JPH0820039B2 - 低温液化ガスタンク - Google Patents

低温液化ガスタンク

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JPH0820039B2
JPH0820039B2 JP1284301A JP28430189A JPH0820039B2 JP H0820039 B2 JPH0820039 B2 JP H0820039B2 JP 1284301 A JP1284301 A JP 1284301A JP 28430189 A JP28430189 A JP 28430189A JP H0820039 B2 JPH0820039 B2 JP H0820039B2
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慎治 中川
久夫 藤村
正道 安永
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Kajima Corp
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Kajima Corp
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  • Filling Or Discharging Of Gas Storage Vessels (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明はLNG等の低温液化ガスを貯蔵するタンク、
より詳細には既設の金属製内外槽を有する二重殻タンク
の外槽外面にプレストレストコンクリート外壁を形成し
改造した低温液化ガスタンクに関する。
〔発明が解決しようとする課題〕
本願発明者らはさきに、特願平1−171639号にて、低
温液化ガスを貯蔵する既設の金属二重殻タンクの外槽外
面にプレストレストコンクリート造の外壁を形成するタ
ンクの改造方法を提案した。従来の既設金属二重殻タン
クの外槽は、内外槽間に充填した断熱材の吸湿防止を主
目的とするもので、タンク内の液化ガスの圧に耐える強
度を備えていなかったが、この改造方法によると、金属
外槽の外面に、内槽と同等の強度をもったプレストレス
トコンリート造の外壁を形成できるため、内槽破損時の
安全性が確保できるとともに、従来タンク周囲に設置を
必要とした防液堤が不要となり用地の有効利用が可能と
なる利点があった。
ところが、従来の金属二重殻タンクでは、液の出入口
配管3は金属外槽壁下部に設置されており、第4図のよ
うに金属製内外槽1,2壁を貫通する構造となっていた。
このために、液入れ後の運転中に低温による内槽材の金
属の収縮、液位変動による繰返し応力、地震時の応力等
により、配管と内槽側壁金属との接続部に複雑な応力が
生じる等の構造上の問題があった。この問題は外槽外面
にプレストレストコンクリート造の外壁を形成した改造
タンクにおいても、同様であって、改造タンクのプレス
トコンクリート躯体と同等の機能を付与する必要があっ
た。この発明は上記問題点に着目しなされたものであ
る。
〔課題を解決するための手段〕
請求項1記載の発明の要旨は、既設の金属製内槽と金
属製外槽を有する二重殻タンクの外槽外面にプレストレ
ストコンクリート造外壁を形成し改造してなる低温液化
ガスタンクにおいて、前記外壁の下部外側に鉄筋コンク
リート造の防護壁を前記外壁と一体に構築し、前記外壁
と前記防護壁とで取囲まれた閉塞された空間内に既設二
重殻タンク外槽壁下部に取付けてある液出入口の配管並
びにポンプ類を収納してなることを特徴とする低温液化
ガスタンクにある。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の低温液化ガス
タンクにおいて、さらに、防護壁内に収納した配管の延
長部を、外壁と一体に構築し、外壁外側に沿い上方向に
延びる鉄筋コンクリート造の溝形防護壁内空間に沿って
配管してあることを特徴とする。
〔実 施 例〕
以下図示する実施例により説明する。
第1図は請求項1記載の発明の一実施例を示すもの
で、金属製の内槽1、外槽2を有する既設の二重殻タン
ク4の外槽2側壁外面にプレストレストコンクリート造
の外壁5を形成して改造してなる低温液化ガスタンクで
ある。このタンクは地中に建込んだ基礎杭6および基礎
版7の上に構築してあり内外槽間には断熱材が充填して
ある。
この低温液化ガスタンクにおいては、側壁下部に配設
した液出入口の配管3は、内槽1、外槽2および外壁5
を貫通してタンク内に連通し、外壁5の外側に位置する
緊急遮断弁等のバルブ類8が取付けられている。
図示するタンクでは、改造時のプレストレストコンク
リート造の外壁5の構築と同時に、その下部外側に鉄筋
コンクリート造の防護壁9が工事用のマンホールや配管
・配線用の孔を除いて、側方と上方を封鎖する形で外壁
5と一体に構築されている。工事終了後はマンホールは
閉じられ、配管・配線用の孔はシールされ、防護壁9と
外壁5とで取囲まれる空間は閉塞された形となる。
上記の液出入口の配管3およびバルブ類8は外壁5と
防護壁9とで取囲まれた閉塞された空間に収納され、配
管3の先端は防護壁9外に延びている。収納されたバル
ブ類8の操作は配線を介して遠隔操作により行われる。
なお、配管3が外壁5および防護壁9を貫通する部分外
側には伸縮継手10を取付け、温度変化に起因する配管3
