JPH08168202A - 軸受潤滑油漏出防止装置 - Google Patents

軸受潤滑油漏出防止装置

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JPH08168202A
JPH08168202A JP31298994A JP31298994A JPH08168202A JP H08168202 A JPH08168202 A JP H08168202A JP 31298994 A JP31298994 A JP 31298994A JP 31298994 A JP31298994 A JP 31298994A JP H08168202 A JPH08168202 A JP H08168202A
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JP
Japan
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lubricating oil
seal
bearing
leakage prevention
spiral
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JP31298994A
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English (en)
Inventor
Osamu Tanaka
修 田中
Makoto Mikami
誠 三上
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コンパクトかつシャフトの回転停止時にも潤
滑油が漏れることなく、潤滑油の給油が可能である潤滑
油の漏出防止機構を提供することにある。 【構成】 潤滑油給入側に螺旋シール7もしくはラビシ
ンスシールと傾斜シール6を併用し潤滑油の漏出を防止
する手段と、潤滑油排出側に遠心力により潤滑油をハウ
ジング側に飛ばす油切り板8を有し、この油切り板8の
外側に傾斜シール6、螺旋シール7を併用し潤滑油の漏
出を防止し、螺旋シール7もしくはラビリンスシールと
傾斜シール6の間のハウジング4側に設けられた油溝を
通ってシール部排出口および潤滑油排出側に設けられた
潤滑油排出口より潤滑油を排出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は軸受の潤滑油給排機構の
潤滑油漏出防止に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、潤滑油、特にグリースは軸受お
よび軸受箱に一度充填すれば、一定期間補給しなくても
よいが、長期運転による潤滑寿命や苛酷な運転条件下で
は、グリースの補給または交換を必要とする。したがっ
て、グリース及びその基油が軸受外部に漏出することが
許されない場合および、外部からのほこり、液体等が軸
受内部に混入することが考えられる場合には、潤滑油
(グリース)の給排機構およびグリースの漏出防止には
十分配慮する必要がある。潤滑油の漏出防止の方法には
一般に、接触シール形式と非接触シール形式が知られて
いるが、接触シール形式の場合はその摺動部の寿命によ
り、装置の連続運転時間が限定される。よって長時間運
転する場合は非接触シール形式が選択されることが多
い。非接触シール形式には、油溝、フリンガ、ラビリン
スなどがあり、用途に応じて様々に組み合わせた応用例
が用いられている。
【0003】以下図6に従来の軸受部および潤滑油漏出
防止機構の概要を説明する。一般に軸受の潤滑油給排機
構の潤滑油排出側にはシャフト2またはカラー3とハウ
ジング4側の潤滑油漏出防止機構(ラビリンス)5から
構成される。シャフト2と潤滑油漏出防止機構(ラビリ
ンス)5の隙間(ギャップ)は狭い方がシール特性はよ
く、一般にその加工精度および潤滑油の漏出許容程度に
よって決定される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】軸受潤滑油の漏出防止
には様々な機構およびさまざまな応用例が適用されてい
るが、一般的にはシャフトがあまり長くならないように
コンパクトに構成されなけらばならない。また、潤滑油
の漏出の面からは高いシール能力が要求される。
【0005】潤滑油漏出防止方法の、例えばラビリンス
シールではラビリンスのステージは長く、シャフトのシ
ールギャップは狭い方がシール特性がよいことが知られ
ている。よってシール能力を向上させたければ、上記の
いずれかを選択しなければならない。ステージを長くと
ることは軸長の面で好ましくないのでギャップを狭くす
る方法をとるならば、ギャップの寸法管理が重要になっ
てくる。よってシール部のギャップ管理が容易でシール
能力の高い潤滑油漏出防止機構が必要となる。
【0006】更に、軸受の潤滑油が外部に漏れることが
許されない場合、シャフトにつば(円板)を設けて、シ
ャフトが回転することによって発生する遠心力を利用し
た潤滑油漏出防止機構では、シャフトの回転停止時にそ
の漏出防止機構から潤滑油が漏出しないよう考慮しなけ
ればならない。
【0007】そこで本発明の目的はコンパクトかつシャ
フトの回転停止時にも潤滑油が漏れることなく、潤滑油
の給油が可能である潤滑油の漏出防止機構を提供するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は以上の目的を達
成するために、潤滑油給入側に螺旋シールもしくはラビ
リンスシールと傾斜シールを併用し潤滑油の漏出を防止
する方法と、潤滑油排出側に遠心力により潤滑油をハウ
ジング側に飛ばす油切り板を有し、さらに油切り板の外
側に傾斜シール、螺旋シールを併用し潤滑油の漏出を防
止する手段と傾斜シールの傾斜部小径側、およびハウジ
ングに油だめを有することを特徴とする。
【0009】
【作用】上記の構成により、軸受の潤滑油が漏出するこ
となく、潤滑油の給入および排出が円滑に行われ、シャ
フト回転中および回転停止中に潤滑油が漏出することな
く装置を運用することが可能となる。
【0010】
【実施例】以下に本発明の一実施例を図面によって説明
