JPH0820547A - 1、3−シクロヘキサジエンの製造方法 - Google Patents

1、3−シクロヘキサジエンの製造方法

Info

Publication number
JPH0820547A
JPH0820547A JP6154940A JP15494094A JPH0820547A JP H0820547 A JPH0820547 A JP H0820547A JP 6154940 A JP6154940 A JP 6154940A JP 15494094 A JP15494094 A JP 15494094A JP H0820547 A JPH0820547 A JP H0820547A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cyclohexene
catalyst
cyclohexadiene
reaction
nitrous oxide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6154940A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3950486B2 (ja
Inventor
Hidenori Hinako
英範 日名子
Hiroshi Ishida
浩 石田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP15494094A priority Critical patent/JP3950486B2/ja
Publication of JPH0820547A publication Critical patent/JPH0820547A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3950486B2 publication Critical patent/JP3950486B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

Landscapes

  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 1、3−シクロヘキサジエンを製造するにあ
たり、シクロヘキセンと亜酸化窒素を気相で反応させる
ことを特徴とする1、3ーシクロヘキサジエンの製造方
法。 【効果】 本発明の方法を用いるとシクロヘキセンと亜
酸化窒素を気相で反応させることによって1、3ーシク
ロヘキサジエンを製造することが可能である。シクロヘ
キセンと酸素を反応させる場合に比べて、大量の不活性
ガス等の希釈も不要であり、またより安全操業が可能で
ある。このことは、工業的に実施する上で非常に有利と
なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、1、3ーシクロヘキサ
ジエンを製造するにあたり、シクロヘキセンと亜酸化窒
素を気相で反応させることを特徴とする1、3ーシクロ
ヘキサジエンの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】亜酸化窒素はシクロヘキサノールを硝酸
酸化し、アジピン酸を製造する工程等に於いて発生する
が、亜酸化窒素は地球規模的な環境破壊物質であるため
これを分解して排出することが要求されている。これを
分解処理するためには、分解するための設備やエネルギ
ーが必要となる。一方、亜酸化窒素を酸化剤として用い
てある出発原料から有用な生成物を製造することができ
れば、亜酸化窒素を排出することなく、しかも工業上有
用な物質を製造する方法として有用である。
【0003】シクロヘキセンはシクロヘキサノール、シ
クロヘキサノン、シクロヘキセンオキサイド、1、3ー
シクロヘキサジエン等の原料であり、工業上の重要な中
間体である。シクロヘキセンと亜酸化窒素を反応させる
方法は1950年代にBUCKLEY、L.H.らによ
って報告されている(J.of Chemical S
ociety 2999(1951))。この反応は3
00℃、500atmの条件でオートクレーブ中で2時
間行われ、収率は明確でないが蒸留後の留分として、沸
点90℃以下の原料回収分として仕込みに対して9重量
%、90℃から153℃の留分として仕込みに対して5
重量%、シクロヘキサノンを含む沸点153℃から15
