JPH08206526A - 摩砕方法およびドラムライニング - Google Patents

摩砕方法およびドラムライニング

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JPH08206526A JP7310670A JP31067095A JPH08206526A JP H08206526 A JPH08206526 A JP H08206526A JP 7310670 A JP7310670 A JP 7310670A JP 31067095 A JP31067095 A JP 31067095A JP H08206526 A JPH08206526 A JP H08206526A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転速度を調整する能力のないセラミック用
粉砕機でも可能な効率の良い粉砕方法を提供する。 【解決手段】 ドラム中の軸方向に設置されドラム内部
へ半径方向に突出している揚上用工作物を有する高分子
材料製ライニングを備えた回転粉砕ドラム中で摩砕材と
ともに、特にセラミック材料を摩砕する方法において、
第1の時間帯では第1の回転方向に定速でドラムを回転
することにより摩砕材がドラムの回転とともに揚上用工
作物の高揚上用側面に接触し、多量の圧壊すべき部分と
少量の微砕すべき部分を有する材料を摩砕または崩壊す
ること;および続く第2の時間帯ではドラムを反対方向
に回転することにより、摩砕材が高揚上用側面とは反対
側にある低揚上用側面に接触して、少量の圧壊すべき部
分と多量の微砕すべき部分を有する材料を摩砕すること
を特徴とする摩砕方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高分子材料製であ
り且つドラム内で軸方向に配列され、ドラムの内部方向
へ半径方向に突出した揚上用工作物を含むライニングを
備えた回転駆動性粉砕機ドラムの中に、多数の摩砕材と
ともに一団の被処理材料、特にセラミック材料を摩砕す
る方法に関する。本発明はまたこのような摩砕方法に使
用するためのドラムライニングに関する。
【0002】
【従来の技術】摩砕工程、特にセラミック材料を摩砕す
る場合は、第1の時間帯では粉砕機ドラムを同一バッチ
のドラム運転におけるその後の時間帯で回転するよりも
より高速で回転することにより、かなりの時間とエネル
ギーを節約できることが知られている。これは主として
粉砕機運転を、より高い高さから材料中に落下して来る
摩砕材によって得られるより高い圧壊作用によって材料
のより粗い部分をより効果的に壊す粗砕時間帯と、より
低い高さから落下し、それによりより長時間材料と作用
する物質の摩砕作用によって効果的に材料の残留微細成
分が崩壊される微砕時間帯に分割することによるものと
考えられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明のひとつの目的
はこの既知の技術を発展させたものであり、既存の摩砕
機、特に粉砕機のドラムやシリンダーの回転速度を調整
する能力のないセラミック材料の摩砕を意図した粉砕機
にも適用できる。この目的は従属クレームの特徴を描写
する文章中で説明された方法により可能になる。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明のひとつの態様に
よれば、本発明の方法は、第1の時間帯では第1の回転
方向に定速でドラムを回転することにより摩砕材がドラ
ムの回転とともに揚上用工作物の高揚上用側面に接触
し、多量の圧壊すべき部分と少量の微砕すべき部分を有
する材料を摩砕または崩壊すること;および上記第1の
時間帯に続く第2の時間帯では第1の回転方向とは反対
の回転方向に上記の定速でドラムを回転することによ
り、摩砕材が揚上用工作物の高揚上用側面とは反対側に
ある低揚上用側面に接触して、少量の圧壊すべき部分と
多量の微砕すべき部分を有する材料を摩砕するという特
徴を有する。
【0005】高分子材料製であり、摩砕材とともに一団
の被処理材料を摩砕する回転駆動性粉砕機ドラム用を意
図したものであり、ドラム中に軸方向に沿って配列さ
れ、ドラムの内部へ半径方向へ突き出している揚上用工
作物を含む本発明の粉砕機ライニングは、ドラムが第1
の時間帯中第1の方向に定速回転する時に、摩砕材と接
触して多量の圧壊部分と少量の微砕部分とを有する被処
理材料を摩砕または崩壊するように各揚上用工作物が高
揚上用側面を有すること、および更にドラムが上記第1
の時間帯に続く第2の時間帯で時間帯第1の回転方向と
反対の方向に上記定速で回転する時に、上記低揚上用側
面が摩砕材と接触して、少量の圧壊部分と多量の微砕部
分とを有する材料を摩砕または崩壊するように高揚上用
側面の反対側にある低揚上用側面を有することを特徴と
する。
【0006】本発明は、粉砕機を種々の異なる速度で回
転させて時に得られると同等の効果は、原理的にドラム
の回転方向を変えること、および摩砕材をそれぞれの回
転方向で異なる高さまで揚上する2種の作用を有する非
対称揚上用工作物を備えたドラムライニングを設けるこ
