JPH08199228A - 局部硬化を有する部品の製造方法 - Google Patents

局部硬化を有する部品の製造方法

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JPH08199228A
JPH08199228A JP904795A JP904795A JPH08199228A JP H08199228 A JPH08199228 A JP H08199228A JP 904795 A JP904795 A JP 904795A JP 904795 A JP904795 A JP 904795A JP H08199228 A JPH08199228 A JP H08199228A
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component
laser
hardening
camshaft
quenching
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JP904795A
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Shinobu Tsutsumigoshi
忍 堤腰
Susumu Ito
進 伊藤
Naohiko Tani
直彦 谷
Hikoharu Aoki
彦治 青木
Kentaro Obara
建太郎 小原
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Brother Industries Ltd
Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Suzuki Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 局部硬化を有する部品の局部硬化を必要とす
る部位に所要の硬化層が得られるとともに、焼き入れに
よる歪みを極力少なくすることにより、高い精度および
耐摩耗性等に優れた、局部が硬化される部品の製造方法
を提供することである。 【構成】 カムシャフト10とレーザ光37とを相対移
動させつつ当該カムシャフト10の所要部位である溝部
11底部11aにレーザ焼入れにより局部硬化する方法
において、前記相対移動速度Vを変化させて、レーザ焼
入れの焼入れ深さを部品の部位によって変化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、局部硬化を有する部品
の製造方法に係り、特に、4サイクルエンジンのカムシ
ャフトの溝部等のように、部分的に高硬度を必要とし、
当該溝部内を他部材が往復運動する場合のように摺動部
において不均一な負荷がかかる部品において、最適な硬
度分布を与えることにより高い耐摩耗性を必要とする部
品の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関例えば4サイクルエンジンに
は、シリンダーヘッドに給気・排気バルブ開閉用のカム
シャフトが設けられたオーバーヘッドカム方式のエンジ
ンがある。この種のエンジンにおいて、実公昭63−2
565号公報や、特開平3−107514に開示される
ような始動負荷軽減装置が付加されたものがある。この
始動負荷軽減装置は、重錘体の付いたガバナアームとス
プリングからなるガバナ機構を有しており、そのガバナ
機構で、エンジン低回転時(エンジン始動時)にデコン
プカムをカムベース円よりも突出させて圧縮工程で排気
弁を開き、シリンダー内の吸気の圧縮圧力を抜いて始動
時の負荷を軽減するものである。
【0003】図18に、前記始動負荷軽減装置の付加さ
れたエンジンを構成部品のカムシャフトaを示す。図1
8のように、このエンジンには、カムシャフトaの軸部
bにデコンプカムを保持する部位が必要になる。この部
位は切り欠きcになっており、この部位を熱処理により
硬化させてその耐久性を増すため、例えばチルカムの場
合は高周波焼入れ等を行うのが一般的であった。なお、
図18において、切り欠きc底部の符号c1で示す斜線
の範囲が高周波焼入れされる部分であり、この切り欠き
cは、高周波焼入れのために高周波コイルを臨ませる必
要から、半径Rで大きく形成されている。また、符号d
は排気弁用カム、eは吸気弁用カムである。
【0004】また、この種の部品の製造方法としては、
レーザ焼入れなどの方法も知られている。次にレーザ焼
入れのプロセスの例を図19を参照して説明する。レー
ザ発振器51から出射されたレーザ光52は、反射鏡5
3によって方向を転換され、集光レンズ54に入射す
る。該レーザ光52は、該集光レンズ54によって集光
される。該集光レンズ54の直下で、その焦点55より
外れた位置に、前記カムシャフトa等の高炭素鋼である
