JPH0819844A - 連続鋳造機における鋳造制御方法 - Google Patents

連続鋳造機における鋳造制御方法

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JPH0819844A
JPH0819844A JP6153968A JP15396894A JPH0819844A JP H0819844 A JPH0819844 A JP H0819844A JP 6153968 A JP6153968 A JP 6153968A JP 15396894 A JP15396894 A JP 15396894A JP H0819844 A JPH0819844 A JP H0819844A
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JP
Japan
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molten metal
level sensor
mold
level
metal level
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Application number
JP6153968A
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English (en)
Inventor
Masakazu Koide
優和 小出
Toshihiko Murakami
敏彦 村上
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 鋳型内への給湯開始初期における溶湯レベル
検出精度の向上を図る。 【構成】 鋳型1上に渦流式レベルセンサSE1 とレー
ザ式又は超音波式湯面レベルセンサSE2 を併設し、鋳
型1内への給湯開始処理にはレーザ式又は超音波式湯面
レベルセンサSE2 にて湯面レベルを検出し、この検出
値に基づいて湯面レベル制御及びパウダー投入時期の決
定を行い、また湯面レベルが渦流式湯面レベルセンサS
1 の検出距離内にまで上昇すると、渦流式湯面レベル
センサSE1 による湯面レベル検出値に基づく湯面レベ
ル制御、ダミーバーヘッド4の引抜開始時期等を決定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は広幅で薄い鋳片を高速で
鋳造する垂直曲げ又は湾曲型等の連続鋳造機の鋳造制
御、特に鋳型内への溶湯供給開始初期における鋳造制御
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】連続鋳造機の鋳型内の湯面レベルの安定
は操業中にあっては勿論、鋳型への給湯開始初期におい
ても鋳片表面品質,鋳片内質に与える影響が極めて大き
く、鋳片品質の向上及び操業の安定を図る上で不可欠の
要素である。
【0003】図3は、特公平5−71340号公報等に
開示された従来の連続鋳造機の鋳造制御方法の説明図で
あり、図中1は鋳型、2はタンディッシュ、4はダミー
バーヘッドを夫々を示している。鋳型1は厚さ150m
m以上の鋳片を製造するためのものであって、鋳造すべ
き鋳片の断面形状に合わせた断面矩形の筒形に形成され
ており、図示しない水冷設備にて冷却されるようにして
ある。
【0004】鋳型1の下部には鋳込開始時にはダミーバ
ーヘッド4が恰も鋳型1の底部を閉塞する態様で挿入さ
れており、鋳型1内にはタンディッシュ2の浸漬ノズル
5を通じて溶湯が供給されるようになっている。浸漬ノ
ズル5の基部にはこれを開閉するスライドゲート6が設
けられており、これには油圧シリンダ7が連結されてい
る。油圧シリンダ7は油圧装置8にて駆動され、浸漬ノ
ズル5の開度が調節されるようにしてある。
