JPH0820565A - ポリカルボン酸の部分アミド化化合物及びその製造方法 - Google Patents

ポリカルボン酸の部分アミド化化合物及びその製造方法

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JPH0820565A
JPH0820565A JP7047983A JP4798395A JPH0820565A JP H0820565 A JPH0820565 A JP H0820565A JP 7047983 A JP7047983 A JP 7047983A JP 4798395 A JP4798395 A JP 4798395A JP H0820565 A JPH0820565 A JP H0820565A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】酸の形または塩の形で存在する下記式の化合物
とその製造方法とを提供する。 式中、D4は酸の形または塩の形で存在する式 の二価の基、または式 の二価の基、そしてR1およびR2はそれぞれ互いに独立
的に6乃至22個の炭素原子を有するアルキルまたはア
ルケニルである。 【効果】この化合物は、アルカリ性または中性条件下に
おいて内面サイジングされた紙または厚紙の製造に使用
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、酸の形または塩の形で存在する
下記式の化合物とその製造方法とに関する。
【化9】 式中、D4は酸の形または塩の形で存在する式
【化10】 の二価の基、または式
【化11】 の二価の基、そしてR1およびR2はそれぞれ互いに独立
的に6乃至22個の炭素原子を有するアルキルまたはア
ルケニルである。
【0002】本発明の化合物は、アルカリ性または中性
条件下で内面サイジングされた紙または厚紙の製造方法
に使用される。この方法は、少なくとも6.5のpH価
を有する繊維質懸濁液に疎水性陰イオンサイズ剤と陽イ
オン歩留り向上剤とを添加することによって実施され、
そしてサイズ剤としては、たとえば、好ましくは6乃至
22個の炭素原子を有するN,N−ジアルキルアミド基
および少なくとも1つの酸性基、たとえば、カルボキシ
ル基を含有するものが使用される。
【0003】西独公開特許明細書第2,459,165
号から、pHが3.5乃至6.5であって、硫酸アルミ
ニウムを含有している繊維質懸濁液に陰イオン性疎水性
サイズ剤と陽イオン性歩留り向上剤(retention aids)
とを添加することからなる酸性サイジングされた紙また
は厚紙の製造方法が公知となっている。この公知方法に
おいて使用されるサイズ剤は、たとえば、アルキル基中
に8乃至30個の炭素原子を有するN,N−ジアルキル
アミド基とカルボキシル基とを含有するものであり、特
に下記式で表されるサイズ剤である。 (I) (n−C18372−N−CO−CH=CH−
COOH または (II) (n−C18372−N−CO−(CH23
COOH
【0004】公知のごとく、酸性条件下でサイジングさ
れた紙の製造にはいくつかの欠点が伴う。たとえば、酸
性サイジングされた紙は貯蔵性および機械的強度が不十
分である。また、製造工程において酸性廃水が生じる。
さらに、繊維質懸濁液の酸性pHのために、填料が使用
される場合には比較的高価な填料たとえばカオリンやモ
ンモリロナイトを使用しなければならず、コストが高く
つく。繊維質懸濁液が酸性pHであることは、また、敏
感な製紙機械の腐食を引き起こすとともに価格的に有利
な炭酸カルシウム、特にチョーク(白亜)のような填料
の使用の可能性を除外してしまう。チョークはサイズ紙
に高い白色度を与える作用があるから、これが使用でき
ない酸性サイジングでは充分高い白色度を得るためには
止むを得ず過度に多量の蛍光増白剤を酸性サイズ紙の製
造工程において使用しなければならない。さらにいま1
つの欠点として、上記西独公開明細書第2,459,1
65号から公知の方法によると、酸性繊維質懸濁液を紙
に加工するのにかなり多量のサイズ剤、たとえば式
(I)または(II)のサイズ剤の使用が必要となる。
【0005】上記の欠点は本発明の化合物を使用する方
法では回避される。すなわち、本発明の化合物を使用す
る方法においては、酸たとえば硫酸またはギ酸または特
に潜在酸性硫酸塩たとえば硫酸アルミニウム(ミョウバ
ン)の不存在下少なくとも6.5のpH価を有するパル
プ液からアルカリ性または中性条件下でサイジングされ
た紙または厚紙が製造される。特に本発明によれば比較
的少量のサイズ剤でサイジングされた、向上された貯蔵
性を有するサイズ紙が得られる。
【0006】すなわち、本発明の化合物は、紙または厚
紙のアルカリ性または中性条件下でのサイズのための方
法、換言すればアルカリ性または中性サイジングされた
紙または厚紙の製造方法に使用される。この方法の特徴
は、酸または潜在酸性硫酸塩たとえば硫酸アルミニウム
の不存在下で少なくとも6.5、好ましくは少なくとも
7.0のpH価を有し且つ場合によっては填料含有のセ
ルロース含有の水性繊維質懸濁液に少なくとも下記の成
分(A)および成分(B)を任意の順序であるいは同時
的に添加することを特徴とする: (A) 疎水性置換基としてアルキル基またはアルケニ
ル基中にそれぞれ少なくとも6個の炭素原子を有するた
だ1つのN,N−ジアルキルアミド基またはN,N−ジ
アルケニルアミド基、および塩の形で存在するかまたは
酸性の、すなわち遊離の少なくとも1つの陰イオン基を
含有する、無水物基を含まないサイズ剤と(B) 陽イ
