JPH08199470A - 刺繍方法と装置 - Google Patents
刺繍方法と装置Info
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- JPH08199470A JPH08199470A JP2219395A JP2219395A JPH08199470A JP H08199470 A JPH08199470 A JP H08199470A JP 2219395 A JP2219395 A JP 2219395A JP 2219395 A JP2219395 A JP 2219395A JP H08199470 A JPH08199470 A JP H08199470A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 生地の表面側の刺繍にボリューム感を持たせ
た刺繍を形成する。 【構成】 刺繍糸１が巻付けられた糸ボビン３と、この
刺繍糸１が通され生地５０にその刺繍糸１を縫い付ける
刺繍針４１と、糸ボビン３と刺繍針４１との間に設けら
れ刺繍糸１に張力を与える糸係止軸２５，３５を有す
る。糸係止軸２５，３５と糸ボビン３との間に、刺繍糸
１が巻付けられている糸ローラ１０を設け、この糸ロー
ラ１０により刺繍糸１を所定の長さだけ刺繍針４１方向
に送り出し、刺繍が施される生地５０の表面側に刺繍針
４１の先端部が位置する際に、所定の回転角度だけ刺繍
糸１の送り方向に糸ローラ１０を回動させる回動機構１
１，１７，１８，３１，３７，７１を有する。
た刺繍を形成する。 【構成】 刺繍糸１が巻付けられた糸ボビン３と、この
刺繍糸１が通され生地５０にその刺繍糸１を縫い付ける
刺繍針４１と、糸ボビン３と刺繍針４１との間に設けら
れ刺繍糸１に張力を与える糸係止軸２５，３５を有す
る。糸係止軸２５，３５と糸ボビン３との間に、刺繍糸
１が巻付けられている糸ローラ１０を設け、この糸ロー
ラ１０により刺繍糸１を所定の長さだけ刺繍針４１方向
に送り出し、刺繍が施される生地５０の表面側に刺繍針
４１の先端部が位置する際に、所定の回転角度だけ刺繍
糸１の送り方向に糸ローラ１０を回動させる回動機構１
１，１７，１８，３１，３７，７１を有する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、生地に刺繍糸により
所望の模様や柄を施す刺繍方法と装置に関する。
所望の模様や柄を施す刺繍方法と装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、各種の生地に刺繍を施す場合は、
その生地の表裏に渡って刺繍糸を機械が縫い付け、所望
の柄を描いているものである。そして、この柄を描く刺
繍糸は、生地の表裏に渡って緊密に縫い付けられ、刺繍
部分の膨らみは比較的小さいものであった。
その生地の表裏に渡って刺繍糸を機械が縫い付け、所望
の柄を描いているものである。そして、この柄を描く刺
繍糸は、生地の表裏に渡って緊密に縫い付けられ、刺繍
部分の膨らみは比較的小さいものであった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術の場
合、機械による刺繍は、刺繍糸が比較的緊密に生地に縫
い付けられ、ボリューム感のある刺繍が形成されないと
いう欠点があり、外観上の豪華さや立体感等が少ないも
のであった。
合、機械による刺繍は、刺繍糸が比較的緊密に生地に縫
い付けられ、ボリューム感のある刺繍が形成されないと
いう欠点があり、外観上の豪華さや立体感等が少ないも
のであった。
【０００４】この発明は、上記従来の技術の問題点に鑑
みてなされたものであり、生地の表面側の刺繍にボリュ
ーム感を持たせることができる刺繍方法と装置を提供す
ることを目的とする。
みてなされたものであり、生地の表面側の刺繍にボリュ
ーム感を持たせることができる刺繍方法と装置を提供す
ることを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】この発明は、刺繍を形成
する刺繍糸を、糸ボビンから刺繍針に送り出す際に、糸