【0005】SE1 は鋳型1の上方に臨ませた渦流式湯
面レベルセンサ、SE4 は鋳型1の壁面内に縦列状態で
埋設した複数の熱電対であり、渦流式湯面レベルセンサ
SE 1 の検出値は直接、また熱電対SE4 の検出値は測
温信号処理装置20を介して夫々湯面レベル制御装置2
1へ取り込まれる。湯面レベル制御装置21は渦流式湯
面レベルセンサSE1 及び/又は熱電対SE4 による検
出値に基づき鋳型1内の湯面レベル及び湯面上昇速度を
求め、この湯面レベル又は湯面上昇速度を予め定めた目
標湯面レベル又は目標湯面上昇速度と比較し、その偏差
を解消するための制御量を演算し、これを油圧制御装置
22へ出力する。
【0006】油圧制御装置22は油圧シリンダ7に付設
したロッド位置センサ(図示せず)の検出値から現在の
ロッド位置、換言すればスライドゲート6の開度を求
め、このスライドゲート開度と湯面レベル制御装置21
から入力された制御量とに基づき油圧シリンダ7の操作
量を求め、これを油圧装置8へ出力する。油圧装置8は
油圧シリンダ7を駆動し、目標湯面レベル又は目標湯面
上昇速度を得るべくスライドゲート6の開度調節を行わ
せる。
【0007】渦流式湯面レベルセンサSE1 と熱電対S
4 とは次の如くに使い分けられる。即ち、先ず熱電対
SE4 の検出値を信号処理部で処理して湯面上昇速度を
求め、湯面が渦流式湯面レベルセンサSE1 の検出距離
内に達する時間を予測し、この予測時間に達すると渦流
式レベルセンサSE1 による検出値に基づきダミーバー
ヘッド4の引抜き開始等を行うこととしている。
【0008】このように渦流式湯面レベルセンサSE1
と熱電対SE4 との2つの湯面レベルセンサを使い分け
るのはその検出性能に一長一短があり、例えば渦流式湯
面レベルセンサSE1 は直接湯面レベルを検出し得る反
面、検出距離が短く、一方熱電対SE4 は鋳型1内へ埋
設しておくことで検出範囲は制限されない反面、応答が
遅く(2〜3秒程度)、またその検出値からは湯面レベ
ルとパウダーPのレベルとの区別が難しいことによる。
【0009】図4は従来における大断面鋳型を持つ連続
鋳造機におけるスライドゲート開度、鋳造速度及び湯面
レベルの時間的推移を示す説明図であり、横軸に時間
を、また縦軸にスライドゲート開度(%)、湯面レベル
(mm)及び鋳造速度(m/分)をとって示してある。
図中実線はスライドゲート開度、破線が湯面レベル、一
点鎖線は鋳造速度を示してある。なお、湯面レベルの目
標は目標湯面レベルを0とし、ここから鋳型1の下方に
500mmまで目盛ってある。
【0010】而して図示しない取鍋からタンディッシュ
2内に溶湯を注入し、所定重量に達すると油圧制御装置
22へ所定の信号が出力され、油圧制御装置22は油圧
装置8を介して油圧シリンダ7を駆動し、スライドゲー
ト6を閉鎖位置から略全開状態(開度95%)まで急速
に開放し、所定時間その開度に維持した後、予め定めた
第1目標開度にまで急速に閉鎖し、この第1目標開度に
維持する。これによって湯面レベルも急激に上昇し、ス
ライドゲート6の開度が第1目標開度に定設されると、
その後は湯面が緩やかに、しかも略一定の速度で上昇す
る。油圧制御装置22は熱電対SE4 の検出値に基づい
て湯面上昇速度を求め、湯面が浸漬ノズル5の吐出口5
a上に達する時間を演算し、この時間が経過するとパウ
ダーの供給を開始する。
【0011】湯面レベルが渦流式湯面レベルセンサSE
1 による検出範囲内にまで上昇すると、渦流式湯面レベ
ルセンサSE1 によるレベル検出も開始される。これ以
後、渦流式湯面レベルセンサSE1 の検出値による実質
的な湯面レベル制御が行われることとなる。スライドゲ
ート6の開放が開始された時点から、TC1 時間経過す
るとスライドゲートを予め定めた第2目標開度にまで増