オン性重合体歩留り向上剤。
【0007】本発明は下記のものを発明の対象に含む: − 上記サイジング方法を実施するための水性組成物、
この組成物は、サイズ剤(A)と歩留り向上剤(B)と
がパルプのサイジングのために繊維質懸濁液に任意の順
序で別々に添加される場合は、任意成分の常用添加物と
共に、少なくとも部分的に塩の形で存在するサイズ剤
(A)のみを含有する。サイズ剤(A)と歩留り向上剤
(B)とが繊維質懸濁液に同時的に添加される場合は、
任意成分の常用添加物と共に、場合によっては少なくと
も部分的に塩の形で存在することができるサイズ剤
(A)ならびに歩留り向上剤(B)を共に含有する。 − 本発明の方法によってサイジングされた紙または厚
紙。 − 上記に特定された種類のサイズ剤(A)を紙または
厚紙のサイジングのために使用すること。
【0008】上記に定義したサイズ剤(A)のあるもの
は新規化合物であり、これら新規化合物およびその製造
方法は共に本発明の対象である。本発明の方法の重要な
特徴の1つは、使用されるサイズ剤(A)が一般に1、
2または3個の陰イオン基を有していることであり、こ
の陰イオン基は通常酸性カルボキシル基、ヒドロキシル
基またはスルホン基として存在する。この場合、スルホ
ン基および特にカルボキシル基が好ましい。このような
陰イオン基を2個、より好ましくはただ1個有するサイ
ズ剤が好ましい。好ましくはこのような基は、繊維質懸
濁液のpHが少なくとも6.5、好ましくは少なくとも
7.0である水性媒質中において、たとえば、アミン
塩、アンモニウム塩またはナトリウム塩のごとき塩の形
で存在し、そして紙製造中は場合によっては陰イオンを
形成しうる。他方、上記条件下では、陽イオン歩留り向
上剤(B)は陽イオンを形成しうる。抄紙の条件下でこ
のようにサイズ剤が陰イオン形成能をそして歩留り向上
剤が陽イオン形成能を有していることを陰イオン活性お
よび陽イオン活性であるとそれぞれ言うこともある。す
なわち、陰イオンサイズ剤は陰イオン活性サイズ剤と呼
び、陽イオン歩留り向上剤を陽イオン活性歩留り向上剤
と呼ぶこともできる。
【0009】いま1つの特徴として、サイズ剤(A)は
疎水性置換基としてただ1つのN,N−ジアルキルアミ
ド基またはN,N−ジアルケニルアミド基を有してい
る。このN,N−ジアルキルアミド基またはN,N−ジ
アルケニルアミド基内の2つのアルキル基または2つの
アルケニル基は互いに独立的に少なくとも6個、特に6
乃至22個、好ましくは11乃至22個、特に好ましく
は16乃至20個の炭素原子を有する。アルケニル基よ
りもアルキル基の方が好ましい。このような疎水性置換
基は一般に不飽和または好ましくは飽和の第二脂肪アミ
から誘導される。この場合、2つのアルキル基または2
つのアルケニル基が互いに異種である非対称第二アミン
よりも、その中の2つのアルキル基または2つのアルケ
ニル基が同種である対称形第二アミンの方が好ましい。
一方、それら脂肪アミンは不飽和または好ましくは飽和
のC6−C22−、好ましくはC11−C22−、特に好まし
くはC16−C20−脂肪酸から誘導される。例を示せば、
カプロン酸、好ましくはカプリル酸、カプリン酸、ラウ
リン酸、ミリスチン酸またはミリストレイン酸、パルミ
トレイン酸、エレオステアリン酸、クルパノドン酸、特
に好ましくはオレイン酸、エライジン酸、エルカ酸、リ
ノール酸、リノレン酸である。これらの中では、パルミ
チン酸、ステアリン酸、オレイン酸およびベヘン酸が重
要であり、パルミチン酸、さらにはステアリン酸が格別
に重要である。入手の容易さからこれらの脂肪酸の工業
的混合物も考慮される。たとえば、オキソ合成によって
製造可能な合成脂肪酸も上記の定義に含まれる。
【0010】本発明の化合物のN,N−ジアルキルアミ
ド基またはN.N−ジアルケニルアミド基がそれから誘
導される好ましい対称形第二アミンの例を挙げれば、ジ
ヘキシルアミン、ジオクチルアミン(ジカプリルアミン
とも呼ばれる)、さらに好ましいものとしてジドデシル
アミン(ジラウリルアミンとも呼ばれる)、ジヘキサデ
シルアミン(ジパルミチルアミンとも呼ばれる)および
ジオクタデセニルアミン(ジオレイルアミンとも呼ばれ
る)等である。入手の容易さから、ジオクタデシルアミ
ン(ジステアリルアミンとも呼ばれる)が特別に好適で
ある。とりわけ、上記した種類の脂肪アミンの市販され
ている工業的混合物が考慮される。すなわち、たとえ
ば、平均分子量が500の工業的混合物である、アルミ
ーン[ARMEEN(商標)]2HTの利用が考慮され
る。この市販混合物は主成分がジステアリルアミンであ
り、副成分としてその他の対称形および非対称形第二ア
ミン、たとえば、オレイル基、ラウリル基、パルミチル
基を有している副成分を含有している。上記した種類の
対称形および非対称形第二アミンは対応する上記に例示
した脂肪酸から公知方法によって、脂肪酸をたとえばア
ンモニアと反応させてニトリルに導き、そしてこの中間
生成物を次に接触水素添加によって第二アミンに導くこ
とによって得られる。
【0011】本発明の方法において成分(A)として使
用される、上記した種類の1または2個の陰イオン基お
よび上記した種類のただ1つのN,N−ジアルキルアミ
ド基またはN,N−ジアルケニルアミド基を有している
サイズ剤は一般に、ジカルボン酸、トリカルボン酸また
はスルホカルボン酸のN,N−C6−C22−ジアルキル
部分アミドまたはN,N−C6−C22−ジアルケニル部
分アミドまたはそれらの塩であり、好ましくは下記式で
表されるものである。
