JPH03180261A - ブレークアウト予知方法 - Google Patents

ブレークアウト予知方法

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JPH03180261A
JPH03180261A JP31682789A JP31682789A JPH03180261A JP H03180261 A JPH03180261 A JP H03180261A JP 31682789 A JP31682789 A JP 31682789A JP 31682789 A JP31682789 A JP 31682789A JP H03180261 A JPH03180261 A JP H03180261A
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JP
Japan
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mold
breakout
threshold value
standard deviation
temperature
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Pending
Application number
JP31682789A
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English (en)
Inventor
Toyotsugu Tsuda
津田 豊継
Masatoshi Tokuda
徳田 将敏
Yuichi Tsukaguchi
友一 塚口
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、連続鋳造設備の操業時におけるブレークアウ
トの発生、特に拘束性ブレークアウトの発生を予知する
方法に関する。
〔従来技術〕
連続鋳造においては、鋳型からの鋳片の引抜きに際し、
該鋳片の外側を覆う凝固シェルが破断して内部の溶湯が
流れ出る現象、所謂ブレークアウトの防止が、特に近年
の鋳込み速度の高速化に伴い重要な課題となっている。
溶湯温度の異常、鋳込み速度の急変、又は連続鋳造設備
の整備不良等に起因する凝固シェルの成長不足により生
じるブレークアウトは、近年の操業技術の発展と共に確
実に防止できるようになっているが、鋳型内部における
潤滑不良により凝固シェルの一部が鋳型内壁に拘束され
、これに続く凝固シェルが引き裂かれることにより起因
するブレークアウト、所謂拘束性ブレークアウトは、正
常操業時に突発的に発生するため、これの防止は実質上
困難である。従って、このような拘束性ブレークアウト
に対しては、鋳型内部での凝固シェルの破断を検出して
ブレークアウトの発生を予知し、給湯停止及び引抜き停
止等によりブレークアウトへの発展を抑止する対策がと
られている。
このブレークアウトの予知は、従来から、鋳片の引抜き
方向に沿って複数箇所にて測定された鋳型温度に基づい
て行われている。即ち、鋳型内壁に凝固シェルが拘束さ
れ、後続の凝固シェルが破断した場合、鋳片内部の溶湯
が鋳型に直接的に接触し、拘束位置以降における鋳型温
度が上昇するため、各測定位置での測温結果に予め設定
された所定のしきい値を超える上昇が生しることにより
、ブレークアウトの発生が予知される。更にこの予知を
確実にするため、各測定点での測温値間の差を求め、各
測温値が上昇すると共に、この差が所定のしきい値を超
えたときブレークアウトの発生を予知するようにした方
法もある。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところが、鋳型内壁と鋳片との接触は、これらの間に供
給されるパウダ等の潤滑剤を介して生しるため、鋳型温
度の測定値には、各測定位置におけるパウダ供給状態の
影響が現出し、パウダ星が多い場合、凝固シェルの破断
が生じているにも拘わらず大きい温度変化が生じないこ
とがあり、前述した予知方法においては、ブレークアウ
トの確実な予知ができない虞があった。この難点は、判
定基準として用いるしきい値を小さく設定することによ
り解消可能であるが、この場合、他の要因により生じる
鋳型温度のわずかな増大に応じて誤った予知がなされる
虞があり、この予知に応じて実施される操業停止により