大させ、同時にダミーバーヘッド4の下降を開始して鋳
造を開始する。
【0012】鋳造速度はスライドゲート6を第1目標開
度から第2目標開度にまで増大することによる湯面の上
昇速度の増大を吸収する速度、換言すれば湯面上昇速度
が略一定に維持されるように設定する。湯面レベルが目
標レベルに達するとその後は予めプログラミングされた
湯面レベルが維持されるようスライドゲート6の開度を
高め、また鋳造速度を上昇させてスライドゲート6を制
御する。なお湯面レベルセンサとしては他に超音波レベ
ルセンサ(特解昭61−9955号公報)、レーザ式レ
ベル計(日立造船技報第53巻第3号)等が知られてい
る。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで前述した如く
渦流式湯面レベルセンサSE1 と、熱電対SE4 とを組
合わせた構造では、これを厚さ100mm以下の広幅で
薄い鋳片を製造する連続鋳造機に適用することは極めて
難しい。その理由としては 熱電対の応答性が2〜3秒程度と極めて遅いこと、 渦流式湯面レベルセンサの検出距離が大幅に短縮さ
れること、 薄鋳片用の連続鋳造機ではその構造上溶湯表面に皮
張りが生じ易く、給湯開始から鋳片の引抜き開始までの
時間的余裕が短いこと 等による。
【0014】先ずについて具体的に説明すると、薄鋳
片の製造用の連続鋳型機の場合、熱電対SE4 を用いる
と、鋳型への給湯開始初期の溶湯飛散による誤動作、鋳
型内壁に埋設された熱電対の応答遅れ(2〜3秒)のた
め、実際の湯面上昇速度より遅れたレベル制御をせざる
を得ない。例えば、3秒遅れると薄鋳片用の鋳型での湯
面上昇速度は、ダミーバーヘッドの引抜き開始時の湯面
上昇距離450mm,給湯開始からの時間を20秒とす
ると、1秒間に平均20mm/secの湯面上昇速度と
なり、熱電対が応答するまでには40〜60mm湯面が
上昇していることになる。
【0015】また100mm以下の薄鋳片を製造する連
続鋳造機の鋳型に熱電対を埋込む場合、銅板の溶湯と接
する銅板表面から6〜15mmの範囲に熱電対SE4
先端がくるように銅板背面側から取り付けられるが、銅
板は削成再使用されることから、削成量によって熱電対
先端から銅板表面までの距離が変化するため削成の都
度、応答速度が変化してゆくこととなり、これに応じて
演算プログラムを変更する必要がある。
【0016】またについて説明すると、渦流式レベル
センサSE1 は銅製の鋳型壁面による影響を受け易く、
鋳型の厚さが薄くなるほど検出距離が短縮される。例え
ば厚さ250mm用鋳片を得るための鋳型では検出距離
が280mm程度あるが、厚さ90mm用の鋳片を得る
ための鋳型では検出距離が120〜150mm程度とな
る。
【0017】上記,の理由から湯面レベルを正確に
把握することは難しく、事実上給湯開始初期において湯
面レベルを把握出来る範囲は極めて限られ、湯面レベル
の正確な制御が難しい。
【0018】更にについて説明すると、鋳型断面積が
大きい場合、鋳型内に給湯された溶湯の熱容量が大き
く、多少鋳型内における湯面上昇速度にばらつきが生じ
ても溶湯表面が冷えて皮張りを生じる可能性は小さい。
ところが厚さ100mm以下の薄鋳片を製造する場合に
は鋳型内における溶湯の熱容量が小さく、しかも浸漬ノ
ズルと鋳型壁間の間隔が狭い(10〜20mm程度)た
め湯面上昇速度に少しのばらつきが生じても表面に皮張
りが発生し、特にパウダーを添加した場合にはパウダー
の吸熱反応のため、湯面温度が急速に低下し、パウダー
の溶融不足を生じて、潤滑不良となり鋳片表面の欠陥要
因となるのみならずひいては拘束性ブレークアウトの発
生を招き、操業が不安定となる。その為湯面上昇速度が
遅い場合、又は遅くなることが予測される場合には人力
により鋳型内湯面をかき回して皮張りの防止をする必要
があり、安全上問題があった。
