JPH08200414A - スプリングインシュレータ構造 - Google Patents

スプリングインシュレータ構造

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JPH08200414A
JPH08200414A JP661095A JP661095A JPH08200414A JP H08200414 A JPH08200414 A JP H08200414A JP 661095 A JP661095 A JP 661095A JP 661095 A JP661095 A JP 661095A JP H08200414 A JPH08200414 A JP H08200414A
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JP
Japan
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spring
insulator
coil spring
dust
starting point
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JP661095A
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Satoshi Uchida
智 内田
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Toyota Motor Corp
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Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車両走行中に侵入するダスト等をコイルスプ
リングがインシュレータとの間で圧縮することによるコ
イルスプリング及びインシュレータの摩耗の発生を防止
する。 【構成】 ロアスプリングインシュレータ10の所定部
位には把持部34が形成されており、この把持部34に
よってコイルスプリング14の立ち上がり部及び座巻き
部始点側が把持されている。このため、ロアスプリング
インシュレータ10に小石、砂等のダストが堆積してい
たとしても、これとコイルスプリング14が当接するこ
とはなく、よってロアスプリングインシュレータ10及
びコイルスプリング14が摩耗するのを防止することが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、サスペンションスプリ
ングとして用いられるコイルスプリングの端部とこれを
支持するスプリングシートとの間に介装されるスプリン
グインシュレータ構造に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来か
ら、サスペンションスプリングとしてコイルスプリング
が多用されているが、このコイルスプリングの係止部材
として設けられるのがスプリングシートである。具体的
には、コイルスプリングの上端部はアッパスプリングシ
ートに係止されており、コイルスプリングの下端部はロ
アスプリングシートに係止されている。
【0003】ところで、バウンド/リバウンド時におけ
るコイルスプリングとロアスプリングシートとの干渉を
防止すると共に足回りから入力される振動を遮断する目
的で、上述したロアスプリングシートにはロアスプリン
グインシュレータが配設されていることが多い。この種
のスプリングインシュレータの構造が実開昭62−13
237号公報に開示されており、以下この公報に開示さ
れた構造について説明する。
【0004】図8には図示しないロアスプリングシート
に配設されるロアスプリングインシュレータ100の平
面図が示されており、又図9にはロアスプリングインシ
ュレータ100の9−9線断面図が示されている。
【0005】これらの図に示されるように、ロアスプリ
ングインシュレータ100は円板形状とされており、軸
芯部には位置決め用の貫通孔102が形成されている。
さらに、このロアスプリングインシュレータ100で
は、貫通孔102を中心として放射状に複数の溝104
が形成されている。これらの溝104は、ロアスプリン
グインシュレータ100の上面側から凹状に形成されて
いる。また、溝104の径方向外側の端部104Aはロ
アスプリングインシュレータ100の外方へ開放されて
いる。
【0006】上記構成によれば、コイルスプリングにお
ける座巻き部から立ち上がる立ち上がり部とロアスプリ
ングインシュレータ100との間に、小石や砂等のダス