、操業能率の低下を招来するという新たな難点が生じる
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、鋳型
温度に生しる変化が小さい場合においても確実な予知を
可能とするブレークアウト予知方法を提供することを目
的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明に係るブレークアウト予知方法は、連続鋳造用鋳
型の温度を引抜き方向複数箇所にて測定し、夫々の測定
値及び/又は各測定値間の差に、夫々に対して設定され
た所定のしきい値を超える変化が生じたとき、ブレーク
アウトの発生を予知する方法において、前記測定値及び
/又は各測定値間の差における過去複数回分の標型偏差
を算出し、この算出結果に基づいて前記しきい値を更新
することを特徴とする。
〔作用〕
本発明においては、引抜き方向複数箇所での鋳型温度の
測定値及び/又はこれらの間の差を得ると共に、これら
の過去複数回に亘る標準偏差を求め、この標準偏差に基
づいて決定された夫々のしきい値を超える変化が前記各
測定値及び/又はこれらの間の差に生じたとき、ブレー
クアウトの発生を予知する。
〔実施例〕
以下本発明をその実施例を示す図面に基づいて詳述する
。第1図は本発明に係るブレークアウト判定方法(以下
本発明方法という〉の実施状態を示す模式的ブロック図
である。
図示しないタンデイツシュに収納された溶湯lは、該タ
ンデイツシュの底面から下方に延設された浸漬ノズル2
を経て、上下に開口を有し筒形をなす鋳型3内に注入さ
れる。鋳型3の内部には、これの上側開口部から潤滑用
のパウダ6が供給されており、鋳型3内に注入された溶
湯1は、鋳型3の内壁に沿って流れ込むこのパウダ6を
介して鋳型3の内壁に接触して、−次冷却されて凝固シ
ェル4を形成し、これを周壁とする鋳片5となり、図示
しないピンチロールの回転により、図中に白抜矢符にて
示す如く、鋳型3の下方に連続的に引抜かれる。
鋳型3には、熱電対等を用いてなる3個の測温素子11
.12.13が、鋳型3内部の場面位置よりも下方にお
いて、鋳片5の引抜き方向に沿ってこの順に埋設しであ
る。最上部の測温素子11の埋設位置は、操業時におけ
る場面レベルの変動及びパウダ6の不均一流入等により
測温値に影響が生しないよう′、場面位置に対して十分
に下方に設定されており、また、最下方の測温素子13
の埋設位置は、これの測定結果により後述する如くブレ
ークアウトの発生が予知され、注ン易及び引抜きの停止
がなされるまでの間に、凝固シェル4の破断部が鋳型3
の下端から突出することのないよう、該鋳型3の下端に
対して十分に上方に設定されている。鋳片5の引抜き方
向に沿っての測温素子の埋設個数、即ち測温点個数は、
前述した3箇所に限らず、2箇所以上であればよく、ま
た各複数の測温点を鋳型3の周方向複数箇所に設定する
ことにより、ブレークアウトの予知精度を更に向上させ
ることが可能である。
各測温素子11,12.13の出力は、A/D変換器1
4にてアナログ/ディジタル変換され、夫々における鋳
型温度に対応する温度信号Ta、Tb、Tcとなり、各
別の微分回路20,30,40、減算器15.25.3
5、平均温度算出回路16,26,36、及び標準偏差
算出回路17,27.37に与えられている。
微分回路20,30.40には、単位時間当たりの鋳型
温度変化率dT/dtを数値微分により算出するため、
例えば公知の次式が設定されている。
・・・(11 但しΔtは、入力信号の取込みピンチであり、Toは現
時点での鋳型温度、T、 、’h 、T、は夫々、現時
点よりもL  3,4回前に取込まれた鋳型温度である
。微分回路20,30.40は、夫々に入力される温度
信号Ta、Tb、Tcを用いて(1)式の演算を行い、
各測温点における鋳型温度変化率dT/dtを算出し、
この結果を各別の比較器19,29.39に与える。
なお、A/D変換器14からの出力は数10m5ピツチ
にてなされており、微分回路20,30.40へのこれ
らの取込みに際しては、鋳型3周りに配された図示しな
いる電磁撹拌装置等からの雑音の影響を排除すべく、前
記出力の複数個分の平均値とするのがよい。このことは
減算器15,25,35、平均温度算出回路16,26
,36、及び標準偏差算出回路17,27.37への取
