JPH08200666A - 燃焼機器 - Google Patents

燃焼機器

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JPH08200666A
JPH08200666A JP3610595A JP3610595A JPH08200666A JP H08200666 A JPH08200666 A JP H08200666A JP 3610595 A JP3610595 A JP 3610595A JP 3610595 A JP3610595 A JP 3610595A JP H08200666 A JPH08200666 A JP H08200666A
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switch
combustion
counter
reset
gas pressure
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Susumu Izumisawa
享 和泉沢
Hisayasu Watanabe
久恭 渡辺
Kikuo Okamoto
喜久雄 岡本
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Gastar Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 給湯器の燃焼能力のガス圧設定用タクトスイ
ッチを兼用して、燃焼運転状態異常をカウントアップす
るカウンタのリセットクリアを行う。 【構成】 給湯器の燃焼能力のガス圧設定をモード切り
替えスイッチ35とガス圧アップスイッチ36とガス圧ダウ
ンスイッチ37を用いて行う。カウンタ28は自己診断機能
部27により燃焼運転状態の異常が診断されたときにカウ
ント値を0から1にし、さらに異常状態が進行したとき
にはカウント値を1から2にアップする。安全動作部29
はカウント値に応じ燃焼運転の安全を図る。ルール記憶
部31はカウンタ28のカウント値をリセットクリアするス
イッチ操作の手順のルールを記憶する。カウンタリセッ
ト部32はスイッチ35,36,37の操作がリセットクリアの
手順通りに行われているか否かを判断し、手順通りのと
きにはカウンタ28のカウント値を0にリセットクリアす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、燃焼運転異常の自己診
断機能を装備した給湯器や風呂釜等の燃焼機器に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】給湯器や風呂釜等の燃焼機器は、長期に
渡って使用されると、燃焼ファンのライナー部分にごみ
等が付着堆積したり、熱交換器に煤詰まりが生じたり、
排気側に詰まりが生じたりして、燃焼ファンから排気側
に至る通風量が低下し、燃焼性能が次第に悪化する。
【0003】このような、経年変化に伴う通風劣化に起
因する燃焼異常を器具自身により検知して、適宜の安全
対策を講じるようにすることが望ましい。
【0004】この観点から、出願人は燃焼運転状態の異
常を自己診断する自己診断機能を備えた燃焼機器を提案
している。
【0005】この提案の燃焼機器は、燃焼ファンのファ
ン回転数と、燃焼ファンからバーナに供給される風量を
検出し、目標風量を得るためのファン回転数が基準回転
数よりも大きな第1の基準値を越えたときに、予備的な
異常状態と判断してカウンタの値を0から1にカウント
アップし、このカウンタの1を検出して、エラー信号を
出力し、リモコン等の表示部にエラーを表示する。
【0006】この状態で、さらに燃焼機器を使用してい
くうちに、通風劣化がさらに進行し、目標風量を得るた
めのファン回転数が限界基準値を越えたときに、カウン
タをさらにカウントアップして2にし、このカウンタの
カウント値の2の数値を検出して、安全動作部により、
燃焼運転を停止状態にロックして、空気量の異常不足状
態での燃焼を防止し、COガスによる中毒の危険を回避