被加工物56が駆動可能な加工テーブル57上に配置さ
れている。該被加工物56は、該レーザ光52の照射に
よって急速に加熱される。同時に、該加工テーブル57
の駆動によって、該被加工物56が該レーザ光52に対
して相対移動を行う。この相対移動により、加熱された
部位から該レーザ光52の照射が外れることで、加熱が
停止する。加熱された部位は、該被加工物56の内部へ
の熱伝導によって急速に冷却される。以上のようなプロ
セスにより、該被加工物56の表面の局部硬化の必要な
部位に局部硬化層58を形成するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】二輪車等用の高回転エ
ンジンに用いられるカムシャフトの場合、軸受け部の振
れは0.003mm以内に押さえるのが一般的な要請で
ある。しかしながら、従来、この種のエンジンに始動負
荷軽減装置を付加したものにおいては、カムシャフトの
軸部に高周波焼入れのために比較的大きな切り欠きcを
設けており、さらにその切り欠きcに高周波焼入れを実
施することで軸部は大きく歪み、要求される軸部の振れ
精度を満たすのが困難となる。
【0006】特に切り欠きの形状と高周波焼入れ性とは
軸の歪みに対して相反する(トレードオフの)関係にあ
る。つまり、高周波焼入れ性を上げるためには、例えば
前記図18の切り欠きcのように焼入れされる部分c1
の周囲も含めて切り欠きを形成して、切り欠き形状を大
きくする必要があるが、切り欠きを大きくしたことによ
り歪みが大きくなる。一方、切り欠きを小さくすると高
周波焼入れ性が悪化し、所要の硬化層を得るためには切
り欠きの大きい場合に比較して強く焼入れることから、
焼入れによる歪みが大きくなる。
【0007】したがって、カムシャフトの切り欠きとい
う局部を所要の硬化層が得られるように焼入れ処理すべ
きであるが、従来は、このような処理をなし得る製造方
法が提案されていないという問題点があった。
【0008】本発明は前記従来の問題点を解決するため
になされたものであって、その課題は、局部硬化を有す
る部品の局部硬化を必要とする部位に所要の硬化層が得
られるとともに、焼き入れによる歪みを極力少なくする
ことにより、高い精度および耐摩耗性等に優れた、局部
硬化を有する部品の製造方法を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するため、次の構成を有する。請求項1の発明は、部
品とレーザ光とを相対移動させつつ部品の所要部位にレ
ーザ焼入れにより局部硬化する方法において、レーザ焼
入れの焼入れ深さを部品の部位に応じて変化させたこと
を特徴とする局部硬化を有する部品の製造方法である。
【0010】また、請求項2の発明は、請求項1の製造
方法において、部品の部位に応じてレーザ光の照射エネ
ルギーを変えたことを特徴とする局部硬化を有する部品
の製造方法である。
【0011】また、請求項3の発明は、請求項2の製造
方法において、レーザ光と部品の相対移動速度を変化さ
せることによって焼入れ深さを変えたことを特徴とする
局部硬化を有する部品の製造方法である。
【0012】また、請求項4の発明は、請求項1乃至3
のうちのいずれ1つの製造方法において、レーザ光を多
重反射手段中を通過させることによりエネルギー分布を
均一化したことを特徴とする局部硬化を有する部品の製
造方法である。
【0013】また、請求項5の発明は、請求項4の製造
方法において、部品に向けて照射されるレーザ光の光軸
と直交する断面を矩形状にしたことを特徴とする局部硬
化を有する部品の製造方法である。
【0014】また、請求項6の発明は、請求項1ないし
5のうちのいずれ1つの製造方法において、部品の焼入
れ部位の表面に所望の形状の貫通孔を有するマスク手段
を配置したことを特徴とする局部硬化を有する部品の製
造方法である。
【0015】
【作用】請求項1の発明によれば、部品とレーザ光とを
相対移動させつつ部品の所要部位にレーザ焼入れにより
局部硬化する方法において、レーザ焼入れの焼入れ深さ
を部品の部位に応じて変化させるので、部品の所要部位
の硬度分布を所望に制御できかつ入熱量を最小限に抑制
できるため焼入れ歪みを最小限に止めることができる。
【0016】また、請求項2の発明によれば、部品の部
位に応じてレーザ光の照射エネルギーを変えることによ
り、レーザ焼入れの焼入れ深さを部品の部位に応じて変
化させるので、部品の所要部位の硬度分布を所望に制御
できかつ入熱量を最小限に抑制できるため焼入れ歪みを
最小限に止めることができる。
【0017】また、請求項3の発明によれば、レーザ光
と部品の相対移動速度を変化させることによって部品の
部位に応じてレーザ光の照射エネルギーを変えて、部品
の焼入れ深さを変えるので、比較的簡単かつ精度良く焼
入れを制御できる。
