JPH08207115A - 突起付き合成樹脂シートの製造方法 - Google Patents

突起付き合成樹脂シートの製造方法

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JPH08207115A
JPH08207115A JP7036148A JP3614895A JPH08207115A JP H08207115 A JPH08207115 A JP H08207115A JP 7036148 A JP7036148 A JP 7036148A JP 3614895 A JP3614895 A JP 3614895A JP H08207115 A JPH08207115 A JP H08207115A
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JP
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sheet
extrusion
passage
synthetic resin
projection
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JP7036148A
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English (en)
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Shinzo Matsuyama
眞三 松山
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Takiron Co Ltd
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Takiron Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 多数の独立した突起を表面に有する突起付き
合成樹脂シートを、突起やシートの断面形状に制約を受
けないで製造でき、突起の長さや前後間隔の調節も自由
に行える製造方法を提供する。 【構成】 押出成形用ダイ2のシート押出通路2aから
合成樹脂を連続的に押出して連続したシート10を成形
すると共に、ダイ2に装着した開閉板4を一定のタイミ
ングで上下動させて、ダイ2の突起押出通路2bから合
成樹脂を断続的に押出し、不連続の独立した突起11を
シート10と一体に成形して製造する。シート押出通路
2aや突起押出し通路2bの断面形状を変えれば所望の
断面形状を有する突起付きシートが得られ、開閉板4の
上下動のタイミングを変えれば、突起の長さや前後間隔
を自由に調節できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばコンクリート壁
の防蝕用シートや防水用シート等として好適に使用され
る突起付き合成樹脂シートの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、コンクリート製の水処理槽や
地下構造物においては、コンクリート壁の侵蝕を防止し
たり地中水の浸入を防止するために、防蝕用シートや防
水用シートをコンクリート壁面に貼付けている。
【0003】このような防蝕用シート、防水用シートに
は、種々のタイプのものがあるが、その一つとして、図
11に示すような複数の凸条101を片面に一体成形し
た合成樹脂シート100が知られている。この合成樹脂
シート100は、押出成形法によって容易に製造するこ
とができ、しかも、このシート100をコンクリート打
設用の型枠に仮止めしてコンクリートを打設するだけ
で、凸条101がコンクリートに食込んでアンカリング
作用により強固に貼付けることができる施工性の良いシ
ートである。
【0004】また、シート片面に突起を分散させて成形
し、該突起を上記と同様にコンクリート打設時に食込ま
せて貼付けるようにした合成樹脂シートも知られてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図11
に示す合成樹脂シート100は、シート全長にわたって
凸条101を成形しているため、コンクリート打設時に
コンクリートの充填性(流動性)が凸条101によって
