JPH0820145A - 印画装置 - Google Patents

印画装置

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JPH0820145A
JPH0820145A JP6156851A JP15685194A JPH0820145A JP H0820145 A JPH0820145 A JP H0820145A JP 6156851 A JP6156851 A JP 6156851A JP 15685194 A JP15685194 A JP 15685194A JP H0820145 A JPH0820145 A JP H0820145A
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JP
Japan
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paper
pinch roller
sheet
platen roller
roller
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Application number
JP6156851A
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English (en)
Inventor
Shinsuke Shigemori
伸介 繁森
Yoshio Hanazaki
美雄 花崎
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 切替部材の回動によりピンチローラのプラテ
ンローラに対する押圧力を変化させることができ、構造
が簡単で、安価であり、用紙を確実にプラテンローラに
密着巻させることができる印画装置を得ることを目的と
する。 【構成】 駆動装置13によって回動される切替部材1
2と、一端が上記切替部材に、他端が排紙側及び給紙側
各ピンチローラ取付部材36、37に取り付けられた一
対の弾性部材38、39を備え、上記切替部材12の回
動によって上記弾性部材38、39が伸縮することによ
り、上記ピンチローラ取付部材36、37が回動され、
排紙側及び給紙側各ピンチローラ10、11のプラテン
ローラ9への押圧力を変化させるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は印画装置、特にその用
紙搬送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図9、図10は実開平1−137248
号公報に示された従来の印画装置である。図において、
装置本体1には用紙3を収容する給紙カセット2が設け
られ、用紙3は給紙ローラ4より供給される。インクシ
ート7は供給ローラ5から巻取りローラ6へ送られる。
サーマルヘッド8はカム40によりプラテンローラ9と
接離する。サーマルヘッド8への押圧力はヘッド押し圧
バネ41により与えられる。サーマルヘッド8にはプラ
テンローラ9から離れた時、インクシート7を剥離させ
る剥離ローラ42が設けられている。排紙ローラ17、
排紙ピンチローラ18と排紙側ピンチローラ10の間に
設けられた排紙ガイド24、25の下部には用紙先端検
出センサ19が配置されている。さらに、装置本体1に
はスタッカ26、電源27、制御部28が設けられてい
る。
【0003】図11は、プラテンローラ9と排紙側ピン
チローラ10と給紙側ピンチローラ11の駆動伝達歯車
列の斜視図である。図において、排紙側ピンチローラ1
0と給紙側ピンチローラ11の各軸端には一方向クラッ
チ29、30を介して歯車31、32が取り付けられ、
プラテンローラ9の軸端に取り付けられた歯車33と係
合している。一方向クラッチ29、30はそれぞれ矢印
のA、B方向に回転するときは軸と歯車31、32をロ
ックし、反対方向に回転するときは滑る。そして、歯車
31、32、33の歯数をZ1、Z2、Z3とすると、
その大きさの関係はZ1=Z2<Z3である。ここで、
歯数Z1、Z2、Z3とプラテンローラ9とピンチロー
ラ10、11のローラ径の関係は、一方向クラッチ2
9、30が結合されたとき、プラテンローラ9の周速よ
り、ピンチローラ10、11の各周速の方が小さくなる
よう設定されている。
【0004】また、図10に示すように、排紙側ピンチ
ローラ10と給紙側ピンチローラ11は各軸の更に外側
