JPH08199748A - 化粧軒樋の継手装置 - Google Patents

化粧軒樋の継手装置

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JPH08199748A
JPH08199748A JP766395A JP766395A JPH08199748A JP H08199748 A JPH08199748 A JP H08199748A JP 766395 A JP766395 A JP 766395A JP 766395 A JP766395 A JP 766395A JP H08199748 A JPH08199748 A JP H08199748A
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joint
eaves gutter
pressing piece
inner joint
decorative
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Hideaki Minagawa
英明 皆川
Kazuharu Tanaka
和晴 田中
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 化粧軒樋に対して下から吹き上げる風などが
吹いても、内継手が外れてしまうことのない化粧軒樋の
継手装置を提供することにある。 【構成】 後面板(5)、この後面板(5)よりも高い
前面板(7)、この前面板(7)と後面板(5)を一連
に繋ぐ底面板(6)からなる化粧軒樋(3)、この化粧
軒樋(3)の端部と端部を繋ぐ外周囲に沿設する外継手
(1)と、この化粧軒樋(3)の端部と端部を繋ぐ内周
囲に沿設する内継手(2)とを備え、この内継手(2)
と外継手(1)とを化粧軒樋(3)に取り付け、さら
に、断面略L字型の内押さえ片(4)を備え、この内押
さえ片(4)の屈曲突端部(20)を内継手(2)の前
面部(16)の中程に、この内押さえ片(4)の上端縁
部(19)を前面部(16)の上端部に、この内押さえ
片(4)の下端縁部(21)を内継手(2)の後面部
(18)の下端部に各々内方から係止させてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、化粧軒樋の継手装置に
関し、具体的には、化粧軒樋どうしを接続するのに有用
な化粧軒樋の継手装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の化粧軒樋の継手装置としては、後
面板、この後面板よりも高く、内方に向かい傾斜して立
ち上がる前面板、および、この前面板と後面板を一連に
繋ぐ底面板から構成された化粧軒樋、この化粧軒樋の端
部と端部を繋ぐ継目の外周囲に沿設する外継手、およ
び、この化粧軒樋の端部と端部を繋ぐ継目の内周囲に沿
設する内継手を備え、この内継手と外継手とを上記化粧
軒樋に取り付けたものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来の化粧軒樋の継手装置においては、内継手と外継手の
化粧軒樋へのそれぞれの挿着は容易であるものの、化粧
軒樋に対して下から吹き上げる風などが吹くと、内継手
が外れてしまうという問題を有していた。
【0004】本発明は、上記の問題に鑑みてなされたも
のであり、その目的とするところは、化粧軒樋に対して
下から吹き上げる風などが吹いても、内継手が外れてし
まうことのない化粧軒樋の継手装置を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
化粧軒樋の継手装置は、後面板(5)、この後面板
(5)よりも高く、内方に向かい傾斜して立ち上がる前
面板(7)、および、この前面板(7)と後面板(5)
を一連に繋ぐ底面板(6)から構成された化粧軒樋
(3)、この化粧軒樋(3)の端部と端部を繋ぐ継目の
外周囲に沿設する外継手(1)、および、この化粧軒樋