阻害され、空気溜りができやすいという問題があった。
【0006】このような問題は、シート片面に突起を分
散させて成形した合成樹脂シートでは殆ど生じない。け
れども、突起を分散させた合成樹脂シートはロール成形
法で製造されるため、突起の断面形状が大幅に制約さ
れ、しかも、シート端部に嵌合タイプの断面コ字状の接
続縁を成形できないなど、シートの断面形状にも制約を
受けるという問題があった。
【0007】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、不連続の独立した多数の
突起をシート表面に有するコンクリート充填性の良好な
突起付き合成樹脂シートを、突起やシートの断面形状に
制約を受けないで容易に製造することができ、突起の長
さや前後間隔の調節も自由に行える製造方法を提供する
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の第一の製造方法は、シート押出通路と複数
の突起押出通路を形成した押出成形用ダイの中間部に、
上下動によりそれぞれの突起押出通路を一斉に開閉する
開閉板を装着し、シート押出通路から合成樹脂を連続的
に押出して連続したシートを成形すると共に、開閉板を
一定のタイミングで上下動させることにより、それぞれ
の突起押出通路から合成樹脂を断続的に押出して、不連
続の独立した突起をシートと一体に成形することを特徴
とするものである。
【0009】そして、本発明の第二の製造方法は、シー
ト押出通路と複数の突起押出通路を形成した押出成形用
ダイの中間部に、左右動によりそれぞれの突起押出通路
を一斉に開閉できるように突起押出通路の断面形状と同
一若しくはそれより大きい切欠部を複数形成した開閉板
を装着し、シート押出通路から合成樹脂を連続的に押出
して連続したシートを成形すると共に、開閉板を一定の
タイミングで左右動させることにより、それぞれの突起
押出通路から合成樹脂を断続的に押出して、不連続の独
立した突起をシートと一体に成形することを特徴とする
ものである。
【0010】また、本発明の第三の製造方法は、シート
押出通路と複数の突起押出通路を形成した押出成形用ダ
イの前面にナイフ刃を上下動自在に装着し、シート押出
通路から合成樹脂を連続的に押出して連続したシートを
成形すると共に、ナイフ刃を一定のタイミングで上下動
させることによって、それぞれの突起押出通路から押出
される合成樹脂を断続的に切断し、この切断時にシート
の引取速度を押出速度より速くして、不連続の独立した
突起をシートと一体に成形することを特徴とするもので
ある。
【0011】更に、本発明の第四の製造方法は、シート
押出通路と複数の突起押出通路を形成した押出成形用ダ
イの前面に、左右動によりそれぞれの突起押出通路を一
斉に開閉できるように突起押出通路の断面形状と同一若
しくはそれより大きい切欠部を複数形成した開閉板を装
着し、シート押出通路から合成樹脂を連続的に押出して
連続したシートを成形すると共に、開閉板を一定のタイ
ミングで左右動させることによって、それぞれの突起押
出通路から合成樹脂を断続的に押出し、突起押出通路が
閉じたときにシートの引取速度を押出速度より速くし
て、不連続の独立した突起をシートと一体に成形するこ
とを特徴とするものである。
【0012】
【作用】本発明の第一、第二、第三、第四の製造方法は
いずれも、押出成形用ダイに形成したシート押出通路及
び突起押出通路から合成樹脂を押出して成形するもので
あるから、シート押出通路及び突起押出通路の断面形状
を変更するだけで、シート及び突起が所望の断面形状を
有する突起付き合成樹脂シートを得ることができる。
【0013】そして、第一の製造方法では、開閉板を上
昇させて突起押出通路を開くと、該通路から合成樹脂が
押出されて突起が成形され、逆に開閉板を下降させて突
起押出通路を閉じると、合成樹脂の押出しが停止して突
起が成形されなくなるので、開閉板を上昇させている時
間を変えれば突起の長さを自由に調節することができ、
逆に開閉板を下降させている時間を変えれば突起の前後
間隔を自由に調節することができる。
【0014】また、第二の製造方法では、開閉板を左右
いずれか一方へ移動させて開閉板の切欠部を突起押出通
路に重ねると、該通路が開くため合成樹脂が押出されて
突起が成形され、開閉板を他方へ移動させて切欠部と突
起押出通路が重ならないようにすると、該通路が閉じる