している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記のように、カウン
タのカウント値が1になって、エラー信号が出された
り、カウンタのカウント値が2になって燃焼停止が行わ
れたときに、燃焼機器を新しく買い換える場合は特に問
題はないが、使用者からサービスステーション等の作業
者に通風劣化状態を解消するたの清掃を依頼される場合
があり、このときには、作業者の清掃により、通風劣化
状態は解消されるが、カウンタには、異常状態を示す1
や2の数値がカウントアップされたままになっているた
め、これを0にリセットクリアする必要がある。
【0008】しかしながら、このカウンタのリセットク
リアスイッチを専用に設けることは、スイッチの部品点
数が増え、電気的な回路構成が複雑化し、器具のコスト
アップとなる。出願人は、燃焼機器の最大燃焼能力と最
小燃焼能力に対応する開弁駆動電流の設定を、タクトス
イッチを用いて行う方式を提案しており、この能力設定
用のタクトスイッチをカウンタのリセットスイッチとし
て兼用すれば、回路構成の簡易化が図れ、器具のコスト
低減も達成できる。本発明はこの点に着目してなされた
ものであり、その目的は、燃焼能力設定用のタクトスイ
ッチをカウンタリセットスイッチとして兼用して、スイ
ッチの部品点数を減らし、回路構成を簡易化し、器具の
コスト低減を図ることができる燃焼機器を提供すること
にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、次のように構成されている。すなわち、第
1の発明は、燃焼運転状態の異常を自己診断する自己診
断機能と、異常の進行度が段階的に定めた各基準値に達
する毎に単位値をカウントアップするカウンタとを備
え、バーナへのガス供給通路にはバーナに供給するガス
圧を開弁量によって制御する比例弁を備え、能力設定部
で設定される最大燃焼能力に対応する比例弁の最大開弁
駆動電流と最小燃焼能力に対応する比例弁の最小開弁駆
動電流との範囲内で比例弁の開弁駆動電流を制御して燃
焼運転を制御する燃焼機器において、前記能力設定部は
モード切り替えスイッチとガス圧アップスイッチとガス
圧ダウンスイッチの少なくとも3個のタクトスイッチを
設けて構成され、そのうちの1個以上のタクトスイッチ
は前記カウンタのリセットスイッチとして兼用され、こ
のリセット兼用スイッチによってカウンタをリセットす
るためのスイッチ操作ルールを記憶するルール記憶部
と、リセット兼用スイッチの信号を入力しリセット兼用
スイッチの操作方式をルール記憶部に記憶されているス
イッチ操作ルールと照合しスイッチ操作ルールと一致し
たときのみカウンタのカウント値をリセットするカウン
タリセット部とを有することを特徴として構成されてい
る。
【0010】また、第2の発明は、前記第1の発明の構
成において、スイッチ操作ルールは複数の手順からな
り、カウンタリセット部にはリセット兼用スイッチの操
作手順がスイッチ操作ルールの各手順に一致する毎に照
合一致信号を出力する照合判定信号出力部が設けられ、
また、照合判定信号出力部から所定の照合一致信号が出
力される毎に表示形態を変えてリセット兼用スイッチの
リセット操作の経過状態を表示する表示部が設けられて
いることを特徴として構成されている。
【0011】
【作用】上記構成の本発明において、自己診断機能が働
いて、例えば、通風劣化の燃焼異常状態と診断され、カ
ウンタの値がカウントアップし、エラー表示がされたと
きに、通風劣化状態を解消するために燃焼機器の清掃が
行われるが、その清掃の終了後、燃焼能力設定用のタク
トスイッチを兼用使用してカウンタのリセットクリアが
予め定めたルールに従って行われる。
【0012】このカウンタリセットクリアのスイッチ操
作に際し、カウンタリセット部は操作スイッチ信号を取
り込んで、そのスイッチ操作方式をルール記憶部に予め
記憶されているルールと照合し、ルールに合っていると
きのみカウンタのカウンタ値をリセットする。このよう
にカウンタリセットクリアのスイッチ操作がルールに従
って行われることで、カウンタのリセットクリアの操作