する。図1、2に示すように、本発明は、軸受1、シャ
フト2、シャフト2の止め輪にて固定されたカラー3、
ハウジング4、傾斜シール6および螺旋シール7、油切
り板8により構成される。潤滑油(グリース)給入口9
から補給された潤滑油は軸受1内にある旧潤滑油を押し
出し排出側に排出する。更に、排出側のカラー3に設け
られた油切り板8により軸受から排出された潤滑油は遠
心力によってハウジング側に飛ばされ、軸受下部の潤滑
油排出口10から排出される。尚、潤滑油がグリースの場
合は潤滑油排出口10は排出をスムーズに行うため、大き
めに設計する必要があり、場合によっては吸引して排出
する機構も設ける。潤滑油排出口10は、少なくとも潤滑
油が軸受1内(ボールとリテーナーの間)を通過する流
動抵抗よりも、潤滑油給入側の傾斜シール6部を通過す
る流動抵抗が大きくなくてはならなく、潤滑油排出口10
の流動抵抗は潤滑油排出側の傾斜シール6よりも低く、
潤滑油が軸受1内を通過する流動抵抗よりも低くなけら
ばならない。また、潤滑油給入側および排出側の傾斜シ
ール6と螺旋シール7の間のシール部排出口11を設け
る。尚、螺旋シール7は特に軸受1からの潤滑油の漏れ
をシール部排出口11側に押し戻すポンピング作用が働く
ように螺旋溝を設けることにより軸受1からの潤滑油を
外部に漏出させない効果と外部からのほこり、もしくは
液体をシール部排出口11に送り込む作用を兼ねる。
【0011】次に請求項2に対応する実施例について図
3により説明する。図3に示すように、傾斜シール6の
傾斜部に潤滑油を遠心力によってより効率的に軸受側に
飛ばすスパイラル溝12を設ける。この溝で潤滑油を軸受
1側に飛ばすことにより、従来の傾斜シールの遠心力に
ポンピング作用能力を高める。また、傾斜シールの斜面
の溝は螺旋(ネジ)状のものほど効力が高く、シールギ
ャップが狭いほどシール性能は高い。よって、軸受に予
圧を加え軸受のアキシャルすきまおよび運転中の熱膨張
を考慮して設計する。また、螺旋の方向はシャフトの回
転方向に対して、内側から外側に逆方向に螺旋を形成す
る。
【0012】請求項3、4に対応する実施例について図
4により説明する。図4に示すように、傾斜シール6の
傾斜部小径側に油だめ13を設けることにより、シャフト
2回転停止時において、遠心力による効果がなくなると
傾斜シール6部に溜まってシール効果を発揮していた流
体(潤滑油)が漏出することを防止する。また、再びシ
ャフト2が回転を開始すれば油だめに溜まっていた潤滑
油は遠心力により、再び軸受1側に飛ばす。同様に、ハ
ウジング4側にも油だめを設け、シャフト2回転停止時
による潤滑油の漏れを防止する。
【0013】請求項5に対応する実施例およびシール機
構の関係について図5により説明する。図5に示すよう
に、潤滑油給入側および排出側の螺旋シール7はラビリ
ンスシール5でも代用可能であるが、螺旋シール7のポ
ンピング作用により外部のほこり、液体を、また傾斜シ
ール6から漏れた潤滑油をハウジングに設けた円周状の
油みぞを通してシール部排出口11から排出する。尚、螺
旋シール溝はシール部排出口11側に送られるように設け
る。そのシール溝はシャフトもしくはハウジングのどち
らかに設ける。本構成では、外部のほこり液体がシール
部排出口11付近に溜まった場合、傾斜シール6のポンピ
ング作用により軸受1側に導かれる可能性があるが傾斜
シール6を有するカラー3の端部をシール部排出口11部
に設けることにより外部からのほこり、液体をハウジン
グ4側へ飛ばすことにより最小限に抑えられる。
【0014】
【発明の効果】以上に説明したように本発明によれば軸
受の潤滑油が漏出することなく潤滑油の補給が可能であ
り、装置を長時間連続運転することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の軸受潤滑油給排機構の漏出防
止の構造(軸受上部)を示す図。
【図2】本発明の実施例の軸受潤滑油給排機構の漏出防
止の構造(軸受下部)を示す図。
【図3】傾斜シールの斜面の溝を示す平面図。
【図4】傾斜シールおよびハウジングの断面図。
【図5】シール部排出口および螺旋シール溝を示す断面
図。
【図6】従来の潤滑漏出防止の構造を示す図。
【符号の説明】
1…軸受 2…シャフト 3…カラー 4…ハウジング 5…ラビリンス 6…傾斜シール 7…螺旋シール 8…油切り板 9…潤滑油給入口 10…潤滑油排出口 11…シール部排出口 12…溝 13…油だめ 14…ハウジング側油だめ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 潤滑油給入側に螺旋シールもしくはラビ
    リンスシールと傾斜シールを併用し潤滑油の漏出を防止
    する手段と、潤滑油排出側に遠心力により潤滑油をハウ
    ジング側に飛ばす油切り板を有し、該油切り板の外側に
    傾斜シール、螺旋シールを併用し潤滑油の漏出を防止す
    る手段とを有することを特徴とする軸受潤滑油漏出防止
    装置。
  2. 【請求項2】 軸受潤滑油給排機構の潤滑油漏出防止機
    構の傾斜シールの傾斜部に潤滑油を遠心力により飛ばす
    スパイラル溝を有することを特徴とする請求項1記載の
    軸受潤滑油漏出防止装置。
  3. 【請求項3】 軸受潤滑油給排機構の潤滑油漏出防止機
    構の傾斜シールの傾斜部小径側に油だめを有することを
    特徴とする請求項1記載の軸受潤滑油漏出防止装置。
  4. 【請求項4】 軸受潤滑油給排機構の潤滑油漏出防止機
    構の傾斜シールのハウジング側に油だめを有することを
    特徴とする請求項1記載の軸受潤滑油漏出防止装置。
  5. 【請求項5】 軸受潤滑油給排機構の潤滑油漏出防止機
    構の傾斜シールと螺旋シールの間に排出口を有すること
    を特徴とする請求項1記載の軸受潤滑油漏出防止装置。
JP31298994A 1994-12-16 1994-12-16 軸受潤滑油漏出防止装置 Pending JPH08168202A (ja)

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