JPH0819989B2 - 車両のクラッチ制御装置 - Google Patents

車両のクラッチ制御装置

Info

Publication number
JPH0819989B2
JPH0819989B2 JP21398693A JP21398693A JPH0819989B2 JP H0819989 B2 JPH0819989 B2 JP H0819989B2 JP 21398693 A JP21398693 A JP 21398693A JP 21398693 A JP21398693 A JP 21398693A JP H0819989 B2 JPH0819989 B2 JP H0819989B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
clutch
engine
signal
speed
vehicle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP21398693A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06174066A (ja
Inventor
敏昭 立野
滋樹 福島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Motors Corp filed Critical Mitsubishi Motors Corp
Priority to JP21398693A priority Critical patent/JPH0819989B2/ja
Publication of JPH06174066A publication Critical patent/JPH06174066A/ja
Publication of JPH0819989B2 publication Critical patent/JPH0819989B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)
  • Control Of Transmission Device (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はチェンジレバーの切換操
作により変速信号を発し、この変速信号に基づき作動す
るアクチュエータを用い、クラッチの断接作動、変速機
のギヤ位置の切換という変速操作を行なわせる自動変速
装置に適用するに好適な車両のクラッチ制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、チェンジレバーユニットを運転者
が手動により切換操作し、得られた変速信号をコントロ
ールボックスが処理し、所定の作動信号をギヤシフトユ
ニットに出力し、ギヤシフトユニットが空気圧で作動す
る倍力装置を用い変速機を切換作動させるという、いわ
ゆるフィンガータッチコントロール用ギヤシフトユニッ
トが知られており、たとえばその一例が実開昭57−1
44735号公報や実願昭57−138832号の明細
書および図面に開示されている。この種装置は変速機の
切換操作力が小さくなることにより運転者の変速操作に
よる疲労を低減できる。
【0003】しかし、変速時に行なうクラッチの断接操
作はこれを別途運転者自身が行なう必要がある。このた
め、従来の摩擦クラッチとギヤ式変速機とに流体圧で作
動するアクチュエータをそれぞれ取付け、チェンジレバ
ーの切換により発する変速信号に基づき両アクチュエー
タを介してクラッチを断接作動させると共にギヤ式変速
機を切換え作動させ、クラッチおよび変速機の各作動を
自動的に行なわせることが望まれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、クラッ
チを自動的に作動させるようにした場合には、マニュア
ル式クラッチのように運転者がクラッチのすべりを容易
に認識することは困難で、運転者がクラッチの摩耗に気
付かないまま運転を続けると、やがてはクラッチが焼損
する等して車両が走行不能に陥ってしまう問題がある。
【0005】このため、本発明はクラッチの摩耗を的確
に警告することができる車両のクラッチ制御装置を提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明は、車両のエンジンと変速機との間のクラ
ッチを断接させるアクチュエータと、上記エンジンの回
転数信号を出力するエンジン回転センサと、上記クラッ
チの出力軸の回転数信号を出力するクラッチ回転センサ
と、上記車両の車速を検出する車速センサと、上記クラ
ッチの摩耗を警告する摩耗警告手段と上記アクチュエー
タの作動を制御すると共に上記各センサの検出出力を受