ため合成樹脂の押出しが停止して突起が成形されなくな
る。従って、開閉板を一方へ移動させておく時間と、他
方へ移動させておく時間を変えれば、突起の長さと、突
起の前後間隔を自由に調節することができる。
【0015】更に、第三の製造方法では、ナイフ刃を上
昇させると、突起押出通路から押出される合成樹脂によ
って突起が成形され、ナイフ刃を下降させると、突起押
出通路から押出される合成樹脂が切断される。この切断
のとき、シート押出通路から押出成形される合成樹脂の
シートを押出速度と同じ速度で引取ると、突起押出通路
から押し出される合成樹脂がナイフ刃の背面側に溜まっ
てシートに肉盛り部分を生じるが、この第三の製造方法
では、切断のときにシートの引取速度を押出速度より速
くするため、突起押出通路から押出される合成樹脂がナ
イフ刃の背面側で延展されて溜まることがなく、シート
に肉盛り部分を生じることはない。従って、この第三の
製造方法の場合も、ナイフ刃を上昇させている時間を変
えれば突起の長さを自由に調節することができ、シート
の引取速度の増加を考慮してナイフ刃を下降させている
時間を変えれば、突起の前後間隔を自由に調節すること
ができる。
【0016】また、第四の製造方法では、開閉板を左右
いずれか一方へ移動させて開閉板の切欠部を突起押出通
路に重ねると、該通路が開くため合成樹脂が押出されて
突起が成形され、開閉板を他方へ移動させて切欠部と突
起押出通路が重ならないようにすると、該通路が閉じる
ため合成樹脂の押出しが停止して突起が成形されなくな
る。そして、この突起押出通路が閉じているときにシー
トの引取速度を押出速度より速くし、第三の製造方法の
場合と同様に開閉板の背面側に合成樹脂が溜まらないよ
うにしているので、シートに肉盛り部分を生じることが
ない。従って、この第四の製造方法の場合も、開閉板を
一方へ移動させて突起押出通路を開く時間を変えれば突
起の長さを自由に調節することができ、シートの引取速
度の増加を考慮して該通路を閉じておく時間を変えれ
ば、突起の前後間隔を自由に調節することができる。
【0017】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。
【0018】図1及び図2は第一の製造方法の実施例を
説明する斜視図で、図1は開閉板を下げた状態を、図2
は開閉板を上げた状態を示す。また、図3は図1の縦断
面図、図4は図2の縦断面図である。
【0019】図1〜図4において、1は押出成形機を示
しており、その先端には押出成形用ダイ2が装着されて
いる。そして、押出成形機1の内部には、溶融した合成
樹脂Rを押出すスクリュー3が内装されている。
【0020】押出成形用ダイ2は、シート押出通路2a
と複数の突起押出通路2bと接続縁押出通路2cを形成
したもので、シート押出通路2aは平板状の断面形状を
有し、突起押出通路2bはT字状の断面形状を有し、接
続縁押出通路2cは略コ字状の断面形状を有している。
これらの通路の断面形状は図例のものに限らず、所望の
断面形状とすることができる。
【0021】また、この押出成形用ダイ2の中間部上面
には開閉板挿入溝2dが形成され、この挿入溝2dに開
閉板4が上下動自在に挿入されている。そして、この開
閉板4には油圧シリンダ等の昇降駆動源(不図示)から
のびる2本のロッド5が取付けられ、該ロッド5によっ
て図2及び図4のように開閉板4を上昇させると突起押
出通路2bが一斉に開き、図1及び図3のように開閉板
4を下降させると突起押出通路2bが一斉に閉じるよう
に構成されている。
【0022】この実施例の製造方法は、上記のような装
置を使用し、スクリュー3によって合成樹脂Rをダイ2
のシート押出通路2a及び接続縁押出通路2cから連続
的に押出して、一側端に断面コ字状の接続縁12を有す
る連続したシート10を成形すると共に、ロッド5によ
って開閉板4を一定のタイミングで上下動させながら、
それぞれの突起押出通路2bから合成樹脂Rを断続的に
押出して、不連続の独立した断面T字状の突起11をシ
ート10と一体に成形するものである。即ち、図2及び
図4のように開閉板4を上昇させて突起押出通路2bを
開くと、該通路2bから合成樹脂Rが押出されて突起1
1が成形され、図1及び図3のように開閉板4を下降さ
せて突起押出通路2bを閉じると、合成樹脂Rの押出し
が停止して突起が成形されなくなり、これを繰り返すこ