ボビンから出る刺繍糸を、上記刺繍が施される生地の表
面側に上記刺繍針の先端部が位置する際にその刺繍糸の
張力を相対的に弱め、上記生地の裏面側に上記刺繍針の
先端部が位置している際には、上記刺繍糸の張力を相対
的に高めて刺繍を形成する刺繍方法である。
する刺繍糸を、糸ボビンから刺繍針に送り出す際に、糸
ボビンから出る刺繍糸を、上記刺繍が施される生地の表
面側に上記刺繍針の先端部が位置する際にその刺繍糸の
張力を相対的に弱め、上記生地の裏面側に上記刺繍針の
先端部が位置している際には、上記刺繍糸の張力を相対
的に高めて刺繍を形成する刺繍方法である。
【０００６】またこの発明は、刺繍糸が巻付けられた糸
ボビンと、この刺繍糸が通され生地にその刺繍糸を縫い
付ける刺繍針と、上記糸ボビンと上記刺繍針との間に設
けられ上記刺繍糸に張力を与える糸係止軸を設け、この
糸係止軸と上記糸ボビンとの間に上記刺繍糸が巻付けら
れている糸ローラを設け、この糸ローラにより上記刺繍
糸を所定の長さだけ上記刺繍針方向に送り出し、上記刺
繍が施される生地の表面側に上記刺繍針の先端部が位置
する際に所定の回転角度だけ上記刺繍糸の送り方向に上
記糸ローラを回動させる回動機構を有した刺繍装置であ
る。
ボビンと、この刺繍糸が通され生地にその刺繍糸を縫い
付ける刺繍針と、上記糸ボビンと上記刺繍針との間に設
けられ上記刺繍糸に張力を与える糸係止軸を設け、この
糸係止軸と上記糸ボビンとの間に上記刺繍糸が巻付けら
れている糸ローラを設け、この糸ローラにより上記刺繍
糸を所定の長さだけ上記刺繍針方向に送り出し、上記刺
繍が施される生地の表面側に上記刺繍針の先端部が位置
する際に所定の回転角度だけ上記刺繍糸の送り方向に上
記糸ローラを回動させる回動機構を有した刺繍装置であ
る。
【０００７】また、上記糸係止軸は一対設けられ、互い
に位相が異なった状態で往復運動しているものである。
上記回動機構は、上記糸ローラに連結され上記刺繍糸を
間欠的に送り出す糸送りギアと、この糸送りギアと一方
向にのみ噛み合う糸送り爪と、この糸送り爪を揺動させ
る揺動機構とからなり、この揺動機構は、上記糸係止軸
を駆動する駆動軸に連結されて上記糸係止軸とともに揺
動させられるものである。また、上記回動機構は、上記
刺繍が施される生地の表面側に上記刺繍針が位置する際
に、所定の回転角度だけ上記刺繍糸の送り方向に上記糸
ローラを回動させるステップモータである。
に位相が異なった状態で往復運動しているものである。
上記回動機構は、上記糸ローラに連結され上記刺繍糸を
間欠的に送り出す糸送りギアと、この糸送りギアと一方
向にのみ噛み合う糸送り爪と、この糸送り爪を揺動させ
る揺動機構とからなり、この揺動機構は、上記糸係止軸
を駆動する駆動軸に連結されて上記糸係止軸とともに揺
動させられるものである。また、上記回動機構は、上記
刺繍が施される生地の表面側に上記刺繍針が位置する際
に、所定の回転角度だけ上記刺繍糸の送り方向に上記糸
ローラを回動させるステップモータである。
【０００８】
【作用】この発明の刺繍方法と装置は、刺繍糸を糸ボビ
ンから刺繍針に送り出す際に、上記刺繍が施される生地
の表面側に上記刺繍針の先端部が位置する際にその刺繍
糸の張力を相対的に弱めて刺繍糸を生地の表面側でわず
かに弛ませるようにし、刺繍糸が生地表目にループを描
くようにし、上記生地の裏面側では、上記刺繍糸の張力
を相対的に高めて緊密に刺繍糸を生地に縫い付けて、生
地の表面側の刺繍に、ボリューム感を持たせるようにし
たものである。
ンから刺繍針に送り出す際に、上記刺繍が施される生地
の表面側に上記刺繍針の先端部が位置する際にその刺繍
糸の張力を相対的に弱めて刺繍糸を生地の表面側でわず
かに弛ませるようにし、刺繍糸が生地表目にループを描
くようにし、上記生地の裏面側では、上記刺繍糸の張力
を相対的に高めて緊密に刺繍糸を生地に縫い付けて、生
地の表面側の刺繍に、ボリューム感を持たせるようにし
たものである。
【０００９】
【実施例】以下、この発明の一実施例について図面に基
づいて説明する。この発明の刺繍装置は、図１に示すよ
うに、刺繍糸１を巻き付けた複数の糸ボビン３がその軸
