドを有底筒状の外型内に充填
した後、該外型内壁に対し所定の成形間隔を空けて外型
内の樹脂コンパウンド中に柱状の内型を挿入し、樹脂コ
ンパウンドが硬化した後に脱型し、中空に成形された成
形品を得る人工石構造物の製造方法であって、抜きテー
パが小さく抑えられた内枠表面に樹脂フィルムを被覆し
てその内型を外型内に挿入することを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、人工石構造物の製造方
法に関し、より詳しくは、立体的な形状を有する構造物
を一体成形にて製造する人工石構造物の製造方法に関す
るものである。
法に関し、より詳しくは、立体的な形状を有する構造物
を一体成形にて製造する人工石構造物の製造方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、人工大理石板は耐摩耗性、耐候
性、耐薬品性等に優れていることから、インテリアまた
はエクステリア用の素材として広く使用されている。こ
の人工大理石板の製造に関しては、ラジカル重合性成分
を含む成形材料を成形型上に流入させたり、或いは上側
成形型と下側成形型との間に形成されるキャビティ内に
成形材料を注入し、常温または加温のもとでその成形材
料を硬化させる方法が一般的である。
性、耐薬品性等に優れていることから、インテリアまた
はエクステリア用の素材として広く使用されている。こ
の人工大理石板の製造に関しては、ラジカル重合性成分
を含む成形材料を成形型上に流入させたり、或いは上側
成形型と下側成形型との間に形成されるキャビティ内に
成形材料を注入し、常温または加温のもとでその成形材
料を硬化させる方法が一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
製造方法によって得られる成形品は、薄肉板状のものに
限られ、例えば柱状またはブロック状等の立体的な構造
物を一体成形する方法は実現されていない。このような
立体構造物を注型一体成形により製造しようとすると、
硬化収縮時に生じる歪により、成形品においてクラッ
ク,割れの発生が避けられない。従って、現状では人工
大理石の立体構造物を一体成形することはできないとさ
れていた。
製造方法によって得られる成形品は、薄肉板状のものに
限られ、例えば柱状またはブロック状等の立体的な構造
物を一体成形する方法は実現されていない。このような
立体構造物を注型一体成形により製造しようとすると、
硬化収縮時に生じる歪により、成形品においてクラッ
ク,割れの発生が避けられない。従って、現状では人工
大理石の立体構造物を一体成形することはできないとさ
れていた。
【0004】それにもかかわらず、人工大理石による立
体構造物が実現された場合、天然石と比較して様々な利
点が得られ、人工大理石の用途がさらに拡大されること
が予想されるため、一体成形の実現が望まれている。詳
しくは、天然石はその外観の質感が優れる点を除けば、
品質が均一でなく、重く、加工性が極めて悪いという多
くの欠点がある。具体的には、天然石を使用することが
習慣である墓石,記念碑等においては、材料の搬入,製
品の搬出が容易でなく、加えて外形の加工及び文字の彫
刻に多大な時間が費やされ、そのためコストが極めて高
くなっている。特に、墓石を例に取れば、土地利用の高
度化を図る手段としてビルの建屋内に墓地団地を構える
ことが普通になりつつあることを考慮すれば、天然石の
墓石に代えてそれとほぼ同等の外観を呈する人工大理石
の墓石を一体成形することが可能になれば、重量の軽
減,輸送の簡便さ,低コスト等、多くの点で天然石より
も有利になる。このようなことから、人工石の立体構造
物を一体成形することができる製造方法が要望されてい
る。
体構造物が実現された場合、天然石と比較して様々な利
点が得られ、人工大理石の用途がさらに拡大されること
が予想されるため、一体成形の実現が望まれている。詳
しくは、天然石はその外観の質感が優れる点を除けば、
品質が均一でなく、重く、加工性が極めて悪いという多
くの欠点がある。具体的には、天然石を使用することが
習慣である墓石,記念碑等においては、材料の搬入,製
品の搬出が容易でなく、加えて外形の加工及び文字の彫
刻に多大な時間が費やされ、そのためコストが極めて高
くなっている。特に、墓石を例に取れば、土地利用の高
度化を図る手段としてビルの建屋内に墓地団地を構える
ことが普通になりつつあることを考慮すれば、天然石の
墓石に代えてそれとほぼ同等の外観を呈する人工大理石
の墓石を一体成形することが可能になれば、重量の軽
減,輸送の簡便さ,低コスト等、多くの点で天然石より
も有利になる。このようなことから、人工石の立体構造
物を一体成形することができる製造方法が要望されてい
る。
【0005】本発明は以上のような従来の人工大理石の
製造方法における課題を考慮してなされたものであり、
立体構造物を一体成形にて製造することができる人工石
構造物の製造方法を提供することを目的とする。
製造方法における課題を考慮してなされたものであり、
立体構造物を一体成形にて製造することができる人工石
構造物の製造方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の人工石構造物に
