JPH02220751A - 連続鋳造機の鋳込み制御装置および制御方法 - Google Patents

連続鋳造機の鋳込み制御装置および制御方法

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JPH02220751A
JPH02220751A JP4129089A JP4129089A JPH02220751A JP H02220751 A JPH02220751 A JP H02220751A JP 4129089 A JP4129089 A JP 4129089A JP 4129089 A JP4129089 A JP 4129089A JP H02220751 A JPH02220751 A JP H02220751A
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Akira Nakabashi
中橋 章
Takashi Seki
孝史 関
Shin Narita
成田 津
Kozo Ozaki
小崎 巧三
Yoshiaki Kusano
草野 祥昌
Miwato Noguchi
野口 三和人
Takashi Yazaki
矢崎 尚
Nobuhiro Shindo
進藤 信博
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、鋼の連続鋳造を行なう連続鋳造機の鋳込み制
御装置および制御方法に関し、特に小断面の鋳片を複数
ストランドで大量生産する場合に適した連続鋳造機の鋳
込み制御装置および制御方法に関するものである。
(従来の技術〕 連続鋳造設備は、生産性向上を図るべく多くのものは1
つのタンディツシュに複数のストランドを備えており、
ストランド別にそれぞれ引抜装置を個別に備えているの
が一般的である。又、タンディツシュから鋳型への溶鋼
注入量の操作端としては制御性の良いスライディングノ
ズルを採用しているものが多い(特開昭61−2732
46号公報)。
しかし近年、ローコスト型の連続設備として多ストラン
ドを共通の−tJ抜装置で引抜くコモンドライブ方式、
およびスライディングノズルに比べ安価なストッパーに
よる溶鋼注入量制御が指向されつつある。しかしながら
ストッパーによるものは、流量制御特性がリニアでない
ほか、ス1〜ツバ−の熱膨張による影響やその駆動装置
に起因する誤差が重なり、*mの注入量制御の精度に限
界があり、特に小断面の鋳造を直接鋳造により得ようと
する場合には多くの困難を伴うものであった。
これらの問題に対し例えば、特開昭59−351167
号公報ではストッパーを定期的に開方向と閉方向に夫々
短時間のうちに適当な大きさの振幅で変化させることが
提案されている。
また、鋳込み開始時のノズル開度制御方法にあっては、
鋳型への溶融金属の注入開始から鋳型内の溶融金属が冷
却され、充分に健全な凝固殻ができた鋳片を引抜き始め
るまでの時間に、所定のスピードで鋳型内溶融金属レベ
ルが上昇するノズル開度を予め設定し、そのレベル上昇
速度が検知できた場合にノズル開度を補正する手段が、
例えば特開昭58−84652号公報により提案されて
いる。
更に、コモンドライブ方式では引抜きを開始する際に、
各鋳型の湯面を同時に所定高さレベル範囲にそろえるこ
とが必要となり、また引抜力に耐える凝固シェル厚を確
保するため引抜き前の湯面上昇速度を所定の値以下に確
保する必要がある。
これらを実現する方法として特開昭56−68570号
公報および特開昭61−2732413号公報がある。
特開昭56−68570号公報には注入量制御弁として
ストッパーが例示されているが、鋳造開始後、所定の湯
面レベルに達して弁の開閉をPID制御に切換えるまで
の間に、経時変化する各スタンドの湯面または湯面上昇
速度と、予め基準として定められた湯面または湯面上昇
速度との差を検出し。
差が所定の限度を越えた場合、適切な固定開度を選択し
弁を開閉することにより上昇中の各ストランドの湯面レ
ベルを離開−に保つことを特徴とする湯面制御方法であ
る。すなわち、各ストランドの注入量ffl制御弁を適
切な固定開度操作し各湯面上昇速度が予め定められた基
準値となるよう各ストランド毎に調節することで全スト
