JPH08183081A - 突起付き合成樹脂シートの製造方法 - Google Patents

突起付き合成樹脂シートの製造方法

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JPH08183081A
JPH08183081A JP6339888A JP33988894A JPH08183081A JP H08183081 A JPH08183081 A JP H08183081A JP 6339888 A JP6339888 A JP 6339888A JP 33988894 A JP33988894 A JP 33988894A JP H08183081 A JPH08183081 A JP H08183081A
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extrusion
opening
sheet
numbered
closing plate
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JP6339888A
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English (en)
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Shinzo Matsuyama
眞三 松山
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Takiron Co Ltd
Original Assignee
Takiron Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 多数の突起を千鳥配置で形成した突起付き合
成樹脂シートを容易に製造でき、突起の長さや前後間隔
の調節を自由に行える製造方法を提供する。 【構成】 第一の製造方法は、押出成形用ダイ2のシー
ト押出通路2aから合成樹脂を連続的に押出すと共に、
上下動により奇数番目の突起押出通路を開閉する第一の
開閉板4と、偶数番目の突起押出通路を開閉する第二の
開閉板5を、一定タイミングで交互に上下動させ、突起
を千鳥状に一体形成する。第二の製造方法は、左右動に
より奇数番目の突起押出通路と偶数番目の突起押出通路
を交互に開閉する開閉板を一定タイミングで左右動さ
せ、突起を千鳥状に一体形成する。開閉板の上下動又は
左右動のタイミングを変えると、突起の長さや前後間隔
を自由に調節できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばコンクリート壁
の防蝕用シートや防水用シート等として好適に使用され
る突起付き合成樹脂シートの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、コンクリート製の水処理槽や
地下構造物においては、コンクリート壁の侵蝕を防止し
たり、地中水の浸入を防止するために、防蝕用シートや
防水用シートをコンクリート壁面に貼付けている。
【0003】このような防蝕用シート、防水用シートに
は、種々のタイプのものがあるが、その一つとして、図
17に示すような複数の凸条101を片面に一体成形し
た合成樹脂シート100が知られている。この合成樹脂
シート100は、押出成形法によって容易に製造するこ
とができ、しかも、このシート100をコンクリート打
設用の型枠に仮止めしてコンクリートを打設すると、凸
条101がコンクリートに食込んでアンカリング作用に
より強固に貼付けることができる施工性の良いシートで
ある。
【0004】また、シート片面に突起を分散させて成形
し、該突起を上記と同様にコンクリート打設時に食込ま
せて貼付けるようにした合成樹脂シートも知られてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図17
に示す合成樹脂シート100は、シート全長にわたって
凸条101を成形しているため、コンクリート打設時に
コンクリートの充填性(流動性)が凸条101によって
阻害され、空気溜りができやすいという問題があった。
【0006】このような問題は、シート片面に突起を分
散させて成形した合成樹脂シートでは殆ど生じない。け
れども、この合成樹脂シートはロール成形法で製造され