【化12】 式中、A1、A2、およびA3は互いに独立的に陰イオン
性すなわち塩の形でかまたは酸の形すなわち遊離の形で
あることができるヒドロキシル基、カルボキシル基また
はスルホン基をそれぞれ意味し、D1は5乃至10個の
炭素原子を有し場合によってはハロゲンによって置換さ
れることのできる芳香族または環式脂肪族の二価の基、
または2乃至6個の炭素原子を有し、場合によっては枝
分かれしたアルキレンまたはアルケニレンを意味し、R
1とR2は互いに独立的に6乃至22個の炭素原子を有す
るアルキルまたはアルケニルを意味し、そしてnとmと
は互いに独立的に1または2を意味する。
【0012】式(1)の脂肪族、環式脂肪族または芳香
族サイズ剤の中でも、A1がスルホ基または特にカルボ
キシル基、そしてA2とA3がヒドロキシル基またはカル
ボキシル基を意味し、かつ疎水性アミド基の2つのアル
キル基またはアルケニル基が同種であるものが好まし
く、とりわけ下記式(2)のものが好ましい:
【化13】 式中、A4はスルホン基またはカルボキシル基、A5とA
6は互いに独立的に陰イオン基として塩の形で存在する
か、または酸性、すなわち遊離の基として存在するヒド
ロキシル基またはカルボキシル基、D2はナフチレン、
フェニレン、ジまたはテトラヒドロフェニレン、シクロ
ヘキシレン、ノルボルネニレン、ヘキサクロロノルボル
ネニレン、C2−C4−アルケニレンまたはC2−C6−ア
ルキレンを意味し、そしてR1、m、およびnは前記の
意味を有する。
【0013】式(2)におけるD2はフェニレンがその
他の定義したものより好ましく、A4としてはスルホン
基よりもカルボキシル基が好ましい。D2がフェニレン
を意味する場合、mは好ましくは1であり、nは1また
は2、そしてA5は好ましくはカルボキシル基である。
2がC2−C4−アルケニレンを意味する場合は、nと
mは好ましくは1である。これに対し、D2がC2−C6
−アルキレンを意味する場合は、好ましくはnもmも2
である。この場合、A5とA6は好ましくは互いに異種で
ある。さらに、疎水性アミド基の2つのアルキル基また
は2つのアルケニル基は好ましくは16乃至22個の炭
素原子を有する。
【0014】本発明の方法において成分(A)として使
用されるサイズ剤は、場合によっては塩の形で存在する
化合物であり、重要なものは下記式の化合物である:
【化14】 式中、D3は場合によっては塩の形で存在する式
【化15】 の二価の基、または式
【化16】 の二価の基を意味し、R3は16乃至20個の炭素原子
を有するアルキルまたはアルケニルを意味し、そしてn
は1または2である。
【0015】式(3)のサイズ剤の特定代表例を示せば
下記式のものである。
【化17】
【化18】
【0016】式(5)、(6)、(10)、および(1
1)のサイズ剤は異性体混合物である。本発明の方法に
成分(A)としてサイズ剤を使用する時、製造されたサ
イズ剤を使用の前に、たとえば一般的に言って再結晶な
どによって精製する必要はない。通常はさらに仕上げ処
理をすることなくそのまま使用することができる。特
に、本発明の化合物を使用して紙または厚紙をサイジン
グするために繊維質懸濁液にサイズ剤(A)と歩留り向
上剤(B)とを別々に(順序は任意)添加する場合に
は、少なくとも部分的に塩の形であるサイズ剤を使用す
るのが好ましい。このような塩は、必要な際に次のよう
にして得ることができる。すなわち、サイズ剤(A)製
造後、全部で多くとも6個の炭素原子を有するアルキル
アミンまたはアルカノールアミン、たとえば、トリメチ
ルアミン、トリエチルアミン、モノエタノールアミン、
またはジエタノールアミンを添加することによって、よ
り好ましくはアンモニアまたはアルカリ金属水酸化物た
とえば水酸化カリウムまたは特に水酸化ナトリウムを、
一般的には室温(約15乃至25℃)の水性媒質中で添
加して、そのサイズ剤(A)を対応する塩に全体的また
は部分的に変換するのである。水酸化カリウム、より好
ましくは水酸化ナトリウムのごときアルカリ金属水酸化
物、または特に好ましくはアンモニアを希釈された、通
常は1乃至10重量%水溶液の形で使用するのが有利で
ある。使用量は、サイズ剤に存在する酸基1モル当たり
アンモニアまたはアルカリ金属水酸化物を多くとも3モ
ル、好ましくは0.1乃至1.5モル、特に好ましくは
0.9乃至1.1モル使用する。したがって、塩の形で
得られるサイズ剤は、たとえば、少なくとも部分的に−
COO-+、−O-+またはSO3 -+に変換された酸
性カルボキシル基、ヒドロキシル基またはスルホ基を含
有している。なお、ここでM+は対応するアミン陽イオ
ン、アンモニウム陽イオンまたはアルカリ金属陽イオン
を意味する。
【0017】上記種類の好ましいサイズ剤(A)は約2
50乃至1000、好ましくは約500乃至750の分
子量を有し、そして少なくとも1つの上記種類の酸性基
を含有しているので、約55乃至320、好ましくは約
70乃至180の酸価(mgKOH/g物質)を持つ。
【0018】すでに言及したように、本発明の紙サイジ
ング法において成分(A)として使用されるサイズ剤の
一部は公知であり、一部は新規化合物である。新規化合
物もそれ自体公知の方法で製造することができる。
【0019】すなわち、式(4)の化合物は、たとえ
ば、米国特許第4,402,708号明細書に開示され
ている。ただし、その化合物は鉱油のための添加物とし
て使用されている。この米国特許明細書には、しかしな
がら、2つのカルボキシル基を有する類似化合物、すな
わち、D3が式(3.1)の基を意味しそして式(3.
