JP2005054703A - 圧縮機における吐出弁構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】 圧縮機において吐出弁の長さを十分にとることができないと、吐出弁の限界開弁量を大きくとれないとともに、吐出弁の開弁動作が円滑に行われず、冷媒ガスの吐出抵抗及び圧縮室内の過圧縮が増大するため、圧縮機の振動が増大し異音問題につながる他、圧縮機内部部品への負荷が増大し、圧縮機全体の耐久性の低下につながる虞がある。
【解決手段】 吐出弁形成板に、バルブプレートとリアハウジングとの間に挟着される支持部にて屈曲可能に片持ち支持され、該支持部から吐出ポートを迂回して該支持部に対して前記吐出ポートの開閉位置を挟んだ反対側まで延びる連結部を設け、該連結部の自由端部から前記吐出ポートの開閉位置まで前記支持部の方向に延びるように吐出弁を形成する。その結果、吐出弁の限界開弁量を大きくとれるとともに、吐出弁の開弁動作が円滑に行われ、吐出抵抗を小さくし、圧縮室の過圧縮を低減することができる。
【選択図】 図2
【解決手段】 吐出弁形成板に、バルブプレートとリアハウジングとの間に挟着される支持部にて屈曲可能に片持ち支持され、該支持部から吐出ポートを迂回して該支持部に対して前記吐出ポートの開閉位置を挟んだ反対側まで延びる連結部を設け、該連結部の自由端部から前記吐出ポートの開閉位置まで前記支持部の方向に延びるように吐出弁を形成する。その結果、吐出弁の限界開弁量を大きくとれるとともに、吐出弁の開弁動作が円滑に行われ、吐出抵抗を小さくし、圧縮室の過圧縮を低減することができる。
【選択図】 図2
Description
本発明は、空調装置等に用いられる圧縮機における吐出弁構造に関する。
圧縮機における吐出弁構造に関して、従来の技術として例えば特開平10−141230号公報に示すような構成のものが知られている。
図8の要部拡大部に示すようにこの圧縮機においては、圧縮室101を有するシリンダ102と、吸入室103及び吐出室104を有したリアハウジング105との間に、ガスケット106、吸入ポート107と吐出ポート108が形成されたバルブプレート109、吸入ポート107を開閉する吸入弁110が形成された吸入弁構成部材111、吐出ポート108を開閉する吐出弁112が形成された吐出弁構成部材113、及び、リテーナ114が一体形成されたガスケット115が介装されている。そして、図示しないピストンがシリンダボア116内で往復動することにより、吸入弁110を開いて吸入室103から吸入ポート107を通して冷媒ガスを圧縮室101に導入し、圧縮室101にて冷媒ガスを圧縮し、吐出弁112を開いて圧縮室101から吐出ポート108を通して圧縮された冷媒ガスを吐出室104へと吐出している。
図9に示すように吐出弁形成板113には、複数の吐出弁112が形成されている。吐出弁形成板113において吐出弁112より内周は、ガスケット115を介してリアハウジング105のシリンダ102側端面及びバルブプレート109により挟着されており、この挟着面117(図9において点線より内側)を支持部として吐出弁112は片持ち支持されている。
冷媒ガスが圧縮室101より吐出室104に吐出される時には、片持ち支持された吐出弁112が撓むことにより吐出ポート108を開いているが、吐出弁112が弾性限度を超えて撓むことを防止するため、リテーナ114により吐出弁112の開弁量が規制されている。
特開平10−141230号公報
ところが、リテーナにより吐出弁の限界開弁量が規制されていると、それが吐出抵抗となり、圧縮機の圧縮効率の低下及び圧縮室内の過圧縮の増大を招く虞がある。圧縮室内の過圧縮の増大は、圧縮機の振動の増大となり異音問題につながる他、圧縮力増大による圧縮機内部部品への負荷が増大し、圧縮機全体の耐久性の低下につながる虞があり、高強度材や高耐摩耗材などの高価な部品を使っていく必要がある。
そのため、吐出弁の限界開弁量を大きくすることが解決課題と考えられるが、単純に限界開弁量を大きくすると、吐出弁の折損や、吐出弁が塑性領域に入り吸入工程時に吐出弁が吐出ポートを閉じなくなるという問題が発生する。
そのため、吐出弁の限界開弁量を大きくすることが解決課題と考えられるが、単純に限界開弁量を大きくすると、吐出弁の折損や、吐出弁が塑性領域に入り吸入工程時に吐出弁が吐出ポートを閉じなくなるという問題が発生する。