るため、突起の断面形状が大幅に制約され、しかも、シ
ート端部に嵌合タイプの断面コ字状の接続縁を成形でき
ないなど、シートの断面形状にも制約を受けるという問
題があった。
【0007】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、不連続の独立した多数の
突起を千鳥状に配置して形成したコンクリート充填性の
良好な突起付き合成樹脂シートを、突起やシートの断面
形状に制約を受けないで容易に製造することができ、突
起の長さや前後間隔の調節も自由に行える製造方法を提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の第一の製造方法は、シート押出通路と複数
の突起押出通路を形成した押出成形用ダイの中間部に、
偶数番目の突起押出通路を常時開く複数の切欠部を備え
且つ上下動により奇数番目の突起押出通路を開閉する第
一の開閉板と、奇数番目の突起押出通路を常時開く複数
の切欠部を備え且つ上下動により偶数番目の突起押出通
路を開閉する第二の開閉板を前後に並べて装着し、シー
ト押出通路から合成樹脂を連続的に押出して連続したシ
ートを成形すると共に、第一の開閉板と第二の開閉板を
交互に一定のタイミングで上下動させることにより、奇
数番目の突起押出通路及び偶数番目の突起押出通路から
合成樹脂を交互に断続的に押出して、不連続の独立した
千鳥配置の突起をシートと一体に成形することを特徴と
するものである。
【0009】そして、本発明の第二の製造方法は、シー
ト押出通路と複数の突起押出通路を形成した押出成形用
ダイの中間部に、左右動により奇数番目の突起押出通路
と偶数番目の突起押出通路を交互に開閉し且つ中間位置
で全ての突起押出通路を閉じるように、複数の切欠部を
突起押出通路の相互間隔の2倍の相互間隔をあけて形成
した開閉板を装着し、シート押出通路から合成樹脂を連
続的に押出して連続したシートを成形すると共に、開閉
板を一定のタイミングで左右動させることにより、奇数
番目の突起押出通路及び偶数番目の突起押出通路から合
成樹脂を交互に断続的に押出して、不連続の独立した千
鳥配置の突起をシートと一体に成形することを特徴とす
るものである。
【0010】
【作用】本発明の第一及び第二の製造方法はいずれも、
押出成形用ダイに設けたシート押出通路及び突起押出通
路から合成樹脂を押出して成形するものであるから、シ
ート押出通路及び突起押出通路の断面形状を変更するだ
けで、シート及び突起が所望の断面形状を有する突起付
き合成樹脂シートを得ることができる。
【0011】そして、第一の製造方法では、第二の開閉
板を下降状態にしたまま第一の開閉板を上昇させると、
奇数番目の突起押出通路から合成樹脂が押出されて突起
が成形されることになり、次いで第一の開閉板を下降さ
せて双方の開閉板を下降状態にすると、全ての突起押出
通路が閉じて突起が成形されなくなり、更に第一の開閉
板を下降状態にしたまま第二の開閉板を上昇させると、
偶数番目の突起通路から合成樹脂が押出されて突起が成
形されることになるので、上記のように第一の開閉板と
第二の開閉板を交互に一定のタイミングで上下動させる
操作を繰り返すことにより、不連続の独立した千鳥配置
の突起を、シート押出通路から連続して押出されるシー
トと一体に成形することができる。その場合、奇数番目
の突起押出通路から押出成形される突起の長さ及び前後
間隔は、第一の開閉板を上昇させている時間及び下降さ
せている時間を変えることによって自由に調節でき、偶
数番目の突起押出通路から押出成形される突起の長さ及
び前後間隔は、第二の開閉板を上昇させている時間及び
下降させている時間を変えることによって自由に調節で
きる。また、奇数番目の突起押出通路から押出成形され
る突起と、偶数番目の突起押出通路から押出成形される
突起との前後間隔は、双方の開閉板を下降させている時
間を変えることによって、自由に調節できる。
【0012】一方、第二の製造方法では、開閉板を左右
いずれか一方へ移動させて切欠部を奇数番目の突起押出
通路に重ねると、奇数番目の突起押出通路が開いて突起
が押出成形されることになり、開閉板を中間位置に戻し
て切欠部が全ての突起押出通路に重ならないようにする
と、突起が押出成形されなくなり、開閉板を他方へ移動
させて切欠部を偶数番目の突起通路に重ねると、偶数番
目の突起押出通路が開いて突起が押出成形されることに