6℃の留分として仕込みに対して58重量%、それ以上
の高沸物として仕込みに対して28重量%得ている。
【0004】またシクロヘキセンから1、3ーシクロヘ
キサジエンを製造する方法として、シクロヘキセンと酸
素から触媒存在下に気相流通系で反応させる方法が、ソ
連特許1074853A号において提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】BUCKLEY、L.
H.らが行ったシクロヘキセンと亜酸化窒素との反応で
は、反応条件の過酷さに加え、シクロヘキサノンを約5
8重量%という収率で得ているものの、1、3ーシクロ
ヘキサジエンは得ていない。一方、ソ連特許10748
53A号の、シクロヘキセンと酸素を触媒存在下に気相
流通系で反応させて1、3ーシクロヘキサジエンを製造
する方法においては、酸素を用いる酸化脱水素反応であ
るために、シクロヘキセンの爆発限界による制約に加
え、反応によって水素が生成するが水素の爆発限界は4
%から75%と広いために、大量の窒素で希釈するなど
安全操業上からくる大きな制約がある。
【0006】シクロヘキセンから酸素を用いずに1、3
−シクロヘキサジエンを製造することができれば大量の
希釈剤も不要であり、またより安全操業も可能となる。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決するために鋭意検討した結果、驚くべきことに
本発明の目的を達成できることを見いだした。すなわち
本発明は、1、3ーシクロヘキサジエンを製造するにあ
たり、シクロヘキセンと亜酸化窒素を気相で反応させる
ことを特徴とする1、3ーシクロヘキサジエンの製造方
法である。
【0008】また本発明の方法においては触媒を用いな
くてもよいが、好ましくは触媒存在下に反応させること
である。1、3ーシクロヘキサジエンは、重合体、共重
合体、オリゴマー、エポキシ樹脂の硬化剤を得るための
モノマーである。また、重要な有機化合物の合成のため
の原料となる。反応機構の詳細は明かではないが、亜酸
化窒素による酸化脱水素であると考えられる。この機構
で1、3ーシクロヘキサジエンが生成し、ベンゼンも生
成する。また条件によっては酸素原子の付加によってシ
クロヘキサノンも生成する。
【0009】本発明における触媒の種類としては、有機
化合物の酸化反応および酸化脱水素反応、脱水素反応に
一般的に使用されるものであれば特に制限はない。すな
わち、IA属、IIA属、IIIA属、IVA属、VA
属、VIA属、VIIA属、VIII属、IB属、II
B属、IIIB属、IVB属、VB属、VIB属の1種
類または2種類以上の酸化物または複合酸化物、および
VIII属、IB属の1種類または2種類以上の金属、
およびIA属、IIA属、IIIA属、IVA属、VA
属、VIA属、VIIA属、VIII属、IB属、II
B属、IIIB属、IVB属、VB属、VIB属の1種
類または2種類以上の酸化物または複合酸化物とVII
I属、IB属の1種類または2種類以上の金属との混合
物を挙げることができる。例えば、触媒講座7巻基本工
業触媒反応(講談社)、反応別実用触媒(化学工業
社)、触媒(21巻、409、1979年)等において
公知にされているものが使用できる。具体例で示せば、
パラフィン系炭化水素の脱水素および酸化脱水素触媒と
してMo−Bi系、またはMo−Bi−Cr系、または
Cr23(17重量%)−K2O(2重量%)/Al2
3系、またはPd/Al23系、またはMoO3/SiO
2系、またはZnO/SiO2系、またはCo/MgO
系、またはMgO/SiO2系、またはNi−Cr系、
またはNi−Si系、またはMo−Co系、またはNi
−Sn−P−K系、またはRu(0.3重量%)/Al
23系、またはMo−V−Nb/Al23系、またはF
e−Co−Ni−Cu(5重量%)系、Cr23−Pb
/Al23系等を、またオレフィンの脱水素および酸化
脱水素触媒としてMoO3−Bi23系、またはUO3
Sb24系、またはSnO2−Sb24系、またはSb2
4−Fe23系、またはSnO2−P25系、またはZ
nCrFeO4系、またはPd/活性炭系、またはPd
/Al23系、またはCa8Ni(PO46、またはC
23/Al23系、またはFe23、またはSr−N
i−P系、またはMo12Cr0.50.1Ni2.5Co4.5