と燃焼能力のガス圧セット操作との混同が防止される。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図2には、本実施例の燃焼機器のシステム構成が
給湯器を例にして示されている。同図において、器具ケ
ース1内には器具本体2が収容されている。器具本体2
の燃焼室3の下方側には燃焼面切り換え式のバーナ4が
設置されており、このバーナ4の下方側には給排気用の
燃焼ファン5が設置されている。箱状のノズルヘッダ6
にはバーナ4にガスを噴出供給するノズルが設けられて
おり、このノズルヘッダ6にバーナ燃焼面を切り換える
(バーナ燃焼能力を切り換える)能力切り換え弁22a,
22b,22cを介してガス供給通路7が接続され、この通
路7を通して燃料ガスが供給されている。このガス供給
通路7には通路の開閉を行う元電磁弁8と、バーナ4へ
のガス供給量を開弁量によって制御する比例弁10が組み
込まれている。
【0014】バーナ4の下方側の空気室9とバーナの上
方側の燃焼室3との間には配管等を施して通路24が形成
されており、この通路24には、燃焼ファン5からバーナ
4に供給される風量を検出する風量検出センサ23が設け
られている。
【0015】この風量検出センサ23は、熱線式風速セン
サ、カルマン渦式風速センサ、差圧センサ等を用いて構
成されるが、本実施例では、差圧センサによって風量検
出センサを構成している。
【0016】燃焼室3の上方側には給湯熱交換器11が設
置されており、この給湯熱交換器11の入側には給水管12
が接続され、また、給湯熱交換器11の出側には給湯管13
が接続されている。給水管12には給水温度を検出する入
水温度センサ14と、入水流量を検出する流量センサ15が
設けられており、給湯管13側には給湯温度を検出する出
湯温度センサ16と、給湯流量を調節する水量制御弁19と
が設けられている。
【0017】この種の器具の燃焼運転は制御装置17によ
って行われており、この制御装置17には、通常、給湯温
度の設定や、この設定された温度の表示等を行うリモコ
ンが接続されている。
【0018】なお、図中、18は燃料ガスの点火を行うイ
グナイタ電極(点火プラグ)、20はバーナ4の火炎を検
出するフレームロッド電極、21は燃焼ファン5の回転検
出を行うホールIC等のファン回転検出センサ、27はノ
ズルヘッダ6に取り付けられて器具内部の空気温度を検
出する気温センサである。
【0019】この種の器具では、給湯管13に接続される
給湯外部配管の先端側に設けられる出湯栓(図示せず)
が開けられると、給水管12から水が入り込み、この水の
流れが流量センサ15により検出されたときに、制御装置
17は、燃焼ファン5を回転し、ファン回転検出センサ21
がファン回転を、風量検出センサ23が風量を検出したこ
とを確認して、イグナイタ電極18の放電を開始する。そ
して、元電磁弁8、能力切り換え弁22a〜22c、比例弁
10を開けてバーナ点火を行う。フレームロッド電極20が
炎を検知したことを確認し、燃焼能力に応じて能力切り
換え弁22b,22cを開閉し、比例弁10の開弁駆動電流を
制御して、出湯温度が設定温度になるようにガス供給量
(比例弁10の開弁量)を制御し、かつ、このガス供給量
に見合う空気を供給すべく、燃焼ファン5の回転制御を
行う。
【0020】湯の使用が終わって出湯栓が閉められる
と、給湯熱交換器11への通水が停止し、流量センサ15の
信号により水の流れの停止が検出されたときに、各弁
8,22a〜22c,10が閉じられ、その後、燃焼室3内の
排気ガスの排出が終了するポストパージ期間が経過した
ときに、燃焼ファン5の回転が停止され、次の出湯に備
えられる。
【0021】図1は本実施例における給湯器の要部構成
を示すもので、燃焼制御部25と、制御データメモリ26
と、自己診断機能部27と、カウンタ28と、安全動作部29
と、能力設定部30と、ルール記憶部31と、カウンタリセ
ット部32と、表示手段33を有して構成されている。
【0022】燃焼制御部25は、燃焼運転のシーケンスプ
ログラムを内蔵し、このシーケンスプログラムに従い、
制御データメモリ26に格納されている最大燃焼能力と最