とによっても達成されるという概念に基づいている。非
対称揚上用工作物は当業者にとっては周知であるが、こ
のような工作物を同一の粉砕機運転中に異なる方向に駆
動させて、異なる2方向の回転中に、粉砕機、特にセラ
ミック材料用の粉砕機中で意図して揚上高さを変えるこ
とは知られていない。
【0007】これにより得られる本発明の他の特徴およ
び利点は残りのクレームおよび以下の詳細な説明により
明白になる。本発明を例示する態様を添付の図面を参照
してより詳細に記載しよう。図1は、高分子材料ででき
ており、更にドラム40中に軸方向に沿って配列されド
ラム40の内周面を覆うように置かれた複数のライニン
グ要素10を含むバッチ粉砕機の粉砕機ドラム40の一
部を示している。
【0008】断面図で見られるように、各ライニング要
素10は、その一方の側に、ドラム40の内部方向へ半
径方向に突き出している揚上用工作物12を形成してい
る。ライニング要素10の一端のところで、揚上用要素
12は高揚上用側面14の範囲が定められ、一方上記要
素の反対側は低揚上用側面16の範囲が定められてい
る。揚上用要素12は側面14と16の間に伸びている
一般に平らな上面18を有している。
【0009】一般に30で表してあるボルト取り付け装
置の固定具断面28は揚上メンバー12の下側のところ
でライニング要素10に挿入されている。固定具断面2
8は、下向きに面して伸びている窪みまたは溝をもって
おり、図1に示されているように、固定具断面28は、
互いの方向に向いて曲がっているフランジを有する下向
きに伸びた窪みまたは溝を持っており、それによって上
記取り付け装置30に含まれるボルトの頭が窪みまたは
溝に押し付けられてそこでライニング要素10がドラム
40にしっかり固定されることが可能になる。
【0010】高揚上用側面14に面した固定具断面28
上のフランジの下側のところで、ライニング要素10
は、粉砕機ドラム40の内部表面に隣接して存在し、隣
接するライニング要素10の隣接端の領域24に重なっ
て固定されるように作用する凹部26を有している。ラ
イニング要素10の領域24と揚上用メンバー12の間
にある残りの部分は一般に平らな上面20および領域2
4に隣接する上向き角を有する側面22とを有する。
【0011】特に図2から分かるように、ドラム40の
周方向における凹部26の長さはそれらの間に入るしっ
かり固定される領域24の重なりが変動しても良いよう
になっている。この調節可能性により与えられたライニ
ング要素10が粉砕機ドラムの内周面の整数倍となる種
々の有効幅をとることができる。言い換えれば、1種類
の大きさのライニング要素10を用いて種々の径のドラ
ムのライニングが可能であり、与えられた数の揚上用工
作物がドラム40内に一様に配置されるように凹部を重
ね合わせることができる。
【0012】また図2から、高揚上用側面14は第1の
の回転方向D1と無視し得る角度αだけずれているか、
または一般には上記第1の回転方向と一致する法線方向
N1を有することが分かるであろう。側面14の反対側
にある低揚上用側面16は反対回転方向D2と角度βだ
けずれている法線方向N2を持つ。角度βは64と84
度の間、特に約74度が好ましいことが見いだされた。
【0013】図3は主として、一団の被処理材料50と
摩砕材52が運転状態にある本発明の粉砕機ドラム40
の半分ずつ二つを図示しており、図の右半分は一定速度
vで第1の方向に回転しているドラム40を示してお
り、一方図の左半分はやはり一定速度vで反対方向に回
転しているドラム40を示している。先に示したよう
に、一団の被処理材料を摩砕するとき、第1の時間帯、
即ち後続する時間帯に先立つ時間帯ではドラム40は第
1の方向に回転し、次いで最後の時間帯、即ち上記の第
1の時間帯に続く時間帯では反対方向に駆動される。時
間帯の長さは被処理材料の組成に基づいて決めることが
でき、時間帯は相互に変わってよい。
【0014】図3から、ドラム40を上記第1の方向に
回転するとき、それぞれの揚上用要素の高揚上用側面1
4がこの方向に向くことが分かるであろう。ドラム周辺
に位置する材料50および摩砕材52はこうして上記ラ
イニング要素の高揚上用側面14により運ばれて、そこ
から比較的大きな高さh1からドラム40の内部へ落下
または放り投げられて、被処理材料と摩砕材がぶつかり
摩砕が行われる時、比較的高い衝撃エネルギーと衝撃速
度v1を持ち、それによりなお粗い状態にある被処理材
料に比較的高い圧壊作用を引き起こす。他方、ドラム4
0が反対方向に回転すると、ライニング要素の低揚上用
側面16はこの方向に向く。この低揚上用側面16によ
り運ばれた被処理材料および摩砕材は最初の場合ほど高
くは持ち上げられず、低揚上用側面から速やかに滑り落
ち、または恐らくずっと低い高さh2から捨てられて、
それらが再び摩砕作用を受けるときにはそれらはずっと
小さい衝撃エネルギーまたは衝撃速度v2を持つであろ
う。この結果圧壊作用はより小さく、摩砕されるべき材
料および摩砕材は転がり運動を得て、先の時間帯で部分
的に圧壊されまたは完全に圧壊された材料を微砕するの
により顕著な効果がある。
【0015】バッチ粉砕機の反対方向への回転は電動機
