JPH08200379A - 軸受装置 - Google Patents

軸受装置

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JPH08200379A
JPH08200379A JP7008605A JP860595A JPH08200379A JP H08200379 A JPH08200379 A JP H08200379A JP 7008605 A JP7008605 A JP 7008605A JP 860595 A JP860595 A JP 860595A JP H08200379 A JPH08200379 A JP H08200379A
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oil
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flinger
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憲志 石原
Hidetoshi Kanzaki
英俊 神嵜
Kazuyoshi Ogi
一佳 扇
Takao Sato
孝夫 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 軸受装置で軸受内に保持されるグリースが
減少して早期に劣化する欠点を補い、グリースの定期的
な補給間隔を延長できる回転電機の軸受装置を提供す
る。 【構成】 回転電機の軸受装置で、外油切りと内油切
りのグリースポケットの軸受側開口部に、堰を設けてグ
リースを充填することにより、回転電機の運転経過と共
にグリースポケットのグリースから分離した油分が、外
油切りと内油切りのグリースポケットの軸受側開口部に
堰に沿って軸受外輪内径から軸受内へ流れ込み、軸受の
潤滑に寄与することによりグリースの補給間隔を延長す
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は回転電機等に用いられ
るグリース補給タイプの軸受装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、回転電機の軸受装置の一例として
図5に示すように構成されたものがある。図5におい
て、1は軸、2は軸1に圧入された軸受、3は軸受2を
組込んだ軸受箱(ハウジング)、4は軸受2に充填ある
いは補給されたグリースの飛散を防止するために軸受の
外側に設けた外油切り、5は外油切り4と同様に軸受2
の内側に設けた内油切りである。内油切り5の内部空間
はグリースポケット5aで半径方向に複数のセクター5
bを設けている。
【0003】6は軸受箱3の外部から補給されたグリー
スが軸受2へ供給されるように軸受箱3に設けたグリー
スの通路である。7はグリース排出口、8は軸受箱3の
外部からグリースを補給するためのグリースニップル、
なお8aはグリースニップル8と軸受箱3のグリース通
路6をつなぐ誘導管である。
【0004】以上のような構造の軸受装置では、予め組
立時に軸受2と内油切り5のグリースポケット5aおよ
び軸受箱3に設けたグリースの通路6にはグリースを充
填している。この状態で軸受装置を所定の回転数で運転
すると、軸受2内の余剰グリースは、軸受2の外側に設
けた外油切り4に飛散付着するものと、軸受2の外側下
部にある排出口7へ落下するものがあるため、軸受2内
に残った(付着した)少量のグリースで潤滑されること
になる。一般的にはこのままの状態で運転を継続する
と、軸受2内に残って潤滑に寄与しているグリースの劣
化が進みグリースの寿命に到達する。
【0005】また、内油切り5のグリースポケット5a
に充填したグリースは、直接軸受装置の潤滑に寄与しな
いが軸受2の発熱等の影響を受け、グリースから分離し
た油分が軸受2内に流れ込み潤滑に寄与して軸受2内の
グリース寿命の延長に効果があると期待される。しか
し、実際には図6に示すように軸受メーカのカタログは
軸受2の内輪2aおよび外輪2bの側面に接する軸1お
よび軸受箱3の肩の高さhが、取外し工具などが当てら
れるような高さとするため軸受2の内輪2aおよび外輪
2bの側面の厚さより小さく、軸受2の面取部分rと干
渉しないための最小寸法が表示されている。
【0006】従って図5において、内油切り5の中心か
ら上側で分離した油分は、軸受2の内輪2a側に入ろう