3BiOX、またはPt/Al23系、またはV25
Al23系等を、またエチルベンゼンの脱水素および酸
化脱水素触媒としてFe−K系、またはFe−K−Cr
−V−Co−Ce−Mo系、またはMn−Fe−Cr−
V−K系、またはCa−Ni−P−Cr系、またはTi
2、またはBi−U系、またはBi−V系、またはB
i−Cr系、またはMo−Sn系、またはNi−W系、
またはSn−P系、またはAl−Na系、またはAl−
P系等を、またメタンの酸化触媒としてMoO3/Si
2系、またはMgO/SiO2系等を、またエチレンの
酸化触媒としてAg/Al23系、Ag/SiO2系等
を、またプロピレンの酸化触媒としてMo−Bi−Fe
−Co−Ni−P系、またはMo−Bi−P−Fe系、
またはMo−Te−Co系、またはMo−Te−Cu
系、またはMo−As−Sn系、またはMo−V−Fe
−Sb系、またはFe−As/Al23系、またはW−
Bi−Co−Te/SiO2系、またはMo−Sn−C
o−Te系、またはMo−P/SiC系、またはMo−
V/SiO2系またはV−P−As系、またはV−P−
Sb系、またはV−P−Sn/SiO2系またはMo−
V−P系、またはMo−Te−Ni系、またはMo−R
e−Te−Ni系、またはMo−Bi−P−B−Fe
系、またはCo−P系、またはMo−Sn−Sb−P−
B系、またはMo−Fe−Te−P/SiO2−Al2
3系または、V−P−Co/アランダム系、またはSb
−U系、またはSb−S−U系またはMo−Te−Co
系、またはMo−W−Te−Sn−Co系、またはMo
−Ni−Mn系、またはMo−V−As/SiO2系、
またはCu2O(1.43重量%)/SiC系、または
CuO−Se/SiO2系等を、またノルマル−1−ブ
テンおよびノルマル−2−ブテン酸化触媒としてV25
−P25系、またはMoO3−CoO系、またはMoO3
−CoO−V25−Na2O系、またはV25−MoO3
系、またはV25−WO3系、またはV25−Mo3−T
iO2系、またはV25−MoO3−CoO系、またはV
−P−Sb系、またはV−P−Ti系、またはV−P−
Cr系、またはV−P−Co系、またはV−P−Ni
系、またはV−P−Zn系、またはV−P−Zr系、ま
たはV−P−Sn系、またはV−P−Bi系、またはV
−P−Th系、またはV−P−Cu系、またはV25
25−Li 3PO4系、またはV25−P25−Fe2
3−Li2O/Al23系、またはV25−P25−W
3−Fe23/TiO2系、またはV25−P25−W
3/TiO2系等を、またベンゼン酸化触媒として、M
oO3、またはV25、またはWO3、またはV25−M
oO3系、またはV25−WO3系、またはV25−Mo
3−Na2SnO3−SnO2−CeSO4−TiSO4
UO2系、またはV25−MoO3−P25−Na2O−
ZnO系、またはV25−MoO3−P25−Na2O−
CuO系、またはV25−MoO3−P25−Na2O−
Bi23系、またはV25−MoO3−P25−Na2
−CoO系、またはV25−MoO3−P25−Na2
−NiO系、またはV25−MoO3−P25−Na2
−TiO2系、またはV25−MoO3−P25−Na2
O−CaO系、またはV25−MoO3−P25−Na2
O−FeO系、またはV25−WO3−P25−Na2
−MgO系、またはV25−WO3−P25−Na2O−
CaO系、またはV25−WO3−P25−Na2O−Z
nO系、またはV25−WO3−P25−Na2O−Ti
2系、またはV25−WO3−P25−Na2O−Mn
2系、またはV25−WO3−P25−Na2O−Co
O系、またはV25−WO3−P25−Na 2O−NiO
系、またはV25−MoO3−P25−Na2O−Ag2
O系、またはV25−MoO3−UO2−Ag2O−Ag3
PO4系、またはV25−MoO3−SiO2−Li3PO
4系、またはV25−K2SO4系、またはV25−Mo
3−SnO2系等を、またナフタレン酸化触媒としてV
25、またはV25−P25系、またはV25−P25
−TiO2系、またはV25−SnO2系、またはV25
−ZrO2系、またはV25−TiO2系、またはV25
−K2SnO3系、またはV25−K2SnO3−TiOS
4系、またはV25−K2SnO3−CeSO4系、また
はV25−Fe2(SO43−MnSO4−SiO2系、
