JPH08200453A - 動力伝達用チェーン - Google Patents

動力伝達用チェーン

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JPH08200453A
JPH08200453A JP2877095A JP2877095A JPH08200453A JP H08200453 A JPH08200453 A JP H08200453A JP 2877095 A JP2877095 A JP 2877095A JP 2877095 A JP2877095 A JP 2877095A JP H08200453 A JPH08200453 A JP H08200453A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chain
link
side plate
pair
spring
Prior art date
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Pending
Application number
JP2877095A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Takeda
弘之 武田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
BorgWarner Morse TEC Japan KK
Original Assignee
BorgWarner Automotive KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 チェーンの屈曲抵抗の調節を容易に行える動
力伝達用チェーンを提供する。 【構成】 各々一対のピン孔22が形成された多数のリ
ンクプレート2a,2bをピン孔22内に挿入したロッ
カージョイント(連結ピン)3により無端状に連結して
サイレントチェーン1を構成する。この場合に、一対の
ピン孔61(図4)を有し、リンク列AまたはBのいず
れかのリンク列のリンクプレート2a,2b間にそれぞ
れ配置される一対の側板部6と、チェーン外周側に配置
されかつ各側板部6を連結するとともに、各側板部6間
で挟持されるリンクプレート2a,2b間に弾性力を付
与し得る連結板部7とからなるばねリンク5を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、動力伝達用チェーンに
関し、詳細には、多数のリンクプレートを連結ピンによ
り無端状に連結してなる動力伝達用チェーンにおいて、
チェーンの屈曲抵抗を容易に調節し得る構造を備えたも
のに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車や自動二輪車等の動力伝達用チェ
ーンとして用いられるサイレントチェーンにおいて、チ
ェーンの弦振動に起因する騒音を低減させるために、い
わゆるばねリンクを備えたものが提案されている。
【0003】この種のサイレントチェーンは、例えば図
10に示すように、多数のリンクプレート51を連結ピ
ン52により連結して、最外側にガイドリンクプレート
53を配置するとともに、一方のガイドリンクプレート
53とリンクプレート51との間に波形状のばねリンク
54を挟持介装した構造を有している。ばねリンク54
は、連結ピン挿入用の一対のピン孔を両端に有してお
り、その中央部はガイドリンクプレート53に、両端部
はリンクプレート51にそれぞれ圧接している。
【0004】このばねリンク54の弾性反発力により、
各リンクプレート51間に摩擦力が付与されて、チェー
ンの屈曲抵抗が増大し、この結果、動力伝達時において
チェーンの弦振動が抑制されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のサイレントチェーンでは、ばねリンクによる押付力
がチェーンの幅方向(図10上下方向)全体にわたって
付与され、すべてのリンクプレート間に摩擦力が作用す
ることになるため、チェーンの屈曲抵抗が必要以上に大
きくなってしまう傾向がある。
【0006】このことは、ばねリンクを各リンクプレー
ト間で挟持させた従来のサイレントチェーンにおいても
同様に発生する問題である。
【0007】その一方、ばねリンクによる押付力を調節
しようとしても、ばねリンクがリンクプレート間で挟持
される構造上、ばねリンクのたわみ代を大きくできず、
大きな調節幅を得ることができない。このように、前記
従来の構造では、チェーンの屈曲抵抗の調節が容易では
ない。
【0008】本発明は、このような従来の実情に鑑みて
なされたもので、チェーンの屈曲抵抗の調節を容易に行
える動力伝達用チェーンを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る動
力伝達用チェーンは、各々一対のピン孔が形成された多
数のリンクプレートを該ピン孔内に挿入した連結ピンに
より無端状に連結してなる動力伝達用チェーンにおい
て、連結ピンが挿入される一対のピン孔をそれぞれ有
し、同じリンク列のいずれかのリンクプレート間にそれ