け、上記車速信号が設定値を上回り上記アクチュエータ
がクラッチ接続状態にある時に、上記エンジン及びクラ
ッチの各回転数信号から算出されるクラッチのすべり率
が規定値を上回ったことを検知すると上記摩耗警告手段
を作動させる制御手段とを有したことを特徴とする。
【0007】
【作用】本発明によれば、車速信号が設定値を上回りア
クチュエータがクラッチ接続状態にある時に、エンジン
及びクラッチの各回転数信号から算出されるクラッチの
すべり率が規定値を上回ったことを検知すると摩耗警告
手段を作動させるので、走行中のエンジン回転とクラッ
チ回転とからクラッチのすべり率を精度良く検知してク
ラッチの摩耗を的確に検知及び警告することが出来る。
【0008】
【実施例】図1には本発明の一実施例としての車両のク
ラッチ制御装置を示した。この装置はディーゼルエンジ
ン(以後単にエンジンと記す)30と、これの回転力を
変速機32に断続自在に伝えるクラッチ31に装着され
る。エンジン30はエンジン回転の1/2の回転速度で
回転する入力軸33を備えた燃料噴射ポンプ(以後単に
噴射ポンプと記す)34を取付けており、このポンプの
ラック35には電磁アクチュエータ38が連結される。
なお、入力軸33にはエンジン回転数信号を発するエン
ジン回転センサ39が対設される。クラッチ31は、通
常時において、フライホイール40にクラッチ板41を
図示しない周知の挟持手段により圧接させる。不作動よ
りクラッチ断作動に入ると、アクチュエータとしてのエ
アシリンダ42が図示しない挟持手段を解除方向へ作動
させ、クラッチ31は接方向aより断方向bに移動する
(図1には断状態を示した)。
【0009】なお、このクラッチには後述するクラッチ
の断接状態をオン、オフ作動により検出するクラッチエ
アセンサ70が取付けられるが、場合により、これに代
えてクラッチ断接センサ43を直接クラッチ31に対設
してもよく、両者を選択使用する様に並設しても良い。
しかもクラッチ31の出力軸44にはクラッチ回転数信
号を発するクラッチ回転数センサ45が対設される。エ
アシリンダ42内のエア室46からはエア通路47が延
出形成され、これが高圧エア源としてのエアタンク48
に連結する。エア通路47の途中には作動エアを断続す
る開閉手段としての電磁式のカット弁49が取付けら
れ、更に、エア室46を大気開放するためのデューティ
弁50が取付けられる。なお、エアシリンダ42には内
部エア圧が規定値以上(クラッチが断となる値)になる
とオン信号を出力するエアセンサ70が、また、エアタ
ンク48には内部エア圧が規定値以下になるとオン信号
を出力するエアセンサ72がそれぞれ取付けられる。
【0010】変速機32内のギヤ位置を切換えるには、
図2に示すシフトパターンに対応した変速位置にチェン
ジレバー54を操作することにより、変速段選択スイッ
チ55を切換え、得られる変速信号に基づきギヤ位置切
換手段としてのギヤシフトユニット51を操作し、シフ
トパターンに対応した目標変速段にギヤ位置を切換える
ものである。ここでRはリバース段をN,1,2,3は
指定変速段を、Dは選択変速段を示しており、Dレンジ
を選択すると後述する最適変速段決定処理により2速乃
至5速が車速等により決定される。ギヤシフトユニット
51はミッションコントロールユニット(以後単にコン
トロールユニットと記す)52からの作動信号により作
動する複数個の電磁バルブ(1つのみ示した)53と、
このバルブを介してエアタンク48から高圧の作動エア
が供給されて変速機の図示しないセレクトフォークやシ
フトフォークを作動せしめるパワーシリンダを有し、上
記電磁バルブに与えられる作動信号によりパワーシリン
ダを操作し、セレクト方向次いでシフト方向の順で変速
機32の噛合態様を変えるよう作動する。更にギヤシフ
トユニット51にはギヤ位置を検出するギヤ位置センサ
としてのギヤ位置スイッチ56が対設され、このスイッ
チからのギヤ位置信号はコントロールユニット52に出
力される。
【0011】更に、変速機の出力軸57には車速信号を
発するセンサ58が対設される。更に、アクセルペダル
37にはその回転量に応じた抵抗変化を電圧値として生
じさせ、これをA/D変換器59でデジタル信号化し出
力する負荷センサ60が取付けられる。ブレーキペダル
61にはこれが踏込まれた時ハイレベルのブレーキ信号
を出力するブレーキセンサ62が取付けられる。フライ
ホイール40にはその外周のリングギヤに適時噛合いエ
ンジン30をスタートさせるスタータ63が取付けら
れ、そのスタータリレー64はコントロールユニット5
2に接続される。なお、符号65はコンロールユニット
52とは別途に車両に取付けられると共に車両の各種制
御を行なうエンジンコントロールユニットを示してお
り、図示しない各センサよりの入力信号を受けエンジン