小燃焼能力の能力設定データや、各種センサの検出デー
タや、燃焼ファン5等のアクチエータの動作制御値等の
制御データに基づき、出湯温度をリモコンで設定される
設定温度に一致するようにバーナ4の燃焼熱量、つま
り、比例弁10の開弁駆動電流(ガス圧)を制御する。そ
の一方で、燃焼ファン5は、バーナ4の燃焼熱量に見合
う風量をバーナ4に供給すべく、風量制御部(図示せ
ず)により、燃焼ファン5の回転制御が行われる。
【0023】自己診断機能部27は、目標風量に対応する
ファン基準回転数の値と、そのファン基準回転数よりも
大きな第1の基準値と、さらにそれよりも大きな限界基
準値とを持っており、例えば、燃焼運転に際し、バーナ
燃焼の前に燃焼ファンを回転駆動し、風量検出センサ23
により検出される風量検出値が目標風量値になるときの
ファン回転数をファン回転検出センサ21で検出し、目標
風量値を得るファン回転検出値が第1の基準値に達する
現象が燃焼運転時の試験を行う毎に現れてその回数が、
予め定めた基準回数に達したときに、カウンタ28のカウ
ント値を0から1にカウントアップし、エラー信号を出
力し、リモコン等の表示部に通風劣化のエラーを表示す
る。この状態で、さらに、給湯器の使用が継続され、通
風劣化状態がさらに進行して、燃焼運転時に試験する毎
に目標風量値を得るためのファン回転数が連続して限界
基準回数に達したときに、カウンタ28のカウント値を1
から2にカウントアップする。
【0024】安全動作部29は、カウンタ28のカウント値
が1になったときに、エラー信号を出力し、リモコン等
の表示部に通風詰まり劣化を表示する。また、安全動作
部29は、カウンタ28のカウント値が2になったときに
は、通風詰まり劣化が相当ひどい状態の寿命と判断し、
燃焼機器を停止状態にロックする。
【0025】能力設定部30は、制御装置17の制御基板
に、モード切り替えスイッチ35と、ガス圧アップスイッ
チ36と、ガス圧ダウンスイッチ37とを備えて構成され
る。モード切り替えスイッチ15は、最小燃焼能力位置
と、最大燃焼能力位置と、運転動作位置とを切り替える
もので、例えば、スイッチを1回押す毎に、最小燃焼能
力位置と最大燃焼能力位置と運転動作位置とが予め定め
た順に切り替わるようになっている。
【0026】ガス圧アップとダウンのスイッチ16,17お
よびモード切り替えスイッチ15はタクトスイッチにより
構成され、ガス圧アップスイッチ16を1回押す毎に、予
め定めた所定量の比例弁駆動電流がアップし、これに応
じ、比例弁10の出力側のガス圧が所定量ずつ段階的にア
ップする構成となっている。同様に、ガス圧ダウンスイ
ッチ17を1回押す毎に、予め定めた所定量の比例弁駆動
電流が段階的に減少し、これに応じて、比例弁10の出力
側のガス圧が段階的にダウンする構成となっている。
【0027】本実施例において給湯器の燃焼能力のガス
圧調整は次のように行われる。まず、モード切り替えス
イッチ35を操作して最小燃焼能力位置にし、最小燃焼能
力の設定ガス圧となるように、ガス圧アップスイッチ36
とガス圧ダウンスイッチ37を操作して比例弁駆動電流を
アップダウン調整する。この開弁駆動電流の調整に際
し、図1の破線で示すように、スイッチ36,37の操作に
より、比例弁電流駆動部34からスイッチ36,37のアップ
ダウンのスイッチ操作に対応させて比例弁10に供給され
る開弁駆動電流が可変し、これに応じ、比例弁10の開弁
量が変化してガス圧が変化する。このガス圧変化をマノ
メータ等の圧力計で検出し、ガス圧が最小燃焼能力の設
定ガス圧となったときに、スイッチ16,17の操作を停止
し、その停止位置の開弁駆動電流が最小燃焼能力に対応
する最小開弁駆動電流(最小燃焼能力のガス圧)と決定
され、その開弁駆動電流の値が制御データメモリ26の所
定のアドレス位置に書き込まれる。
【0028】次に、モード切り替えスイッチ35を最大燃
焼能力の動作位置にし、同様に、ガス圧アップスイッチ
36とガス圧ダウンスイッチ37を操作して、最大燃焼能力
に対応する最大開弁駆動電流(最大燃焼能力に対応する
ガス圧)を決定し、その決定値が制御データメモリ26の