なるので、上記のように開閉板を一定のタイミングで左
右動させる操作を繰り返すことにより、不連続の独立し
た千鳥配置の突起を、シート押出通路から連続して押出
されるシートと一体に成形することができる。その場
合、奇数番目の突起押出通路から押出成形される突起の
長さと前後間隔は、開閉板を一方へ移動させている時間
と、開閉板を中間位置及び他方へ移動させている時間を
変えることによって自由に調節でき、偶数番目の突起押
出通路から押出成形される突起の長さと前後間隔は、開
閉板を他方へ移動させている時間と、開閉板を中間位置
及び一方へ移動させている時間を変えることによって自
由に調節できる。また、奇数番目の突起押出通路から押
出成形される突起と、偶数番目の突起押出通路から押出
成形される突起との前後間隔は、開閉板を中間位置にお
く時間を変えることによって、自由に調節できる。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。
【0014】図1は第一の製造方法に用いる装置の部分
斜視図、図2は同装置の押出成形用ダイを第一の開閉板
に沿って切断した断面図、図3は同装置の押出成形用ダ
イを第二の開閉板に沿って切断した断面図、図4、図
5、図6、図7は同装置を用いて第一の製造方法を実施
しているところを順次示す斜視図である。
【0015】第一の製造方法に用いる装置は、図1に示
すように、スクリューを内蔵した押出成形機1の先端に
押出成形用ダイ2を取付け、このダイ2の中間部上面に
2条の開閉板挿入溝3,3を形成して、第一の開閉板4
と第二の開閉板5を前後に並べて上下動自在に挿着した
ものである。
【0016】この押出成形用ダイ2は、シート押出通路
2aと複数の突起押出通路2bと接続縁押出通路2cを
形成したもので、シート押出通路2aは平板状の断面形
状を有し、突起押出通路2bはT字状の断面形状を有
し、接続縁押出通路2cは略コ字状の断面形状を有して
いる。これらの通路の断面形状は図例のものに限らず、
所望の断面形状とすることができる。
【0017】第一の開閉板4は、図2に示すように、偶
数番目の突起押出通路2bを常時開く複数の切欠部4a
を下端縁に形成したもので、この開閉板4の上端縁に
は、油圧シリンダ等の駆動源(不図示)からのびる2本
のロッド6を取付けている。従って、このロッド6を引
上げて開閉板4を上昇させると、奇数番目の突起押出通
路2bが一斉に開き、逆に開閉板4を下降させると、奇
数番目の突起押出通路2bが一斉に閉じるようになって
いる。
【0018】また、第二の開閉板5は、図3に示すよう
に、奇数番目の突起押出通路2bを常時開く複数の切欠
部5aを下端縁に形成したもので、この開閉板4の上端
縁にも、油圧シリンダ等の駆動源(不図示)からのびる
2本のロッド6を取付けている。従って、このロッド6
を引上げて開閉板5を上昇させると、偶数番目の突起押
出通路2bが一斉に開き、逆に開閉板5を下降させる
と、偶数番目の突起押出通路2bが一斉に閉じるように
なっている。
【0019】第一の製造方法は、上記の装置を用いて、
次のように実施される。
【0020】まず、図4に示すように双方の開閉板4,
5を下降させて全ての突起押出通路2bを閉じ、押出成
形機1内部の合成樹脂をスクリューによってダイ2のシ
ート押出通路2a及び接続縁押出通路2cから連続的に
押出して、一側端に断面コ字形の接続縁12を有する連
続したシート10の成形を開始する。
【0021】次いで、図5に示すように第一の開閉板4
を上昇させて奇数番目の突起押出通路2bを開き、該通
路2bから合成樹脂を押出して、断面T字形の突起11
をシート10と一体に成形する。そして、一定時間が経
過すると、図6に示すように第一の開閉板4を下降させ
て全ての突起押出通路2bを閉じ、突起の押出成形を中
断して、一側端に接続縁12を有するシート10のみを
押出成形する。
【0022】次いで、図7に示すように第二の開閉板5
を上昇させて偶数番目の突起押出通路2bを開き、該通
路2bから合成樹脂を押出して突起11をシート10と
一体に形成する。そして、一定時間が経過すると、第二
の開閉板5を下降させて全ての突起押出通路2bを閉
じ、突起の押出成形を中断して、一側端に接続縁12を
有するシート10のみを押出成形する。
【0023】以後、上記の要領で第一の開閉板4と第二
の開閉板5を交互に一定のタイミングで上下動させる操