【0019】また大断面の鋳型を用いる場合には一般的
に溶湯の供給開始からダミーバーヘッド4の引抜き迄、
50〜140秒程度の時間的余裕があるが、100mm
以下の薄鋳片の場合、湯面の皮張りを防止するために
は、溶湯の供給開始からダミーバーヘッド4の引抜き開
始までは15〜30秒程度で引抜きを行う必要があるが
これに対応出来ない。
【0020】更に、給湯開始直後の溶湯の温度が低いた
め、給湯開始からパウダー添加、ダミーバー引抜き迄の
時間管理も重要であり、熱電対による湯面上昇速度の制
御では応答遅れがあることから、湯面上昇速度が安定し
ないという問題があった。
【0021】なお、湯面レベルセンサとしては上記した
如き渦流湯面レベルセンサの外、放射線式湯面レベルセ
ンサ、超音波式湯面レベルセンサ、レーザ式湯面レベル
センサ、その他CCDカメラ等を用いて視覚的に監視す
るもの等種々のものが知られている。しかしこれらにも
一長一短があり、放射線式、超音波式、レーザ式はいず
れも比較的検出可能距離は大きい反面、パウダー層が形
成されると、パウダー表面レベルしか測定出来なくなる
という問題がある。
【0022】本発明は係る事情に鑑みなされたものであ
って、第1の発明の目的は、検出距離又は検出機能が制
限されることによる湯面レベルの事実上の無監視状態を
解消し得るようにした連続鋳造機における鋳造制御方法
提供するにある。
【0023】第2の発明の目的は、パウダー層厚を正確
に検出してパウダー供給量の監視を可能とした連続鋳造
機における鋳造制御方法を提供するにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】第1発明に係る連続鋳造
機における鋳造制御方法は、下端部をダミーバーヘッド
にて閉鎖された鋳型内にスライドゲートにて開度調整さ
れるノズルを通じて溶湯を供給しつつ、前記鋳型上部に
配した渦流式溶湯レベルセンサにて鋳型内の湯面レベル
を検出し、この湯面レベル検出値に基づき前記鋳型内へ
のパウダー投入時期及びダミーバーヘッドの引抜き時期
を決定し、また前記スライドゲートの開度を制御するよ
うにした連続鋳造機における鋳造制御方法において、前
記鋳型の上部に前記渦流式溶湯レベルセンサよりも検出
可能範囲が長い他の湯面レベルセンサを設け、前記鋳型
内への給湯開始初期には前記他の湯面レベルセンサにて
検出した湯面レベルに基づいてスライドゲート開度及び
パウダー投入開始時期を決定し、また湯面レベルが前記
渦流式湯面レベルセンサの検出可能範囲内に達すると該
渦流式湯面レベルセンサにて検出した湯面レベルに基づ
いて、前記スライドゲート開度及びダミーバーヘッドの
引抜き時期を決定することを特徴とする。
【0025】第2発明に係る連続鋳造機における鋳造制
御方法は、鋳型内に溶湯及びパウダーを投入した後は、
前記渦流式湯面レベルセンサとレーザ式又は超音波式湯
面レベルセンサとの検出値の差に基づきパウダーの層厚
を監視することを特徴とする。
【0026】
【作用】第1発明にあっては、検出可能距離の短い渦流
式湯面レベルセンサとこれよりも検出距離が長い第2の
湯面レベルセンサを使い分けることで、湯面レベルの検
出域を分担させ、広い範囲にわたって湯面レベルを正確
に検出し、湯面レベル制御精度を向上し得る。
【0027】第2の発明にあっては、渦流式湯面レベル
センサとレーザ式又は超音波式湯面レベルセンサを組み
合わせて用いることで、渦流式湯面レベルセンサで検出
した湯面レベルと、レーザ式又は超音波式湯面レベルセ
ンサで検出したパウダー層表面レベルとからパウダー層
厚を正確に検出可能となる。
【0028】
【実施例】以下本発明を、その実施例を示す図面に基づ
き具体的に説明する。図1は本発明に係る鋳造制御方法
を適用した連続鋳造機の模式図であり、図中1は鋳型、
2はタンディッシュ、3はパウダー供給機、4はダミー