係る第1の製造方法は、樹脂コンパウンドを有底筒状の
外型内に充填した後、該外型内壁に対し所定の成形間隔
を空けて外型内の樹脂コンパウンド中に柱状の内型を挿
入し、樹脂コンパウンドが硬化した後に脱型し、中空に
成形された成形品を得るものである。
係る第1の製造方法は、樹脂コンパウンドを有底筒状の
外型内に充填した後、該外型内壁に対し所定の成形間隔
を空けて外型内の樹脂コンパウンド中に柱状の内型を挿
入し、樹脂コンパウンドが硬化した後に脱型し、中空に
成形された成形品を得るものである。
【0007】第1の製造方法において、傾斜配置した上
記外型の内面に沿わせて樹脂コンパウンドを流し込んだ
後、外型を垂直に起立させることが好ましい。なお、外
型の起立は、内型挿入に先だって実施してもよく、ま
た、内型挿入後に実施してもよい。
記外型の内面に沿わせて樹脂コンパウンドを流し込んだ
後、外型を垂直に起立させることが好ましい。なお、外
型の起立は、内型挿入に先だって実施してもよく、ま
た、内型挿入後に実施してもよい。
【0008】本発明の第2の製造方法は、有底筒状の外
型内壁に対し所定の成形間隔を空けて柱状の内型を挿入
した後、外型と内型とによって形成される空隙に樹脂コ
ンパウンドを充填し、樹脂コンパウンドが硬化した後に
脱型し、中空に成形された成形品を得るものである。
型内壁に対し所定の成形間隔を空けて柱状の内型を挿入
した後、外型と内型とによって形成される空隙に樹脂コ
ンパウンドを充填し、樹脂コンパウンドが硬化した後に
脱型し、中空に成形された成形品を得るものである。
【0009】本発明においては、抜きテーパが1/50
以下に形成された内型表面に樹脂フィルムを被覆して外
型内に挿入することが好ましい。本発明の製造方法によ
り製造される人工石構造物の一例としては人工大理石墓
石が示される。
以下に形成された内型表面に樹脂フィルムを被覆して外
型内に挿入することが好ましい。本発明の製造方法によ
り製造される人工石構造物の一例としては人工大理石墓
石が示される。
【0010】
【作用】第1の製造方法では、樹脂コンパウンドを有底
筒状の外型内に充填した後、外型内壁に対し所定の成形
間隔を空けて外型内の樹脂コンパウンド中に柱状の内型
を挿入し、樹脂コンパウンドが硬化した後に、外枠を分
解し内型を引き抜くことにより脱型を行なえば、中空に
成形された人工石構造物を得ることができる。
筒状の外型内に充填した後、外型内壁に対し所定の成形
間隔を空けて外型内の樹脂コンパウンド中に柱状の内型
を挿入し、樹脂コンパウンドが硬化した後に、外枠を分
解し内型を引き抜くことにより脱型を行なえば、中空に
成形された人工石構造物を得ることができる。
【0011】第2の製造方法では、有底筒状の外型内壁
に対し所定の成形間隔を空けて柱状の内型を挿入した
後、外型と内型とによって形成される空隙に樹脂コンパ
ウンドを充填し、樹脂コンパウンドが硬化した後に脱型
すれば、上記と同様に中空に成形された人工石構造物を
得ることができる。
に対し所定の成形間隔を空けて柱状の内型を挿入した
後、外型と内型とによって形成される空隙に樹脂コンパ
ウンドを充填し、樹脂コンパウンドが硬化した後に脱型
すれば、上記と同様に中空に成形された人工石構造物を
得ることができる。
【0012】
【実施例】以下、図面に示した実施例に基づいて本発明
を詳細に説明する。図1は、本発明の一実施例に係る人
工石構造物の製造方法を示す工程図である。まず、成形
に当たりPMMA系シロップの製造方法について説明す
る。
を詳細に説明する。図1は、本発明の一実施例に係る人
工石構造物の製造方法を示す工程図である。まず、成形
に当たりPMMA系シロップの製造方法について説明す
る。
【0013】製造例1 撹拌機、不活性ガス導入管、還流冷却管及び温度計を備
えたフラスコに、ポリビニルアルコール0.2部を溶解
した脱イオン水400部を仕込んだ。そこへ予め調整し
ておいたメチルメタクリレート66部及びグリシジルメ
タクリレート5部からなる重合性単量体にベンゾイルパ
ーオキサイド0.4部を溶解した混合物を仕込み、高速
で撹拌して均一な懸濁液とした。
えたフラスコに、ポリビニルアルコール0.2部を溶解
した脱イオン水400部を仕込んだ。そこへ予め調整し
ておいたメチルメタクリレート66部及びグリシジルメ
タクリレート5部からなる重合性単量体にベンゾイルパ
ーオキサイド0.4部を溶解した混合物を仕込み、高速
で撹拌して均一な懸濁液とした。
【0014】次いで、窒素ガスを吹き込みながら80℃
に加熱し、この温度下で5時間撹拌を続けて重合反応を
行った後、冷却して重合体懸濁液を得た。この重合体懸
濁液をろ過、洗浄した後、乾燥して反応性基としてエポ
キシ基を有する重合体(重合体(1) と称する)を得た。
この重合体(1) の分子量はGPC測定の結果、Mn=5
0,000であることがわかった。
に加熱し、この温度下で5時間撹拌を続けて重合反応を
行った後、冷却して重合体懸濁液を得た。この重合体懸
濁液をろ過、洗浄した後、乾燥して反応性基としてエポ
キシ基を有する重合体(重合体(1) と称する)を得た。
この重合体(1) の分子量はGPC測定の結果、Mn=5
0,000であることがわかった。
