JPH08206347A - 台間玉貸機の貸玉供給装置 - Google Patents

台間玉貸機の貸玉供給装置

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Publication number
JPH08206347A
JPH08206347A JP29732995A JP29732995A JPH08206347A JP H08206347 A JPH08206347 A JP H08206347A JP 29732995 A JP29732995 A JP 29732995A JP 29732995 A JP29732995 A JP 29732995A JP H08206347 A JPH08206347 A JP H08206347A
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JP
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ball
ball rental
inter
rental
gutter
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Application number
JP29732995A
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English (en)
Inventor
Ichiro Ito
一郎 伊藤
Hideaki Komine
英明 小峰
Yoshiaki Fukuda
義明 福田
Masayoshi Tanaka
正義 田中
Hiroshi Takahashi
弘 高橋
Masanori Kishiyoshi
正徳 岸良
Michio Arai
三千夫 新井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sayama Precision Ind Co Ltd
Silver Denken KK
Original Assignee
Sayama Precision Ind Co Ltd
Silver Denken KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 遊技島に配設した複数台の台間玉貸機毎に備
えた貸玉供給樋を店員が店内の操作部を操作すると、電
気的作動手段の作動により一斉(全台)又は個別(必要
な台のみ)に可動させることが出来る共に、顧客が各自
の台間玉貸機の操作部を操作すると、電気的作動手段の
作動により貸玉供給樋を可動させることが出来る台間玉
貸機の貸玉供給装置を提供する。 【構成】 パチンコ台間に設置した台間玉貸機に備えた
折曲自在の貸玉供給樋は一方の玉受皿部に届く構成と
し、且つ操作部(アップ又はダウンスイッチ)を備える
電気的作動手段(電気的駆動源と伝達機構)が設けら
れ、操作部の一斉(全台)又は個別(必要な台)の操作
により貸玉供給樋が台間玉貸機本体に対して起立状態又
は水平状態とに切替る構成とし、上記電気的駆動源にモ
ータを用い、伝達機構に過負荷保護機器やクラッチ機構
等による過負荷保護手段を介在させたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、貸玉供給樋の回動
によりパチンコ玉を玉受皿部側又は玉取出装置側とに排
出選択可能とし、且つ上下に折曲自在の構成を具備する
と共に電気的作動手段が設けられた貸玉供給装置に係
り、特に操作部の一斉又は個別操作により電気的作動手
段が作動すると、貸玉供給樋が自動的に可動して起立状
態又は水平状態とに切替る構成を具備した台間玉貸機の
貸玉供給装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】昨今、遊技店が顧客に対するサービス指
向から、台間玉貸機の玉取出装置に水平状態の貸玉供給
樋を具備し、隣接した自己のパチンコ台の玉受皿部に手
を使わずに直接供給することが出来るものが、例えば実
開平2ー94590号公報で提案されている。また、特
開平1ー320080号公報においても台間玉貸機の玉
取出装置に、水平状態の貸玉供給樋を具備して手を使わ
ずに貸玉を玉受皿部に直接供給する構成と、玉取出装置
側から排出する構成とから成していて、該貸玉供給樋の
回動によりいずれか一方を排出選択可能にしたものも提
案されている。上記で提案された構成のものにおいて
は、水平状態の貸玉供給樋により貸玉を直接玉受皿部に
供給出来るようになった反面、貸玉供給樋は、常時水平
状態のままの構成であるため貸玉を供給しない(一時出
玉を保有した時等)顧客にとっては不必要であった。そ
のため、顧客が玉受皿部に補充する時に邪魔になった
り、さらにパチンコ台の入替えの時や、ガラス枠を開け
る時も貸玉供給樋が邪魔になるという新たな問題が指摘
されていた。
【0003】そこで、玉受皿部に補充する時やパチンコ
台の入替えの時やガラス枠を開ける時に邪魔になる貸玉
供給樋を折曲(起立状態)させて邪魔にならないように
したものが、例えば実開平4ー58286号公報にて提
案され、さらに玉受皿部に供給する貸玉供給樋が不必要
の時においては折曲させて邪魔にならないようにしたも
ので、且つ待機状態(起立状態)に常に付勢させるよう
に付勢手段を備えたものも実開平3ー67688号公報
にて提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記で
提案されたうち実開平4ー58286号公報の構成のも
のは不必要の時や、玉受皿部に補充する時、邪魔になる
貸玉供給樋を折曲(起立状態)させることが出来るよう
になった反面、その操作においては持ち上げて起立状態
にしたり、また貸玉が必要になってパチンコ玉を玉受皿
部に補充する時はわざわざ元の水平状態に直さなくては
ならず厄介な操作であり面倒である点が指摘されてい