とするが、内輪2aの外径に比べ内油切り5のグリース
ポケット5aの内周部5c外径が低く、軸受2の回転に
よる遠心力で跳ね飛ばされる。さらに内油切り5の中心
から下側で分離した油分は、軸受2の外輪2b側に入ろ
うとするが、内油切り5のグリースポケット5aの外周
部5d内径が、軸受2の外輪2b内径が低いため軸受2
内に入り難く、内油切り5のグリースポケット5aに充
填したグリースから、分離した油分fが軸受2内のグリ
ース寿命延長に十分活用されていなかった。
【0007】一般に軸受2内のグリースが劣化寿命に到
達する前に新しいグリースをグリースガン(図示してい
ない)でグリースニップル8から補給する。グリースニ
ップル8から補給されたグリースは、軸受箱3に設けた
グリースの通路6を通って軸受2の内側に設けた内油切
り5を経て軸受2に流込み、軸受2内の劣化したグリー
スを押出し、入替って新しいグリースが軸受2の潤滑に
寄与することになる。この新しいグリースも軸受装置の
運転を継続することにより、時間と共に劣化が進み寿命
に至るので、その前に新しいグリースを補給するという
作業が定期的に繰返される。
【0008】このように新しいグリースを補給する間隔
は、軸受構造・運転条件等に左右されるが、軸受装置の
メンテナンスフリーの観点から補給間隔の延長が期待さ
れている。このような観点から、グリースの補給期間の
延長についていろいろな試みが行われている。
【0009】例えば、実開昭54−101235号で
は、機械の発熱等により周囲温度に比べ高くなる部分に
補給用グリースを溜めたタンクを密着して設け、該グリ
ースタンクの底部に細い目の網を設け、高温のため流動
状になって網の目を通ったグリースをパイプおよび軸受
ハウジング内に設けた油道を通して、軸受転動部に補給
用として、供給する方法が提案されている。この供給法
は、周囲温度より高くなる部分にグリースタンクを設け
ても、一般的にタンク内のグリース温度は50℃程度と
想定され、グリースタンクに接続したパイプやハウジン
グ内の油道を通過する流動性がないため、グリースを送
り出すための外力(例えば吐出ポンプ)が必要である。
また仮にタンクが100℃前後の高温になりグリースか
ら分離した油がパイプやハウジング内の油道を通過して
流れ込み軸受の潤滑に寄与するとしても、タンクに新し
いグリースを補充するときにはタンク内に残っている油
分の減少したグリースを取り除く必要があるなどの不具
合があり、この方法ではグリース取換え作業等の増加が
考えられ補給間隔延長に十分な効果が期待できないのが
実情である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述の軸
受装置では、軸受2内のグリースは軸受2の回転による
遠心力で軸受2の外へ飛散するため軸受2に付着してい
るグリースが少なく、回転機器の運転によるグリースの
劣化が早くなり短い間隔で新しいグリースを補給する必
要があるという不具合を有していた。
【0011】本発明は上述の事情に鑑みてなされたもの
であり、軸受装置で軸受内に保持されるグリースが減少
して早期に劣化する欠点を補い、グリースの定期的な補
給間隔を延長できる回転電機の軸受装置を提供すること
を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の回転電機の軸受
装置は、軸受箱内の軸方向外側・内側に設けた外油切り
・内油切りに、グリースが軸方向内周側から軸受へ直接
流れ込むことを抑制する堰を設けて、外油切り・内油切
りのグリースポケットのグリースから分離した油分が堰
に沿って外油切り・内油切りの下部に流れ軸受内部に流
れ込むことにより、軸受内グリースと一緒になって潤滑
剤の劣化寿命を延長することにより軸受の潤滑に寄与す
るところに特徴を有するものである。
【0013】
【作用】一般にグリースは基油(60〜95%)、増ち
ょう剤(5〜40%)と数%の添加剤で構成され、増ち
ょう剤と分離した油分(基油)が軸受の転がり面や滑り
部分に薄い油膜を形成して、金属接触を防いで軸受の潤
滑に寄与している。
【0014】グリースの基油と増ちょう剤の分離は、軸
受の回転による転がり面での剪断、遠心力、発熱による
温度上昇等により生じる。上記手段によれば、外油切り
・内油切りのグリースポケットに充填されたグリース軸
受の温度上昇により油の分離が生じて軸受内へ流れ込み