込みに際しても同様である。また、(1)式の演算に際
しては、T0〜T4として各取込みピンチ毎の人力を直
接的に使用せず、複数の入力の平均値を夫々用いるよう
にしてもよい。更に、鋳型温度変化率dT/dtの算出
に際して用いる数値漱分弐は、前記(1)弐に示すもの
に限らないことは言うまでもない。
一方、前記平均温度算出回路16,26.36及び標準
偏差算出回路17,27.37は、m+n個の入力信号
の記憶が可能であり、例えば、0.5〜1秒の所定ピン
チにて取込まれる最新の入力信号を用いて夫々の記憶内
容を更新している。そして平均温度算出回路16.26
.36においては、夫々の記憶値の内、記憶順位の若い
方からn個分の平均温度下a、〒b、下Cが夫々算出さ
れ、この結果は、減算器15.25.35及び標準偏差
算出回路17,27.37に夫々与えられる。
減算器15,25.35は、夫々に人力される鋳型温度
下a下す、下Cと、平均温度Ta、Tb、Tcとの差が
算出され、この結果は、各別の比較器19,29.39
に与えられている。
また標準偏差算出回路17,27.37においては、記
憶順位の若い方からn個分の夫々の記憶値と平均温度算
出回路16.26.36から与えられる平均温度下a。
下す、下Cを用いて、前記n個分の標準偏差σ1が算出
され、この結果は各別の積算器18,28.38に与え
られ、これらに予め設定された定数に1及びに2を夫々
乗じられて、各別の比較器19,29.39に与えられ
る。なお各積算器18.28.38に設定される定数に
、、に2は、全て共通であってもよく、また夫々に対応
する測温位置に応じて異なる値としてもよい。
比較器19,29.39は、各別の微分回路20.30
.40から与えられる鋳型温度変化率dT/dt、各別
の減算器15,25.35から与えられる鋳型温度と平
均温度との差(T−下)、並びに各別の積算器18.2
8.38から与えられる前記に1 ・σ、及びに2 ・
σ1を夫々所定ピッチにて取込み、これらの間に次の(
2)式及び(3)式にて示す関係が成り立つか否かを判
定する。
T−T≧に、・σ1   ・・・(2)dT/dt≧に
2 ・σ1   ・・・(3)比較器19.29.39
は、例えば−回の判定期間を5秒とし、その間に(2)
式及び(3)式が、同一タイミングではなくとも共に満
足された場合、制御部41に異常発生信号を夫々出力す
る。なお前記判定期間は、比較器19,29.39にお
ける取込みピッチ毎にこのピッチにて移動するように設
定される。
つまり比較器19.29.39においては、夫々の埋設
位置において測温素子11.12.13にて測定される
鋳型温度Tとこれの過去複数回に亘る平均値下との間に
所定のしきい値を上回る差が生じた時、また前記鋳型温
度Tの変化率dT/dtが増大し所定のしきい値を上回
った時に異常判定信号が出力される。
本発明方法においては、(2)式及び(3)式に明らか
な如く、この判定の基準となるしきい値が標準偏差算出
回路17,27.37にて算出される標準偏差σ1の夫
々に1倍及びに2倍の値となっており、判定がなされる
以前における測定値の変動が小さい場合には小さいしき
い値との比較により判定がなされ、変動が大きい場合に
は大きいしきい値との比較によって判定がなされる。従
って、鋳型3内部における凝固シェル4の破断により鋳
片5内部の溶湯1が鋳型3内壁に接触した際に鋳型温度
Tに生しる変化が小さい場合においても、これ以前の鋳
型温度Tの変動もまた小さいことから、これらの標準偏
差σ、によって定まる小さいしきい値との比較により確
実な異常判定がなされる一方、前記破断以外の要因によ
り正常鋳込み時における鋳型温度Tの変動幅が大きい場
合には、これらの標準偏差σ1によって定まるしきい値
もまた大きくなり、正常時における鋳型温度の変動によ
り誤った異常判定がなされることもない。
またA/D変換器14の出力である温度信号Ta。
Tb、Tcの内、TaとTbとは減算器45に、Tbと
Tcとは減算器55に、Ta とTcとは減算器65に
夫々与えられている。減算器45,55.65は、夫々
の2つの人力信号を、例えば0.5〜1秒の所定ピッチ
にて取込み、これらの差ΔTを夫々求め、これを記憶す
ると共に、最新の記憶値とそれより前の連続4ピッチ分
の記憶値、即ち合計5ピンチ分の記憶値を各別の微分回
路46,56.66及び標準偏差算出回路48,58.
