JPH08203276A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JPH08203276A
JPH08203276A JP7223207A JP22320795A JPH08203276A JP H08203276 A JPH08203276 A JP H08203276A JP 7223207 A JP7223207 A JP 7223207A JP 22320795 A JP22320795 A JP 22320795A JP H08203276 A JPH08203276 A JP H08203276A
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Kazushige Ayukawa
一重 鮎川
Takao Watabe
隆夫 渡部
Yoshinobu Nakagome
儀延 中込
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    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
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  • Static Random-Access Memory (AREA)
  • Memory System (AREA)
  • Dram (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】高集積メモリと複数の演算回路を1チップ化し
た半導体装置において、メモリと演算回路間のデータ転
送効率を向上する。 【構成】データを保持しておくメモリセルアレイ10と
データを受取り演算を行う複数の演算回路40に加え、
メモリセルCijのデータを演算回路へ送るリードパスR
1〜Rpと演算回路からメモリセルへデータを送るライト
パスW1〜Wpとを別々に持つ複数のデータ転送回路30
を、半導体チップ90上に集積する。 【効果】リードパスとライトパスを別々に有することに
より、データの読み出しと書込みを同時に行えるので、
高速な画像データ処理ができる。一旦立ち上げたワード
線上にあるメモリセル内のデータ処理を順次行うことに
より、ワード線の立ち上げ回数を減らして消費電力を低
減できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は半導体装置に係り、特
に高集積メモリと複数の演算回路を1チップ上に実現し
たデータ処理に好適な半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、画像処理のような大量のデータを
処理するためにプロセッサとメモリを1ボードに搭載
し、専用の処理システムとして用いることによって高速
に処理を行う半導体装置が知られている。この従来例で
は、メモリとプロセッサがバスを介して接続されるため
バスアビトレーションが必要で、更に大量のデータにリ
ード/演算/ライトを繰り返すと図3Cに示したよう
に、リード/ライト及びその切り替えに多くの時間がか
かり、データ処理の効率が上がらなかった。
【0003】また、更に進んだ従来例として、複数の演
算回路とメモリセルアレイとを同一のチップ上に搭載
し、メモリセルアレイ内の1本のワード線上のメモリセ
ルのデータを並列に読み出して、この読み出されたデー
タの演算処理を並列に実行する半導体装置が知られてい
る。この種の半導体装置としては、例えば、「相本、
他”メモリ集積型プロセッサIMAP LSIのメモリ
部回路方式” 1994年電子情報通信学会 春季大会
講演論文集5−261 C−693」に記載されたもの
がある。
【0004】上記従来例では、2MbのSRAMと64
個の並列演算回路を集積し、SIMD(Single Instruct
ion stream Multiple Data stream)方式により演算回路
を並列に動作させている。このような半導体装置におい
ては、メモリセルアレイと同一のチップ上に搭載した複
数の演算回路を1つの命令で並列に動作させ、これを繰
返し実行することにより、様々な画像データ処理を行う
ことができる。この画像データ処理を行う場合、データ
処理に必要な演算自体はさほど難しくないが、処理すべ
きデータ量が膨大なため同じ計算を何回も繰り返す必要
がある。
【0005】上記複数の演算回路とメモリセルアレイと
を搭載した従来の半導体装置を用いて画像データを処理
する場合、まず、メモリセルに書き込まれているデータ
を読み出し、次にSIMD型演算回路を用いて必要な演
算を行い、最後に、演算結果をメモリセルに書き込むと
いう動作が繰り返し実行される。ここで、読み出しに必
要な時間をtr、演算に必要な時間をtc、書き込みに必
要な時間をtwとする。上記従来の半導体装置では、読
み出し、演算、書き込みの一連の動作を逐次行なうとす
ると、所要時間は合計で(tr+tc+tw)となり、これ
をm回繰り返し行なった場合に必要な時間はm×(tr+
tc+tw)となる。今後、半導体製造技術の進展により
微細化が進んで演算回路の高速動作が期待できるので、
演算内容が同じなら演算に必要な時間tcの短縮は可能
である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た複数の演算回路とメモリセルアレイを同一チップ上に
集積した従来の半導体装置によれば、半導体製造技術の
進展により微細化が進んだとしても、メモリセルアレイ
に関しては、演算回路の場合とは逆に微細になればなる
ほど、メモリセルからの信号量を大きくとることが困難
となるため、読み出し、書き込みに要する時間tr及び
twをあまり短縮することができない。このため、メモ
リセルから読み出したデータに演算処理を加え、同じメ
モリセルに書き戻す動作を繰返す画像データ処理の場合
には、読み出し時間tr、書き込み時間twによってデー
タ処理の動作が律速されてしまうという問題点がある。