所定のアドレス位置に書き込まれる。
【0029】本実施例において特徴的なことは、能力設
定部30の各スイッチ35,36,37をカウンタ28のカウント
値のリセットクリア用のスイッチとして兼用させたこと
である。このように、本実施例では、各スイッチ35,3
6,37を能力設定用とカウンタ28のリセットクリア用に
共通使用するため、そのスイッチ信号の混同を防止する
観点から、カウンタ28のカウント値のリセットクリアの
方式手順を予め定めており、この手順通りにスイッチ動
作を行ったときにのみ、カウンタ28のカウント値をリセ
ットクリアできるようにしてある。
【0030】このカウンタリセットクリア手順のルール
は、予め設定されて、ルール記憶部31にそのルールが記
憶されている。本実施例では、燃焼機器の燃焼運転停止
中に、第1の手順として、ガスアップスイッチ36とモー
ド切り替えスイッチ35を同時に10秒間連続して押し、次
に第2の手順として、その両方のスイッチ35,36を同時
に離し、第3の手順として、今度は、モード切り替えス
イッチ35とガス圧ダウンスイッチ37とを同時に10秒間連
続して押すこととしている。
【0031】カウンタリセット部32は、タイマと照合判
定信号出力部とを備えている。カウンタリセット部32
は、能力設定部30の各スイッチ35,36,37の信号を受け
たときに、スイッチ操作の手順と、ルール記憶部31に記
憶されているルールの手順とを照合し、ルールの各手順
毎に、一致しているか否かを判断し、その判断結果の信
号を照合判定信号出力部から表示手段33に送出する。な
お、スイッチ操作の手順とルールの手順が一致するか否
かの照合判定に際しては、スイッチを同時に押している
10秒の時間を計測するために、タイマが使用される。
【0032】表示手段33はLED(発光ダイオード)の
2個の表示素子38a,38bを具備し、カウンタリセット
部32による各手順(この実施例では第1と第3の手順)
が合っていたときにその正常判定信号を表示し、カウン
タリセットクリアの操作手順の途中経過を表示する構成
となっており、例えば、第1の手順が一致しているとき
には、図3の(a)に示すように、表示素子38aは点滅
の繰り返し表示を行い、表示素子38bは、表示素子38a
とは逆のパターンで点滅を繰り返し、カウンタクリアの
スイッチ操作がルールの第1の手順まで正確に行われて
いることを表示する。なお、図で、白丸は点灯を示し、
黒丸は消灯を示している。また、カウンタリセットクリ
アの操作が、ルールの第3の手順まで正確に行われたと
きには、表示手段33は、図3の(c)に示すように、表
示素子38aは点滅の時間間隔を2倍にして点滅表示を行
い、表示素子38bは表示素子38aの半分の時間間隔で点
滅を繰り返し、カウンタ28のリセットクリアのスイッチ
操作がルールの手順に沿って最後の第3の手順まで正確
に行われたことを表示する。なお、第2の手順について
はその表示を行っていないが、もちろん異なる表示形態
で第2の手順まで正確に行われたことを表示してもよ
い。
【0033】本実施例では、能力設定部30のスイッチ操
作によって、燃焼能力の設定(ガス圧設定)と、ガス圧
セット値(最大開弁駆動電流と最小開弁駆動電流の設定
値)のリセットクリアと、カウンタ28のリセットクリア
との各動作をスイッチ35,36,37を操作して行えるよう
になっており、燃焼能力の設定と、ガス圧セット値のリ
セットクリアのスイッチ動作状態も表示手段33により表
示素子38a,38bに表示するようにしている。本実施例
では、燃焼能力のガス圧設定時は、バーナ4が燃焼中で
あることを条件にして行われる。この状態で、モード切
り替えスイッチ35を押して最小燃焼能力の動作位置にな
ると、表示素子38aのみが点灯する。この状態で、ガス
圧アップスイッチ36とガス圧ダウンスイッチ37を操作し
て最小燃焼能力に対応する最小開弁駆動電流がセットさ
れる。
【0034】次に、モード切り替えスイッチ35をさらに
1回押すと、最大燃焼能力の動作位置となり、表示素子
38bが点灯し、この状態で、同様にガス圧アップスイッ
チ36とガス圧ダウンスイッチ37を操作して最大燃焼能力