1)中のnが2である式(3)の化合物、そして特に式
(5)の化合物については全く記載がない。さらに、米
国特許第4,034,040号明細書にはD3が好まし
くは多くとも4個の炭素原子を有する低級アルキレンを
意味する式(3)の化合物そして特に式(6)および
(7)の化合物が開示されている。しかし、この公知化
合物はウイルス感染抑制剤として使用されるものであ
る。さらにまた、冒頭に引用した西独公開特許明細書第
2,459,165号には式(9)の化合物が記載され
ている。しかし、式(10)および(11)の化合物に
ついては全く記載がない。
【0020】すなわち、場合によっては塩の形で存在す
る、特に下記式の化合物はそれ自体は新規化合物であ
る:
【化19】 式中、D4は場合によっては塩の形で存在する式
【化20】 または式(3.2)の二価の基、あるいは式(3.6)
または(3.7)の二価の基を意味し、そしてR1とR2
は互いに異種または好ましくは同種でありうるものであ
って、6乃至22個の炭素原子を有するアルキルまたは
アルケニルを意味する。
【0021】これらの新規化合物を製造する方法の特徴
は、式
【化21】 (式中、R1とR2とは互いに異種または好ましくは同種
であって、6乃至22個の炭素原子を有するアルキルま
たはアルケニルを意味する)の非対称または好ましくは
対称形の第二アミンをトリメリト酸無水物、クエン酸、
イタコン酸無水物またはシトラコン酸無水物と一般にほ
ぼ等モル量で反応させることである。
【0022】本発明の化合物を使用する紙サイジング方
法においては、上記した新規な陰イオン性または酸性サ
イズ剤(A)の他に陽イオン性重合体歩留り向上剤
(B)が使用される。この歩留り向上剤は一般に少なく
とも約1000、好ましくは約2000乃至20000
00の分子量を有する。1000乃至100000の範
囲の分子量を持つ歩留り向上剤が特に好ましい。原則的
には市販のいかなる歩留り向上剤も本発明の方法に使用
可能である。本発明の紙サイジング方法にサイズ剤
(A)と共に使用するのに特に好適な従来の歩留り向上
剤(B)の例を以下に示す:ポリアルキレンイミン;ポ
リアルキレンポリアミンと脂肪族ジカルボン酸との反応
生成物とエピハロゲンヒドリンとの付加物;ポリアルキ
レンポリアミン、ジシアンジアミドおよび未エステル化
またはアルカノールでエステル化された有機ジカルボン
酸との反応生成物とエピハロゲンヒドリンとの付加物;
ジシアンジアミド、ホルムアルデヒド、無機強酸のアン
モニウム塩およびアルキレンジアミンまたはポリアルキ
レンポリアミンの反応生成物;いなごまめ(Johannisbr
ot)またはグアーまめ(Guarkern)粉末からの陽イオン
変性でんぷんまたは炭水化物;ポリアミド−アミンをベ
ースとした共重合体;およびエピハロゲンヒドリンと重
合ジアリルアミンとの反応生成物。
【0023】ポリアルキレンポリアミンと脂肪族ジカル
ボン酸との反応生成物とエピクロルヒドリンとの好まし
い付加物は、たとえば、英国特許第865,727号明
細書に記載されている。ジシアンジアミドとジエチレン
トリアミンまたはトリエチレントリアミンとの反応生成
物とエピクロルヒドリンとの付加物は、たとえば、西独
公開特許明細書第2,710,061号および英国特許
第1,125,468号明細書に記載されている。ま
た、ジエチレントリアミン、ジシアンジアミドおよび未
エステル化または低級アルカノールでエステル化された
ジカルボン酸、特にジメチルアジピエートの反応生成物
とエピクロルヒドリンとの付加物は、たとえば、英国特
許第1,125,486号明細書に、そしてジシアンジ
アミド、ホルムアルデヒド、無機強酸のアンモニウム塩
およびエチレンジアミンまたはトリエチレンテトラミン
との反応生成物は、たとえば、米国特許第3,491,
054号明細書に記載されている。いなごまめ粉末また
はグアーまめ粉末からの陽イオン変性でんぷんまたは炭
水化物はたとえばこの種でんぷんまたは炭水化物のアル
キレンオキシド付加物である。この場合、使用されるア
ルキレンオキシドはそのアルキレン基中に2または3個
の炭素原子を有しかつ第四アンモニウム基を有する。あ
るいは、それは特に、たとえば、トリメチルグリシジル
アンモニウムハロゲニドである。ポリアミド−アミンを
ベースとして共重合体は103乃至105、好ましくは1
3乃至104の分子量を有し、そして、たとえば、炭素
数が2乃至10、好ましくは3乃至6の飽和脂肪族カル
ボン酸、特にアジピン酸およびポリアルキレンポリアミ
ン例えばポリプロピレンポリアミン及びポリエチレンポ
リアミン、特にジメチルアミノヒドロキシプロピル−ジ
エチレントリアミンとから得られるものである。このよ
うな化合物は、たとえば、CTFA Cosmetic Ingre
dient Dictionary 第3版[化粧品協会(Cosmeetic
Toiletry and Fragrance Association)1982年
発行]に記載されている。エピハロゲンヒドリンと重合
ジアリルアミンとの反応生成物は好ましくは1000乃
至2000の分子量を有するものであり、たとえば、米
国特許第3,700,623および4,279,798
各号明細書に記載されている。
【0024】本発明によるサイジング方法にサイズ剤
(A)と共に使用するのに格別に好ましい歩留り向上剤
(B)としてはつぎのものが挙げられる:第4アンモニ
ウム基を含有するプロピレンオキシドで変性された、蒸
留水中25%懸濁物の20℃のpHが4.2乃至4.6
であるメイズでんぷんまたはじゃがいもでんぷん;分子
量が10000乃至100000のポリエチレンイミ
ン;トリエチレンテトラミンとジシアンジアミドとの反
応生成物とエピクロルヒドリンとの付加物;ジエチレン
トリアミン、ジシアンジアミドおよびジメチルアジピテ
ートの反応生成物とエピクロルヒドリンとの付加物;ジ
シアンジアミド、ホルムアミド、塩化アンモニウムおよ
びエチレンジアミンからの反応生成物;ポリ−N−メチ
ルジアリルアミンのエピクロルヒドリン付加物;アジピ
ン酸とジメチルアミノヒドロキシプロピル−ジエチレン
トリアミンとの共重合体。本発明の方法に従って紙また
は厚紙のパルプサイジングを実施する場合には、繊維質
懸濁液の固形分に対して一般的に0.02乃至3、好ま
しくは0.05乃至3、特に好ましくは0.1乃至0.