【0007】そこで、本発明の目的は、画像データ処理
のように繰り返し同じ演算をする場合のデータ処理時間
の高速化を図ることができると共に、消費電力の低減も
可能な半導体装置を提供することにある。
【0008】また、本発明の他の目的は、画像データ処
理専用のみならず通常のメモリとして主記憶にも使用で
きたり、或いは画像データ処理部分と通常のメモリ部分
との分割使用もできる多用途に使用可能な半導体装置を
提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前述した課題を解決する
ため、本発明に係る半導体装置は、複数のデータ線と複
数のワード線の交差部に配置された複数のメモリセルを
有するメモリセルアレイと、該メモリセルアレイ内の異
なる複数のメモリセルに記憶されている情報をワード線
に交差する異なる複数のデータ線に読み出すためにワー
ド線の少なくとも1本を選択するデコーダと、少なくと
も1つの演算回路と、該演算回路とメモリセルアレイと
の間のデータ転送を行なうデータ転送回路と、少なくと
もデータ転送回路とデコーダと演算回路を制御する制御
回路とを1チップに集積した半導体装置において、前記
データ転送回路が、前記デコーダにより選択されたワー
ド線と交差する複数のデータ線の内の一部のデータ線へ
の書き込みと他の一部のデータ線からの読み出しとを少
なくとも一部同一時間内に行なうことができるように、
リードパスとライトパスをそれぞれ独立して有すること
を特徴とするものである。
【0010】前記半導体装置において、前記データ転送
回路は、複数のデータ線の内の所要本数のデータ線を選
んで、該データ線上に読み出された各データを演算回路
へ読出す機能と、該読み出し機能とは独立に、前記複数
のデータ線の内の所要本数のデータ線を選んで、該デー
タ線を介して演算回路からメモリセルへ書き込む機能と
を有することができる。
【0011】また、前記データ線上に読み出された各デ
ータを演算回路へ読出す機能は、リードパスと各データ
線との間にそれぞれ設けた前記制御回路からの信号によ
り制御されるスイッチからなり、前記データ線を介して
演算回路からメモリセルへ演算結果を書き込む機能は、
ライトパスと各データ線との間にそれぞれ設けた前記制
御回路からの信号により制御されるスイッチから構成す
ることができる。
【0012】更に、前記データ転送回路は、複数のデー
タ線を所要本数ずつに分割して構成した複数のブロック
と、各ブロックに対し設けられた1本もしくは1対のリ
ードパス及び1本もしくは1対のライトパスと、各ブロ
ック内のそれぞれのデータ線と各ブロックのリードパス
及びライトパスとの間にそれぞれ設けたリードパスへの
接続、ライトパスへの接続、オープンのいずれかの接続
状態に前記制御回路により制御されるスイッチとから構
成すれば好適である。
【0013】また更に、前記データ転送回路は、前記各
ブロックがそれぞれ更に少ない本数ずつのデータ線に分
割した小ブロックに分割されると共に、各小ブロック内
のそれぞれのデータ線と各小ブロックのリードパス側及
びライトパス側にそれぞれ設けたリードパス接続線への
接続、ライトパス接続線への接続、オープンのいずれか
の接続状態に前記制御回路により制御されるスイッチ
と、各小ブロックの前記各リードパス接続線とリードパ
スとの間にそれぞれ設けた前記制御回路によりオン/オ
フするスイッチと、各小ブロックの前記各ライトパス接
続線とライトパスとの間にそれぞれ設けた前記制御回路
によりオン/オフするスイッチとから構成してもよい。
【0014】また、前記半導体装置のいずれにおいて
も、前記メモリセルアレイに記憶したデータを外部から
直接アクセスする機能を備えるように構成することもで
きる。
【0015】更に、本発明に係る半導体装置は、ワード
線と、該ワード線に交差する第1及び第2のデータ線
と、前記ワード線と第1及び第2のデータ線との交点に
それぞれ設けられた第1及び第2のメモリセルと、演算
回路と、該演算回路の入力端子に接続されたリードパス
と、前記演算回路の出力端子に接続されたライトパス
と、前記第1のデータ線と前記リードパス又はライトパ
スとの接続を行う第1のスイッチ手段と、前記第2のデ
ータ線と前記リードパス又はライトパスとの接続を行う
第2のスイッチ手段とを具備し、前記ワード線が活性化
されている間に、前記第1のスイッチ手段は前記第1の
データ線と前記リードパスとの接続を行い、前記第2の
スイッチ手段は前記第2のデータ線と前記ライトパスと
の接続を行うことを特徴とするものである。
【0016】
【作用】本発明に係る半導体装置によれば、データを保
持しておくメモリセルアレイとデータを受取り演算を行
う演算回路との間で、データ転送回路はメモリセルのデ
ータを演算回路へ送るリードパスと演算回路からメモリ
セルへデータを送るライトパスを別々に持つことによっ
て、メモリセルアレイの出力を演算回路に転送すると同
時に演算回路の出力をメモリセルアレイへ転送すること
を可能とする。すなわち、リードパスとライトパスが独
立していることにより、メモリセルアレイと演算回路間
で別々のデータ線を選択して読み出し動作と書き込み動
作を一部同一時間内に重なりあってそれぞれ実行するこ
とができる。従って、メモリセルからデータを読み出
し、演算を行い、結果をメモリセルに書き戻すという処
理を繰返し行う場合において、リードパスとライトパス
を別々に持っているのでデータの読み出しと書込みを同
時に行うことができる。このため、一連の処理をm回繰
り返す場合に従来必要であった処理時間m×(tr+tc
+tw)を、例えば読み出しと書き込みを演算時間tc内
に行なうことによって見かけ上tr+m×tc+twに短
縮することが可能となる。
【0017】また、リードパスと各データ線との間にそ
れぞれ設けた前記制御回路からの信号により制御される
スイッチは、リードパスとデータ線とを接続することに
よって、前記複数のデータ線の内の選択された所要本数
のデータ線上に読み出されたデータを演算回路へ読出す