トが侵入した場合、このダストは車体振動等によって溝
104内へ凝集され、更に溝104の端部104Aから
排出される。従って、小石や砂等のダストをコイルスプ
リングの立ち上がり部が圧縮する際に生じるコイルスプ
リング及びロアスプリングインシュレータ100の摩耗
を防ぐことができ、双方の耐久性を向上させることがで
きる。
【0007】しかしながら、上記構成による場合、溝1
04が放射状に形成されていることに起因して、摩耗の
発生を完全に防止することはできないという不利があ
る。つまり、溝104内へダストが落下した後はコイル
スプリング及びロアスプリングインシュレータ100の
摩耗は進行しないが、溝104内へダストが落下するま
ではこのダストは依然としてロアスプリングインシュレ
ータ100の一般部100A(溝104が形成されてい
ない部分)に存在する。従って、この場合には、バウン
ド/リバウンド時にロアスプリングインシュレータ10
0の一般部100Aとコイルスプリングの立ち上がり部
との間でダストが圧縮され、コイルスプリング及びロア
スプリングインシュレータ100の摩耗が進行する。
【0008】本発明は上記事実を考慮し、車両走行中に
侵入するダスト等をコイルスプリングがインシュレータ
との間で圧縮することによるコイルスプリング及びイン
シュレータの摩耗の発生を防止することができるスプリ
ングインシュレータ構造を得ることが目的である。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、サスペンショ
ンスプリングとして用いられるコイルスプリングの端部
とこれを支持するスプリングシートとの間に介装される
スプリングインシュレータ本体と、このスプリングイン
シュレータ本体におけるスプリング立ち上がり部及びス
プリング座巻き部始点側に対応する部位に弾性変形可能
に設けられ、スプリングインシュレータ本体の一般面よ
りも上方へ突出しかつ当該スプリング立ち上がり部及び
スプリング座巻き部始点側を把持する把持部と、この把
持部におけるスプリング座巻き部始点側に設けられ、ス
プリングインシュレータ本体を肉厚方向に貫通する貫通
部と、を有することを特徴としている。
【0010】
【作用】上記構成によれば、スプリングインシュレータ
本体におけるスプリング立ち上がり部及び座巻き部始点
側に対応する部位に、スプリングインシュレータ本体の
一般面よりも上方へ突出する把持部を設け、この把持部
に当該スプリング立ち上がり部及び座巻き部始点側を把
持させているので、バウンド及びリバウンドする際には
把持部が弾性変形することによりコイルスプリングの動
きに追従する。
【0011】ここで、バウンド時には、コイルスプリン
グのスプリング立ち上がり部がスプリングインシュレー
タ本体の一般面に当接しようとする。しかしながら、ス
プリング立ち上がり部は一般面よりも上方へ突出する把
持部に把持されているため、スプリング立ち上がり部が
スプリングインシュレータ本体の一般面に接触すること
はない。このため、たとえスプリングインシュレータ本
体の一般面に小石や砂等のダストが堆積されていたとし
ても、スプリング立ち上がり部が堆積されたダストに当
接することはない。
【0012】一方、スプリングインシュレータ本体の一
般面に堆積されたダストに対してはスプリング立ち上が
り部を非接触状態で保持することが可能であるが、バウ
ンド及びリバウンドを繰り返してその都度把持部が弾性
変形することにより、把持部内にダストが侵入してくる
ことも考えられる。しかしながら、本発明によれば、把
持部におけるスプリング座巻き部始点側に、スプリング
インシュレータ本体を肉厚方向に貫通する貫通部が設け
られているので、把持部内に侵入してきたダストはこの
貫通部からスプリングインシュレータ本体外へ排出され
る。従って、把持部における座巻き部始点側にダストが
堆積されることはない。
【0013】
【実施例】以下、図1〜図7を用いて、本発明の一実施
例について説明する。
【0014】図7には、本実施例に係るロアスプリング
インシュレータ10の周辺構成が示されている。この図
に示されるように、以下に説明するのは、ショックアブ
ソーバ12の外周部にコイルスプリング14が巻装され
るタイプの実施例である。
【0015】ショックアブソーバ12は、内部にオイル
が充填されたシリンダ16及びこのシリンダ16内に軸
方向移動可能に収容され先端部にピストンを有するピス
トンロッド18から成る。このショックアブソーバ12
のシリンダ16の外周部所定位置には、皿状かつ金属製
のロアスプリングシート20が溶接により固着されてい