68へ出力する。
なお、A/D変換器14からの出力は数10m5ピツチ
にてなされており、これらの減算器45,55.65−
\の取込みに際しては、鋳型3周りに配された図示しな
いる電磁攪拌装置等からの雑音の影響を排除すべく、前
記出力の複数個分の平均値を用いるのがよい。
微分回路45,55.65には、前記5ピツチ分の信号
の中間時点、即ち、取込みピッチが0.5秒である場合
、現時点よりも1秒前の時点での鋳型温度差ΔTの単位
時間当たりの変化率dΔT/dt  を数値微分により
算出するため、例えば公知の次式が設定されている。
dΔT/dt l = l  d (TL(21−TU
(21) /dt=11/(12・Δt) [(TL(41−TU(4)l −8(TL(3)−T
U(3)1+ 8  (TL(11−TO(11) −
fTL(01−T[](01) ]・・・(4) 但しΔtは、人力信号の取込みピンチであり、TLは下
側の測定地点における鋳型温度、TUは同じく上側の測
定地点における鋳型温度であって、(0)は現時点の取
込み値を、(1)〜(4)は現時点から夫々1〜4ピツ
チ前の取込み値を夫々示している。微分回路45,55
.65での算出値は各別の比較器47,57゜67に夫
々与えられる。なお、Δ′Fの変化率であるΔT/dt
の算出に際して用いる数値微分式は、(4)弐に示すも
のに限らないことは言うまでもない。
て示す関係が威り立つか否かを判定する。
また標準偏差算出回路48,58.68は、減算器45
,55゜65からの人力信号をm+n個記憶しており、
記憶順位の若い方からn個分の標準偏差σ2を算出して
いる。この算出結果は、各別の積算器49.59.69
に与えられ、これらに予め設定された定数に3を乗じら
れて、各別の比較器47,57.67に与えられる。
なお各積算器49,59.69に設定される定数に3は
、夫々に異なる値であってもよい。
比較器47,57.67は、各別の微分回路46,56
.66から鋳型温度差ΔTの変化率1 dΔT/dt1
を、また各別の積算器49,59.69からに3 ・σ
2を夫々所定ピンチにて取込み、これらの間に次の(5
)弐に示す関係が戒り立つか否かを判定する。
dΔT/dtl≧に3 ・σ2  ・・・(5)比較器
47,57.67は、前記比較器19,29.39にお
ける場合と同様、例えば−回の判定期間を5秒とし、そ
の間に(5)式が満足された場合、制御部41に異常発
生信号を夫々出力する。なおこの判定期間は、比較器4
7,57.67における取込みピッチ毎にこのピッチに
て移動するように設定される。
つまり比較器47,57.67においては、前記測温素
子11,12.13により夫々の埋設位置にて測定され
た鋳型温度T間の差ΔTが所定のしきい値を超えた時、
異常判定信号が出力されるが、この判定の基準となるし
きい値には前記ΔTの標準偏差σ2を含んでいるから、
比較器19,29.39における判定の場合と同様、鋳
型3内部における凝固シェル4の破断により夫々の測定
地点における鋳型温度Tに生じる変化が小さい場合にお
いては、これ以前の鋳型温度差ΔTの変動もまた小さい
ことから、これらの標準偏差σ2によって定まる小さい
しきい値との比較により確実な異常判定がなされる一方
、正常鋳込み時における鋳型温度Tの変動幅が大きい場
合には、前記標準偏差σ2によって定まるしきい値もま
た大きくなるため誤った異常判定がなされることもない
以上の如き本発明方法の実施に際しては、前記m、n及
びに、、に2.に、を次のように定める。
まずnは、鋳造すべき金属材料の種類によって異なるが
、鋳型3内において不均一凝固を起こし易い中炭素鋼又
は低炭素鋼の鋳造に際しては、鋳型温度Tに、20〜1
80秒を一周期とする周期的な変動が生じるため、この
変動周期以上の時間に対応させて定められるべきである
。例えば、この変動周期が60秒であり、記憶が1秒毎
に行われる場合、前記nは60以上に設定される。
またmは、適宜の測定位置にて凝固シェル4の破断が生
じ、鋳型温度Tの上昇が生じた後、上昇前の温度に復帰
するまでの時間が予知に必要な時間に含まれないように
定められる。第2図は、凝固シェル4の破断が生じた場
合の鋳型温度Tの変化状態を示すグラフであり、本図に
示す如くmは、鋳型温度Tの復帰に要する時間5〜15
秒に前記60秒を加えた65〜75秒間に対応させて、
例えば、記憶が1秒毎に行われる場合、前記mは60〜
75とする。
更に前記に+ 2Kg 、に3は、夫々鋳型3の大小、
引抜き速度の高低等により異なるがら、実際の操業実績
に基づき、凝固シェル4の破断が生じる臨界の温度変化
量、変化率に応して定める。−船釣にKIは5〜10、
K2は1〜5°C/秒、K3は1.5〜1b このようにして、m、n及びに、、に2.K。
の多値を夫々設定した後、連続鋳造設備の操業を開始す
ると、引抜き方向各部における鋳型3の温度が測温素子
11,12.13にて検出され、夫々の測温結果は、微
分回路20,30,40.減算器15,25,35.平
均温度算出回路16,26,36.標準偏差算出回路1
7.2737及び減算器45.55.65に与えられる
。そして、平均温度算出回路16,26,36、及び標
準偏差算出回路17.27.37、並びに標準偏差算出