に対して回転可能に取り付けられている。この糸ボビン
３から出る複数の刺繍糸１は、最終的には針ヘッド４０
に設けられる複数の刺繍針４１に各々通され、刺繍が施
される生地５０と対面し、各刺繍針４１により生地５０
に縫いつけられる。
づいて説明する。この発明の刺繍装置は、図１に示すよ
うに、刺繍糸１を巻き付けた複数の糸ボビン３がその軸
に対して回転可能に取り付けられている。この糸ボビン
３から出る複数の刺繍糸１は、最終的には針ヘッド４０
に設けられる複数の刺繍針４１に各々通され、刺繍が施
される生地５０と対面し、各刺繍針４１により生地５０
に縫いつけられる。
【００１０】これら糸ボビン３から刺繍針４１までの間
には、糸ボビン３側に、糸ボビン３から刺繍糸１を巻き
上げるための糸ローラ１０が設けられている。この糸ロ
ーラ１０には、刺繍糸１が数周分巻き付けられて送り出
されている。また、この糸ローラ１０の表面には、刺繍
糸１が送り出し時に滑らないように、刺繍糸１との摩擦
が高い別珍が主に貼り付けられ、また樹脂またはゴム等
でも良い。
には、糸ボビン３側に、糸ボビン３から刺繍糸１を巻き
上げるための糸ローラ１０が設けられている。この糸ロ
ーラ１０には、刺繍糸１が数周分巻き付けられて送り出
されている。また、この糸ローラ１０の表面には、刺繍
糸１が送り出し時に滑らないように、刺繍糸１との摩擦
が高い別珍が主に貼り付けられ、また樹脂またはゴム等
でも良い。
【００１１】また、糸送りローラ１０の端面には、この
糸ローラ１０と同軸的に直結している回動機構である糸
送りギア１１が取り付けられている。この糸送りギア１
１の歯は、一方向に傾斜した鋸歯状に形成されている。
さらに、図２、図４に示すように、この糸送りギア１１
の中心部には、ベアリング１２を介して駆動レバー１７
が取り付けられている。この駆動レバー１７の中央部に
は、長手方向に形成された長孔である調整孔１７ａがあ
り、その調整孔１７ａの所定の位置に、回動機構である
糸送り爪１８が回転可能に取り付けられている。この糸
送り爪１８の先端の形状は、糸送りギア１１の歯の形状
に合わせて形成されたもので、両者は互いに一方向に噛
み合うものである。駆動レバー１７には、図４に示すよ
うに、糸送り爪１８の先端部の長さをわずかに変えて２
本の糸送り爪１８が対に設けられている。これにより、
糸送りギア１１の半ピッチ分の動きも可能にしている。
また、この糸送り爪１８の上方には電磁石６０があり、
この電磁石６０と糸送り爪１８との間には、図示しない
が、不使用時に糸送り爪１８を上方に引き上げる機構が
設けられている。
糸ローラ１０と同軸的に直結している回動機構である糸
送りギア１１が取り付けられている。この糸送りギア１
１の歯は、一方向に傾斜した鋸歯状に形成されている。
さらに、図２、図４に示すように、この糸送りギア１１
の中心部には、ベアリング１２を介して駆動レバー１７
が取り付けられている。この駆動レバー１７の中央部に
は、長手方向に形成された長孔である調整孔１７ａがあ
り、その調整孔１７ａの所定の位置に、回動機構である
糸送り爪１８が回転可能に取り付けられている。この糸
送り爪１８の先端の形状は、糸送りギア１１の歯の形状
に合わせて形成されたもので、両者は互いに一方向に噛
み合うものである。駆動レバー１７には、図４に示すよ
うに、糸送り爪１８の先端部の長さをわずかに変えて２
本の糸送り爪１８が対に設けられている。これにより、
糸送りギア１１の半ピッチ分の動きも可能にしている。
また、この糸送り爪１８の上方には電磁石６０があり、
この電磁石６０と糸送り爪１８との間には、図示しない
が、不使用時に糸送り爪１８を上方に引き上げる機構が
設けられている。
【００１２】この糸ローラ１０から送り出された刺繍糸
１は、先ず、第一糸係止軸２５に掛けられている。第一
糸係止軸２５は、針ヘッド４０、生地５０とと平行に設
けられ、支持棒２３の上端部に連結され、この支持棒２
３を介して第一駆動軸２１に固定されている。また、第
一駆動軸２１は、図示しない駆動機構により所定角度の
揺動動作をするものである。
１は、先ず、第一糸係止軸２５に掛けられている。第一