る。また、ピストンロッド18の上端部にはアッパサポ
ート24が取付けられており、更にその下方には皿状か
つ金属製のアッパスプリングシート26が配置されてい
る。
【0016】さらに、ロアスプリングシート20の上端
面には後に詳述するロアスプリングインシュレータ10
が嵌着されており、これに対応してアッパスプリングシ
ート26の下端面にはダストカバーが一体化されたアッ
パスプリングインシュレータ27が配置されている。な
お、ロアスプリングインシュレータ10及びアッパスプ
リングインシュレータ27は、いずれも比較的軟質のゴ
ム製とされている。
【0017】次に、上述したロアスプリングインシュレ
ータ10の構造について詳細に説明する。
【0018】図1には、本実施例に係るロアスプリング
インシュレータ10が平面視で示されている。また、図
2にはロアスプリングインシュレータ10を2−2線に
沿って切断した断面構造が示されており、図3、図4に
はロアスプリングインシュレータ10を3−3線、4−
4線に沿って切断した断面構造が示されている。さら
に、図5及び図6には、ロアスプリングインシュレータ
10へのコイルスプリング14のセット状態が示されて
いる。
【0019】これらの図に示されるように、ロアスプリ
ングインシュレータ10は、平板リング状のインシュレ
ータ本体28を備えている。このインシュレータ本体2
8の外周縁には下方へ開放する断面コ字形のフック30
が一体に形成されており、このフック30がロアスプリ
ングシート20の周縁部に係止されるようになっている
(図7参照)。
【0020】また、インシュレータ本体28の周方向所
定位置には、段部32が一体に形成されている。さら
に、インシュレータ本体28の周方向所定範囲には、平
面視で円弧状とされた把持部34が一体に形成されてい
る。これらの段部32及び把持部34をコイルスプリン
グ14の下端部との位置関係で説明すると、図5及び図
6に示されるように、コイルスプリング14の下端部の
端末14Aは段部32の近傍に位置されており、この位
置から図5図示上で反時計方向をコイル巻き方向として
コイルスプリング14がセットされる。この場合、コイ
ルスプリング14の座巻き部(インシュレータ本体28
と密着される部分)14Bは端末14Aから3/4周程
度とされており、それ以降の部分が立ち上がり部(イン
シュレータ本体28から離間していく部分)14Cとさ
れる。従って、コイルスプリング14の立ち上がり部1
4C及び座巻き部14Bの始点側(立ち上がり部14C
側から見た場合の座巻き部14Bの開始点側の意)と対
応する位置に、前述の把持部34が形成されている。
【0021】以下、把持部34の詳細について説明す
る。図2〜図4に示されるように、把持部34は、イン
シュレータ本体28の一部でもある基部34Aと、この
基部34Aから上方へ立ち上がるネック部34Bと、こ
のネック部34Bから更に上方へ立ち上がる一対のクラ
ンプ部34Cと、から成る。
【0022】一対のクランプ部34Cは、断面略矩形の
円弧状長尺体の軸芯部に断面円形の貫通孔36を貫通さ
せると共にこの貫通孔36の上縁中央に外部と貫通孔3
6内とを連通するスリット38を設けることにより形成
されており、成形時に一体に成形されている。貫通孔3
6の径方向寸法はこれを貫通するコイルスプリング14
の線径に一致するように設定されており、又スリット3
8のスリット幅は貫通孔36の径方向寸法よりも小とさ
れている。さらに、これらの一対のクランプ部34Cの
下端部と基部34Aとを接続するネック部34Bは、一
対のクランプ部34Cの各外側面間の寸法よりも狭幅に
設定されており薄肉化されている。さらに、ネック部3
4Bは把持部34の全長に亘って形成されているのでは
なく、コイルスプリング14の座巻き部14Bの始点側
においては未形成とされており、又立ち上がり部14C
付近では切欠部39(図3参照)が形成されている。こ
れにより、コイルスプリング14の伸縮方向の動きに対
する追従性が向上され、コイルスプリング14の移動の
自由度を高めている。なお、本実施例では切欠部39を
形成しているが、把持部34の材質等によっては切欠部
39を設けることなくネック部34Bをそのまま存置さ
せてもよい。
【0023】さらに上述した把持部34の所定部位(コ
イルスプリング14の座巻き部14Bの始点付近であ
り、より具体的にはフルリバウンド時にコイルスプリン
グ14が基部34Aから離間する部位でもある)には、
基部34Aを肉厚方向に貫通する排出孔40が形成され
ている。これにより、把持部34の内方とロアスプリン
グインシュレータ10の外方とが連通されている。