軸受の潤滑に寄与して寿命を延長する。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1乃至図4を参照
して説明する。図1は本発明の一実施例を示す軸受装置
の断面図、図2は図1の外油切りをA−A断面から見た
図(矢視図)、図3は図1の内油切りをB−B断面から
見た図(矢視図)、図4は他の実施例で図2と同じく外
油切りをA−A断面から見た図(矢視図)、図5は従来
の実施例を示す軸受装置の断面図、図6は軸受の取付関
係寸法を示す図。
【0016】ここでは図5と異なる点を主として説明す
る。図1に示すように、軸11に軸受12を圧入して軸
受箱13に組込み、軸受12の外側に外油切り14、内
側に内油切り15を設け、注入したグリースが軸受箱1
3のグリース通路16を通り軸受12の潤滑に寄与した
後、外油切り14に設けたグリース排出口17から排出
する構成は従来例と同じである。
【0017】軸受箱13に設ける外油切り14には、軸
受12に接する側に開口部を持つグリースポケット1
8、グリースポケット18の下部に接続したグリース排
出口17、グリースポケット18を円周方向に分離する
複数個のセクター18a、グリースポケット18の内周
部外径18bより、グリースポケット18の開口側ボス
部の端部18cの全周を大きくした堰18dを設ける。
堰18dの上部約半周は円形に、下部約半周は台形状1
8eに構成し、台形状18d底辺の長さ(軸に直角方
向)はグリース排出口17のグリースポケット18側開
口部長さ(軸に直角方向)より大とする。
【0018】グリース排出口17のグリースポケット1
8側開口部は、グリースポケット18の内側に突起を設
けた構成としている。内油切り15には、軸受12に接
する側に開口部を持つグリースポケット19、このグリ
ースポケット19を円周方向に分離する複数個のセクタ
ー19a、グリースポケット19の外周部の外径19b
より、グリースポケット19の開口側ボス部の端部19
cの全周を大きくした堰19dを設ける。
【0019】内油切り15にはグリースポケット19の
外側にグリース通路16に対応する位置に切欠き19e
を設ける。内油切り15に設けたグリースポケット19
には、予め軸受12に使用しているグリースと同じグリ
ースを充填している。新しく注入する(補給)グリース
は、軸受箱13のグリース通路16から内油切り19の
切欠き19e、グリースポケット19を経てグリースポ
ケット19に設けた開口部19bから軸受12に補給さ
れる。
【0020】外油切り14,内油切り15の軸受12に
接するグリースポケット18,19の外周部18f,1
9fの内径の寸法は、軸受12の外輪12c内径より小
さく構成している。
【0021】上述のように構成された軸受装置を所定の
回転数で回転すると、軸受12内のグリースは軸受12
の回転に伴ない外油切り15に飛散付着するものと、跳
ね飛ばされグリース排出口に落下するものがあり、軸受
12内に残った少量のグリースが軸受12の潤滑に寄与
することになる。軸受12内に残ったグリースは遠心
力,剪断力,発熱等によりグリースから油分が分離し
て、この油分が軸受12の潤滑に寄与するものである。
軸受装置の回転が長期間続くと軸受12内のグリースの
劣化が進み、やがてグリースの寿命に達するが、本実施
例のように外油切り14,内油切り15のグリースポケ
ット18,19の軸受12側開口部に堰18d,19d
を設け、且つ外油切り14,内油切り15のグリースポ
ケット18,19の外周部内径寸法18f,19fを軸
受12の外輪12c内径より小さく構成している。
【0022】また、グリース排出口17のグリースポケ
ット18側開口部は、グリースポケット18の内側に突
起17aを設けた構成としているため、軸受12内のグ
リースが、軸受12の回転に伴う遠心力,剪断力,発熱
等によりグリースの劣化が進む。しかし、内油切り15
のグリースポケット19とグリース外油切り14のグリ
ースポケット18に、軸受12から飛散したグリースよ
り分離した油分が外油切り14,内油切り15のグリー
スポケット18,19の軸受12側開口部に設けた堰1
8d,19dに沿って外油切り14,内油切り15の下
側へ流れ落ち、外油切り14,内油切り15のグリース
ポケット18,19下部から軸受12の外輪12cの内
径へ流れ込み、軸受12内の劣化を始めたグリースの寿
命延長に寄与する。