従って吐出弁の折損を防ぎ、吐出弁の弾性限界内で吐出弁の限界開弁量を大きくとるためには、吐出弁を片持ち支持する挟着面から吐出ポートへの吐出弁の有効長さを長くとる必要がある。吐出弁の有効長さを長くとると、吐出弁の限界開弁量を大きくとることができるのに加え、吐出弁の開弁動作が円滑に行われるようになるため、吐出抵抗を低減することができる。しかし、特に設計上、体格に制限が設けられることの多い圧縮機において、前記従来の吐出弁構造を採用すると、吐出弁を片持ち支持する挟着面から吐出ポートまでの距離が短く、吐出弁の有効長さを十分にとることができない。
本発明の目的は、支持部から吐出ポートまでの連結部の長さと吐出弁の長さとの和である有効長さを限られたスペースの中で長くとることにより、吐出弁の限界開弁量を大きくとることができるとともに、吐出弁の開弁動作が円滑に行われるようになることで、冷媒ガスの吐出抵抗を小さくし、圧縮機の圧縮効率の向上及び圧縮室の過圧縮の低減を達成することができる圧縮機の吐出弁構造を提供することにある。
前記課題を解決するために請求項1に記載の発明は、冷媒ガスを吐出するための吐出ポートを形成したバルブプレートと、前記吐出ポートを開閉する吐出弁を有する吐出弁形成板とを備えた圧縮機の吐出弁構造において、
前記吐出弁形成板は、前記バルブプレートとリアハウジングの端面との間に挟着される支持部と、該支持部にて屈曲可能に片持ち支持され、該支持部から前記吐出ポートを迂回して、該支持部に対して前記吐出ポートを挟んだ反対側まで延びる連結部と、該連結部の自由端部から前記吐出ポートまで前記支持部の方向に延びる前記吐出弁とから構成されることを特徴としている。
前記吐出弁形成板は、前記バルブプレートとリアハウジングの端面との間に挟着される支持部と、該支持部にて屈曲可能に片持ち支持され、該支持部から前記吐出ポートを迂回して、該支持部に対して前記吐出ポートを挟んだ反対側まで延びる連結部と、該連結部の自由端部から前記吐出ポートまで前記支持部の方向に延びる前記吐出弁とから構成されることを特徴としている。
本発明により、吐出弁形成板の支持部から吐出ポートまでの有効長さを長くとれ、吐出弁の限界開弁量を大きくとることができるとともに、吐出弁の開弁動作を円滑に行うことができる。その結果、冷媒ガスの吐出抵抗が小さくなり、圧縮機の圧縮効率の向上及び圧縮機の過圧縮の低減を達成することができる。
請求項2に記載の発明は請求項1において、前記連結部は、前記支持部からくびれて形成された首部と、該首部から左右に分離した一対の腕部と、該一対の腕部のそれぞれの先端を連結する前記自由端部とから形成されていることを特徴としている。
冷媒ガスの吐出工程時、応力集中は吐出弁の支点である自由端部と連結部の支点である支持部との2点に分散されるため、首部にかかる応力が低減される。そのため、首部を支持部からくびれて形成しても耐久性を維持することができ、首部のくびれた部位では撓みやすくなっているため、更に吐出弁の開弁動作が円滑に行われるようになる。
請求項3に記載の発明は請求項1又は2において、前記圧縮機は、空調装置に用いられる圧縮機であることを特徴としている。
空調装置に用いられる圧縮機は、搭載スペースの関係上小型にならざるを得ない。従って、この圧縮機に請求項1から3に記載の発明を用いることは、限られたスペースの中で、吐出弁形成板の支持部から吐出ポートまでの有効長さを長くとることができ、吐出弁の限界開弁量を大きくとるとともに、吐出弁の開弁動作を円滑に行うという目的に対してより好適である。
本発明によれば、圧縮機内の限られたスペース内で、吐出弁形成板の支持部から吐出ポートまでの有効長さを長くとれ、吐出弁の限界開弁量を大きくとることができるとともに、吐出弁の開弁動作を円滑に行うことができる。これにより、冷媒ガスの吐出抵抗が小さくなり、圧縮室内の過圧縮も低減する。その結果、圧縮機の圧縮効率の向上、圧縮機の振動・騒音の抑制、及び圧縮機の耐久性の向上を達成することができる。
以下、本発明を具体化した実施例を詳細に説明する。