ことができ、ライトパスと各データ線との間にそれぞれ
設けた前記制御回路からの信号により制御されるスイッ
チは、前記複数のデータ線の内の選択された所要本数の
データ線を介して演算回路からメモリセルへ演算結果を
書き込むことができる。
【0018】更に、前記データ転送回路は、複数のデー
タ線を所要本数ずつに分割して構成した複数のブロック
と、各ブロックに対し設けられた1本もしくは1対のリ
ードパス及び1本もしくは1対のライトパスと、各ブロ
ック内のそれぞれのデータ線と各ブロックのリードパス
及びライトパスとの間にそれぞれ設けた制御回路により
リードパスへの接続、ライトパスへの接続、オープンの
いずれかの接続状態に制御されるスイッチとから構成す
ることにより、1つのブロックからのデータ線をリード
パスに接続してメモリセルからデータを読み出すことが
できると同時に、同一ブロック内のデータ線をライトパ
スに接続して演算回路の演算結果をメモリセルに書き込
むことができる。
【0019】また更に、前記データ転送回路は、前記各
ブロックがそれぞれ更に少ない本数ずつのデータ線に分
割した小ブロックに分割されると共に、各小ブロック内
のそれぞれのデータ線と各小ブロックのリードパス側及
びライトパス側にそれぞれ設けたリードパス接続線への
接続、ライトパス接続線への接続、オープンのいずれか
の接続状態に前記制御回路により制御されるスイッチ
と、各小ブロックの前記各リードパス接続線とリードパ
スとの間にそれぞれ設けた前記制御回路によりオン/オ
フするスイッチと、各小ブロックの前記各ライトパス接
続線とライトパスとの間にそれぞれ設けた前記制御回路
によりオン/オフするスイッチとから構成してリードパ
スとライトパスとが階層化され、スイッチを制御するた
めの信号線の数を少なくすることができる。
【0020】また、前記メモリセルアレイに記憶したデ
ータを外部から直接アクセスする機能を備えることによ
り、本発明に係る半導体装置を画像処理専用に用いると
共に、必要に応じて通常のメモリとしても使用でき、或
いはメモリセルアレイのうち画像処理に必要な数のメモ
リセルだけを演算回路専用に用い、残りの部分を通常の
メモリに使用するなどの多用途に1チップで対応するこ
とができる。
【0021】
【実施例】次に本発明に係る半導体装置の実施例につい
て、添付図面を参照しながら以下詳細に説明する。
【0022】<実施例1>図1は、本発明に係る半導体
装置の一実施例を示す基本的な回路構成のブロック図で
ある。図1において参照符号10はメモリセルアレイを
示し、このメモリセルアレイ10はn本のワード線WL
i(i=1〜n)とm本のデータ線DLj(j=1〜m)の各交
点に配置されたi行j列のメモリセルCijから構成され
るDRAMセルアレイであり、各ワード線WLiはメモ
リセルアレイ10内のアクティブとなるメモリセルCij
を選択するためのデコーダ70に接続される。また、デ
コーダ70には、外部からアドレス指定が可能なように
入力ポート71が接続される。各データ線DLjは、I
/Oポート61を介して外部とのデータ転送を行うシリ
アルアクセスメモリ60に接続されると共に、メモリセ
ルアレイ10から読出した信号を増幅および保持するセ
ンスアンプ20を介して複数のブロックに分割され、そ
して各ブロックに対応した複数のデータ転送回路30に
接続される。各データ転送回路30は、対応する各演算
回路40に接続されて、メモリセルアレイ10から読み
出したデータをそれぞれの演算回路40に転送する。各
演算回路40は、I/Oポート51を介して外部とのデ
ータの転送を行うシリアルアクセスメモリ50に接続さ
れる。さらに、全体を制御する制御回路80がI/Oポ
ート81を介して外部と接続されると共に上記各回路2
0,30,40,50,60,70に接続される。そし
て、上記各回路やI/Oポート等が1つのシリコンチッ
プ90上に集積化されている。
【0023】このように構成される本発明に係る半導体
装置の動作を、以下に説明する。この半導体装置は、チ
ップ90の外部からI/Oポート51及びシリアルアク
セスメモリ50を介して入力されたデータと、メモリセ
ルアレイ10内のデータに対して、演算回路40を用い
てデータ処理を行うことができる。I/Oポート81を
通して外部から命令とクロックを受けた制御回路80
は、クロックに従ってデコーダ70、センスアンプ2
0、データ転送回路30、演算回路40、シリアルアク
セスメモリ50、シリアルアクセスメモリ60の動作を
制御する。制御回路80から命令を受けたデコーダ70
は、入力ポート71又は制御回路80により指定された
アドレスに従って選択されたワード線WLiを立ち上げ
て、メモリセルアレイ10内のi行のメモリセル列
i1,Ci2,Ci3,……Cimをアクティブにする。アク
ティブとなったメモリセルの内容は、各メモリセルと接
続されたそれぞれのデータ線DL1〜DLmを介して取り
出され、センスアンプ20によって増幅されると共に保
持される。各データ転送回路30は、制御回路80によ
って選択された信号線SS1,SS2,SS3,……SSq
に従ってi行のメモリセル列Ci1,Ci2,Ci3,……C
imの内容を演算回路40に送る。
【0024】ここで、データ転送回路30の詳細な構成
を図2に示す。尚、図1における複数のデータ転送回路
30の1つ分だけを示した。データ転送回路30は、リ
ードパスとライトパスを各1本ずつとq本のデータ線と
を1ブロックとして、全体でpブロックから構成され
る。各ブロックは、ブロック内のq本のデータ線の中か
らリードパスとライトパスにそれぞれ1本ずつ接続でき
る。
【0025】1本のワード線WLiが立ち上げられてi
行のメモリセル列Ci1〜Cimの内容がデータ線DL1〜
DLmにより取り出され、センスアンプ20によって増
幅されると共に保持されると、センスアンプ20を介し
て各データ転送回路30に接続された各データ線DL1
〜DLm上にデータが現れる。図2に示したデータ転送
回路30には、データ線DL1〜DLpqのp×q本が接