ランドの湯面を協調的に上昇させるものである。
特開昭61−273246号公報は、各ストランドの鋳
型に複数設けた鋳型内溶融金属湯面を検出する湯面検出
器と、湯面検出タイミングに基づいて各ストランドの鋳
型内湯面レベルを同一とすべきノズル開度を算出する手
段と、該算出手段の出力信号に基づいて各ストランドの
ノズルを前記開度に制御する制御器とを具備することを
特徴とする湯面レベル制御装置である。すなわち、各ス
トランド毎に鋳型に設けた検出器を湯面が通過する時間
差により湯面上昇速度を求め、該湯面上昇速度に基づい
てノズル開度を調整し、目標レベル到達時刻を全ストラ
ンドで一致させようとするものである。
〔発明が解決しようとする課題〕
従来法として述べた特開昭56−68570号公報、特
開昭61−273246号公報は、いずれもある特定条
件下では効果的な方法である。すなわち、タンディツシ
ュから鋳型への溶鋼注入量の操作端として開度変化量に
対する溶鋼注入量変化が小さく、特性がリニアに近いス
ライディングノズルを使用する場合、または溶鋼注入量
の操作端として開度変化に対する溶鋼注入量変化が大き
く、特性が非線形なストッパーを使用するが、鋳型断面
材積が大きく。
鋳型内湯面変動速度の小さな大断面スラブ、ブルーム連
鋳の場合である。
従来のタンディツシュストッパ−開度制御では、開度変
化に対する溶融金属注入量の変化が大きすぎ、また鋳造
準備中に予熱され温度上昇したストッパーが予熱中止と
共に温度低下を起こし、その後溶融金属の熱で再度温度
上昇するという非定常的な温度変動の元でJl!牛する
ストッパー自体の熱伸縮によるストッパー開度の変動は
予想することも、測定することもできなかった。
一般にストッパーによる流量制御特性はリニアでなく、
ストッパー開度のわずかな変化でも溶鋼注入量が大きく
変化するのに加え、鋳型内湯面変動速度が大きいため充
分な効果を発揮できない場合が多い。またストッパー先
端の溶損や、ストッパー下部に配置されたイマージ巨ン
ノズルの地金付着や、ばくり現象によるストッパー流量
特性の変化などにより、湯面上昇速度の急変を補正する
ことは回層であった。特番;鋳造開始初期のストッパー
流量特性変化が激しく、補正動作がオーバーアクション
となりストッパー開度絞り過ぎによる“ノズル詰まりの
誘発、あるいはストッパー開度過大によるオーバーフロ
ーを生ずる場合がある。また、引抜き開始直後の湯面制
御に於いて、引抜き速度にマツチングさせた鋳型への注
入量確保が必要であり、一般にストッパーの基準流量特
性を用いてフィードフォワード制御を行なうが、既にス
トッパー実流量特性は変化しており、有効な補償効果は
得られないのが実状である。
特に、鋳型の断面サイズが200mm X 200mm
以下のように小さい場合には、目標とする注入量を保持
しようとすればストッパー開度を小さくしなければなら
ず、この結果ストッパーノズル部で溶融金属が冷やされ
ノズルが詰まってしまうという問題があった。このため
定常鋳込み時の流量制御はもとより、II込み開始時に
おける!3型内の溶融金属レベル上昇を所定の速度に保
持する正確なストッパー開度制御は困戴であった。
本発明は、タンディツシュから鋳型への溶鋼注入量をス
トッパーで制御しストッパーノズル部での詰まりを防止
しつつ、鋳込み時のレベル制御および妨込み開始時のレ
ベル上昇を適正に抑制できるようにしたものであり、さ
らに多少のノズル詰まり等が発生してもその状況を逐次
補正することにより、安定した鋳造を行なえるようにす
ることを第1の目的とする。
また、複数のストランド共通の引抜装置を用いて引抜く
コモンドライブ方式の連続鋳造設備においても、各鋳型
間での湯面上昇のバラツキを極力抑制することが必要で
あるが、多少のバラツキが発生しても安定して引抜きが
でき、同様に鋳型内湯面レベル制御を行なえるようにす
ることを第2の目的とする。
(課題を解決するための手段〕 上記目的を達成するために、本発明の方法においては、
ストッパー駆動装置の駆動力伝達部にロードセル等の荷
重検出袋W!を取り付けたうえで駆動装置とストッパー
治具にて一体化し、鋳型への溶融金属の注入量制御を、
この検出荷重をもとに制御するようにしたものである。
また注入開始後のノズル開度は目標とするレベル上昇速