た。また、女性や高齢者の人たちにとっては折曲操作が
わかりにくく無理やり折曲させるため折曲部が壊れてし
まう等の問題も生じていた。つまり、せっかく折曲でき
る機能を有していてもうまく活用されていなかったため
顧客に対しては逆にサービス低下となっていた。
【0005】さらに、上記の構成において通常、閉店時
はほとんどの貸玉供給樋が水平状態のままとなってい
る。そして、その日の売上げに応じて日々毎にパチンコ
台のガラス枠を開けて釘を調整するが、水平状態のまま
のため店員が全ての貸玉供給樋を一度起立状態にして釘
調整した後ガラス枠を閉めてから元の水平状態に戻さな
くてはならず、その作業に時間を要するため、特にパチ
ンコ台の多い遊技店の店員にとっては閉店後大変な労力
であり、その作業の改善が要望されていた。即ち、所要
のパチンコ台の貸玉供給樋を一度に一斉に折曲操作する
ことが出来ていなかったからである。
【0006】上記で提案されたうち、他の実開平3ー6
7688号公報においても貸玉供給樋が不必要の時は待
機位置(起立状態)に折曲させるように、常に付勢手段
にて付勢させているが、頻繁(長年使用)に上下動を繰
り返していると付勢手段が次第に弱まって機能しなくな
っていた。つまり、付勢手段(バネ等)では耐久性に問
題があり、しまいには付勢手段を交換しなくてはならな
い等の課題が指摘され、さらに、不必要の時待機位置に
折曲させるように常に付勢手段にて付勢されるため、再
使用する際わざわざ元の横倒し状態にしなくてはならず
厄介な操作であった。即ち、この構成による貸玉供給樋
も付勢手段にて待機位置に折曲させることのみであっ
て、全ての貸玉供給樋を操作部によって一斉又は個別に
折曲操作させることは出来ない構成のものであった。
【0007】本発明は、上記の課題に鑑みて提案された
もので、遊技島に配設した複数台の台間玉貸機の貸玉供
給樋を店員が店内の操作部を操作すると、電気的作動手
段の作動により一斉(全台)又は個別(必要な台のみ)
に可動させることが出来、或いは顧客が各自の台間玉貸
機の操作部を操作すると電気的作動手段の作動により貸
玉供給樋を自動的に可動させることが出来る台間玉貸機
の貸玉供給装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の請求項1記載の台間玉貸機の貸玉供給装置
は、隣接するパチンコ台間に配設された台間玉貸機に折
曲自在と成した貸玉供給樋を具備し、該貸玉供給樋は一
方の玉受皿部に届く構成とし、且つ操作部を備える電気
的作動手段が設けられ、該操作部の一斉又は個別操作に
より上記貸玉供給樋が台間玉貸機本体に対して起立状態
又は水平状態に切替る構成としたものである。
【0009】前記目的を達成するため、本発明の請求項
2記載の台間玉貸機の貸玉供給装置は、隣接するパチン
コ台間に配設された台間玉貸機の玉取出装置に折曲自在
と成した貸玉供給樋を具備し、該貸玉供給樋は一方の玉
受皿部に届く長さを有し、且つ貸玉供給樋の回動により
パチンコ玉を玉受皿部側又は玉取出装置側とに排出選択
可能な構成とすると共に、操作部を備える電気的作動手
段が設けられ、該操作部の一斉又は個別操作により上記
貸玉供給樋が台間玉貸機本体に対して起立状態又は水平
状態に切替る構成としたものである。
【0010】前記目的を達成するため、本発明の請求項
3記載の台間玉貸機の貸玉供給装置は、隣接するパチン
コ台間に配設された台間玉貸機の玉取出装置に折曲自在
と成し、通常は起立状態の位置に待機した貸玉供給樋を
具備し、該貸玉供給樋は一方の玉受皿部に届く構成と
し、且つ電気的作動手段が設けられ、上記貸玉供給樋が
台間玉貸機本体に対して起立状態又は水平状態に切替る
構成とし、さらに前記貸玉供給樋は投入した貨幣類の適
正検出により起立状態から水平状態と成して玉受皿部に
供給し、貸玉計数払出し終了の検出により水平状態から
起立状態に戻る構成したものである。
【0011】前記目的を達成するため、本発明の請求項
4記載の台間玉貸機の貸玉供給装置は、上記の電気的作
動手段は、電気的駆動源と伝達機構との組合せにより構
成したものである。
【0012】前記目的を達成するため、本発明の請求項
5記載の台間玉貸機の貸玉供給装置は、上記の請求項4
記載の電気的駆動源にモータを用いたことを特徴とする
ものである。
【0013】前記目的を達成するため、本発明の請求項
6記載の台間玉貸機の貸玉供給装置は、上記の請求項4
記載の電気的駆動源にモータを用い、且つ伝達機構に過
負荷保護手段を介在させたことを特徴とするものであ
る。
【0014】前記目的を達成するため、本発明の請求項
7記載の台間玉貸機の貸玉供給装置は、上記の請求項6
記載の過負荷保護手段が、伝達機構内の任意の回動軸に
取り付けた過負荷保護機器であることを特徴とするもの
である。
【0015】前記目的を達成するため、本発明の請求項
8記載の台間玉貸機の貸玉供給装置は、上記の請求項6
記載の過負荷保護手段として、相対して取り付けられた
1対のクラッチ板の一方の内側に、バネによって付勢さ
れた押圧部材を他方のクラッチ板に接触するように設け
たことを特徴とするものとしている。
【0016】前記目的を達成するため、本発明の請求項
9記載の台間玉貸機の貸玉供給装置は、上記の請求項8
記載の過負荷保護手段において、上記の一方のクラッチ
板に設けられた押圧部材を受けるための山越え機構を、
他方のクラッチ板の相対する部位に形成したことを特徴
とするものとしている。
【0017】
【作用】上記した構成による本発明の台間玉貸機の貸玉
供給装置においては、台間玉貸機に操作部を設けた場
合、顧客が貸玉を供給する際はDOWN操作ボタンを押
すと電気的作動手段が作動し、起立状態の貸玉供給樋が
水平状態になって貸玉が玉受皿部内に供給される。ま
た、貸玉が不必要になった時は逆にUP操作ボタンを押
すと電気的作動手段が作動し、水平状態の貸玉供給樋が
起立状態になる。つまり、UP操作ボタン又はDOWN
操作ボタンのいずれかの操作により電気的作動手段が作
