JPH08200227A - 往復型空気圧縮機 - Google Patents

往復型空気圧縮機

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JPH08200227A
JPH08200227A JP3166695A JP3166695A JPH08200227A JP H08200227 A JPH08200227 A JP H08200227A JP 3166695 A JP3166695 A JP 3166695A JP 3166695 A JP3166695 A JP 3166695A JP H08200227 A JPH08200227 A JP H08200227A
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JP
Japan
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suction
valve
discharge
seat
cylinder
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JP3166695A
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Makoto Kamidate
信 神立
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COSMO TEC KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】効率よく空気を吸収することができ、製造コス
トを低く抑えることが可能で、往復型空気圧縮機を軽量
化でき、組立て作業も容易で、部品点数も少なくでき
て、シール部分が少なく圧縮空気が洩れにくい構造の往
復型空気圧縮機を提供する。 【構成】バルブシート71には吸入シート穴84が形成
されている。吸入シート穴84の内周部には傾斜面が形
成されており、この傾斜面によって吸入側バルブストッ
パ85が形成されている。バルブシート71に形成され
た吸入側バルブストッパ85は吸入リード弁92が弾性
変形する際にこれを支持して、吸入リード弁92が破損
するのを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は吹き付け塗装などに用い
る往復型空気圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】図3に往復型空気圧縮機の指圧線図を示
す。一般に往復型空気圧縮機では、ピストンPIが上死
点に達した位置でもピストンPIとシリンダSの天井部
との間にはすきまが開くようになっている。これはピス
トンPIとシリンダSの天井部とが衝突するのを防止す
るためと、吸入リード弁、吐出リード弁およびその周囲
における設計上の必要性からである。
【0003】ここですきま容積比εは数式1によって表
される。
【数1】 さらに空気圧縮機の吸入効率の指標である理論体積効率
ηvthは数式2によって表される。
【数2】 nは気体の状態変化により決まる定数で往復型空気圧縮
機では、1.3から1.4の値を採る。
【0004】上記の数式からすきま容積Vcが小さく、
すきま容積比が小さい程、体積効率はよくなり、効率よ
く空気を吸入することができる。また逆に吐出圧力を高
く設定すると、体積効率は低下することになる。
【0005】したがって往復型空気圧縮機では、すきま
容積Vcを如何に小さくするかが、設計上のポイントに
なる。すなわち図3において、吸入行程における吸入リ
ード弁開の位置AをA’に、また吐出行程における吐出
リード弁閉の位置DをD’にずらし、すきま容積Vcを
小さくして、すきま容積Vc’とすれば、体積効率はよ
くなり、効率よく空気を吸入することができる。したが
ってかかる点を考慮して往復型空気圧縮機を設計するこ
とが重要である。
【0006】図4に第1従来例にかかる往復型空気圧縮
機1の主要部を示す。同図において符号3はシリンダを
示し、このシリンダ3の上端部には凹部5が形成されて
いる。シリンダ3にはコンロッド9が取り付けられたピ
ストン7が前進後退自在に収容されており、このピスト
ン7の上端部には凹部11が形成されている。シリンダ
3にはガスケットシリンダヘッド13、バルブシート1
5およびガスケットヘッドカバー17を介してシリンダ
ヘッドカバー19が取り付けられている。シリンダヘッ
ドカバー19には吸入口21と、この吸入口21が連通
する吸入側連通室18が形成され、さらに吐出口22
と、この吐出口22が連通する吐出側連通室20が形成
されている。
【0007】バルブシート15には吸入シート穴23、
吐出シート穴25が形成されている。バルブシート15
には吸入リード弁27および吸入側バルブストッパ29