に対応する最大開弁駆動電流がセットされる。次に再び
モード切り替えスイッチ35を押すと、表示素子38a,38
bはすべて消灯し、燃焼能力のガス圧がセットされたこ
とを表示する。なお、燃焼能力のガス圧セットがされて
いないときには、表示素子38a,38bは共に点滅を繰り
返し、ガス圧設定が済んでいないことを表示する。
【0035】また、燃焼能力のガス圧セット値をリセッ
トクリアする場合は、燃焼運転が停止されていることを
条件にして行われる。このガス圧セット値のクリアは、
まず、ガス圧アップスイッチ36とガス圧ダウンスイッチ
37を共に5秒間連続して押すことにより、表示素子38
a,38bは共に同一の形態で点滅を繰り返し、5秒経過
すると、制御データメモリ26に記憶された燃焼能力のガ
ス圧セット値、つまり、最大開弁駆動電流値と最小開弁
駆動電流値がリセットクリアされる。なお、本実施例で
は、制御データメモリ26には最大燃焼能力に対応する最
大開弁駆動電流の基準値と最小燃焼能力に対応する最小
開弁駆動電流の基準値が予め与えられており、能力設定
部30で設定される値は、基準値に対する補正値として制
御データメモリ26に書き込まれるようになっており、ガ
ス圧セット値をリセットクリアしたときには、能力設定
部30で設定した補正値がクリアされ、制御データメモリ
26には、初めから与えられていた基準値(初期値)が残
ることとなる。
【0036】本実施例は上記のように構成されており、
次に、能力設定部30の各スイッチ35,36,37の各動作例
を図4のフローチャートに基づき説明する。このフロー
チャートで、ステップ101 から105 の動作は、ガス圧セ
ットのリセットクリアの動作を示し、ステップ201 から
211 までの動作はカウンタ28のカウント値のリセットク
リア動作を示している。
【0037】まず、ステップ101 で、給湯器が燃焼停止
中であるか否かを判断する。燃焼停止中のときには、ス
テップ102 で、ガス圧アップスイッチ36とガス圧ダウン
スイッチ37が共に押されてオンしているか否かを判断す
る。両スイッチが共にオンされているときには、スイッ
チオン時から5秒経過したか否かをステップ103 で判断
する。両スイッチ36,37が共に5秒経過するまで押され
ていたときには、ガス圧セット値のリセットクリア手順
が正しいものと判断され、ステップ104 で燃焼能力のガ
ス圧セット値がクリアされる。そして、ステップ105 で
表示素子38a(LED1),38b(LED2)が点滅
し、燃焼能力のガス圧セット値が設定されていないこと
を表示する。
【0038】カウンタ28のカウント値のリセットに際し
ては、ステップ201 で、モード切り替えスイッチ35とガ
ス圧アップスイッチ36が共に押されてオンしているか否
かが判断され、共にオン状態のときには、10秒経過した
か否かがステップ202 で判断される。10秒経過している
ものと判断されたときには、ルールで定められた第1の
手順が正しく操作されたものと判断し、表示素子38a,
38bは1秒間隔で交互に点滅する。ステップ204 では、
モード切り替えスイッチ35とガス圧アップスイッチ36が
共に1度離されたか否かが判断される。1度離されたも
のと判断されたときには、前記ステップ201 でモード切
り替えスイッチ35とガス圧アップスイッチ36が同時にオ
ンしたときから、25秒経過したか否かが判断される。25
秒経過しても、ルールで定めた次の手順のスイッチ操作
が行われないときには、今までのスイッチ操作は無効と
判断し、表示素子38a,38bの点滅が停止されて共に消
灯状態となる。
【0039】これに対し、ステップ205 で25秒経過前に
ステップ206 の動作、つまり、モード切り替えスイッチ
35とガス圧ダウンスイッチ37が同時に押されてオンした
か否かが判断され、同時にオンしたときには、その両ス
イッチのオン状態が10秒経過したか否かがステップ207
で判断され、10秒経過しているときには、ルールの第3
の手順までの動作が正しく行われたものと判断し、ステ
ップ208 で表示素子38aと38bを点滅時間を異にして点
滅表示する。
