JPH0820513A - ファフィア酵母粉体を含有する色調化粧料組成物 - Google Patents

ファフィア酵母粉体を含有する色調化粧料組成物

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JPH0820513A
JPH0820513A JP7044193A JP4419395A JPH0820513A JP H0820513 A JPH0820513 A JP H0820513A JP 7044193 A JP7044193 A JP 7044193A JP 4419395 A JP4419395 A JP 4419395A JP H0820513 A JPH0820513 A JP H0820513A
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JP
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yeast
phaffia
cosmetic composition
color
color tone
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JP7044193A
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Sung So
星 蘇
Yong Ki Kim
容 ▲き▼ 金
Do Keun Park
道 根 朴
Yeo Ran Yun
汝 蘭 尹
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PACIFIC CO Ltd
Pacific Corp
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PACIFIC CO Ltd
Pacific Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ファフィア酵母粉体を含有する色調化粧料組
成物を提供する。 【構成】 培養液から分離したファフィア酵母菌体を洗
浄し、高圧蒸気又は紫外線照射によって滅菌した後、噴
霧乾燥して粉体化したファフィア酵母粉体を、組成物総
重量に対して０．１〜５０％の割合で含有する色調化粧
料組成物である。また、本発明で使用可能なファフィア
酵母には、ファフィアロドジマ菌株、そのアスタキサン
チン生産変異株、そのベータカロチン蓄積変異株、その
白色カロチノイド系列の色素生成変異株などが含まれ
る。 【効果】 本発明の色調化粧料組成物は、ファフィア酵
母粉体の有効成分をそのまま利用するので、従来の技術
とは異なり、酵母菌体を前処理する工程をふまず製造で
き、かつ、化粧料の色感表現、使用感、浸み広がりの具
合、密着感及び持続性などの特性が抜き出ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、色調化粧料組成物に関
し、より詳しくは、ファフィア(Phaffia) 酵母粉体を含
有する色調化粧料組成物に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】ファフィア酵母は、他の酵母とは異なり
脂質を多く含み、特に、その脂質の構成は不飽和脂肪酸
が主である。また、抗酸化力が優れている色素であるア
スタキサンチン(Astaxanthin) を多く含有する。ファフ
ィア酵母は、このピンク色素であるアスタキサンチンを
含有するので、通常、赤い酵母(Red Yeast) と称せられ
る。
【０００３】従来、酵母が色調化粧料組成物として使用
された例としては、酵母多糖体粉末を多く含む化粧料組
成物を挙げることができる。この化粧料組成物に用いら
れた多糖体粉末は、パン酵母であるサッカロマイセスセ
レビシエ(Saccharomyces cerevisiae)から細胞内の成分
を除去し、細胞壁成分だけを利用してつくられたもので
あり、色調化粧料に用いられる場合、色感、使用感、広
がり具合などの特性を改良する効果を示す。しかし、酵
母多糖体粉末を化粧料に用いるためには、酵母多糖体粉
末に有機や無機の色素及びシリカを含浸させ、水溶性高
分子をコーティングさせるなど複雑な工程を要するとい
う問題がある。
【０００４】この様な状況下、本発明者らは、上記の複
雑な工程を経ず、酵母の有効成分を化粧料組成物に利用
し得る方法を求めて鋭意研究をした結果、ファフィア酵
母を粉体にして色調化粧料に用いることにより、上記の
ような複雑な前処理工程を経ることなく化粧料に使用で
き、しかも色素沈着防止及び日焼防止効果にも優れ、皮
膚副作用もほとんどなく、色感、使用感、浸み広がり具
合も好適な色素化粧料を提供し得ることを見出し、この
発明を完成した。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、本発明の目
的は、ファフィア酵母粉体を含有する色素化粧料組成物
を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】以下、本発明をより詳細
に説明する。ファフィア酵母は、不飽和脂肪酸の含量が
他の酵母と比べてはるかに高く、抗酸化効果が優れたア
スタキサンチンを多量に含んでいるために、化粧料組成
物の一成分として用いられる場合、細胞内の成分を除去
せずそのまま乾燥し粉体化して使用できる。
【０００７】通常のパン酵母と本発明に使用したファフ
ィア酵母における菌体成分を比較してみたところ、表１
及び表２に示す通りであった。
【０００８】
【表１】
【０００９】
【表２】
【００１０】本発明の化粧料組成物に用いられるファフ
ィア酵母粉体は、通常のファフィア酵母培養法によって
増殖した酵母菌体を、培養液から分離して滅菌した後、
粉末化して作られる。
【００１１】ファフィア酵母を生菌体のまま用いる場合
は、代謝物質を分泌するなど副作用の虞れがあるので、
必ず殺菌する工程が必要である。通常、菌体滅菌に用い
られる１２１℃での高圧蒸気滅菌や放射線照射滅菌を行
うと、菌体は完全に死滅するが、アスタキサンチンやそ
の他の不飽和脂肪酸等は、破壊されずに保存される。
【００１２】死滅した菌体を乾燥すると、乾燥した菌体
が互いに凝り固まり、均一な粒子を製造することが難し
く、また、粒が粗くて使用感が極めて悪くなる。そこ
で、本発明者らはこのような問題点を解決するため、殺
菌された菌体を適切な濃度で、例えば固形分濃度が２０
重量％以下になるように、水に分散させ噴霧乾燥する
と、菌体が凝り固まることなく使用感が優れた原料を得
られることを発見した。本発明においては、このように
噴霧乾燥して得られた菌体をファフィア酵母それ自他と
別するため”ファフィア酵母粉体”と命名した。
【００１３】ファフィア属酵母には、ファフィアロドジ
マ(phaffia rhodozyma) １種があるだけでアメリカ合衆
国標準菌株寄託機関(American Type Culture Collectio
n:ATCC) から分与を受けることができる。本発明におい
ては、ファフィアロドジマＡＴＣＣ２４２０１、２４２
０２、２４２０３、２４２２８、２４２２９、２４２３
０、２４２６１、６６２７０及び６６２７２のうちで、
そのいずれを用いてもかまわないが、アスタキサンチン
含量の多いＡＴＣＣ６６２７２を使うのが最も望まし
い。上記菌株らは、特許の目的で寄託されたものではな
いので、自由に分与を受けることができる。
【００１４】しかし、本発明は、上記菌株に限られるも
のではなく、これから誘導された変異株や野性のものか
ら分離したどのようなファフィアロドジマも用いること
ができる。例えば、上記菌株らのアスタキサンチン生産
変異株、そのベータカロチン蓄積変異株及びその白色カ
ロチノイド系の色素生成変異株などもが挙げられる。
【００１５】このようにして製造されたファフィア酵母
粉体は、通常の色素化粧料に添加して使用することがで
き、その添加量は色素化粧料の剤型や使用目的に従って
異なるが、一般には０．１〜５０重量％、好ましくは１
〜３０重量％の範囲で用いられる。
【００１６】
【実施例】以下、各例に基づいて、本発明をより詳しく
説明するが、本発明はこれらの実施例に制限されるもの
ではない。
【００１７】実施例１ ファフィア酵母粉体の製造（１）：３，０００リットル
容量の酵母槽を利用して、２，０００リットルの酵母麦
芽汁培地(Bacto YM Broth, Difco Laboratories, U. S.
A.)に、４日間培養したファフィアロドジマＡＴＣＣ６
６２７２を２０リットル接種して、培養温度２２℃、攪
拌速度１００ｒｐｍ、通気量ＩＶＶＭの条件で４日間培
養した。
【００１８】培養が終了した後、連続遠心分離機で培養
液を１０，０００×ｇで分離して菌体を回収した。蒸留
水で菌体を洗浄し、更に、遠心分離して菌体を回収して
減圧乾燥し、６ｋｇ−ｒａｙのガンマー線を３時間照射
して滅菌した。滅菌した菌を蒸留水に入れ、１０％懸濁
液をつくった後、噴霧乾燥してファフィア酵母粉体約１
５ｋｇを得た。
【００１９】実施例２ ファフィア酵母粉体の製造（２）：実施例１と同様に培
養してファフィアロドジマ培養液を収得し、培養液が入
っている培養槽に１２１℃の高圧蒸気を流入して１５分
間滅菌を実施し、遠心分離して菌体を回収した。得られ
た菌体に蒸留水を添加して固形分濃度１０重量％の懸濁
液をつくった後、噴霧乾燥してファフィア酵母粉体約１
５ｋｇを得た。
【００２０】製剤例１及び比較製剤例１〜２（コンパク
ト） 下記表３に示した成分８〜１０を５０〜６０℃で加熱し
て溶解し、これに成分１〜７を混合して分散させ、得ら
れた混合物を噴霧し、粉砕して形成した。
【００２１】
【表３】
【００２２】製剤例２及び比較製剤例３（Ｗ／Ｏ型クリ
ームファウンデーション） 下記表４に示した成分１〜７を８５〜９０℃で加熱して
溶解し、その中に成分８〜１２を添加して３０分間攪拌
した。次いで、原料１３を７３℃で加熱しながら原料１
４に混合し、得られた混合物を上で得られた混合物に攪
拌しながら３０分間で添加し、それから３０℃まで冷却
させた。
【００２３】
【表４】
【００２４】製剤例３及び比較製剤例４（リップスティ
ック） 下記表５に示したオイル及びワックス成分を８０〜８５
℃に加熱して溶解させた後、顔料等を３０分間かけて分
散させ脱気した。これに香料を入れて攪拌し、成形型に
注入して成形した。
【００２５】
【表５】
【００２６】上記で製造したコンパクト、Ｗ／Ｏ型クリ
ームファウンデーション、リップスティックに関して、
これらの色感表現、持続性、触感及び化粧の張り具合の
各項目を次の様にして評価した。
【００２７】午前１０時に２０〜３０歳の女性３０名に
本発明の製剤例１〜３の製品を顔面の左部位に塗布し、
比較製剤例１〜４の従来製品を顔面の右部位に塗布し
て、５時間がすぎた午後３時に、色感表現、持続性、使
用感、浸み広がり具合を測定し、気に入るものを選ばせ
てその人数を調べた。実験の正確性を期するため１０日
間繰り返してその平均値を計算した。結果は次の通りで
あった。
【００２８】
【表６】
【００２９】
【表７】
【００３０】
【表８】
【００３１】
【発明の効果】ファフィア酵母粉体を含有する本発明の
色調化粧料組成物は、その色感表現、持続性、使用感及
び浸み広がり具合などの特性において優秀であり、ファ
フィア酵母菌体をそのまま使用することによってファフ
ィア酵母内の有効成分を傷めることなく利用でき、従来
の技術では必要であった複雑な処理工程も要しないとい
う長所を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｃ１２Ｒ 1:645） (72)発明者 朴 道 根 大韓民国京畿道水原市八達區午滿洞、午滿 住公アパート202棟1206號 (72)発明者 尹 汝 蘭 大韓民国京畿道城南市中原區銀杏２洞700 番地103號

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 ファフィア属酵母を滅菌し、これを蒸留
    水に固形分濃度が２０重量％以下になるように懸濁さ
    せ、この懸濁液を噴霧乾燥して形成されたファフィア属
    酵母の粉体を含有することを特徴とする色調化粧料組成
    物。
  2. 【請求項２】 ファフィア属酵母がファフィアロドジマ
    菌株、そのアスタキサンチン生産変異株、そのベータカ
    ロチン蓄積変異株、その白色カロチノイド系列の色素生
    成変異株であることを特徴とする請求項１記載の色調化
    粧料組成物。
  3. 【請求項３】 ファフィア属酵母粉体の含有量が組成物
    総重量の０．１〜５０％であることを特徴とする請求項
    １記載の色調化粧料組成物。
JP7044193A 1994-03-04 1995-03-03 ファフィア酵母粉体を含有する色調化粧料組成物 Pending JPH0820513A (ja)

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KR1019940004186A KR0118776B1 (ko) 1994-03-04 1994-03-04 파피아 효모 분체를 함유하는 색조 화장료 조성물
KR1994-4186 1994-03-04

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FR (1) FR2716802B1 (ja)

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