糸係止軸２５は、針ヘッド４０、生地５０とと平行に設
けられ、支持棒２３の上端部に連結され、この支持棒２
３を介して第一駆動軸２１に固定されている。また、第
一駆動軸２１は、図示しない駆動機構により所定角度の
揺動動作をするものである。
【００１３】さらに、刺繍糸１は、第一糸係止軸２５と
平行に設けられた第二糸係止軸３５に掛けられ、第一糸
係止軸２５及び第二係止軸３５によりＺ字状に掛けられ
ている。第二糸係止軸３５は、第一糸係止軸２５に対し
て、糸ローラ１０側に設けられ、第二糸係止軸３５の下
方の第二駆動軸３１に、第一糸係止軸２５と同様に、支
持棒３３を介して連結されている。また、第二駆動軸３
１も、図示しない駆動機構により所定角度の揺動動作を
するものであり、第一駆動軸２１とは所定角度分の位相
が異なって揺動させられる。
平行に設けられた第二糸係止軸３５に掛けられ、第一糸
係止軸２５及び第二係止軸３５によりＺ字状に掛けられ
ている。第二糸係止軸３５は、第一糸係止軸２５に対し
て、糸ローラ１０側に設けられ、第二糸係止軸３５の下
方の第二駆動軸３１に、第一糸係止軸２５と同様に、支
持棒３３を介して連結されている。また、第二駆動軸３
１も、図示しない駆動機構により所定角度の揺動動作を
するものであり、第一駆動軸２１とは所定角度分の位相
が異なって揺動させられる。
【００１４】さらに、この第二糸係止軸３５は、図２に
示すように、第二糸係止軸３５の一端部に直角に固定さ
れた揺動機構としての揺動レバー３７と、この揺動レバ
ー３７に回動可能に一端部が取り付けられた揺動機構と
してのロッド７１を介して、駆動レバー１７に連結され
ている。揺動レバー３７には、長手方向に調整孔３７ａ
が形成され、ロッド７１の取付位置を調整可能に設けら
れている。また、ロッド７１の他端部は、駆動レバー１
７の調整孔１７ａに位置調整可能に取り付けられてい
る。
示すように、第二糸係止軸３５の一端部に直角に固定さ
れた揺動機構としての揺動レバー３７と、この揺動レバ
ー３７に回動可能に一端部が取り付けられた揺動機構と
してのロッド７１を介して、駆動レバー１７に連結され
ている。揺動レバー３７には、長手方向に調整孔３７ａ
が形成され、ロッド７１の取付位置を調整可能に設けら
れている。また、ロッド７１の他端部は、駆動レバー１
７の調整孔１７ａに位置調整可能に取り付けられてい
る。
【００１５】次に、この実施例の刺繍装置の動作作用を
順を説明する。先ず、図３（ａ）に示すように、第二糸
係止軸３５と第一糸係止軸２５が、図示しない駆動装置
によって所定の角度中心軸回りに揺動する第一駆動軸２
１、第二駆動軸３１により、各々揺動する。この時の揺
動量は、刺繍の種類によって異なるが、それは予めプロ
グラミングされている。この時、第一駆動軸２１及び第
二駆動軸３１の揺動タイミングは、その刺繍に合わせ
て、所定角度位相がずれている。図３においては、第一
糸係止軸２５の反時計方向の揺動は、糸ローラ１０から
刺繍糸１０を引き出すように揺動し、第二糸係止軸３５
の反時計方向の揺動は、生地５０に送られる刺繍糸１を
弛ませるものである。
順を説明する。先ず、図３（ａ）に示すように、第二糸
係止軸３５と第一糸係止軸２５が、図示しない駆動装置
によって所定の角度中心軸回りに揺動する第一駆動軸２
１、第二駆動軸３１により、各々揺動する。この時の揺
動量は、刺繍の種類によって異なるが、それは予めプロ
グラミングされている。この時、第一駆動軸２１及び第
二駆動軸３１の揺動タイミングは、その刺繍に合わせ
て、所定角度位相がずれている。図３においては、第一
糸係止軸２５の反時計方向の揺動は、糸ローラ１０から
刺繍糸１０を引き出すように揺動し、第二糸係止軸３５
の反時計方向の揺動は、生地５０に送られる刺繍糸１を
弛ませるものである。
【００１６】この時の刺繍糸１の送り量は、糸ローラ１
０の回動角度で制限され、この糸ローラ１０の回動角度
は、糸送りギア１１の回動角度により設定される。糸送
りギア１１の駆動は、第二駆動軸３１の揺動が、揺動レ
バー３７、ロッド７１及び駆動レバー１７を介して伝達
される。そして、駆動レバー１７に取り付けられた糸送
り爪１８の先端が、糸送りギア１１の歯にかみ合ったま