【0015】この重合体(1) 18重量%を、メチルメタ
クリレート33重量%、スチレンモノマー49重量%の
混合液に溶解させてシロップを得た。次に、樹脂の破砕
粒子の製造方法について説明する。
クリレート33重量%、スチレンモノマー49重量%の
混合液に溶解させてシロップを得た。次に、樹脂の破砕
粒子の製造方法について説明する。
【0016】製造例2 トリメチロールプロパントリメタクリレート25重量
部、メチルメタクリレート30重量部、スチレン45重
量部及びシランカップリング剤(KBM −503 信越化学(
株) 製)0.5重量部を混合し、単量体混液とした。次
に、この混液中に水酸化アルミニウム(ハイジライトH
−320 、平均粒径3.5ミクロン、昭和軽金属(株)
製)200重量部を高速撹拌機を用いて混練りし、次い
でアクリル樹脂用白トーナー(AT−3 、大日精化工業(
株) 製)1.5重量部と硬化剤のパーカドックス−16
[ビス( 4−t−ブチルシクロヘキシル) パーオキシジ
カーボネート、化薬アクゾ製]0.8重量部を加え、混
合後、減圧脱泡して粒子用混合物を得た。 次に、この
混合物を200 ×200 ×50mmの注型用型内に注入し、70
℃にて硬化させたところ30分で硬化し、さらに120
℃にて2時間後硬化させた。硬化物は乳白色の美観に光
を散乱する大理石調の半透明性を有する樹脂であり、こ
の樹脂の厚さ0.3mmの成形板での全光軸透過率は48
%であった。この樹脂をハンマーミルで粉砕し、20メ
ッシュ標準篩で粗粒を除去した後、80メッシュ標準篩
で微粒を除去して20〜80メッシュの粒子を採取し、
比重1.75の粒子( 1) を得た。
部、メチルメタクリレート30重量部、スチレン45重
量部及びシランカップリング剤(KBM −503 信越化学(
株) 製)0.5重量部を混合し、単量体混液とした。次
に、この混液中に水酸化アルミニウム(ハイジライトH
−320 、平均粒径3.5ミクロン、昭和軽金属(株)
製)200重量部を高速撹拌機を用いて混練りし、次い
でアクリル樹脂用白トーナー(AT−3 、大日精化工業(
株) 製)1.5重量部と硬化剤のパーカドックス−16
[ビス( 4−t−ブチルシクロヘキシル) パーオキシジ
カーボネート、化薬アクゾ製]0.8重量部を加え、混
合後、減圧脱泡して粒子用混合物を得た。 次に、この
混合物を200 ×200 ×50mmの注型用型内に注入し、70
℃にて硬化させたところ30分で硬化し、さらに120
℃にて2時間後硬化させた。硬化物は乳白色の美観に光
を散乱する大理石調の半透明性を有する樹脂であり、こ
の樹脂の厚さ0.3mmの成形板での全光軸透過率は48
%であった。この樹脂をハンマーミルで粉砕し、20メ
ッシュ標準篩で粗粒を除去した後、80メッシュ標準篩
で微粒を除去して20〜80メッシュの粒子を採取し、
比重1.75の粒子( 1) を得た。
【0017】製造例3 製造例2で用いたものと同じ粒子用混合物に、アクリル
樹脂用黒トーナー(AT−854 、大日精化工業( 株) 製)
2.4重量部を着色剤として添加混合する他は、製造例
2と同様にして硬化物樹脂を得た。この樹脂は、黒色半
透明なものであり、厚さ0.3mm板での全光軸透過率は
16%であった。この樹脂を製造例2と同様に粉砕・分
級して比重1.75の粒子( 2) を得た。
樹脂用黒トーナー(AT−854 、大日精化工業( 株) 製)
2.4重量部を着色剤として添加混合する他は、製造例
2と同様にして硬化物樹脂を得た。この樹脂は、黒色半
透明なものであり、厚さ0.3mm板での全光軸透過率は
16%であった。この樹脂を製造例2と同様に粉砕・分
級して比重1.75の粒子( 2) を得た。
【0018】[実施例1]アクリル系樹脂を用いた人工
大理石構造物の製造例を以下に説明する。上記製造例1
で得たシロップ65重量部、ジエチレングリコールジメ
タクリレート(共栄社化学製)10重量部、エポキシ樹
脂(デナコール EX-321 ナガセ化成製)16重量部、無
水マレイン酸(日本触媒製)9重量部を混合した組成物
に、シランカップリング剤(A-174 日本ユニカー製)
1.5重量部、脱泡剤(DB-100 ダウコーニング製)
0.1重量部、連鎖移動剤(ドデシルメルカブタン 東
京化成製)1.0重量部を加えた。
大理石構造物の製造例を以下に説明する。上記製造例1
で得たシロップ65重量部、ジエチレングリコールジメ
タクリレート(共栄社化学製)10重量部、エポキシ樹
脂(デナコール EX-321 ナガセ化成製)16重量部、無
水マレイン酸(日本触媒製)9重量部を混合した組成物
に、シランカップリング剤(A-174 日本ユニカー製)
1.5重量部、脱泡剤(DB-100 ダウコーニング製)
0.1重量部、連鎖移動剤(ドデシルメルカブタン 東
京化成製)1.0重量部を加えた。
【0019】さらに、メチルメタクリレートモノマー1
0重量部を添加したのち、無機充填剤として水酸化アル
ミニウム(ハイジライトH-320ST 昭和電工製)170重
量部、製造例2で得た粒子( 1) 75重量部、及び製造
例3で得た粒子( 2) 15重量部、重合開始剤としてt
−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノネート(パー