に設けられた軸受34、35を介して排紙側ピンチロー
ラ取付部材36と給紙側ピンチローラ取付部材37で支
持されている。これらの各取付部材は、支点43、44
により排紙側ピンチローラ10と給紙側ピンチローラ1
1をプラテンローラ9に押し当てる。その際の押圧力
は、排紙側ピンチローラ取付部材36と給紙側ピンチロ
ーラ取付部材37の間に取り付けられた引っ張りバネ4
6により与えられている。
【0005】次に、プラテンローラに対するピンチロー
ラの押圧力と用紙の搬送速度の関係について説明する。
図15、16に示すように、一定のプラテンローラの回
転速度に対して、プラテンローラに対するピンチローラ
の押圧力Pと、用紙の搬送速度Vnは比例関係にある。
また、用紙の搬送速度と搬送量も比例関係である。この
関係を利用して、印画装置の動作中に、用紙が常にプラ
テンローラに密着巻された状態であるためには、用紙の
進行方向に対して下流側のピンチローラの用紙の搬送量
を、上流側よりも大きくすれば良いことが知られてい
る。すなわち、 イ)給紙時及び印画時 排紙側ピンチローラの押圧力>給紙側ピンチローラの押
圧力 ロ)用紙巻戻し時 排紙側ピンチローラの押圧力<給紙側ピンチローラの押
圧力 となるように装置が構成されていれば、印画動作時に用
紙は常にプラテンローラに密着した状態となる。
【0006】次に印画装置の中の用紙搬送装置の動作に
ついて説明する。まず、給紙時及び印画時の動作につい
て説明する。図11は図9から説明に必要な部分を抜き
出した斜視図で、プラテンローラ9の矢印Aの方向は給
紙および印画方向、矢印Bの方向は用紙巻戻し方向であ
る。図11に示すようにプラテンローラ9が矢印Aの方
向に回転するとき、一方向クラッチ29はロックされ
て、排紙側ピンチローラ10は軸端に取り付けられた歯
車31とプラテンローラ9の軸端に取り付けられた歯車
33の係合により従動方向に回転する。この時、排紙側
ピンチローラ10の周速は歯車比とローラ径の関係から
プラテンローラ9の周速よりも小さくなる。一方給紙側
ピンチローラ11は一方向クラッチ30の滑りによりプ
ラテンローラ9の回転すなわち用紙3の搬送に対して減
速状態となる。
【0007】次に、用紙の巻戻し時について説明する。
プラテンローラ9が矢印B方向に回転するときは、一方
向クラッチ30はロックされて給紙側ピンチローラ11
は歯車32とプラテンローラ9の軸端に取り付けられた
歯車33の係合により従動方向に回転する。この時、給
紙側ピンチローラ11の周速は歯車比とローラ径の関係
からプラテンローラ9の周速よりも小さくなり、排紙側
ピンチローラ10は一方向クラッチ29の滑りによりプ
ラテンローラ9の回転すなわち用紙3の搬送に対して減
速状態となる。
【0008】以上のような機構を備えた印画装置の動作
を図について説明する。図12に示すように、まずサー
マルヘッド8がプラテンローラ9から離れた状態で、用
紙カセット2から1枚の用紙3が給紙ローラ4により給
紙側ピンチローラ11とプラテンローラ9の間に送られ
てくる。次にサーマルヘッド8が上昇してプラテンロー
ラ9が矢印Aの方向に回転して用紙3はプラテンローラ
9とインクシート7の間に挟まれて供給される。そし
て、用紙先端検出センサ19の位置に用紙3の先端が届
くと、プラテンローラ9の回転を停止する。次いでサー
マルヘッド8を降下させ、再度プラテンローラ9を矢印
Aの方向に回転させ、用紙3を一定距離送り出す。この
時、排紙側ピンチローラ10はプラテンローラ9に従動
して用紙3を搬送し、給紙側ピンチローラ11が減速す
るため用紙3のたるみは徐々に除去される。
【0009】次いで、プラテンローラ9を図13に示す
矢印Bの方向に回転させ、用紙3の先端を用紙先端検出
センサ19の位置まで後退させる。この時は、給紙側ピ
ンチローラ11はプラテンローラ9に従動して用紙3を
搬送し排紙側ピンチローラ10が減速するので用紙3の
たるみが除去され、ついには用紙3はプラテンローラ9
と密着した状態となる。以上の動作で用紙3のプラテン
ローラ9への巻き付きが行われる。
【0010】次に、図14に示すようにサーマルヘッド
8を上昇させ、プラテンローラ9を矢印Aの方向に回転
させ、第一色目の印画を開始する。以後、プラテンロー
ラ9の回転方向が矢印Aの方向のときは排紙側ピンチロ
ーラ10が従動し給紙側ピンチローラ11が減速し、矢
印B方向の時は給紙側ピンチローラ11が従動し排紙側
ピンチローラ10が減速する。第一色目の印画を終了