度を得る開度より大きな開度を任意の時間保持した後に
任意の時間全閉とし、この開閉動作を繰り返させるもの
であるが、後述する理由によりこの開度自体も時間的に
変化させることが効果的である。更に、このノズル開度
制御は単純なフィードバック制御ではなく、開閉の都度
ノズル自体の変位を検出し、その信号で補正演算した駆
動装置の変位から計算設定するようにしている。
また、複数のストランドを擁する連続鋳造機の場合には
、ストッパー流量特性変化に起因する鋳型内湯面上昇速
度の早い先行ストランドの順に湯面が引抜き可能な所定
レベルに達した時点で減速上昇させるべく、ストッパー
開度を所定開度と全閉を繰返す断続パターンとし、これ
を最終の後行ストランドの湯面が引抜き可能な所定のレ
ベルに達するまで継続することで、引抜力に耐えるシェ
ル厚を形成するのに充分な冷却時間を得るようにし、ま
た引抜き後の湯面安定制御を可能とすべく引抜く前にス
トッパーを一旦全閉し、各ストランドのストッパーゼロ
点調整を実現する方法である。
〔作用および実施例〕
以下5図面とともに本発明の詳細について説明する。
第1図は、本発明の基本的な実施態様を示す図である。
第1図において、lはストッパー操作機、2はストッパ
ー操作機1の摺動支持部、3はストッパー操作機lを上
下動作させるための駆動シリンダニで、スI−ツバ−5
の開閉動作を行なうためのものである。4は荷重計で、
ストッパー操作機lと駆動シリンダー3の間に装着され
、それらと−体に形成されている。6は駆動シリンダー
3の移動量を計測するシリンダー変位計、7はシリンダ
ー制御装置である。8はタンディツシュを示し、底部に
溶鋼を流出させるためイマージョンノズル9を有する。
なお該イマージョンノズル9のノズル上部は、ストッパ
5の下方先端と合体して弁機能を発揮できるように構成
されている。10は鋳型、!lは溶鋼、12はストッパ
ーの変位量を測定するためのストッパー変位計、14は
鋳型内の溶鋼レベルを表示するレベル計である。
ストッパー操作機1にて支持されたストッパー5の先端
はタンディツシュ8のノズル上部9と接しており、スト
ッパー5の上端に取り付けたストッパー変位計12によ
ってシリンダー制御袋[7に入力される。鋳型lO内の
溶鋼レベルは、そのレベルがレベル詔定範囲まで上昇す
るとレベル計14によって計測され、シリンダー制御装
置7に入力される。ストッパー変位計12は、ストッパ
ー5の先端とノズル上部9との間隔を測定することが目
的であるが、構造上ストッパー5の先端に設定すること
は不可能なので、ストッパー5の上部に位置するように
タンディツシュ本体等の不動体に支持部を設けて設置す
る。
第2図は、複数のストランドを有する連続鋳造機におけ
る本発明の実施態様を示す図で、2ストライドの例を示
したものである。
第1図と同様の部分には同一符号を付しであるのでその
部分の説明は省略する。
各ストランドの鋳込み速度が同一でなければならず、そ
のための湯面レベル制御が必要である。
16は鋳型に埋込まれたレベル計で、機能は第1図に示
すレベル計14と同一である。17は鋳片、18はダミ
ーバーを示す。19は引抜装置で、引抜駆動装M21に
より駆動される。22は引抜速度制御装置である。20
は第1ストランドの湯面レベル演算器、30は第2スト
ランドの湯面レベル演算器を示す、タンディツシュ8に
は、その上方の図示しないレードルから溶鋼11が注入
されるようになっており、タンディツシュ8の底部に設
けられたイマージョンノズル9を介して鋳型10内に溶
鋼11が注入される。鋳型10に注入された溶鋼は、そ
の湯面レベルを湯面レベル計16で検出し、湯面レベル
演算器20.30により測定値として出力される。該測
定値はシリンダー制御装置7に入力され、該シリンダー
制御装置7の出力で駆動シリンダー3を動作させる。そ
の結果、駆動シリンダー3の上部に直結された荷重計4
を介して操作機1が上下動作し、ストッパ5とイマージ
ョンノズル9との間の開孔面積を調整する。ストッパー
変位計12.荷重計4は操作機1のたわみを測定するた
めの計器であり、その出力はシリンダー制御装置7に入
力される。鋳型10の下方からは、ダミーパー18の上
端側が所定長さ挿入されており、鋳型10内へ注入され