本発明の実施に係るピストン式容量可変型圧縮機(以下、単に圧縮機という)は、図1に示すようにシリンダブロック1のフロント側端面にガスケット2を介してフロントハウジング3が接合され、その内側に制御室としてのクランク室4が区画形成されている。又、シリンダブロック1のリア側端面にはバルブプレート5を介してリアハウジング6が接合され、その内部には吐出室7及び吸入室8が形成されている。シリンダブロック1とバルブプレート5との間にはガスケット9が介装され、バルブプレート5とリアハウジング6との間には吐出弁10を一体に形成した吐出弁形成板11とリテーナ12を形成するリテーナ形成板13とが介装されている。シリンダブロック1、フロントハウジング3及びリアハウジング6は図示しないスルーボルトによって締付固定されている。
前記シリンダブロック1とフロントハウジング3の中心部に形成された軸孔には駆動軸14がラジアルベアリング15a、15bを介して回転可能に支持されている。駆動軸14のフロント端部側には軸封装置16が設けられている。クランク室4において、駆動軸14にはラグプレート17が一体回転可能に固定されており、カムプレートとしての斜板18が該斜板18に形成された貫通孔に駆動軸14が挿通された状態で配設されている。ラグプレート17と斜板18との間にはヒンジ機構19が介在されており、斜板18はヒンジ機構19を介したラグプレート17との間でのヒンジ連結及び駆動軸14の支持により、該ラグプレート17及び駆動軸14と同期回転可能で、かつ駆動軸14の軸線方向へのスライド移動を伴いながら駆動軸14に対して傾動可能となっている。
前記シリンダブロック1内部に周方向に配設された複数のシリンダボア20には、各々ピストン21が往復動可能に収容されている。各ピストン21とバルブプレート5との間には、ピストン21の往復動に応じて容積変化する圧縮室22が区画形成されている。前記ピストン21は、シュー23を介して斜板18の周縁部に係留されている。従って、駆動軸14の回転に伴う、ラグプレート17及びヒンジ機構19を介した斜板18の回転運動が、シュー23を介してピストン21の往復運動に変換される。これらラグプレート17、斜板18、ヒンジ機構19及びシュー23が、駆動軸14の回転運動を圧縮室22内の冷媒ガスを圧縮するための圧縮運動に変換するクランク機構を構成している。
シリンダブロック1の内部にはロータリーバルブ収容室24が形成され、該ロータリーバルブ収容室24にはロータリーバルブ25がカップリング26を介して駆動軸14と同期回転可能に連結されている。このロータリーバルブ25には吸入室8と常時連通する吸入通路27が形成され、この吸入通路27の出口28はロータリーバルブ25の出口28と圧縮室22とを連通し得る連通孔29が形成されている。
エンジンの動力により前記圧縮機の駆動軸14が回転すると、ラグプレート17及びヒンジ機構19を介して斜板18が回転され、シュー23を介してピストン21がシリンダボア20内で往復運動される。ピストン21の吸入工程時には、ロータリーバルブ25の出口28が連通孔29と連通され、吸入室8内の冷媒ガスが吸入通路27を経て圧縮室22に吸入される。更に、ピストン21が圧縮、吐出工程に移行すると、ロータリーバルブ25の外周面により連通孔29が閉鎖され、圧縮室22内の冷媒ガスは、バルブプレート5に形成された吐出ポート30を通して吐出弁10を押しのけて吐出室7に吐出される。
次に本発明の要部について詳細に説明する。なお、図2は本実施例における吐出弁形成板11の正面図であり、図3は前記圧縮機の要部拡大断面図である。
図2に示すように、吐出弁形成板11の中心部にはロータリーバルブ25が挿通される貫通孔31が形成され、その周囲には、リアハウジング6のシリンダブロック1側端面とバルブプレート5との間に挟着される環状の支持部32が形成されている。支持部32の外周には位置決め用孔33が形成された突出片34(本実施例では2箇所)、及び首部35(本実施例では6箇所)が連結されている。前記圧縮機の組み付け時、位置決め用孔33とバルブプレート5に形成された図示しない凸部とが嵌合することにより、吐出弁形成板11が所定の位置に正確に位置決めされて組み付けられる。
首部35は、支持部32からくびれて形成され、更に該首部35から左右に分離した一対の腕部36及び該腕部36のそれぞれの先端を連結する自由端部37が形成されている。首部35、腕部36、及び自由端部37により連結部38が構成されており、該連結部38は吐出ポート30を囲繞している。つまり、首部35から左右に分離した一対の腕部36は、吐出ポート30を迂回して、バルブプレート5の半径方向において吐出ポート30より外側に向かって延在している。更に、自由端部37の略中央には、該自由端部37から吐出ポート30まで、支持部32の方向、つまりバルブプレート5の半径方向において内側に向かって吐出弁10が形成されている。