とによって、押出方向に不連続の独立した突起11をシ
ート10と一体に成形するものである。
【0023】上記の方法で突起付き合成樹脂シートを製
造すると、開閉板4を上昇させている時間を変えること
によって突起11の長さを自由に調節することができ、
逆に開閉板4を下降させている時間を変えることによっ
て突起11の前後間隔を自由に調節することができる。
そして、シート押出通路2aや突起押出通路2bの断面
形状を変更すれば、シート10や突起11が所望の断面
形状を有する突起付き合成樹脂シートを得ることがで
き、更に、上記実施例のように接続縁押出通路2cをダ
イ2に形成しておけば、ロール成形では製造不可能な断
面コ字形の接続縁12を側端に有する突起付き合成樹脂
シートを得ることもできる。
【0024】次に、図5〜図7を参照して第二の製造方
法の実施例を説明する。
【0025】この実施例に用いる装置は、図5に示すよ
うに、押出成形用ダイ2の中間部上面に開閉板スライド
溝2eが形成されており、このスライド溝2eに開閉板
40が挿着されている。そして、この開閉板40を左右
にスライド移動させる2本のL形ロッド50が開閉板4
0に取付けられている。
【0026】この開閉板40の下端縁には、図6に示す
ように、ダイ2の突起押出通路2bの断面形状と同一形
状の切欠部40aが、該通路2aと同じ間隔をあけて同
じ数だけ形成されており、更に、接続縁押出通路2cの
横幅よりも開閉板のスライド距離だけ大きい横幅を有す
る切欠部40bが開閉板の一側端寄り(左側端寄り)に
形成されている。従って、図6に示すように開閉板40
を一側方(左側方)にスライド移動させると、切欠部4
0aが全て突起押出通路2bに重なり、切欠部40bも
接続縁押出通路2cとオーバラップするため、突起押出
通路2b及び接続縁押出通路2cが共に開いた状態とな
るのに対し、図7に示すように開閉板40を他側方(右
側方)へスライド移動させると、切欠部40bが接続縁
押出通路2cとオーバラップした状態を維持するだけ
で、切欠部40aは全て突起押出通路2bと重ならなく
なるため、突起押出通路2bが一斉に閉じ、接続縁押出
通路2cのみが開いた状態を維持するようになってい
る。尚、切欠部40aの形状は、必ずしも突起押出通路
2bの断面形状と同一である必要はなく、若干大きくて
もよい。要するに、開閉板40を一側方へスライド移動
させたときに突起押出通路2bを完全に開くことがで
き、他側方へスライド移動させたときに完全に閉じるこ
とができるような形状であればよい。
【0027】この装置の他の構成は、前記実施例のもの
と同様であるから、図5〜図7において同一部材に同一
符号を付し、説明を省略する。
【0028】この実施例の製造方法は、上記のような装
置を使用し、押出成形用ダイ2のシート押出通路2a及
び接続縁押出通路2cから合成樹脂を連続的に押出し
て、一側端に断面コ字状の接続縁12を有する連続した
シート10を成形すると共に、ロッド50によって開閉
板4を一定のタイミングで左右にスライド移動させなが
ら、それぞれの突起押出通路2bから合成樹脂を断続的
に押出して、不連続の独立した断面T字状の突起11を
シート10と一体に成形するものである。
【0029】即ち、図6のように開閉板40を一側方
(左側方)へスライド移動させて切欠部40aをダイ2
の突起押出通路2bに重ねると、該通路2bが開くため
合成樹脂が押出されて突起11が成形され、図7のよう
に開閉板40を他側方(右側方)へ移動させて切欠部4
0aと突起押出通路2bが重ならないようにすると、該
通路2bが閉じるため合成樹脂の押出しが停止して突起
が成形されなくなり、これを繰り返すことによって、押
出方向に不連続の独立した突起11をシート10と一体
に成形するものである。そして、このように開閉板40
を左右にスライド移動させても、切欠部40bは常に接
続縁押出通路2cとオーバラップし、該通路2cが閉じ
ないため、シート10の一側端には連続した断面コ字状
の接続縁12が形成されるのである。
【0030】上記の方法で突起付き合成樹脂シートを製
造する場合も、開閉板40を一側方(左側方)へ移動さ
せている時間を変えれば突起11の長さを自由に調節す
ることができ、また、開閉板40を他側方(右側方)へ
移動させているを変えれば突起11の前後間隔を自由に
調節することができる。そして、前記第一の実施例の場