作を繰り返し、奇数番目の突起押出通路2b及び偶数番
目の突起押出通路2bから合成樹脂を交互に断続的に押
出すことによって、図8に示すような突起付き合成樹脂
シート10、即ち、一側端に断面略コ字形の接続縁12
を有し、且つ、片面に不連続の独立した断面T字形の多
数の突起11を千鳥状に配置形成したシート10を製造
する。
【0024】この第一の製造方法によって突起付き合成
樹脂シートを製造する場合は、第一の開閉板4を上昇さ
せている時間及び下降させている時間をそれぞれ変える
ことによって、奇数番目の突起押出通路2bから押出成
形される突起11の長さ及び前後間隔を自由に調節する
ことができ、また、第二の開閉板5を上昇させている時
間及び下降させている時間をそれぞれ変えることによっ
て、偶数番目の突起押出通路2bから押出成形される突
起11の長さ及び前後間隔を自由に調節することができ
る。そして、双方の開閉板4,5を下降させている時間
を変えることによって、奇数番目の突起押出通路から押
出成形される突起と、偶数番目の突起押出通路から押出
成形される突起との前後間隔を自由に調節することもで
きる。従って、図9に示すように突起11の前後間隔が
小さく密な千鳥配置の突起付き合成樹脂シートや、逆に
突起の前後間隔が大きく疎な千鳥配置の突起付き合成樹
脂シートも容易に製造することができる。
【0025】また、シート押出通路2aや突起押出通路
2bの断面形状を変更すれば、シート10や突起11が
所望の断面形状を有する突起付き合成樹脂シートを製造
することができ、更に、上記実施例のように接続縁押出
通路2cをダイ2に形成しておけば、ロール成形では製
造不可能な断面コ字形の接続縁12を側端に有する突起
付き合成樹脂シートを製造することもできる。
【0026】次に、図10〜図16を参照して第二の製
造方法の実施例を説明する。
【0027】この第二の製造方法に用いる装置は、図1
0に示すように、スクリューを内蔵した押出成形機1の
先端に押出成形用ダイ2を取付け、このダイ2の中間部
上面に開閉板スライド溝7を形成して、開閉板8を左右
動自在に挿着したものである。
【0028】この開閉板8は、図11〜図13に示すよ
うに、複数の切欠部8aを突起押出通路2bの相互間隔
の2倍の相互間隔をあけて下端縁に形成すると共に、接
続縁押出通路2cを常時開く横長の切欠部8bを下端縁
に形成したものであり、この開閉板の上端縁には、油圧
シリンダ等の駆動源(不図示)からのびる2本のL形ロ
ッド60を取付けている。従って、このL形ロッド60
で開閉板8を図11に示すように一側方(図では左側
方)へスライド移動させると、開閉板8の切欠部8aが
奇数番目の突起押出通路2bとオーバラップするため、
奇数番目の突起押出通路2bが開いて偶数番目の突起押
出通路2bが閉じ、図12に示すように開閉板8を他側
方(図では右側方)へスライド移動させると、切欠部8
aが偶数番目の突起押出通路2bとオーバラップするた
め、偶数番目の突起押出通路2bが開いて奇数番目の突
起押出通路2bが閉じ、更に、図13に示すように開閉
板8を中間位置に戻すと、切欠部8aが全ての突起押出
通路2bとオーバラップしないため、全ての突起押出通
路2bが閉じるようになっている。そして、接続縁押出
通路2cは、開閉板8が左右動しても切欠部8bによっ
て常時開放されるようになっている。
【0029】この装置の他の構成は、前記の装置と同様
であるから、図おいて同一部材に同一符号を付し、説明
を省略する。
【0030】第二の製造方法は、上記装置を用いて、次
のように実施される。
【0031】まず、開閉板8を中間位置にして全ての突
起押出通路2bを閉じ、押出成形機1内部の合成樹脂を
スクリューによってダイ2のシート押出通路2a及び接
続縁押出通路2cから連続的に押出して、一側端に断面
コ字形の接続縁12を有する連続したシート10の成形
を開始する。
【0032】次いで、図14に示すように開閉板8を一
側方(左側方)へスライド移動させて奇数番目の突起押
出通路2bを開き、該通路2bから合成樹脂を押出し
て、断面T字形の突起11をシート10と一体に成形す
る。そして、一定時間が経過すると、図15に示すよう
に開閉板8を中間位置に戻して全ての突起押出通路2b
を閉じ、突起の押出成形を中断して、一側端に接続縁1
2を有するシート10のみを押出成形する。
【0033】次いで、図16に示すように開閉板8を他