続されているので、データ線DL1〜DLpq上にデータ
が現れる。
【0026】例えば、制御回路80から出力された信号
線SS1の信号に従って第1ブロック〜第pブロック内
の各スイッチS11,S21,S31,……Sp1が、それぞれ
リードパスR1,R2,R3,……Rp側に接続されるとす
る。これにより、データ線DL1,DLq+1,DL2q+1,
……DL(p-1)q+1上のデータがリードパスR1,R2,R
3,……Rpを通して演算回路40に転送される。演算回
路40は、データ転送回路30から送られてきたデータ
と、チップ90の外部からI/Oポート51を介してシ
リアルアクセスメモリ50へ入力されたデータとを用い
て所要の演算を行い、演算結果をそれぞれのライトパス
W1,W2,W3,……Wpに出力する。
【0027】演算結果のデータを、読み出してきた各メ
モリセルにデータを書き戻す場合は、その演算に対して
予め決められた所定の演算時間が経過したら、制御回路
80は信号線SS1に信号を送り、上記各スイッチS
11,S21,S31,……Sp1をそれぞれライトパスW1,
W2,W3,……Wp側に接続する。これにより、演算回
路40はデータ転送回路30を通して各メモリセル
i1,Ci(q+1),Ci(2q+1),……Ci((p-1)q+1)に演算
結果の書き込みを行う。
【0028】尚、各スイッチS11,S21,S31,……S
p1は、制御回路80からの信号に応じてリードパス側、
ライトパス側、及びオープンのいずれかの接続状態をと
るスイッチであり、通常はオープン状態である。また、
所定の演算時間が経過した時に制御回路80が信号線S
S1〜SSqに信号を送る代わりに、演算が終了したこと
を示す信号を制御回路80へ送るように演算回路40を
構成してもよい。その場合、この演算終了信号によって
制御回路80による信号線SS1〜SSqの制御が容易に
なるため、制御回路80の設計が簡略化できる。すなわ
ち、演算回路40に複雑な演算を行えるように変更した
場合でも、予めその複雑な演算の所要時間を見積り、設
計し直すという必要が無くなり、制御回路80をそのま
ま変更せずに使用することができる。
【0029】ここでは、読み出しを行なったメモリセル
にデータを書き戻す場合について説明したが、他のメモ
リセルに書き込むことも容易である。その場合は、信号
線SS1,SS2,……SSqによって所要のデータ線に
接続するスイッチを選択すればよい。さらに、複数のメ
モリセルに同じデータを書き込む場合は、複数の信号線
SS1,SS2,……SSqによって複数のスイッチを1
つのライトパスに接続すればよい。
【0030】このように、本実施例の半導体装置によれ
ば、演算回路がライトパスを介してメモリセルに書き込
みを行っている最中に、リードパスを用いて別のメモリ
セルから必要なデータを読み出して来ることができる。
例えば、各データ転送回路30は、それぞれのライトパ
スW1,W2,W3,……Wpを通してメモリセルCi1,C
i(q+1),Ci(2q+1),……Ci((p-1)q+1)にデータの書き
込みを行うための経路を、制御回路80からの信号線S
S1の信号により、各スイッチS11,S21,S31,…
…Sp1をそれぞれのライトパス側に接続すると同時
に、信号線SS2の信号により各スイッチS12,S22,
32,……Sp2をそれぞれのリードパス側に接続し、デ
ータ線DL2,DLq+2,DL2q+2,……DL(p-1)q+2を
リードパスR1,R2,R3,……Rpに接続する。これに
より、メモリセルCi2,Ci(q+2),Ci(2q+2),……C
i((p-1)q+2)のデータを読み出し演算回路40に転送す
ることができる。必要に応じて、このような書き込み及
び読み出し動作を順次繰り返して、デコーダ70により
選択されたワード線WLiによってアクティブとなって
いるi行のメモリセル列Ci1,Ci2,Ci3,……Cim
あるデータの処理を行えばよい。更に、他のワード線を
立ち上げて他の行のメモリセル列についても同様に処理
を行うことにより、メモリセルアレイ10内の全てのデ
ータについて処理を行うことができる。
【0031】1本のワード線を立ち上げることにより、
アクティブとなった各メモリセル内にあるデータが、前
述したように順次処理されて行く様子の一例を、図3A
に模式的に示す。同図において、横軸は時間の経過を表
し、上段にはリードパスR1に接続されるデータ線名と
読み出しにかかる時間、中段には演算回路40によるデ
ータ処理時間、および下段にはライトパスW1に接続さ
れるデータ線名と書き込みにかかる時間がそれぞれ示さ
れている。
【0032】データの流れは破線の矢印で示されてい
て、例えばリードパスR1に接続されたデータ線DL1か
らtr時間かけてメモリセルから読み出されたデータ
は、演算回路40でtc時間の間に処理され、ライトパ
スW1及びデータ線DL1を通してtw時間かかって再び
メモリセルに書き込まれる。図3Aを縦方向にデータの
流れで見ると、例えば、リードパスR1にデータ線DL3
が接続されているときに、演算回路40ではデータ線D
L2から転送されたデータを処理しており、ライトパス
W1ではデータ線DL1から転送されて演算回路40で処
理されたデータをデータ線DL1に転送している。すな
わち、メモリセルからの読み出し、データの演算、メモ
リセルへの書き込みの一連の動作が一度に行われてお
り、見かけ上データ処理に要する時間が短縮されてい
る。
【0033】メモリセルからの読み出し時間tr、デー
タの演算時間tc、メモリセルへの書き込み時間twのう
ち、データの演算時間tcが最も長いとすれば、1ブロ
ック分のq本のデータ線DL1,DL2,……DLq上に
現れているq個のデータを全て処理するのにかかる時間
は、(tr+q×tc+tw)となり、高速なデータ処理
が可能である。また、読み出し時間tr、演算時間tc、
書き込み時間twのうち、読み出し時間trあるいは書き
込み時間twが最も長い場合の処理時間は、それぞれ
(q×tr+tc+tw)、(tr+tc+q×tw)とな