ま糸送りギア１１を反時計方向に回転させ、糸送りギア
１１に直結された糸送りローラ１０も同方向に回転し、
糸ボビン３から刺繍糸１が強制的に引き出される。
０の回動角度で制限され、この糸ローラ１０の回動角度
は、糸送りギア１１の回動角度により設定される。糸送
りギア１１の駆動は、第二駆動軸３１の揺動が、揺動レ
バー３７、ロッド７１及び駆動レバー１７を介して伝達
される。そして、駆動レバー１７に取り付けられた糸送
り爪１８の先端が、糸送りギア１１の歯にかみ合ったま
ま糸送りギア１１を反時計方向に回転させ、糸送りギア
１１に直結された糸送りローラ１０も同方向に回転し、
糸ボビン３から刺繍糸１が強制的に引き出される。
【００１７】さらに所定タイミングずれて、第二駆動軸
３１も同様に揺動し、第二糸係止軸３５により刺繍糸１
の、生地５０に向かう部分の張力が弛められる。このタ
イミングは、刺繍が施される生地５０の表面側に刺繍針
の先端部４１が位置する際に、その刺繍糸１の張力を相
対的に弱めるように、第二糸係止軸３５が反時計方向に
揺動するものである。また、生地５０の裏面側に刺繍針
の先端部４１が位置している際に、第一糸係止軸２５、
第二糸係止軸３５が、図３において時計方向に揺動し、
この時は、刺繍糸１の張力が相対的に高く、刺繍糸１が
生地５０に緊密に付いた状態で縫い付けられる。
３１も同様に揺動し、第二糸係止軸３５により刺繍糸１
の、生地５０に向かう部分の張力が弛められる。このタ
イミングは、刺繍が施される生地５０の表面側に刺繍針
の先端部４１が位置する際に、その刺繍糸１の張力を相
対的に弱めるように、第二糸係止軸３５が反時計方向に
揺動するものである。また、生地５０の裏面側に刺繍針
の先端部４１が位置している際に、第一糸係止軸２５、
第二糸係止軸３５が、図３において時計方向に揺動し、
この時は、刺繍糸１の張力が相対的に高く、刺繍糸１が
生地５０に緊密に付いた状態で縫い付けられる。
【００１８】そして、図３（ｂ）に示すように、揺動レ
バー３７の揺動により、駆動レバー１７が揺動し、糸送
り爪１８が糸送りギア１１に対して時計方向に移動す
る。このとき、ワンウエイクラッチと同様に、糸送り爪
１８は、糸送りギア１１の歯の斜面上を乗り越えて移動
し、糸送りギア１１に駆動力が作用しないものである。
糸送りギア１１の回動量は、駆動レバー１７の揺動角度
で決定され、この揺動角度は、ロッド７１の両端が各々
連結された駆動レバー１７と揺動レバー３７の、調整孔
１７ａ，３７ａに対するロッド７１の端部の取り付け位
置により調整されるものである。即ち、第二駆動軸３１
の揺動角度が一定であるとすると、図２に示すように、
ロッド７１の一端部が、揺動レバー３７の調整孔３７ａ
の第二駆動軸３１に近い位置に取り付けられているほど
ロッド７１の往復移動距離が小さくなり、駆動レバー１
７の揺動角度は小さくなり、糸送りギア１１の回動角度
は小さくなる。また、ロッド７１の他端が、駆動レバー
１７の調整孔１７ａの揺動中心に近い位置に連結されて
いるほど、ロッド７１の所定移動距離に対して、糸送り
ギア１１の回動角度は大きくなる。
バー３７の揺動により、駆動レバー１７が揺動し、糸送
り爪１８が糸送りギア１１に対して時計方向に移動す
る。このとき、ワンウエイクラッチと同様に、糸送り爪
１８は、糸送りギア１１の歯の斜面上を乗り越えて移動
し、糸送りギア１１に駆動力が作用しないものである。
糸送りギア１１の回動量は、駆動レバー１７の揺動角度
で決定され、この揺動角度は、ロッド７１の両端が各々
連結された駆動レバー１７と揺動レバー３７の、調整孔
１７ａ，３７ａに対するロッド７１の端部の取り付け位
置により調整されるものである。即ち、第二駆動軸３１
の揺動角度が一定であるとすると、図２に示すように、
ロッド７１の一端部が、揺動レバー３７の調整孔３７ａ
の第二駆動軸３１に近い位置に取り付けられているほど
ロッド７１の往復移動距離が小さくなり、駆動レバー１
７の揺動角度は小さくなり、糸送りギア１１の回動角度
は小さくなる。また、ロッド７１の他端が、駆動レバー
１７の調整孔１７ａの揺動中心に近い位置に連結されて