合と同様に、シート押出通路2aや突起押出通路2bの
断面形状を変更すれば、シート10や突起11が所望の
断面形状を有する突起付き合成樹脂シートを得ることが
でき、更に、接続縁押出通路2cをダイ2に形成してお
けば、ロール成形では製造不可能な断面コ字形の接続縁
12を側端に有する突起付き合成樹脂シートを得ること
もできる。
【0031】次に、図8を参照して第三の製造方法の実
施例を説明する。
【0032】この実施例に用いる装置は、図8に示すよ
うに、押出成形用ダイ2の前面両端に左右一対のナイフ
刃ガイド2fが設けられている。そして、このガイド2
fにナイフ刃6の両端を挿入することによって、ダイ2
の前面にナイフ刃6が上下動自在に挿着されている。ま
た、このナイフ刃6の下端縁には、ダイ2の接続縁押出
通路2cを常に開いておくための切欠部6aが形成さ
れ、更に、上端縁にはナイフ刃を上下動させる2本のロ
ッド5が取付けられている。その他の構成は前記実施例
のものと同様であるから、図8において同一部材には同
一符号を付し、説明を省略する。
【0033】この実施例の製造方法は、上記のような装
置を使用し、ダイ2のシート押出通路2a及び接続縁押
出通路2cから合成樹脂を連続的に押出して、一側端に
断面コ字状の接続縁12を有する連続したシート10を
成形すると共に、ロッド5によってナイフ刃6を一定の
タイミングで上下動させながら、それぞれの突起押出通
路2bから押出される合成樹脂を断続的に切断し、この
切断時にシート10の引取速度を押出速度より速くし
て、不連続の独立した断面T字状の突起11をシート1
0と一体に成形するものである。
【0034】即ち、ナイフ刃6を図8のように上昇させ
ると、突起押出通路2bから押出される合成樹脂によっ
て突起11が成形され、ナイフ刃6を下降させると、突
起押出通路2bから押出される合成樹脂が切断されて突
起11が形成されなくなるので、これを繰り返すことに
よって押出方向に不連続の独立した突起11をシート1
0と一体に成形するものであるが、この切断のとき、シ
ート押出通路2aから押出成形される合成樹脂のシート
10を押出速度と同じ速度で引取ると、突起押出通路2
bから押出される合成樹脂がナイフ刃6の背面側に溜ま
ってシート10に肉盛り部分を生じることになる。そこ
で、この切断のときにシート10の引取速度を押出速度
より速くして、突起押出通路2bから押出される合成樹
脂がナイフ刃6の背面側で延展されて溜まらないように
し、シート10に肉盛り部分が生じないようにしてい
る。尚、シート10の引取速度は突起押出通路2bから
押出される樹脂量によって左右され、また、引取速度を
あまり速くするとシート10が薄肉化するので、製造現
場において、樹脂を充分に延展することができ且つシー
ト10の薄肉化を生じさせない最適の引取速度を決定す
ることが肝要である。
【0035】上記の方法で突起付き合成樹脂シートを製
造する場合も、ナイフ刃6を上昇させている時間を変え
れば突起11の長さを自由に調節することができ、ま
た、シート10の引取速度の増加を考慮してナイフ刃6
を下降させている時間を変えれば、突起11の前後間隔
を自由に調節することができる。そして、前記の第一及
び第二の実施例の場合と同様に、シート押出通路2aや
突起押出通路2bの断面形状を変更すれば、シート10
や突起11が所望の断面形状を有する突起付き合成樹脂
シートを得ることができ、更に、接続縁押出通路2cを
ダイ2に形成しておけば、ロール成形では製造不可能な
断面コ字形の接続縁12を側端に有する突起付き合成樹
脂シートを得ることもできる。
【0036】次に、図9を参照して第四の製造方法の実
施例を説明する。
【0037】この実施例に用いる装置は、図9に示すよ
うに、押出成形用ダイ2の前面両端に左右一対の開閉板
ガイド2fが設けられ、この開閉板ガイド2fに開閉板
60の両端が挿入されて、左右動自在にダイ2の前面に
装着されている。そして、この開閉板60の下端縁に
は、ダイ2の突起押出通路2bの断面形状と同一形状の
切欠部60aが、該通路2aと同じ間隔をあけて同じ数
だけ形成されており、更に、接続縁押出通路2cの横幅
よりも開閉板のスライド距離だけ大きい横幅を有する切
欠部60bが開閉板の一側端寄りに形成されている。従
って、図9に示すように開閉板60をL型ロッド50,
50で一方(図では右方)に移動させると突起押出通路