ぞれ配置される一対の側板部と、チェーン外周側に配設
されかつ前記各側板部を連結するとともに、前記各側板
部の互いに対向する方向に対して該側板部に弾性力を付
与し得る連結板部とからなるばねリンクを設けたことを
特徴としている。
【0010】請求項2の発明に係る動力伝達用チェーン
は、請求項1において、前記ばねリンクを、チェーンの
直線状スパン部分に少なくとも一つ設けたことを特徴と
している。
【0011】
【作用】請求項1の発明に係る動力伝達用チェーンによ
れば、ばねリンクが、リンクプレート間に配置される一
対の側板部と、各側板部に弾性力を付与する連結板部と
から構成されるので、連結板部の長さを適宜調節するこ
とにより、各側板部間で弾性挟持されるリンクプレート
の枚数を調節できる。
【0012】これにより、ばねリンクによる押付力を、
チェーン幅方向の一部のリンクプレートについてのみ作
用させることが可能となり、この結果、チェーンの屈曲
抵抗の調節を容易に行える。
【0013】請求項2の発明に係る動力伝達用チェーン
によれば、ばねリンクが、チェーンの直線状スパン部分
に少なくとも一つ設けられるので、チェーンの運転中に
おいて、弦上下動(コーダル・アクション)が生じる直
線状スパン部分の屈曲抵抗を、最少個数のばねリンクに
より常時増大させた状態におくことができ、弦上下動を
効果的に減少させることができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。図1は本発明の一実施例によるサイレントチ
ェーンの斜視部分図、図2はその平面図、図3は図2の
III-III 線断面図、図4はサイレントチェーンに装着さ
れたばねリンクの全体斜視図である。
【0015】図1ないし図3に示すように、サイレント
チェーン1は、各々一対の歯部21及びピン孔22が形
成されたリンクプレート2(2a,2b)を積層すると
ともに、これらのリンクプレート2の各ピン孔22内に
長,短一対のロッカーピン31,32からなるロッカー
ジョイント3を挿入して、各リンクプレート2を枢動可
能に連結し、さらに該リンクプレート2の最外側にガイ
ドリンクプレート4を配置した構造を有している。
【0016】なお、各図において、ガイドリンクプレー
ト4と同じチェーン長手方向(図2左右方向)位置に配
置されたいわゆるガイドリンク列Aのリンクプレートを
2aで、またチェーン長手方向に隣り合うガイドリンク
プレート4の間に配置されたいわゆるノンガイドリンク
列Bのリンクプレートを2bでそれぞれ示している。
【0017】ガイドリンク列Aには、ばねリンク5が装
着されている。ばねリンク5は、図4に示すように、各
々一対のピン孔61を有し、所定間隔を介して配置され
た一対の側板部6と、各側板部6を連結する波形状の連
結板部7とから構成されている。
【0018】ばねリンク5は、その装着前においては、
図3一点鎖線に示すように、各側板部6が側面視逆ハの
字状になっており、該各側板部6が外方に押し拡げられ
た状態で各リンクプレート2a,2b間に挿入される。
このとき、各側板部6間で挟持される各リンクプレート
2a,2bには、連結板部7の弾性変形による押付力
(弾性力)が付与される。これにより、各側板部6間の
各リンクプレート2a,2b間に摩擦力が作用して、チ
ェーン1の屈曲抵抗を増大できる。この結果、チェーン
1の弦振動が抑制されて、動力伝達時の騒音が低減され
るようになっている。
【0019】またこの場合には、各側板部6間で挟持さ
れる各リンクプレート2a,2bにのみ押付力が付与さ
れ、これら以外のリンクプレート2a,2bには押付力
が付与されない。すなわち、ばねリンク5による押付力
が、チェーン幅方向の一部のリンクプレートにのみ作用
している。
【0020】次に、本発明の他の実施例によるサイレン
トチェーンについて図5ないし図8を用いて説明する。
なお、各図において前記実施例と同一符号は同一または
相当部分を示している。
【0021】このサイレントチェーン1′においては、
ばねリンク連結板部7′が前記実施例の連結板部7より
も長いばねリンク5′が設けられており、この点が前記
実施例のサイレントチェーン1とは異なっている。
【0022】この場合、ばねリンク5′の装着後に各側
板部6間で挟持される各リンクプレート2a,2bに
は、連結板部7′の弾性変形による押付力が付与され
て、前記実施例と同様に、各側板部6間の各リンクプレ
ート2a,2bに摩擦力が作用する。
【0023】また、このとき、ばねリンク5′の連結板
部7′がチェーン幅方向のほぼ全体にわたって配設され
ていることから、チェーン幅方向のほぼ全てのリンクプ
レート2に押付力を付与させることが可能になり、前記
実施例の場合よりもチェーンの屈曲抵抗が増大する。
【0024】このように、ばねリンクの連結板部の長さ
を適宜調節することにより、最少2枚のリンクプレート
から最多で全部のリンクプレートに対して摩擦力を作用
させることができるようになる。この結果、チェーンの
屈曲抵抗の調節が容易になる。なお、連結板部の長さの
みならず、その形状(例えば幅寸法等),板厚,材質等
をも変えるようにすれば、チェーンの屈曲抵抗の調節幅
をさらに拡げることができる。