動すると貸玉供給樋が台間玉貸機本体に対して自動的に
可動して起立状態又は水平状態とに切替るため顧客の折
曲操作が楽に成る。
【0018】また、本発明の台間玉貸機の貸玉供給装置
においては、島端又はホールコンピュータに操作部を設
けた場合、閉店後に行う全台の釘調整の際、操作部のう
ち一斉SWのUP操作ボタンを操作すると、電気的作動
手段が作動して一斉に貸玉供給樋を起立状態にさせ、釘
調整が終了したならば今度は一斉SWのDOWN操作ボ
タンを操作すると一斉に貸玉供給樋が元の水平状態に戻
るため極めて短時間の作業で済むので店員の労力減とな
る。その結果、特にパチンコ台の多い遊技店においては
顕著な効果となる。さらに、遊技店によっては全台の釘
調整を行わない場合があるが、その際は、島端又はホー
ルコンピュータに設けた操作部の個別SWのUP操作ボ
タン又はDOWN操作ボタンの操作により釘調整する必
要のパチンコ台のみの貸玉供給樋を起立又は水平状態に
させることも出来る。
【0019】また、本発明の台間玉貸機の貸玉供給装置
は、通常は起立状態の位置に待機している貸玉供給樋
は、台間玉貸機に投入した貨幣類を適正と検出すると電
気的作動手段が作動して起立状態から水平状態に切替
り、貸玉計数払出し終了の検出により水平状態から元の
起立状態に自動復帰するため折曲操作しなくても済み顧
客に対して、より一層サービス向上となる。
【0020】また、本発明の台間玉貸機の貸玉供給装置
の電気的駆動源にモータを用いたものでは、機構部分を
簡易に且つ安価に構成することが出来、且つこの伝達機
構に過負荷保護手段を介在させたものでは、貸玉供給樋
を起立又は水平状態にさせるに際して実質的にモータが
貸玉供給樋を駆動するが、貸玉供給樋が起立又は水平状
態に移行した後もモータが稼働し続けたとしても、伝達
機構に介在させた過負荷保護手段によってモータが過負
荷状態に成らず、モータが焼き付いたりモータのコード
の絶縁被覆が破損するなどの不具合が生じない。また、
別の作用として、モータが過負荷状態に成らないゆえ、
貸玉供給樋が中途半端な位置に停止したとしても、上記
所定の位置まで移動することが出来る。
【0021】また、この過負荷保護手段に、過負荷保護
機器を利用し得るが、相対して取り付けられた1対のク
ラッチ板の一方の内側に、バネによって付勢された押圧
部材を他方のクラッチ板に接触するように設けたもので
は、1対のクラッチ板は押圧部材の接触によって一体に
回転するが、貸玉供給樋が起立又は水平状態に移行した
後では1対のクラッチ板が滑り始めるため、やはりモー
タが過負荷状態と成ることを防止出来る。また、上記一
方のクラッチ板に設けられた押圧部材を受けるための山
越え機構を他方のクラッチ板の相対する部位に形成した
ものでは、貸玉供給樋の起立又は水平状態への移行途中
においては、該山越え機構が1対のクラッチ板の滑りを
防止して動力伝達効率を高め、貸玉供給樋が起立又は水
平状態へ移行し終わった状態においては、押圧部材が該
山越え機構を越えて1対のクラッチ板が滑り始めること
になるため、過負荷保護機器や上記クラッチ板の構成に
よって、貸玉供給樋を手動で操作することも出来るとい
う作用がある。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明するが、この実施の形態に限定されるも
のではない。図1は第1実施例の貸玉供給装置の分解斜
視図、図2は本発明の貸玉供給装置の電気的作動状態を
示す斜視図である。図3及び図4は貸玉供給樋の電気的
作動状態を示す正面図、図5は本発明の貸玉供給樋の要
部拡大斜視図である。
【0023】本発明の実施の形態を示す台間玉貸機の貸
玉供給装置は、図7に示すように遊技店内の島40に複
数台配設したパチンコ台32の左側に設置した台間玉貸
機30の中央部位(パチンコ台32の玉受皿部33と略
同じ高さ)に貸玉供給装置1が取付けられている。該貸
玉供給装置1は、隣接のパチンコ台32の玉受皿部33
に直接供給出来るように貸玉供給樋2が台間玉貸機30
毎に具備されていて回動又は上下に折曲するように構成
されている。また、貸玉供給樋2を回動して略直角の位
置にすれば流路が切替って下方の玉取出装置3側の内筒
3aから貸玉が排出される。また、貸玉供給樋2が不必
要の時や邪魔になる時は操作部12AのUP操作ボタン
12aを押すと後述する電気的作動手段が伝達機構を介
して作動し折曲し始めて自動的に起立状態にすることが
出来る。
【0024】貸玉供給装置1は、図1に示すように樋状
で隣接した台間玉貸機30の玉受皿部33に届く長さの
貸玉供給樋2を備え、端部には円柱形状の基部4から成
り、該基部4の底面中央には下面軸9が設けられ、該下
面軸9は玉取出装置3の中央側壁部分を開口した開放部
8内の中央に穿設した回動穴10に嵌合し、上面の上面
軸11は回動穴(図示せず)に嵌合して上下で軸支され
水平方向に回動するように成している。
【0025】ここで、台間玉貸機30の紙幣投入口31
a又は硬貨投入口31bに貨幣又はプリペイドカードの
貨幣類を投入すると、玉貸機内部の紙幣識別機31d又
は硬貨識別機(図示せず)で適正か否か検出し、適正で
あれば貸玉計数機構31cにより投入貨幣類に応じた数
の貸玉が計数されて貸玉排出口16から排出される。こ
の時、貸玉供給樋2が玉受皿部33側に位置した水平状
態の時は、貸玉排出口16から基部4内部の玉通路を通
過したのち貸玉供給樋2内を転動していき先端の落下口
2aから隣接したパチンコ台32の玉受皿部33内に直
接供給される。尚、2bは先端の落下口2aに着脱自在
に取り付けた高さ調整落下部材であり、玉受皿部33と
落下口2aとの隙間を調整するものでパチンコ台メーカ
ーによって異なって時調整するようになっている。図示
した高さ調整落下部材2bの他に着脱自在とせず、図9
のように収縮自在のジャバラ部材2dを取り付けて玉受
皿部33と落下口2aとの隙間を調整するようにしても
よい。
【0026】また、貸玉供給樋2を前方側の略直角に回