【0018】また、請求項4の発明によれば、レーザ光
を多重反射手段中を通過させることによりエネルギー分
布を均一化するので、エネルギー分布のばらつきによる
焼入れのばらつきが生じることがなく目標硬度分布に正
確に即した焼入れができる。
【0019】また、請求項5の発明によれば、部品に向
けて照射されるレーザ光の光軸と直交する断面を矩形状
にしたので、レーザ光を移動照射する場合に、照射部位
の作用時間を前記直交断面内で同一にすることができ
る。
【0020】また、請求項6の発明によれば、部品の焼
入れ部位の表面に所望の形状の貫通孔を有するマスク手
段を配置するので、レーザ光が無関係の部位に照射され
るのを確実に防止することができる。
【0021】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。この実施例は、局部硬化を有する部品であ
る、始動負荷軽減装置が付加された4サイクルオーバー
ヘッドカム方式エンジンのカムシャフトを本発明により
製造するものである。
【0022】まず、前記カムシャフト10および始動負
荷軽減装置の構成を詳細に説明する。図1は、前記カム
シャフト10の構成説明図である。図2は、前記カムシ
ャフト10のデコンプカム17の保持部(溝部等)を含
む周辺の詳細説明図である。図3は、前記カムシャフト
10が採用されるエンジンの全体構成図である。図4
は、前記エンジンのシリンダヘッド周辺を詳細に示す構
成説明図である。図5は、始動負荷軽減装置の取り付け
詳細説明図である。図6は、始動負荷軽減装置の作動説
明図である。
【0023】図1に示すように、本実施例のカムシャフ
ト10は、デコンプカム17の保持部である溝部11が
形成されていて当該溝部11が焼入れられたものであっ
て、前記溝部11の底部(溝底部)11aがレーザ光の
移動照射により必要に応じてスポット照射を組み合せて
焼入れられているものである。
【0024】このカムシャフト10は、吸気カム12及
び排気カム13と軸部分が一体に形成された例えば鋳造
されたものであって、このカムシャフト10には、チェ
ーンスプロケット14が前記吸気カム12及び排気カム
13の軸方向形成側端部とは反対側端部の外周面に嵌合
されて、回転方向に固定されている。なお、吸気カム1
2及び排気カム13はチルカムに構成することができ
る。
【0025】前記溝部11は、図1及び図2に示すよう
に、排気カム13の途中からチェーンスプロケット14
の取り付け側に向けて延びて形成されており、この溝1
1の詳細は後述する。この溝11を含めて排気カム13
のチェーンスプロケット14側に始動負荷軽減装置は配
設されている。
【0026】始動負荷軽減装置はチェーンスプロケット
14側から軸方向に見て図5に詳細に示すようになって
おり、主に、ホルダー15、ガバナーアーム16、デコ
ンプカム17、及び受け片22からなる。
【0027】ホルダー15は、中央に孔を有した概略円
板形状を呈し、カムシャフト10に同心円状に取り囲む
ように配設され、かつ、排気カム13のチェーンスプロ
ケット14側に隣接する箇所に位置している。このホル
ダー15はキー15aによりカムシャフト10に対して
回転方向で固定され、かつ、サークリップ15bで軸方
向に固定されている。
【0028】ガバナーアーム16は、概略半円弧形状で
あって、その一端部がホルダー15に軸ピン16aで回
動自在に軸支され、また、ガバナーアーム16の他端部
には、略三角形形状で角部分が円弧形状になり、かつ、
カムシャフト10の軸方向に突出した二つの突起19が
一定距離離隔して設けられている。また、ガバナーアー
ム16とホルダー15には、軸ピン16aを挟むように
スプリング20が張り渡されており、このスプリング2
0によりガバナーアーム16がカムシャフト10の軸中
心方向に付勢され、かつカムシャフト10の回転により
スプリング20の張力に抗してガバナーアーム16が遠
心力により外方向に開くようになっている。
【0029】ホルダー15には、ガバナーアーム16の
先端の臨む位置にデコンプカム17を回動可能に軸支す
る円形の孔(円孔)21が形成され、かつ、該円孔21
を挟むように、周方向に一定距離離隔して二つの受け片
22が設けられている。この各受け片22は、前記ガバ
ナーアーム16が遠心力により揺動していない場合と揺
動した場合に前記突起19を受け止めて、ガバナーアー
ム16の作動範囲を規定するものである。
【0030】前記デコンプカム17には、カムシャフト
10軸の直角平面に沿ってピン23が突設されている。
このピン23は、前記二つの突起19間に位置するよう
に挿入され、ガバナーアーム16の揺動に伴った突起1
9の動作によりカムシャフト10周方向にほぼ沿って押
し圧されて、円孔21を中心に回動して該デコンプカム
17を回動させるようになっている。なお、ホルダー1