30の駆動制御等を行なう。このエンジンコントロール
ユニット65はエンジン操作手段としての噴射ポンプ3
4の電磁アクチュエータ38に作動信号を与え、燃料増
減操作によりエンジン回転数の増減を制御できるもので
ある。なお、エンジンコントロールユニット65はコン
トロールユニット52からのエンジン回転増減信号とし
ての出力信号を受けると、これを優先して取り入れ、こ
の出力信号に応じてエンジン回転数を増減させることが
できる。
【0012】コントロールユニット52は自動変速装置
に専用されるマイクロコンピュータからなり、マイクロ
プロセッサ(以後単にCPUと記す)66、メモリ67
および入出力信号処理回路としてのインターフェース6
8とで構成される。インターフェース68のインプット
ポート69には上述の変速段選択スイッチ55、ブレー
キセンサ62、負荷センサ60、エンジン回転センサ3
9、クラッチ回転数センサ45、ギヤ位置スイッチ5
6、車速センサ58、クラッチ断接センサ43(クラッ
チの断接状態をエアセンサ70に代えて検出する時に用
いる)および両エアセンサ70,72より各出力信号が
入力される。一方、アウトプットポート74は上述のエ
ンジンコントロールユニット65、スタータリレー6
4、デューティ弁50、カット弁49および複数個の電
磁バルブ53に接続し、それぞれに出力信号を送出でき
る。なお、符号75はエアタンク48のエア圧が設定値
に達しない時図示しない駆動回路を介し出力を受け点灯
するウォーニングランプを示す。
【0013】更に、符号76はクラッチ摩耗量が規定値
を越えた時出力を受け点灯する摩耗警告手段としてのク
ラッチ摩耗ランプを示す。メモリ67は図7乃至図9に
フローチャートとして示したプログラムやデータを書込
んだROM(読み出し専用メモリ)と書込み読み出し兼
用のRAMで構成される。即ち、ROMにはプログラム
の外に、負荷信号の値に対応したデューティ比αを予め
データテーブル(図3参照)に記憶させておき、適時、
テーブルルックアップを行なって該当する値を読み出す
のに使用される。更に、上述の変速段選択スイッチ55
は変速信号としてのセレクト信号およびシフト信号を出
力するが、この両信号の一対の組合わせに対応した変速
段位置を予めデータテーブルとしてROMに記憶させて
おき、コントロールユニット52がこのセレクトおよび
シフト信号を受けた際テーブルルックアップを行なって
該当する出力信号をギヤシフトユニットの各電磁バルブ
53に出力し、変速信号に対応した目標変速段にギヤ位
置を合わせる。しかもギヤ位置スイッチ56からのギヤ
位置信号は変速完了により出力され、セレクトおよびシ
フト信号に対応した各ギヤ位置信号が全て出力されたか
否かを判別し、噛合適あるいは否の信号を発するのに用
いる。
【0014】更に、ROMには、選択変速段(D)区分
に目標変速段がある時、車速、負荷およびエンジン回転
の各信号に基づき、最適変速段を決定するためのデータ
テーブルをも記憶させておく。コントロールユニット5
2は走行状態に応じて目標変速段を決定する。即ち、コ
ントロールユニット52は車速に対応した基本変速段を
所定のテーブルルックアップにより読み出し、次に、エ
ンジン負荷、エンジン回転数に応じた補正値で基本変速
段を補正し最適変速段を決定し、これを目標変速段とみ
なす。
【0015】ここでコントロールユニット52は、特に
制御手段としての機能を備える。即ち、エンジン回転セ
ンサ39、クラッチ回転センサ45、車速センサ58等
の各センサの検出出力を受け、車速信号が設定値を上回
りエアシリンダ42がクラッチ接続状態にある時に、エ
ンジン30及びクラッチ31の各回転数信号から算出さ
れるクラッチ31のすべり率が規定値を上回ったことを
検知するとクラッチ摩耗ランプ76を作動させる。
【0016】ここで、図7乃至図9に従って自動変速装
置の制御処理の説明を行う。プログラムがスタートする
とコントロールユニット52はエンジン停止割込の無い
限り始動処理に入る。そして始動処理完了の後、車速信
号を入力させ、その値が規定値(例えば2Km/h乃至
3Km/h)以下では発進処理を、以上では変速処理を
行なう。ただしエンジン回転数信号がエンスト回転数と
しての設定値を下回った場合、クラッチ31を断(オ
フ)つようカット弁49にオン信号をデューティ弁50
にオフ信号を出力する。
【0017】図8により始動処理を説明する。エンジン
回転数信号を入力させ、その値がエンジンの停止域内に
あるか否かステップ1(以後図中においてはステップを
Sとして示す)で調べ、エンジン停止時にイエスに進
む。チェンジレバー位置とギヤ位置が同じか否か、即
ち、変速信号とギヤ位置信号が同じとなり、変速段選択
スイッチ55で指示した目標変速段(ここでDレンジの