動させた位置の時は、貸玉排出口16から基部4の内部
の玉通路を通過したのち流路が切替って玉取出装置3の
内筒3aから貸玉が排出される。尚、上記で説明した貸
玉排出口16から基部4の内部の玉通路を通過して、貸
玉供給樋2の回動により貸玉供給樋2(玉受皿部側)
か、玉取出装置3側のどちらかに排出選択可能とした流
路の切替え機構は従来と同様なので説明は省略する。
尚、以上で説明した貸玉供給装置1の基本構造は、以下
で説明する第1実施例から第4実施例まで共通の構成で
ある。
【0027】先ず始めに、第1実施例に於ける貸玉供給
装置について説明する。図1又は図2のように、基部4
の外周の一部には突出して形成した突出部15が設けら
れていて側壁に開口部13を開口し、該開口部13に貸
玉供給樋2の端部が接続するように成っている。そし
て、接続した際、開口部13の下部の両側外側に設けた
嵌合突起14aと、貸玉供給樋2の他端に穿設した折曲
案内孔14bとが嵌合して折曲するように成っている。
上記の嵌合突起14aと貸玉供給樋2の他端に穿設した
折曲案内孔14bとは略同形状で嵌合する程度に形成さ
れているため貸玉供給樋2を折曲させた位置で嵌合保持
し、力が加わらなければ貸玉供給樋2は下方には回動し
ないように成している(図5参照)。また、貸玉供給樋
2に力を加わえれば嵌合突起14aと折曲案内孔14b
との嵌合保持が解除して水平状態の位置に成る。尚、図
5のように折曲状態にあるとき突部2cによりパチンコ
玉が外部に落下することがない。
【0028】次に、第1実施例の貸玉供給装置の電気的
駆動源と伝達機構との構成について説明する。基部4の
外周の一部に突出して形成した突出部15内に小型の駆
動モータ5を内蔵し、該突出部15の側壁には上記駆動
モータ5の出力軸5aが挿通する軸孔15aが穿設され
ていて挿通した駆動モータ5の出力軸5aの先端に長板
状の回動板6が固着されている。該回動板6の端部に穿
設した孔6aに駆動モータ5の出力軸5aを嵌合させて
回動板6を時計方向のみ回動するように成している。
尚、図示していないが突出部15を着脱自在とすれば、
内蔵した駆動モータ5の故障又は交換の際、容易に修復
できる。
【0029】また、貸玉供給樋2の他端片側の側壁に
は、突板状の折曲突部片7が設けられている。該折曲突
部片7は上方傾斜した第1の突片7aと水平状の第2の
突片7bと下方傾斜した第3の突片7cとから形成され
ている。そして、操作部12A、12B、12Cと電気
接続されたいずれかのUP操作ボタン12a又はDOW
N操作ボタン12bを押すと、駆動モータ5が駆動して
回動板6を回動させ、該回動板6の先端が貸玉供給樋2
の折曲突部片7に当接することにより貸玉供給樋2が上
下動(起立状態又は水平状態)する構成になっている。
【0030】次に、上記した第1実施例の貸玉供給装置
の折曲動作について図3及び図4に基づいて説明する。
先ず、折曲(起立状態)させる動作を、ここでは台間玉
貸機30の操作部12Aに基づいて説明すると、図3に
おいて、貸玉供給樋2は水平状態の位置(実線)で台間
玉貸機30の操作部12AのUP操作ボタン12aを押
すと駆動モータ5の出力軸5aに固着した回動板6が時
計方向に回動し、回動板6の先端が折曲突部片7のうち
の第1の突片7aに当接し、さらに駆動モータ5の回動
力によってそのまま当接していくと貸玉供給樋2が次第
に折曲しやがて起立付近まで達すると嵌合突起14aと
折曲案内孔14bとで嵌合保持され起立状態の位置(点
線)となる。尚、略起立状態の位置に達すると回動板6
の先端と第1の突片7aは当接しなくなる。
【0031】次に、折曲(起立状態)から水平状態に戻
す動作について説明すると、図4において、貸玉供給樋
2は折曲(起立状態)の位置(実線)で、台間玉貸機3
0の操作部12AのDOWN操作ボタン12bを押す
と、駆動モータ5の出力軸5aに固着した回動板6が時
計方向に回動し、回動板6の先端が折曲突部片7のうち
の第3の突片7cに当接した際の反動でいままで嵌合突
起14aと折曲案内孔14bとの嵌合保持が解消され、
そのまま当接していくと起立状態からやがて水平状態の
位置(点線)に戻って駆動モータ5の回動が停止する。
尚、回動板6の先端が折曲突部片7のうち第3の突片7
cに当接して嵌合保持が解消され、水平状態の位置に戻
るが勢いよく戻るのを防止するために基部付近に緩衝部
材を設けてもよく、また、リミットスイッチ等を設けて
適宜の位置で停止させたり、上記の駆動モータにステッ
ピングモータを採用して戻る位置を制御したり、位置検
出センサを設けて所定の位置に到達した時に駆動モータ
が停止するようにしてもよい。
【0032】また、上記において貸玉供給樋2の折曲動
作は回動板6と折曲突部片7の第1の突片7aと第3の
突片7cの当接により折曲動作していたが、図9のよう
に突板状でなく細径状の折曲突部ピン7dを貸玉供給樋
2の他端片側の側壁に複数本設けたものであってもよ
い。尚、折曲突部ピン7dをここでは複数本としたが折
曲突部ピンを太くして基端と中央部位の2〜3本として
もよく、さらに、回動板6の形状を例えばハート形カム
形状としてもよい。
【0033】さらに、上記においては台間玉貸機30の
操作部12Aにより貸玉供給樋2の折曲動作をさせてい
たが、図8のように島端に設置した操作部12Bと電気
接続した一斉SW12cにより島毎に一斉に折曲動作さ
せるようにしてもよい。また、ホールコンピュータと電
気接続した操作部12Cによって島全体の貸玉供給樋2
を一斉に折曲動作をさせるようにしてもよい。さらに、
一斉SW12c以外に個別SW12dとを設けて全ての
貸玉供給樋2を折曲させず、必要と思われる(釘調整す
るパチンコ台のみ)貸玉供給樋2のみを折曲動作するよ
うにしてもよい。また、操作部を設けずにリモコン操作
により折曲動作するようにしてもよい。尚、図8におい
ては中央の島40のみの貸玉供給樋2を一斉に折曲動作
させている状態の図を示している。
【0034】さらに、上記においては貸玉供給樋2の折