5には、前記円孔21を周方向から囲むように、前記ピ
ン23の回動範囲を規制するストッパー24が形成され
ている。
【0031】前記ガバナーアーム16の前端部が臨むカ
ムシャフト10上には前記溝部11が形成され、この溝
部11に始動負荷軽減装置のデコンプカム17が嵌入さ
れて回動する。図6に溝部11内にデコンプカム17が
位置している状態を示す。デコンプカム17は、図1、
図5、図6に示すように、カムシャフト10の軸方向に
沿って延びるほぼ円柱形状であって、その周面の一側に
切り欠き17aが形成されており、カムシャフト10の
回転変化すなわちエンジンの回転変化によってデコンプ
カム17の周面が、排気カム13の周面から突出したり
没入したりしてロッカーアーム25を介して排気弁を開
いたり閉じたりし、負荷の軽減を行う。
【0032】つまり、エンジンの低回転時(エンジンの
始動時)には、遠心力がガバナーアーム16にあまり作
用しないためガバナーアーム16は、図5の二点鎖線の
位置になり、デコンプカム17の切り欠き17aは二点
鎖線のように位置するためデコンプカム17の周面が排
気カム13の周面から突出して、負荷軽減運転をする。
一方、エンジンの高回転時には、ガバナーアーム16に
遠心力が作用して、ガバナーアーム16は図5の実線の
位置に移動し、デコンプカム17の切り欠き17aが破
線のように排気カム13の周面に臨むためエンジンは通
常運転をする。
【0033】ここで、前記溝部11は、図2に示すよう
に、カムシャフト10の周方向の幅が狭くなって、その
軸方向に沿って延び、かつ、所定の深さになるように深
い切り欠き(溝)に形成された長円形形状あるいは概略
小判形状になっており、前記溝部11のサイズは、前記
デコンプカム17がほぼ収まる最小の寸法になってい
る。なお、この溝部11の底部11aの給気カム12側
端部には、カムシャフト10の軸芯10aから連通する
オイル孔10bが開口しており、これにより、溝部11
内にオイルを導いてデコンプカム17の作動を円滑なら
しめている。
【0034】前記の溝部11の形成されたカムシャフト
10に対して防錆皮膜処理のリン酸塩皮膜処理を施し、
また、潤滑皮膜処理のMoS2(二硫化モリブデン)皮
膜処理を施す。その後、最終工程として溝部11の底部
の焼入れを行う。該溝部11に挿入されるデコンプカム
17(相手部品に相当)の端部が当接する部分を重点的
に行うものする。すなわち、溝部11の底部11aは平
面に形成されており、この底部11aは焼入れられてい
る。この底部11aの焼入れは、レーザビームの照射に
より行う。
【0035】また、この焼入れは図2(c)にAで示す
範囲で行い、そのうち、デコンプカム17の両端の接す
る位置のa部及びb部にレーザビームを略直角にスポッ
ト照射し、所定(厚さや硬度等)の焼入れ硬化層を得
る。また、底部11aにおいてa部及びb部以外の部分
については、レーザビームを移動照射し、焼入れ硬化層
を浅く設定する。焼入れ硬化層は図2(c)、(d)の
斜線部のようになる。焼入れ深さはBのようになる。こ
れにより、カムシャフト10の曲がり歪みはほとんど無
くなり、その結果、焼入れ工程を最終工程に設定するこ
とができた。なお、レーザビームの照射は、所要の焼入
れ硬化層が得られるように移動照射にスポット照射を組
み合わせて行うことができる。
【0036】次に、図7を参照して、前記実施例に係る
レーザ焼入れプロセスを行う焼入れ装置を説明する。図
7は当該焼入れ装置の一部断面図を含む説明図である。
当該焼入れ装置は、前記カムシャフト10等の局部硬化
を有する部品の局部硬化を有する部位例えば当該カムシ
ャフト10の溝部11の底部11aをレーザ焼入れする
プロセスを行う。
【0037】前記焼入れ装置の主な構成としては、炭酸
ガスレーザ発振器31、平面反射鏡32、カライドスコ
ープ33、マスク34、位置決め治具35及び加工テー
ブル36である。該炭酸ガスレーザ発振器31は、例え
ば波長10.6μm(マイクロ・メートル)のレーザ光
37を出射する。出射されたレーザ光37は前記平面反
射鏡32に入射する。前記平面反射鏡32は、前記レー
ザ光37を反射することで方向転換して、カライドスコ
ープ33に導くものである。
【0038】前記カライドスコープ33は、入射レンズ
38、多重反射鏡39、結像レンズ40から構成されて
いる。入射レンズ38および結像レンズ40は、例えば
平凸レンズ(一面が平面で他面が凸面のレンズ)であ
り、前記レーザ光37の波長10.6μm(マイクロ・
メートル)の透過率の高い例えばZnSe(亜鉛化セレ
ン)製のものである。また、前記多重反射鏡39は角柱
状(例えば四角柱状)の内部空間を有する中空構造のも
のであって、入射側端部39INおよび出射側端部39
OUTが光が透過可能になっておりかつ入射および出射方