ブチルO 日本油脂製)1.0重量部を加えて均一に撹
拌して混合物を得た。
0重量部を添加したのち、無機充填剤として水酸化アル
ミニウム(ハイジライトH-320ST 昭和電工製)170重
量部、製造例2で得た粒子( 1) 75重量部、及び製造
例3で得た粒子( 2) 15重量部、重合開始剤としてt
−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノネート(パー
ブチルO 日本油脂製)1.0重量部を加えて均一に撹
拌して混合物を得た。
【0020】次に、図1に示すように、この調製した混
合物(樹脂コンパウンド)MRを脱泡した後(工程1参
照)、80℃に加温されているFRP製外型1内に注
入,充填し、鉄製の内型2を挿入した後、1時間半硬化
させた。なお、混合物MRを外型1内に注入する際は、
外型1を傾斜させ状態でその傾斜面に添わせて混合物M
Rを流し込み、流し込みが完了した時点で外型1を垂直
に起立させることが好ましい。
合物(樹脂コンパウンド)MRを脱泡した後(工程1参
照)、80℃に加温されているFRP製外型1内に注
入,充填し、鉄製の内型2を挿入した後、1時間半硬化
させた。なお、混合物MRを外型1内に注入する際は、
外型1を傾斜させ状態でその傾斜面に添わせて混合物M
Rを流し込み、流し込みが完了した時点で外型1を垂直
に起立させることが好ましい。
【0021】図2の(a)は上記外型1の形状を示す斜
視図であり、図2の(b)は外型1を正面から見たとき
の縦断面図である。この外型1は、一側面を構成する平
板状型1aと、コ字状に3側面を構成するとともに底面
を構成する箱状型1bとを組み合わせたものであり、対
向する側面は抜き角度ゼロである。
視図であり、図2の(b)は外型1を正面から見たとき
の縦断面図である。この外型1は、一側面を構成する平
板状型1aと、コ字状に3側面を構成するとともに底面
を構成する箱状型1bとを組み合わせたものであり、対
向する側面は抜き角度ゼロである。
【0022】図3の(a)は上記内型2の形状を示す正
面図であり、図3の(b)は内型2の側面図である。両
図において、内型2は有底の筒状部2aとその上部に形
成された蓋部2bとからなり、筒状部2aは、左右の側
壁において勾配1/100の抜きテーパが付けられてお
り(図3の( a) 参照)、前後の側壁においても同様に
勾配1/100の抜きテーパがそれぞれ付けられている
(図3の( b) 参照)。また、蓋部2bは外型1の上縁
部に当接してその開口を閉じることができるようになっ
ている。また、この内型2の筒状部2aは、脱型時の引
き抜きを容易にするため樹脂フィルム2cで覆われてい
る。なお、この樹脂フィルム2cを貼り付ける際は、筒
状部表面にぴったりと添わせることが好ましいが、この
内型2は成形品を中空構造にすることを目的とし成形後
は隠れた部分となるため、脱型が容易となるように機能
すれば貼り付け方法に特に制限はない。
面図であり、図3の(b)は内型2の側面図である。両
図において、内型2は有底の筒状部2aとその上部に形
成された蓋部2bとからなり、筒状部2aは、左右の側
壁において勾配1/100の抜きテーパが付けられてお
り(図3の( a) 参照)、前後の側壁においても同様に
勾配1/100の抜きテーパがそれぞれ付けられている
(図3の( b) 参照)。また、蓋部2bは外型1の上縁
部に当接してその開口を閉じることができるようになっ
ている。また、この内型2の筒状部2aは、脱型時の引
き抜きを容易にするため樹脂フィルム2cで覆われてい
る。なお、この樹脂フィルム2cを貼り付ける際は、筒
状部表面にぴったりと添わせることが好ましいが、この
内型2は成形品を中空構造にすることを目的とし成形後
は隠れた部分となるため、脱型が容易となるように機能
すれば貼り付け方法に特に制限はない。
【0023】上記樹脂フィルム2cとしては、伸度が大
きく耐溶剤性に優れたものを使用することが好ましく、
例えば、ビニロンフィルム、ポリエチレンフィルム、ポ
リプロピレンフィルム、無延伸ナイロンフィルム等を使
用することができる。また、フィルムの厚さは10〜8
0ミクロン程度のものが望ましい。
きく耐溶剤性に優れたものを使用することが好ましく、
例えば、ビニロンフィルム、ポリエチレンフィルム、ポ
リプロピレンフィルム、無延伸ナイロンフィルム等を使
用することができる。また、フィルムの厚さは10〜8
0ミクロン程度のものが望ましい。
【0024】図1の製造工程において、工程3は外型1
内に内型2を挿入完了した状態を示したものである。工
程4において混合物MRが硬化すると、まず外型1を平
板状型1aと箱状型1bとに分解して取り外し、次に工
程5において内型2を成形品MPから引き抜くことによ
り脱型し、それにより、工程6に示すように、内部が中
空で肉厚がほぼ均一である成形品MPを得た。
内に内型2を挿入完了した状態を示したものである。工
程4において混合物MRが硬化すると、まず外型1を平
板状型1aと箱状型1bとに分解して取り外し、次に工
程5において内型2を成形品MPから引き抜くことによ
り脱型し、それにより、工程6に示すように、内部が中