場合、予め最大変速比であるたとえば2速と設定してお
く)に変速機32のギヤ位置が整列しているかを判別し
(ステッフ2)、イエスでスタータリレー64に図示し
ない駆動回路を介し出力し、図示しないスタータスイッ
チを操作することによりスタータ63を回せる状態にす
る(ステップ3)。目標変速段をニュートラルとした場
合にエンジンがかかると更にエア圧スイッチ72の検出
信号が設定値を上回っているか否かを調べ(ステップ
5)、イエスでリターンする。エア圧がない時はエアタ
ンク48が規定のエア圧になるまで待ちステップ5を完
了する。
【0018】一方、目標変速段が高変速比(低変速段)
にセットされているに於いてもこの目標変速段と変速機
32のギヤ位置が一致しているとスタータ始動可とな
る。この場合車輪がスタータで回転されることとなり、
例えば、緊急脱出移動を必要とする際に有効利用でき
る。ステップ2でノーの場合、エア圧が有無を調べ(ス
テップ6)、ノーの場合ウォーニングランプ75に出力
信号を発し(ステップ7)、イエスの場合あるいは外部
よりエア補給によりイエスに復帰した場合クラッチ31
を断つようアウトプットポート74を介しカット弁49
にオン信号を、デューティ弁50にオフ信号をそれぞれ
出力する(ステップ8)。クラッチ断の間にギヤシフト
ユニット51は目標変速段に対応する出力信号をアウト
プットポート74を介し受け、正常に働き、ギヤ位置が
目標変速段に合わされる(ステップ9)。この後デュー
ティ弁50にアウトプットポート74を介し所定時限の
みオン出力がなされ、即ち、エア室46が大気開放され
クラッチミートがなされる(ステップ10)。このステ
ップ2より6,8,9,10のループは目標変速段にギ
ヤ位置が整列するまで繰返される。
【0019】次に図9(a),(b)により発進処理を
説明する。始動処理完了後車速信号を読取り、これが設
定値を下回っていると発進処理に入る。まず、コントロ
ールユニット52はクラッチ断接信号を選択的にインプ
ットポート69を介し読取り、クラッチ接信号を受けて
いるとノーへ進める(ステップ11)。ステップ12で
CPU66はクラッチ31を断(オフ)すべくカット弁
49にオン信号を出力し、クラッチをオフにする。ステ
ップ11よりイエスに進むと、チェンジレバー位置とギ
ヤ位置が同じか否かのステップ2と同様の判別をし(ス
テップ13)、ノーの場合、ステップ14でギヤ位置を
目標変速段に合わせるというステップ9と同じ制御をす
る。ステップ13よりイエスに進むと、目標変速段に達
したギヤ位置がニュートラルか否かを変速信号より読取
り、イエスではステップ11に戻り、ノーではステップ
16へ進む(ステップ15)。ここではアクセル踏込量
としての負荷信号値が規定値(運転者が発進の意志を示
す程度の低い値い)を上回ったか否かを判別し、ノーの
場合ステップ11,13,15,16を繰返し、イエス
の場合、クラッチエア圧、即ち、エア圧スイッチ70の
出力信号に対応するエア圧をタンク圧P0より規定値P
1にまで下げる(ステップ17)。
【0020】次に、アクセル位置としての負荷信号値を
検出し(ステップ18)、この値に該当するデューティ
比αを図3のデータテーブルを用いて読み取る(ステッ
プ19)。得られた最適デューティ比αのパルス信号は
デューティ弁50に出力され、エア室46のクラッチエ
ア圧は図4に示すように時間経過に従い所定のレベルで
ゆっくり低下し、クラッチは徐々に断より半クラッチ状
態に近づく(ステップ20)。コントロールユニット5
2はこの時点でエンジン回転数信号の入力を続けるよう
インプットポート69に選択信号を出しており、このエ
ンジン回転数信号に基づく経時的なエンジン回転数値が
メモリ67内のRAMに順次記憶処理され、そのピーク
点M(図5中に一例を示した)を演算処理し、ピーク点
Mを判別するまではノーに進みステップ18,19,2
0,21を繰返し、判別するとステップ22に進む。な
お、ここでピーク点Mはエンジン回転がクラッチ出力軸
44の回転として伝達され始めることにより、ダウンを
するために生じる。
【0021】ピーク値Mを検出した時点T1より、デュ
ーティ弁50はオンのままホールドする。つまり、エア
圧を一定に保ったまま回転数差をチェックしている。コ
ントロールユニット52はインプットポート69にエン
ジン回転数信号に加えクラッチ出力軸44のクラッチ出
力軸回転数信号とを入力するよう選択信号を出力する。
そしてエンジンとクラッチの回転数差(図5に(N−N
1)として示した)を所定時間毎に算出し、その回転数
差の経時的変化が第1設定値X1(図6参照)以下(経
時的変化がゼロの場合に図6に一点鎖線で示す水平線と
なるものとする)か否かを判別する(ステップ22)。
イエスの場合、コントロールユニット52はデューティ