バーヘッドを夫々示している。鋳型1は鋳造すべき厚さ
100mm以下の薄鋳片の断面形状に合わせた断面矩形
の筒形に形成されており、図示しない水冷設備にて冷却
されるようにしてある。
【0029】鋳型1の下部には、鋳込開始時には鋳型1
の底部を閉塞する態様でダミーバーヘッド4が挿入せし
められており、このような底部を閉塞された鋳型1内に
タンディッシュ2の浸漬ノズル5を通じて溶湯が供給さ
れるようになっている。浸漬ノズル5の基部にはこれを
開閉するスライドゲート6が設けられており、これには
スライドゲート開度を調節するための油圧シリンダ7が
連結されている。
【0030】パウダー供給機3はそのノズル3aを鋳型
1上に臨ませて設置されており、鋳型1内に供給された
湯面レベルが浸漬ノズル5の吐出口5aよりも高くなる
と所定のタイミングで湯面上にパウダーを供給するよう
構成されている。SE1 は渦流式湯面レベルセンサ、S
2 はレーザ式湯面レベルセンサ、SE3 はタンディッ
シュ2の重量を検出する重量センサを夫々示している。
渦流式湯面レベルセンサSE1 の検出距離は150mm
以下、安定的には120mm以下である。またレーザ式
湯面レベルセンサSE2 の検出距離は400〜500m
m程度である。
【0031】渦流式湯面レベルセンサSE1 の検出信号
は第1の湯面レベル制御装置11へ、またレーザ式湯面
レベルセンサSE2 の検出信号は第2の湯面レベル制御
装置12へ夫々取りまれる。重量センサSE3 の検出信
号はタンディッシュ重量検出装置15に取り込まれタン
ディッシュ重量が算出され、算出重量が所定値に達する
と制御信号を油圧制御装置13へ出力する。
【0032】湯面レベル制御装置11は渦流式湯面レベ
ルセンサSE1 の検出値に基づき鋳型1内の湯面レベル
及び湯面レベル上昇速度を演算し、これを予め定めた目
標湯面レベル、目標湯面レベル上昇速度と比較し、目標
湯面レベル,目標湯面レベル上昇速度と一致するようス
ライドゲート6の制御量を演算し、これを油圧制御装置
13へ出力する外、湯面レベルについてはパウダー供給
制御装置14へ出力する。なお渦流式湯面レベルセンサ
SE1 の検出距離は既述した如く限られているか、湯面
レベルがこの検出範囲内に達した後に、このような処理
が行われることなる。
【0033】また湯面レベル制御装置12はレーザ式湯
面レベルセンサSE2 の検出値に基づき鋳型1内の湯面
レベル及び湯面レベル上昇速度を演算し、これを予め定
めた目標湯面レベル,目標湯面レベル上昇速度と比較
し、目標湯面レベル,目標湯面レベル上昇速度と一致す
るようスライドゲート制御量を演算し、これを油圧制御
装置13へ出力する外、湯面レベルについてはパウダー
供給制御装置14へも出力する。
【0034】なおレーザ式湯面レベルセンサSE2 の検
出距離は略ダミーバーヘッド4の表面まで届くから給湯
開始と同時的にこのような処理を行う。ただパウダーの
供給が行われると、レーザ湯面レベルセンサSE2 の検
出値はパウダー層表面レベルとなるから、パウダー供給
後はパウダー表面レベルを演算すると同時に、パウダー
供給制御装置14からのパウダー供給量を取り込み、こ
れに基づいて湯面レベルに変換すべく補正演算も行う。
【0035】油圧制御装置13は油圧シリンダ7のロッ
ド伸縮センサ(図示せず)からロッドの現在位置、換言
すればスライドゲート6の現在の開度を、また第1,第
2の湯面レベル制御装置11,12から現在の湯面レベ
ルを夫々取り込みタンディッシュ重量を取り込み、タン
ディッシュ重量が予め定めた重量に達すると、油圧装置
8へ制御信号出力し、該油圧装置8を介して油圧シリン
ダ7を駆動し、スライドゲート6の開度調節を行わせる
ようになっている。
【0036】パウダー供給制御装置14は湯面レベル制
御装置12から入力された湯面レベルが予め定めた値に