空で肉厚がほぼ均一である成形品MPを得た。
【0025】次に、工程7においてこの成形品MPをオ
ーブン3内に入れ、150℃で4時間後硬化させ、オー
ブン3から取り出した後、工程8においてNC工作機械
により成形品MPの表面を平均1mm切削する。切削にお
いては、工具刃先4を成形品MPの表面に添って往復移
動させる、いわゆる表面往復ならいを行うことにより成
形品MP表面を平面に整える。さらに工程9において、
サンダー5を用いて#400 研磨仕上げを行うことによ
り、成形品MPにおける平面の反りをその両端において
±0.5mm以内に抑えた成形品MPを得た。
ーブン3内に入れ、150℃で4時間後硬化させ、オー
ブン3から取り出した後、工程8においてNC工作機械
により成形品MPの表面を平均1mm切削する。切削にお
いては、工具刃先4を成形品MPの表面に添って往復移
動させる、いわゆる表面往復ならいを行うことにより成
形品MP表面を平面に整える。さらに工程9において、
サンダー5を用いて#400 研磨仕上げを行うことによ
り、成形品MPにおける平面の反りをその両端において
±0.5mm以内に抑えた成形品MPを得た。
【0026】[実施例2]次に、ポリエステル系樹脂を
用いた人工大理石構造物の製造例を以下に説明する。樹
脂成分として不飽和ポリエステル樹脂(エポラック N-3
70L 日本触媒製)100重量部にスチレンモノマー8重
量部、脱泡剤(A-555 BYK Chemie製)0.2
重量部を加えた。無機充填剤として水酸化アルミニウム
(ハイジライトH-320ST 昭和電工製)120重量部、製
造例2で得た粒子( 1) 75重量部及び製造例3で得た
粒子( 2) 15重量部、重合開始剤としてビス(4−t
−ブチルシクロヘキシル)パーオキシジカーボネート
(パーカドックス−16 化薬アクゾ製)1.0重量部を
加えて均一に撹拌して混合物を得た。
用いた人工大理石構造物の製造例を以下に説明する。樹
脂成分として不飽和ポリエステル樹脂(エポラック N-3
70L 日本触媒製)100重量部にスチレンモノマー8重
量部、脱泡剤(A-555 BYK Chemie製)0.2
重量部を加えた。無機充填剤として水酸化アルミニウム
(ハイジライトH-320ST 昭和電工製)120重量部、製
造例2で得た粒子( 1) 75重量部及び製造例3で得た
粒子( 2) 15重量部、重合開始剤としてビス(4−t
−ブチルシクロヘキシル)パーオキシジカーボネート
(パーカドックス−16 化薬アクゾ製)1.0重量部を
加えて均一に撹拌して混合物を得た。
【0027】この調製した混合物を脱泡した後、図1に
示したような65〜70℃に加温されているFRP製外
型1内に注入、充填し、図3に示したような樹脂フィル
ムで被覆された内型2を挿入した後、1時間硬化させた
(図1の工程3参照)。次に工程4に示したように、外
型1を分解して取り外し、内型2を成形品から引き抜く
ことにより、内部が中空な成形品を得た(工程6参
照)。
示したような65〜70℃に加温されているFRP製外
型1内に注入、充填し、図3に示したような樹脂フィル
ムで被覆された内型2を挿入した後、1時間硬化させた
(図1の工程3参照)。次に工程4に示したように、外
型1を分解して取り外し、内型2を成形品から引き抜く
ことにより、内部が中空な成形品を得た(工程6参
照)。
【0028】この成形品をオーブンに入れ、110℃で
2時間後硬化させ、工程8においてNC工作機械により
成形品の表面を平均1mm切削する。さらに工程9におい
て、サンダー5を用いて#400 研磨仕上げを行うことに
より、成形品における平面の反りをその両端において±
0.5mm以内に抑えた成形品を得た。
2時間後硬化させ、工程8においてNC工作機械により
成形品の表面を平均1mm切削する。さらに工程9におい
て、サンダー5を用いて#400 研磨仕上げを行うことに
より、成形品における平面の反りをその両端において±
0.5mm以内に抑えた成形品を得た。
【0029】従来の内型における抜きテーパでは、例え
ば柱状の長尺物になると、その底部近傍における側壁肉
厚が著しく厚くなるため、硬化収縮時にクラックが生じ
やすい。これに対し、本実施例の製造方法によれば、内
型の抜きテーパの勾配を極めて小さく抑えているため、
底部近傍の側壁肉厚が増加することを抑えることがで
き、それにより、上記クラックの問題を解消することが
できる。そして小さい抜きテーパであっても内型の離型
が容易に行えるよう内型表面に樹脂フィルムを被覆して
いることを特徴としている。
ば柱状の長尺物になると、その底部近傍における側壁肉
厚が著しく厚くなるため、硬化収縮時にクラックが生じ
やすい。これに対し、本実施例の製造方法によれば、内
型の抜きテーパの勾配を極めて小さく抑えているため、
底部近傍の側壁肉厚が増加することを抑えることがで
き、それにより、上記クラックの問題を解消することが
できる。そして小さい抜きテーパであっても内型の離型
が容易に行えるよう内型表面に樹脂フィルムを被覆して
いることを特徴としている。
【0030】また、図4の( a) は上記内型2の他の実
施例を示したものである。本実施例における内型6は、
発泡成形された硬質ポリウレタンフォーム(以下PUF