向軸を取り囲んで内部を向く内壁面39aが反射鏡とな
っており、入射方向端部39INから入射されレーザ光3
7が内部の各内壁面39aで多重反射され、出射側端部
39OUTから出射される。前記多重反射鏡39は例えば
銅製であり、その表面には前記レーザ光37の反射率を
高めるため、例えばAu(金)コートを施すことができ
る。
【0039】前記カライドスコープ33の直下には位置
決め治具35が加工テーブル36上に配置されており、
さらに前記カライドスコープ33と該位置決め治具35
との間にはマスク34が配置されている。前記位置決め
治具35は、被加工物であるカムシャフト10を脱着可
能に保持するもので、カムシャフト10の内、局部硬化
を必要とする溝部11の底部11aが上面になるように
保持する。
【0040】前記マスク34には、カムシャフト10の
溝部11の形状と同一形状の貫通孔41がある。当該マ
スク34を介して前記レーザ光37を前記カムシャフト
10に照射しており、これにより、貫通孔41からのみ
前記レーザ光37を通過させて記溝部11にのみレーザ
光37を照射してそれ以外は遮蔽し、前記レーザ光37
が前記溝部11の底部11a以外に誤って照射されるの
を防ぐものである。
【0041】さらに、加工テーブル36は水平面等の一
定平面内でX方向およびY方向に駆動可能であり、NC
制御装置42によって予め設定された所定の駆動を行う
ようになっている。すなわち、加工テーブル36には、
下部にX方向駆動用に送りネジ部材36xaと、当該送
りネジ部材36xaを回転駆動する駆動モータ36xb
とを有し、又、Y方向駆動用に送りネジ部材36ya
と、当該送りネジ部材36yaを回転駆動する駆動モー
タ36ybとを有しており、これら駆動モータ36xb
および36ybに前記NC駆動装置42により駆動信号
を入力して、前記加工テーブル36を予め設定された所
定の駆動を行うようになっている。なお、本実施例にお
ける被加工物であるカムシャフト10の素材は、球状黒
鉛鋳鉄である。
【0042】次に、前記7〜図9を参照して、前記レー
ザ焼入れ装置によるレーザ焼入れプロセスの実施例を説
明する。まず、炭酸ガスレーザ発振器31から出射され
た波長10.6μm(マイクロ・メートル)のレーザ光
37は、平面反射鏡32によって方向を転換され、カラ
イドスコープ33に入射する。前記カライドスコープ3
3においては、入射されたレーザ光37が入射レンズ3
8によって集光され、矩形状に構成された多重反射鏡3
9の内部に入射する。
【0043】多重反射鏡39の内部において多重反射さ
れたレーザ光37は、結像レンズ40によって結像され
る。このとき、レーザ光37は、そのエネルギー分布が
多重反射によって均一化されると共に、光軸と直交する
断面が多重反射鏡39の形状と同等の矩形状に変化す
る。その寸法は、結像レンズ40の位置によって調節す
ることができる。
【0044】本実施例においては、前記カムシャフト1
0の溝部11底部11aに照射されるレーザ光37のビ
ーム寸法は、当該底部11aの幅Wと同一の、一辺がW
の矩形状のビーム寸法とした。カライドスコープ33か
ら出射されたレーザ光37は、マスク34の貫通孔41
を通過した後、前記底部11aに到達する。なお、前記
底部11aの表面には、レーザ光37の波長10.6μ
m(マイクロ・メートル)の吸収を高めるため、予め化
成処理によってリン酸マンガン被膜43を形成してあ
る。
【0045】前記底部11a表面においてリン酸マンガ
ン被膜43に吸収されたレーザ光37は、熱に変換され
る。同時に熱伝導によって底部11a表面から加熱され
ていく。加工テーブル36の移動速度を毎秒V(mm:
ミリメートル)とした場合、図9に示すように、前記底
部11a表面におけるW×W(mm×mm:ミリメート
ル×ミリメートル)の寸法をもつ矩形状のレーザ光37
がV(mm/秒:毎秒ミリメートル)で任意の箇所をA
1側からA2側へ通過する。この場合の前記底部11a
表面の任意の箇所におけるレーザ光37の作用時間は、
W/V(秒)で導かれる。この作用時間を加熱された
後、レーザ光37の移動によって上記の箇所の加熱は停
止する。カムシャフト11内部への熱伝導は逐次進行
し、加熱が停止した後は、加熱部位がその熱伝導によっ
て急速に冷却される。
【0046】以上のような一連のプロセスにおいて、変
態点よりも高い温度まで加熱され、かつ臨界冷却速度以
上で冷却された部位にはマルテンサイト変態した硬化層
44が形成される。この硬化層44は母材に対して高い
硬度を有するものである。
【0047】次に本実施例に用いた加工条件を以下に示
す。ビーム寸法は6mm×6mmであり、レーザ出力は
加工部において840W(ワット)である。このときの
照射パワー密度は、2.3×103W/cm2(1平方c
mあたりのレーザ出力)となる。