8重量%のサイズ剤(A)(乾燥物質として)を使用
し、そして歩留り向上剤(B)を0.02乃至3、好ま
しくは0.05乃至3、特に好ましくは0.1乃至0.
4重量%(同じく乾燥物質として)使用する。サイズ剤
(A)および歩留り向上剤(B)が0.02乃至0.0
5重量%で十分な場合は通常のサイズテストでは捕捉す
ることのできない、いわゆる“サイズ プレス コント
ロール(Size press control)”の場合のみである。こ
れについては、たとえば、定期刊行物、TAPPI(th
e Technical Association of the Pulp and Paper Indu
stry の論文集)、57巻、1974年1月No.1、
97−100頁のディー・アール・ドリル(D.R.D
rill)の論文“Control and Understanding of Size Pr
ess Pickup”を参照されたい。サイズ剤(A)と歩留り
向上剤(B)とがそれに添加される繊維質懸濁液は一般
に固形分が0.1乃至5、好ましくは0.3乃至3、特
に好ましくは0.3乃至1重量%であり、そしてショッ
パーリグラーろ水度が約10゜乃至60゜、特に20゜
乃至60゜、好ましくは20゜乃至45゜、特に好まし
くは25゜乃至35゜である。懸濁液は一般にパルプ、
特に松のような針葉樹からのパルプ、またはぶなのよう
な広葉樹からのパルプを含有する。このようなパルプは
従来公知の方法、たとえば、亜硫酸塩法または特に硫酸
塩法で製造されたものでありうる。このようなパルプの
他に繊維質懸濁液はさらに場合によっては砕木パルプを
含有しうる。また、繊維質懸濁液には故紙が含まれてい
てもよい。さらにまた、いわゆるCMP法またはCTM
P法[chemi-mechanical pulping process と chemi-th
ermomechanical pulping processの略称;これについて
は、たとえば、TAPPI、64巻、1981年6月N
o.6、57−61頁のエス・エー・コリカット(S.
A.Collicutt)とその協力者の論文“Development in
Refiner Mechanical Pulping”を参照]によって製造
されたパルプ懸濁液の使用も考慮される。
【0025】繊維質懸濁液はさらに有機または鉱物填料
を含有しうる。有機填料としては特に合成ピグメント、
たとえば、英国特許第1,043,937号および第
1,318,244号に記載されているような比表面積
の大きい、高分散状態で存在する尿素またはメラミンと
ホルムアルデヒドとの重縮合生成物が考慮され、鉱物填
料としては特に二酸化チタン、硫酸カルシウム、とりわ
け、タルクおよび/またはチョーク(炭酸カルシウム)
が考慮される。一般的に、繊維質懸濁液は、その繊維質
懸濁液の固形分を基準にして上記種類の填料を0乃至4
0重量%、好ましくは5乃至25、特に好ましくは15
乃至20重量%(乾燥物質として)含有する。
【0026】填料を含有していない繊維質懸濁液は、た
とえば、6.5乃至10.0、特に7乃至10のpH範
囲でありうる。好ましいのは、場合によってはタルクま
たは特に炭酸カルシウムとりわけチョークの添加によっ
て約7乃至9のpH価を有している繊維質懸濁液であ
る。繊維質懸濁液はまた、たとえば、繊維/繊維結合ま
たは繊維/填料結合を強めるでんぷんまたはその分解生
成物のごとき添加物を含有しうる。さらに、アクリル酸
系高分子重合体、たとえば、1000000以上の分子
量をもつポリアクリルアミドを微細パルプ繊維を保持す
るための助剤としてパルプ液に添加することもできる。
この場合その重合体の使用量は、乾燥物質として、繊維
質懸濁液の固形分に対しておよそ0.005乃至0.0
2重量%で十分である。繊維質懸濁液は本発明の方法に
おいては、公知方法で通常の構成のシート抄紙機または
好ましくは連続抄紙機で紙または厚紙に加工される。約
100乃至140℃で約0.5乃至10分間乾燥後、任
意秤量の、たとえば、50乃至200mg/m2の紙が
得られる。
【0027】すでに述べたように、本発明の紙サイジン
グ法を実施するための水性組成物は、サイズ剤(A)と
歩留り向上剤(B)とがパルプ液に別々に添加される場
合は、任意成分としての常用の添加物の他にサイズ剤
(A)を含有する。この場合には、その組成物はサイズ
剤を一般的には全部または部分的に塩の形で(前記した
割合でたとえばアンモニア、前記した種類のアルキルア
ミン、アルカノールアミンまたはアルカリ金属水酸化物
を混合添加して得られる)を含有する。通常は、このよ
うな組成物は少なくとも部分的に塩の形で存在するサイ
ズ剤を、水性組成物の全重量を基準にして、乾燥物質と
して5乃至30、好ましくは5乃至20重量%含有す
る。
【0028】これに対して、サイズ剤(A)と歩留り向
上剤(B)とが繊維質懸濁液に同時的に添加される場合
は、その水性組成物は任意成分としての常用添加物の他
に、成分(A)と(B)とを乾燥物質として計算して、
組成物の全重量を基準にして下記割合で含有する: (A) 2乃至40、好ましくは5乃至30、特に好ま
しくは5乃至10重量%。なお、サイズ剤は場合によっ
ては塩の形で存在する。 (B) 0.1乃至20、好ましくは0.5乃至10、
特に好ましくは3乃至8重量%。
【0029】上記のごとき水性組成物は場合によっては
常用添加物として界面活性化合物、たとえば、分散剤ま
たはさらに乳化剤および/または水溶性有機溶剤を含有
することができる。分散剤および乳化剤としては、たと
えば、従来慣用のリグニンスルホナート、リグニンカル
ボキシレート、カルボキシメチルセルロース、アルキル
フェノール、脂肪アミン、脂肪アルコールまたは脂肪酸
とエチレンオキシドとの付加物、多価アルコールの脂肪