た溶#1911は該鋳型10にて1次冷却され外側部分
に凝固シェルを有した鋳片17となる。鋳込み始めに際
して、鋳型10内の溶鋼湯面レベル13が各ストランド
共所定の値となった時点で、シリンダー制御装置7から
引抜速度制御装[22に対して引抜き開始指令を出力し
、引抜速度制御装置22の制御出力でり1抜駆動装隨2
1を起動させ、全ストランド共通の引抜装[19により
ダミーパー18を下方に引抜き、所定の引抜速度に制御
するものである。
このようにして、鋳込み開始された鋳片17は下方に引
抜かれ、鋳型10の下方に設けられた2次冷却帯(図示
せず)にて更に冷却され、凝固シェル厚を増しながら連
続鋳造がなされる。
次に、本発明の制御方法について説明する。
第3図は本発明における制御方法の特に鋳込み始めの状
況を示すもので、第3図の(A)欄は湯面レベルの変化
を表わし、(b)laおよび(C)flJはそれぞれ各
ストランドのシリンダー位置を示す図であるが、ここで
は(B)欄に先行ストランドを、(C)11に後行スト
ランドの場合を例示して示した。
第3図の(D)61は引抜速度を示す図である。
まず鋳型開始前にはタンディツシュ8がm鋼11を受は
入れるのに必要な事前準備として、駆動シリンダー3を
操作し、ストッパー5が適当な締付圧となるように荷重
計4の出力を見て締込んでおく。これはストッパー5自
身の熱収縮、あるいは浮力作用によるタンディツシュ受
鋼時の湯洩れを防止するために必要な操作である。
タンディツシュ8が受鋼を開始し、所定のタンディツシ
ュ受鋼量(−殻内にはタンディツシュ8に設けた重量計
の4H示値によって判断する)に到達した時点で、鋳造
開始する。これを第3図の(A)IIIに時間軸の0点
で示す。
第3図では、鋳造開始初期のストッパー5による流量特
性変化の激しい範囲ではス1ヘツパー開度は、予め設定
した固定開度としている。該固定開度とは、イマージョ
ンノズル9の地金付着を抑え、かつノズル詰まりを発生
しない程度の高流速が得られる開度であり、かつ鋳片1
7が引抜力に耐える有効シェル厚を形成するのに充分な
冷却時間が鋳型10内で得られる程度の低流量を確保す
る固定開度である。このような固定開度が得られない場
合、断続的な開閉パターンとして、その平均開度が前記
固定開度相当となるようにすることも有効な手段である
鋳造開始以後1MI型1型内0内昇してくる溶鋼湯面レ
ベルの上昇速度は各ストッパーの流量特性が各ス1〜ラ
ンドとも同一であるならば、鋳造開始にで同時に同開度
に保持することができれば、各ストランドとも同一の値
となり、所定の引抜き可能下限レベルに到達する時刻も
同一となり、各ストランド共通の引抜装置19を起動す
るタイミングも容易に決定できる。しかし、鋳造開始初
期には、Ps鋼湿温度成分、ストッパー5の材質、イマ
ージョンノズル9の材質およびイマージ3ンノズル9の
地金付着(極端な場合はノズル詰まりとなる)、はくり
、ストッパ−5先端部の溶損等8種々の現象が発生し、
ストッパーの流量特性は大きく変化する。したがって各
ストランドの引抜き可能下限レベルに到達する時刻は様
々であり、各ストランド共通の引抜装置19を起動する
タイミングは、最終の後行ストランドの引抜き可能下限
レベル到達時刻に律則される。
コモンドライブ方式の連続鋳造設備では、各ストランド
の湯面レベルを引抜き可能上限レベルと下限レベルとの
間にそろえる必要があるが、湯面上昇の早い先行ストラ
ンドと最終の後行ス1−ランドとの到達時間差を極力少
なくする必要がある。
なぜならば、最終の後行ストランドが前記引抜き可能な
レベル到達までの間に、最初の先行ストランドが上限レ
ベルに到達した場合、最初の先行ストランドは全閉とし
て待たざるを得ず5.その全閉時間が長びくにつれイマ
ージョンノズルの詰まり発生傾向が大きくなり、引抜き
開始後の安定な湯面制御が行なえず、極端な場合には鋳
造中止となるからである。
本発明は、湯面上昇速度の早い先行ストランドの湯面上
昇速度を減速する方法として、各ストランドに設定した
引抜き可能下限レベルに到達した時点で当該ストランド
のストッパーを全閉し、その後所定開度と全閉を繰り返
すストッパー断続パターンとしたものである。
ストッパー断続パターンで制御することのねらいは、湯