り、いずれにしても前述した従来例の半導体装置の場合
には処理時間が、q×(tr+tc+tw)となるのに比
べて高速なデータ処理が可能である。
【0034】図3Bには、上記処理を行った場合のタイ
ミングチャートを示した。1本のワード線が立ち上がっ
ている間に、リードパス/ライトパスを通して読出し/
書込みが一部同時に行われている。例えば、データ線D
L3からのデータが演算回路のリードパスR1に伝達され
ているのと同時に演算回路のライトパスW1からデータ
線DL1に演算結果のデータが伝達されている。なお、
この動作は先にデータ線DL2から読みだしたデータを
演算回路で処理する動作と並行して行われている。
【0035】一方、従来例の図3Cを見ると、ワード線
を立ち上げてデータ線DL1'からのデータをリードし、
ワード線を立ち下げ、プロセッサがデータ処理をした
後、再度ワード線を立ち上げてライトを行い、ワード線
を立ち下げて、またワード線を立ち上げて次のデータ線
DL2'からのデータをリードするという作業を行ってい
る。このような作業は、バスアビトレーションにより行
われるものであり、通常のメモリチップとプロセッサチ
ップがバスで接続されている場合には避けられないもの
である。
【0036】従って、本発明における動作を従来例と比
べると、本発明ではバスアビトレーションの必要がな
く、リード/ライトの切り替え時間が必要ないこと、ワ
ード線の再立ち上げの必要がないこと等の利点があげら
れる。従って、本発明は高速なデータ処理が可能である
ことがわかる。
【0037】更に、データ転送回路30では読み出しと
書き込みを独立に行うことができるので、目的に合わせ
てここで説明した以外のタイミングで動作させることも
容易である。例えば、データ線DL1,DL2,DL3か
ら連続してデータを読み出し、3つのデータを用いて演
算を行った後にデータ線DL1に書き込むと言ったタイ
ミングでの動作も可能であり、これは画像のフィルタ処
理の場合に適している。
【0038】また、画像用メモリには、画面をクリアす
るために高速にメモリセルに一定のデータを書き込みた
いという要求があるが、この要求を満足するためにもデ
ータ転送回路30は有効である。この場合は、予め書き
込みたいデータをライトパスに出力しておき、複数のデ
ータ線を同時にライトパスに接続させればよい。これに
よって、一度に複数のメモリセルに同時にデータを書き
込むことができる。必要ならば複数のワード線を同時に
立ち上げることによって、さらに多くのメモリセルに同
時に一度にデータを書き込むことも可能となるので、画
面のクリアを高速化することができる。
【0039】本実施例のデータ転送回路30によれば、
一旦立ち上げたワード線によってアクティブとなったメ
モリセル列内のデータを、ワード線を立ち上げたまま順
次処理することができるので、ワード線の立上げ回数と
センスアンプの動作回数を減らすことになり、データ処
理の高速化と消費電力の低減に効果がある。また、例え
ば、信号線SS1により接続される一連のデータ線DL
1,DLq+1,DL2q+1,……DL(p-1)q+1で選択された
メモリセル群からデータを読み出すと同時に、別の信号
線SS2により接続される一連のデータ線DL2,DLq+
2,DL2q+2,……DL(p-1)q+2で選択されたメモリセ
ル群に対して書き込みを行うことができるため、演算回
路40に読み出し/書き込みのための時間待ちをさせる
必要がなく、高速なデータ処理ができる。
【0040】更に、チップ90のレイアウト上で、メモ
リセルアレイ10のデータ線のピッチと、1つの演算回
路40の幅とに大きな隔たりがある場合は、実際にチッ
プ90を設計する上で、データ線のピッチを演算回路4
0の幅に合わせる必要が生ずるが、本実施例の半導体装
置によれば、データ転送回路30によってデータ線ピッ
チがq対2に緩和できる。したがって、この比をピッチ
の隔たりに合わせて設定することにより、演算回路40
とメモリセルアレイ10を高密度にレイアウトすること
ができる。
【0041】また、本実施例の半導体装置は通常のメモ
リとして用いることも可能である。その場合、制御回路
80がI/Oポート81を通して外部から制御信号とク
ロックを受け取り、クロックに従ってセンスアンプ2
0、デコーダ70、シリアルアクセスメモリ50及び6
0を制御する。アドレスは入力ポート71より入力さ
れ、データの入出力はシリアルアクセスメモリ50及び
60によってI/Oポート51及び61を通して行われ
る。従って、本実施例の半導体装置を普段は画像処理専
用にしておいて、必要が生じたときには通常のメモリと
してシステムの主記憶に用いる等といった時分割で用途
を変える使い方も可能であり、この半導体装置を用いる
ことによってより小さなシステム構成が可能である。
【0042】さらに、メモリセルアレイ10の領域を通
常のメモリとして用いる部分と演算回路40で専用に用
いる部分とに分けて使用することもできる。例えば、画
像処理に応用した場合は処理する画像の性質、画面のサ
イズ、表示するスピード等に対応するために、演算回路
40で専用に用いるメモリサイズをシステムによって変
更したいことがある。そのような場合は全体のメモリサ
イズの内、画像処理に必要なメモリだけを演算回路専用
に用いて画像処理を行ない、残りの部分を通常のメモリ
としてシステムの主記憶に用いればよい。
【0043】このように、1チップで多様な用途に対応
できるため、チップ設計にかかる労力、時間を節約でき
る。しかも、不要なメモリをシステムの主記憶用に使え
るため、より小さなシステム構成が可能な他、画像処理
を本実施例の半導体装置と他のプロセッサとで並列に行
うことができ、より高速な処理が可能である。
【0044】また、画像をディスプレイに表示する場合
や、メモリに格納されている画像データを逐次処理して
いくような場合には、メモリセルアレイ10全体に対し
てデータ処理が行なわれる。通常はメモリセルにDRA
Mを用いるとリフレッシュが必要となるが、上記のよう