【0040】次に、ステップ209 でモード切り替えスイ
ッチ35とガス圧ダウンスイッチ37が離されたか否かが判
断され、離されたことが確認されたときには、カウンタ
28のカウント値をリセットクリアし、0の値にして表示
素子38a,38bを消灯にする。
【0041】本実施例によれば、カウンタ28に通風詰ま
り劣化の異常を示す1あるいは2のカウント値がセット
されたときに、給湯器の通風詰まり劣化部の清掃を行
い、カウンタ28のカウント値をリセットするときには、
燃焼能力のガス圧セット用のタクトスイッチを兼用して
カウンタ28のカウント値のリセットクリアを行うように
したので、カウンタ28のリセットクリア用のスイッチを
別途設ける必要がないため、専用のカウンタリセット用
のスイッチを設ける場合に比べ、スイッチの部品点数を
少なくできて、回路構成の簡易化が図れ、これに伴い、
給湯器のコスト低減が可能となる。
【0042】また、本実施例では、カウンタ28のカウン
ト値をリセットクリアする際に、リセットのスイッチ操
作が正しく行われているか否かを、表示手段33の表示素
子38a,38bの表示形態を見ることにより確認でき、カ
ウント値のリセット手順がどの段階まで進んでいるかの
途中経過を知ることができるので、非常に便利である。
【0043】さらに、本実施例では、同じ表示素子38
a,38bを用いて燃焼能力のガス圧セットが行われてい
るか否かの状態や、燃焼能力のガス圧セット値のリセッ
トクリア操作が正しい手順で行われているか否かを知る
ことができ、2個の表示素子38a,38bを用いて各種の
スイッチ動作状態を表示することができるので、異なる
動作用に別個の表示素子を設ける場合に比べ、表示素子
の数を少なくでき、表示素子38a,38bの有効稼動効率
を大幅に高めることができる。
【0044】なお、本発明は上記実施例に限定されるこ
とはなく、様々な実施の態様を採り得る。例えば、カウ
ンタ28のリセットクリアの手順は本実施例の手順に限定
されるものではなく、任意に設定できるものである。本
実施例では、モード切り替えスイッチ35とガス圧アップ
スイッチ36とガス圧ダウンスイッチ37を用いてカウンタ
リセットクリアのルールを定めたが、そのうちの1個の
スイッチあるいは2個のスイッチを用いてルールを設定
することができる。また、リセットクリアの手順中、ス
イッチを連続的に押す時間(例えば、図4のステップ20
2 ,207 )やスイッチオフ後の経過時間(例えば、図4
のステップ205 )も10秒とか25秒というように限定され
ず、任意に設定できるものである。
【0045】また、本実施例では表示手段33により、L
EDの表示素子を用いてスイッチ動作状態を表示した
が、制御装置やリモコンの液晶画面等に文字、記号、符
号等を用いて表示してもよく、あるいは、ブザー等の発
音手段を用いてスイッチの動作状態を表示(報知)する
ようにしてもよい。
【0046】さらに、上記実施例では、カウンタ28にカ
ウントアップする燃焼運転異常を、通風劣化の例で説明
したが、例えば、排気ガス中のCO濃度の増加による燃
焼運転異常をカウントアップするようにしてもよく、様
々な燃焼運転異常を設定してカウントアップする構成と
することができる。この場合、実施例では燃焼運転の第
1段階の異常時には1を、最終段階の異常時には2をカ
ウンタ28のカウント値としたが、第1段階の異常時には
1を、第2段階の異常時には2を、最終段階の異常時に
は3をカウント値としてもよく、異常の程度と、そのカ
ウント値は任意に設定できるものである。
【0047】さらに、上記実施例では、燃焼機器とし
て、単機能の給湯器(給湯機能のみの給湯器)を例にし
て説明したが、本発明は、給湯機能と追い焚き機能ある
いは給湯機能と暖房機能を持つ複合給湯器や、その他、
バーナ燃焼式の風呂釜、暖房機、冷房機、冷暖房機、空
調機等の各種の燃焼機器に適用されるものである。
【0048】
【発明の効果】本発明は、燃焼機器の燃焼能力の設定を
行うタクトスイッチを兼用して燃焼運転状態の異常をカ
ウントアップするカウンタのカウント値をリセットクリ
アするように構成したものであるから、カウンタのリセ