(3)の端部と端部を繋ぐ継目の内周囲に沿設する内継
手(2)を備え、この内継手(2)と外継手(1)とを
上記化粧軒樋(3)に取り付け、さらに、断面略L字型
の内押さえ片(4)を備え、この内押さえ片(4)の屈
曲突端部(20)を上記内継手(2)の前面部(16)
の中程に、この内押さえ片(4)の上端縁部(19)を
上記内継手(2)の前面部(16)の上端部に、この内
押さえ片(4)の下端縁部(21)を上記内継手(2)
の後面部(18)の下端部にそれぞれ内方から係止させ
てなることを特徴とする。
【0006】本発明の請求項2に係る化粧軒樋の継手装
置は、上記内継手(2)の前面部(16)に内方へ突出
する突起(23)を設け、この突起(23)に上記略L
字型の内押さえ片(4)の屈曲突端部(20)を係止さ
せてなることを特徴とする。
【0007】本発明の請求項3に係る化粧軒樋の継手装
置は、上記内継手(2)の前面部(16)の上端部に窪
み(24)を設け、この窪み(24)内に上記内押さえ
片(4)の上端縁部(19)を固定保持させてなること
を特徴とする。
【0008】本発明の請求項4に係る化粧軒樋の継手装
置は、上記前耳部(9)を内方下向きに突出させ、さら
に、この前耳部(9)と上記前面板(7)の上端部との
間に上記内押さえ片(4)の上端縁部(19)を保持さ
せてなることを特徴とする。
【0009】本発明の請求項5に係る化粧軒樋の継手装
置は、上記内継手(2)の後面部(18)の下端部側で
内方へ水平に突出した突出片(22)を備え、さらに、
この突出片(22)で上記内押さえ片(4)の下端縁部
(21)を係止させてなることを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明の請求項1に係る化粧軒樋の継手装置に
よると、後面板(5)、この後面板(5)よりも高く、
内方に向かい傾斜して立ち上がる前面板(7)、およ
び、この前面板(7)と後面板(5)を一連に繋ぐ底面
板(6)から構成された化粧軒樋(3)、この化粧軒樋
(3)の端部と端部を繋ぐ継目の外周囲に沿設する外継
手(1)、および、この化粧軒樋(3)の端部と端部を
繋ぐ継目の内周囲に沿設する内継手(2)を備え、この
内継手(2)と外継手(1)とを上記化粧軒樋(3)に
取り付け、さらに、断面略L字型の内押さえ片(4)を
備え、この内押さえ片(4)の屈曲突端部(20)を上
記内継手(2)の前面部(16)の中程に、この内押さ
え片(4)の上端縁部(19)を上記内継手(2)の前
面部(16)の上端部に、この内押さえ片(4)の下端
縁部(21)を上記内継手(2)の後面部(18)の下
端部にそれぞれ内方から係止させてなるので、この内押
さえ片(4)の屈曲突端部(20)と上端縁部(19)
と下端縁部(21)の三点密着係止によって、内継手
(2)が化粧軒樋(3)に押圧密着し、化粧軒樋(3)
に対して下から吹き上げる風などが吹いても、内継手
(2)がずれ動くのを内押さえ片(4)の三点密着係止
で阻止され、内継手(2)が化粧軒樋(3)から外れる
ことはない。
【0011】しかも、内押さえ片(4)は、断面略L字
型であるために、前面板(7)と後面板(5)との対向
間隔が狭くても、この開口する前面板(7)と後面板
(5)との間から入れて、係止させやすい。
【0012】本発明の請求項2に係る化粧軒樋の継手装
置によると、上記内継手(2)の前面部(16)に内方
へ突出する突起(23)を設け、この突起(23)に上
記略L字型の内押さえ片(4)の屈曲突端部(20)を
密着係止させてなるので、請求項1記載の場合に加え
て、内継手(2)の前面部(16)の突起(23)と内
押さえ片(4)の屈曲突端部(20)との係止によっ
て、屈曲突端部(20)がずれ動くことなく、内押さえ
片(4)が内継手(2)に対してより強固に密接し、結
果として、内継手(2)が化粧軒樋(3)により強固に
押圧密着するものである。
【0013】本発明の請求項3に係る化粧軒樋の継手装
置によると、上記内継手(2)の前面部(16)の上端