後、図13に示すようにサーマルヘッド8を降下させ、
プラテンローラ9を矢印Bの方向に回転させ、用紙3の
先端を用紙先端検出センサ19の位置まで逆走させる。
次に、別の色を印画させるべく、図13、図14の動作
を複数回繰り返して印画する。そして、所定の画像を印
画後、サーマルヘッド8を降下させ、図9に示した排出
ローラ17に排出ピンチローラ18を押接させて用紙3
をスタッカ26へ排出する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来の印画装置は以上
のように構成されているので、構造が複雑で、歯車3
1、32、33や一方向クラッチ29、30等を使用し
ており、部品点数が多く高値であるという問題がある。
また、一方向クラッチ29、30は摩擦を利用している
ので排紙側ピンチローラ10と給紙側ピンチローラ11
がプラテンローラ9の回転に減速するときの一方向クラ
ッチ29、30の滑り力が個々に一定ではなく、給紙
時、印画時及び用紙巻戻し時における用紙3の搬送量が
微妙に一致せず、複数回印画して形成した画像において
印画ずれが大きいという問題があった。また、用紙3と
用紙3にインクシートが転写されたものとでは、排紙側
ピンチローラ10または給紙側ピンチローラ11に対す
る摩擦係数が異なり、同様に給紙時、印画時及び用紙巻
戻し時における用紙3の搬送量が微妙に一定せず複数回
印画して形成した画像において色ずれが発生するという
問題があった。また、用紙3の搬送量は、インクシート
7のインク転写量にも影響され、色ずれが発生するとい
う問題があった。
【0012】この発明は、上記のような問題点を解消す
るためになされたもので、部品点数が少なく安価であ
り、用紙搬送精度の高い印画装置を得ることを目的とす
る。また、複数回印画して形成した画像において、色ず
れが改善できる印画装置を得ることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明による印画装置
は、駆動装置によって回動される切替部材と、一端が上
記切替部材に、他端が給紙側及び排紙側各ピンチローラ
取付部材に取り付けられた一対の弾性部材を備え、上記
切替部材の回動によって上記弾性部材が伸縮することに
より、上記ピンチローラ取付部材が回動され、上記各ピ
ンチローラのプラテンローラへの押圧力を変化させるも
のである。
【0014】また、弾性部材は、その有効長または取り
付け位置を変えられることにより、各ピンチローラのプ
ラテンローラへの押圧力を調整できるように構成された
ものである。
【0015】また、駆動装置は、用紙の種類または印画
条件に応じて、切替部材の回動角度を変化させる制御部
により制御されるものである。
【0016】また、制御部は、用紙に転写されたインク
の色数または印画率に応じた切替部材の適正な回動角度
を記憶しており、印画する用紙が何色目の印画であるか
を判断すると共に、印画する用紙の印画率を算出し、こ
れらの色数または印画率に応じて切替部材を回動させる
ものである。
【0017】
【作用】この発明における印画装置は、給紙時及び印画
時には、排紙側ピンチローラ取付部材側に取り付けられ
た弾性部材が伸びる方向に切替部材が回動され、排紙側
ピンチローラのプラテンローラへの押圧力が給紙側ピン
チローラのそれよりも大きくなる。また、用紙巻戻し時
には、給紙側ピンチローラ取付部材側に取り付けられた
弾性部材が伸びる方向に切替部材が回動され、給紙側ピ
ンチローラのプラテンローラへの押圧力が排紙側ピンチ
ローラのそれよりも大きくなる。
【0018】また、弾性部材は、その有効長または取り
付け位置を変えられることにより、各ピンチローラのプ
ラテンローラへの押圧力を調整できるように構成されて
いるので、排紙及び給紙側ピンチローラ取付部材がプラ
テンローラの両端でバランスよく保たれ、各ピンチロー
ラがプラテンローラへ適正な押圧力を与えることができ
る。
【0019】また、駆動装置は、印画する用紙とピンチ
ローラ間の摩擦係数が小さい場合には用紙の搬送量が小
さくなるため、排紙側ピンチローラの押圧力を大きくす
るよう切替部材を回動させて用紙の搬送量を大きくし、
また、印画する用紙とピンチローラ間の摩擦係数が大き
い場合には用紙の搬送量が大きくなるため、排紙側ピン
チローラの押圧力を小さくするよう切替部材を回動さ
せ、用紙の搬送量を小さくし、用紙の種類や印画条件に
よらず、一定の用紙搬送量を維持するよう制御されてい
