JPH0820609A - オレフィン類重合用触媒および重合方法 - Google Patents

オレフィン類重合用触媒および重合方法

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JPH0820609A
JPH0820609A JP18071894A JP18071894A JPH0820609A JP H0820609 A JPH0820609 A JP H0820609A JP 18071894 A JP18071894 A JP 18071894A JP 18071894 A JP18071894 A JP 18071894A JP H0820609 A JPH0820609 A JP H0820609A
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憲治 後藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 分子量分布が広く、しかも高立体規則性を有
するポリオレフィンが高収率で得られるオレフィン類重
合用触媒と、該触媒の存在下での重合方法を提供する。 【構成】 チタン化合物、マグネシウム化合物および電
子供与性化合物を接触させることによって調製されるマ
グネシウム、チタン、電子供与性化合物およびハロゲン
を必須成分として含有する固体触媒成分(A)、有機ア
ルミニウム化合物(B)および一般式化1で表される有
機ケイ素化合物(C)よりなる触媒と、該触媒の存在下
におけるオレフィンの重合方法。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、オレフィン類の重合用
触媒およびこれを用いたオレフィン類の重合方法に係
り、詳しくは、高立体規則性を有しかつ分子量分布の広
いオレフィン重合体を高収率で得ることができるオレフ
ィン類の重合用触媒および該触媒の存在下におけるオレ
フィン類の重合方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、オレフィン類の重合においては、
マグネシウム、チタン、電子供与性化合物及びハロゲン
を必須成分として含有する固体触媒成分、有機アルミニ
ウム化合物および有機ケイ素化合物からなるオレフィン
類重合用触媒の存在下に、オレフィン類を重合もしくは
共重合させるオレフィン類の重合方法が数多く提案され
ている。
【0003】例えば、特開昭57−63310号公報及
び特開昭57−63311号公報にには、マグネシウム
化合物、チタン化合物及び電子供与体を含有する固体触
媒成分と、有機アルミニウム化合物と、Si−O−C結
合を有する有機ケイ素化合物との組み合わせからなる触
媒を用いて、炭素数3以上のオレフィンを重合させる方
法が提案されている。しかしながら、これらの方法は、
高立体規則性重合体を高収率で得るには、必ずしも十分
に満足できるものではなく、より一層の改良が望まれて
いた。
【0004】一方、特開昭63−3010号公報では、
ジアルコキシマグネシウム、芳香族ジカルボン酸ジエス
テル、芳香族炭化水素及びチタンハロゲン化合物を接触
して得られた生成物を粉末状態で加熱処理することによ
り調製した固体触媒成分と、有機アルミニウム化合物及
び有機ケイ素化合物からなるオレフィン類重合用触媒
と、該触媒の存在下でのオレフィンの重合方法が提案さ
れている。
【0005】また、特開平1−315406号公報にお
いては、ジエトキシマグネシウムとアルキルベンゼンと
で形成された懸濁液に、四塩化チタンを接触させ、次い
でフタル酸ジクロライドを加えて反応させることによっ
て固体生成物を得、該固体生成物を更にアルキルベンゼ
ンの存在下で四塩化チタンと接触反応させることによっ
て調製された固体触媒成分と、有機アルミニウム化合物
及び有機ケイ素化合物よりなるオレフィン類重合用触媒
と、該触媒の存在下でのオレフィンの重合方法が提案さ
れている。
【0006】更にまた、特開平2−84404号公報に
おいては、マグネシウム化合物とチタン化合物を接触さ
せることによって生成されるマグネシウム、チタンおよ
びハロゲンを必須成分として含有する固体チタン触媒成
分、有機アルミニウム化合物触媒成分及びシクロペンチ
ル基、シクロペンテニル基、シクロペンタジエニル基ま
たはこれらの誘導体を含む有機ケイ素化合物触媒成分か
ら形成されるオレフィン重合用触媒と、該触媒の存在下
にオレフィンを重合もしくは共重合するオレフィンの重
合方法が提案されている。
【0007】上記の各従来技術は、その目的が生成重合
体中に残留する塩素やチタン等の触媒残渣を除去する所
謂、脱灰行程を省略し得る程の高活性を有するととも
に、併せて立体規則性重合体の収率の向上や、重合時の
触媒活性の持続性を高めることに注力したものであり、
それぞれ優れた成果を上げている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが近年、かかる
高活性型触媒成分と有機アルミニウム化合物及び有機ケ
イ素化合物からなるオレフィン類重合用触媒を用いた重
合反応によって得られたオレフィン重合体は、旧来の三
塩化チタン型触媒成分を有機アルミニウム化合物及び必
要に応じて用いられる、第三成分としての電子供与性化
合物と組合せたオレフィン類重合用触媒を用いた重合反
応により得られるオレフィン重合体に比較して、その分
子量分布が狭く、そのため最終製品であるポリオレフィ
ンの成形性を損なうなど、その用途がある程度制限され
るという問題がある。
【0009】このような課題を解決する手段の一つとし
て、例えば多段式重合方法を採り入れることにより、分
子量分布の広いポリオレフィンを得るなど、種々の工夫
が試みられている。しかしながら、多段式重合方法は繁
雑な重合操作を重複して実施したり、重合時に用いるキ
レート剤の回収処理など、コスト面を含めて好ましくな
いものであった。
【0010】そこで特開平3−7703号公報において
は、マグネシウム、チタン、ハロゲン及び電子供与体を
必須成分として含有する固体チタン触媒成分と、有機ア
ルミニウム化合物および少なくとも二種以上の電子供与
体(有機ケイ素化合物)とから形成されるオレフィン類
重合用触媒の存在下に、オレフィンを重合させる方法が
提案されている。
【0011】上記重合方法によれば、煩雑な多段式重合
をすることなく、目的とする分子量分布の広いポリオレ
フィンが得られるとされているが、二種以上の有機ケイ
素化合物を重合時の電子供与体として使用することが必
須要件であるため、その操作が煩雑である。
【0012】本発明者らは、前記従来技術に伴う問題点
を解決し、より簡略な操作で高い重合活性と、高立体規
則性重合体の収率を維持しつつ、広い分子量分布を有す
るオレフィン重合体が得られるオレフィン類の重合用触
媒および重合方法を提供することを目的として、鋭意検
討を重ねた結果、マグネシウム化合物、チタン化合物及
び電子供与性化合物を接触させることによって形成され