酸エステル、置換ベンズイミダゾールまたはホルムアル
デヒドと芳香族スルホン酸との縮合生成物、特にナフタ
リンスルホン酸が考慮される。その他の表面活性化合物
は、好ましくは、陰イオン界面活性剤、特にスルフェー
ト界面活性剤、たとえば、ジエタノールアミンラウリル
スルフェート、ラウリル硫酸ナトリウムまたはエトキシ
ル化ラウリルスルフェートである。水溶性有機溶剤とし
て考慮されるのは1乃至10個の炭素原子を有する脂肪
族エーテル、たとえば、ジオキサン、エチレングリコー
ル−n−ブチルエーテルまたはジエチレングリコールモ
ノブチルエーテル、または1乃至4個の炭素原子を有す
るアルコール、たとえば、イソプロパノール、エタノー
ルまたはメタノールである。
【0030】上記した種類の添加物が水性組成物に添加
される場合、その水性組成物中のサイズ剤(A)と添加
物の乾燥物質ベースの量比、(成分(A)):(添加
物)は1:0.02乃至1:0.3、好ましくは1:
0.05乃至1:0.1である。上記組成物は常法によ
って製造することができる。すなわち、サイズ剤(A)
を歩留り向上剤(B)と一緒に、または一般に部分的に
塩の形であるサイズ剤(A)を単独で、溶融した状態ま
たは好ましくは固体状態、特に好ましくは粉末化した状
態で、通常はガラス玉の存在下かつ場合によっては乳化
剤の存在下(溶融状態のサイズ剤の場合)または分散剤
の存在下(粉末サイズ剤の場合)で、高くとも90℃の
温度、好ましくはエマルジョンの場合は約50乃至85
℃、分散物の場合は約15乃至25℃でよく攪拌するの
である。これによって均質で貯蔵安定な、さらに希釈可
能なエマルジョンまたは分散物が得られる。歩留り向上
剤と一緒のサイズ剤または完全または少なくとも部分的
に塩として存在するサイズ剤は一般に自己分散性または
自己乳化性であるからして、分散剤または乳化剤の使用
添加は必ずしも一般的に必要なものではない。このこと
は任意添加物の溶剤および/または界面活性剤の使用に
ついても該当する。すなわち、溶剤および/または界面
活性剤は分散物またはエマルジョンの安定性が不十分な
場合にのみ使用すればよい。
【0031】本発明の方法を紙または厚紙のアルカリ性
または中性条件下で内面サイジングのみならず、紙の表
面サイジングにも適用することが可能である。この場合
には、成分(A)と(B)とを含有するサイズ液を一般
には室温(15−25℃)で紙に対してスプレーする
か、または好ましくはパジングし、そしてこれによって
含浸された紙をつぎに60乃至140℃、好ましくは9
0乃至110℃で0.1乃至10分、好ましくは2乃至
6分間乾燥する。乾燥後サイズ剤および歩留り向上剤の
表面塗布量が50乃至150、好ましくは60乃至12
0mg/m2 である紙が得られる。なお、サイズ剤は任
意秤量の任意種類の紙でありうる。たとえば、漂白また
は未漂白の亜硫酸塩パルプまたは硫酸塩パルプからの紙
または厚紙でありうる。
【0032】紙の表面サイズの場合、これに必要なサイ
ズ浴はサイズ剤(A)と歩留り向上剤(B)との両者を
含有している上記エマルジョンまたは分散物を水で希釈
することによって調製することができる。この場合のエ
マルジョンまたは分散物の希釈は、水性サイズ浴の全重
量に対して、場合によっては塩の形で存在するサイズ剤
(A)を0.02乃至0.4、好ましくは0.05乃至
3、特に好ましくは0.05乃至1重量%(乾燥物質と
して計算)、そして歩留り向上剤(B)を0.01乃至
0.2、好ましくは0.05乃至0.1、特に好ましく
は0.3乃至0.8重量%(乾燥物質として計算)を含
有するサイズ浴が得られるように実施する。
【0033】本発明の化合物を使用する方法の利点を挙
げると、まず内面サイズ(pulp-sizing)の 場合では、
比較的少量のサイズ剤および歩留り向上剤を各種の繊維
質懸濁液に添加するだけで簡単にサイズ特性(アルカリ
点滴試験、インキ浮遊時間および特にコッブ(Cobb)法
吸水度)の優れた紙が製造できることである。この利点
は表面サイズの場合にも当てはまり、サイズ剤および歩
留り向上剤の少量の表面塗布量で優れたサイズ効果が達
成される。特に、塗布量が少なくてすむことは高速作業
を可能にし、たとえば、90乃至110℃の乾燥温度で
約20乃至40秒乾燥処理するだけで良好な表面サイズ
が達成される。また、本発明の方法で内面サイズされた
紙は優れた機械特性を有する。すなわち、強度、特に引
裂き強さが優れている。内面サイジングの場合も表面サ
イジングの場合も、本発明の方法によれば優秀な再現性
が保証される。さらに、特に内面サイジングの場合は、
砕木パルプまたは故紙含有繊維質懸濁液も加工可能であ
る。さらに、本発明により使用されるサイズ剤は各種の
填料、たとえば、チョークおよび前記の各種添加物と親
和性があり、有利である。
【0034】さらにまた、本発明によるサイズ剤および
歩留り向上剤は製紙工業で常用の助剤たとえば染料、ピ
グメント、結合剤、特に蛍光増白剤およびその他の添加
剤と良好な親和性を有する。しかも、本サイズ剤および
歩留り向上剤は入手容易であり、価格的にも有利であっ
てしかも所望されない泡の発生の傾向がない。サイズ紙
の白色度は本発明のサイジングによって実質的に影響さ
れず、むしろ内面サイズの場合も、表面サイズの場合
も、紙の白色度は向上される場合が多い。特に大きな利
点は本発明に従った上記種類のサイズ剤分散物が一般に
予想を超えた高い貯蔵安定性を有していることである。
【0035】以下に本発明を説明するための製造例と実
施例を示す。これらの例中の部およびパーセントはいず
れも重量基準である。サイズ剤としての公知化合物の製造 製造例A 無水フタル酸14.8部(0.1モル)と平均分子量5
00の工業的ジステアリルアミン[アルミーン(ARM