の基端部がネジ31によって取り付けられ、吸入リード
弁27は吸入シート穴23を塞いでいる。吸入リード弁
27、吸入側バルブストッパ29およびネジ31は、凹
部5と凹部11に収容されている。またバルブシート1
5には吐出リード弁33および吐出側バルブストッパ3
5の基端部がネジ36によって取り付けられ、吐出リー
ド弁33は吐出シート穴25を塞いでいる。符号37は
アンローダプランジャーを示し、このアンローダプラン
ジャー37に接続されたエアパイプ38は図示しないエ
アタンクに接続されている。
【0008】この往復型空気圧縮機1では、コンロッド
9によってピストン7が引かれて後退すると、シリンダ
3内の負圧によって吸入リード弁27が弾性変形させら
れてバルブシート15から離れ、吸入側連通室18とシ
リンダ3とが吸入シート穴23を介して連通する。なお
吸入側バルブストッパ29は吸入リード弁27が弾性変
形する際にこれを支持して、吸入リード弁27が破損す
るのを防止する。ピストン7が後退することによって吸
入口21から空気が吸引され、この空気は吸入側連通室
18およびに吸入シート穴23を通りシリンダ3へ供給
される。ピストン7が下死点に到達すると、空気の吸引
が停止し、吸入リード弁27は自らの弾性力によってバ
ルブシート15に圧接して、吸入シート穴23が塞がれ
る。
【0009】次いでコンロッド9によってピストン7が
押されて進行すると、シリンダ3内の空気圧によって吐
出リード弁33が弾性変形させられてバルブシート15
から離れ、吐出側連通室20とシリンダ3とが吐出シー
ト穴25を介して連通する。なお吐出側バルブストッパ
35は吐出リード弁33が弾性変形する際にこれを支持
して、吐出リード弁33が破損するのを防止する。
【0010】ピストン7が進行することによって吐出穴
25から空気が吸引され、この空気は吐出シート穴25
および吐出側連通室20を通り、吐出穴22から押し出
されて、図示しないエアタンクへ供給される。ピストン
7が上死点に到達すると、空気の供給が停止し、吐出リ
ード弁33は自らの弾性力によってバルブシート15に
圧接して、吐出シート穴25が塞がれる。かかる動作が
繰り返されて、エアタンクに圧縮空気が貯められる。
【0011】エアタンク内の圧縮空気の圧力が一定の値
以上になると、エアタンク内の空気がエアパイプ38を
通って、アンローダプランジャー37へ送られ、アンロ
ーダプランジャー37が突出し、吸入リード弁27を押
圧し、弾性変形させてバルブシート15から離す。この
ように圧縮行程でも吸入リード弁27を強制的に開いた
ままにして、圧縮機駆動用原動機の負荷を軽減し、圧縮
空気の使用量が少なくなった時でも、圧縮機駆動用原動
機を停止させることなく連続運転を行うことができる。
なおエアタンク内の圧縮空気の圧力が一定の値より下が
ると、アンローダプランジャー37の吸入リード弁27
に対する押圧が解除され、往復型空気圧縮機1は通常の
駆動状態となる。
【0012】図5に第2従来例にかかる往復型空気圧縮
機41の主要部を示す。この往復型空気圧縮機41は、
第1従来例にかかる往復型空気圧縮機1と同様の構成部
分を有しているので、同様の構成部分に関しては第1従
来例と同じ符号を付してその説明を省略し、相違点につ
いてのみ説明する。往復型空気圧縮機41のシリンダ4
3には第1従来例にかかる往復型空気圧縮機1のシリン
ダ3と異なり、凹部は形成されていない。またピストン
47にも凹部は形成されていない。
【0013】往復型空気圧縮機41では、ガスケットシ
リンダヘッド13、バルブシート15およびガスケット
ヘッドカバー17の他、さらにバルブシート49および
シール部材51を介してシリンダヘッドカバー19が取
り付けられている。バルブシート49には、バルブシー
ト15の吐出シート穴25に対応する吐出シート穴53
が形成され、さらに吸入シート穴23に連通する大径シ
ート穴55が形成されている。吸入リード弁27、吸入
側バルブストッパ29およびネジ31は大径シート穴5
5に収容されている。この往復型空気圧縮機41の動作
は、第1従来例にかかる往復型空気圧縮機1と同様であ
る。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら図4に示
した第1従来例にかかる往復型空気圧縮機1では、シリ
ンダ3に凹部5が、またピストン7に凹部11が形成さ
れているので、図3において説明したすきま容積Vcが
大きくなってしまい、体積効率が悪く、効率よく空気を
吸入することができないという問題がある。そればかり
か凹部5、11を形成しなくてはいけないので、製造コ
ストが高くなってしまう問題もある。
【0015】またピストン7に凹部11を形成するた
め、ピストン7の肉厚寸法が大きくなり、重量が大きく
なるためピストン7の前進後退時に発生する振動エネル
ギーが大きいものとなる。このためシリンダ3を往復型