部に窪み(24)を設け、この窪み(24)内に上記内
押さえ片(4)の上端縁部(19)を固定保持させてな
るので、請求項1または請求項2記載の場合に加えて、
この窪み(24)によって、内押さえ片(4)の上端縁
部(19)がずれ動くことなく固定保持され、結果とし
て、内押さえ片(4)が内継手(2)に対してより強固
に密接し、内継手(2)が化粧軒樋(3)により強固に
押圧密着するものである。
【0014】本発明の請求項4に係る化粧軒樋の継手装
置によると、上記前耳部(9)を内方下向きに突出さ
せ、さらに、この前耳部(9)と上記前面板(7)の上
端部との間に上記内押さえ片(4)の上端縁部(19)
を保持させてなるので、請求項1ないし請求項3何れか
記載の場合に加えて、前耳部(9)と上記前面板(7)
の上端部との間に内押さえ片(4)の上端縁部(19)
を保持させるだけで、上端縁部(19)がずれ動くこと
なく、内押さえ片(4)が内継手(2)に対して簡単に
より強固に密接し、簡単でありながら、結果として、内
継手(2)が化粧軒樋(3)により強固に押圧密着する
ものである。
【0015】本発明の請求項5に係る化粧軒樋の継手装
置によると、上記内継手(2)の後面部(18)の下端
部側で内方へ水平に突出した突出片(22)を備え、さ
らに、この突出片(22)で上記内押さえ片(4)の下
端縁部(21)を係止させてなるので、請求項1ないし
請求項4何れか記載の場合に加えて、突出片(22)で
内押さえ片(4)の下端縁部(21)を係止させるだけ
で、下端縁部(21)がずれ動くことなく、内押さえ片
(4)が内継手(2)に対して簡単により強固に密接
し、簡単でありながら、結果として、内継手(2)が化
粧軒樋(3)により強固に押圧密着するものである。
【0016】
【実施例】以下、本発明に係る実施例を図面に基づいて
詳しく説明する。
【0017】図1は、本発明の一実施例に係る化粧軒樋
の継手装置を示す断面図である。図2は、本発明の他の
一実施例に係る化粧軒樋の継手装置を示す断面図であ
る。図3は、本発明の一実施例に係る化粧軒樋の継手装
置を示す斜視図である。図4は、本発明の一実施例に係
る化粧軒樋の継手装置に用いられる内押さえ片の斜視図
である。図5は、本発明の一実施例に係る化粧軒樋の継
手装置に用いられる内継手の斜視図である。図6は、本
発明の一実施例に係る化粧軒樋の継手装置に用いられる
外継手の斜視図である。図7は、図5の内継手を取り付
ける前の様子を示した斜視図である。図8は、図6の外
継手を取り付ける前の様子を示した斜視図である。図9
は、図6の外継手を化粧軒樋に取り付ける際の様子を示
した斜視図である。図10は、図6の外継手を化粧軒樋
に取り付けた後の様子を示した斜視図である。図11
は、図5の内継手を化粧軒樋に取り付ける際の様子を示
した斜視図である。図12は、図11の断面図である。
図13は、図5の内継手を化粧軒樋に取り付けた後の様
子を示した斜視図である。図14は、図13の断面図で
ある。図15は、図4の内押さえ片を化粧軒樋に取り付
ける際の様子を示した斜視図である。図16は、図15
の断面図である。
【0018】本発明の化粧軒樋の継手装置は、図1およ
び図2に示すごとく、後面板(5)、この後面板(5)
よりも高く、内方に向かい傾斜して立ち上がる前面板
(7)、および、この前面板(7)と後面板(5)を一
連に繋ぐ底面板(6)から構成された化粧軒樋(3)、
この化粧軒樋(3)の端部と端部を繋ぐ継目の外周囲に
沿設する外継手(1)、および、この化粧軒樋(3)の
端部と端部を繋ぐ継目の内周囲に沿設する内継手(2)
を備え、この内継手(2)と外継手(1)とを上記化粧
軒樋(3)に取り付け、さらに、断面略L字型の内押さ
え片(4)を備え、この内押さえ片(4)の屈曲突端部
(20)を上記内継手(2)の前面部(16)の中程
に、この内押さえ片(4)の上端縁部(19)を上記内
継手(2)の前面部(16)の上端部に、この内押さえ
片(4)の下端縁部(21)を上記内継手(2)の後面