またはV25−TlO系、またはV25−K2SO4−S
iO2系、またはV25−K2SO4−TiO2系、または
25−K2SO4−(NH42SO4−P25−SiO2
系、またはV25−K2SO4−CdO−SiO2系、ま
たキシレン酸化触媒として、V2 5、またはV25−M
oO3−TiO2系、またはV25−MoO3−UO2−A
gNO3−Ag3PO4系、またはV25−Sb25−K2
SO4系、またはV25−Sb25−K2SO4−SnO2
系、またはV25−Nb25系、またはV25−MoO
3−P25−Na2O−ZnO系、またはV25−MoO
3−P25−Na2O−TiO2系、またはV25−Mo
3−P25−Na2O−WO3系、またはV 25−Mo
3−P25−Na2O−SrO系、またはV25−WO
3−P25−Na2O−K2SO4系、またはV25−WO
3−P25−Na2O−TiO2−K2SO4系、またはV2
5−WO3−P25−Na2O−ZrO2−K2SO4系、
またはV25−WO3−P25−Na2O−SrO−K2
SO4系、またはV25−WO 3−P25−Na2O−M
nO2−K2SO4系、またはV25−ZrO2−Tb47
系、またはV25−ZrO2−Pr23系、またはV2
5−CrO3系、またはV 25−Cr23−GeO2系、
またプロピレンのアンモ酸化触媒としてMo−Bi系、
またはMo−Bi−P系、またはMo−Bi−Sb系、
またはMo−Bi−V系、またはMo−Bi−As系、
またはMo−Bi−Ce系、またはMo−Bi−B系、
またはMo−Bi−Zr系、またはMo−Bi−Ti
系、またはMo−Bi−P−Co−B系、Mo−Bi−
Fe−Co−Na−P系、またはMo−Bi−Fe−N
i−Mg−Co−P−Tl系、またはMo−Bi−Fe
−Co−W−Tl系、またはMo−Bi−Ce−Fe−
Zn−Ni−Cs系、またはMo−Bi−Pb系、また
はMo−Sn−B系、またはMo−Te−Mn−P系、
またはMo−Te−W−P系、またはMo−As−Nb
系、またはSb−U系、またはSb−Sn系、またはS
b−Sn−Mg系、またはSb−Sn−U系、またはB
i−Ce系、またはBi−V−Fe系、またはBi−P
−Fe系、またはBi−W系、またはTe−La系、ま
たはTe−Zr−Zn系、またはV−Sn系等を、また
芳香族アンモオキシデーション触媒として、V25−M
oO3−P25−Al23系、またはV25−SnO2
25−SiO2系、またはV25−Cr23−Al2
3系、またはV25−Sb23−Fe23−K2O−Al
2 3系、またはV25−Sb23−WO3−K2O−Al
23系、またはV25−Sb23−K2O系、またはV2
5−Sb23−Li2O−TiO2系、またはV2 5
Na2O−Al23系、またはV25−As23−K2
4系、またはV25−CoO−Al23系、またはV2
5−NiO−Al23系、またはV25−MnO−A
23系、またはV25−Pt−SiC系、またはV2
5−SeO2−Na2O−TiO2系、またはV25−S
eO2−TiO2系、またはV25−Cr 23−Cs2
−ZrO2系、またはSeO2−SiO2系、Mo−Te
−Se系、またはMo−Cu−P系、B−Al−Cu−
P系、またはNb25−TiO2系、またはNb25
SnO2系、またはFe−Ni−Co−P系、またはF
e−P系等を、またフェノールの酸化触媒としてチタノ
シリケート、またはTiO2等を、またメチラール酸化
触媒としてMo−Fe系、またはMo−Fe−Cr系等
を挙げることができる。
【0010】触媒の調製に際し坦体を用いなくてよい
が、担体を用いる場合は、シリカ、アルミナ、シリカー
アルミナ、ジルコニア、チタニア、マグネシア、活性炭
などが用いられる。これらは任意の割合で触媒に添加す
ることができる。触媒調製法にあたっては、沈澱法、含
浸法、水熱合成法等、従来から知られているいかなる方
法も用いることができる。触媒粒子の大きさおよび形状
は、特に限定する必要はなく、固定床、流動床などの使
用状態に応じてペレット状、粒状など任意の大きさ、お
よび形状に成型して使用することができる。
【0011】亜酸化窒素は純ガスでもよいが、他のガス
で希釈されていてもよい。例えば、窒素、ヘリウム、ア
ルゴン、アンモニア、水等が存在していてもかまわな
い。反応に供給する亜酸化窒素の割合は、通常シクロヘ
キセンに対して、0.1〜10モル倍量以下、特に0.