面上昇速度の減速範囲を拡大するためである。ストッパ
ーを断続で開閉する際、全閉時間を調節することで任意
湯面上昇速度の減速が可能となる。但し、むやみに全閉
時間を長くした場合あるいは所定開度の設定が小さすぎ
ると、イマージョンノズルへの地金付着によるノズル詰
まりを発生することがあり、適切な断続パターンを、実
験あるいは経験に基づいて決定する必要がある。
第3図の(B)11にストッパーの断続パターンの一例
を示した。
第3図中のaは後行ス1−ランドが、引抜き可能なレベ
ルに到達した時点であり、ここで−旦、全ストランドの
ストッパーを全閉させ、該全閉による操作機のたわみ量
を引戻し除去を行なっている。
これは鋳造開始以後生じたストッパー先端の溶損。
イマージョンノズル上部の地金付着等によるストッパー
実開度のゼロ点変動をストッパーを全閉することで各ス
トランド同時にキャンセルするためのものである。この
ような全閉動作によってストッパー操作機1のたわみ量
を除去することは、その後に行なわれる引抜き開始後の
湯面レベル制御に於いて、駆動シリンダー3の開方向動
作と同時にストッパー5の先端が開孔するようにし、引
抜速度フィードフォワード制御等を有効に安定機能させ
るための補償手段である。
第3図に於いては、後行スl〜ランドが引抜き可能下限
レベル到達後、全ストッパー全閉指令を発し、全ス1−
ツバー全閉処理終了点で引抜き開始指令を発しているが
、これは、引抜駆動装置に前記開始指令受付後のタイム
ラグtdを見込んで、早目に引抜き開始指令を与えてい
るものである。
なお、第3図の(C)IIに示すストランドは後行スト
ランドの例であるが、この例では断続パターン制御を行
なっていない。もちろん湯上り速度の調節がストッパー
の開度制御のみで不可能な場合には、減速手段の一つと
して全てのストランドに断続パターン制御をとり込み、
平均値としての湯面レベル制御を行なうことができる。
第4a図、第4b図、第4C図、および第4d図は、た
わみ発生機構を示す概念図である。
第4a図はストッパー5がゴマ−ジョンノズル9上端に
接触し、駆動シリンダー3とストッパ5でストッパー操
作機lを含めた可動部全重量Wを2分して受持った時の
荷重バランス点である。
このとき、たわみ量はゼロである。
第4b図は、駆動シリンダー3が上昇中のストッパー5
とイマージ」ンノズル9上端との分離点を示すもので、
駆動シリンダー3側でほぼ全重量Wを受けた形となって
おり、ストッパー5側が下がったたわみXtとなってい
る。
第4c図は、駆動シリンダー3下降中のストッパー5と
ゴマ−ジョンノズル9上端との接触点を示すもので、駆
動シリンダー3側でほぼ全重量Wを受けた形となってお
り、同様にストッパー5側が下がったたわみXtとなっ
ている。
第4d図は、駆動シリンダー3が過剰引込みの状態を示
し、ストッパー全閉時に発生する状態である、全重量W
がストッパー5に掛かっており。
更に駆動シリンダー3を引込むとストッパー5側にはW
以上を量が掛かり、駆動シリンダー3側には負の荷重が
掛かることになる。このときのたわみXcpは過剰分α
が加わって。
X c p = X t+α となる、前記のたわみ発生機構を考察すると、ストッパ
ー操作機1と駆動シリンダー3間に直結した荷重計4に
よりたわみXtを推定することが可能であることが分か
る。また、ストッパー5直上にストッパー変位計12を
設は駆動シリンダー3の位置との差を見れば、たわみを
測定することができることが分かる。単にたわみ凰のみ
を知るのであれば、ストッパー操作機lの適宜の箇所に
歪ゲージを取り付けて行なうこともできる。
第5図は、たわみ実測例を示したものであり。
第4図と関連づけて説明したものである。
ストッパー開度Xsとシリンダー開度Xeの差がたわみ
Xtである。
Xt=Xe−Xs     ・・・ (1)第6図は、
第5図より荷重とたわみの関係だけを抽出した特性を示
す図である。
ストッパー荷重とたわAxtの関係は、Xt=a−Wl
−b   ・・1 (2)と近似できる。ここでa、b
は実測から得られた定数である。
このようにしてストッパー全閉後の次のストッパー開動
作に於ける駆動シリンダー目標位置の設定は容易に行な
えるので、シリンダー制御装[7によるI!Ill指令