な場合でメモリセルの情報保持時間よりメモリセルアレ
イ全体をアクセスする時間が短い場合にはリフレッシュ
を行なう必要がない。従って、この様な場合にはメモリ
セルにDRAMを用いてもリフレッシュサイクルが不要
なため、より高速な動作が期待できる上に、リフレッシ
ュのための回路が必要なくなるため、リフレッシュ回路
を省略してチップサイズを低減することもできる。
【0045】ここで、図2に示したデータ転送回路30
で使用するスイッチSjk(j=1〜p,k=1〜q)をMOS
トランジスタを用いて構成した場合について、スイッチ
11を例として図6に示す。図6においてスイッチS11
は、2つのMOSトランジスタTrRとTrWから構成
される。この構成例では、スイッチS11を制御する信号
線SS1は、各MOSトランジスタのゲートに入力され
る必要があるので、リードパス接続用の信号線SS1R
とライトパス接続用の信号線SS1Wの2本となる。信
号線SS1RによってMOSトランジスタTrRがオン
になるとデータ線DL1がリードパスR1に接続され、信
号線SS1WによってMOSトランジスタTrWがオン
になるとデータ線DL1がライトパスW1に接続される。
【0046】また、本実施例の半導体装置において、セ
ンスアンプ20に差動増幅器を用いて、データ線DL
1,DL2,……DLqを、それぞれ2本1組としたデー
タ線対DL1T,DL1B,DL2T,DL2B,……DL
qT,DLqBにして、相異なった信号を転送する構成と
したい場合がある。このような場合には、データ転送回
路30で使用するスイッチSjk(j=1〜p,k=1〜q)と
して、図7に示す構成とすることができる。尚、図7は
スイッチS11を例として示してある。この場合スイッチ
11は、4つのMOSトランジスタTrRT,TrW
T,TrRB,TrWBから構成される。データ線対D
L1T,DL1Bに対応して、リードパスR1及びライト
パスW1も、それぞれリードパス対R1T,R1B及びラ
イトパス対W1T,W1Bの2本ずつとなる。信号線SS
1は、図6と同様にリードパス接続用の信号線SS1Rと
ライトパス接続用の信号線SS1Wの2本となる。MO
SトランジスタTrRTとTrRBが共に信号線SS1
Rによってオンとなると、データ線対DL1TとDL1B
がそれぞれ対応するリードパス対R1T,R1Bに接続さ
れる。データ線対DL1TとDL1Bをそれぞれ対応する
ライトパス対W1T,W1Bに接続するには、信号線SS
1WによってMOSトランジスタTrWT,TrWBを
共にオンさせれば良い。
【0047】また、リードパスとライトパスの両方共対
にする必要がない場合には、スイッチS11は図8に示し
た構成にしても良い。図8の構成は、データ線対のピッ
チが狭く、図7の構成例ではトランジスタを配線配置し
にくい場合に好適である。ここでは、リードパスを対
に、ライトパスを1本の場合を示したが、必要に応じて
リードパスを1本、ライトパスを対にしても良いことは
勿論である。
【0048】以上、図6〜図8を用いて、nMOSトラ
ンジスタを用いてスイッチSjk(j=1〜p,k=1〜q)を
構成した場合を例に示したが、必要に応じてpMOSト
ランジスタを用いても良いし、CMOSトランジスタに
よる構成にしても良いことは言うまでもない。
【0049】<実施例2>図4は、本発明に係る半導体
装置の別の実施例を示す基本的な回路構成のブロック図
である。なお、実施例1の図1に示した構成部分と同一
の構成部分には、説明の便宜上、同一の参照符号を付し
てその詳細な説明は省略する。すなわち、本実施例で
は、データ転送回路の構成と、これを制御する制御回路
にp本の信号線SSR1〜SSRpとp本の信号線SSW
1〜SSWpとを追加して、リードパスとライトパスを階
層化している点が相違する。
【0050】ここで、本実施例のデータ転送回路32の
詳細な構成を図5に示す。尚、図5に示した転送回路3
2は、図4における複数のデータ転送回路32の1つ分
のうちの一部だけであり、実施例1の図2に示したデー
タ転送回路30のブロック1つ分(一例として、図2の
第1ブロックを示す。)に相当する。このデータ転送回
路32は、q本のデータ線を更にy本ずつの小ブロック
として全体でx個の小ブロックから構成し、各小ブロッ
クのy本のデータ線は、制御回路82からの信号線SS
R1〜SSRxの信号により、接続又は開放の2状態をと
るそれぞれの小ブロックに対応する各1個のスイッチS
R1〜SRxを介して1本のリードパスR1に接続され、
信号線SSW1〜SSWxの信号により同様の動作をする
それぞれ各1個のスイッチSW1〜SWxを介して1本の
ライトパスW1に接続される。従って、各小ブロック
は、制御回路82の信号線SS1〜SSyの信号によって
各小ブロック内のxy(=q)本のデータ線の中から所
要のデータ線が選択されてそれぞれに対応するスイッチ
11〜SXyのリードパス側接続線又はライトパス側接続
線に接続され、選択されたデータ線は信号線SSR1〜
SSRx又はSSW1〜SSWxの信号により、スイッチ
SR1〜SRx又はスイッチSW1〜SWxが閉じて、対応
するリードパスR1又はライトパスW1に接続することが
できる。
【0051】このようにリードパスおよびライトパスを
階層化することにより、本実施例の制御回路82は新た
に全部で2x本の信号線SSR1〜SSRxおよびSSW
1〜SSWxの制御が必要となるが、次のような利点があ
る。すなわち、図2に示したデータ転送回路30の構成
では1本のリードパス又はライトパスに接続されるデー
タ線の数はq本であるが、図5に示した本実施例のデー
タ転送回路32は1つのリードパスまたはライトパスに
接続されるデータ線の数をq本より少なくすることもで
きる。このデータ線の数があまり多いと信号線SS1〜
SSqの数も増えてリードパス、ライトパス上に現れる
容量が増加して動作速度が遅くなるけれども、そのよう
な場合に、データ転送回路32は階層化に伴って必要と
なった信号線SSR1〜SSRxおよびSSW1〜SSWx