2bが一斉に閉じ、他方に移動させると突起押出通路2
bが一斉に開き、接続縁押出通路2cは切欠部60bに
よって常時開いた状態を維持するようになっている。そ
の他の構成は前記の実施例のものと同様であるから、図
9において同一部材には同一符号を付し、説明を省略す
る。
【0038】この第四の実施例の製造方法は、上記のよ
うな装置を使用し、ダイ2のシート押出通路2a及び接
続縁押出通路2cから合成樹脂を連続的に押出して、一
側端に断面コ字状の接続縁12を有する連続したシート
10を成形すると共に、開閉板60を一定のタイミング
で左右動させながら、それぞれの突起押出通路2bから
合成樹脂を断続的に押出し、突起押出通路2bが閉じた
ときにシート10の引取速度を押出速度より速くして、
不連続の独立した突起11をシート10と一体に成形す
るものである。
【0039】この製造方法の場合も、突起押出通路2b
が閉じているときにシート10の引取速度を押出速度よ
り速くし、開閉板60の背面側に合成樹脂が溜まらない
ようにしているので、シート10に肉盛り部分を生じる
ことがなく、また開閉板60によって突起押出通路2b
を開く時間を変えれば突起11の長さを自由に調節する
ことができ、シートの引取速度の増加を考慮して該通路
2bを閉じておく時間を変えれば、突起11の前後間隔
を自由に調節することができる。そして、前記の各実施
例の場合と同様に、シート押出通路2aや突起押出通路
2bの断面形状を変更すれば、シート10や突起11が
所望の断面形状を有する突起付き合成樹脂シートを得る
ことができ、ロール成形では製造不可能な断面コ字形の
接続縁12を側端に有する突起付き合成樹脂シートを得
ることもできる。
【0040】図10は、以上の第一、第二、第三、第四
の製造方法によって得られる突起付き合成樹脂シートの
斜視図であり、このものは平板状のシート10の片面に
断面T字状の突起11が縦横に整列して並び、且つ、シ
ート10の一側端に断面コ字状の接続縁12が形成され
た構造をしている。従って、この突起付き合成樹脂シー
トをコンクリートの防蝕用シートあるいは防水用シート
として使用すると、突起11が連続していないので、コ
ンクリート打設時にコンクリートの充填性(流動性)が
良好であり、空気溜りを生じる心配が解消される。しか
も、この突起付き合成樹脂シートは、一側端の接続縁1
2に次のシートの他側端を嵌合することによって簡単に
接続でき、接続部分を水密的に樹脂溶接する場合でも、
少量の溶接樹脂で確実に溶接することができる。
【0041】尚、既述の実施例はいずれもシート10の
片面のみに突起11を設けたものであるが、両面に突起
11を設ける場合は、シート押出通路2aの上下に突起
押出通路2bを形成した押出成形用ダイ2を使用し、上
下二枚の開閉板又はナイフ刃を装着して同様に実施すれ
ばよい。
【0042】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係る第一、第二、第三、第四の製造方法はいずれも、
突起の長さや前後間隔を自由に調節することができ、シ
ートや突起を所望の断面形状とすることができる上に、
ロール成形では不可能な嵌合タイプの接続縁をシート側
端に形成することができ、しかも、得られる突起付き合
成樹脂シートはコンクリート打設時の充填性(流動性)
が良好で空気溜りを生じ難く、接続も簡単且つ確実に行
うことができるものであり、また、使用する装置も従来
の押出成形機のダイを若干改造するだけでよいから設備
コストが安価である等、多くの顕著な効果を奏するもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の製造方法の実施例を説明する斜
視図で、開閉板を下降させた状態を示すものである。
【図2】同実施例を説明する斜視図で、開閉板を上昇さ
せた状態を示すものである。
【図3】図1の縦断面図である。
【図4】図2の縦断面図である。
【図5】本発明の第二の製造方法の実施例を説明する斜
視図である。
【図6】同実施例における押出成形用ダイの横断面図
で、開閉板が一側方へスライド移動した状態を示すもの
である。
【図7】同実施例における押出成形用ダイの横断面図
で、開閉板が他側方へスライド移動した状態を示すもの
である。
【図8】本発明の第三の製造方法の実施例を説明する斜
視図である。
【図9】本発明の第四の製造方法の実施例を説明する斜
視図である。