るマグネシウム、チタン、電子供与性化合物及びハロゲ
ンを必須成分として含有する固体触媒成分、有機アルミ
ニウム化合物、および特定の構造を有する有機ケイ素化
合物からなる触媒を用いてオレフィン類を重合すること
により、高立体規則性を有しかつ分子量分布の広いオレ
フィン重合体を高収率で得られることを見い出し、本発
明を完成するに至った。
【0013】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明により
提供されるオレフィン類重合用触媒は下記の(A)、
(B)および(C)成分から形成されてなることを構成
上の特徴とする。 (A)マグネシウム化合物、チタン化合物及び電子供与
性化合物を接触させることによって調製されるマグネシ
ウム、チタン、電子供与性化合物及びハロゲンを必須成
分として含有する固体触媒成分 (B)有機アルミニウム化合物 (C)一般式、化1で表される有機ケイ素化合物
【化2】 (但し、化1において、R1およびR2は炭素数1から
3のアルキル基で、R1とR2は同一または異なる。R
3およびR4は水素、炭素数1から3のアルキル基また
はハロゲン原子のいずれかであり、R3とR4は同一ま
たは異なる。mおよびnは0または1〜2の整数であ
り、mが0の場合、nは1〜2の整数で、nが0の場
合、mは1〜2の整数である。)。
【0014】固体触媒成分(A);本発明のオレフィン
類重合用触媒を形成する一成分である固体触媒成分(以
下「固体触媒成分(A)」という)は、マグネシウム化
合物、チタン化合物及び電子供与性化合物を接触させる
ことによって調製されるマグネシウム、チタン、電子供
与性化合物及びハロゲンを必須成分として含有するもの
である。
【0015】固体触媒成分(A)の調製に用いられるマ
グネシウム化合物としては、金属マグネシウム、ハロゲ
ン化マグネシウム、ジアルキルマグネシウム、ハロゲン
化アルキルマグネシウム、ジアルコキシマグネシウムあ
るいはハロゲン化アルコキシマグネシウム等を挙げるこ
とができる。
【0016】ハロゲン化マグネシウムの具体例として
は、塩化マグネシウム、臭化マグネシウム、沃化マグネ
シウム、弗化マグネシウムが挙げられる。
【0017】ジアルキルマグネシウムの具体例として
は、ジメチルマグネシウム、ジエチルマグネシウム、エ
チルメチルマグネシウム、ジプロピルマグネシウム、メ
チルプロピルマグネシウム、エチルプロピルマグネシウ
ム、ジブチルマグネシウム、ブチルメチルマグネシウ
ム、ブチルエチルマグネシウム等を挙げることができ、
これらのジアルキルマグネシウムは金属マグネシウムを
ハロゲン化炭化水素あるいはアルコールと反応させて得
ることもできる。
【0018】ハロゲン化アルキルマグネシウムの具体例
としては、エチル塩化マグネシウム、プロピル塩化マグ
ネシウム、ブチル塩化マグネシウム等を挙げることがで
き、これらのジアルキルマグネシウムは金属マグネシウ
ムをハロゲン化炭化水素あるいはアルコールと反応させ
て得ることもできる。
【0019】ジアルコキシマグネシウムの具体例として
は、ジメトキシマグネシウム、ジエトキシマグネシウ
ム、ジプロポキシマグネシウム、ジブトキシマグネシウ
ム、ジフェノキシマグネシウム、エトキシメトキシマグ
ネシウム、エトキシプロポキシマグネシウム、ブトキシ
エトキシマグネシウム等を挙げることができる。
【0020】ハロゲン化アルコキシマグネシウムの具体
例としては、メトキシ塩化マグネシウム、エトキシ塩化
マグネシウム、プロポキシ塩化マグネシウム、ブトキシ
塩化マグネシウム等を挙げることができる。
【0021】本発明におけるこれらマグネシウム化合物
の中で、ジアルコキシマグネシウムが好ましく、とりわ
けジエトキシマグネシウム、ジプロポキシマグネシウム
が特に好ましい。また、上記のマグネシウム化合物を単
独で用いることもできるし、2種以上併用することもで
きる。
【0022】さらに、本発明において固体触媒成分
(A)の調製に用いられるジアルコキシマグネシウム
は、炭素数1から3のジアルコキシマグネシウムのいず
れか1種または2種以上であって、顆粒状または粉末状
である。その形状は不定型あるいは球状のものが使用し
うる。例えば球状のジエトキシマグネシウムを使用した
場合、より良好な粒子形状と狭い粒度分布を有する重合
体粉末が得られ、重合操作時の生成重合体粉末の取扱操
作性が向上し、生成重合体粉末に含まれる微粉に起因す
る閉塞等のトラブルが解消される。
【0023】上記の球状のジエトキシマグネシウムは、
必ずしも真球である必要はなく、楕円形状あるいは馬鈴
薯形状のものが用いられる。具体的にその粒子の球状の
度合いは、長軸径lと短軸径wの比(l/w)で表わす
と3以下であり、好ましくは1から2であり、さらに好
ましくは1から1.5である。
【0024】また、上記ジアルコキシマグネシウムの平
均粒径は、1〜200ミクロンのものが使用しうる。好
ましくは、5〜150ミクロンである。
【0025】球状のジエトキシマグネシウムの場合、そ
の平均粒径は1〜100ミクロン、好ましくは5〜50
ミクロンであり、さらに好ましくは10〜40ミクロン
である。また、その粒度については、微粉または粗粒の
少ない、粒度分布のシャープなものを使用することが望
ましい。具体的には、5ミクロン以下の粒子が20%以
下であり、好ましくは10%以下である。一方、100
ミクロン以上の粒子が10%以下であり、好ましくは5
%以下である。さらにその粒度分布をln(D90/D
10)(ここでD90は積算粒度で90%のところの粒
径、D10は積算粒度で10%のところの粒径を表わ
す)で表わすと、3以下であり、好ましくは2以下であ
る。
【0026】上記ジアルコキシマグネシウムは、固体触
媒成分(A)の調製に必ずしも出発物質として使用する
必要はなく、例えば固体触媒成分(A)の調製時に、金
属マグネシウムとアルコールを沃素等の触媒の存在下に
反応させて得られたものを使用してもよい。
【0027】本発明における固体触媒成分(A)の調製
に用いられるチタン化合物は、一般子式、Ti(OR
5)nX4 −n(ここでR5は炭素数1から4のアルキ
ル基、Xは塩素、臭素または沃素原子、nは0または1
から2である)で表わされるチタンハライドもしくはア
ルコキシチタンハライドの1種または2種以上である。
【0028】具体的には、チタンハライドとしてTiC
4 、TiBr4 、TiI4 等のチタンテトラハライ
ド、アルコキシチタンハライドとしてTi(OCH3
Cl3、Ti(OC2 5 )Cl3 、Ti(OC
3 7 )Cl3 、Ti(On −C4 9 )Cl3 、Ti
(OCH3 )2Cl2 、Ti(OC2 5 )2Cl2
Ti(OC3 7 )2Cl2 、Ti(On −C4 9
2Cl2 、Ti(OCH3 )3Cl、Ti(OC
2 5 )3Cl、Ti(OC3 7 )3Cl、Ti(O
n −C4 9 )3Cl等が例示される。中でも、チタン
テトラハライドが好ましく、特に好ましくはTiCl4
である。これらのチタン化合物は1種もしくは2種以上