いるほど、ロッド７１の所定移動距離に対して、糸送り
ギア１１の回動角度は大きくなる。
【００１９】以上のようにして、生地５０には、図５に
拡大して模式的に示したように、表面側にループが形成
された刺繍模様が形成され、裏面側は、刺繍糸１が生地
５０に対して、緊密に縫い付けられた状態となる。これ
により、生地５０の表面には、ボリューム感のある刺繍
模様が形成され、従来の刺繍と比較して、より豪華で、
立体的な模様を形成することができる。
拡大して模式的に示したように、表面側にループが形成
された刺繍模様が形成され、裏面側は、刺繍糸１が生地
５０に対して、緊密に縫い付けられた状態となる。これ
により、生地５０の表面には、ボリューム感のある刺繍
模様が形成され、従来の刺繍と比較して、より豪華で、
立体的な模様を形成することができる。
【００２０】なお、上記回動機構は、上記刺繍が施され
る生地の表面側に上記刺繍針が位置する際に、所定の回
転角度だけ上記刺繍糸の送り方向に上記糸ローラを回動
させるステップモータでも良い。この場合、糸ローラの
駆動制御は電気的に行われ、より細か送り量制御が可能
となる。
る生地の表面側に上記刺繍針が位置する際に、所定の回
転角度だけ上記刺繍糸の送り方向に上記糸ローラを回動
させるステップモータでも良い。この場合、糸ローラの
駆動制御は電気的に行われ、より細か送り量制御が可能
となる。
【００２１】
【発明の効果】この発明による刺繍方法と装置は、機械
装置により、ボリューム感のある豪華な刺繍が、容易
に、効率よく形成することができるものである。
装置により、ボリューム感のある豪華な刺繍が、容易
に、効率よく形成することができるものである。
【図１】この発明の一実施例の刺繍装置の概略を表す斜
視図である。
視図である。
【図２】この発明の一実施例の刺繍機械の回動機構を表
す側面図である。
す側面図である。
【図３】この発明の一実施例の刺繍機械の動作を示す概
略図である。
略図である。
【図４】この発明の一実施例の刺繍装置の駆動レバー部
分の正面図である。
分の正面図である。
【図５】この発明の一実施例の刺繍装置により形成した
刺繍を示す模式的断面図である。
刺繍を示す模式的断面図である。
１ 刺繍糸 ３ 糸ボビン １０ 糸送りローラ １１ 糸送りギア １７ 駆動レバー １８ 糸送り爪 ２１ 第一駆動軸 ２５ 第一糸係止軸 ３１ 第二駆動軸 ３５ 第二糸係止軸 ３７ 揺動レバー ４１ 刺繍針 ５０ 生地
Claims (5)
- 【請求項１】 刺繍を形成する刺繍糸を、糸ボビンから
刺繍針に送り出す際に、糸ボビンから出る刺繍糸を、上
記刺繍が施される生地の表面側に上記刺繍針の先端部が
位置する際にその刺繍糸の張力を相対的に弱め、上記生
地の裏面側に上記刺繍針の先端部が位置している際に
は、上記刺繍糸の張力を相対的に高めて刺繍を形成する
刺繍方法。 - 【請求項２】 刺繍糸が巻付けられた糸ボビンと、この
刺繍糸が通され生地にその刺繍糸を縫い付ける刺繍針
と、上記糸ボビンと上記刺繍針との間に設けられ上記刺
繍糸に張力を与える糸係止軸と、この糸係止軸と上記糸
ボビンとの間に設けられ上記刺繍糸が巻付けられている
とともに、上記刺繍糸を所定の長さだけ上記刺繍針方向
に送り出す糸ローラと、上記刺繍が施される生地の表面
側に上記刺繍針の先端部が位置する際に所定の回転角度
だけ上記刺繍糸の送り方向に上記糸ローラを回動させる
回動機構を有した刺繍装置。 - 【請求項３】 上記糸係止軸は一対設けられ、互いに位
相が異なった状態で往復運動している請求項２記載の刺
繍装置。 - 【請求項４】 上記回動機構は、上記糸ローラに連結さ
れ上記刺繍糸を間欠的に送り出す糸送りギアと、この糸
送りギアと一方向にのみ噛み合う糸送り爪と、この糸送
り爪を揺動させる揺動機構とからなり、この揺動機構
は、上記糸係止軸を駆動する駆動軸に連結されて上記糸
係止軸とともに揺動させられる請求項２又は３記載の刺
繍装置。 - 【請求項５】 上記回動機構は、上記刺繍が施される生
地の表面側に上記刺繍針が位置する際に、所定の回転角
度だけ上記刺繍糸の送り方向に上記糸ローラを回動させ