【0023】特に、外油切り14のグリースポケット1
8に設けた堰18dは、上部約半周が円形に、下部約半
周は台形状18eに、グリース排出口17のグリースポ
ケット18側開口部は、グリースポケット18の内側に
突起17aとして構成している。このため、従来なら軸
受12から飛散して外油切りのグリースポケット18に
付着したグリースから分離した油分は、グリース排出口
17から排出されていたが、グリース排出口17のグリ
ースポケット18側開口部は、グリースポケット18側
への突起17aによって、堰18dを経て外油切り14
の下部に達したグリースの油分は軸受12の外輪内径1
2cへ流れ込み軸受12内グリースの寿命延長に寄与す
る。
【0024】軸受12内のグリースが軸受装置の回転に
伴い、軸受12の発熱や回転に伴う遠心力,剪断力の影
響を受けて劣化するのに対して、内油切り15の空間に
設けたグリースポケット18内のグリースは、軸受12
の回転に伴う遠心力、剪断力の作用は受けず、軸受12
の発熱による軸受12の温度が軸受箱13を介して伝わ
るだけであるため、グリースポケット18内のグリース
からの油分分離は軸受12内のグリースからの油分分離
より少ない。従って、グリースから同量の油分を分離す
るには、グリースポケット18内のグリースからの油分
分離は軸受12内のグリースからの油分分離より遅くな
る。
【0025】一般に軸受12内のグリース補給は、使用
する軸受12の形式、大きさと回転数等により異なる
が、最も過酷な使用条件で考えると、グリースの劣化寿
命に対する余裕を見て、リチウム石鹸,ちょう度No.
1グリース(基油約90wt%)の場合約2ケ月でグリ
ースの補給をしている。
【0026】このような現状に対して本実施例のよう
に、外油切り14,内油切り15のグリースポケット1
8,19に油分の流れを考慮したせき18d,19dを
設け、且つ、グリースポケット18,19内に充填・飛
散したグリースから分離した油分が、堰18d,19d
に沿って軸受12の外輪12c内径へ流れ込むことによ
り、軸受12内の潤滑に有効な作用をする。
【0027】グリースを高温に保持した場合のグリース
の油分分離のデータは少ないが、100℃,700時間
で5〜15%の油分離がある。実際には軸受12の運転
温度は100℃以下であり、また軸受12の温度に対し
て外油切り14,内油切り15に設けたグリースポケッ
ト18,19の温度は10〜30℃低いため、グリース
ポケット19からの油分離は上述の5〜15%よりかな
り下回る。従って、1ケ月で約10%の油分離があると
すれば、3ケ月で30%の油分が軸受12の潤滑に寄与
することになり、グリースニップル20,グリース誘導
管21からの新しいグリースの補給を遅くすることがで
きる。
【0028】また、グリース内の油分約40%減少して
もそのまま使用が可能であるため、グリースポケット1
9内で約30%油分の減少したグリースも十分に使用が
可能である。新しいグリースをグリース誘導管22から
補給するとき、グリースポケット19内に残っている油
分が約30%減少したグリースも一緒にグリースポケッ
ト19から軸受12に押出され補給されるため、グリー
スポケット19内のグリースは常に新しいグリースに入
替わることになる。
【0029】このようにして外油切り14,内油切り1
5に設けたグリースポケット18,19から、油分が分
離して軸受12内部へ流込むことにより潤滑に寄与する
ことになる。
【0030】一般にグリースの中の油分が40〜60w
t%になると、増ちょう剤から分離する油分が少なくな
り潤滑が困難になると言われている。上述のように最も
過酷な使用条件では、グリース寿命の余裕を見て約2ケ
月でグリースの補給をしているが、本実施例のようにグ
リースポケット18から約1ケ月で10wt%の油分が
分離する場合、グリース初期の油分が約90wt%とし
て油分分離後の残存油分の限界を60wt%とすれば分
離可能な油分は約30wt%となる。
【0031】これにより軸受12内のグリースが劣化す
る約2ケ月の間に、グリースポケット18,19から約
20wt%の油分が分離されて軸受12の潤滑に寄与
し、軸受12内のグリースの劣化寿命到達を抑制する。
さらにグリースポケット18,19のグリースから、残
りの約10wt%の油分が1ケ月の間に分離して軸受1
2の潤滑に寄与できるため、軸受12の寿命を約1ケ月
延長することができる。また、内油切り15のグリース