図3に示すように、冷媒ガスの吐出工程時には、吐出弁10が吐出ポート30より吐出される冷媒ガスの圧力を受ける。そして吐出弁10が自由端部37を支点として撓み変形するとともに、連結部38も支持部32を支点として撓み変形する。しかし、吐出弁10は弾性領域内で使用されるよう、リテーナ12により弾性限界撓み量が規制されており、連結部38も同様に弾性領域内で使用されるようリテーナ12の根元部39により弾性限界撓み量が規制されている。
図3に示すように、冷媒ガスの吐出工程時には、吐出弁10が吐出ポート30より吐出される冷媒ガスの圧力を受ける。そして吐出弁10が自由端部37を支点として撓み変形するとともに、連結部38も支持部32を支点として撓み変形する。しかし、吐出弁10は弾性領域内で使用されるよう、リテーナ12により弾性限界撓み量が規制されており、連結部38も同様に弾性領域内で使用されるようリテーナ12の根元部39により弾性限界撓み量が規制されている。
従って、本実施例1の吐出弁構造においては、以下のような効果がある。
(1)支持部32から吐出ポート30までの実質的な有効長さは連結部38の長さと吐出弁10の長さとの和と考えることができる。そして、吐出弁10の限界開弁量は、吐出弁10の弾性限界撓み量と連結部38の弾性限界撓み量との和となるため、吐出弁10の限界開弁量を大きくとることができる。従って、冷媒ガスの吐出抵抗が低減されるため、前記圧縮機の圧縮効率が向上し、圧縮室22内の過圧縮も低減される。圧縮室22内の過圧縮が低減されると、前記圧縮機の振動・騒音が低減されるとともに圧縮力が低減されるため、前記圧縮機内部部品への負荷が低減され前記圧縮機の耐久性も向上する。
(1)支持部32から吐出ポート30までの実質的な有効長さは連結部38の長さと吐出弁10の長さとの和と考えることができる。そして、吐出弁10の限界開弁量は、吐出弁10の弾性限界撓み量と連結部38の弾性限界撓み量との和となるため、吐出弁10の限界開弁量を大きくとることができる。従って、冷媒ガスの吐出抵抗が低減されるため、前記圧縮機の圧縮効率が向上し、圧縮室22内の過圧縮も低減される。圧縮室22内の過圧縮が低減されると、前記圧縮機の振動・騒音が低減されるとともに圧縮力が低減されるため、前記圧縮機内部部品への負荷が低減され前記圧縮機の耐久性も向上する。
(2)支持部32から吐出ポート30までの実質的な有効長さは連結部38の長さと吐出弁10の長さとの和と考えることができ、前記圧縮機内の限られたスペース内で前記有効長さを長くとることができるため、吐出弁10の開弁動作が円滑に行われるようになる。従って、冷媒ガスの吐出抵抗が低減されるため、上記効果(1)と同様に前記圧縮機の圧縮効率向上、前記圧縮機の振動・騒音の低減、及び前記圧縮機の耐久性の向上を達成することができる。
(3)吐出工程時、応力集中は吐出弁10の支点である自由端部37と連結部38の支点である支持部32との2点に分散されるため、首部35の応力が低減される。そのため、最も応力の集中する首部35の支持部32近傍は首幅をもたせて耐久性を維持しながらも、首部35の支持部32近傍以外の部位はくびれて形成しても耐久性を維持することができる。つまり、首部35のくびれた部位では撓みやすくなっているため、更に吐出弁10の開弁動作が円滑に行われるようになる。
次に、実施例2を図4に従って説明する。なお、実施例2においては実施例1との相違点についてのみ説明し、同一部材又は相当部材には同じ番号を付して説明を省略する。
図4に示すように、吐出弁形成板41の外周には、シリンダブロック1のリア側端面と、リアハウジング6の外周壁の端面とにより挟着される環状の支持部42が形成されている。支持部42の内周にはスルーボルトが挿通されるボルト挿通孔43、及び首部44が連結されている。首部44は支持部42からくびれて形成され、更に該首部44から左右に分離した一対の腕部45及び該腕部45のそれぞれの先端を連結する自由端部46が形成されている。首部44、腕部45、及び自由端部46により連結部47が構成されており、該連結部47は吐出ポート30を囲繞している。つまり、首部44から左右に分離した一対の腕部45は、吐出ポート30を迂回して、バルブプレート5の半径方向において吐出ポート30より内側に向かって延在している。更に、自由端部46の略中央には、該自由端部46から吐出ポート30まで、支持部42の方向、つまりバルブプレート5の半径方向において外側に向かって吐出弁48が形成されている。