使用してもよい。
【0029】本発明における固体触媒成分(A)の調製
に用いられる電子供与性化合物は、酸素あるいは窒素を
含有する有機化合物であり、その具体例としては、例え
ばアルコール類、フェノール類、エーテル類、エステル
類、ケトン類、酸ハライド類、アルデヒド類、アミン
酸、アミド類、ニトリル類、イソシアネート類、Si−
O−C結合を含む有機ケイ素化合物などが挙げられる。
【0030】より具体的には、メタノール、エタノー
ル、プロパノール、ブタノール、ペンタノール、ヘキサ
ノール、オクタノール、2−エチルヘキサノール、ドデ
カノール等のアルコール類、フェノール、クレゾール等
のフェノール類、メチルエーテル、エチルエーテル、プ
ロピルエーテル、ブチルエーテル、アミルエーテル、ジ
フェニルエーテル等のエーテル類、ギ酸メチル、酢酸エ
チル、酢酸ビニル、酢酸プロピル、酢酸オクチル、酢酸
シクロヘキシル、プロピオン酸エチル、酪酸エチル、安
息香酸メチル、安息香酸エチル、安息香酸プロピル、安
息香酸ブチル、安息香酸オクチル、安息香酸シクロヘキ
シル、安息香酸フェニル、p-トルイル酸メチル、p-トル
イル酸エチル、アニス酸メチル、アニス酸エチル等のモ
ノカルボン酸エステル類、マレイン酸ジエチル、マレイ
ン酸ジブチル、アジピン酸ジメチル、アジピン酸ジエチ
ル、アジピン酸ジプロピル、アジピン酸ジブチル、アジ
ピン酸ジメチル、アジピン酸ジイソデシル、アンピン酸
ジオクチル、フタル酸ジメチル、フタル酸ジエチル、フ
タル酸ジプロピル、フタル酸ジブチル、フタル酸ジペン
チル、フタル酸ジヘキシル、フタル酸ジヘプチル、フタ
ル酸ジオクチル、フタル酸ジノニル、フタル酸ジデシル
等のジカルボン酸エステル類、アセトン、メチルエチル
ケトン、メチルブチルケトン、アセトフェノン、ベンゾ
フェノン等のケトン類、フタル酸ジクロライド、テレフ
タル酸ジクロライド等の酸ハライド類、アセトアルデヒ
ド、プロピオンアルデヒド、オクチルアルデヒド、ベン
ズアルデヒド等のアルデヒド類、メチルアミン、エチル
アミン、トリブチルアミン、ピペリジン、アニリン、ピ
リジン等のアミン類、アセトニトリル、ベンゾニトリ
ル、トルニトリル等のニトリル類などを例示することが
できる。
【0031】また、Si−O−C結合を含む有機ケイ素
化合物としては、トリメチルメトキシシラン、トリメチ
ルエトキシシラン、トリ−n−プロピルメトキシシラ
ン、トリ−n−プロピルエトキシシラン、トリ−n−ブ
チルメトキシシラン、トリ−iso−ブチルメトキシシ
ラン、トリ−t−ブチルメトキシシラン、トリ−n−ブ
チルエトキシシラン、トリシクロヘキシルメトキシシラ
ン、トリシクロヘキシルエトキシシラン、ジメチルジメ
トキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、ジ−n−プ
ロピルジメトキシシラン、ジ−iso−プロピルジメト
キシシラン、ジ−n−プロピルジエトキシシラン、ジ−
iso−プロピルジエトキシシラン、ジ−n−ブチルジ
メトキシシラン、ジ−iso−ブチルジメトキシシラ
ン、ジ−t−ブチルジメトキシシラン、ジ−n−ブチル
ジエトキシシラン、n−ブチルメチルジメトキシシラ
ン、ビス(2−エチルヘキシル)ジメトキシシラン、ビ
ス(2−エチルヘキシル)ジエトキシシラン、ジシクロ
ヘキシルジメトキシシラン、ジシクロヘキシルジエトキ
シシラン、ジシクロペンチルジメトキシシラン、ジシク
ロペンチルジエトキシシラン、シクロヘキシルメチルジ
メトキシシラン、シクロヘキシルメチルジエトキシシラ
ン、シクロヘキシルエチルジメトキシシラン、シクロヘ
キシルイソプロピルジメトキシシラン、シクロヘキシル
エチルジエトキシシラン、シクロペンチルメチルジメト
キシシラン、シクロペンチルエチルジエトキシシラン、
シクロペンチルイソプロピルジメトキシシラン、シクロ
ヘキシル(n−ペンチル)ジメトキシシラン、シクロペ
ンチルイソブチルジメトキシシラン、ジフェニルジメト
キシシラン、ジフェニルジエトキシシラン、フェニルメ
チルジメトキシシラン、フェニルメチルジエトキシシラ
ン、フェニルエチルジメトキシシラン、フェニルエチル
ジエトキシシラン、シクロヘキシルジメチルメトキシシ
ラン、シクロヘキシルジメチルエトキシシラン、シクロ
ヘキシルジエチルメトキシシラン、シクロヘキシルジエ
チルエトキシシラン、2−エチルヘキシルトリメトキシ
シラン、2−エチルヘキシルトリエトキシシラン、シク
ロヘキシル(n−ペンチル)ジエトキシシラン、シクロ
ペンチルメチルジメトキシシラン、シクロペンチルエチ
ルジメトキシシラン、シクロペンチルメチルジエトキシ
シラン、シクロペンチルエチルジエトキシシラン、シク
ロヘキシル(n−プロピル)ジメトキシシラン、シクロ
ヘキシル(n−ブチル)ジメトキシシラン、シクロヘキ
シル(n−プロピル)ジエトキシシラン、シクロヘキシ
ル(n−ブチル)ジエトキシシラン、メチルトリメトキ
シシラン、メチルトリエトキシシラン、エチルトリメト
キシシラン、エチルトリエトキシシラン、n−プロピル
トリメトキシシラン、n−プロピルトリエトキシシラ
ン、iso−プロピルトリメトキシシラン、iso−プ
ロピルトリエトキシシラン、n−ブチルトリメトキシシ
ラン、iso−ブチルトリメトキシシラン、t−ブチル
トリメトキシシラン、n−ブチルトリエトキシシラン、
シクロヘキシルトリメトキシシラン、シクロヘキシルト
リエトキシシラン、シクロペンチルトリメトキシシラ
ン、シクロペンチルトリエトキシシラン、ビニルトリメ
トキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、2−エチル
ヘキシルトリメトキシシラン、2−エチルヘキシルトリ
エトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、フェニ
ルトリエトキシシラン等が用いられる。
【0032】本発明の固体触媒成分(A)の調製に用い
られる電子供与性化合物としては、エステル類が好まし
く用いられ、特にフタル酸のジエステルが好適である。
このフタル酸のジエステルの具体例としては、ジメチル
フタレート、ジエチルフタレート、ジ−n−プロピルフ
タレート、ジ−iso−プロピルフタレート、ジ−n−
ブチルフタレート、ジ−iso−ブチルフタレート、エ
チルメチルフタレート、メチル(iso−プロピル)フ
タレート、エチル−n−プロピルフタレート、エチル−
n−ブチルフタレート、ジ−n−ペンチルフタレート、
ジ−iso−ペンチルフタレート、ジヘキシルフタレー
ト、ジ−n−ヘプチルフタレート、ジ−n−オクチルフ
タレート、ビス(2−メチルヘキシル)フタレート、ビ
ス(2−エチルヘキシル)フタレート、ジ−n−ノニル
フタレート、ジ−iso−デシルフタレート、ビス
(2、2−ジメチルヘプチル)フタレート、n−ブチル
(iso−ヘキシル)フタレート、n−ブチル(iso
−オクチル)フタレート、n−ペンチルヘキシルフタレ
ート、n−ペンチル(iso−ヘキシル)フタレート、
iso−ペンチル(ヘプチル)フタレート、n−ペンチ