ポケット19にあって油分の減少したグリースは、次の
新しいグリース補給の時に軸受12に押し出されるた
め、グリース補給時にグリースポケット18には常に新
しいグリースが充填されることになる。
【0032】(他の実施例)図1は、外油切り14,内
油切り15にグリースポケット18,19を設け、グリ
ースポケット18,19の軸受12開口側ボス部の端部
18c,19cの全周を大きくした堰18d,19dを
設ける方法で説明したが、軸受12開口側ボス部の端部
18c,19cとグリースポケット18を円周方向に分
離する複数個のセクター18a,19aの間に溝を設け
ても同様の効果が期待できる。 また、外油切り14の
グリースポケット18に軸受12から飛散したグリース
の付着性を向上させるため、グリースポケット18を円
周方向に分離する複数個のセクター18aを設けて説明
したが、セクター18aを設けず軸受12開口側ボス部
の端部18cの全周を大きくした堰18dを設けるだけ
でも同様の効果が期待できる。
【0033】なお、グリースからの油分の分離量はグリ
ースの種類,硬さ,使用温度等により異なるので、グリ
ースが硬い,使用温度が低い等、油分の分離が小さいと
予測されるときには、外油切り14,内油切り15にグ
リースポケット18,19にヒータを入れて、グリース
からの油分分離を調整することもできる。
【0034】
【発明の効果】以上の記述で明らかなように本発明の回
転電機の軸受装置によれば、外油切りと内油切りのグリ
ースポケットの軸受側開口部に、堰を設けてグリースを
充填することにより、回転電機の運転経過と共にグリー
スポケットのグリースから分離した油分が、外油切りと
内油切りのグリースポケットの軸受側開口部に堰に沿っ
て軸受外輪内径から軸受内へ流れ込み、軸受の潤滑に寄
与することによりグリースの補給間隔を延長することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す軸受装置の断面図、
【図2】図1の外油切りをA−A断面から見た図、
【図3】図1の内油切りをB−B断面から見た図、
【図4】他の実施例で外油切りをA−A断面から見た
図、
【図5】従来の実施例を示す軸受装置の断面図、
【図6】軸受の取付関係寸法を示す図。
【符号の説明】
2,12…軸受, 2b,12b…軸受
外輪,3,13…軸受箱, 4,14…外
油切り,5,15…内油切り, 5b…グリ
ースセクター,5c,18b,19b…グリースポケッ
ト開口側内周部外径,5d,18f,19f…グリース
ポケット開口側外周部内径,7,17…排出口,
17a…グリースポケット側突起,18a…グ
リースセクター,18c,19c…グリースポケット開
口側ボス部端部,18d,19d…堰, 18
e…台形状堰,19e…グリースポケット切欠き。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 孝夫 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転電機で転がり軸受に定期的にグリー
    スを補給して潤滑する軸受装置において、軸受の外側に
    設けた外油切り及び内側に設けた内油切りのグリースポ
    ケット軸受側開口部のボス端部に夫々堰を設けたことを
    特徴とする軸受装置。
  2. 【請求項2】 グリースの排出側に設ける油切りにおい
    て、グリースポケット軸受側開口部のボス端部に設ける
    堰は、上半分は円形で、下半分は台形として構成した請
    求項1記載の軸受装置。
  3. 【請求項3】 グリースの非排出側に設ける油切りにお
    いて、グリースポケット軸受側開口部のボス端部に設け
    る堰は、全周円形として構成した請求項1記載の軸受装
    置。
  4. 【請求項4】 グリースの排出側に設ける油切りにおい
    て、グリース排出口のグリースポケット軸受側開口部の
    周囲に出張りを設けた請求項1記載の軸受装置。
  5. 【請求項5】 軸受の外側,内側に設け軸受外輪側面に
    接して軸受の内・外側に有する内油切り,外油切りのグ
    リースポケットの外周部内径は、軸受外輪側面の内径寸
    法と等しいか、または小さくした請求項1記載の軸受装
    置。
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