【0025】また、一方、従来構造では、波形状のばね
リンク自体がリンクプレート間で挟持されるため、チェ
ーン幅方向寸法の増加分s′が大きいが(図10参
照)、前記各実施例では、各リンクプレート2間で挟持
される各側板部6として、平板状のものを用いることが
できるので、側板部6の挿入に伴うチェーン幅方向寸法
の増加分sが小さく(図3,図7参照)、これによりチ
ェーン幅を小さくできる。
【0026】さらに、前記各実施例では、ばねリンク連
結板部がチェーン外周(背面)側に配設されることか
ら、動力伝達時において該各連結板部によりチェーンの
バックベンド(背面側への屈曲)を規制することがで
き、これにより弦振動の発生を一層抑制できる。
【0027】なお、前記各実施例では、ばねリンクをガ
イドリンク列Aに配置したものを示したが、本発明の適
用はこれに限定されず、ノンガイドリンク列Bに配置し
たものにも同様に本発明を適用できる。
【0028】また、ばねリンクは、チェーンの全てのガ
イドリンク列Aまたはノンガイドリンク列Bに設けなく
てもよく、チェーン1,1′の直線状スパン部分L(図
9参照)内において少なくともいずれか一つのガイドリ
ンク列Aまたはノンガイドリンク列Bに設けるようにす
ればよい。なお、図9の動力伝達システムにおいて、7
は駆動スプロケット、8は従動スプロケットであり、矢
印rは各スプロケットの回転方向を、また矢印dはばね
リンクの装着個所を示している。
【0029】このようにすれば、運転中のいかなる瞬間
においても、直線状スパン部分L内に少なくとも一つの
ばねリンクを配置させることでき、これにより、コーダ
ル・アクションが生じるチェーン緩み側Cの直線状スパ
ン部分Lの屈曲抵抗を、最少個数のばねリンクにより常
時増大させた状態におくことができ、弦上下動を効果的
に減少させることができる。
【0030】また、前記実施例では、本発明がロッカー
ジョイント型のサイレントチェーンに適用された例を示
したが、本発明は、ロッカージョイントの代わりに丸ピ
ンを用いたサイレントチェーンにも適用可能である。
【0031】さらに本発明は、サイレントチェーンに限
らず、ランダムチェーンやCVT(Continuously Varia
ble Transmission)チェーン(特開平1-145447号公報参
照)にも同様に適用できる。
【0032】
【発明の効果】以上のように本発明に係る動力伝達用チ
ェーンによれば、ばねリンクを、リンクプレート間に配
置される一対の側板部と、各側板部に弾性力を付与する
連結板部とから構成するようにしたので、連結板部の長
さを適宜調節することにより、各側板部間で弾性挟持さ
れるリンクプレートの枚数を調節でき、これにより、ば
ねリンクによる押付力を、チェーン幅方向の一部のリン
クプレートについてのみ作用させることが可能となっ
て、チェーンの屈曲抵抗の調節を容易に行うことができ
る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるサイレントチェーンの
斜視部分図。
【図2】前記サイレントチェーンの平面図。
【図3】図2の III-III線断面図。
【図4】前記サイレントチェーンに装着されたばねリン
クの全体斜視図。
【図5】本発明の他の実施例によるサイレントチェーン
の斜視部分図。
【図6】前記サイレントチェーン(図5)の平面図。
【図7】図6のVII-VII 線断面図。
【図8】前記サイレントチェーン(図5)に装着された
ばねリンクの全体斜視図。
【図9】前記各実施例のサイレントチェーンが適用され
た動力伝達システムの概略構成図。
【図10】従来のサイレントチェーンの図2,図6に相
当する図。
【符号の説明】
1,1′ サイレントチェーン 2 リンクプレート 22 ピン孔 3 ロッカージョイント(連結ピン) 31,32 ロッカーピン 4 ガイドリンクプレート 5,5′ ばねリンク 6, 側板部 7,7′ 連結板部 61 ピン孔 A ガイドリンク列 B ノンガイドリンク列 L チェーンの直線状スパン部分

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各々一対のピン孔が形成された多数のリ
    ンクプレートを該ピン孔内に挿入した連結ピンにより無
    端状に連結してなる動力伝達用チェーンにおいて、 連結ピンが挿入される一対のピン孔をそれぞれ有し、同
    じリンク列のいずれかのリンクプレート間にそれぞれ配
    置される一対の側板部と、チェーン外周側に配設されか
    つ前記各側板部を連結するとともに、前記各側板部の互
    いに対向する方向に対して該各側板部に弾性力を付与し
    得る連結板部とからなるばねリンクを設けた、ことを特
    徴とする動力伝達用チェーン。
  2. 【請求項2】 前記ばねリンクは、チェーンの直線状ス
    パン部分に少なくとも一つ設けられている、ことを特徴
    とする請求項1に記載の動力伝達用チェーン。
JP2877095A 1995-01-25 1995-01-25 動力伝達用チェーン Pending JPH08200453A (ja)

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