ル(イソオクチル)フタレート、n−ペンチル(イソノ
ニル)フタレート、iso−ペンチル(n−デシル)フ
タレート、n−ペンチル(ウンデシル)フタレート、i
so−ペンチル(iso−ヘキシル)フタレート、n−
ヘキシル(iso−オクチル)フタレート、n−ヘキシ
ル(iso−ノニル)フタレート、n−ヘキシル(n−
デシル)フタレート、n−ヘプチル(iso−オクチ
ル)フタレート、n−ヘプチル(iso−ノニル)フタ
レート、n−ヘプチル(neo−デシル)フタレート、
iso−オクチル(iso−ノニル)フタレートが例示
され、これらの一種もしくは二種以上が使用される。
【0033】前記固体触媒成分(A)は、上述したよう
なマグネシウム化合物、チタン化合物、および電子供与
性化合物を接触させることにより調製することができ、
その接触方法は従来公知の方法を適宜に選択して採用す
ることができる。
【0034】固体触媒成分の調製方法についての公知の
方法は、例えば、特開昭63−308004号公報、同
63−314211号公報、同64−6006号公報、
同64−14210号公報、同64−43506号公
報、同63−3010号公報、同62−158704号
公報などに開示されている。
【0035】代表的な固体触媒成分(A)の調製方法を
例示すると以下のようになる。 (1) 塩化マグネシウムをテトラアルコキシチタンに溶解
させた後、ポリシロキサンを接触させ、固体成分を得
る。該固体成分に四塩化ケイ素を反応させた後、フタル
酸クロライドを接触反応させ、次いで再度四塩化ケイ素
を反応させて固体触媒成分を調製する方法。あるいは該
固体触媒成分を、有機アルミニウム化合物、有機ケイ素
化合物およびオレフィンで予備重合処理し、固体触媒成
分とする。
【0036】(2) 無水塩化マグネシウムおよび2−エチ
ルヘキシルアルコールを反応させ、均一溶液とした後、
この溶液に無水フタル酸を接触させる。次いでこの溶液
に、四塩化チタンおよびフタル酸ジエステルを接触反応
させ、固体成分を得、該固体成分にさらに四塩化チタン
を接触させ、固体触媒成分を調製する。
【0037】(3) 金属マグネシウム、ブチルクロライド
およびブチルエーテルを反応させ、有機マグネシウム化
合物を合成する。該有機マグネシウム化合物に、テトラ
ブトキシチタンおよびテトラエトキシシランを接触反応
させ、固体生成物を得る。該固体生成物にフタル酸ジエ
ステル、ジブチルエーテルおよび四塩化チタンを接触反
応させ、固体触媒成分を調製する。あるいはまた、該固
体触媒成分を、有機アルミニウム化合物、有機ケイ素化
合物およびオレフィンで予備重合処理し、固体触媒成分
とする。
【0038】(4) ジブチルマグネシウム等の有機マグネ
シウム化合物と、有機アルミニウム化合物を、炭化水素
溶媒の存在下、アルコール(例えばブタノール、2−エ
チルヘキシルアルコール等)と接触させ、均一溶液とす
る。この溶液に、ケイ素化合物(例えばSiCl4 、H
SiCl3 、ポリシロキサン等)を接触させ、固体成分
を得る。次いで、この固体成分に、芳香族炭化水素溶媒
の存在下、四塩化チタンおよびフタル酸ジエステルを接
触反応させた後、さらに四塩化チタンを接触させて固体
触媒成分を得る。
【0039】(5) 塩化マグネシウム、テトラアルコキシ
チタン、および脂肪族アルコールを、脂肪族炭化水素の
存在下で接触反応させて均質溶液とし、その溶液に四塩
化チタンを加え、その後昇温し、固体成分を析出させ
る。次いで該固体成分にフタル酸ジエステルを接触させ
た後、さらに四塩化チタンと反応させて固体触媒成分を
調製する。
【0040】(6) 金属マグネシウム粉末、アルキルモノ
ハロゲン化物および沃素を接触反応させ、得られた反応
生成物とテトラアルコキシチタン、酸ハロゲン化物およ
び脂肪族アルコールを、脂肪族炭化水素の存在下、接触
反応させて均質溶液とし、その溶液に四塩化チタンを加
え、その後昇温して固体成分を析出させる。該固体成分
にフタル酸ジエステルを接触させ、さらに四塩化チタン
と反応させて固体触媒成分を調製する。
【0041】(7) ジエトキシマグネシウムをアルキルベ
ンゼンあるいはハロゲン化炭化水素溶媒中に懸濁させて
懸濁液を形成し、該懸濁液に四塩化チタンを接触させ、
その後昇温してフタル酸ジエステルを接触させ、次いで
反応させて固体成分を得る。該固体成分をアルキルベン
ゼンで洗浄した後、アルキルベンゼンの存在下、再度四
塩化チタンを接触させ、固体触媒成分を調製する。ある
いは、該固体触媒成分を炭化水素溶媒の存在下あるいは
不存在下、加熱処理して固体触媒成分を得る。
【0042】(8) ジエトキシマグネシウムをアルキルベ
ンゼン中に懸濁させて懸濁液を形成し、該懸濁液と四塩
化チタンおよびフタル酸クロライドを接触反応させて固
体成分を得る。次いで該固体成分をアルキルベンゼンで
洗浄した後、アルキルベンゼンの存在下、再度四塩化チ
タンを接触させ、固体触媒成分を調製する。あるいはま
た、該固体触媒成分と四塩化チタンを2回以上接触させ
て固体触媒成分を得る。
【0043】(9) ジエトキシマグネシウム、塩化カルシ
ウムおよびSi(OR6)4 (R6はアルキル基または
アリール基)で表わされるケイ素化合物を共粉砕して得
られた粉砕固体物を芳香族炭化水素に懸濁させ、次いで
四塩化チタンおよび芳香族ジカルボン酸のジエステルと
接触反応させた後、さらに四塩化チタンを接触させるこ
とにより固体触媒成分を調製する。
【0044】(10)ジエトキシマグネシウムおよびフタル
酸ジエステルをアルキルベンゼン中に懸濁させ、その懸
濁液を四塩化チタン中に添加して反応させることにより
固体成分を得る。該固体成分をアルキルベンゼンで洗浄
した後、アルキルベンゼンの存在下、再度四塩化チタン
を接触させて固体触媒成分を調製する。
【0045】(11)ハロゲン化カルシウムおよびステアリ
ン酸マグネシウムのような脂肪族マグネシウムを、四塩
化チタンおよび芳香族ジカルボン酸のジエステルと接触
反応させ、さらに四塩化チタンを接触させることにより
固体触媒成分を調製する。
【0046】(12)ジエトキシマグネシウムをアルキルベ
ンゼンあるいはハロゲン化炭化水素溶媒中に懸濁させる
ことによって形成された懸濁液に四塩化チタンを接触さ
せ、ついで、昇温してフタル酸ジエステルを接触させ、
さらに反応させて固体成分を得る。該固体成分をアルキ
ルベンゼンで洗浄した後、アルキルベンゼンの存在下、
再度四塩化チタンを接触させ、固体触媒成分を調製する
方法であって該調製段階のいずれかにおいて、塩化アル
ミニウムを接触させて固体触媒成分を調製する。
【0047】(13)ジエトキシマグネシウムをアルキルベ
ンゼンあるいはハロゲン化炭化水素溶媒中に懸濁させる
ことによって形成された懸濁液に四塩化チタンを接触さ
せ、その後昇温して2種以上のアルキル基の炭素数の異
なるフタル酸ジエステルを接触させた後、反応させて固
体成分を得る。次いで該固体成分をアルキルベンゼンで
洗浄した後、アルキルベンゼンの存在下、再度四塩化チ