【0048】次に、図10および図11を参照して、マ
スク34の効果について説明する。本実施例のカムシャ
フト10においては、レーザ光37を照射する溝部11
の底部11aの形状が長円形形状あるいは概略小判形状
である。レーザ光37の照射に際して、図10に示すよ
うにレーザ光37のビーム形状が円形であれば前記マス
ク34を使用しなくても底部11aのみにレーザ光を作
用させることが可能である。ただし、円形ビーム形状の
レーザ光37を移動した場合の作用時間は、移動方向の
直角の方向に離隔する箇所、例えば図10中に図示する
C1点とC2点とで異なる。そのため、上記実施例に示
したように、レーザ光37をカライスコープ33を用い
て矩形状化することが望ましいことは明白である。
【0049】しかしながら、矩形状のレーザ光37を上
記小判形状の前記底部11a表面の全ての部位に照射す
る場合は、図11に示すように、前記底部11aの端部
においてレーザ光37が硬化に無関係の部位にも照射さ
れることが避けられない。そこで、前述のようなマスク
34を用いることで、矩形状のレーザ光37を必要な部
位にのみ照射することが可能となる。
【0050】次に、加工速度の制御について、図12か
ら図14を参照して説明する。本実施例のカムシャフト
10においては、図12中に図示するレーザ光37を照
射する溝部11の底部11aのうち、特にその両端部、
即ち図中F−Gの範囲およびH−Iの範囲においては、
図中G−Hの範囲に比べて高い負荷を受けるものであ
る。したがって、上記F−Gの範囲及びH−Iの範囲に
おいては、G−Hの範囲よりも硬化層を深くする必要が
ある。
【0051】このため、図12に示すように、P1から
P2に向けて、矢印方向にレーザ光37の照射箇所が移
動する場合、加工速度Vを以下のように制御している。
即ち、加工速度Vの制御は図13に示すように、F−G
間は加工速度V1、H−I間は加工速度V2、G−H間
は加工速度V3とするものであり、こうした制御は図7
中に示したNC制御装置42にて可能である。上記の加
工速度には、V1≦V2<V3の関係がある。ここで、
V1≦V2とする理由は、F−G間は加工開始の直後で
あるため、カムシャフト10の全体が室温と同等の温度
であるのに対し、加工が進んでH−I間にレーザ光37
が移動した時点では、すでに熱伝導によってカムシャフ
ト10の温度が上昇している。したがって、同等の加工
速度では変態点に達する領域が広くなり、硬化深さは次
第に深くなる傾向にある。そこで、F−G間およびH−
I間の硬化深さを同等にするために、上記のようなV1
≦V2の速度設定を施すものである。なお、具体的な速
度の関係については、物質の形状や材質によって熱容
量、熱伝導度が異なるため、各々に応じた速度設定を要
するものである。
【0052】上記の加工速度Vの制御を実施した結果
を、図14に示す。図14に示すように、F−G間及び
H−I間は同等の硬化深さD2となり、G−H間は硬化
深さD1となる。両者の関係はD2>D1であり、上記
に示した本実施例のカムシャフト10が要求品質である
硬化深さのパターンを満たすものである。
【0053】なお、上記において、本実施例のように加
工速度の制御を実施しない場合は、F−I間の硬化深さ
は全てD2程度となり、硬化深さの面では支障を生じる
ことはない。しかしながら、カムシャフト10に作用す
る入熱量が大きくなるため、レーザ焼入れ後の変形(歪
み)量が本実施例と比較して大きくなる。本実施例のよ
うに加工速度の制御を実施することで、硬化深さなどの
要求品質を十分に満たしつつ、入熱量を必要最小限に抑
制できるため、焼入れによる変形(歪み)を最小限に止
めることができるものである。
【0054】ここで、例えば図15に示すように、被加
熱物に照射するレーザ光のパワー密度と照射時間とか
ら、当該被加熱物の加工の種類が選定できる。焼入れ
は、パワー密度がほぼ5×102〜5×104(W/cm
2)の範囲で、また、照射時間が10-2以上の範囲で、
適切なものを選定できる。
【0055】本発明は、以上詳述した実施例に限定され
ることなく、その主旨を逸脱しない範囲において種々の
変更を加えることができる。例えば、図16に示す第1
の変形例のように、前記実施例のカライドスコープ33
を用いずに集光レンズ45によってレーザ光37を集光
し、その焦点46から外した位置において被加工物(例
えばカムシャフト10)の溝部11底部11a表面に照
射する方法で、その他、前記マスク34が必要である以
外は上記に実施例に記載した焼入れプロセスと同一であ
る。第1の変形例の方法はディフォーカスビーム法と呼
ばれるもので、前記カライドスコープ33を使用した場
合に比較して、最適加工条件の範囲が狭くなることが知
られているが、簡易な手法であるため実施が容易であ
る。
【0056】さらに、図17に示す第2の変形例のよう