EEN(商標)2HT]50部(0.1モル)との混合
物を95℃まで加熱し、そして攪拌しながらこの温度に
2時間半保持する。透明な溶融物が生じる。つぎにこの
反応混合物をさらに140℃まで加熱し、そして攪拌し
ながらこの温度に5時間保持する。冷却後、白色粉末と
して実質的に式(4)に相当する化合物44部が得られ
る。融点42−45℃。 酸価:100。
【0036】製造例B 製造例Aに記載した工業的ジステアリルアミン25部
(0.05モル)を200部のトルエンに溶解し、この
溶液に50℃で30分かけてトルエン70部中コハク酸
無水物5部(0.05モル)の溶液を加える。この際、
反応混合物の温度が自発的に61℃まで上昇する。この
反応混合物をさらに65℃まで加熱し、そして攪拌しな
がらこの温度に3時間保持する。ついで、その反応混合
物を20℃まで冷却し、そして16時間放置する。この
後、溶剤を減圧蒸留して除去する。実質的に式(7)に
相当する化合物29.4部が黄土色粉末として得られ
る。融点40−53℃。酸価92。
【0037】製造例C 無水グルタール酸11.4部と製造例Aに記載した工業
的ジステアリルアミン50.0部(0.1モル)を18
0部のトルエンに溶解する。この溶液を約111℃の還
流温度まで加熱し、そして攪拌しながらこの温度に3時
間半保持する。ついで溶剤を減圧蒸留して除去する。し
かして、黄土色粉末として実質的に式(8)に相当する
化合物60.0部を得る。融点49−54℃。酸価10
2。
【0038】製造例D 無水マレイン酸19.6部(0.2モル)を150部の
クロロホルムに溶解した溶液に、クロロホルム300部
に製造例Aに記載した工業的ジステアリルアミン100
部(0.2モル)を溶解した溶液を40分間で添加す
る。この際、反応混合物の温度が自発的に38℃まで上
がる。この反応混合物をさらに45℃まで加熱し、そし
て攪拌しながらこの温度に1時間保持する。ついで溶剤
を減圧蒸留し除く。白色粉末として実質的に式(9)に
相当する化合物115部が得られる。融点48−53
℃。酸価96。
【0039】サイズ剤としての新規化合物の製造例 実施例1 無水トリメリト酸9.6部(0.05モル)と製造例A
に記載したジステアリルアミン25部(0.05モル)
を180部のキシレン混合物に溶解し、この溶液を約1
45℃の還流温度まで加熱し、そして攪拌しながらこの
温度に32時間保持する。この後、溶剤を減圧蒸留して
除去する。淡褐色の、ねばねばしたワックス状の生成物
として実質的に式(5)に相当する化合物33部が得ら
れる。融点18−24℃。酸価168。
【0040】実施例2 製造例Aに記載した工業的ジステアリルアミン50部
(0.1モル)をトルエン150部に溶解し、そしてこ
の溶液にクエン酸−水和物21部(0.1モル)を加え
る。添加後、約111℃の還流温度まで加熱する。この
際、反応によって遊離してくる水を水分離器で反応混合
物から分離する。これを約17時間続ける。ついで、溶
剤を減圧蒸留によって除去する。淡褐色のペーストとし
て実質的に式(6)に相当する化合物75部を得る。酸
価159。
【0041】実施例3 前記製造例Cと同様に操作を実施した。ただし今回は無
水イタコン酸11.2部(0.1モル)を使用した(無
水グルタール酸11.4部を代えて)。褐色粉末として
実質的に式(10)に相当する化合物60部が得られ
た。融点39−40℃。酸価88。
【0042】実施例4 前記製造例Cと同様に操作を実施した。しかし今回は無
水グルタール酸11.4部に代えて無水シトラコン酸1
1.2部(0.1モル)を使用した。淡褐色粉末として
実質的に式(11)に相当する化合物60部が得られ
た。融点35−38℃。酸価85。
【0043】使用実施例 実施例5−8 漂白ぶな硫酸塩パルプと松硫酸塩パルプとを1:1−重
量比で混合して10゜dH(ドイツ硬度)の水に懸濁し
て、ショッパー・リグラーろ水度が35゜そして固形分
が0.5%のパルプ液を調製した。この繊維質懸濁液に
填料としてチョーク20%を添加し、そしてつぎに微細
パルプ繊維を保持するための助剤としてプレコール(P
RECOL(商標)]292[分子量>1.107 の陽
イオン性ポリアクリルアミド]0.01%を添加した。
この際、繊維質懸濁液のpHは後記の表Iに示した数値
に調製された。なお、助剤および填料の添加量は乾燥物
ベースであり、繊維質懸濁液の固形分に対する%値であ
る。サイズ剤調合物をつぎのようにして準備した。すな
わち、粉末形状の、表に記載したサイズ剤7%を歩留り
向上剤としてのポリミン[POLYMIN(商標)]P
(分子量10000乃至100000のポリエチレンイ
ミン)3.5%と共に、脱イオン水および直径2mmの
ガラス玉の存在下で、室温(15乃至25℃)において
攪拌した。これによって得られた分散物は注入可能であ
り、均質かつ貯蔵安定であった。なお、サイズ剤および
歩留り向上剤の量は乾燥分ベースであり、調合物の全量
に対する%値である。上記により準備されたサイズ剤と
歩留り向上剤との水性調合物を上記の繊維質懸濁液に、
その繊維質懸濁液の固形分に対するサイズ剤の乾燥分の
割合が0.5%となるように添加した。引続いてその繊
維質懸濁液からフランス、グルノーブル所在のAlliman
d 社製の実験用抄紙機“Formette Dynamique”を使用
して抄紙を実施した。130℃で3分間乾燥して秤量が
80g/m2の紙が得られた。得られた紙の両面、すな
わち抄紙網側の面とその反対側の面の両方を、そのサイ
ズ特性について試験した。この目的のために、ドイツ工
業規格、DIN53,132に従った30秒間のコッブ
の吸水度(WA Cobb30)を測定した。130℃で乾燥
直後および23℃かつ50%の相対湿度で1日貯蔵後の
網側面(SSという)およびその反対側面(OSとい