曲動作は玉受皿部33側で上下動していたが、図6に示
すように隣接するパチンコ台32間に配設された台間玉
貸機30の玉取出装置3に貸玉供給樋2を具備し、該貸
玉供給樋2は一方の玉受皿部33内に届く長さを有し、
該貸玉供給樋2の回動により玉受皿部33又は玉取出装
置3側とに選択可能な構成で、且つ上下に折曲自在と成
し、前記貸玉供給樋2は電気的作動手段により起立状態
に戻りながら玉取出装置3側の排出位置まで回動するよ
うな構成としてもよい。つまり、上記の電気的作動手段
による折曲機構に加え排出位置まで回動する回動機構を
付加することによって行うようにしてもよい。上記の構
成によって、玉取出装置3側の排出位置に回動するよう
にしたため、ガラス枠を開閉する際、さらに邪魔になる
ことがなく台幅より狭くなる効果を有している。
【0035】さらに、上記第1実施例において、台間玉
貸機30の紙幣投入口31a又は硬貨投入口31bに貨
幣等を投入し、玉貸機内部の紙幣識別機31dで適正か
否か検出し、適正であれば貸玉計数機構31cによって
投入貨幣に応じた数の貸玉が貸玉排出口16から貸出さ
れる。この際、紙幣識別機31dからの信号により電気
的作動手段の駆動モータ5が駆動し、起立状態の貸玉供
給樋2が折曲動作して水平状態となり、排出されたパチ
ンコ玉は貸玉供給樋2を転動していき玉受皿部33内に
直接供給し、貸玉計数機構31cの計数払出し終了信号
により(払出し口付近に設けたセンサー等)電気的作動
手段の駆動モータ5が駆動し、水平状態の貸玉供給樋2
が折曲動作して元の起立状態に戻る構成としてもよい。
【0036】例えば、紙幣投入口31aに千円紙幣を投
入した場合、玉貸機内部の紙幣識別機31dで適正か否
か検出し、適正であれば電気的作動手段の駆動モータ5
が駆動し、起立状態の貸玉供給樋2が折曲動作して水平
状態にし、貸玉計数機構31cにより計数されたパチン
コ玉が貸玉供給樋2内を転動していき玉受皿部33内に
直接供給される。この時、玉受皿部33内が満杯になっ
ても、払出し口付近に設けたセンサー等にて全てのパチ
ンコ玉(250発目)が排出されない限り、元の起立状
態には戻らないようになっている。つまり、上記した構
成によって、台間玉貸機30の紙幣投入口31aに千円
紙幣を投入し、適正であれば貸玉供給樋2が電気的作動
手段により動作して上下動して折曲するため、手動で操
作しなくても済み顧客に対して、より一層サービス向上
となる。尚、今迄説明したような台間玉貸機での操作に
よっても行えるようになっている。
【0037】
【他の実施の形態】次に、第2実施例の貸玉供給装置の
電気的駆動源と伝達機構との構成について説明する。図
10に示すように伝達機構は可動円板17が時計又は反
時計方向に正逆することで折曲するように成したもので
ある。第2実施例の電気的駆動源は玉取出装置3の玉壷
上部19内に小型の駆動モータ5を内蔵し、該駆動モー
タ5の出力軸5aに可動円板17が固着されている。該
可動円板17の外周縁には凹部17a、凹部17bが設
けられていて、貸玉供給樋2の側壁に設けた出没自在の
折曲軸21に当接することにより貸玉供給樋2が上下動
(起立状態又は水平状態)にする構成になっている。
尚、貸玉供給樋2を回動させる構造については上述した
ものと同じ機構なので、ここでの説明は省略する。
【0038】次に、上記した第2実施例の貸玉供給装置
の折曲動作について図11及び図12に基づいて説明す
る。先ず、折曲(起立状態)させる動作を説明すると、
図11において、貸玉供給樋2は水平状態の位置(点
線)で台間玉貸機30の操作部12AのUP操作ボタン
12aを押すと、駆動モータ5の出力軸5aに固着した
回動円板17が反時計方向に回動し、回動円板17の凹
部17aが折曲軸21に当接し支軸20を軸として持ち
上げられ、そのまま当接していくと貸玉供給樋2が次第
に折曲し、やがて起立付近まで達すると嵌合突起14a
と折曲案内孔14bとで嵌合保持され起立状態の位置
(実線)となる。
【0039】次に、折曲(起立状態)から水平状態に戻
す動作について説明すると、図12において、貸玉供給
樋2は折曲(起立状態)の位置(点線)で、台間玉貸機
30の操作部12AのDOWN操作ボタン12bを押す
と、駆動モータ5の出力軸5aに固着した回動円板17
が今度は時計方向に回動し、回動円板17の凹部17b
が折曲軸21に当接した際、嵌合突起14aと折曲案内
孔14bとの嵌合保持が解消され、そのまま当接してい
くと起立状態からやがて水平状態の位置(実線)に戻っ
て駆動モータ5の駆動が停止する。この第2実施例の構
成においては、第1実施例のように突出する突出部15
を形成しなくても、玉壷上部19内に小型の駆動モータ
5を内蔵するため突出する部材がなくなる効果もあり、
図示してはいないが玉壷上部19を着脱自在にすれば、
駆動モータ5が故障しても容易に修復できる。
【0040】尚、上記した貸玉供給樋2は、自動操作又
は手動操作のどちらの構成においても上下動する構成と
したため、自動操作時において、例えば電気的作動手段
の駆動モータ5が万一故障等した時でも手動操作でも出
来るようになっている。また、上記した電気的作動手段
の作動により貸玉供給樋2を起立又は水平状態にさせて
いるが、例えば貸玉を急いでいる時は手動操作によって
水平状態に操作しても問題ない機構となっている。つま
り、貸玉供給樋2を起立させるのみ自動操作とし水平状
態にさせるのは手動操作として使用することも可能に成
っている。
【0041】尚、上記した電気的駆動源と伝達機構との
組合せは上記以外の構造でもよく、例えば駆動モータと
歯車機構(平歯車、ウォーム歯車)のものや、タイミン
グベルトのものとしてもよく、電気的駆動源も駆動モー
タとせず例えばソレノイドや、ギャードモータ等を採用
してもよく、上記した実施の形態に限定されるものでな
く、機械的作動手段であってもよい。また、貸玉供給装
置の構造もこの実施の形態に限定されるものでなく、さ