達すると、パウダー供給機3へパウダーを供給すべく制
御信号を出力すると共に、湯面レベル制御装置11,1
2の検出値に基づきパウダー層厚が予め定めた目標層厚
となるようパウダー供給量を調節すべくパウダー供給機
を制御するようになっている。
【0037】次にこのような連続鋳造機における鋳造開
始時における湯面レベル制御内容について図2に従って
説明する。図2はスライドゲート開度、鋳造速度及び湯
面レベルの時間的推移を示す説明図であり、縦軸にスラ
イドゲート開度(%)、鋳造速度(m/分)、湯面レベ
ル(mm)をとって示してある。
【0038】図示しない取鍋からタンディッシュ2へ溶
湯を注入し、タンディッシュ2の重量が所定重量に達す
るとタンディッシュ重量検出装置15から油圧制御装置
13へ所定の信号が出力され、油圧制御装置13は油圧
装置8を介して油圧シリンダ7を駆動し、スライドゲー
ト6を閉鎖位置から全開に近い位置(開度98%)に開
き、そのまま時間T1 までその開度を維持した後、第1
の目標開度にまで急速に閉じる。これによって、湯面レ
ベルはスライドゲート6の開放に伴って急速に上昇し、
その後スライドゲート6を目標開度にまで閉じること
で、湯面レベルはそれまでの急激な上昇から緩やかな上
昇に変わる。この間の湯面レベルはレーザ式湯面レベル
センサSE2 にて逐次検出される。スライドゲート開度
を最初に略全開に近く開放するのは浸漬ノズル5の吐出
孔5aの初期詰まりを防止すると共に、スライドゲート
6,浸漬ノズル5を加熱するためである。またこのとき
鋳型1内では溶湯が飛散し、レーザ式湯面レベルセンサ
SE2 が誤動作することがあるので、浸漬ノズル5との
間に邪魔板を介在させるのが望ましい。更に鋳型1の厚
みが50〜70mmと極めて小さい場合は、スライドゲ
ート6を開放したあと数秒間マスキングを行わせてもよ
い。
【0039】スライドゲート6はレベル計で検出される
湯面上昇速度が一定になるよう制御されつつ、湯面レベ
ルが目標レベルにまで200mm前後の位置、換言すれ
ば浸漬ノズル5の吐出口5aが溶湯面下に沈む湯面レベ
ルに達するとパウダーの投入を自動的に開始する。投入
されたパウダーは溶湯の熱を吸収して溶解され、湯面上
を覆った状態となる。これ以降におけるレーザ式湯面レ
ベルセンサSE2 の検出値はそれまでの湯面レベルから
パウダー面レベルに変わるため、見掛け上急に湯面上昇
したことになる。この為予めパウダー投入指令と同時に
投入量に見合うパウダー厚分だけの湯上り速度補正を湯
面レベル制御装置のプログラムに組込んでおくとよい。
簡易的には、パウダー投入指令と同時に、その時のスラ
イドゲート6の開度を保持させる方法もある。
【0040】湯面レベルが渦流式湯面レベルセンサSE
1 の検出範囲内に迄上昇と、スライドゲート6の開放を
開始した時点からT02時間経過したT4 時点後はレーザ
式湯面レベルセンサSE2 による湯面レベル,パウダー
面レベルの検出と、渦流式湯面レベルセンサSE1 によ
る湯面レベルの検出が併行的に行われる。
【0041】渦流式湯面レベルセンサSE1 の検出に基
づいて、スライドゲート6をそれまでの第1目標開度か
ら第2目標開度に向けて漸次開度を高めると同時に、ピ
ンチロールにてダミーバーヘッド4の下降を開始し、鋳
造を開始する。薄鋳片の製造の場合、大断面鋳型とは異
なって、湯面表面の皮張りを防止し、また添加されたパ
ウダーの溶融不良を防止して、安定した鋳造を行う上
で、鋳型1への給湯開始からダミーバーヘッド4の引抜
き開始までの時間を可及的に速く、換言すれば時間t02
を可及的に短く、しかも鋳片の引抜き速度も高加速度で
行う。
【0042】鋳造速度上昇に伴う給湯量は、スライドゲ
ート6を第2目標開度に向けて高める過程での溶湯供給
量を吸収し得る程度に、換言すれば湯面上昇速度がそれ