う)のWA Cobb30測定結果(単位はg/m2)を表Iに
示す。吸水度が小さいほどその紙のサイジングが良好で
あることを意味する。100以上のWA Cobb30値は紙
のサイジングが全く不満足であったことを示す。
【表I】
上記実施例で使用されたポリミン[POLYMIN(商
標)]Pの代わりに陽イオン性歩留り向上剤として下記
の物質を使用した場合にも上記と同様な結果がそれぞれ
得られた; カト[CATO(商標)]110: これは第4アンモ
ニウム基を含有するプロピレンオキシドで変性された陽
イオン変性でんぷんであり、蒸留水中25%懸濁液の2
0℃でのpHは4.2乃至4.6である。 ポサミル[POSAMYL(商標)]E7: これは窒
素分が0.4%の陽イオン変性でんぷんである。トリメ
チルグリシジル塩化アンモニウムで陽イオン変性され
た、窒素分が1.3%の天然じゃがいもでんぷん。 ジシアンジアミドとトリエチレンテトラミンとの縮合物
をさらにエピクロルヒドリンと反応させた化合物: こ
れは、たとえば、西独公開明細書第2,710,061
号の実施例2によって製造される。 ジエチレンジアミンとアジピン酸との反応生成物とエピ
クロルヒドリンとの付加物: これはたとえば英国特許
第865,727号明細書の実施例1によって製造され
る。 ジシアンジアミド、ホルムアミド、塩化アンモニウムお
よびエチレンジアミンからの反応生成物: これはたと
えば米国特許第3,491,064号明細書の実施例1
によって製造される。 レタミノール[RETAMINOL(商標)]K: こ
れは分子量が約20000乃至40000のポリエチレ
ンイミンである。 上記した各種歩留り向上剤の混合物の使用も考慮され
る。よりよい結果を得るためには必要により分散剤、特
にホルムアルデヒドとナフタリンスルホン酸との縮合生
成物またはカルボキシメチルセルロースを添加するのが
有利である。上記の結果に対して、製造例A、B、C、
またはDによるサイズ剤または実施例4のサイズ剤を歩
留り向上剤なしで使用した場合、または上記種類の歩留
り向上剤をサイズ剤なしで使用した場合にはCobb 値が
150乃至200のきわめて悪いサイズ結果が得られ
た。
【0044】実施例10−15 実施例5乃至9と同様に操作を実施した。ただし、今回
はサイズ剤と歩留り向上剤とを別々に繊維質懸濁液に添
加した。サイズ剤は表IIに示したサイズ剤調合物にし
て使用した。すなわち、粉末形状の表に記載した量
(%)のサイズ剤を室温(15−25℃)で、水および
ガラス玉の存在下で5%のアンモニウム溶液を加えて攪
拌して自己乳化性、注入可能な均質かつ貯蔵安定なエマ
ルジョンとした。これによって表IIに示したサイズ剤
調合物を得た。これらはさらに希釈可能である。表中の
Val%は使用したサイズ剤の存在する酸性基の数を基
準とした100当量に対するアンモニアの当量数を意味
する。歩留り向上剤としてのポリミン[POLYMIN
(商標)]Pを表に記載した量(乾燥物質として)最初
に添加し、その添加10秒後に繊維質懸濁液にサイズ剤
を表に記載した量(乾燥物質として)を添加した。な
お、サイズ剤および歩留り向上剤の添加量は繊維質懸濁
液の固形分に対する値である。得られたサイジングの結
果を同じく表IIに示す。
【表II】
【0045】サイズ剤の調合物に10乃至300Val
%のアンモニアまたは水酸化ナトリウム(5%水溶液と
して)を使用した場合にも表IIに示した結果と同様な
好結果が得られた。繊維質懸濁液に最初サイズ剤を、そ
して10秒後に歩留り向上剤を添加した場合にも同様な
結果が得られた。パーコール[PERCOL(商標)]
292の添加を止めた場合にも同様であった。また、填
料としてチョークの代わりにタルクを使用した場合にも
同様な結果が得られた。砕木パルプ含有繊維質懸濁液を
使用した場合にも良好なサイジング結果が得られた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ヒューバート マインデル スイス国,リーヘン 4125,コルフェルト ストラーセ 77 (72)発明者 ペーター ローリンガー スイス国,シェーネンブーフ 4124,ゼク スユッカーテンストラーセ 1

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸の形または塩の形で存在する下記式 【化1】 (式中、D4は酸の形または塩の形で存在する式 【化2】 の二価の基、または式 【化3】 の二価の基、そしてR1およびR2はそれぞれ互いに独立
    的に6乃至22個の炭素原子を有するアルキルまたはア
    ルケニルである)の化合物。
  2. 【請求項2】 D4が、酸の形または塩の形で存在する
    式 【化4】 の二価の基である請求項1に記載の化合物。
  3. 【請求項3】 R1およびR2が、それぞれ互いに独立的
    に11乃至22個、好ましくは16乃至20個の炭素原
    子を有するアルキルまたはアルケニルである請求項1に
    記載の化合物。
  4. 【請求項4】 酸の形または塩の形で存在する下記式 【化5】 (式中、D4は酸の形または塩の形で存在する式 【化6】 の二価の基、または式 【化7】 の二価の基、そしてR1およびR2はそれぞれ互いに独立
    的に6乃至22個の炭素原子を有するアルキルまたはア
    ルケニルである)の化合物の製造方法において、式 【化8】 (式中、R1とR2とはそれぞれ6乃至22個の炭素原子
    を有するアルキルまたはアルケニルである)のアミンを
    無水トリメリト酸、クエン酸、無水イタコン酸または無
    水シトラコン酸反応させることを特徴とする方法。
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