はより−m精度を高めることができ、ストッパーのたわ
み量引戻し除去に於けるストッパー開指冷を与える場合
の駆動シリンダー開方向動作量の設定も容易に行なえる
第7図にストッパー断続パターン制御に荷重によるたわ
み補正を実施した場合の制御例を示す。
第7図における断続パターンの範囲は、鋳造開始以後湯
面上昇速度の早い先行ストランドが引抜可能なレベルM
L到達後、−旦全閉を行なった以後について示した。
初回のストッパー開動作に於ける駆動シリンダー上昇ス
トロークXcuは。
Xcu=X t  1 +XSu      −=−(
3)ここで、Xt、1 = a ・(Wli  Wlj
 )  b  ”’(4)但し、 !t1:操作機のたわみ量 Wll:駆動シリンダー上昇直前の荷重W151  :
駆動シリンダー上昇後の荷重目標値a、b :定数 Xsu :ストッパー実開度設定値 で与えられ、駆動シリンダー上昇後の下降ストロークX
cdは、 Xcd=XsI +Xcp    慶 磨 1(5)但
し、XsI :上昇後のストッパー開度(ストッパー変
位測定値) Xcpニジリンダ−過剰引込量 で与えられる。
2回目のストッパー開動作に於けるXcu、 Xcdも
同様に求められる。ここでストッパー閉時間。
開時間を任意に決め九ば繰返しの断続パターンが形成さ
れる。
第7図中の全閉範囲は、tI造開始以後湯面速度の遅い
最終ストランドが引抜き可能下限レベルに到達した時点
で、全ストランド全閉を行なった範囲である。
第7図中のたわみ除去範囲は、上記全ストランド全閉に
よって生じたストッパー操作機1のたわみ量を(4)式
で算出し、駆動シリンダー3を該たわみ量分開方向に動
作させ除去した状態を示したものである。
〔発明の効果〕
以上の説明より明らかなように本発明によれば、タンデ
ィツシュから鋳型への注鋼注入量をストッパーで制御し
、かつ多ストランド共通の引抜装置でコモンドライブ方
式の連続鋳造設備に於いて、鋳型内の湯面レベルを同時
に所定レベル範囲にそろえることができ、引抜き開始が
安定に行なえる。
また、引抜き前湯面上昇速度を所定の値以下に確保でき
るため、引抜力に耐える凝固シェル厚を確保できる。さ
らに、引抜き前に全閉しストッパー操作機のたわみ除去
を行なうことにより、引抜き後の湯面レベル制御装置が
安定する。
従がって、従来は困難とされていたビレット連鋳に於け
る#aia初期あるいは連々鋳での自動引抜を可能とす
る。ひいては、オーバーフロー、ノズル詰まりによる鋳
造中止等の事故が防止できる等、すぐれた効果を発揮す
る。
もちろん、ブルーム連鋳、スラブ連鋳への適用は容易に
可能であり、鋼以外の金属の連続紡造においても同様の
効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明を実施する一形式の連続鋳造機の基本
構成を示す縦断面図である。 第2図は、本発明を実施する複数゛のストランドを有す
る連続鋳造機の縦断面図である。 第3図は、本発明における連続鋳造機の鋳型内め溶鋼の
湯面レベルの変化に対する、本発明の制御動作のタイミ
ングを示す、タイムチャートである。 第4a図、第4bjl、第4c図、および第4c図は、
第2図に示すシリンダー3およびストッパー5の動作位
置関係を示す縦断面図である。 第5図は、たわみ実測例を示すグラフである。 第6図は、荷重たわみ特性を示すグラフである。 第7図は、本発明によるストッパーの断続パターン制御
を示すタイムチャートである。 l:ストッパー操作機 3:駆動シリンダー 5:ストッパー 7:シリンダールJ御装置 9:イマージョンノズル IN溶鋼 14.16:レベル計 18:ダミーバー 20.30 :湯面レベル演算器 22:引抜速度制御装置 2:摺動支持部 4;荷重計 6:シリンダー変位計 8:タンディツシュ 10:鋳型 12:ストッパー変位計 17:鋳片 19:引抜装置 21:引抜駆動装置 束1図 第3図 東48図 声4C図 章4b図 東4d図 声 図 声 区 濁1−盲りか詐は 手 続 補 正 書 (方式) 7、補正の内容 平成 1年 6月 2日 明補書第27頁第1 9行の 「第4c図。 および第

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)溶鋼の流出量を調節するストッパーと、該ストッ