側方(右側方)へスライド移動させて偶数番目の突起押
出通路2bを開き、該通路2bから合成樹脂を押出し
て、突起11をシート10と一体に形成する。そして、
一定時間が経過すると、開閉板5を中間位置に戻して全
ての突起押出通路2bを閉じ、突起の押出成形を中断し
て、一側端に接続縁12を有するシート10のみを押出
成形する。
【0034】以後、上記の要領で開閉板8を一定のタイ
ミングで左右動させる操作を繰り返し、奇数番目の突起
押出通路2b及び偶数番目の突起押出通路2bから合成
樹脂を交互に断続的に押出すことによって、図8に示す
ように一側端に断面略コ字形の接続縁12を有し、且
つ、片面に不連続の独立した断面T字形の多数の突起1
1を千鳥状に配置形成したシート10を製造する。
【0035】この第二の製造方法によって突起付き合成
樹脂シートを製造する場合は、開閉板8を一側方へ移動
させている時間と、開閉板8を中間位置及び他側方へ移
動させている時間をそれぞれ変えることによって、奇数
番目の突起押出通路2bから押出成形される突起11の
長さと前後間隔を自由に調節することができ、また、開
閉板8を他側方へ移動させている時間と、開閉板8を中
間位置及び一側方へ移動させている時間をそれぞれ変え
ることによって、偶数番目の突起押出通路2bから押出
成形される突起11の長さと前後間隔を自由に調節する
ことができる。そして、開閉板8を中間位置におく時間
を変えることによって、奇数番目の突起押出通路2bか
ら押出成形される突起11と、偶数番目の突起押出通路
2bから押出成形される突起11との前後間隔を自由に
調節することもできる。従って、前記の第一の製造方法
の場合と同様に、突起11の前後間隔が小さく密な千鳥
配置の突起付き合成樹脂シートや、逆に突起の前後間隔
が大きく疎な千鳥配置の突起付き合成樹脂シートを容易
に製造することができ、また、シート押出通路2aや突
起押出通路2bの断面形状を変更すれば、シート10や
突起11が所望の断面形状を有する突起付き合成樹脂シ
ートを製造することができ、更に、上記実施例のように
接続縁押出通路2cをダイ2に形成しておけば、ロール
成形では製造不可能な断面コ字形の接続縁12を側端に
有する突起付き合成樹脂シートを製造することもでき
る。
【0036】以上の第一及び第二の製造方法によって得
られる図8及び図9の突起付き合成樹脂シート10は、
片面に断面T字状の独立した突起11が千鳥状に配列形
成され、従来シートのように突起が連続していないた
め、この突起付き合成樹脂シート10をコンクリートの
防蝕用シートあるいは防水用シートとして使用すると、
コンクリート打設時にコンクリートの充填性(流動性)
が良好であり、空気溜りを生じる心配が解消される。し
かも、この突起付き合成樹脂シート10は一側端に断面
コ字状の接続縁12を有するため、この接続縁12に次
のシートの他側端を嵌合することによって簡単に接続で
き、接続部分を水密的に樹脂溶接する場合でも、少量の
溶接樹脂で確実に溶接することができる。
【0037】尚、既述した実施例はいずれも、シート1
0の片面のみに突起11を設けるようにしているが、両
面に突起11を設ける場合は、シート押出通路2aの上
下に突起押出通路2bを形成した押出成形用ダイ2を用
いて、該ダイ2の中間部の上下両面に開閉板挿入溝3や
開閉板スライド溝7を形成し、これらの溝に既述した第
一及び第二の開閉板4,5や、開閉板8を挿着して、同
様に実施すればよい。
【0038】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係る第一の製造方法及び第二の製造方法はいずれも、
シートや突起を所望の断面形状とすることができ、ロー
ル成形では不可能な嵌合タイプの接続縁をシート側端に
形成することができる上に、突起の長さや前後間隔を自
由に調節して突起の千鳥配置が密なものから疎なものま
で容易に製造することができ、しかも、製造された突起
付き合成樹脂シートはコンクリート打設時の充填性(流
動性)が良好で空気溜りを生じ難く、接続も簡単且つ確
実に行うことができるものであり、また、使用する装置
も従来の押出成形機のダイを若干改造するだけでよいか
ら設備コストが安価である等、多くの顕著な効果を奏す
るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の製造方法の実施例に用いる装置
の部分斜視図である。