る。
【0020】また、制御部は、用紙に転写されたインク
の色数または印画率に応じた切替部材の適正な回動角度
を記憶しており、印画動作時の用紙の色数または印画率
に応じて切替部材を回動させるので、複数回印画する場
合においても常に一定の用紙搬送量が維持され、色ずれ
が改善される。
【0021】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の実施例を図について説明す
る。図1において、9〜11、34〜39、43、4
4、46は上記従来装置と同様のものであるので説明を
省略する。切替部材12は駆動装置13により支点14
を中心にして回動する。切替部材12の両端には、排紙
側ピンチローラ取付部材36と給紙側ピンチローラ取付
部材37からの引っ張りバネ38、39が取り付けられ
ている。なお、引っ張りバネ46はなくてもよい。
【0022】上記のように構成された印画装置において
は、図2に示すようにプラテンローラ9が矢印Aの方向
に回転するとき、切替部材12は駆動装置13により支
点14を中心に矢印Xの方向へ所定の角度回動する。す
ると、排紙側ピンチローラ取付部材36に一端が取り付
けられた引っ張りバネ38が伸ばされ、その引っ張り荷
重が増加する。そして、排紙側ピンチローラ取付部材3
6は、支点43を中心とする回転モーメントにより回動
し、プラテンローラ9に対する排紙側ピンチローラ10
の押圧力が増加する。このため、プラテンローラ9が矢
印Aの方向に回転するときは、排紙側ピンチローラ10
は給紙側ピンチローラ11に比べてプラテンローラ9に
対する押圧力が大きくなるので、用紙3とプラテンロー
ラ9の間の摩擦力が一定すると、排紙側ピンチローラ1
0側の用紙3の搬送力が大きくなる。その結果、任意の
時間内における排紙側ピンチローラ10の用紙搬送量を
D1、給紙側ピンチローラ11の用紙搬送量をD2とす
ると、その関係は、 D1>D2 となるので、用紙3はプラテンローラ9に密着巻され
る。
【0023】次に、図3に示すように、プラテンローラ
9が矢印Bの方向に回転するとき、切替部材12は駆動
装置13により支点14を中心に矢印Yの方向へ所定の
角度回動する。すると、給紙側ピンチローラ取付部材3
7に一端が取り付けられた引っ張りバネ39が伸ばさ
れ、その引っ張り荷重が増加する。そして、給紙側ピン
チローラ取付部材37は、支点44を中心とする回転モ
ーメントにより回動し、プラテンローラ9に対する給紙
側ピンチローラ11の押圧力が増加する。このため、プ
ラテンローラ9が矢印Bの方向に回転するときは、給紙
側ピンチローラ11は排紙側ピンチローラ10に比べて
プラテンローラ9に対する押圧力が大きくなるので、用
紙3とプラテンローラ9の間の摩擦力が一定すると、給
紙側ピンチローラ11側の用紙3の搬送力が大きくな
る。その結果、任意の時間内における排紙側ピンチロー
ラ10の用紙搬送量をD1、給紙側ピンチローラ11の
用紙搬送量をD2とすると、その関係は、 D1<D2 となるので、用紙3はプラテンローラ9に密着巻され
る。以下、印画動作は上記従来例と同様の順序によりな
される。以上のように構成された印画装置では、切替部
材12の回動という簡易で安価な方法で、用紙をプラテ
ンローラ9に密着させた反復運動を可能にする。
【0024】実施例2.次に、この発明の他の実施例を
図について説明する。図4に示すように、切替部材12
の両端に、引っ張りバネ38、39を取り付ける部分
に、バネ取付長さ調整用穴15、16を設けたものであ
る。本実施例では、バネ取付長さ調整用穴15、16を
使って、引っ張りバネ38、39の長さを適切に調整す
ることにより、引っ張りバネ38、39単体の荷重のば
らつきや、排紙側及び給紙側ピンチローラ取付部材3
6、37等の部品の組み合わせによる引っ張りバネ3
8、39の取付ピッチ等のばらつきを吸収することがで
きる。その結果、印画動作時において、排紙側ピンチロ
ーラ取付部材36と給紙側ピンチローラ取付部材37が
プラテンローラ9の両端でバランスよく最適な押圧力を
加え、用紙がプラテンローラ9に密着巻され、印画装置
毎に発生する色ずれがなくなる。
【0025】なお、上記実施例では、バネ取付長さ調整
穴15、16を切替部材12に備えたが、排紙側及び給
紙側ピンチローラ取付部材36、37に備えてもよく、
方法は穴に限らず、例えばバネ本体の取付用フックを複
数個にしてもよく、その他の方法でもよいことは言うま