5〜5モル倍量の範囲が好ましい。なお本反応は通常大
気圧下で実施することができるが、0.1〜10atm
の圧力下で行うこともできる。この反応は300℃〜7
00℃で実施することができ、好ましいのは400℃〜
600℃程度である。温度があまり低いときは反応速度
の低下を招き、またあまり高い場合はクラッキング等に
よる副生生物が多くなるので好ましくない。
【0012】ガス空間速度SVは、通常10〜1000
0hー1、好ましくは100〜4000hー1の範囲であ
る。なお、空間速度と亜酸化窒素分圧を調製するための
希釈剤として、窒素、アルゴン、ヘリウム等の不活性ガ
スを用いることもできる。
【0013】
【実施例】以下、本発明を実施例で説明する。各例にお
いて空間速度SV、転化率、選択率、収率はそれぞれ次
の定義に従う。
【0014】
【数1】
【0015】
【数2】
【0016】
【数3】
【0017】
【数4】
【0018】ここで充填層容積とは、触媒を充填してあ
る場合は触媒層容積、無触媒の場合はラシヒリング層の
容積である。
【0019】
【実施例1】43重量%のシリカに担持した組成式がV
0.42Sb10.49で示される触媒組成物を次のようにし
て製造した。水50gにアンチモンオキサイド6.0g
とメタバナジン酸アンモニウム2.4gを懸濁させ、オ
ルトリン酸2.4gを添加し7時間還流させた。これに
γーシリカを添加しスラリーを調製した。このスラリー
を蒸発乾固させ、110℃で乾燥させた後、得られた粉
体を電気炉で750℃で3時間焼成した。これを圧縮成
型器を用いて成型した後、粉砕し、12〜20メッシュ
に篩分した。
【0020】このようにして得た固体触媒2.2gを直
径20mmの石英リアクターに充填し、反応温度500
℃、空間速度SVを800hー1にしてシクロヘキセン:
亜酸化窒素:窒素=1:2.3:3.5のモル比でガス
を供給し、気相接触反応を行った。反応継続時間は60
min.である。反応生成物の分析はガスクロマトグラ
フィーで行った。シクロヘキセンの転化率は12%で、
1、3ーシクロヘキサジエンに対する選択率は50%で
あった。
【0021】
【実施例2】実施例1で製造した触媒を用いた。反応温
度を400℃とした以外は実施例1と同じである。反応
生成物の分析はガスクロマトグラフィーで行った。シク
ロヘキセンの転化率は7%で、1、3ーシクロヘキサジ
エンに対する選択率は40%であった。
【0022】
【実施例3】MoO3(3重量%)/SiO2で示される
触媒組成物を次のようにして製造した。水500gにモ
リブデン酸アンモニウム・4水和物10gと25重量%
アンモニア水35gを溶解させた。これに粒子径8〜2
0メッシュで細孔径500オングストロームのシリカ2
0gを懸濁させ、25℃で15時間撹拌した後、濾過、
水洗、110℃での乾燥を行った。その後、600℃で
5時間焼成した。このようにして得た固体触媒2.2g
を直径20mmの石英リアクターに充填し、反応温度4
00℃、空間速度SVを2500hー1にしてシクロヘキ
セン:亜酸化窒素:窒素=1:2:3のモル比でガスを
供給し、気相接触反応を行った。反応継続時間は60m
in.である。
【0023】反応生成物の分析はガスクロマトグラフィ
ーで行った。シクロヘキセンの転化率は10%で、1、
3ーシクロヘキサジエンに対する選択率は30%、シク
ロヘキサノンに対する選択率は22%であった。
【0024】
【実施例4】実施例3で製造した触媒を用いた。この固
体触媒2.2gを直径20mmの石英リアクターに充填
し、反応温度400℃、空間速度SVを1000hー1
してシクロヘキセン:亜酸化窒素:アンモニア=1:
2.5:5のモル比でガスを供給し、気相接触反応を行
った。
【0025】反応生成物の分析はガスクロマトグラフィ
ーで行った。シクロヘキセンの転化率は8%で、1、3
ーシクロヘキサジエンに対する選択率は50%であっ
た。
【0026】
【実施例5】チタノシリケ−トを圧縮成型器を用いて成
型した後、粉砕し、12〜20メッシュに篩分した。こ
の2.2gを直径20mmの石英リアクターに充填し、
反応温度400℃、空間速度SVを800hー1にしてシ
クロヘキセン:亜酸化窒素:窒素=1:2.3:3.5
のモル比でガスを供給し、気相接触反応を行った。反応
継続時間は60min.である。
【0027】反応生成物の分析はガスクロマトグラフィ
ーで行った。シクロヘキセンの転化率は3%で、1、3