部(18)の下端部にそれぞれ内方から係止させてなっ
ているものである。
【0019】図1および図3に示すごとく、この化粧軒
樋(3)の形状は、後面板(5)、この後面板(5)よ
りも高く、内方に向かい傾斜して立ち上がる前面板
(7)、および、この前面板(7)と後面板(5)を一
連に繋ぐ底面板(6)から構成され、例えば、上記前面
板(7)の上端に内側に突設した折返板(32)を介し
てこの折返板(32)の先端に設けた前耳部(9)や上
記後面板(5)の上端に外側に突設した後耳部(8)を
備えていてもよいものである。そして、上記前面板
(7)と後面板(5)を一連に繋ぐ底面板(6)を一体
にして押し出し成形され、所望の形状に折り曲げて形成
されたものである。前耳部(9)および後耳部(8)
は、図3に示すごとく、中央部に空洞が形成されてい
る。特に、この空洞の上下の肉厚が等しいと、集中応力
のかかりやすい輸送時や保管時に空洞の上下で均等の応
力を受けるので、割れや変形が起こりにくくなるもので
ある。
【0020】上記化粧軒樋(3)の材質としては、例え
ば、硬質塩化ビニル樹脂などが用いられ、成型されたも
のである。化粧軒樋(3)のサイズなどは、所望の目的
に応じて自由に設定でき、特に問わない。
【0021】上記外継手(1)は、図1および図6に示
すごとく、化粧軒樋(3)の端部と端部を繋ぐ継目の外
周囲に沿設しているものである。この外継手(1)は、
第1の前面外部(12)とこの第1の前面外部(12)
に下側で繋がる第2の前面外部(13)と底面外部(1
4)と後面外部(15)とからなっているものである。
この外継手(1)の材質としては、例えば、化粧軒樋
(3)と同様に、硬質塩化ビニル樹脂などが用いられ、
成型されたものである。この外継手(1)のサイズなど
は、化粧軒樋(3)に応じて自由に設定され、特に問わ
ない。
【0022】上記外継手(1)は、例えば、図8に示す
ごとく、接着剤(34)を内側に切れ目なく塗られるこ
とによって、化粧軒樋(3)に取り付けられるものであ
る。そして、図9に示すごとく、化粧軒樋(3)の外側
から外継手(1)を持ってきて、図10に示すごとく、
化粧軒樋(3)どうしの接続部分の中央に外継手(1)
が合わされ、後耳部(8)に引っかけられて、前耳部
(9)に嵌め込まれるものである。
【0023】また、図6に示すごとく、必要に応じて、
後耳部(8)を外側からカバーする後耳カバー部(1
0)を設けてもよいし、屈曲片(11)や第1の折り返
し片(25)や第2の折り返し片(26)や第3の折り
返し片(27)を設けて、この屈曲片(11)や第1の
折り返し片(25)や第3の折り返し片(27)で水切
りや化粧軒樋(3)の外れを防止させるなどの機能を与
えてもよいし、第2の折り返し片(26)で上記内継手
(2)の後面部(18)の上端部の外れを防止させるな
どの機能を与えてもよい。また、突出部(33)を第1
の前面外部(12)とこの第1の前面外部(12)に下
側で繋がる第2の前面外部(13)の間に設けることに
よって、化粧軒樋(3)の外れを防止させることや水切
りさせることや意匠上でのデザインなどに利用すること
に有用なものである。
【0024】上記内継手(2)は、図1および図5に示
すごとく、化粧軒樋(3)の端部と端部を繋ぐ継目の内
周囲に沿設しているものである。この内継手(2)は、
前面部(16)と底面部(17)と後面部(18)とか
らなっているものである。この内継手(2)の材質とし
ては、例えば、化粧軒樋(3)や外継手(1)と同様
に、硬質塩化ビニル樹脂などが用いられ、成型されたも
のである。この内継手(2)のサイズなどは、化粧軒樋
(3)に応じて自由に設定され、特に問わない。
【0025】上記内継手(2)は、例えば、図7に示す
ごとく、接着剤(34)を外側に切れ目なく塗られるこ
とによって、化粧軒樋(3)に取り付けられるものであ
る。そして、図11に示すごとく、化粧軒樋(3)の内
側に内継手(2)を持ってきて、化粧軒樋(3)どうし