らに貸玉供給樋が可倒式等のものや、両方の玉受皿部に
供給できるものであってもよい。これらは以下で説明す
る他の実施例においても同様である。
【0042】
【他の実施の形態】次に、第3実施例の貸玉供給装置の
電気的駆動源と伝達機構との構成について説明する。図
13において、電気的駆動源である駆動モータ5と伝達
機構であるクラッチ機構60は玉取出装置3の中央側壁
部分を開口した開放部80の内部に実装されている。該
クラッチ機構60は貸玉供給樋2の基部側に軸支した支
軸22の小歯車23と噛合する。該支軸22は玉取出装
置3の孔68に軸着されている。よって、支軸22の他
方側の小歯車23は、本クラッチ機構60におけるクラ
ッチ板62b側に設けられた小歯車61bに噛合してい
る。一方、前記駆動モータ5の出力軸5aに取り付けら
れた出力歯車50が、本クラッチ機構60におけるクラ
ッチ板62a側に設けられた大歯車61aに噛合されて
いる。尚、ここではクラッチ機構60を玉取出装置3の
開放部80の内部空間に実装したが台間玉貸機30の内
部に実装してもよい。
【0043】図14は、上記したクラッチ機構60の組
み立て状態を部分断面図にて表したもので、クラッチ機
構60は1対のクラッチ板62a及びクラッチ板62b
とから構成され、クラッチ板62aの中心部に突設した
中心軸63が、これと相対するクラッチ板62bの面側
の中心部に設けた軸受け65に回転自在に挿入されてい
る。また、クラッチ板62aの中心軸63を挟んだ回転
対称の二箇所には装着穴73が形成されており、該装着
穴73内部に弾性材のバネ72を装着したのち、該バネ
72内に挿入する挿入柱71を有する先丸棒状の押圧突
起70を装着穴73に挿入して成る。他方、クラッチ板
62aの前記押圧突起70に相対するクラッチ板62b
の面側には、前記押圧突起70を受けるための浅い凹状
の溝64が設けられており、該溝64が山越えの機能を
有することに成る。尚、図14において61aはクラッ
チ板62aの背面側に設けた大歯車であり、61bはク
ラッチ板62bの背面側に設けた小歯車である。
【0044】次に、上記した第3実施例の貸玉供給装置
の折曲動作について図13及び図14に基づいて説明す
る。先ず、折曲(起立状態)させる動作を説明すると、
図13において、操作部12AのUP操作ボタン12a
又はDOWN操作ボタン12bを押すと、電気的作動手
段である駆動モータ5が駆動し、出力歯車50と大歯車
61aの噛合と、クラッチ機構60の作用と小歯車61
bと小歯車23の噛合とによって貸玉供給樋2が起立又
は水平状態へと切替る。この時、図14で明らかなよう
に1対のクラッチ板62a及びクラッチ板62bは、バ
ネ72で付勢されたクラッチ板62a側の押圧突起70
がクラッチ板62b側の溝64に掛かっている。
【0045】次に、折曲(起立状態)から水平状態に戻
す動作について説明すると、図14において、貸玉供給
樋2を水平状態への移行途中においては、上記1対のク
ラッチ板62a及びクラッチ板62bは一体と成って回
転するが、貸玉供給樋2が完全に起立又は水平状態に成
ってしまうとそれ以上回転することは不可能と成り駆動
モータ5は過負荷状態に成る。このままの状態が続けば
駆動モータ5に焼き付け等の不具合が発生する原因に成
るが、第3実施例のクラッチ機構60においては、ここ
でクラッチ板62a側の押圧突起70がクラッチ板62
b側の溝64から抜け出してクラッチ板62b面を空滑
りするように成るため、駆動モータ5が過負荷状態にな
ることがない。尚、駆動モータ5をリミットスイッチ等
を設けて適宜の位置で停止させたり、上記の駆動モータ
5にステッピングモータを採用して戻る位置を制御した
り、或いは位置検出センサを設けて所定の位置に到達し
た時に駆動モータ5が停止するようにしていない場合で
は、貸玉供給樋2が完全に起立または水平状態に成って
しまったことを知る手段がないため、駆動モータ5の動
作時間を余分にとる必要があるが、この時駆動モータ5
が過負荷状態に成る訳である。
【0046】この第3実施例の電気的駆動源と伝達機構
との組合せでは、押圧突起70は先丸棒状としている
が、特にこの形状でなくてもよい。また、この押圧突起
70に対してはクラッチ板62bにこれを受けるための
溝64を形成して山越え機能を持たせているが、この溝
64は必ずしも設けなくてよい。また、押圧突起70を
クラッチ板62b側に付勢する弾性材にコイル状のバネ
72を採用したが、コイルバネに限定されないものでな
い。また、押圧突起70ではなくクラッチ板62b面に
相対するクラッチ板62a面上に、クラッチ板62b面
を押圧し得るように板バネを片持ち状態で取り付けるな
どの構成もまた可能である。
【0047】
【他の実施の形態】次に、第4実施例の貸玉供給装置の
電気的駆動源と伝達機構との構成について説明する。図
15は第4実施例の説明図であり、上述した第3実施例
の構成を応用したものである。第4実施例の貸玉供給樋
2は、上下方向に折曲する(起立状態と水平状態の間を
移動する)のみならず、水平方向にも回動する(パチン
コ台32の玉受皿部33側にある状態と台間玉貸機30
の前方に向いた状態との間を移動する)構成としたもの
である。つまり、水平状態の貸玉供給樋2を水平方向に
回動させていきながら徐々に起立させ直角の位置では貸
玉供給樋2が起立状態と成している。駆動モータ5及び
クラッチ機構60は、玉取出装置3の開放部80の内部
に実装され、クラッチ機構60を介して前記突出部15
を軸15bを以って水平方向に回動可能としている。ク
ラッチ機構60の構成は上述した第3実施例のクラッチ
板62aとクラッチ板62bの組とほぼ同一である。一
方、このクラッチ機構60のクラッチ板62bの外周部
には歯車部66が刻設されており、ウォームギヤ等(図
示せず)から成る歯車列67を介して過負荷保護手段と
しての過負荷保護機器(例えばトルクリミッタ74)に
接続されている。トルクリミッタ74とは、スリップタ
イプの調節自在な保護装置で過負荷がかかるとスリップ