空気圧縮機1の本体にかなり強固に取り付けなくてはな
らない。したがって取り付け金具等も頑丈なものが必要
となり、往復型空気圧縮機1が重いものとなってしま
う。また凹部5と凹部11とが対応するようにシリンダ
3とピストン7とを組み付けなければならず、組立て作
業が煩雑になるという欠点もある。
【0016】図5に示した第2従来例にかかる往復型空
気圧縮機41では、バルブシート49に吐出シート穴5
3および大径シート穴55が形成されているので、図3
において説明したすきま容積Vcが大きくなってしま
い、体積効率が悪く、効率よく空気を吸入することがで
きないという問題がある。また往復型空気圧縮機41で
は、バルブシート49、シール部材51を備える必要が
あるので、部品点数が多くなり、部品のコストが高くな
って、しかも往復型空気圧縮機41が重いものとなって
しまう。さらに部品点数が多くなると組立てにも手間が
かかってしまうという問題がある。シリンダ3にはガス
ケットシリンダヘッド13、バルブシート15およびガ
スケットヘッドカバー17を介してシリンダヘッドカバ
ー19が取り付けられているので、シール部分が3か所
になり、圧縮空気が洩れる可能性が高い構造となる問題
もある。
【0017】往復型空気圧縮機1、41ともに、ネジ3
1をシリンダ3、43の内側から締めなければならない
ので、組立て作業が行いにくく、また振動等によってネ
ジ31が弛んで脱落すると、シリンダ3、43内に落ち
てしまい、ピストン7、47やシリンダ3、43を破損
してしまうおそれもある。さらに脱落しないまでもネジ
31が弛んで吸入側バルブストッパ29が固定できなく
なると、アンローダプランジャー37が作動して吸入リ
ード弁27を押圧している際に、ピストン7、47の頂
部が吸入リード弁27や吸入側バルブストッパ29に衝
突して、吸入リード弁27やピストン7、47を破損し
てしまうおそれもある。
【0018】本発明は上記従来の問題点に着目してなさ
れたものであり、すきま容積Vcが小さく、体積効率が
よくて、効率よく空気を吸入することができ、製造コス
トを低く抑えることが可能で、往復型空気圧縮機を軽量
化でき、組立て作業も容易で、部品点数も少なくでき
て、シール部分が少なく圧縮空気が洩れにくい構造で、
吸入リード弁および吸入側バルブストッパを取り付けて
いるネジが弛んで脱落しても、シリンダ内に落ちてしま
いことがなく、ピストンやシリンダを破損するおそれが
なく、さらにアンローダプランジャーが作動し、吸入リ
ード弁を押圧している際に、ピストンの頂部が吸入リー
ド弁に衝突するおそれのない往復型空気圧縮機を提供す
ることを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、シリ
ンダと、前記シリンダに前進後退自在に収容されたピス
トンと、前記シリンダに取り付けられ吸入口と吐出口が
形成されたシリンダヘッドカバーと、前記シリンダヘッ
ドカバーに形成され吸入口が連通する吸入側連通室と、
前記シリンダヘッドカバーに形成され吐出口が連通する
吐出側連通室と、前記シリンダと前記シリンダヘッドカ
バーとの間に介在するバルブシートと、前記バルブシー
トに形成され前記吸入側連通室に連通する吸入シート穴
と、前記バルブシートに形成され前記吐出側連通室に連
通する吐出シート穴と、前記ピストンが後退すると前記
吸入口から空気を前記吸入シート穴を介して前記シリン
ダへ供給できるように弾性変形して弁座から離れ開いた
状態となる吸入リード弁と、前記ピストンが前進すると
前記シリンダ内の空気を前記吐出シート穴から吐出側連
通室へ供給できるように弾性変形して弁座から離れ開い
た状態となる吐出リード弁と、前記吸入リード弁が開く
際に吸入リード弁を支持する吸入側バルブストッパと、
前記吐出リード弁が開く際に吸入リード弁を支持する吐
出側バルブストッパとを有する往復型空気圧縮機におい
て、前記吸入シートの内周部に形成した傾斜面によって
前記吸入側バルブストッパを構成したことを特徴とする
往復型空気圧縮機である。
【0020】請求項2の発明は、請求項1において、吸
入リード弁が圧接する弁座は、吸入側連通室に配置され
た弁座部材に形成されていることを特徴とする往復型空
気圧縮機である。
【0021】
【作用】請求項1の発明では、ピストンが後退すると、
シリンダ内に発生する負圧によって吸入リード弁が弾性
変形して弁座から離れ、吸入側バルブストッパに当接し
て支持される。そしてピストンが後退するのに伴い、吸
入口から吸引された空気は吸入側連通室を通りシリンダ
内へ供給され、ピストンが下死点に到達すると、空気の
シリンダ内への供給が停止し、吸入リード弁が自らの弾
性力によって弁座に圧接し閉じられる。次いでピストン
が前進するとシリンダ内の空気の圧力によって吐出リー
ド弁が弾性変形して開き、吐出側バルブストッパに支持
される。そしてピストンの前進に伴いシリンダ内の空気