を制御回路82によって制御し、接続不要の小ブロック
に対応するスイッチSR1〜SRx又はスイッチSW1
〜SWxを開くことにより、1つのリードパス、ライト
パス上に現れる負荷容量を増やすことなく、より多くの
データ線を1つのリードパス、ライトパスに接続するこ
とができるので、読み出し、書き込み動作の高速化が可
能である。
【0052】階層化された構成のデータ転送回路32
が、図2のデータ転送回路30に比べて負荷容量が軽く
なることを簡単に説明する。ここでは各スイッチS11〜
xy,S11〜SpqをそれぞれMOSトランジスタ2個で
構成し、各スイッチSR1〜SRx,SW1〜SWxをそれ
ぞれMOSトランジスタ1個で構成した場合を例に説明
する。
【0053】リードパスR1に、データ線DL1を接続す
る場合のおおよその負荷容量を、それぞれのデータ転送
回路30,32に対して見積もる。MOSトランジスタ
のソース/ドレイン容量をCdとすると、リードパスR
1から見た負荷容量は図2のデータ転送回路30の場
合、スイッチS11がオフの状態ではCd×qである。な
お、Cdにはゲートとの寄生容量も含むものとする。ス
イッチS11がオン状態になると、更にCdが加わるの
で、合計の容量CFIG2はCd×(q+1)となる。これ
に対して、図5のデータ転送回路32の場合、リードパ
スR1から見た負荷容量は、スイッチSR1〜SRxがオ
フの状態ではCd×xである。スイッチSR1がオン状
態になると、更にCd×(y+1)が加わり、スイッチ
11がオン状態になって更にCdが加わるので、合計の
容量CFIG5はCd×(x+y+2)となる。
【0054】ここで、容量CFIG2と容量CFIG5の比をと
り、CFIG2/CFIG5=Kが1より小さくなる条件、すな
わち、容量CFIG5が容量CFIG2より大きくなる場合を考
えると、x,yは共に正の整数であるから次式が得られ
る。
【0055】
【数1】(x×y+1)/(x+y+2)<1 (x×y+1)−(x+y+2)<0 ∴(x−1)×(y−1)<2 …(1) 従って、(1)式より(x,y)=(2,3)または
(3,2)のときだけ、容量CFIG5が容量CFIG2より大
きくなる。言い替えると、x,yがそれぞれ3以上にな
れば、データ転送回路32の負荷容量CFIG5の方が小さ
くなる。しかも、x,yが大きくなればなるほどKの値
は大きくなるため、データ転送回路32の負荷容量はデ
ータ転送回路30に比べて小さくなることが分かる。
【0056】また、本実施例のデータ転送回路32で
は、図2のデータ転送回路30においてq本のデータ線
を1ブロックとする構成を、x本からなるy個の小ブロ
ックに分けた構成とするので、データ転送回路30では
制御回路80からのスイッチを制御する信号線の数がx
×y(=q)本であるのに対して、データ転送回路32
では制御回路82からの信号線はy+2x本である。こ
のため、本実施例のデータ転送回路32の構成を用いる
ことにより、データ線の数が増加した場合に信号線の数
の増加を抑えることができるのでチップ面積の縮小に役
立つほか、1本のライトパス、リードパスに接続できる
データ線数の選択の幅が広がるので設計の自由度が向上
する。なお、各スイッチS11〜Sxy,S11〜Spqをそれ
ぞれMOSトランジスタ2個で構成した場合には、各ゲ
ートに信号線が入力される必要があるので、上述した制
御回路80,82からの各信号線SS1〜SSy,SS1
〜SSqの数は2倍の数となる。
【0057】前記実施例1と同様に本実施例の半導体装
置も、通常のメモリとして用いることも可能であり、普
段は画像処理専用として用い、必要が生じたときには通
常のメモリとしてシステムの主記憶に用いる等といった
時分割で用途を変える使い方も可能である。また、メモ
リセルアレイの領域を通常のメモリとして用いる部分と
演算回路で専用に用いる部分と分けて使用することもで
きる等、実施例1と同様の効果を有することは言うまで
もない。
【0058】また、図5に示したデータ転送回路32で
使用する各スイッチS11〜SxyのMOSトランジスタに
よる具体的な構成は、実施例1と同様に、図6〜図8に
示したいずれかの構成を必要に応じて使用すれば良い。
【0059】以上、本発明の好適な実施例について説明
したが、本発明は前記実施例に限定されることなく、本
発明の精神を逸脱しない範囲内において種々の設計変更
をなし得ることは勿論である。
【0060】
【発明の効果】前述した実施例から明らかなように、本
発明の半導体装置によれば、メモリセルアレイと演算回
路との間に設けたデータ転送回路に、メモリセルからの
データ読み出し、メモリへセルへの書き込みのパスをそ
れぞれ独立して設けて、読み出し/書き込み動作を同時
に行なえるように構成したことにより、データ処理にか
かる時間m×(tr+tc+tw)を、(m×tr+tc+t
w)、又は(tr+m×tc+tw)、又は(tr+tc+m
×tw)等に短縮でき、大幅な高速化が可能となると共
に一旦立ち上げたワード線上にあるメモリセル内のデー
タ処理を順次行うことによってワード線の立ち上げ回数
を減らして消費電力の低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る半導体装置の一実施例を示す基本
構成のブロック図である。
【図2】図1の半導体装置に使用するデータ転送回路の
一例を示す詳細な回路構成図である。
【図3】本発明に係る半導体装置の動作および従来の動
作を比較説明する図であり、図3Aおよび図3Bは図1
の半導体装置の動作例、図3Cは従来の動作例を示すタ
イミング図である。
【図4】本発明に係る半導体装置の別の実施例を示す基
本構成のブロック図である。
【図5】図4の半導体装置に使用するデータ転送回路の
一例を示す詳細な回路構成図である。
【図6】本発明に係る半導体装置のデータ転送回路で使
用するスイッチS11の具体的構成例の一例を示す回路構
成図である。
【図7】本発明に係る半導体装置のデータ転送回路で使
用するスイッチS11の具体的構成例の別の例を示す回路