【0024】以下に、本実施例の作用を説明する。図5
及び図6に示される状態が、コイルスプリング14のロ
アスプリングインシュレータ10へのセット状態であ
る。すなわち、コイルスプリング14の端末14Aは段
部32の近傍にセットされ、コイルスプリング14の座
巻き部14Bの始点側及び立ち上がり部14Cが把持部
34の一対のクランプ部34Cによって把持された状態
でセットされる。なお、組付に際しては、一対のクラン
プ部34Cを互いに離間する方向へ弾性変形させながら
組付けられる。
【0025】この状態から、バウンド及びリバウンドす
ると、コイルスプリング14はそれに応じて圧縮及び伸
長する。このため、コイルスプリング14の立ち上がり
部14Cは、バウンド時にあってはインシュレータ本体
28の一般面28Aに接触しようとし、リバウンド時に
あってはインシュレータ本体28の一般面28Aから離
間しようとする。この場合、把持部34は軟質ゴム製と
されているため、又ネック部34Bに切欠部39が設け
られているため、この挙動に追従するかたちで一対のク
ランプ部34Cが弾性変形する。
【0026】ここで、バウンド時には前記の如くコイル
スプリング14の立ち上がり部14Cがインシュレータ
本体28の一般面28Aに当接しようとするが、立ち上
がり部14Cはインシュレータ本体28の一般面28A
よりも上方へ突出する把持部34の一対のクランプ部3
4Cによって把持されているため、立ち上がり部14C
がインシュレータ本体28の一般面28Aに接触するこ
とはない。このため、車両走行に伴って小石や砂等のダ
ストがインシュレータ本体28の一般面28Aに堆積さ
れていたとしても、立ち上がり部14Cが堆積されたダ
ストに当接することはない。
【0027】一方、インシュレータ本体28の一般面2
8Aに堆積されたダストに対しては立ち上がり部14C
を非接触状態で保持することが可能であるが、バウンド
及びリバウンドを繰り返してその都度把持部34が弾性
変形することにより、把持部34の貫通孔36内にダス
トが侵入してくることも考えられる。つまり、弾性変形
に伴ってクランプ部34Cが押圧されたり引っ張られた
りするので、貫通孔36が円形断面を保持できず、楕円
形断面等に変形することにより、コイルスプリング14
の外周面と貫通孔36の内周面との間に小さな隙間が形
成され、この隙間からダストが侵入するおそれがある。
しかしながら、把持部34におけるコイルスプリング1
4の座巻き部14Bの始点付近に、基部34Aを肉厚方
向に貫通する排出孔40が形成されているので、把持部
34の一対のクランプ部34C内(即ち、貫通孔36
内)に侵入してきたダストはこの排出孔40からロアス
プリングインシュレータ10外へ排出される。従って、
把持部34におけるコイルスプリング14の座巻き部1
4Bの始点側にダストが堆積されることはなく、堆積さ
れたダストに立ち上がり部14Cが当接するということ
も起こらない。
【0028】このように本実施例では、インシュレータ
本体28の所定部位に把持部34を設けてコイルスプリ
ング14の立ち上がり部14Cがインシュレータ本体2
8の一般面28Aに当接するのを防止する構造としたの
で、コイルスプリング14の立ち上がり部14Cが一般
面28Aに堆積されたダストに当接することはなく、コ
イルスプリング14及びロアスプリングインシュレータ
10が摩耗するのを防止することができる。
【0029】さらに、本実施例によれば、把持部34に
おけるコイルスプリング14の座巻き部14Bの始点付
近に排出孔40を形成し、把持部34内に侵入してきた
ダストを排出して座巻き部14Bの始点付近にダストが
堆積されるのを防止する構造としたので、この部位に仮
にダストが堆積された場合に起こり得る把持部34及び
コイルスプリング14の損耗をも防止することができ
る。従って、把持部34ひいてはロアスプリングインシ
ュレータ10並びにコイルスプリング14の耐久性を一
層向上させることができる。なお、これにより、コイル
スプリング14が泥水等のダストによって腐食すること
も防止することができる。
【0030】また、本実施例では、把持部34の一対の
クランプ部34Cによってコイルスプリング14の立ち
上がり部14C等を把持する構成であるので、バウンド
及びリバウンドに伴うコイルスプリング14の線間干渉
を防止することができる。
【0031】なお、本実施例では、ロアスプリングシー
ト20に嵌着されるロアスプリングインシュレータ10
に対して本発明を適用し、それが実際に適当でもある
が、本発明をアッパスプリングシート26に配置される
アッパスプリングインシュレータ10に適用することも