本実施例2においても、前記実施例1と同様、圧縮機内の限られたスペース内で、支持部42から吐出ポート30までの前記有効長さを長くとれることができ、吐出弁48の限界開弁量を大きくとることができるとともに、吐出弁48の開弁動作が円滑に行われるようになる。
従って、冷媒ガスの吐出抵抗が低減され、前記圧縮機の圧縮効率を向上することができるとともに、圧縮室22内の過圧縮も低減される。圧縮室22内の過圧縮が低減されると、前記圧縮機の振動・騒音が低減されるとともに、圧縮力の低減による前記圧縮機内部部品への負荷が低減され、前記圧縮機の耐久性も向上する。
なお、本発明の趣旨から逸脱しない範囲で、以下の態様でも実施できる。
・図5に示すように、連結部51は首部を備えず、支持部52から左右に分離した一対の腕部53と該一対の腕部53のそれぞれの先端を連結する自由端部54とから形成されていてもよい。この場合においても、支持部52から吐出ポート30までの前記有効長さを長くとれ、吐出弁10の限界開弁量を大きくとることができるとともに、吐出弁10の開弁動作が円滑に行われるため、冷媒ガスの吐出抵抗が低下し、圧縮室22内の過圧縮も低減する。
・図6に示すように、左右に分離した一対の腕部61の先端が連結されておらず、各腕部61の各自由端部62から吐出ポート30まで支持部63の方向に延びるように吐出弁64が形成されていてもよい。この場合においても、支持部63から吐出ポート30までの前記有効長さを長くとれ、吐出弁64の限界開弁量を大きくとることができるとともに、吐出弁64の開弁動作が円滑に行われるため、冷媒ガスの吐出抵抗が低下し、圧縮室22内の過圧縮も低減する。
・図7に示すように、首部71が支持部32からくびれて形成されていなくてもよい。この場合においても、支持部32から吐出ポート30までの前記有効長さを長くとれ、吐出弁10の限界開弁量を大きくとることができるとともに、吐出弁10の開弁動作が円滑に行われるため、冷媒ガスの吐出抵抗が低下し、圧縮室22内の過圧縮も低減する。
・前記実施例では、吸入機構にロータリーバルブを用いた片頭ピストン式可変容量型圧縮機に具体化したが、これに限らず吐出弁を用いる圧縮機であれば、吸入機構に吸入弁を用いた圧縮機、両頭ピストン式、固定容量型、あるいはワッブル式の圧縮機であってもよい。
5…バルブプレート、7…吐出室、10,48,64…吐出弁、11,41…吐出弁形成板、12…リテーナ、13…リテーナ形成板、22…圧縮室、30…吐出ポート、32,42,52,63…支持部、35,44,71…首部、36,45,53,61…腕部、37,46,54,62…自由端部、38,47,51,72…連結部
Claims (3)
- 冷媒ガスを吐出するための吐出ポートを形成したバルブプレートと、前記吐出ポートを開閉する吐出弁を有する吐出弁形成板とを備えた圧縮機の吐出弁構造において、
前記吐出弁形成板は、前記バルブプレートとリアハウジングの端面との間に挟着される支持部と、該支持部にて屈曲可能に片持ち支持され、該支持部から前記吐出ポートを迂回して、該支持部に対して前記吐出ポートを挟んだ反対側まで延びる連結部と、該連結部の自由端部から前記吐出ポートまで前記支持部の方向に延びる前記吐出弁とから構成されることを特徴とする圧縮機における吐出弁構造。 - 前記連結部は、前記支持部からくびれて形成された首部と、該首部から左右に分離した一対の腕部と、該一対の腕部のそれぞれの先端を連結する前記自由端部とから形成されていることを特徴とする請求項1に記載の圧縮機における吐出弁構造。
- 前記圧縮機は、空調装置に用いられる圧縮機であることを特徴とする請求項1又は2に記載の圧縮機における吐出弁構造。
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JP2010144579A (ja) * | 2008-12-17 | 2010-07-01 | Toyota Industries Corp | アキシアルピストンポンプ |
Also Published As
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