【図10】本発明の製造方法によって得られる突起付き
合成樹脂シートの一例を示す斜視図である。
【図11】従来の凸条付き合成樹脂シートの斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 押出成形機 2 押出成形用ダイ 2a シート押出通路 2b 突起押出通路 2c 接続縁押出通路 4 開閉板 40 開閉板 40a 切欠部 6 ナイフ刃 60 開閉板 60a 切欠部 10 シート 11 突起 12 接続縁

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シート押出通路と複数の突起押出通路を形
    成した押出成形用ダイの中間部に、上下動によりそれぞ
    れの突起押出通路を一斉に開閉する開閉板を装着し、シ
    ート押出通路から合成樹脂を連続的に押出して連続した
    シートを成形すると共に、開閉板を一定のタイミングで
    上下動させることにより、それぞれの突起押出通路から
    合成樹脂を断続的に押出して、不連続の独立した突起を
    シートと一体に成形することを特徴とする、突起付き合
    成樹脂シートの製造方法。
  2. 【請求項2】シート押出通路と複数の突起押出通路を形
    成した押出成形用ダイの中間部に、左右動によりそれぞ
    れの突起押出通路を一斉に開閉できるように突起押出通
    路の断面形状と同一若しくはそれより大きい切欠部を複
    数形成した開閉板を装着し、シート押出通路から合成樹
    脂を連続的に押出して連続したシートを成形すると共
    に、開閉板を一定のタイミングで左右動させることによ
    り、それぞれの突起押出通路から合成樹脂を断続的に押
    出して、不連続の独立した突起をシートと一体に成形す
    ることを特徴とする、突起付き合成樹脂シートの製造方
    法。
  3. 【請求項3】シート押出通路と複数の突起押出通路を形
    成した押出成形用ダイの前面にナイフ刃を上下動自在に
    装着し、シート押出通路から合成樹脂を連続的に押出し
    て連続したシートを成形すると共に、ナイフ刃を一定の
    タイミングで上下動させることによって、それぞれの突
    起押出通路から押出される合成樹脂を断続的に切断し、
    この切断時にシートの引取速度を押出速度より速くし
    て、不連続の独立した突起をシートと一体に成形するこ
    とを特徴とする、突起付き合成樹脂シートの製造方法。
  4. 【請求項4】シート押出通路と複数の突起押出通路を形
    成した押出成形用ダイの前面に、左右動によりそれぞれ
    の突起押出通路を一斉に開閉できるように突起押出通路
    の断面形状と同一若しくはそれより大きい切欠部を複数
    形成した開閉板を装着し、シート押出通路から合成樹脂
    を連続的に押出して連続したシートを成形すると共に、
    開閉板を一定のタイミングで左右動させることによっ
    て、それぞれの突起押出通路から合成樹脂を断続的に押
    出し、突起押出通路が閉じたときにシートの引取速度を
    押出速度より速くして、不連続の独立した突起をシート
    と一体に成形することを特徴とする、突起付き合成樹脂
    シートの製造方法。
JP7036148A 1995-01-31 1995-01-31 突起付き合成樹脂シートの製造方法 Withdrawn JPH08207115A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3124200A1 (en) * 2015-07-30 2017-02-01 Nordson Corporation System and method for automated pressure regulation between the extruder output and the die inlet
US10040234B2 (en) 2014-05-27 2018-08-07 Nordson Corporation Multi-manifold extrusion die with deckle system and method of using same

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