タンを接触させ、固体触媒成分を調製する。あるいはま
た、該固体触媒成分を調製するにあたり、2種以上のア
ルキル基の炭素数の異なるフタル酸ジエステルは2回目
の四塩化チタンとの接触の際、再度接触させる方法。ま
たは、フタル酸ジエステル以外の上記した電子供与性化
合物を、フタル酸ジエステルと併用する方法。
【0048】(14)ジエトキシマグネシウム、四塩化チタ
ンおよびフタル酸ジエステルを、クロロベンゼンの存在
下に接触反応させ、次いで、四塩化チタンおよびフタル
酸ジクロライドを接触反応させた後、さらに四塩化チタ
ンと反応させて固体触媒成分を調製する。あるいは該固
体触媒成分を、再度四塩化チタンと接触させる方法。さ
らにはまた該固体触媒成分の調製のいずれかにおいて、
ケイ素化合物を接触させる方法。
【0049】(15)ジエトキシマグネシウム、2−エチル
ヘキシルアルコールおよび二酸化炭素を、トルエンの存
在下で接触反応させて均一溶液とする。次いでこの溶液
に四塩化チタンおよびフタル酸ジエステルを接触反応さ
せて固体成分を得、この固体成分をテトラヒドロフラン
に溶解させ、さらに固体成分を析出させる。次いで、こ
の固体成分に四塩化チタンを接触反応させるか、場合に
より、四塩化チタンとの接触反応を繰り返し行い、固体
触媒成分を調製する。あるいは該固体触媒成分の調製の
際のいずれかにおいて、ケイ素化合物(例えばテトラブ
トキシシラン)を接触させる。
【0050】本発明の固体触媒成分(A)を調製するに
際し、各成分、即ちマグネシウム化合物、チタン化合物
および電子供与性化合物の使用量は、調製方法により異
なるため一概には規定できないが、例えばマグネシウム
化合物1モル当たり、チタン化合物は0.5〜100モ
ル、好ましくは1〜10モル、電子供与性化合物は0.
01〜3モル、好ましくは0.02〜1モルである。
【0051】有機アルミニウム化合物(B);次に、本
発明において用いられる有機アルミニウム化合物(B)
としては、一般式R7AlY3-y(式中、R7は炭素数
1−4のアルキル基、Yは水素、塩素、臭素、ヨウ素の
いずれか、yは0<y≦3)で表される化合物を用いる
ことができる。
【0052】このような有機アルミニウム化合物(B)
としては、トリエチルアルミニウム、ジエチルアルミニ
ウムクロライド、トリ−iso−ブチルアルミニウム、
ジエチルアルミニウムブロマイド、エチルアルミニウム
ヒドリド等が挙げられ、1種あるいは2種以上が使用で
きる。好ましくはトリエチルアルミニウム、トリ−is
o─ブチルアルミニウムである。
【0053】有機ケイ素化合物(C);本発明において
用いられる有機ケイ素化合物(C)としては、以下の一
般式化3で表わされる有機ケイ素化合物が用いられる。
【0054】
【化3】
【0055】但し、化3において、R1およびR2は炭
素数1から3のアルキル基で、R1とR2は同一または
異なる。R3およびR4は水素、炭素数1から3のアル
キル基またはハロゲン原子のいずれかであり、R3とR
4は同一または異なる。mおよびnは0または1から2
の整数であり、mが0の場合、nは1〜2の整数で、n
が0の場合、mは1〜2の整数である。
【0056】即ち、2つのシクロヘキシル基またはその
誘導体を含む非対称型あるいは対称型有機ケイ素化合物
であり、好ましくは、ケイ素原子に直接2つのシクロヘ
キシル基またはその誘導体が結合したジアルコキシケイ
素化合物を含む非対称型あるいは対称型有機ケイ素化合
物である。該有機ケイ素化合物(C)を、前記固体触媒
成分(A)と有機アルミニウム化合物(B)とを組み合
わせることによって、従来公知の触媒に比べて、極めて
広い分子量分布と高い立体規則性を有するオレフィン重
合体を高収率で製造することができる。
【0057】また、これらの有機ケイ素化合物(C)の
具体例としては、種々のものが使用し得るが、シクロヘ
キシル基の3位、4位および5位にメチル基あるいはエ
チル基などのアルキル基が1から3個置換したもの、も
しくは塩素、臭素等のハロゲン原子が置換したシクロヘ
キシル基の誘導体を含むものが好ましい。これらのシク
ロヘキシル基の上記の各位置、即ち一つの位置に置換す
るアルキル基の数は1つまたは2つであり、また各位置
へのアルキル基の置換が、1つあるいは複数組合せたシ
クロヘキシル基の誘導体を含む有機ケイ素化合物を使用
することができる。
【0058】これらの有機ケイ素化合物の具体例として
は、3−メチルシクロヘキシルシクロヘキシルジメトキ
シシラン、3−メチルシクロヘキシルシクロヘキシルジ
エトキシシラン、3−メチルシクロヘキシルシクロヘキ
シルジプロポキシシラン、4−メチルシクロヘキシルシ
クロヘキシルジメトキシシラン、4−メチルシクロヘキ
シルシクロヘキシルジエトキシシラン、4−メチルシク
ロヘキシルシクロヘキシルジプロポキシシラン、3、5
−ジメチルシクロヘキシルシクロヘキシルジメトキシシ
ラン、3、5−ジメチルシクロヘキシルシクロヘキシル
ジエトキシシラン、3、5−ジメチルシクロヘキシルシ
クロヘキシルジプロポキシシラン、3、3−ジメチルシ
クロヘキシルシクロヘキシルジメトキシシラン、4、4
−ジメチルシクロヘキシルシクロヘキシルジメトキシシ
ラン、
【0059】ビス(3−メチルシクロヘキシル)ジメト
キシシラン、ビス(3−メチルシクロヘキシル)ジエト
キシシラン、ビス(3−メチルシクロヘキシル)ジプロ
ポキシシラン、3−メチルシクロヘキシル(4−メチル
シクロヘキシル)ジメトキシシラン、3−メチルシクロ
ヘキシル(4−メチルシクロヘキシル)ジエトキシシラ
ン、3−メチルシクロヘキシル(4−メチルシクロヘキ
シル)ジプロポキシシラン、3−メチルシクロヘキシル
(3、3−ジメチルシクロヘキシル)ジメトキシシラ
ン、3−メチルシクロヘキシル(3、3−ジメチルシク
ロヘキシル)ジエトキシシラン、3−メチルシクロヘキ
シル(3、3−ジメチルシクロヘキシル)ジプロポキシ
シラン、3−メチルシクロヘキシル(4、4−ジメチル
シクロヘキシル)ジメトキシシラン、3−メチルシクロ
ヘキシル(4、4−ジメチルシクロヘキシル)ジエトキ
シシラン、3−メチルシクロヘキシル(4、4−ジメチ
ルシクロヘキシル)ジプロポキシシラン、3−メチルシ
クロヘキシル(3、5−ジメチルシクロヘキシル)ジメ
トキシシラン、3−メチルシクロヘキシル(3、5−ジ
メチルシクロヘキシル)ジエトキシシラン、3−メチル
シクロヘキシル(3、5−ジメチルシクロヘキシル)ジ
プロポキシシラン、
【0060】ビス(4−メチルシクロヘキシル)ジメト
キシシラン、ビス(4−メチルシクロヘキシル)ジエト
キシシラン、ビス(4−メチルシクロヘキシル)ジプロ
ポキシシラン、ビス(3、5−ジメチルシクロヘキシ
ル)ジメトキシシラン、ビス(3、5−ジメチルシクロ
ヘキシル)ジエトキシシラン、ビス(3、5−ジメチル
シクロヘキシル)ジプロポキシシラン、
【0061】3−クロロシクロヘキシルシクロヘキシル
ジメトキシシラン、4−クロロシクロヘキシルシクロヘ
キシルジメトキシシラン、3、5−ジクロロシクロヘキ
シルシクロヘキシルジメトキシシラン、ビス(3−クロ