    パーの開閉駆動を行なう駆動シリンダーと、ストッパー
    に加わる荷重を検出する荷重計と、駆動シリンダーの移
    動量を制御し溶鋼の流出量を調節するシリンダー制御装
    置とからなり、鋳型内の溶鋼湯面レベルにより溶鋼の流
    出量を調節するように構成した連続鋳造機の鋳込み制御
    装置。
  2. (2)複数の溶鋼流出口を有する一つのタンデイッシユ
    に、それぞれ個別に制御可能なストッパーを設け、前記
    特許請求の範囲第(1)項記載の装置により個別に制御
    可能に構成した連続鋳造機の鋳込み制御装置。
  3. (3)タンディッシュのストッパーを開とし、鋳型内溶
    鋼の湯面上昇が引抜き可能な所定レベルに到達した時点
    で該ストランドのストッパーを一旦全閉とし、その後所
    定の開度で溶鋼の注入を行なうことを特徴とする連続鋳
    造機の鋳込み制御方法。
  4. (4)タンディッシュのストッパーを開とし、鋳型内溶
    鋼の湯面を引抜き可能な所定のレベルまで鋳込むに際し
    、所定の開度と全閉を繰返すストッパーの断続パターン
    で湯面を減速上昇させることを特徴とする連続鋳造機の
    鋳込み制御方法。
  5. (5)前記特許請求の範囲第(3)項と第(4)項記載
    の制御方法の組合せからなる連続鋳造機の鋳込み制御方
    法。
  6. (6)複数鋳型共通の引抜装置で引抜くコモンドライブ
    方式の連続鋳造設備において、ストッパーを開とし湯面
    を上昇させ、鋳型内溶鋼湯面の上昇が速い先行ストラン
    ドの順に、湯面が引抜き可能な所定のレベルに到達した
    時点で、該ストランドのストッパーを一旦全閉操作し、
    その後所定の開度と全閉を繰返すストッパーの断続パタ
    ーンで湯面を減速上昇させ、最終の後行ストランドの湯
    面が引抜き可能な所定のレベルに到達した時点で全スト
    ランドのストッパーを全閉操作し、湯面上昇を停止させ
    た後に、引抜装置を始動することを特徴とする複数鋳型
    における鋳込み制御方法。
  7. (7)前記特許請求の範囲第(3)項、第(4)項、第
    (5)項、および第(6)項記載のストッパー全閉操作
    において、該全閉によるストッパー操作機の撓み量を、
    全閉後に引戻し補正することにより、ストッパーの移動
    精度を向上させ、微少な注入量が得られることを特徴と
    するストッパー開度制御方法。
  8. (8)前記特許請求の範囲第(4)項、第(5)項、お
    よび第(6)項記載のストッパーの断続パターンにおい
    て、ストッパー全閉時のストッパー操作機の撓み量を、
    該ストッパー操作機と駆動シリンダー間に設けた荷重検
    出器にて算出し、次のストッパー開動作における駆動シ
    リンダー目標位置を設定することを特徴とするストッパ
    ー開度制御方法。
  9. (9)前記特許請求の範囲第(7)項記載のストッパー
    操作機の撓み量を引戻し補正する手段として、ストッパ
    ー操作機と駆動シリンダー間に設けた荷重検出器にて撓
    み量を算出し、該撓み量相当分駆動シリンダーを開方向
    に動作させることを特徴とするストッパー操作機の撓み
    除去方法。
  10. (10)前記特許請求の範囲第(2)項記載のストッパ
    ー操作機の撓み量を引戻し補正する手段として、ストッ
    パー開度とストッパー駆動シリンダー位置との差から撓
    み量を算出し、該撓み量相当分駆動シリンダーを開方向
    に動作させることを特徴とするストッパー操作機の撓み
    除去方法。
  11. (11)ストッパー自体の熱膨張および収縮によるスト
    ッパーのゼロ点変動を抑制するためにストッパー駆動シ
    リンダーとストッパー操作機間に設けた荷重検出器にて
    ストッパー荷重の変動を検出し、その荷重変動値を補正
    してストッパー位置制御を行なうことを特徴とするスト
    ッパーの熱膨張収縮除去方法。
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