の接続部分の中央に内継手(2)が合わされ、図12に
示すごとく、後面部(18)が外継手(1)の第2の折
り返し片(26)に引っかけられて、図13に示すごと
く、前耳部(9)に嵌め込まれるものである。
【0026】この内継手(2)と外継手(1)とを上記
化粧軒樋(3)に取り付けると、図14に示すごとく、
ぴったりと密着させることができるものである。
【0027】上記内押さえ片(4)は、図1および図4
に示すごとく、断面略L字型であって、上端縁部(1
9)と屈曲突端部(20)と下端縁部(21)とを有し
ており、上端縁部(19)と屈曲突端部(20)とは第
1の支持片(30)で繋がっており、屈曲突端部(2
0)と下端縁部(21)とは第2の支持片(31)で繋
がっている。また、下端縁部(21)の先端に、凸片
(28)が設けられていても構わない。
【0028】上記内押さえ片(4)の屈曲突端部(2
0)を上記内継手(2)の前面部(16)の中程に、こ
の内押さえ片(4)の上端縁部(19)を上記内継手
(2)の前面部(16)の上端部に、この内押さえ片
(4)の下端縁部(21)を上記内継手(2)の後面部
(18)の下端部にそれぞれ内方から係止させるもので
ある。
【0029】上記内押さえ片(4)は、例えば、図15
に示すごとく、内継手(2)の内側に持ってきて、化粧
軒樋(3)どうしの接続部分の中央に内押さえ片(4)
が合わされ、図16に示すごとく、下端縁部(21)を
上記内継手(2)の後面部(18)の下端部に内方から
係止させてから、屈曲突端部(20)を上記内継手
(2)の前面部(16)の中程に係止させ、そして、上
端縁部(19)を上記内継手(2)の前面部(16)の
上端部に係止させるものである。
【0030】本発明は、上記構成をとることによって、
内押さえ片(4)の屈曲突端部(20)と上端縁部(1
9)と下端縁部(21)の三点密着係止によって、内継
手(2)が化粧軒樋(3)に押圧密着し、化粧軒樋
(3)に対して下から吹き上げる風などが吹いても、内
継手(2)がずれ動くのを内押さえ片(4)の三点密着
係止で阻止され、内継手(2)が化粧軒樋(3)から外
れることはないものである。
【0031】しかも、内押さえ片(4)は、断面略L字
型であるために、前面板(7)と後面板(5)との対向
間隔が狭くても、この開口する前面板(7)と後面板
(5)との間から入れて、係止させやすいものである。
【0032】本発明の化粧軒樋の継手装置は、さらに、
図1および図2に示すごとく、上記内継手(2)の前面
部(16)に内方へ突出する突起(23)を設け、この
突起(23)に上記略L字型の内押さえ片(4)の屈曲
突端部(20)を密着係止させてなっているものであ
る。
【0033】このような構成をとることによって、内継
手(2)の前面部(16)の突起(23)と内押さえ片
(4)の屈曲突端部(20)との係止によって、屈曲突
端部(20)がずれ動くことなく、内押さえ片(4)が
内継手(2)に対してより強固に密接し、結果として、
内継手(2)が化粧軒樋(3)により強固に押圧密着す
るものである。
【0034】上記突起(23)と屈曲突端部(20)と
の係止は、例えば、図1に示すごとく、突起(23)の
下側に屈曲突端部(20)が位置して、係止したもので
あってもよいし、図2に示すごとく、突起(23)の上
側に屈曲突端部(20)が位置して、係止したものであ
ってもよい。また、屈曲突端部(20)は、図1に示す
ごとく、リング状をなしたものであってもよいし、図2
に示すごとく、単に突状をなしたものであってもよい。
【0035】また、図1および図2に示すごとく、上記
内継手(2)の前面部(16)の上端部に窪み(24)
を設け、この窪み(24)内に上記内押さえ片(4)の
上端縁部(19)を固定保持させてなっていると、この
窪み(24)によって、内押さえ片(4)の上端縁部
(19)がずれ動くことなく固定保持され、結果とし
て、内押さえ片(4)が内継手(2)に対してより強固
に密接し、内継手(2)が化粧軒樋(3)により強固に