と呼ぶ)ブロック6aと、そのPUFブロック6aが接
着された蓋6bとから構成されている。
施例を示したものである。本実施例における内型6は、
発泡成形された硬質ポリウレタンフォーム(以下PUF
と呼ぶ)ブロック6aと、そのPUFブロック6aが接
着された蓋6bとから構成されている。
【0031】図4の( b) は上記内型2のさらに他の実
施例を示したものである。本実施例における内型は、金
属製の筒体7aと、その筒体7aを固定する蓋7bと、
筒体7a表面に所定の厚さに形成されたPUF層7cと
から構成されている。このPUF層7cは、予め成形さ
れているPUF板を接着剤を用いて筒体7a表面に固定
してもよく、また、筒体7a周囲に型枠を配置し、発泡
成形してもよい。このように、内型をPUFで構成した
場合には、硬化収縮時に緩和効果があるため、クラッ
ク,割れを防止することができ、加えて抜きテーパを実
質的にゼロにして厚みを均一にすることができるという
長所がある。なお、本実施例の内型においても、使用時
には、前述した実施例と同様に樹脂フィルムが被覆され
る。図5は上述した実施例の製造方法により製作した人
工大理石の墓石である。同図において、墓石は主塔1
0,花台11,巻石12及び骨箱13から構成されてい
る。
施例を示したものである。本実施例における内型は、金
属製の筒体7aと、その筒体7aを固定する蓋7bと、
筒体7a表面に所定の厚さに形成されたPUF層7cと
から構成されている。このPUF層7cは、予め成形さ
れているPUF板を接着剤を用いて筒体7a表面に固定
してもよく、また、筒体7a周囲に型枠を配置し、発泡
成形してもよい。このように、内型をPUFで構成した
場合には、硬化収縮時に緩和効果があるため、クラッ
ク,割れを防止することができ、加えて抜きテーパを実
質的にゼロにして厚みを均一にすることができるという
長所がある。なお、本実施例の内型においても、使用時
には、前述した実施例と同様に樹脂フィルムが被覆され
る。図5は上述した実施例の製造方法により製作した人
工大理石の墓石である。同図において、墓石は主塔1
0,花台11,巻石12及び骨箱13から構成されてい
る。
【0032】主塔10を成形するための型枠は、図6に
示すように、板状外型20と、箱状外型21と、内型2
2とから構成され、板状外型20は、T字状蓋部20a
の内側に長方形状箱部20bを固定したものである。箱
状外型21は、幅広の凹所21aとその凹所21aと連
絡する溝部21bとを有し、溝部21bは上記長方形状
箱部20aを収容することができるようになっている。
内型22は外型の開口を塞ぐ蓋部22aと、凹所21a
内に配置され凹所21a及び蓋部20aの内壁に対し所
定の成形間隔を形成する台状部22bと、溝部21b内
に配置され溝部21b及び長方形状箱部20bに対し所
定の成形間隔を形成する板状部22cとから構成されて
いる。上記台状部22b及び板状部22cには樹脂フィ
ルム22dが被覆される。このような型枠を用いて一体
成形された主塔10(図6に示す主塔10は倒立状態で
ある)は中空構造をなすものである。
示すように、板状外型20と、箱状外型21と、内型2
2とから構成され、板状外型20は、T字状蓋部20a
の内側に長方形状箱部20bを固定したものである。箱
状外型21は、幅広の凹所21aとその凹所21aと連
絡する溝部21bとを有し、溝部21bは上記長方形状
箱部20aを収容することができるようになっている。
内型22は外型の開口を塞ぐ蓋部22aと、凹所21a
内に配置され凹所21a及び蓋部20aの内壁に対し所
定の成形間隔を形成する台状部22bと、溝部21b内
に配置され溝部21b及び長方形状箱部20bに対し所
定の成形間隔を形成する板状部22cとから構成されて
いる。上記台状部22b及び板状部22cには樹脂フィ
ルム22dが被覆される。このような型枠を用いて一体
成形された主塔10(図6に示す主塔10は倒立状態で
ある)は中空構造をなすものである。
【0033】花台11を成形するための型枠は、図7に
示すように、板状外型26と、凹溝27a,27aを底
面27bに平行して形成した箱状外型27と、下向き凸
条28a,28aが底面28bに平行して形成され、樹
脂フィルム28cで被覆された内型28とから構成され
る。
示すように、板状外型26と、凹溝27a,27aを底
面27bに平行して形成した箱状外型27と、下向き凸
条28a,28aが底面28bに平行して形成され、樹
脂フィルム28cで被覆された内型28とから構成され
る。
【0034】巻石12を成形するための型枠は、図8に
示すように、正方形の二重枠からなる外型29と、樹脂
フィルム30aで凸条30bを被覆した中子を4個連結
した内型30とから構成され、中子を連結しているボル
ト31を外して脱型を行うと、図9に示す形状の巻石が
成形できる。なお、同図は成形品を底面から見た図であ
る。
示すように、正方形の二重枠からなる外型29と、樹脂
フィルム30aで凸条30bを被覆した中子を4個連結
した内型30とから構成され、中子を連結しているボル
ト31を外して脱型を行うと、図9に示す形状の巻石が
成形できる。なお、同図は成形品を底面から見た図であ
る。
【0035】骨箱13を成形するための型枠は、図10