ロシクロヘキシル)ジメトキシシラン、ビス(4−クロ
ロシクロヘキシル)ジメトキシシラン、ビス(3、5−
ジクロロシクロヘキシル)ジメトキシシラン、3−クロ
ロシクロヘキシル(4−クロロシクロヘキシル)ジメト
キシシラン、3−クロロシクロヘキシル(3、5−ジク
ロロシクロヘキシル)ジメトキシシラン、等が例示され
る。
【0062】これらのうち、特に好ましい有機ケイ素化
合物は、3−メチルシクロヘキシルシクロヘキシルジメ
トキシシラン、ビス(3−メチルシクロヘキシル)ジメ
トキシシラン、4−メチルシクロヘキシルシクロヘキシ
ルジメトキシシラン、ビス(4−メチルシクロヘキシ
ル)ジメトキシシラン、3、5−ジメトキシシクロヘキ
シルシクロヘキシルジメトキシシラン、ビス(3、5−
ジメチルシクロヘキシル)ジメトキシシランである。該
有機ケイ素化合物(C)は、1種あるいは2種以上組み
合わせて用いることができる。
【0063】触媒の形成;本発明の重合方法において
は、前記した固体触媒成分(A)、有機アルミニウム化
合物(B)および有機ケイ素化合物(C)よりなる触媒
存在下に、オレフィン類を重合もしくは共重合を行う。
各成分の使用量比は、本発明の効果に影響を及ぼすこと
のない限り任意であって特に限定されるものではない
が、通常、有機アルミニウム化合物(B)は固体触媒成
分の(A)の中のチタン原子のモル当たり、モル比で1
〜500、有機ケイ素化合物(C)は、(B)成分のモ
ル当たりのモル比で0.002〜0.5の範囲で用いら
れる。
【0064】本発明のオレフィン類重合用触媒の各成
分、即ち、固体触媒成分(A)、有機アルミニウム化合
物(B)および有機ケイ素化合物(C)の好ましい組み
合わせを例示すると、表1のようになる。
【0065】
【表1】
【0066】重合方法;本発明方法における重合は、有
機溶媒の存在下でも不存在下でも行うことができ、また
オレフィン単量体は、気体および液体のいずれの状態で
も用いることができる。重合温度は200℃以下、好ま
しくは100℃以下であり、重合圧力は10MPa以
下、好ましくは5MPa以下である。また、連続重合
法、バッチ式重合法のいずれも可能である。さらに重合
反応を1段で行ってもよいし、2段以上の多段で行って
もよい。
【0067】さらに、本発明方法により重合あるいは共
重合されるオレフィン類は、エチレン、プロピレン、1
−ブテン、1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、
ビニルシクロヘキサン等であり、これらのオレフィンは
1種を用いてもよいし、あるいは2種以上を組み合わせ
て用いてもよい。この中でも、本発明による触媒を用い
て、プロピレンの単独重合、またはプロピレンとエチレ
ンの共重合を行ったときに、高立体規則性を有しかつ分
子量分布の広いオレフィン重合体を高収率で得られる
【0068】さらにまた、本発明において固体触媒成分
(A)、有機ケイ素化合物(B)および有機ケイ素化合
物(C)よりなる触媒を用いて行うオレフィンの重合
(本重合ともいう)にあたり、触媒活性、立体規則性お
よび生成する重合体の粒子性状等を一層改善させるため
には、重合に先立ち、予備重合を行うのが好ましい。予
備重合の際のモノマーとして、エチレン、プロピレンだ
けではなく、スチレン、ビニルシクロヘキサン等のモノ
マーを使用することができる。
【0069】
【作用】本発明によって形成されるオレフィン類重合用
触媒の存在下で、オレフィンの重合を行った場合、生成
されるオレフィン重合体の分子量分布は従来公知の方法
で得られた重合体に比較して少なくとも1以上の広が
り、しかも立体規則性重合体の収率においても極めて高
い値を示している。すなわち、生成重合体の重量平均分
子量を数平均分子量で割った数値、いわゆる分子量分布
が広く、なおかつ高立体規則性を有するポリオレフィン
が極めて高い収率で得られるという作用が確認された。
【0070】
【実施例】以下、本発明の実施例を比較例と対比した具
体的に説明する。
【0071】実施例1 固体触媒成分(A)の調製;窒素ガスで十分に置換さ
れ、撹拌機を具備した容量200mlの丸底フラスコにジ
エトキシマグネウム10gおよびトルエン80mlを装入
し、懸濁状態とした。次いで該懸濁溶液に四塩化チタン
20mlを加えて、昇温し、80℃に達した時点で、フタ
ル酸ジ−n−ブチル2.7mlを加え、さらに昇温して1
10℃とした。その後110℃の温度を保持した状態
で、2時間撹拌しながら反応させた。反応終了後、90
℃のトルエン100mlで2回洗浄し、新たに四塩化チタ
ン20mlおよびトルエン80mlを加え、100℃に昇温
し、2時間撹拌しながら反応させた。反応終了後、40
℃のn−ヘプタン100mlで10回洗浄して、固体触媒
成分を得た。なお、この固体触媒成分中の固液を分離し
て、固体分中のチタン含有率を測定したところ2.91
重量%であった。
【0072】重合触媒の形成および重合;窒素ガスで完
全に置換された内容積2.0リットルの撹拌機付オート
クレーブに、トリエチルアルミニウム1 .32mmol、3
−メチルシクロヘキシルシクロヘキシルジメトキシシラ
ン0.13mmolおよび前記固体触媒成分をチタン原子と
して0.0066mmol装入し、重合用触媒を形成した。
その後水素ガス1.8リットル、液化プロピレン1.4
リットルを装入し、70℃で30分重合反応を行った。
得られた重合体の性状を表2に示した。
【0073】なお、表2に示した重合体の性状は、重合
反応終了後、生成した重合体の重量を(a)とし、これ
を沸騰n−ヘプタンで6時間抽出した際の不溶解の重合
体の重量を(b)とし、重合活性、全結晶性重合体の収
率、および分子量分布は下式により求めた。
【0074】
【0075】
【0076】
【0077】実施例2 重合触媒を形成する際に用いた3−メチルシクロヘキシ
ルシクロヘキシルジメトキシシランの代わりに、ビス
(3−メチルシクロヘキシル)ジメトキシシランを用
い、その他は実施例1と同様にして実験を行った。得ら
れた結果を表2に併載した。
【0078】実施例3 重合触媒を形成する際に用いた3−メチルシクロヘキシ
ルシクロヘキシルジメトキシシランの代わりに、4−メ
チルシクロヘキシルシクロヘキシルジメトキシシランを
用い、その他は実施例1と同様にして実験を行った。得
られた結果を表2に併載した。
【0079】実施例4 重合触媒を形成する際に用いた3−メチルシクロヘキシ
ルシクロヘキシルジメトキシシランの代わりに、3,5 −
ジメチルシクロヘキシルシクロヘキシルジメトキシシラ
ンを用い、その他は実施例1と同様にして実験を行っ
た。得られた結果を表2に併載した。
【0080】実施例5 固体触媒成分(A)の調製;窒素ガスで十分に置換さ
れ、撹拌機を具備した容量200mlの丸底フラスコに四
塩化チタン20mlおよびトルエン30mlを装入して、混
合溶液を形成した。次いで球状のジエトキシマグネシウ
ム10g、トルエン50mlおよびフタル酸ジ−n−ブチ