押圧密着するものである。
【0036】さらに、図1および図2に示すごとく、上
記前耳部(9)を内方下向きに突出させ、さらに、この
前耳部(9)と上記前面板(7)の上端部との間に上記
内押さえ片(4)の上端縁部(19)を保持させてなっ
ていると、前耳部(9)と上記前面板(7)の上端部と
の間に内押さえ片(4)の上端縁部(19)を保持させ
るだけで、上端縁部(19)がずれ動くことなく、内押
さえ片(4)が内継手(2)に対して簡単により強固に
密接し、簡単でありながら、結果として、内継手(2)
が化粧軒樋(3)により強固に押圧密着するものであ
る。
【0037】本発明の化粧軒樋の継手装置は、さらに、
図1および図2に示すごとく、上記内継手(2)の後面
部(18)の下端部側で内方へ水平に突出した突出片
(22)を備え、さらに、この突出片(22)で上記内
押さえ片(4)の下端縁部(21)を係止させてなって
いるものである。
【0038】図2に示すごとく、上記内継手(2)の後
面部(18)の下端部側に杭状物(29)を設けて、上
記内押さえ片(4)の下端縁部(21)がこの杭状物
(29)に嵌合できるようにしておけば、突出片(2
2)で上記内押さえ片(4)の下端縁部(21)を係止
させるだけでなく、杭状物(29)でも内押さえ片
(4)の下端縁部(21)を係止させることもできる。
【0039】このような構成をとることによって、突出
片(22)で内押さえ片(4)の下端縁部(21)を係
止させるだけで、下端縁部(21)がずれ動くことな
く、内押さえ片(4)が内継手(2)に対して簡単によ
り強固に密接し、簡単でありながら、結果として、内継
手(2)が化粧軒樋(3)により強固に押圧密着するも
のである。
【0040】本発明の化粧軒樋の継手装置によると、図
1および図2に示すごとく、後面板(5)、この後面板
(5)よりも高く、内方に向かい傾斜して立ち上がる前
面板(7)、および、この前面板(7)と後面板(5)
を一連に繋ぐ底面板(6)から構成された化粧軒樋
(3)、この化粧軒樋(3)の端部と端部を繋ぐ継目の
外周囲に沿設する外継手(1)、および、この化粧軒樋
(3)の端部と端部を繋ぐ継目の内周囲に沿設する内継
手(2)を備え、この内継手(2)と外継手(1)とを
上記化粧軒樋(3)に取り付け、さらに、断面略L字型
の内押さえ片(4)を備え、この内押さえ片(4)の屈
曲突端部(20)を上記内継手(2)の前面部(16)
の中程に、この内押さえ片(4)の上端縁部(19)を
上記内継手(2)の前面部(16)の上端部に、この内
押さえ片(4)の下端縁部(21)を上記内継手(2)
の後面部(18)の下端部にそれぞれ内方から係止させ
てなるので、この内押さえ片(4)の屈曲突端部(2
0)と上端縁部(19)と下端縁部(21)の三点密着
係止によって、内継手(2)が化粧軒樋(3)に押圧密
着し、化粧軒樋(3)に対して下から吹き上げる風など
が吹いても、内継手(2)がずれ動くのを内押さえ片
(4)の三点密着係止で阻止され、内継手(2)が化粧
軒樋(3)から外れることはないものである。
【0041】しかも、内押さえ片(4)は、断面略L字
型であるために、前面板(7)と後面板(5)との対向
間隔が狭くても、この開口する前面板(7)と後面板
(5)との間から入れて、係止させやすいものである。
【0042】
【発明の効果】本発明の請求項1に係る化粧軒樋の継手
装置によると、内押さえ片(4)の屈曲突端部(20)
と上端縁部(19)と下端縁部(21)の三点密着係止
によって、内継手(2)が化粧軒樋(3)に押圧密着
し、化粧軒樋(3)に対して下から吹き上げる風などが
吹いても、内継手(2)がずれ動くのを内押さえ片
(4)の三点密着係止で阻止され、内継手(2)が化粧
軒樋(3)から外れることはないものである。
【0043】しかも、内押さえ片(4)は、断面略L字
型であるために、前面板(7)と後面板(5)との対向
間隔が狭くても、この開口する前面板(7)と後面板
(5)との間から入れて、係止させやすいものである。