までの上昇速度と略等しくなるようにコントロールす
る。スライドゲート6の開度が第2目標開度に達する
と、その開度近くに維持され、鋳造速度が5m/分に達
すると鋳造速度を一定に維持する。これによって湯面レ
ベルも目標レベルにコントロールされる。なお、上述の
実施例では渦流式湯面レベルセンサSE1 とレーザ式湯
面レベルセンサSE2 を組み合わせた構成について説明
したが、レーザ式湯面レベルセンサSE2 に換えて、超
音波式湯面レベルセンサを用いてもよい。
【0043】
【発明の効果】第1の発明にあっては、渦流式湯面レベ
ルセンサとこれよりも検出距離の大きい第2の湯面レベ
ルセンサとに夫々の湯面レベル検出範囲を分担させ、夫
々の短所を補足しあうことで湯面レベルの正確な検出,
制御が可能となる。
【0044】第2の発明にあっては、検出可能距離が短
いが直接湯面レベルの検出が可能な渦流式湯面レベルセ
ンサと、検出距離の長いレーザ式又は超音波式湯面レベ
ルセンサを使い分けることで、実質的に湯面レベルを検
出出来ない範囲が殆ど無くなり、しかもパウター層厚さ
を検出することが出来て、湯面レベル制御と同時にパウ
ダー供給量制御も可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る連続鋳造機における鋳造制御方法
の説明図である。
【図2】本発明に係る連続鋳造機における鋳造制御方法
におけるスライドゲート開度,湯面レベル及び鋳造速度
の時間的推移を示すグラフである。
【図3】従来方法の説明図である。
【図4】従来の方法におけるスライドゲート開度,湯面
レベル及び鋳造速度の時間的推移を示すグラフである。
【符号の説明】
1 鋳型 2 タンディッシュ 3 パウダー供給機 4 ダミーバーヘッド 5 浸漬ノズル 6 スライドゲート 7 油圧シリンダ 8 油圧装置 11 湯面レベル制御装置 12 湯面レベル制御装置 13 油圧制御装置 14 パウダー供給制御装置
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G01F 23/296

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下端部をダミーバーヘッドにて閉鎖され
    た鋳型内にスライドゲートにて開度調整されるノズルを
    通じて溶湯を供給しつつ、前記鋳型上部に配した渦流式
    溶湯レベルセンサにて鋳型内の湯面レベルを検出し、こ
    の湯面レベル検出値に基づき前記鋳型内へのパウダー投
    入時期及びダミーバーヘッドの引抜き時期を決定し、ま
    た前記スライドゲートの開度を制御するようにした連続
    鋳造機における鋳造制御方法において、前記鋳型の上部
    に前記渦流式溶湯レベルセンサよりも検出可能範囲が長
    い他の湯面レベルセンサを設け、前記鋳型内への給湯開
    始初期には前記他の湯面レベルセンサにて検出した湯面
    レベルに基づいてスライドゲート開度及びパウダー投入
    開始時期を決定し、また湯面レベルが前記渦流式湯面レ
    ベルセンサの検出可能範囲内に達すると該渦流式湯面レ
    ベルセンサにて検出した湯面レベルに基づいて、前記ス
    ライドゲート開度及びダミーバーヘッドの引抜き時期を
    決定することを特徴とする連続鋳造機における鋳造制御
    方法。
  2. 【請求項2】 鋳型内に溶湯及びパウダーを投入した後
    は、前記渦流式湯面レベルセンサとレーザ式又は超音波
    式湯面レベルセンサとの検出値の差に基づきパウダーの
    層厚を監視することを特徴とする請求項1記載の連続鋳
    造機における鋳造制御方法。
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