構成図である。
【図8】本発明に係る半導体装置のデータ転送回路で使
用するスイッチS11の具体的構成例のまた別の例を示す
回路構成図である。
【符号の説明】
10…メモリセルアレイ、 20…センスアンプ、 30…データ転送回路、 32…データ転送回路、 40…演算回路、 50…シリアルアクセスメモリ、 51…I/Oポート、 60…シリアルアクセスメモリ、 61…I/Oポート、 70…デコーダ、 71…入力ポート、 80…制御回路、 81…I/Oポート、 82…制御回路、 90…シリコンチップ、 Cij(i=1〜n,j=0〜m)…メモリセル、 DLj,DLj'(j=1〜m)…データ線、 DL1B,DL1T…データ線、 WLi(i=1〜n)…ワード線、 Sjk(j=1〜p,k=1〜q)…スイッチ、 SR1〜SRx…スイッチ、 SW1〜SWy…スイッチ、 SSj(j=1〜q),SS1R,SS1W…信号線、 SSR1〜SSRy…信号線、 SSW1〜SSWx…信号線、 TrR,TrRB,TrRT…トランジスタ、 TrW,TrWB,TrWT…トランジスタ、 Rj(j=1〜p),R1B,R1T…リードパス、 Wj(j=1〜p),W1B,W1T…ライトパス。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のデータ線と複数のワード線の交差部
    に配置された複数のメモリセルを有するメモリセルアレ
    イと、該メモリセルアレイ内の異なる複数のメモリセル
    に記憶されている情報をワード線に交差する異なる複数
    のデータ線に読み出すためにワード線の少なくとも1本
    を選択するデコーダと、少なくとも1つの演算回路と、
    該演算回路とメモリセルアレイとの間のデータ転送を行
    なうデータ転送回路と、少なくともデータ転送回路とデ
    コーダと演算回路を制御する制御回路とを1チップに集
    積した半導体装置において、前記データ転送回路が、前
    記デコーダにより選択されたワード線と交差する複数の
    データ線の内の一部のデータ線への書き込みと他の一部
    のデータ線からの読み出しとを少なくとも一部同一時間
    内に行なうことができるように、リードパスとライトパ
    スをそれぞれ独立して有することを特徴とする半導体装
    置。
  2. 【請求項2】前記データ転送回路は、複数のデータ線の
    内の所要本数のデータ線を選んで、該データ線上に読み
    出された各データを演算回路へ読出す機能と、該読み出
    し機能とは独立に、前記複数のデータ線の内の所要本数
    のデータ線を選んで、該データ線を介して演算回路から
    メモリセルへ書き込む機能とを有して成る請求項1に記
    載の半導体装置。
  3. 【請求項3】前記データ線上に読み出された各データを
    演算回路へ読出す機能は、リードパスと各データ線との
    間にそれぞれ設けた前記制御回路からの信号により制御
    されるスイッチからなり、前記データ線を介して演算回
    路からメモリセルへ書き込む機能は、ライトパスと各デ
    ータ線との間にそれぞれ設けた前記制御回路からの信号
    により制御されるスイッチからなる請求項2記載の半導
    体装置。
  4. 【請求項4】前記データ転送回路は、複数のデータ線を
    所要本数ずつに分割して構成した複数のブロックと、各
    ブロックに対し設けられた1本もしくは1対のリードパ
    ス及び1本もしくは1対のライトパスと、各ブロック内
    のそれぞれのデータ線と各ブロックのリードパス及びラ
    イトパスとの間にそれぞれ設けたリードパスへの接続、
    ライトパスへの接続、オープンのいずれかの接続状態に
    前記制御回路により制御されるスイッチとから成る請求
    項1〜3のいずれか1項に記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】前記データ転送回路は、前記各ブロックが
    それぞれ更に少ない本数ずつのデータ線に分割した小ブ
    ロックに分割されると共に、各小ブロック内のそれぞれ
    のデータ線と各小ブロックのリードパス側及びライトパ
    ス側にそれぞれ設けたリードパス接続線への接続、ライ
    トパス接続線への接続、オープンのいずれかの接続状態
    に前記制御回路により制御されるスイッチと、各小ブロ
    ックの前記各リードパス接続線とリードパスとの間にそ
    れぞれ設けた前記制御回路によりオン/オフするスイッ
    チと、各小ブロックの前記各ライトパス接続線とライト
    パスとの間にそれぞれ設けた前記制御回路によりオン/
    オフするスイッチとから成る請求項4記載の半導体装
    置。
  6. 【請求項6】前記メモリセルアレイに記憶したデータを
    外部から直接アクセスする機能を備えて成る請求項1〜
    5のいずれか1項に記載の半導体装置。
  7. 【請求項7】ワード線と、該ワード線に交差する第1及
    び第2のデータ線と、前記ワード線と第1及び第2のデ
    ータ線との交点にそれぞれ設けられた第1及び第2のメ
    モリセルと、 演算回路と、該演算回路の入力端子に接続されたリード
    パスと、前記演算回路の出力端子に接続されたライトパ
    スと、 前記第1のデータ線と前記リードパス又はライトパスと
    の接続を行う第1のスイッチ手段と、前記第2のデータ
    線と前記リードパス又はライトパスとの接続を行う第2
    のスイッチ手段とを具備し、 前記ワード線が活性化されている間に、前記第1のスイ
    ッチ手段は前記第1のデータ線と前記リードパスとの接
    続を行い、前記第2のスイッチ手段は前記第2のデータ
    線と前記ライトパスとの接続を行うことを特徴とする半
    導体装置。
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