【0044】本発明の請求項2に係る化粧軒樋の継手装
置によると、上記内継手(2)の前面部(16)に内方
へ突出する突起(23)を設け、この突起(23)に上
記略L字型の内押さえ片(4)の屈曲突端部(20)を
密着係止させてなるので、請求項1記載の場合に加え
て、内継手(2)の前面部(16)の突起(23)と内
押さえ片(4)の屈曲突端部(20)との係止によっ
て、屈曲突端部(20)がずれ動くことなく、内押さえ
片(4)が内継手(2)に対してより強固に密接し、結
果として、内継手(2)が化粧軒樋(3)により強固に
押圧密着するものである。
【0045】本発明の請求項3に係る化粧軒樋の継手装
置によると、上記内継手(2)の前面部(16)の上端
部に窪み(24)を設け、この窪み(24)内に上記内
押さえ片(4)の上端縁部(19)を固定保持させてな
るので、請求項1または請求項2記載の場合に加えて、
この窪み(24)によって、内押さえ片(4)の上端縁
部(19)がずれ動くことなく固定保持され、結果とし
て、内押さえ片(4)が内継手(2)に対してより強固
に密接し、内継手(2)が化粧軒樋(3)により強固に
押圧密着するものである。
【0046】本発明の請求項4に係る化粧軒樋の継手装
置によると、上記前耳部(9)を内方下向きに突出さ
せ、さらに、この前耳部(9)と上記前面板(7)の上
端部との間に上記内押さえ片(4)の上端縁部(19)
を保持させてなるので、請求項1ないし請求項3何れか
記載の場合に加えて、前耳部(9)と上記前面板(7)
の上端部との間に内押さえ片(4)の上端縁部(19)
を保持させるだけで、上端縁部(19)がずれ動くこと
なく、内押さえ片(4)が内継手(2)に対して簡単に
より強固に密接し、簡単でありながら、結果として、内
継手(2)が化粧軒樋(3)により強固に押圧密着する
ものである。
【0047】本発明の請求項5に係る化粧軒樋の継手装
置によると、上記内継手(2)の後面部(18)の下端
部側で内方へ水平に突出した突出片(22)を備え、さ
らに、この突出片(22)で上記内押さえ片(4)の下
端縁部(21)を係止させてなるので、請求項1ないし
請求項4何れか記載の場合に加えて、突出片(22)で
内押さえ片(4)の下端縁部(21)を係止させるだけ
で、下端縁部(21)がずれ動くことなく、内押さえ片
(4)が内継手(2)に対して簡単により強固に密接
し、簡単でありながら、結果として、内継手(2)が化
粧軒樋(3)により強固に押圧密着するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る化粧軒樋の継手装置を
示す断面図である。
【図2】本発明の他の一実施例に係る化粧軒樋の継手装
置を示す断面図である。
【図3】本発明の一実施例に係る化粧軒樋の継手装置を
示す斜視図である。
【図4】本発明の一実施例に係る化粧軒樋の継手装置に
用いられる内押さえ片の斜視図である。
【図5】本発明の一実施例に係る化粧軒樋の継手装置に
用いられる内継手の斜視図である。
【図6】本発明の一実施例に係る化粧軒樋の継手装置に
用いられる外継手の斜視図である。
【図7】図5の内継手を取り付ける前の様子を示した斜
視図である。
【図8】図6の外継手を取り付ける前の様子を示した斜
視図である。
【図9】図6の外継手を化粧軒樋に取り付ける際の様子
を示した斜視図である。
【図10】図6の外継手を化粧軒樋に取り付けた後の様
子を示した斜視図である。
【図11】図5の内継手を化粧軒樋に取り付ける際の様
子を示した斜視図である。
【図12】図11の断面図である。
【図13】図5の内継手を化粧軒樋に取り付けた後の様
子を示した斜視図である。
【図14】図13の断面図である。
【図15】図4の内押さえ片を化粧軒樋に取り付ける際
の様子を示した斜視図である。
【図16】図15の断面図である。
【符号の説明】
1 外継手 2 内継手 3 化粧軒樋 4 内押さえ片 5 後面板 6 底面板 7 前面板 9 前耳部 16 前面部 18 後面部 19 上端縁部 20 屈曲突端部 21 下端縁部 22 突出片 23 突起 24 窪み