は吐出シート穴から吐出側連通室へ送られ、吐出穴から
送り出される。
【0022】請求項2の発明では、吸入リード弁が圧接
する弁座は、吸入側連通室に配置された弁座部材に形成
されているので、弁座部材を収容するための空間を得る
ための新たな加工を施す必要がない。
【0023】
【実施例】本発明の実施例にかかる往復型空気圧縮機6
1を図1、図2の図面にしたがって説明する。同図にお
いて符号63はシリンダを示し、このシリンダ63には
コンロッド67が取り付けられたピストン65が前進後
退自在に収容されている。シリンダ63にはガスケット
シリンダヘッド69、バルブシート71およびガスケッ
トヘッドカバー73を介してシリンダヘッドカバー75
が取り付けられている。シリンダヘッドカバー75には
吸入口79と、この吸入口79が連通する吸入側連通室
77が形成され、さらに吐出口83と、この吐出口83
が連通する吐出側連通室81が形成されている。
【0024】バルブシート71には吸入シート穴84が
形成されている。吸入シート穴84の内周部には傾斜面
が形成されており、この傾斜面によって吸入側バルブス
トッパ85が形成されている。バルブシート71には吸
入リード弁92、シール部材89および弁座シート91
が、この順で重ねられてネジ93、96によって取り付
けられている。弁座シート91には穴95が形成され、
この穴95を介して吸入シート穴84と吸入側連通室7
7とが連通している。吸入リード弁92は穴95の周囲
を弁座94として、この弁座94に自らの弾性力によっ
て圧接し穴95を塞いでいる。吸入リード弁92、シー
ル部材89、弁座シート91およびネジ93、96は吸
入側連通室77に収容されている。
【0025】またバルブシート71には吐出リード弁9
7および吐出側バルブストッパ99がネジ101によっ
て取り付けられ、吐出リード弁97は吐出シート穴87
を塞いでいる。符号103はアンローダプランジャーを
示し、このアンローダプランジャー103に接続された
エアパイプ105は図示しないエアタンクに接続されて
いる。
【0026】この往復型空気圧縮機61では、コンロッ
ド67によってピストン65が引かれて後退すると、シ
リンダ63内の負圧によって吸入リード弁92が弾性変
形させられて弁座シート91の弁座94から離れ、吸入
側連通室77とシリンダ63とが穴95および吸入シー
ト穴84を介して連通する。なおバルブシート71に形
成された吸入側バルブストッパ85は吸入リード弁92
が弾性変形する際に、これを支持して、吸入リード弁9
2が破損するのを防止する。
【0027】ピストン65が後退することによって吸入
口79から空気が吸引され、この空気は吸入側連通室7
7、穴95およびに吸入シート穴84を通りシリンダ6
3へ供給される。ピストン65が下死点に到達すると、
空気の吸引が停止し、吸入リード弁92は自らの弾性力
によって弁座94に圧接して、吸入シート穴84が塞が
れる。
【0028】次いでコンロッド67によってピストン6
5が押されてピストン65が進行すると、シリンダ63
内の空気圧によって吐出リード弁97が弾性変形させら
れてバルブシート71から離れ、吐出側連通室81とシ
リンダ63とが吐出シート穴87を介して連通する。な
お吐出側バルブストッパ99は吐出リード弁97が弾性
変形する際にこれを支持して、吐出リード弁97が破損
するのを防止する。
【0029】ピストン65が進行するのに伴い、シリン
ダ63内の空気が吐出シート穴87から吐出側連通室8
1へ押し出され、さらに空気は吐出シート穴87および
吐出側連通室81を通り、吐出穴22から押し出され
て、図示しないエアタンクへ供給される。ピストン65
が上死点に到達すると、空気の供給が停止し、吐出リー
ド弁97は自らの弾性力によってバルブシート71に圧
接して閉じ、吐出シート穴87が塞がれる。かかる動作
が繰り返されて、エアタンクに圧縮空気が貯められる。
【0030】エアタンク内の圧縮空気の圧力が一定の値
以上になると、エアタンク内の空気がエアパイプ105
を通って、アンローダプランジャー103へ送られ、ア
ンローダプランジャー103が突出し、吸入リード弁9
2を押圧して弾性変形させて弁座94から離す。このよ
うに圧縮行程でも吸入リード弁92を強制的に開いたま
まにして、圧縮機駆動用原動機の負荷を軽減し、圧縮空
気の使用量が少なくなった時でも、圧縮機駆動用原動機
を停止させることなく連続運転を行うことができる。な
おエアタンク内の圧縮空気の圧力が一定の値より下がる
と、アンローダプランジャー103の吸入リード弁92
に対する押圧が解除され、往復型空気圧縮機61は通常
の駆動状態となる。
【0031】以上のように往復型空気圧縮機61では、
従来例1にかかる往復型空気圧縮機1のようにシリンダ
3に凹部5を、ピストン7に凹部11を形成する必要も
なく、また従来例2にかかる往復型空気圧縮機41のよ