回路48,58.68における記憶数がm+n個になり
、これらからの出力が与えられるようになると共に、比
較R′S19,29.39及び比較器47,57.67
による前述の判定がなされ、夫々の異常判定信号が制御
部41に与えられる。制御部41はこの信号の人力に応
じて、警報器42に動作指令を発して該警報器42を鳴
動せしめ、作業者にブレークアウトの発生を報知する一
方、例えば、浸漬ノズル2中途に配されたスライディン
グゲート7の駆動シリンダ8に動作指令を発し、スライ
ディングゲート7の閉止により溶湯1の供給を停止する
と共に、鋳片5引抜き用の図示しないピンチロールに停
止指令を発し、鋳片5の引抜きを停止せしめるべく動作
する。これにより、鋳型3内部において凝固シェル4の
破断が生じ、溶湯1の漏出が生じたとしても、この破断
部が鋳型3の下側開口部に至る前に注湯及び引抜きの停
止がなされる結果、ブレークアウトの発生を未然に防止
できる。
なお本実施例においては、鋳型3における測温素子の埋
設個数は3個であり、鋳片5の引抜き方向に沿っての測
温地点は3箇所であって、またこれらの内の2個の測定
地点における鋳型温度間の差の組合せは3通りであるが
、例えば、i個の測温素子の埋設により、i箇所の測温
地点を設定した場合には、鋳型温度間の差の組合わせは
、、C2=     ・ i ・ (i−1)   ・
・・(6)通りとなり、比較器47,57.67の如く
、これらの差に基づいて異常判定を行う比較器、及びこ
れに前置される各部の設置数は、この(6)弐にて算出
される数となる。
また、標準偏差算出回路17,27.37及び標準偏差
算出回路48.58.68にて算出された標準偏差σ1
及びσ2が非常に小さい場合、鋳型温度Tのわずかな変
動により誤まった予知がなされる虞があるから、夫々に
対して適宜の下限値を設定するのが望ましい。
更に本実施例においては、各測定地点での測定温度及び
これら相互間の差の両方を用いてブレークアウト予知を
行う場合について述べたがおれらの内いずれか一方のみ
によって予知を行うようにしてもよい。
第3図は、幅990mm、厚さ220mmのスラブ製造
用の連続鋳造設備における長さ900mmの鋳型3に、
これの上端から夫々300mm、 400mm、 50
0mmの各位置において、内壁面から略15mmの深さ
に埋設された測温素子11.12.13にて夫々測定さ
れた鋳型温度Ta。
Tb、Tcの時間的変化の様子を示すグラフである。
本図に示す如く、各測温値に大きい変化が生じていない
場合、固定しきい値を用いてなる従来の予知方法におい
ては、ブレークアウトの発生予知が行われなかったが、
本発明方法においては、温度上昇前における鋳型温度の
変動が小さいことから、各測温値Ta、Tb、Tcの標
準偏差が1.0℃/秒以下となっており、これに基づい
て変更されたしきい値との比較により、比較器19,2
9.39の全てにおいて異常判定がなされ、ブレークア
ウトの発生を確実に予知することができ、これに基づく
注湯及び引抜きに停止により、ブレークアウトの発生を
未然に防止することができた。
〔効果〕
以上詳述した如く本発明方法においては、引抜き方向複
数箇所での鋳型温度の測定値及び/又は各測定値間の差
は、固定しきい値と比較されるのではなく、過去複数回
の測定値及び/又は各測定値間の差の標準偏差に基づい
て更新されるしきい値と比較され、この比較結果に基づ
いて異常判定がなされるから、凝固シェルの破断による
鋳型温度の変化が小さい場合における確実な予知と、正
常操業時における鋳型温度の変動が大きい場合における
誤った予知の回避とが共に実現され、高精度でのブレー
クアウトの予知が可能となり、連続鋳造設備の操業能率
向上に寄与し得る等、本発明は優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明方法の実施状態を示す模式的ブロック図
、第2図はブレークアウト発生時における鋳型温度の変
化状態を例示するグラフ、第3図は実際の連続鋳造設備
における鋳型温度の変化状態を示すグラフである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、連続鋳造用鋳型の温度を引抜き方向複数箇所にて測
    定し、夫々の測定値及び/又は各測定値間の差に、夫々
    に対して設定された所定のしきい値を超える変化が生じ
    たとき、ブレークアウトの発生を予知する方法において
    、前記測定値及び/又は各測定値間の差にお ける過去複数回分の標準偏差を算出し、この算出結果に
    基づいて前記しきい値を更新することを特徴とするブレ
    ークアウト予知方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006079388A (ja) * 2004-09-10 2006-03-23 Fujitsu Ltd 建物附帯設備点検用情報携帯端末、プログラム及び記録媒体
JP2011143450A (ja) * 2010-01-14 2011-07-28 Nippon Steel Corp 連続鋳造のブレークアウト予知方法
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