し、とり除かれると自動復帰する装置を称して言う。こ
のトルクリミッタ74に同軸で設けられた大プーリ75
と、前記突出部15に支軸22で垂直方向に回動可能に
取り付けられた貸玉供給樋2の支軸22に設けた小プー
リ22aとの間には伝達するベルト76が掛け渡されて
いる。
【0048】次に、上記した第4実施例における駆動モ
ータ5、クラッチ機構60、トルクリミッタ74の動作
を説明する。上記において操作部12AのUP操作ボタ
ン12a又はDOWN操作ボタン12bを押すと、電気
的作動手段である駆動モータ5が駆動し、クラッチ板6
2bの歯車部66と歯車列67の噛合と、トルクリミッ
タ74を介して、大プーリ75とベルト76と小プーリ
22aとによる動力伝達機構とによって、貸玉供給樋2
への垂直方向への動作が為される。貸玉供給樋2の起立
又は水平状態へと切替る(垂直方向への動作)途中にお
いては、クラッチ機構60のクラッチ板62bとトルク
リミッタ74とは一体と成って回転するが、貸玉供給樋
2が完全に起立又は水平状態に成ってしまうとそれ以上
回転することは不可能と成り駆動モータ5は過負荷状態
に成る。しかしながら、この時に至ってトルクリミッタ
74が空回転するため、駆動モータ5の過負荷状態は生
じない。
【0049】一方で、クラッチ機構60のクラッチ板6
2a及びクラッチ板62bとの組は、駆動モータ5が駆
動することにより、貸玉供給樋2を前記突出部15ご
と、パチンコ台32の玉受皿部33側にある状態と台間
玉貸機30の前方に向いた状態との間を回動させる(水
平方向への動作)。この間の貸玉供給樋2は、駆動モー
タ5に過剰な負荷を掛けることなく回動し得るが、貸玉
供給樋2が完全に玉受皿部33側に移動し切るか台間玉
貸機30の前方に向いた状態まで移行し切ると、もうこ
れ以上回動することは不可能と成り、駆動モータ5は過
負荷状態に成る。この時、既に説明した第3実施例と同
様に、クラッチ機構60のクラッチ板62aとクラッチ
板62bとが空回転するように成ることによって、駆動
モータ5の過負荷状態は生じないのである。
【0050】尚、本実施例では貸玉供給樋2の垂直方向
への動作及び水平方向への動作共に一つの駆動モータ5
を電気的駆動源としているが、トルクリミッタ74を介
する側の回動動作とクラッチ機構60のクラッチ板62
aとクラッチ板62bとを別の駆動モータで別々に動作
させるように構成することも可能である。また、トルク
リミッタ74の代わりにもう一段クラッチ機構60を重
ねる構成や、クラッチ機構60やトルクリミッタ74に
リミットスイッチを併用する構成もまた可能である。
【0051】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明の
台間玉貸機の貸玉供給装置によれば、台間玉貸機に設け
た操作部で操作する場合、顧客が貸玉を供給する際はD
OWN操作ボタンを押すと、電気的作動手段が作動し、
起立状態の貸玉供給樋が水平状態になって貸玉が玉受皿
部内に直接供給され、また、玉貸し動作が終了したなら
ば逆にUP操作ボタンを押すと、電気的作動手段が作動
し、水平状態の貸玉供給樋が可動して起立状態となる。
つまり、UP操作ボタン又はDOWN操作ボタンのいず
れかの操作により電気的作動手段が作動すると、貸玉供
給樋が台間玉貸機本体に対して自動的に起立状態又は水
平状態とに切替るため顧客(女性や高齢者の人たち)の
折曲操作が楽に成る。
【0052】また、本発明の台間玉貸機の貸玉供給装置
において、島端又はホールコンピュータに設けた操作部
の場合は、閉店後に行う全台の釘調整の際、島端又はホ
ールコンピュータに設けた操作部のうち一斉SWのUP
操作ボタンを操作すると電気的作動手段が作動して一斉
に貸玉供給樋が起立状態になり、釘調整後貸玉供給樋を
元の水平状態に戻す際は一斉SWのDOWN操作ボタン
を操作すると電気的作動手段が作動して元の水平状態に
戻るため、極めて短時間で作業が済むようになり店員の
労力減となって省力化が計れる。特にパチンコ台の多い
遊技店においては顕著な効果となる。また、遊技店によ
っては全台の釘調整を行わない場合があるが、その際は
島端又はホールコンピュータに設けた操作部の個別SW
とUP操作ボタン又はDOWN操作ボタンの操作により
釘調整する必要の台のみの貸玉供給樋を起立又は水平状
態にさせることも出来る。
【0053】また、本発明の台間玉貸機の貸玉供給装置
の電気的駆動源にモータを用いたものでは、機構部分を
簡易に且つ安価に構成することが出来る。また、この伝
達機構に過負荷保護手段を介在させたものでは、貸玉供
給樋が起立又は水平状態に移行した後も駆動モータが駆
動し続けたとしても、伝達機構に介在させた過負荷保護
手段によって駆動モータが過負荷状態に成らず、焼き付
いたりモータのコードの絶縁被覆が破損することがな
い。さらに、過負荷保護手段が過負荷保護機器であるト
ルクリミッタやクラッチ板の構成であれば、手動で貸玉
供給樋を操作し得るように構成することが可能である。
尚、過負荷保護手段を具備することにより、万一貸玉供
給樋が中途半端な位置に停止していたとしても、上記所
定の位置まで移動することが出来る効果も有している。
【0054】また、本発明の台間玉貸機の貸玉供給装置
は、通常は起立状態の位置に待機している貸玉供給樋
が、台間玉貸機に貨幣を投入し、適正検出により電気的
作動手段が作動して起立状態から水平状態とに切替り、
貸玉計数払出し終了の検出により水平状態から元の起立
状態に自動復帰するため、顧客は折曲操作しなくても済
み、より一層サービス向上となる。即ち、本発明の台間
玉貸機の貸玉供給装置によれば、長年使用していても付
勢手段等が組み込まれていないので付勢しなくなるとい
う課題も発生せず、さらに電気的作動手段(モータ等)
も頻繁に使用しても故障することが解消された特有の効
果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の貸玉供給装置の分解斜視