分野で周知の解決手段(solutions)によって
容易に行うことができ、これらの解決手段は、例えば既
存の機械的駆動トランスミッションに何らの調整も必要
としない。
【0016】記述および図示した態様は種々に修正する
ことが可能であることは通常の当業者にとっては明らか
であろう。記載は発明の範囲を制限するものではなく、
むしろ現時点で好ましい態様を例示するためのものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の粉砕機ライニングを備えた粉砕機ド
ラムの一部の断面図、
【図2】 本発明の粉砕機ライニングの揚上用工作物の
より拡大した幾何学的関係を示す配置図、
【図3】 本発明のバッチ粉砕機ドラムの断面模式図で
あり両方の回転方向でのドラムの作動を示している。
【符号の説明】
10:高分子材料製ライニング、12:揚上用工作物 14:高揚上用側面、 16:低揚上用側面 24:ライニング部材の第2端側 26:ライニング部材の第1端側の凹部 30:ボルト止め装置 40:ドラム

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高分子材料製であり、ドラム中に軸方向
    に沿って設置されドラムの内側へ半径方向に突き出した
    揚上用工作物を含むライニングを備えた回転駆動性粉砕
    ドラム中で多数の摩砕材とともに一団の被処理材料、特
    にセラミック材料を摩砕する方法において、第1の時間
    帯の間は第1の回転方向に定速でドラムを回転すること
    により摩砕材がドラムの回転とともに揚上用工作物の高
    揚上用側面に接触し、多量の圧壊すべき部分と少量の微
    砕すべき部分を有する材料を摩砕または崩壊すること;
    および上記第1の時間帯に続く第2の時間帯では第1の
    回転方向とは反対の回転方向に上記の定速でドラムを回
    転することにより、摩砕材が揚上用部材の高揚上用側面
    とは反対側にある低揚上用側面に接触して、少量の圧壊
    すべき部分と多量の微砕すべき部分を有する材料を摩砕
    することを特徴とする摩砕方法。
  2. 【請求項2】 各々の揚上用工作物(12)が、ドラム
    (40)が第1の時間帯の間定速で第1の回転方向(D
    1)で回転するときに上記摩砕材群中の摩砕材(5
    2′)と接触し多量の圧壊すべき部分と少量の微砕すべ
    き部分を有する材料(50)を摩砕するようにした高揚
    上用側面(14)を含み、および更に高揚上用側面(1
    4)と反対側にあり、ドラム(40)が上記第1の時間
    帯に続く第2の時間帯の間上記定速で第1の方向(D
    1)と反対の第2の方向(D2)に回転するとき摩砕材
    群中の摩砕材(52′)と接触して少量の圧壊すべき部
    分と多量の微砕すべき部分を有する材料(50)を摩砕
    するようにした低揚上用側面(16)を含むことを特徴
    とし、軸方向に沿って設置されドラム内部へ半径方向に
    突き出している長く伸びた揚上用工作物(12)を含
    む、一団の被処理材料(50)、特にセラミック材料を
    摩砕するための回転粉砕ドラム(40)用の高分子製ラ
    イニング(10)。
  3. 【請求項3】 各揚上用工作物(12)の高揚上用側面
    (14)が第1の回転方向(D1)からわずかにずれて
    いるかまたは実質的に一致している法線方向(N1)を
    有しており;上記揚上用工作物(12)の反対側の低揚
    上用側面(16)が第2の回転方向(D2)と64度か
    ら84度の角度、特に約74度の角度で定められた法線
    方向(N2)を有することを特徴とする請求項2に記載
    の粉砕機ライニング。
  4. 【請求項4】 各揚上用メンバー(12)が、ドラム
    (40)の有効な内部表面を整数倍で構成する有効幅を
    有するライニング要素(10)によって全体的に形成さ
    れている請求項2または3に記載の粉砕機ライニング。
  5. 【請求項5】 高揚上用側面(14)がライニング部材
    (10)の第1端部側面を形成することを特徴とする請
    求項4記載の粉砕機ライニング。
  6. 【請求項6】 ライニング部材(10)が、上記第1端
    部側に凹部(26)を有し、該凹部はドラム(40)の
    内部表面に隣接して置かれ、隣り合うライニング部材
    (10)の反対側の第2端側の領域(24)の内部表面
    に重なり、上記領域は揚上用メンバーの下側に置かれた
    ボルト止め装置(30)によりしっかり留められている
    ことを特徴とする請求項5記載の粉砕機ライニング。
  7. 【請求項7】 凹部(26)が接線方向へ伸びているこ
    とにより、所与のライニング要素(10)が数種の有効
    幅をとることができ、その各々が整数倍で粉砕機ドラム
    の有効内部表面を構成することを特徴とする請求項6に
    記載の粉砕機ライニング。
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