弁50をオンしてエア室46のエアを抜きクラッチを徐
々につなげる(ステップ23)。この後、エンジンとク
ラッチの回転数差の経時的変化が第2設定値X2(X1
<X2)以上か否かを判別し、ノーの場合ステップ23
に戻り、エンジンとクラッチ出力軸の回転数差を一定に
保つループを繰返す。
【0022】一方、ステップ22でノーに進むと、エン
ジンとクラッチの回転数差の経時的変化が第3設定値y
2(X2<y2)以上か否かを判別する(ステップ2
5)。イエスの場合、デューティ弁50をオフとして遮
断し、カット弁49にオン信号を適量出力し、クラッチ
を断方向に適量戻す(ステップ26)。ステップ27で
はエンジンとクラッチの回転数差の経時的変化が第4設
定値y1以下か否かを判別し、ノーの場合ステップ2
6,27を繰返し、イエスの場合ステップ28に進む。
なお、ステップ25でノーの場合もステップ28に進
む。このステップ28に達した時点でエンジンとクラッ
チの回転数差の経時的変化はほぼ図6に斜線で示す領域
内に入り、クラッチ31を半クラッチ状態よりショック
を伴うことなく、かつ、過度に時間を取ることなく接状
態に切換える条件を整うため、クラッチ31のエア圧を
現状にホールドする。この後、コントロールユニット5
2はエンジンとクラッチ出力軸の回転数差が規定値(た
とえばN−N1=10rpm程解)以下か否かを判別
し、ノーの間はステップ22乃至ステップ29のループ
を繰返し、イエスの時点T2でステップ30に進む。こ
こではデューティ弁50を全開させクラッチミートを行
なう。
【0023】この後、即ち、エアシリンダ42が不作動
となった後コントロールユニット52は制御手段として
機能し、クラッチのすべり率としての(エンジンとクラ
ッチの回転数差)/(エンジン回転数)を算出し、この
値を規定値と比較し、規定値以下ではリターンし、規定
値以上ではステップ32に進む(ステップ31)。ステ
ップ32ではクラッチ摩耗量が大であるとの判断よりク
ラッチ摩耗ランプ76に対しクラッチ摩耗信号としての
オン信号をアウトプットポート74および図示しない駆
動回路を介し出力し、点灯処理する。
【0024】発進処理完了後、コントロールユニット5
2は車速信号を読み取りこれが設定値を上回っていると
変速処理に入る。この変速処理では、指定変速段指定で
はクラッチ断接操作をし、指定変速段にギヤ位置を合わ
せる操作をする。更に、選択変速段では車速信号に基づ
き最適変速段を決定し、その上で、クラッチ断接操作を
し、ギヤ位置を最適変速段に合わせる操作を行なう。な
お、変速処理において、リバース段と判断された場合、
異常判定をすることと成る。
【0025】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、クラッ
チの摩耗を的確に検知及び警告することが出来るので、
クラッチの摩耗を早期に警告して早期の修理を促すこと
が出来、クラッチの焼損を招いて車両が走行不能に陥っ
てしまうような事態の発生を未然に防止出来るという効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としての車両のクラッチ制御
装置の概略全体構成図である。
【図2】図1中の自動変速装置に用いるシフトパターン
図である。
【図3】図1の車両のクラッチ制御装置に用いる負荷信
号/デューティ比のデータテーブルの特性線図である。
【図4】図1の車両のクラッチ制御装置のクラッチエア
圧の経時変化の一例を示す線図である。
【図5】図1の車両のクラッチ制御装置のエンジンおよ
びクラッチ出力軸の各回転数の経時変化の一例を示す線
図である。
【図6】図1の車両のクラッチ制御装置のエンジンとク
ラッチ出力軸の回転数差の経時変化を制御すべき領域の
一例を示す線図である。
【図7】図1の車両のクラッチ制御装置に用いる制御プ
ログラム中のメインルーチンのフローチャートである。
【図8】図1の車両のクラッチ制御装置に用いる制御プ
ログラム中の始動ルーチンのフローチャートである。
【図9】(a)は同上クラッチ制御装置に用いる制御プ
ログラム中の発進ルーチンの前部フローチャート、
(b)は後部フローチャートである。
【符号の説明】
30 エンジン 31 クラッチ 32 変速機 38 電磁アクチュエータ 39 エンジン回転センサ 42 エアシリンダ 43 クラッチ断接センサ 44 クラッチの出力軸 45 クラッチ回転センサ 46 エア室 49 カット弁 50 デューティ弁 51 ギアシフトユニット 52 コントロールユニット 53 電磁バルブ 55 変速段選択スイッチ 56 ギア位置センサ 58 車速センサ 60 負荷センサ 76 クラッチ摩耗ランプ