【図2】同装置の押出成形用ダイを第一の開閉板に沿っ
て切断した断面図である。
【図3】同装置の押出成形用ダイを第二の開閉板に沿っ
て切断した断面図である。
【図4】同装置を用いて第一の製造方法を実施している
斜視図であって、双方の開閉板を下降させてシートの押
出成形を開始した状態を示すものである。
【図5】同装置を用いて第一の製造方法を実施している
斜視図であって、第一の開閉板を上昇させた状態を示す
ものである。
【図6】同装置を用いて第一の製造方法を実施している
斜視図であって、双方の開閉板を下降させた状態を示す
ものである。
【図7】同装置を用いて第一の製造方法を実施している
斜視図であって、第二の開閉板を上昇させた状態を示す
ものである。
【図8】第一の製造方法によって得られる突起付き合成
樹脂シートの一例を示す斜視図である。
【図9】第一の製造方法によって得られる突起付き合成
樹脂シートの他の例を示す斜視図である。
【図10】本発明の第二の製造方法の実施例に用いる装
置の部分斜視図である。
【図11】同装置の押出成形用ダイを開閉板に沿って切
断した断面図であって、開閉板が一側方へスライド移動
した状態を示すものである。
【図12】同装置の押出成形用ダイを開閉板に沿って切
断した断面図であって、開閉板が他側方へスライド移動
した状態を示すものである。
【図13】同装置の押出成形用ダイを開閉板に沿って切
断した断面図であって、開閉板が中間位置にある状態を
示すものである。
【図14】同装置を用いて第二の製造方法を実施してい
る斜視図であって、開閉板を一側方へスライド移動させ
た状態を示すものである。
【図15】同装置を用いて第二の製造方法を実施してい
る斜視図であって、開閉板を中間位置に戻した状態を示
すものである。
【図16】同装置を用いて第二の製造方法を実施してい
る斜視図であって、開閉板を他側方へスライド移動させ
た状態を示すものである。
【図17】従来の凸条付き合成樹脂シートの斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 押出成形機 2 押出成形用ダイ 2a シート押出通路 2b 突起押出通路 2c 接続縁押出通路 4 第一の開閉板 4a 偶数番目の突起押出通路を常時開く切欠部 5 第二の開閉板 5a 奇数番目の突起押出通路を常時開く切欠部 8 開閉板 8a 切欠部 10 シート 11 突起 12 接続縁

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シート押出通路と複数の突起押出通路を形
    成した押出成形用ダイの中間部に、偶数番目の突起押出
    通路を常時開く複数の切欠部を備え且つ上下動により奇
    数番目の突起押出通路を開閉する第一の開閉板と、奇数
    番目の突起押出通路を常時開く複数の切欠部を備え且つ
    上下動により偶数番目の突起押出通路を開閉する第二の
    開閉板を前後に並べて装着し、シート押出通路から合成
    樹脂を連続的に押出して連続したシートを成形すると共
    に、第一の開閉板と第二の開閉板を交互に一定のタイミ
    ングで上下動させることにより、奇数番目の突起押出通
    路及び偶数番目の突起押出通路から合成樹脂を交互に断
    続的に押出して、不連続の独立した千鳥配置の突起をシ
    ートと一体に成形することを特徴とする、突起付き合成
    樹脂シートの製造方法。
  2. 【請求項2】シート押出通路と複数の突起押出通路を形
    成した押出成形用ダイの中間部に、左右動により奇数番
    目の突起押出通路と偶数番目の突起押出通路を交互に開
    閉し且つ中間位置で全ての突起押出通路を閉じるよう
    に、複数の切欠部を突起押出通路の相互間隔の2倍の相
    互間隔をあけて形成した開閉板を装着し、シート押出通
    路から合成樹脂を連続的に押出して連続したシートを成
    形すると共に、開閉板を一定のタイミングで左右動させ
    ることにより、奇数番目の突起押出通路及び偶数番目の
    突起押出通路から合成樹脂を交互に断続的に押出して、
    不連続の独立した千鳥配置の突起をシートと一体に成形
    することを特徴とする、突起付き合成樹脂シートの製造
    方法。
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