るステップモータである請求項２又は３記載の刺繍装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7022193A JP2700173B2 (ja) | 1995-01-17 | 1995-01-17 | 刺繍装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7022193A JP2700173B2 (ja) | 1995-01-17 | 1995-01-17 | 刺繍装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08199470A true JPH08199470A (ja) | 1996-08-06 |
| JP2700173B2 JP2700173B2 (ja) | 1998-01-19 |
Family
ID=12075972
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7022193A Expired - Lifetime JP2700173B2 (ja) | 1995-01-17 | 1995-01-17 | 刺繍装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2700173B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0795638A1 (de) * | 1996-03-15 | 1997-09-17 | Franz Lässer AG | Verfahren zur Stichbildung bei einer Schifflistickmaschine und Vorrichtung zur Durchführung des Verfahrens |
| JP2010012219A (ja) * | 2008-06-05 | 2010-01-21 | Barudan Co Ltd | 多針刺繍ミシンの上糸送り装置 |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS61245355A (ja) * | 1985-04-17 | 1986-10-31 | アクチエンゲゼルシヤフト・ア−ドルフ・ザウラ− | 刺しゆう機械 |
| JPH0355094A (ja) * | 1989-07-22 | 1991-03-08 | Miyamoto Kk | 多針ミシンにおける天秤装置 |
-
1995
- 1995-01-17 JP JP7022193A patent/JP2700173B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS61245355A (ja) * | 1985-04-17 | 1986-10-31 | アクチエンゲゼルシヤフト・ア−ドルフ・ザウラ− | 刺しゆう機械 |
| JPH0355094A (ja) * | 1989-07-22 | 1991-03-08 | Miyamoto Kk | 多針ミシンにおける天秤装置 |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0795638A1 (de) * | 1996-03-15 | 1997-09-17 | Franz Lässer AG | Verfahren zur Stichbildung bei einer Schifflistickmaschine und Vorrichtung zur Durchführung des Verfahrens |
| JP2010012219A (ja) * | 2008-06-05 | 2010-01-21 | Barudan Co Ltd | 多針刺繍ミシンの上糸送り装置 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2700173B2 (ja) | 1998-01-19 |
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