ーシクロヘキサジエンに対する選択率は60%であっ
た。
【0028】
【実施例6】実施例5の触媒を用いた。反応温度を50
0℃とした以外は実施例5と同じである。反応生成物の
分析はガスクロマトグラフィーで行った。シクロヘキセ
ンの転化率は25%で、1、3ーシクロヘキサジエンに
対する選択率は21%であった。
【0029】
【実施例7】組成式がMo1.75Fe0.75Cr0.25で示さ
れる触媒組成物を次のようにして製造した。水1000
gにモリブデン酸アンモニウム・4水和物93.3gを
溶解させた溶液と、水250gに硝酸鉄・9水和物9
1.6gと硝酸クロム・9水和物30.5gを溶解させ
た溶液を混合し、強撹拌した後蒸発乾固させた。これを
500℃で2時間焼成した。これを圧縮成型器を用いて
成型した後、粉砕し、12〜20メッシュに篩分した。
【0030】この様にして得た固体触媒2.2gを直径
20mmの石英リアクターに充填し、反応温度400
℃、空間速度SVを2500hー1にしてシクロヘキセ
ン:亜酸化窒素:窒素=1:2.3:3.5のモル比で
ガスを供給し、気相接触反応を行った。反応継続時間は
60min.である。反応生成物の分析はガスクロマト
グラフィーで行った。シクロヘキセンの転化率は13%
で、1、3ーシクロヘキサジエンに対する選択率は38
%であった。
【0031】
【実施例8】50重量%のシリカに担持した組成式がM
12Bi2.0Ce0.5Fe3.0Zn2.0Ni3.0Cs0.1で示
される触媒組成物を次のようにして製造した。30重量
%のシリカを含むシリカゾル1666.7gをとり、1
7.9重量%の硝酸360.7gに硝酸ビスマス・5水
和物、38.0gの硝酸セリウム・6水和物、209.
9gの硝酸鉄・9水和物、151.1gの硝酸ニッケル
・6水和物、および3.4gの硝酸セシウムを溶解させ
た液を加え、最後に水732gに365.9gのパラモ
リブデン酸アンモニウム・4水和物を溶解させた液を加
えた。ここに得られた原料スラリーを並流式の噴霧乾燥
器に送り、約200℃で乾燥させた。スラリーの噴霧化
は乾燥器上部中央に設置された皿型回転子を備えた噴霧
乾燥装置を用いて行った。得られた粉体を電気炉で40
0℃で1時間の前焼成の後、610℃で2時間焼成して
触媒を得た。
【0032】この様にして得た固体触媒2.2gを直径
20mmの石英リアクターに充填し、反応温度400
℃、空間速度SVを800hー1にしてシクロヘキセン:
亜酸化窒素:窒素=1:2.3:3.5のモル比でガス
を供給し、気相接触反応を行った。反応継続時間は60
min.である。反応生成物の分析はガスクロマトグラ
フィーで行った。シクロヘキセンの転化率は10%で、
1、3ーシクロヘキサジエンに対する選択率は44%で
あった。
【0033】
【実施例9】実施例8の触媒を用いた。反応温度を50
0℃とした以外は実施例8と同じである。反応生成物の
分析はガスクロマトグラフィーで行った。シクロヘキセ
ンの転化率は34%で、1、3ーシクロヘキサジエンに
対する選択率は17%であった。
【0034】
【実施例10】石英リアクター中に磁製のラシヒリング
のみを充填し、反応温度400℃、空間速度SVを80
0hー1にしてシクロヘキセン:亜酸化窒素:窒素=1:
2.3:3.5のモル比でガスを供給し、気相接触反応
を行った。反応継続時間は60min.である。
【0035】反応生成物の分析はガスクロマトグラフィ
ーで行った。シクロヘキセンの転化率は1.5%で、
1、3ーシクロヘキサジエンに対する選択率は60%で
あった。
【0036】
【実施例11】反応温度を500℃とした以外は実施例
10と同じである。反応生成物の分析はガスクロマトグ
ラフィーで行った。シクロヘキセンの転化率は6%で、
1、3ーシクロヘキサジエンに対する選択率は33%で
あった。
【0037】
【発明の効果】本発明の方法を用いるとシクロヘキセン
と亜酸化窒素を気相で反応させることによって1、3ー
シクロヘキサジエンを製造することが可能である。シク
ロヘキセンと酸素を反応させる場合に比べて、大量の不
活性ガス等の希釈も不要であり、またより安全操業が可
能である。このことは、工業的に実施する上で非常に有
利となる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 5/42 // C07B 61/00 300