ル3.6mlを用いて形成された懸濁液を、該混合溶液中
に添加した後、90℃に昇温して、1時間撹拌しながら
反応させた。反応終了後、得られた反応生成物を90℃
のトルエン100mlで2回洗浄し,新たに四塩化チタン
20mlおよびトルエン80mlを加え、110℃に昇温
し、2時間撹拌しながら反応させた。反応終了後、40
℃のn−ヘプタン100mlで10回洗浄して、固体触媒
成分を得た。なお、この固体触媒成分中の固液を分離し
て、固体分中のチタン含有率を測定したところ2.56
重量%であった。
【0081】重合触媒の形成および重合;上記によって
調製された固体触媒成分を用いた以外は、実施例2と同
様にして重合を行った。得られた結果を表2に併載し
た。
【0082】実施例6 固体触媒成分(A)の調製;窒素ガスで十分に置換さ
れ、撹拌機を具備した容量200mlの丸底フラスコにジ
エトキシマグネシウム10gおよびトルエン80mlを装
入して、懸濁状態とした。次いで該懸濁溶液に四塩化チ
タン20mlを加えて、昇温し、60℃に達した時点で、
フタル酸ジエチル1.0mlを加え、さらに昇温して11
0℃に達した時点でフタル酸ジオクチル2.5mlを加
え、さらに昇温して112℃とする。その後112℃の
温度を保持した状態で、1.5時間撹拌しながら反応さ
せた。反応終了後、90℃のトルエン100mlで2回洗
浄し、新たに四塩化チタン20mlおよびトルエン80ml
を加え、100℃に昇温し、2時間撹拌しながら反応さ
せた。反応終了後、40℃のn−ヘプタン100mlで1
0回洗浄して、固体触媒成分を得た。なお、この固体触
媒成分中の固液を分離して、固体分中のチタン含有率を
測定したところ2.40重量%であった。
【0083】重合触媒の形成および重合;上記により調
製された固体触媒成分を用いた以外は、実施例1と同様
にして重合を行い、得られた結果を表2に併載した。
【0084】比較例1 重合時に用いる3−メチルシクロヘキシルシクロヘキシ
ルジメトキシシランの代わりに、フェニルトリエトキシ
シランを用いた以外は、実施例1と同様にして、重合を
行った。得られた結果を表2に併載した。
【0085】比較例2 重合時に用いる3−メチルシクロヘキシルシクロヘキシ
ルジメトキシシランの代わりに、シクロヘキシルメチル
ジメトキシシランをを用いた以外は、実施例1と同様に
して重合を行った。得られた結果を表2に併載した。
【0086】
【表2】
【0087】
【発明の効果】本発明のオレフィン類重合用触媒は、特
定の固体触媒成分(A)、有機アルミニウム化合物
(B)およびシクロヘキシル基またはこれらの誘導体を
含む有機ケイ素化合物(C)から形成されてなり、該オ
レフィン類重合用触媒の存在下、オレフィン類を重合さ
せることにより、高立体規則性を有しかつ分子量分布の
広い、成形性の優れたオレフィン重合体を高収率で得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を例示した模式的フローチャート
である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年4月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】ハロゲン化アルキルマグネシウムの具体例
としては、エチル塩化マグネシウム、プロピル塩化マグ
ネシウム、ブチル塩化マグネシウム等を挙げることがで
き、これらのハロゲン化アルキルマグネシウムは金属マ
グネシウムをハロゲン化炭化水素あるいはアルコールと
反応させて得ることもできる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】本発明における固体触媒成分(A)の調製
に用いられるチタン化合物は、一般子式、Ti(OR
5)nX−n(ここでR5は炭素数1から4のアルキ
ル基、Xは塩素、臭素または沃素原子、nは0または1
から3である)で表わされるチタンハライドもしくはア
ルコキシチタンハライドの1種または2種以上である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正内容】
【0030】より具体的には、メタノール、エタノー
ル、プロパノール、ブタノール、ペンタノール、ヘキサ
ノール、オクタノール、2−エチルヘキサノール、ドデ
カノール等のアルコール類、フェノール、クレゾール等
のフェノール類、ジメチルエーテル、ジエチルエーテ
ル、ジプロピルエーテル、ジブチルエーテル、ジアミル
エーテル、ジフェニルエーテル等のエーテル類、ギ酸メ
チル、酢酸エチル、酢酸ビニル、酢酸プロピル、酢酸オ
クチル、酢酸シクロヘキシル、プロピオン酸エチル、酪
酸エチル、安息香酸メチル、安息香酸エチル、安息香酸
プロピル、安息香酸ブチル、安息香酸オクチル、安息香
酸シクロヘキシル、安息香酸フェニル、p−トルイル酸
メチル、p−トルイル酸エチル、アニス酸メチル、アニ
ス酸エチル等のモノカルボン酸エステル類、マレイン酸
ジエチル、マレイン酸ジブチル、アジピン酸ジメチル、
アジピン酸ジエチル、アジピン酸ジプロピル、アジピン
酸ジブチル、アジピン酸ジメチル、アジピン酸ジイソデ
シル、アンピン酸ジオクチル、フタル酸ジメチル、フタ
ル酸ジエチル、フタル酸ジプロピル、フタル酸ジブチ
ル、フタル酸ジペンチル、フタル酸ジヘキシル、フタル
酸ジヘプチル、フタル酸ジオクチル、フタル酸ジノニ
ル、フタル酸ジデシル等のジカルボン酸エステル類、ア
セトン、メチルエチルケトン、メチルブチルケトン、ア
セトフェノン、ベンゾフェノン等のケトン類、フタル酸
ジクロライド、テレフタル酸ジクロライド等の酸ハライ
ド類、アセトアルデヒド、プロピオンアルデヒド、オク
チルアルデヒド、ベンズアルデヒド等のアルデヒド類、
メチルアミン、エチルアミン、トリブチルアミン、ピペ
リジン、アニリン、ピリジン等のアミン類、アセトニト
リル、ベンゾニトリル、トルニトリル等のニトリル類な
どを例示することができる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】また、Si−O−C結合を含む有機ケイ素
化合物としては、トリメチルメトキシシラン、トリメチ
ルエトキシシラン、トリ−n−プロピルメトキシシラ
ン、トリ−n−プロピルエトキシシラン、トリ−n−ブ
チルメトキシシラン、トリ−iso−ブチルメトキシシ
ラン、トリ−t−ブチルメトキシシラン、トリ−n−ブ
チルエトキシシラン、トリシクロヘキシルメトキシシラ
ン、トリシクロヘキシルエトキシシラン、ジメチルジメ
トキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、ジ−n−プ
ロピルジメトキシシラン、ジ−iso−プロピルジメト
キシシラン、ジ−n−プロピルジエトキシシラン、ジ−
iso−プロピルジエトキシシラン、ジ−n−ブチルジ
メトキシシラン、ジ−iso−ブチルジメトキシシラ
ン、ジ−t−ブチルジメトキシシラン、ジ−n−ブチル
ジエトキシシラン、n−ブチルメチルジメトキシシラ