可能である。この場合、小石や砂等のダストが堆積する
ことは考えにくいものの、例えば車両走行中に小石等の
異物が撥ね上げられてアッパスプリングインシュレータ
10に刺さる等した場合には、コイルスプリング14の
上端部と当接することによって摩耗が進行するので、そ
の意味においては適用のメリットがあり、又前述した線
間干渉の防止についてはアッパ側でも功を奏すといえ
る。
【0032】また、本実施例では、ショックアブソーバ
10にコイルスプリング24が巻装される構造に対して
本発明が適用されたロアスプリングインシュレータ10
を用いたが、これに限らず、ショックアブソーバとコイ
ルスプリングとが別個独立に配設される構造に対して本
発明が適用されたロアスプリングインシュレータ10を
用いてもよい。
【0033】さらに、本実施例では、把持部34をイン
シュレータ本体28の周方向所定範囲にのみ設定した
が、これに限らず、略全周に亘って把持部34を設定し
てもよい。
【0034】また、本実施例では、ダストを排出させる
べく貫通孔である排出孔40を設けたが、これに限ら
ず、この部位に設けられ把持部34内に侵入したダスト
をロアスプリングインシュレータ10外へ排出すること
ができる構成であればよく、例えば基部34Aに排出孔
40を穿設する代わりに、排出孔相当位置の基部34A
及びクランプ部34Cを共に切り欠く構成であってもよ
い。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るスプリ
ングインシュレータ構造は、スプリングインシュレータ
本体におけるスプリング立ち上がり部及びスプリング座
巻き部始点側に対応する部位に弾性変形可能に設けら
れ、スプリングインシュレータ本体の一般面よりも上方
へ突出しかつ当該スプリング立ち上がり部及びスプリン
グ座巻き部始点側を把持する把持部と、この把持部にお
けるスプリング座巻き部始点側に設けられ、スプリング
インシュレータ本体を肉厚方向に貫通する貫通部と、を
有するので、車両走行中に侵入するダスト等をコイルス
プリングがインシュレータとの間で圧縮することによる
コイルスプリング及びインシュレータの摩耗の発生を防
止することができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係るロアスプリングインシュレータ
の平面図である。
【図2】図1に示されるロアスプリングインシュレータ
の2−2線断面図である。
【図3】図1に示されるロアスプリングインシュレータ
の3−3線断面図である。
【図4】図1に示されるロアスプリングインシュレータ
の4−4線断面図である。
【図5】図1に示されるロアスプリングインシュレータ
にコイルスプリングがセットされた状態を示す図1に対
応する平面図である。
【図6】同じくロアスプリングインシュレータにコイル
スプリングがセットされた状態を示す図2に対応する断
面図である。
【図7】本実施例に係るロアスプリングインシュレータ
の周辺構成を示す縦断面図である。
【図8】従来例に係るロアスプリングインシュレータの
平面図である。
【図9】図8に示されるロアスプリングインシュレータ
の9−9線断面図である。
【符号の説明】
10 ロアスプリングインシュレータ 14 コイルスプリング 14B 座巻き部 14C 立ち上がり部 20 ロアスプリングシート 28 インシュレータ本体 28A 一般面 34 把持部 40 排出孔(貫通部)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サスペンションスプリングとして用いら
    れるコイルスプリングの端部とこれを支持するスプリン
    グシートとの間に介装されるスプリングインシュレータ
    本体と、 このスプリングインシュレータ本体におけるスプリング
    立ち上がり部及びスプリング座巻き部始点側に対応する
    部位に弾性変形可能に設けられ、スプリングインシュレ
    ータ本体の一般面よりも上方へ突出しかつ当該スプリン
    グ立ち上がり部及びスプリング座巻き部始点側を把持す
    る把持部と、 この把持部におけるスプリング座巻き部始点側に設けら
    れ、スプリングインシュレータ本体を肉厚方向に貫通す
    る貫通部と、 を有することを特徴とするスプリングインシュレータ構
    造。
JP661095A 1995-01-19 1995-01-19 スプリングインシュレータ構造 Pending JPH08200414A (ja)

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