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 後面板(5)、この後面板(5)よりも
    高く、内方に向かい傾斜して立ち上がる前面板(7)、
    および、この前面板(7)と後面板(5)を一連に繋ぐ
    底面板(6)から構成された化粧軒樋(3)、この化粧
    軒樋(3)の端部と端部を繋ぐ継目の外周囲に沿設する
    外継手(1)、および、この化粧軒樋(3)の端部と端
    部を繋ぐ継目の内周囲に沿設する内継手(2)を備え、
    この内継手(2)と外継手(1)とを上記化粧軒樋
    (3)に取り付け、さらに、断面略L字型の内押さえ片
    (4)を備え、この内押さえ片(4)の屈曲突端部(2
    0)を上記内継手(2)の前面部(16)の中程に、こ
    の内押さえ片(4)の上端縁部(19)を上記内継手
    (2)の前面部(16)の上端部に、この内押さえ片
    (4)の下端縁部(21)を上記内継手(2)の後面部
    (18)の下端部にそれぞれ内方から係止させてなるこ
    とを特徴とする化粧軒樋の継手装置。
  2. 【請求項2】 上記内継手(2)の前面部(16)に内
    方へ突出する突起(23)を設け、この突起(23)に
    上記略L字型の内押さえ片(4)の屈曲突端部(20)
    を係止させてなることを特徴とする請求項1記載の化粧
    軒樋の継手装置。
  3. 【請求項3】 上記内継手(2)の前面部(16)の上
    端部に窪み(24)を設け、この窪み(24)内に上記
    内押さえ片(4)の上端縁部(19)を固定保持させて
    なることを特徴とする請求項1または請求項2記載の化
    粧軒樋の継手装置。
  4. 【請求項4】 上記前面板(7)の上端に内側下向きに
    突設した前耳部(9)を備え、さらに、この前耳部
    (9)と上記前面板(7)の上端部との間に上記内押さ
    え片(4)の上端縁部(19)を保持させてなることを
    特徴とする請求項1ないし請求項3何れか記載の化粧軒
    樋の継手装置。
  5. 【請求項5】 上記内継手(2)の後面部(18)の下
    端部側で内方へ水平に突出した突出片(22)を備え、
    さらに、この突出片(22)で上記内押さえ片(4)の
    下端縁部(21)を係止させてなることを特徴とする請
    求項1ないし請求項4何れか記載の化粧軒樋の継手装
    置。
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Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008031659A (ja) * 2006-07-26 2008-02-14 Matsushita Electric Works Ltd 軒樋継手
JP2008208572A (ja) * 2007-02-23 2008-09-11 Matsushita Electric Works Ltd 軒樋内継手の取付構造
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JP2008208570A (ja) * 2007-02-23 2008-09-11 Matsushita Electric Works Ltd 軒樋内継手の取付構造
JP2008208569A (ja) * 2007-02-23 2008-09-11 Matsushita Electric Works Ltd 軒樋内継手の取付構造
JP2008208573A (ja) * 2007-02-23 2008-09-11 Matsushita Electric Works Ltd 軒樋内継手
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