ン、ビス(2−エチルヘキシル)ジメトキシシラン、ビ
ス(2−エチルヘキシル)ジエトキシシラン、ジシクロ
ヘキシルジメトキシシラン、ジシクロヘキシルジエトキ
シシラン、ジシクロペンチルジメトキシシラン、ジシク
ロペンチルジエトキシシラン、シクロヘキシルメチルジ
メトキシシラン、シクロヘキシルメチルジエトキシシラ
ン、シクロヘキシルエチルジメトキシシラン、シクロヘ
キシルイソプロピルジメトキシシラン、シクロヘキシル
エチルジエトキシシラン、シクロペンチルメチルジメト
キシシラン、シクロペンチルイソプロピルジメトキシシ
ラン、シクロヘキシル(n−ペンチル)ジメトキシシラ
ン、シクロペンチルイソブチルジメトキシシラン、ジフ
ェニルジメトキシシラン、ジフェニルジエトキシシラ
ン、フェニルメチルジメトキシシラン、フェニルメチル
ジエトキシシラン、フェニルエチルジメトキシシラン、
フェニルエチルジエトキシシラン、シクロヘキシルジメ
チルメトキシシラン、シクロヘキシルジメチルエトキシ
シラン、シクロヘキシルジエチルメトキシシラン、シク
ロヘキシルジエチルエトキシシラン、2−エチルヘキシ
ルトリメトキシシラン、2−エチルヘキシルトリエトキ
シシラン、シクロヘキシル(n−ペンチル)ジエトキシ
シラン、シクロペンチルメチルジメトキシシラン、シク
ロペンチルエチルジメトキシシラン、シクロペンチルメ
チルジエトキシシラン、シクロペンチルエチルジエトキ
シシラン、シクロヘキシル(n−プロピル)ジメトキシ
シラン、シクロヘキシル(n−ブチル)ジメトキシシラ
ン、シクロヘキシル(n−プロピル)ジエトキシシラ
ン、シクロヘキシル(n−ブチル)ジエトキシシラン、
メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラ
ン、エチルトリメトキシシラン、エチルトリエトキシシ
ラン、n−プロピルトリメトキシシラン、n−プロピル
トリエトキシシラン、iso−プロピルトリメトキシシ
ラン、iso−プロピルトリエトキシシラン、n−ブチ
ルトリメトキシシラン、iso−ブチルトリメトキシシ
ラン、t−ブチルトリメトキシシラン、n−ブチルトリ
エトキシシラン、シクロヘキシルトリメトキシシラン、
シクロヘキシルトリエトキシシラン、シクロペンチルト
リメトキシシラン、シクロペンチルトリエトキシシラ
ン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシ
ラン、2−エチルヘキシルトリメトキシシラン、2−エ
チルヘキシルトリエトキシシラン、フェニルトリメトキ
シシラン、フェニルトリエトキシシラン等が用いられ
る。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正内容】
【0035】代表的な固体触媒成分(A)の調製方法を
例示すると以下のようになる。 (1)塩化マグネシウムをテトラアルコキシチタンに溶
解させた後、ポリシロキサンを接触させ、固体成分を得
る。該固体成分に四塩化ケイ素を反応させた後、フタル
酸クロライドを接触反応させ、次いで四塩化チタンを反
応させて固体触媒成分を調製する方法。あるいは該固体
触媒成分を、有機アルミニウム化合物、有機ケイ素化合
物およびオレフィンで予備重合処理し、固体触媒成分と
する。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0051
【補正方法】変更
【補正内容】
【0051】有機アルミニウム化合物(B);次に、本
発明において用いられる有機アルミニウム化合物(B)
としては、一般式R7yAlY3−y(式中、R7は炭
素数1−4のアルキル基、Yは水素、塩素、臭素、ヨウ
素のいずれか、yは0<y≦3)で表される化合物を用
いることができる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0057
【補正方法】変更
【補正内容】
【0057】また、これらの有機ケイ素化合物(C)の
具体例としては、種々のものが使用し得るが、1つのシ
クロヘキシル基の3位、4位および5位にメチル基ある
いはエチル基などのアルキル基が1から2個置換したも
の、もしくは同様の位置に塩素、臭素等のハロゲン原子
が置換したシクロヘキシル基の誘導体を含むものが好ま
しい。これらのシクロヘキシル基の上記の各位置、即ち
一つの位置に置換するアルキル基またはハロゲン原子の
数は1つまたは2つであり、また各位置へのアルキル基
の置換が、1つあるいは複数組合せたシクロヘキシル基
の誘導体を含む有機ケイ素化合物を使用することができ
る。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0069
【補正方法】変更
【補正内容】
【0069】
【作用】本発明によって形成されるオレフィン類重合用
触媒の存在下で、オレフィンの重合を行った場合、生成
されるオレフィン重合体の重量平均分子量(Mw)を、
数平均分子量(Mn)で割った数値、すなわち分子量分
布は従来公知の方法で得られた重合体に比較して少なく
とも1以上高くなり、しかも立体規則性重合体の収率に
おいても極めて高い値を示している。すなわち、生成重
合体の分子量分布が広く、なおかつ高立体規則性を有す
るポリオレフィンが極めて高い収率で得られるという作
用が確認された。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の(A)、(B)および(C)成分
    から形成されてなることを特徴とするオレフィン類重合
    用触媒。 (A)マグネシウム化合物、チタン化合物及び電子供与
    性化合物を接触させることによって調製されるマグネシ
    ウム、チタン、電子供与性化合物及びハロゲンを必須成
    分として含有する固体触媒成分 (B)有機アルミニウム化合物 (C)一般式、化1で表される有機ケイ素化合物 【化1】 (但し、化1において、R1およびR2は炭素数1から
    3のアルキル基で、R1とR2は同一または異なる。R
    3およびR4は水素、炭素数1から3のアルキル基また
    はハロゲン原子のいずれかであり、R3とR4は同一ま
    たは異なる。mおよびnは0または1〜2の整数であ
    り、mが0の場合、nは1〜2の整数で、nが0の場
    合、mは1〜2の整数である。)
  2. 【請求項2】 請求項1のオレフィン類重合用触媒の存
    在下に、オレフィン類を重合もしくは共重合させること
    を特徴とするオレフィン類の重合方法。
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JP2015521676A (ja) * 2012-06-28 2015-07-30 ルムス ノヴォレン テクノロジー ゲーエムベーハー プロピレンの重合のためのチーグラー触媒の外部ドナーとしての立体的にかさ高いジアルコキシジアルキルシラン

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