に、ビームスキャニング装置47を用いてレーザ光37
を照射する方法も可能である。この第2の変形例は、集
光レンズ48で集光されたレーザ光37を固定反射鏡4
9で方向転換した後、揺動反射鏡50によって方向転換
しつつ高速に前記底部11a表面をスキャニングする方
法である。この第2の変形例の方法によっても、レーザ
光をスポットにして加熱対象部位に照射するため、エネ
ルギーの集中がし易く、前述のカライドスコープ33を
使用した実施例と同等の焼入れ加工を施すことができ
る。
【0057】前記の他、レーザ焼入れのためにレーザ光
を被加工物に照射する方法として、ポリゴンミラーを用
いて高速にスキャニングする方法や、インテグレーショ
ンミラー(多面反射鏡)によってレーザ光を均一化する
方法などがあるが、何れの方法を用いたとしても、本発
明の効果には影響しない。また、焼き入れ対象の部品は
前記のカムシャフトに限定されないことはもちろんであ
り、局部硬化を有する他のいずれの部品をも対象とし得
る。
【0058】
【発明の効果】以上説明した通り請求項1の発明によれ
ば、部品の所要部位の硬度分布を所望に制御できるた
め、4サイクルエンジンのカムシャフトの溝部等のよう
に、部分的に高硬度を必要とし、当該溝部内を他部材が
往復運動する場合のように摺動部において不均一な負荷
がかかる部品において、最適な硬度分布を与えることに
より高い耐摩耗性を得ることができる。それと共に、入
熱量を最小限に抑制できるため、焼入れによる歪みを極
めて少なくすることができる。したがって、高い精度お
よび耐摩耗性等に優れた局部が硬化される部品を製造す
ることができる。よって、例えば部品がカムシャフトで
あれば、焼入れ歪を略無視しうる水準に押えることがで
きる。また、溝部底面へのスポット的に焼入れ硬化が可
能であるために、前記カムシャフトの切欠き部分を最小
限とすることができ、ロッカーアームファロアー面の摩
耗耐久性が向上する。また、レーザ焼入れにより、歪や
焼入れ処理等による汚れの心配がなくなり、焼入れ工程
を最終工程とすることができる。また、このため、レー
ザ吸収剤の塗布工程を省略することができる。
【0059】また、請求項2の発明によれば、レーザ焼
入れの焼入れ深さを部品の部位によって変化させるの
で、部品の所要部位の硬度分布を所望に制御できかつ入
熱量を最小限に抑制できるため焼入れ歪みを最小限に止
めることができる。
【0060】また、請求項3の発明によれば、レーザ光
と部品の相対移動速度を変化させることによって焼入れ
深さを変えるので、比較的簡単化かつ精度良く焼入れを
制御できる。
【0061】また、請求項4の発明によれば、多重反射
鏡を通過させることによってエネルギー分布を均一化す
るので、エネルギー分布のばらつきによる焼入れのばら
つきが生じることがなく目標硬度分布に正確に即した焼
入れができる。
【0062】また、請求項5の発明によれば、部品に向
けて照射されるレーザ光の光軸と直交する断面を矩形状
にしたので、レーザ光を移動照射する場合に、照射部位
の作用時間を前記直交断面内で同一にすることができ
る。
【0063】また、請求項6の発明によれば、部品の焼
入れ部位の表面に所望の形状の貫通孔を有するマスク手
段を配置するので、レーザ光が無関係の部位に照射され
るのを確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る、局部硬化を有する部品
である、始動負荷軽減装置が付加されたカムシャフトの
構成説明図である。
【図2】図1のカムシャフトのデコンプカムの保持部
(溝部等)を含む周辺の詳細説明図であって、(a)は
当該カムシャフトの側面図、(b)は当該カムシャフト
の軸方向視図、(c)は要部平面図、(d)は部分断面
図である。
【図3】図1のカムシャフトが採用されるエンジンの全
体構成図である。
【図4】図3のエンジンのシリンダヘッド周辺を詳細に
示す構成説明図である。
【図5】図1の始動負荷軽減装置のカムシャフトへの取
り付け状態の詳細な説明図である。
【図6】図1の始動負荷軽減装置の作動説明図である。
【図7】本発明におけるレーザ焼入れプロセスに用いら
れる焼入れ装置の一例を示す概略図である。
【図8】本発明におけるレーザ焼入れプロセスの説明図
である。
【図9】本実施例における被加工物であるカムシャフト
の溝部底部表面を上面視した図である。
【図10】本実施例における被加工物であるカムシャフ
トの底部表面に光軸の垂直断面が円形状のレーザ光を照
射した場合の説明図である。
【図11】本実施例における被加工物であるカムシャフ
トの底部表面に光軸の垂直断面が矩形状のレーザ光を照
射した場合の説明図である。
【図12】本実施例の加工速度の制御における加工部の
位置を示す概略図である。
【図13】本実施例の加工速度の制御を示す説明図であ
る。