図である。
【図2】同実施例の貸玉供給装置の折曲作動状態を示す
斜視図である。
【図3】同実施例の貸玉供給樋の電気的作動状態を示す
正面図である。
【図4】同実施例の貸玉供給樋の電気的作動状態を示す
正面図である。
【図5】同実施例の貸玉供給樋の要部拡大斜視図であ
る。
【図6】同実施例の本発明の貸玉供給装置の他の実施例
である。
【図7】同実施例の貸玉供給樋を図示した島の正面図で
ある。
【図8】同実施例の貸玉供給樋の島全体の電気接続を示
したブロック図である。
【図9】同実施例の貸玉供給装置の説明図である。
【図10】第2実施例の貸玉供給装置の分解斜視図であ
る。
【図11】同実施例の貸玉供給装置の電気的作動状態を
示す斜視図である。
【図12】同実施例の貸玉供給装置の折曲作動状態を示
す斜視図である。
【図13】第3実施例の貸玉供給装置分解斜視図であ
る。
【図14】同実施例のクラッチ機構の部分断面図であ
る。
【図15】第4実施例の貸玉供給装置の説明図である。
【符号の説明】
1 貸玉供給装置 2 貸玉供給樋 4 基部 5 駆動モータ 6 回動板 7 折曲突部片 17 回動円板 21 折曲軸 60 クラッチ機構 74 過負荷保護機器(トルクリミッタ) 12A 操作部 12B 操作部 12C 操作部 12c 一斉SW 12d 個別SW
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福田 義明 埼玉県狭山市富士見2丁目15番1号 狭山 精密工業株式会社内 (72)発明者 田中 正義 埼玉県狭山市富士見2丁目15番1号 狭山 精密工業株式会社内 (72)発明者 高橋 弘 埼玉県狭山市富士見2丁目15番1号 狭山 精密工業株式会社内 (72)発明者 岸良 正徳 東京都杉並区阿佐ヶ谷北6丁目30番6号 シルバー電研株式会社内 (72)発明者 新井 三千夫 東京都杉並区阿佐ヶ谷北6丁目30番6号 シルバー電研株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 隣接するパチンコ台間に配設された台間
    玉貸機に折曲自在と成した貸玉供給樋を具備し、該貸玉
    供給樋は一方の玉受皿部に届く構成とし、且つ操作部を
    備える電気的作動手段が設けられ、該操作部の一斉又は
    個別操作により上記貸玉供給樋が台間玉貸機本体に対し
    て起立状態又は水平状態に切替る構成としたことを特徴
    とする台間玉貸機の貸玉供給装置。
  2. 【請求項2】 隣接するパチンコ台間に配設された台間
    玉貸機の玉取出装置に折曲自在と成した貸玉供給樋を具
    備し、該貸玉供給樋は一方の玉受皿部に届く長さを有
    し、且つ貸玉供給樋の回動によりパチンコ玉を玉受皿部
    側又は玉取出装置側とに排出選択可能な構成にすると共
    に、操作部を備える電気的作動手段が設けられ、該操作
    部の一斉又は個別操作により上記貸玉供給樋が台間玉貸
    機本体に対して起立状態又は水平状態に切替る構成とし
    たことを特徴とする台間玉貸機の貸玉供給装置。
  3. 【請求項3】 隣接するパチンコ台間に配設された台間
    玉貸機の玉取出装置に折曲自在と成し、通常は起立状態
    の位置に待機した貸玉供給樋を具備し、該貸玉供給樋は
    一方の玉受皿部に届く構成とし、且つ電気的作動手段が
    設けられ、上記貸玉供給樋が台間玉貸機本体に対して起
    立状態又は水平状態に切替る構成とし、さらに前記貸玉
    供給樋は投入した貨幣類の適正検出により起立状態から
    水平状態と成して玉受皿部に供給し、貸玉計数払出し終
    了の検出により水平状態から起立状態に戻る構成とした
    ことを特徴とする台間玉貸機の貸玉供給装置。
  4. 【請求項4】 上記の電気的作動手段は、電気的駆動源
    と伝達機構との組合せにより構成したことを特徴とする
    請求項1又は請求項2又は請求項3いずれかに記載の台
    間玉貸機の貸玉供給装置。
  5. 【請求項5】 上記の電気的駆動源に、モータを用いた
    ことを特徴とする請求項4記載の台間玉貸機の貸玉供給
    装置。
  6. 【請求項6】 上記の電気的駆動源がモータであり、伝
    達機構に過負荷保護手段を介在させたことを特徴とする
    請求項4記載の台間玉貸機の貸玉供給装置。
  7. 【請求項7】 上記の過負荷保護手段が、伝達機構内の
    任意の回動軸に取り付けた過負荷保護機器であることを
    特徴とする請求項6記載の台間玉貸機の貸玉供給装置。
  8. 【請求項8】 相対して取り付けられた1対のクラッチ
    板の一方の内側に、バネによって付勢された押圧部材を
    他方のクラッチ板に接触するように設けて、上記の過負
    荷保護手段としたことを特徴とする請求項6記載の台間
    玉貸機の貸玉供給装置。
  9. 【請求項9】 上記の一方のクラッチ板に設けられた押
    圧部材を受けるための山越え機構を、他方のクラッチ板
    の相対する部位に形成したことを特徴とする請求項8記
    載の台間玉貸機の貸玉供給装置。
JP29732995A 1994-10-26 1995-10-20 台間玉貸機の貸玉供給装置 Pending JPH08206347A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004073546A (ja) * 2002-08-20 2004-03-11 Olympia:Kk メダル貸出機

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JP2004073546A (ja) * 2002-08-20 2004-03-11 Olympia:Kk メダル貸出機

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