に示すように、角筒状本体32aの上端及び下縁に鍔部
32b,32cを有する外型32と、鍔部32cと同じ
外寸法からなる底板33a上に角柱33bを固定し、そ
の角柱33bに樹脂フィルム33cを被覆した内型33
とから構成され、この型枠を用いて注型を行う場合に
は、外型33にバイブレーションを与える。
に示すように、角筒状本体32aの上端及び下縁に鍔部
32b,32cを有する外型32と、鍔部32cと同じ
外寸法からなる底板33a上に角柱33bを固定し、そ
の角柱33bに樹脂フィルム33cを被覆した内型33
とから構成され、この型枠を用いて注型を行う場合に
は、外型33にバイブレーションを与える。
【0036】上記した型枠によって個々に成形された主
塔10,花台11,巻石12,骨箱13は、図11に示
す要領で組み立てられる。すなわち、巻石12の内側に
平行して基礎コンクリート40,41を打設し、その基
礎コンクリートに埋め込まれたアンカーボルト42,4
3にC形チャンネル44を架け渡して固定し、そのチャ
ンネル44を土台として巻石12を固定し、さらに主塔
10を固定する。なお、巻石12及び主塔10の固定に
はL字アングル45が用いられ、ボルト・ナットで固定
される。
塔10,花台11,巻石12,骨箱13は、図11に示
す要領で組み立てられる。すなわち、巻石12の内側に
平行して基礎コンクリート40,41を打設し、その基
礎コンクリートに埋め込まれたアンカーボルト42,4
3にC形チャンネル44を架け渡して固定し、そのチャ
ンネル44を土台として巻石12を固定し、さらに主塔
10を固定する。なお、巻石12及び主塔10の固定に
はL字アングル45が用いられ、ボルト・ナットで固定
される。
【0037】このようにして製造された人工大理石製墓
石は、内部が中空で肉厚がほぼ均一に構成されているた
め、天然石に比べ重量が1/3に軽減される。従って、
建屋内に設置しても建物に与える負荷が小さい。また、
注型により一体成形することができるため、構造物に接
着部分がなく、従って長期の耐久性に優れている。材質
が均一であるため、天然石のような欠陥、色むら及び柄
むら等が発生しない。また、成形品の表面を機械仕上げ
することが可能であるため、平面性,寸法精度が極めて
高くなる。従って、墓石を複数の成形品を組み合わせて
簡便に製造することができ、しかも外観からは継ぎ目が
見えないという特徴がある。また、得られた成形品は透
明感が高く、天然石とほぼ同等の外観が得られる。さら
にまた、火源を近づけても自ら燃えることがなく、ま
た、火源が接触しても跡が残らないため安全性も高いと
いう特徴がある。
石は、内部が中空で肉厚がほぼ均一に構成されているた
め、天然石に比べ重量が1/3に軽減される。従って、
建屋内に設置しても建物に与える負荷が小さい。また、
注型により一体成形することができるため、構造物に接
着部分がなく、従って長期の耐久性に優れている。材質
が均一であるため、天然石のような欠陥、色むら及び柄
むら等が発生しない。また、成形品の表面を機械仕上げ
することが可能であるため、平面性,寸法精度が極めて
高くなる。従って、墓石を複数の成形品を組み合わせて
簡便に製造することができ、しかも外観からは継ぎ目が
見えないという特徴がある。また、得られた成形品は透
明感が高く、天然石とほぼ同等の外観が得られる。さら
にまた、火源を近づけても自ら燃えることがなく、ま
た、火源が接触しても跡が残らないため安全性も高いと
いう特徴がある。
【0038】なお、字彫りがなされる主塔は、上記実施
例では一体成形で構成したが、これに限らず組み合わせ
構造であってもよい。この場合、図12に示すように、
棒状をなす主塔上部10aと台状をなす主塔下部10b
とをそれぞれ別々に一体成形し、両者をボルト50で固
定すればよい。この場合、主塔上部10aの開口側端部
に、予め雌ねじが切られたアングル51を接着剤で固定
しておき、主塔下部10bの頂面に穿設した貫通孔52
を通してボルト50をその雌ねじと螺合させ、それによ
って主塔を一体に組み立てることができる。
例では一体成形で構成したが、これに限らず組み合わせ
構造であってもよい。この場合、図12に示すように、
棒状をなす主塔上部10aと台状をなす主塔下部10b
とをそれぞれ別々に一体成形し、両者をボルト50で固
定すればよい。この場合、主塔上部10aの開口側端部
に、予め雌ねじが切られたアングル51を接着剤で固定
しておき、主塔下部10bの頂面に穿設した貫通孔52
を通してボルト50をその雌ねじと螺合させ、それによ
って主塔を一体に組み立てることができる。
【0039】また、上記主塔は図13に示すように、各
種形状のものを一体成形することができる。また、本発
明の人工石構造物の製造方法は、上記した墓石に限ら
ず、記念碑、灯篭、門柱、塀、陳列台等の一体成形に適
用することができる。
種形状のものを一体成形することができる。また、本発
明の人工石構造物の製造方法は、上記した墓石に限ら
ず、記念碑、灯篭、門柱、塀、陳列台等の一体成形に適
用することができる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したことから明かなように、本