の伸縮を吸収する手段が講じられている。
第2図は請求項2記載の発明の一実施例を示すもの
で、この場合にも、第1図の場合と同様に、改造時のプ
レストレストコンクリート造の外壁5の構築と同時に、
その下部外側に鉄筋コンクリート造の防護壁9が工事用
のマンホールや配管・配線用の孔を除いて、側方と上方
を封鎖する形で外壁5と一体に構築されている。そし
て、さらに、外壁5の外側に沿い上方向に延びる鉄筋コ
ンクリート造の溝形防護壁9′が外壁5と一体に構築さ
れている。工事終了後はマンホールは閉じられ、配管・
配線用の孔かシールされ、防護壁9と外壁5とで取囲ま
れる空間は閉塞された形となる。
既設の二重殻タンク4の側壁下部の外側に位置する液
出入口配管3は外壁5を貫通して、それに取付けてある
バルブ類8、払出ポンプ11とともに外壁5と防護壁9と
で取囲まれた閉塞された空間に収納される。
収納されたバルブ類8や払出ポンプ11の操作は第1図
の場合と同様に配線を介して遠隔操作により行われる。
この場合は配管3は防護壁9外に延びる形ではなく、
外壁5と防護壁9とで取囲まれた空間内で折曲して、第
2図(a)および第3図(a)に示すように、外槽2面
に沿って立ち上り、外壁5と一体に構築された鉄筋コン
クリート造の溝形防護壁9′内を通り、外壁5上部から
タンク外に延びている。
配管3の延長部は第3図(b)示すようにプレストレ
ストコンクリート造の外壁5に沿って立上り、その外側
に一体に構築した溝形防護壁9′内を通して配管しても
よい。
なお、第2図(a)(b)のおいて溝形防護壁9′の
上端、配管3出口部は図示しないが、シールして雨水の
溝形防護壁9′内への侵入を防止する構造となってい
る。
〔作 用〕
この発明は以上の構成からなり、この低温液化ガスタ
ンクは、金属製二重殻の外面にプレストレストコンクリ
ート造の外壁が構築してあり、タンク側壁下部の液出入
口の配管類は外壁と一体に構築された強固な鉄筋コンク
リート造の防護壁と外壁とで取囲まれた閉塞された空間
に収納されている。このため防護壁内に緊急遮断弁等の
バルブ類を配置収納でき、仮りに内槽から液化ガスが漏
洩しても、あるいはバルブ継手部が漏洩しても防護壁が
防液堤の機能を発揮し、事故の発生を防止できる。
また請求項2記載のタンクは、払出ポンプを含め液出
入口の配管類を防護壁と外壁とで取囲まれた閉塞された
空間に収納し、その先端をタンク外壁の上部から外部に
延ばすことにより、液の漏洩に対する防護壁の機能が一
層向上し、安全性をより高めることができる。
〔発明の効果〕
この発明は以上の通りであり、この低温液化ガスタン
クは液出入口の配管部の安全性が高く、二重殻タンクの
外面に形成したプレストレストコンクリート造の外壁と
組合わさって高い安全性を発揮する。同時に防液堤が不
要となり用地の効率活用が可能となる。また、液出入口
配管の取付け部分の改造工事を行なうことなく、金属製
二重殻タンクをプレストレストコンクリート外壁を備え
た極めて安全性が高いタンクに改造できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は請求項1記載の発明の実施例の低温液化ガスタ
ンクの縦断面図である。 第2図は請求項2記載の発明の実施例の低温液化ガスタ
ンクの縦断面図であり、(a)は第3図(a)のB−B
断面図、(b)は第3図(a)のC−C断面図である。 第3図は請求項2記載の発明の実施例の低温液化ガスタ
ンクの外壁部の横断面図であり、(a)は第2図(a)
のA−A断面図、(b)別態様の横断面図である。 第4図は従来の金属製二重殻タンクの縦断面図である。 1……金属製内槽、2……金属製外槽、3……液出入口
配管、4……金属製二重殻タンク、5……プレストレス
トコンクリート造外壁、6……基礎杭、7……基礎版、
8……バルブ類、9……鉄筋コンクリート造防護壁、
9′……溝形防護壁、10……伸縮継手、11……払出ポン
プ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】既設の金属製内槽と金属製外槽を有する二
    重殻タンクの外槽外面にプレストレストコンクリート造
    外壁を形成し改造してなる低温液化ガスタンクにおい
    て、前記外壁の下部外側に鉄筋コンクリート造の防護壁
    を前記外壁と一体に構築し、前記外壁と前記防護壁とで
    取囲まれた閉塞された空間内に既設二重殻タンク外槽壁
    下部に取付けてある液出入口の配管並びにポンプ類を収
    納してなることを特徴とする低温液化ガスタンク。
  2. 【請求項2】既設の金属製内槽と金属製外槽を有する二
    重殻タンクの外槽外面にプレストレストコンクリート造
    外壁を形成し改造してなる低温液化ガスタンクにおい
    て、(A)前記外壁の下部外側に鉄筋コンクリート造の
    防護壁を前記外壁と一体に構築し、前記外壁と前記防護
    壁とで取囲まれた閉塞された空間内に既設二重殻タンク
    外槽壁下部に取付けてある液出入口の配管並びにポンプ
    類を収納し、かつ、(B)前記外壁の外側に沿い上方向
    に延びる鉄筋コンクリート造の溝形防護壁を前記外壁と
    一体に構築し、その溝形防護壁内空間に沿って、前記液
    出入口配管の延長部を配管してなることを特徴とする低
    温液化ガスタンク。
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