【図14】本実施例の加工速度の制御の効果を示す説明
図である。
【図15】各種レーザ加工におけるレーザ光の照射パワ
ー密度と作用時間の関係を示した図である。
【図16】本実施例における第1の変形例の、被加工物
であるカムシャフトの溝の底面に、ディフォーカスビー
ム法を用いてレーザ光を照射した場合の説明図である。
【図17】本実施例における第2の変形例の、被加工物
であるカムシャフトの溝の底面に、ビームスキャニング
装置を用いてレーザ光を照射した場合の説明図である。
【図18】従来のカムシャフトのデコンプカムの保持部
(溝部等)を含む周辺の詳細説明図であって、(a)は
当該カムシャフトの側面図、(b)は当該カムシャフト
の軸方向視図、(c)は要部平面図、(d)は部分断面
図である。
【図19】従来方法におけるレーザ焼入れの説明図であ
る。
【符号の説明】
10 カムシャフト 11 溝部 11a 底部 31 炭酸ガスレーザ発振器 33 カライドスコープ 34 マスク 37 レーザ光 39 多重反射鏡 41 (マスクの)貫通孔 44 硬化層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷 直彦 愛知県名古屋市瑞穂区苗代町15番1号 ブ ラザー工業株式会社内 (72)発明者 青木 彦治 愛知県名古屋市瑞穂区苗代町15番1号 ブ ラザー工業株式会社内 (72)発明者 小原 建太郎 愛知県名古屋市瑞穂区苗代町15番1号 ブ ラザー工業株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 部品とレーザ光とを相対移動させつつ部
    品の所要部位にレーザ焼入れにより局部硬化する方法に
    おいて、レーザ焼入れの焼入れ深さを部品の部位に応じ
    て変化させたことを特徴とする局部硬化を有する部品の
    製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1の製造方法において、部品の部
    位に応じてレーザ光の照射エネルギーを変えたことを特
    徴とする局部硬化を有する部品の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項2の製造方法において、レーザ光
    と部品の相対移動速度を変化させることによって焼入れ
    深さを変えたことを特徴とする局部硬化を有する部品の
    製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のうちのいずれか1つの
    製造方法において、レーザ光を多重反射手段中を通過さ
    せることによりエネルギー分布を均一化したことを特徴
    とする局部硬化を有する部品の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項4の製造方法において、部品に向
    けて照射されるレーザ光の光軸と直交する断面を矩形状
    にしたことを特徴とする局部硬化を有する部品の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のうちのいずれか1つの
    製造方法において、部品の焼入れ部位の表面に所望の形
    状の貫通孔を有するマスク手段を配置したことを特徴と
    する局部硬化を有する部品の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007077428A (ja) * 2005-09-13 2007-03-29 Akita Prefecture タービンシャフトへのレーザ焼き入れ方法
JP2009540222A (ja) * 2006-06-03 2009-11-19 カーエス コルベンシュミット ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ピストンヘッドのリング溝をレーザビームによって硬化させるための方法ならびに該方法により製作されたピストン

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007077428A (ja) * 2005-09-13 2007-03-29 Akita Prefecture タービンシャフトへのレーザ焼き入れ方法
JP2009540222A (ja) * 2006-06-03 2009-11-19 カーエス コルベンシュミット ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ピストンヘッドのリング溝をレーザビームによって硬化させるための方法ならびに該方法により製作されたピストン

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