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1、3ーシクロヘキサジエンを製造する
    にあたり、シクロヘキセンと亜酸化窒素を気相で反応さ
    せることを特徴とする1、3ーシクロヘキサジエンの製
    造方法。
  2. 【請求項2】 触媒存在下に反応させることを特徴とす
    る請求項1に記載の方法。
JP15494094A 1994-07-06 1994-07-06 1、3−シクロヘキサジエンの製造方法 Expired - Fee Related JP3950486B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15494094A JP3950486B2 (ja) 1994-07-06 1994-07-06 1、3−シクロヘキサジエンの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15494094A JP3950486B2 (ja) 1994-07-06 1994-07-06 1、3−シクロヘキサジエンの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0820547A true JPH0820547A (ja) 1996-01-23
JP3950486B2 JP3950486B2 (ja) 2007-08-01

Family

ID=15595263

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15494094A Expired - Fee Related JP3950486B2 (ja) 1994-07-06 1994-07-06 1、3−シクロヘキサジエンの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3950486B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001031595A (ja) * 1999-07-15 2001-02-06 Asahi Chem Ind Co Ltd 1,3−シクロアルカジエンの製造法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001031595A (ja) * 1999-07-15 2001-02-06 Asahi Chem Ind Co Ltd 1,3−シクロアルカジエンの製造法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3950486B2 (ja) 2007-08-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0529853B1 (en) Catalyst and process for producing nitriles
JP5529547B2 (ja) アルカンおよび/またはアルケンの有益な酸素化物への選択的酸化
US11691130B2 (en) Catalyst for ethane ODH
KR100786051B1 (ko) 아크릴로니트릴 제조용 개선된 촉매
KR20010031245A (ko) 프로판의 아크롤레인 및(또는) 아크릴산으로의 불균질촉매화 기상산화 방법
US3173957A (en) Process for the preparation of acrolein
JP3497558B2 (ja) アンモ酸化用触媒組成物及びこれを用いたアクリロニトリルまたはメタクリロニトリルの製造方法
EP0393895B1 (en) Silicometallate molecular sieves and their use as catalysts in oxidation of alkanes
JPH1057813A (ja) 複合金属酸化物触媒の製造方法、及び該触媒を用いるアクリル酸の製造方法
JPS6352612B2 (ja)
KR20120038933A (ko) 암모산화 촉매 및 그것을 이용한 니트릴 화합물의 제조 방법
JPS5820944B2 (ja) プロピレンの飾媒酸化によるアクロレインの製法
JPH09316023A (ja) (メタ)アクリル酸の製造方法
US6114274A (en) Preparation of aliphatic carboxylic acids in the presence of heteropolyacid catalysts
RU2400298C2 (ru) Катализатор окисления
JPH1043595A (ja) アンモ酸化用触媒組成物
JPH1036311A (ja) α,β−不飽和カルボン酸の製造方法
JPH0820547A (ja) 1、3−シクロヘキサジエンの製造方法
KR20030036171A (ko) 저 올레핀을 불포화 알데히드로 산화하기 위한 촉매, 그제조방법 및 그 이용
US6433229B1 (en) Method of producing cyclic, α, β-unsaturated ketones
JPH05208136A (ja) アルカンよりニトリルを製造するための触媒
EP0205317B1 (en) Process for production of alkenyl substituted aromatic compound
KR20030003262A (ko) 카르복실산을 생성하기 위한 불포화 알데히드용 촉매, 그제조방법 및 그 이용
JP3737028B2 (ja) メチルベンゼン類酸化用触媒及び芳香族アルデヒドの製造方法
JP2520279B2 (ja) アクリロニトリルの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050323

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050906

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070417

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070423

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100427

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100427

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110427

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110427

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120427

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120427

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130427

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees