JPH08204138A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JPH08204138A
JPH08204138A JP2590195A JP2590195A JPH08204138A JP H08204138 A JPH08204138 A JP H08204138A JP 2590195 A JP2590195 A JP 2590195A JP 2590195 A JP2590195 A JP 2590195A JP H08204138 A JPH08204138 A JP H08204138A
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diffusion layer
impurity diffusion
insulating film
semiconductor device
electrode
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JP2590195A
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Hideki Mori
日出樹 森
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 MISキャパシタを有する半導体装置におけ
るMISキャパシタの容量値の電圧依存性を抑制する。 【構成】 n+ 型不純物拡散層5からなる下部電極とS
3 4 膜8からなる絶縁膜とAl電極9からなる上部
電極とによりMISキャパシタC1 を形成し、p+ 型不
純物拡散層6からなる下部電極とSi3 4 膜8からな
る絶縁膜とAl電極9からなる上部電極とによりMIS
キャパシタC2 を形成し、これらのMISキャパシタC
1 、C2 を並列接続する。n+ 型不純物拡散層5および
+ 型不純物拡散層6の不純物濃度は等しくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、半導体装置に関し、
特に、MISキャパシタを用いる半導体装置に適用して
好適なものである。
【0002】
【従来の技術】近年の電子機器の小型化、軽量化および
低消費電力化の要請に伴い、VLSIなどの半導体装置
の高集積化および素子の微細化が著しく進展している。
こうした中、MISキャパシタを用いる半導体装置、例
えばバイポーラLSIやバイポーラ−CMOSLSIな
どにおいては、そのMISキャパシタの占有面積が大き
いため、高誘電率の誘電体材料の開発や現在一般的に用
いられている誘電体膜の薄膜化など、単位面積当たりの
容量の増加によるMISキャパシタの占有面積の低減が
望まれている。
【0003】図11Aに、MISキャパシタを有する従
来の半導体装置(例えば、バイポーラLSI)のMIS
キャパシタ部の断面構造を示す。図11Aに示すよう
に、この従来の半導体装置においては、p型シリコン
(Si)基板101上にn型Siエピタキシャル層10
2が設けられている。このn型Siエピタキシャル層1
02には二酸化シリコン(SiO2 )膜からなるフィー
ルド絶縁膜103が選択的に設けられている。このフィ
ールド絶縁膜103の下側の部分におけるn型Siエピ
タキシャル層102およびp型Si基板101中には、
チャネルストップ領域としてのp+ 型不純物拡散層10
4が設けられている。これらのフィールド絶縁膜103
およびp+ 型不純物拡散層104により素子間分離が行
われている。フィールド絶縁膜103で囲まれた部分の
n型Siエピタキシャル層102中にはn+ 型不純物拡
散層105が設けられている。さらに、n型Siエピタ
キシャル層102上にはSiO2 膜からなる絶縁膜10
6が設けられている。この絶縁膜106のうちのn+
不純物拡散層105上の所定部分には開口106aが設
けられている。そして、この開口106aの部分におけ
るn+ 型不純物拡散層105上に窒化シリコン(Si3
4 )膜107を介してアルミニウム(Al)電極10
8が設けられている。この場合、n+ 型不純物拡散層1
05からなる下部電極と誘電体膜としてのSi3 4
107とAl電極108からなる上部電極とによりMI
Sキャパシタが形成されている。また、絶縁膜106の
うちのn+型不純物拡散層105上の別の所定部分には
開口106bが設けられている。そして、この開口10
6bの部分におけるn+ 型不純物拡散層105上にバリ
アメタル膜109を介してAl電極110が設けられて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来の半導体装
置におけるMISキャパシタの容量値は、n+ 型不純物
拡散層105上の部分の絶縁膜106に形成された開口
106aの面積と誘電体膜としてのSi3 4 膜107
の膜厚とにより決定される。したがって、この従来の半
導体装置においてMISキャパシタの単位面積当たりの
容量の増加によりこのMISキャパシタの占有面積の低
減を図るためには、Si3 4 膜107の薄膜化が必要
になる。
【0005】しかしながら、Si3 4 膜107の薄膜
化に伴い、MISキャパシタに印加される電圧の変動に
よるその容量値への影響が問題になってくる。例えば、
図12に示すように、Si3 4 膜107の膜厚が5
2.96nmである場合と、Si3 4 膜107の膜厚
が37.8nmである場合とを比べると、膜厚がより小
さい後者の場合の方が電圧依存性が顕著である。
【0006】これは次のような理由による。すなわち、
図11Bに示すように、MISキャパシタの容量は、S
3 4 膜107による本来のMIS容量CM とこれに
直列に接続されたn+ 型不純物拡散層105の表面近傍
における空乏層容量CD とからなるが、Si3 4 膜1
07の薄膜化に伴い、後者の空乏層容量CD の電圧依存
性が顕著になるためである。
【0007】したがって、この発明の目的は、MISキ
ャパシタの容量値の電圧依存性を抑制することができる
半導体装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明による半導体装置は、半導体基体(2)中
に設けられた第1導電型の第1の不純物拡散層(5)か
らなる第1の下部電極と、半導体基体(2)中に第1の
不純物拡散層(5)と分離して設けられ、かつ第1の不
純物拡散層(5)の不純物濃度とほぼ等しい不純物濃度
を有する第2導電型の第2の不純物拡散層(6)からな
る第2の下部電極と、第1の不純物拡散層(5)上に選
択的に設けられた第1の絶縁膜(8)と、第2の不純物
拡散層(6)上に選択的に設けられた第2の絶縁膜
(8)と、第1の絶縁膜(8)上に設けられた第1の上
部電極(9)と、第2の絶縁膜(8)上に設けられた第
2の上部電極(9)とを有し、第1の下部電極と第1の
絶縁膜(8)と第1の上部電極(9)とにより第1のM
ISキャパシタ(C1 )が形成されているとともに、第
2の下部電極と第2の絶縁膜(8)と第2の上部電極
(9)とにより第2のMISキャパシタ(C2 )が形成
され、第1の下部電極と第2の下部電極とが互いに電気
的に接続され、かつ第1の上部電極と第2の上部電極と
が互いに電気的に接続されていることを特徴とするもの
である。
【0009】この発明においては、典型的には、半導体
基体(2)上に第3の絶縁膜(7)が設けられており、
第3の絶縁膜(7)のうちの第1の不純物拡散層(5)
上の第1の部分に設けられた第1の開口(7a)の部分
における第1の不純物拡散層(5)上に第1の絶縁膜
(8)が設けられているとともに、第3の絶縁膜(7)
のうちの第2の不純物拡散層(6)上の第2の部分に設
けられた第2の開口(7b)の部分における第2の不純
物拡散層(6)上に第2の絶縁膜(8)が設けられてい
る。
【0010】この発明の典型的な一実施形態において
は、第1の上部電極と第2の上部電極とは一体に形成さ
れている。
【0011】この発明の典型的な一実施形態において
は、第3の絶縁膜(7)のうちの第1の不純物拡散層
(7)上の第3の部分に設けられた第3の開口(7c)
の部分における第1の不純物拡散層(5)上に第1の電
極(11)が設けられているとともに、第3の絶縁膜
(7)のうちの第2の不純物拡散層(6)上の第4の部
分に設けられた第4の開口(7d)の部分における第2
の不純物拡散層(6)上に第2の電極(11)が設けら
れている。
【0012】この発明の典型的な一実施形態において
は、第1の不純物拡散層(5)はn型であり、第2の不
純物拡散層(6)はp型である。
【0013】この発明の典型的な一実施形態において
は、第1の絶縁膜および第2の絶縁膜は窒化シリコン
(Si3 4 )膜や二酸化シリコン(SiO2 )膜であ
る。
【0014】この発明において、半導体装置はMISキ
ャパシタを用いるものであれば基本的にはどのようなも
のであってもよいが、具体例を挙げると、バイポーラ集
積回路装置やバイポーラ−CMOS集積回路装置であ
る。
【0015】
【作用】上述のように構成されたこの発明による半導体
装置によれば、第1のMISキャパシタの下部電極を構
成する第1の不純物拡散層と第2のMISキャパシタの
下部電極を構成する第2の不純物拡散層とは互いに導電
型が逆でしかも不純物濃度がほぼ等しいため、第1のM
ISキャパシタの容量値の電圧依存性と第2のMISキ
ャパシタの容量値の電圧依存性とは相反関係にある。そ
して、第1のMISキャパシタと第2のMISキャパシ
タとは互いに並列接続されている。このため、第1のM
ISキャパシタの電圧依存性と第2のMISキャパシタ
の電圧依存性とはほぼ完全に相殺される。したがって、
これらの第1のMISキャパシタおよび第2のMISキ
ャパシタの合成容量値、すなわちこれらの第1のMIS
キャパシタおよび第2のMISキャパシタを一つのMI
Sキャパシタと見たときの容量値の電圧依存性をほぼ完
全に抑制することができる。これによって、電圧変動に
よるMISキャパシタの容量値への影響を抑制しつつ、
第1のMISキャパシタおよび第2のMISキャパシタ
の誘電体膜としての第1の絶縁膜および第2の絶縁膜の
薄膜化による単位面積当たりの容量の増加によりMIS
キャパシタの占有面積の低減を図ることができる。
【0016】
【実施例】以下、この発明の一実施例について図面を参
照しながら説明する。図1および図2はこの発明の一実
施例による半導体装置を示し、特に、そのMISキャパ
シタ部を示したものである。ここで、図1は平面図、図
2は図1のII−II線に沿っての断面図である。図示
は省略するが、この半導体装置が例えばバイポーラLS
Iである場合にはMISキャパシタのほかにバイポーラ
トランジスタが設けられ、この半導体装置が例えばバイ
ポーラ−CMOSLSIである場合にはMISキャパシ
タのほかにバイポーラトランジスタおよびCMOSトラ
ンジスタが設けられている。
【0017】図1および図2に示すように、この一実施
例による半導体装置においては、p型Si基板1上にn
型Siエピタキシャル層2が設けられている。このn型
Siエピタキシャル層2の表面にはSiO2 膜からなる
フィールド絶縁膜3が選択的に設けられている。このフ
ィールド絶縁膜3の下側の部分におけるn型Siエピタ
キシャル層2およびp型Si基板1中にはチャネルスト
ップ領域としてのp+型不純物拡散層4が設けられてい
る。これらのフィールド絶縁膜3およびp+ 型不純物拡
散層4により素子間分離が行われている。また、フィー
ルド絶縁膜3で囲まれた一つの部分のn型Siエピタキ
シャル層2中にはn+ 型不純物拡散層5が設けられ、フ
ィールド絶縁膜3で囲まれたもう一つの部分のn型Si
エピタキシャル層2中にはp+ 型不純物拡散層6が設け
られている。この場合、これらのn+ 型不純物拡散層5
およびp+ 型不純物拡散層6の不純物濃度は互いに等し
く設定されている。具体的には、これらのn+ 型不純物
拡散層5およびp+ 型不純物拡散層6の不純物濃度は表
面濃度で例えば1×1018〜1×1020cm-3である。
また、これらのn+ 型不純物拡散層5およびp+ 型不純
物拡散層6の面積は互いに等しく設定されている。
【0018】n型Siエピタキシャル層2上には例えば
SiO2 膜からなる絶縁膜7が設けられている。この絶
縁膜7の膜厚は例えば600nm程度である。この絶縁
膜7のうちのn+ 型不純物拡散層5上の所定部分には開
口7aが設けられ、p+ 型不純物拡散層6上の所定部分
には開口7bが設けられている。これらの開口7a、7
bの面積は互いに等しく設定されている。開口7aの部
分におけるn+ 型不純物拡散層5上および開口7bの部
分におけるp+ 型不純物拡散層6上にはそれぞれSi3
4 膜8が設けられている。そして、n+ 型不純物拡散
層5上のSi34 膜8およびp+ 型不純物拡散層6上
のSi3 4 膜8上にAl電極9が設けられている。
【0019】さらに、絶縁膜7のうちのn+ 型不純物拡
散層5上の所定部分には開口7cが設けられ、p+ 型不
純物拡散層6上の所定部分には開口7dが設けられてい
る。そして、開口7cの部分におけるn+ 型不純物拡散
層5および開口7dの部分におけるp+ 型不純物拡散層
6にバリアメタル膜10を介してAl配線11が接続さ
れている。
【0020】この一実施例による半導体装置において
は、下部電極としてのn+ 型不純物拡散層5と誘電体膜
としてのSi3 4 膜8と上部電極としてのAl電極9
とによりMISキャパシタC1 が形成されている。ま
た、下部電極としてのp+ 型不純物拡散層6と誘電体膜
としてのSi3 4 膜8と上部電極としてのAl電極9
とによりMISキャパシタC2 が形成されている。この
場合、これらのMISキャパシタC1 、C2 の上部電極
はともにAl電極9により形成されており、また、MI
SキャパシタC1 の下部電極としてのn+ 型不純物拡散
層5およびMISキャパシタC2 の下部電極としてのp
+ 型不純物拡散層6はAl配線11により互いに接続さ
れている。すなわち、これらのMISキャパシタC1
2 はA端子およびB端子間に並列接続されている。
【0021】次に、上述のように構成されたこの一実施
例による半導体装置の製造方法について説明する。
【0022】図3に示すように、まず、p型Si基板1
上にn型Siエピタキシャル層2を成長させる。次に、
素子間分離領域の部分のn型Siエピタキシャル層2に
p型不純物、例えばホウ素(B)をイオン注入した後、
素子間分離領域の部分のn型Siエピタキシャル層2を
選択的に熱酸化してフィールド絶縁膜3を形成する。こ
の熱酸化の際には、先にイオン注入されたp型不純物に
よりフィールド絶縁膜3の下側の部分にp+ 型不純物拡
散層4が形成される。
【0023】次に、図4に示すように、n型Siエピタ
キシャル層2上に例えばSiO2 膜からなる絶縁膜12
を形成した後、フィールド絶縁膜3で囲まれた一つの部
分のn型Siエピタキシャル層2中にn型不純物、例え
ばヒ素(As)を選択的にイオン注入してn+ 型不純物
拡散層5を形成する。このn+ 型不純物拡散層5は、例
えば半導体装置がバイポーラLSIである場合にはnp
nトランジスタのコレクタ取り出し層や縦型pnpトラ
ンジスタのグラフトベース層の形成時に同時に形成する
ことができ、例えば半導体装置がバイポーラ−CMOS
LSIである場合にはnチャネルMISトランジスタの
ソース領域およびドレイン領域の形成時に同時に形成す
ることができる。このとき、n+ 型不純物拡散層5を形
成することによる製造工程の増加はない。
【0024】次に、図5に示すように、フィールド絶縁
膜3で囲まれたもう一つの部分のn型Siエピタキシャ
ル層2中にp型不純物、例えばBを選択的にイオン注入
してp+ 型不純物拡散層6を形成する。このp+ 型不純
物拡散層6は、例えば半導体装置がバイポーラLSIで
ある場合にはnpnトランジスタのグラフトベース層の
形成時に同時に形成することができ、例えば半導体装置
がバイポーラ−CMOSLSIである場合にはpチャネ
ルMISトランジスタのソース領域およびドレイン領域
の形成時に同時に形成することができる。このとき、p
+ 型不純物拡散層6を形成することによる製造工程の増
加はない。
【0025】次に、絶縁膜12をエッチング除去した
後、図6に示すように、例えばCVD法により全面に例
えばSiO2 膜からなる絶縁膜7を形成し、この絶縁膜
7の所定部分をドライエッチング法やウエットエッチン
グ法によりエッチング除去して開口7a、7bを形成す
る。
【0026】次に、図7に示すように、CVD法により
全面にSi3 4 膜8を形成する。次に、図1および図
2に示すように、このSi3 4 膜8をパターニングし
て絶縁膜7の開口7a、7bの部分にのみこのSi3
4 膜8を残した後、絶縁膜7の所定部分をドライエッチ
ング法やウエットエッチング法によりエッチング除去し
て開口7c、7dを形成する。次に、これらの開口7
c、7dの部分にバリアメタル膜10を形成した後、全
面にAl膜を形成し、これをパターニングしてAl電極
9およびAl配線11を形成する。以上により、目的と
する半導体装置が完成される。
【0027】この一実施例による半導体装置におけるM
ISキャパシタC1 の容量値の電圧依存性、MISキャ
パシタC2 の容量値の電圧依存性およびこれらのMIS
キャパシタC1 、C2 の合成容量値の電圧依存性の測定
結果の一例をそれぞれ図8、図9および図10に示す。
ここで、図8、図9および図10の横軸は、A端子を接
地したときのB端子への印加電圧を示す。
【0028】図8に示すように、MISキャパシタC1
の容量値は、B端子印加電圧が正方向に増大するにつれ
て増加する。これは、MISキャパシタC1 の下部電極
はn+ 型不純物拡散層5により形成されているため、B
端子印加電圧が正方向に増大するにつれてこのn+ 型不
純物拡散層5の表面近傍の空乏層容量が増加するためで
ある。逆に、B端子印加電圧が負方向に増大するにつれ
てこのn+ 型不純物拡散層5の表面近傍の空乏層容量は
減少するため、MISキャパシタC1 の容量値は減少す
る。これに対して、図9に示すように、MISキャパシ
タC2 の容量値は、B端子印加電圧が正方向に増大する
につれて減少する。これは、MISキャパシタC2 の下
部電極はp+ 型不純物拡散層6により形成されているた
め、B端子印加電圧が正方向に増大するにつれてこのp
+ 型不純物拡散層6の表面近傍の空乏層容量が減少する
ためである。逆に、B端子印加電圧が負方向に増大する
につれてこのp+ 型不純物拡散層6の表面近傍の空乏層
容量は増加するため、MISキャパシタC2 の容量値は
増加する。また、この場合、これらのn+ 型不純物拡散
層5およびp+ 型不純物拡散層6の不純物濃度は互いに
等しい。このため、MISキャパシタC1 の容量値の電
圧依存性とMISキャパシタC2 の容量値の電圧依存性
とは完全に相反関係にある。そして、これらのMISキ
ャパシタC1およびMISキャパシタC2 はA端子およ
びB端子の間に並列接続されている。このため、これら
のMISキャパシタC1 およびMISキャパシタC2
合成容量値の電圧依存性は相殺され、図10に示すよう
に、電圧依存性はなくなる。
【0029】以上のように、この一実施例によれば、n
+ 型不純物拡散層5からなる下部電極とSi3 4 膜8
とAl電極9からなる上部電極とにより形成されたMI
SキャパシタC1 とp+ 型不純物拡散層6からなる下部
電極とSi3 4 膜8とAl電極9からなる上部電極と
により形成されたMISキャパシタC2 とが互いに並列
接続され、しかもn+ 型不純物拡散層5およびp+ 型不
純物拡散層6の不純物濃度は互いに等しいので、これら
のMISキャパシタC1 およびMISキャパシタC2
合成容量値の電圧依存性をなくすことができる。このた
め、Si3 4膜8を薄膜化しても、電圧変動によるM
ISキャパシタC1 およびMISキャパシタC2 の合成
容量値への影響が生じることがない。したがって、Si
3 4 膜8の薄膜化による単位面積当たりの容量の増加
により、MISキャパシタC1 およびMISキャパシタ
2 の占有面積の低減を図ることができる。
【0030】以上、この発明の一実施例について具体的
に説明したが、この発明は、上述の実施例に限定される
ものではなく、この発明の技術的思想に基づく各種の変
形が可能である。
【0031】例えば、上述の一実施例においては、MI
SキャパシタC1 およびMISキャパシタC2 の誘電体
膜としてSi3 4 膜8を用いているが、誘電体膜とし
ては例えばSiO2 膜を用いてもよい。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、この発明による半
導体装置によれば、第1のMISキャパシタおよび第2
のMISキャパシタは互いに並列接続されており、しか
も第1のMISキャパシタの下部電極としての第1の不
純物拡散層および第2のMISキャパシタの下部電極と
しての第2の不純物拡散層は互いに導電型が逆でかつ不
純物濃度がほぼ等しいので、第1のMISキャパシタの
容量値の電圧依存性と第2のMISキャパシタの容量値
の電圧依存性とは相殺され、したがってこれらの第1の
MISキャパシタおよび第2のMISキャパシタの合成
容量値、すなわちこれらの第1のMISキャパシタおよ
び第2のMISキャパシタを一つのMISキャパシタと
見たときの容量値の電圧依存性を抑制することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例による半導体装置を示す平
面図である。
【図2】図1のII−II線に沿っての断面図である。
【図3】この発明の一実施例による半導体装置の製造方
法を説明するための断面図である。
【図4】この発明の一実施例による半導体装置の製造方
法を説明するための断面図である。
【図5】この発明の一実施例による半導体装置の製造方
法を説明するための断面図である。
【図6】この発明の一実施例による半導体装置の製造方
法を説明するための断面図である。
【図7】この発明の一実施例による半導体装置の製造方
法を説明するための断面図である。
【図8】この発明の一実施例による半導体装置における
MISキャパシタC1 の容量値の電圧依存性の測定結果
の一例を示すグラフである。
【図9】この発明の一実施例による半導体装置における
MISキャパシタC2 の容量値の電圧依存性の測定結果
の一例を示すグラフである。
【図10】この発明の一実施例による半導体装置におけ
るMISキャパシタC2 およびMISキャパシタC2
合成容量値の電圧依存性の測定結果の一例を示すグラフ
である。
【図11】従来の半導体装置を示す断面図である。
【図12】図1に示す半導体装置におけるMISキャパ
シタの容量値の電圧依存性の測定結果の一例を示す断面
図である。
【符号の説明】
1 p型Si基板 2 n型Siエピタキシャル層 3 フィールド絶縁膜 4、6 p+ 型不純物拡散層 5 n+ 型不純物拡散層 7 絶縁膜 7a〜7d 開口 8 Si3 4 膜 9 Al電極 11 Al配線

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基体中に設けられた第1導電型の
    第1の不純物拡散層からなる第1の下部電極と、 上記半導体基体中に上記第1の不純物拡散層と分離して
    設けられ、かつ上記第1の不純物拡散層の不純物濃度と
    ほぼ等しい不純物濃度を有する第2導電型の第2の不純
    物拡散層からなる第2の下部電極と、 上記第1の不純物拡散層上に選択的に設けられた第1の
    絶縁膜と、 上記第2の不純物拡散層上に選択的に設けられた第2の
    絶縁膜と、 上記第1の絶縁膜上に設けられた第1の上部電極と、 上記第2の絶縁膜上に設けられた第2の上部電極とを有
    し、 上記第1の下部電極と上記第1の絶縁膜と上記第1の上
    部電極とにより第1のMISキャパシタが形成されてい
    るとともに、上記第2の下部電極と上記第2の絶縁膜と
    上記第2の上部電極とにより第2のMISキャパシタが
    形成され、 上記第1の下部電極と上記第2の下部電極とが互いに電
    気的に接続され、かつ上記第1の上部電極と上記第2の
    上部電極とが互いに電気的に接続されていることを特徴
    とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 上記半導体基体上に第3の絶縁膜が設け
    られており、上記第3の絶縁膜のうちの上記第1の不純
    物拡散層上の第1の部分に設けられた第1の開口の部分
    における上記第1の不純物拡散層上に上記第1の絶縁膜
    が設けられているとともに、上記第3の絶縁膜のうちの
    上記第2の不純物拡散層上の第2の部分に設けられた第
    2の開口の部分における上記第2の不純物拡散層上に上
    記第2の絶縁膜が設けられていることを特徴とする請求
    項1記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 上記第1の上部電極と上記第2の上部電
    極とは一体に形成されていることを特徴とする請求項1
    記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 上記第3の絶縁膜のうちの上記第1の不
    純物拡散層上の第3の部分に設けられた第3の開口の部
    分における上記第1の不純物拡散層上に第1の電極が設
    けられているとともに、上記第3の絶縁膜のうちの上記
    第2の不純物拡散層上の第4の部分に設けられた第4の
    開口の部分における上記第2の不純物拡散層上に第2の
    電極が設けられていることを特徴とする請求項1記載の
    半導体装置。
  5. 【請求項5】 上記第1の電極と上記第2の電極とは一
    体に形成されていることを特徴とする請求項4記載の半
    導体装置。
  6. 【請求項6】 上記第1の不純物拡散層はn型であり、
    上記第2の不純物拡散層はp型であることを特徴とする
    請求項1記載の半導体装置。
  7. 【請求項7】 上記第1の絶縁膜および上記第2の絶縁
    膜は窒化シリコン膜または二酸化シリコン膜であること
    を特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  8. 【請求項8】 上記半導体装置はバイポーラ集積回路装
    置であることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  9. 【請求項9】 上記半導体装置はバイポーラ−CMOS
    集積回路装置であることを特徴とする請求項1記載の半
    導体装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002158331A (ja) * 2000-11-21 2002-05-31 Mitsumi Electric Co Ltd 半導体容量素子及びそれを用いた半導体集積回路

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