ットクリアを行うためのスイッチを別途設ける必要がな
く、これにより、スイッチの部品点数を減らして回路構
成を簡易化し、器具のコスト低減を図ることが可能とな
る。
【0049】また、同じスイッチを利用して燃焼能力の
ガス圧設定と、カウンタのクリア動作を行うようにして
も、カウンタのリセット手順にルールを定め、このルー
ルに正しく従って行ったときにのみカウンタのリセット
クリアを行うようにしているので、燃焼能力のガス圧セ
ットの動作とカウンタのリセットクリアの動作が混同す
るということはなく、スイッチ動作の信頼性を充分に確
保することができる。
【0050】さらに、第2の発明では、カウンタのリセ
ットクリア操作に際し、スイッチの操作手順がルールに
従って行われていることを表示部に表示するように構成
したものであるから、カウンタリセットクリアの手順が
正しく行われているか否かをチェックすることができ、
ルールに定められた手順に従ってどの手順まで正しく進
行されたかの途中経過を知ることができるので、非常に
好都合である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す要部構成のブロック図
である。
【図2】本実施例の給湯器の構成説明図である。
【図3】本実施例におけるカウンタのリセットクリアの
各手順の動作状態の表示形態の説明図である。
【図4】能力設定部に設けられるタクトスイッチを用い
たガス圧セット値のリセットクリア動作とカウンタのリ
セットクリア動作を共に示す本実施例のフローチャート
である。
【符号の説明】
30 能力設定部 31 ルール記憶部 32 カウンタリセット部 33 表示手段 35 モード切り替えスイッチ 36 ガス圧アップスイッチ 37 ガス圧ダウンスイッチ 38a,38b 表示素子

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃焼運転状態の異常を自己診断する自己
    診断機能と、異常の進行度が段階的に定めた各基準値に
    達する毎に単位値をカウントアップするカウンタとを備
    え、バーナへのガス供給通路にはバーナに供給するガス
    圧を開弁量によって制御する比例弁を備え、能力設定部
    で設定される最大燃焼能力に対応する比例弁の最大開弁
    駆動電流と最小燃焼能力に対応する比例弁の最小開弁駆
    動電流との範囲内で比例弁の開弁駆動電流を制御して燃
    焼運転を制御する燃焼機器において、前記能力設定部は
    モード切り替えスイッチとガス圧アップスイッチとガス
    圧ダウンスイッチの少なくとも3個のタクトスイッチを
    設けて構成され、そのうちの1個以上のタクトスイッチ
    は前記カウンタのリセットスイッチとして兼用され、こ
    のリセット兼用スイッチによってカウンタをリセットす
    るためのスイッチ操作ルールを記憶するルール記憶部
    と、リセット兼用スイッチの信号を入力しリセット兼用
    スイッチの操作方式をルール記憶部に記憶されているス
    イッチ操作ルールと照合しスイッチ操作ルールと一致し
    たときのみカウンタのカウント値をリセットするカウン
    タリセット部とを有する燃焼機器。
  2. 【請求項2】 スイッチ操作ルールは複数の手順からな
    り、カウンタリセット部にはリセット兼用スイッチの操
    作手順がスイッチ操作ルールの各手順に一致する毎に照
    合一致信号を出力する照合判定信号出力部が設けられ、
    また、照合判定信号出力部から所定の照合一致信号が出
    力される毎に表示形態を変えてリセット兼用スイッチの
    リセット操作の経過状態を表示する表示部が設けられて
    いる請求項1記載の燃焼機器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10103670A (ja) * 1996-09-30 1998-04-21 Toto Ltd 機器の異常判定方式

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