でもない。
【0026】実施例3.さらに、この発明の他の実施例
について説明する。印画動作において、図6に示すよう
に、一色目、二色目、n色目と、用紙3にインクシート
7のインクを重ね合わせた回数毎に、用紙3と排紙側ピ
ンチローラ10の間の摩擦係数は変化する。また、図7
に示すように、インクシート7のインクが用紙3に熱転
写される量すなわち印画率によっても、用紙3と排紙側
ピンチローラ10の間の摩擦係数は変化する。前述した
ように、プラテンローラに対するピンチローラの押圧力
と、用紙の搬送速度は比例関係であるが、用紙とピンチ
ローラの間の摩擦係数が大きくなった場合、用紙の搬送
速度Vnは大きくなり、比例して用紙の搬送量も大きく
なる。反対に、用紙とピンチローラの間の摩擦係数が小
さくなった場合には、用紙の搬送速度Vnは小さくな
り、比例して用紙の搬送量も小さくなる。すなわち、印
画時に用紙3の搬送量を一定に保つためには、用紙3の
搬送速度の変化に応じて、プラテンローラ9の回転速度
または排紙側ピンチローラ10のプラテンローラ9への
押圧力を変化させる必要がある。
【0027】そこで、用紙3と排紙側ピンチローラ10
間の摩擦係数の変化に応じて、切替部材12の回動を以
下に示すように調整することにより、常に一定の搬送量
を保つことができる。印画動作時において、用紙3と排
紙側ピンチローラ10間の摩擦係数が小さくなる場合に
は、用紙3の搬送量が小さくなるため、図2に示したよ
うに切替部材12をXの方向へ適正角度回動させること
により、排紙側ピンチローラ10はプラテンローラ9に
通常より大きな押圧力を与える。反対に、印画動作時に
おいて、用紙3と排紙側ピンチローラ10間の摩擦係数
が大きくなる場合には、用紙3の搬送量が大きくなるた
め、図3に示したように切替部材12をYの方向へ適正
角度回動させることにより、排紙側ピンチローラ10は
プラテンローラ9に通常より小さい押圧力を与える。こ
れらの結果、用紙3は一定の搬送量で搬送される。
【0028】実施例4.図5は、印画動作において、駆
動装置13が切替部材12を支点14を中心に回動させ
る時、その回動角度を制御部28により制御し、排紙側
ピンチローラ10のプラテンローラ9への押圧力を制御
するものである。図8は、印画動作時に切替部材12を
回動させて、その回動角度を制御しながら印画を行う場
合の流れ図である。印画を開始するときは、まずインク
シート7の色数を確認し、さらに何色目かを判別するた
めのカウンタを1としておく。次に、用紙3を給紙し
て、一色目の印画を行う。このとき、駆動装置13によ
り、切替部材12を図2または図3に示したXまたはY
の方向に回転して、制御部28に記憶された一色目の適
正角度にする。
【0029】また、インクシート7のインクが用紙3へ
熱転写される量は、制御部28において画像データから
換算される。ここで求められた印画率を、制御部28に
保持されているデータと照合し、さらに切替部材12を
XまたはYの方向に回転して、最初に設定した一色目の
適正角度を補正する。インクシート7の色数がカウンタ
の示す数よりも大きい場合には、用紙3を巻戻してカウ
ンタの示す数の次の色の印画を行う。この時、切替部材
は一色目と同様に、制御部に記憶されている適正角度だ
け回動され、排紙側ピンチローラ10はプラテンローラ
9に適正な押圧力を与える。インクシート7の色数と、
カウンタの示す数が同じになった時、用紙3は排出され
る。以上のように、切替部材12は一色毎に適正な回動
角度になるよう制御され、排紙側ピンチローラ10はプ
ラテンローラ9に常に適正な押圧力を与えることができ
る。
【0030】上記実施例では、印画動作中における用紙
3と排紙側ピンチローラ11の間で発生する搬送量の変
動を制御するため、色ずれがより改善される。
【0031】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、切替
部材の回動によりピンチローラのプラテンローラに対す
る押圧力を変化させることができるので、構造が簡単
で、安価であり、用紙を確実にプラテンローラに密着巻
させることができる用紙搬送精度の高い印画装置を得る
ことができる。
【0032】さらに、印画される用紙の印画率や何色目
の印画であるかを判断し、それに応じてピンチローラの
プラテンローラへの押圧力を制御できるので、繰り返し
印画される場合において、色ずれを抑制することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例1による用紙搬送装置を示