発明によれば、人工石の大型構造物を一体成形にて製造
することができる。また、本発明による成形品は、中空
構造を有するため、天然石と同等の外観,サイズを持ち
ながら軽量にすることができる。また、成形品の表面を
機械仕上げすることが可能であり、機械仕上げされたも
のは高い平面性と寸法精度が得られる。
発明によれば、人工石の大型構造物を一体成形にて製造
することができる。また、本発明による成形品は、中空
構造を有するため、天然石と同等の外観,サイズを持ち
ながら軽量にすることができる。また、成形品の表面を
機械仕上げすることが可能であり、機械仕上げされたも
のは高い平面性と寸法精度が得られる。
【図1】本発明の製造方法の一実施例を示す工程図であ
る。
る。
【図2】本発明の製造方法に使用する外型の斜視図及び
断面図である。
断面図である。
【図3】本発明の製造方法に使用する内型の正面図及び
側面図である。
側面図である。
【図4】内型の他の実施例を示す斜視図である。
【図5】本発明の製造方法で製造された墓石の斜視図で
ある。
ある。
【図6】図5に示す主塔成形用型枠の構成を示す分解斜
視図である。
視図である。
【図7】図5に示す花台成形用型枠の構成を示す分解斜
視図である。
視図である。
【図8】図5に示す巻石成形用型枠の構成を示す分解斜
視図である。
視図である。
【図9】成形された巻石を底面側から見た斜視図であ
る。
る。
【図10】図5に示す骨箱成形用型枠の構成を示す分解
斜視図である。
斜視図である。
【図11】墓石組立要領を説明する断面図である。
【図12】主塔組立方法を説明する要部断面図である。
【図13】主塔の変形例を示す斜視図である。
1 外型 2 内型 3 オーブン 4 工具刃先 5 サンダー 6 内型 7 内型 10 主塔 11 花台 12 巻石 13 骨箱
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29L 22:00 31:10 C04B 111:54 (72)発明者 杉原 一致 岡山県倉敷市水江1575番地 中国化工株式 会社本社内
Claims (5)
- 【請求項1】 樹脂コンパウンドを有底筒状の外型内に
充填した後、該外型内壁に対し所定の成形間隔を空けて
前記外型内の前記樹脂コンパウンド中に柱状の内型を挿
入し、前記樹脂コンパウンドが硬化した後に脱型し、中
空に成形された成形品を得ることを特徴とする人工石構
造物の製造方法。 - 【請求項2】 傾斜配置した前記外型の内面に沿わせて
前記樹脂コンパウンドを流し込んだ後、前記外型を垂直
に起立させる請求項1記載の製造方法。 - 【請求項3】 有底筒状の外型内壁に対し所定の成形間
隔を空けて柱状の内型を挿入した後、前記外型と前記内
型とによって形成される空隙に樹脂コンパウンドを充填
し、前記樹脂コンパウンドが硬化した後に脱型し、中空
に成形された成形品を得ることを特徴とする人工石構造
物の製造方法。 - 【請求項4】 抜きテーパが1/50以下に形成された
前記内型表面に樹脂フィルムを被覆して前記外型内に挿
入する請求項1〜3のいずれかに記載の製造方法。 - 【請求項5】 前記人工石構造物が人工石墓石である請
求項1〜4のいずれかに記載の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16158894A JPH08207162A (ja) | 1994-07-13 | 1994-07-13 | 人工石構造物の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16158894A JPH08207162A (ja) | 1994-07-13 | 1994-07-13 | 人工石構造物の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08207162A true JPH08207162A (ja) | 1996-08-13 |
Family
ID=15737990
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16158894A Withdrawn JPH08207162A (ja) | 1994-07-13 | 1994-07-13 | 人工石構造物の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08207162A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103029249A (zh) * | 2012-11-27 | 2013-04-10 | 邹联书 | 一种新型墓碑的生产工艺 |
-
1994
- 1994-07-13 JP JP16158894A patent/JPH08207162A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103029249A (zh) * | 2012-11-27 | 2013-04-10 | 邹联书 | 一种新型墓碑的生产工艺 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20011002 |