うに吐出シート穴53と大径シート穴55が形成された
バルブシート49を備える必要がないので、すきま容積
が小さく、体積効率がよく、効率よく空気を吸入するこ
とができるようになる。また吸入側リード弁92が吸入
側連通室77内に配置されているので、ピストン65が
衝突するおそれがない。以上、本発明の実施例について
詳述してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られる
ものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における
設計の変更などがあっても本発明に含まれる。
【0032】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、すきま容
積が小さく、体積効率がよく、効率よく空気を吸入する
ことができるようになる。また製造コストを低く抑える
ことができるようになり、軽量化が可能となる。さらに
部品点数も少なくできて、組立て作業も容易なり、しか
もシール部分が少なく圧縮空気が洩れにくい構造とな
る。
【0033】吸入リード弁およびバルブストッパを取り
付けているネジが弛んで脱落しても、シリンダに落ちて
しまいことがなく、ピストンやシリンダを破損するおそ
れがなくなる。またアンローダプランジャーが作動し、
吸入リード弁を押圧している際に、ピストンの頂部が吸
入リード弁に衝突するおそれもなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例にかかる往復型空気圧縮機の一
部分解斜視図である。
【図2】本発明の実施例にかかる往復型空気圧縮機の主
要部の断面図である。
【図3】往復型空気圧縮機の指圧線図である。
【図4】従来例1ににかかる往復型空気圧縮機の主要部
の断面図である。
【図5】従来例1ににかかる往復型空気圧縮機の主要部
の断面図である。
【符号の説明】
61 往復型空気圧縮機 63 シリンダ 65 ピストン 67 コンロッド 69 ガスケットシリンダヘッド 71 バルブシート 73 ガスケットヘッドカバー 75 シリンダヘッドカバー 77 吸入側連通室 79 吸入口 81 吐出側連通室 83 吐出口 84 吸入シート穴 85 吸入側バルブストッパ 87 吐出シート穴 89 シール部材 91 弁座シート 92 吸入リード弁 93 ネジ 94 弁座 95 穴 97 吐出側リード弁 99 吐出側バルブストッパ 101 ネジ 103 アンローダプランジャー 105 エアパイプ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリンダと、前記シリンダに前進後退自在
    に収容されたピストンと、前記シリンダに取り付けられ
    吸入口と吐出口が形成されたシリンダヘッドカバーと、
    前記シリンダヘッドカバーに形成され吸入口が連通する
    吸入側連通室と、前記シリンダヘッドカバーに形成され
    吐出口が連通する吐出側連通室と、前記シリンダと前記
    シリンダヘッドカバーとの間に介在するバルブシート
    と、前記バルブシートに形成され前記吸入側連通室に連
    通する吸入シート穴と、前記バルブシートに形成され前
    記吐出側連通室に連通する吐出シート穴と、前記ピスト
    ンが後退すると前記吸入口から空気を前記吸入シート穴
    を介して前記シリンダへ供給できるように弾性変形して
    弁座から離れ開いた状態となる吸入リード弁と、前記ピ
    ストンが前進すると前記シリンダ内の空気を前記吐出シ
    ート穴から吐出側連通室へ供給できるように弾性変形し
    て弁座から離れ開いた状態となる吐出リード弁と、前記
    吸入リード弁が開く際に吸入リード弁を支持する吸入側
    バルブストッパと、前記吐出リード弁が開く際に吸入リ
    ード弁を支持する吐出側バルブストッパとを有する往復
    型空気圧縮機において、前記吸入シートの内周部に形成
    した傾斜面によって前記吸入側バルブストッパを構成し
    たことを特徴とする往復型空気圧縮機。
  2. 【請求項2】請求項1において、吸入リード弁が圧接す
    る弁座は、吸入側連通室に配置された弁座部材に形成さ
    れていることを特徴とする往復型空気圧縮機。
JP3166695A 1995-01-27 1995-01-27 往復型空気圧縮機 Withdrawn JPH08200227A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN104047836A (zh) * 2014-06-11 2014-09-17 安徽华晶机械股份有限公司 空气压缩机二级舌簧阀
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