す図である。
【図2】 この発明の実施例1による用紙の給紙及び印
画時における用紙搬送装置を示す図である
【図3】 この発明の実施例1による用紙の巻戻し時に
おける用紙搬送装置を示す図である。
【図4】 この発明の実施例2による引っ張りバネの取
付長さ調整穴を備えた用紙搬送装置を示す図である。
【図5】 この発明の実施例4による制御基板を備えた
用紙搬送装置を示す図である。
【図6】 インクシートのインクを用紙へ重ねた回数
と、摩擦係数の関係を示す図である。
【図7】 印画率と摩擦係数の関係を示す図である。
【図8】 この発明の実施例4における印画動作時のピ
ンチローラのプラテンローラへの押圧力を制御する流れ
図である。
【図9】 印画装置の全体構造を示す図である。
【図10】 従来の用紙搬送装置を示す図である。
【図11】 従来の用紙搬送装置の動作を示す説明図で
ある。
【図12】 印画装置の給紙動作を示す説明図である。
【図13】 印画装置の用紙巻戻しと用紙頭出し動作を
示す説明図である。
【図14】 印画装置の印画動作を示す説明図である。
【図15】 ピンチローラのプラテンローラへの押圧力
による用紙の搬送を示す説明図である。
【図16】 ピンチローラのプラテンローラへの押圧力
と用紙の搬送速度の関係を示す図である。
【符号の説明】
7 インクシート、8 サーマルヘッド、9 プラテン
ローラ、10 排紙側ピンチローラ、11 給紙側ピン
チローラ、12 切替部材、13 駆動装置、15、1
6 調整用穴、28 制御部、36 排紙側ピンチロー
ラ取付部材、37 給紙側ピンチローラ取付部材、3
8、39 引っ張りバネ、40、41支点
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B65H 5/06 H G03G 15/00 510

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 用紙を巻き付けて回転しながら往復搬送
    するプラテンローラ、 このプラテンローラに従動し、プラテンローラと用紙を
    挟持して搬送する給紙側及び排紙側一対のピンチロー
    ラ、 上記各ピンチローラを回転自在に支持し、上記各ピンチ
    ローラを上記プラテンローラに圧接させる回動自在に支
    持された一対のピンチローラ取付部材、 駆動装置によって回動される切替部材、 一端が上記各ピンチローラ取付部材に、他端が上記切替
    部材に取り付けられた一対の弾性部材を備え、上記切替
    部材の回動によって上記弾性部材が伸縮することによ
    り、上記ピンチローラ取付部材が回動され、上記各ピン
    チローラのプラテンローラへの押圧力を変化させるよう
    に構成されたことを特徴とする印画装置。
  2. 【請求項2】 弾性部材は、その有効長または取り付け
    位置を変えられることにより、各ピンチローラのプラテ
    ンローラへの押圧力のバランスを調整できるように構成
    されていることを特徴とする請求項1記載の印画装置。
  3. 【請求項3】 駆動装置は、用紙の種類または印画条件
    に応じて切替部材の回動角度を変化させる制御部により
    制御され、各ピンチローラのプラテンローラへの押圧力
    を調整できるように構成されていることを特徴とする請
    求項1記載の印画装置。
  4. 【請求項4】 制御部は、用紙に転写されたインクの色
    数または印画率に応じた切替部材の適正な回動角度を記
    憶しており、印画する用紙が何色目の印画であるかを判
    断すると共に、印画する用紙の印画率を算出し、これら
    の色数または印画率に応じて切替部材を回動させるよう
    に構成されていることを特徴とする請求項3記載の印画
    装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001071606A (ja) * 1999-09-06 2001-03-21 Sony Corp ドアロック及びローラ圧着装置並びにプリンタ装置
JP2011136808A (ja) * 2009-12-28 2011-07-14 Canon Inc シート搬送装置及び画像形成装置

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