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F16H 59:46 59:68

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両のエンジンと変速機との間のクラッチ
    を断接させるアクチュエータと、 上記エンジンの回転数信号を出力するエンジン回転セン
    サと、 上記クラッチの出力軸の回転数信号を出力するクラッチ
    回転センサと、 上記車両の車速を検出する車速センサと、 上記クラッチの摩耗を警告する摩耗警告手段と上記アク
    チュエータの作動を制御すると共に上記各センサの検出
    出力を受け、上記車速信号が設定値を上回り上記アクチ
    ュエータがクラッチ接続状態にある時に、上記エンジン
    及びクラッチの各回転数信号から算出されるクラッチの
    すべり率が規定値を上回ったことを検知すると上記摩耗
    警告手段を作動させる制御手段とを有したことを特徴と
    する車両のクラッチ制御装置。
JP21398693A 1993-08-30 1993-08-30 車両のクラッチ制御装置 Expired - Lifetime JPH0819989B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21398693A JPH0819989B2 (ja) 1993-08-30 1993-08-30 車両のクラッチ制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21398693A JPH0819989B2 (ja) 1993-08-30 1993-08-30 車両のクラッチ制御装置

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP59050747A Division JPH0671862B2 (ja) 1984-03-16 1984-03-16 車両のクラッチ制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06174066A JPH06174066A (ja) 1994-06-21
JPH0819989B2 true JPH0819989B2 (ja) 1996-03-04

Family

ID=16648362

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21398693A Expired - Lifetime JPH0819989B2 (ja) 1993-08-30 1993-08-30 車両のクラッチ制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0819989B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06174066A (ja) 1994-06-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4732246A (en) Automatic transmission apparatus for vehicle
JPH0460220A (ja) 自動クラッチ式変速機の制御装置
JP6098530B2 (ja) クラッチ制御装置
US6371888B1 (en) Control apparatus for vehicular automatic transmission
JPH0819989B2 (ja) 車両のクラッチ制御装置
JPS61232932A (ja) 自動変速装置の変速制御方法
JPH0436978Y2 (ja)
JPH0671862B2 (ja) 車両のクラッチ制御装置
JPH0238129Y2 (ja)
JPH06171399A (ja) 自動変速装置
JPH0238131Y2 (ja)
JP2019070411A (ja) クラッチ制御装置
JPH0447477Y2 (ja)
JPH06171398A (ja) 自動変速装置
JPH0454350Y2 (ja)
JPH06171401A (ja) 自動変速装置
JP2699820B2 (ja) 自動変速装置
JPH06174065A (ja) 車両のクラッチ制御装置
JPH0444441Y2 (ja)
JPH0447478Y2 (ja)
JPH062827Y2 (ja) 車両の発進制御装置
JP3592165B2 (ja) 車両の自動変速装置
JPH0442585Y2 (ja)
JPS61235242A (ja) 自動変速装置の変速制御方法
JPH0520597Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19970225