JPH08198303A - 液体噴出ポンプ - Google Patents

液体噴出ポンプ

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JPH08198303A
JPH08198303A JP7031358A JP3135895A JPH08198303A JP H08198303 A JPH08198303 A JP H08198303A JP 7031358 A JP7031358 A JP 7031358A JP 3135895 A JP3135895 A JP 3135895A JP H08198303 A JPH08198303 A JP H08198303A
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JP
Japan
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stem
liquid
cylinder
nozzle
head
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Application number
JP7031358A
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English (en)
Inventor
Takamitsu Nozawa
孝光 野沢
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Yoshino Kogyosho Co Ltd
Original Assignee
Yoshino Kogyosho Co Ltd
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Publication date
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  • Details Of Reciprocating Pumps (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 液たれがなく、しかも液の乾燥固化を極力防
止できる押し下げヘッド式の液体噴出ポンプを提案する
ものである。 【構成】 シリンダ3内面に摺動可能に外周面を嵌合さ
せ、内周面下部を液の流通が可能にステム22外周下部に
連結した環状ピストン23と、ステム外周下部に所定幅の
上下動が可能に嵌合させ、外周面を環状ピストン内面に
摺動可能に嵌合させ、且つ、ステム周壁部に穿設した透
孔29を開閉可能に設けた補助ピストン24と、ヘッド26前
方へ突出するノズル25内基端部に設けた弁座42を閉塞す
る玉状弁体43をノズル内に前後動可能に収納した吐出弁
41とを備え、ヘッドの上下動により容器体内の液を吸い
上げてノズルより噴出する如く構成し、ステム最上昇位
置でのみ補助ピストンによる透孔29の閉塞が可能に構成
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は液体噴出ポンプに関す
る。
【0002】
【従来の技術】液体噴出ポンプとして、図5に示す如
き、容器体100 の口頚部101 に嵌合させる装着キャップ
102 と、該キャップにより容器体に固定させるととも
に、容器体内へ垂下させる下端部内に吸い込み弁103 を
設けてなるシリンダ104 と、該シリンダ内中央部を上方
付勢状態で上下動可能に設けるとともに、内部上部に設
けた弁孔を液圧で上下動する弁体105 で閉塞した吐出弁
106 を設けてなる下端面閉塞のステム107 と、該ステム
外周下端部に所定幅の上下動が可能に嵌合させるととも
に、外周縁をシリンダ内面に摺動可能に嵌合させ、か
つ、ステム下端部に穿設した透孔108 を開閉可能に設け
た環状ピストン109 と、上記ステム上端に連設して装着
キャップ上方を上下動可能に設けたノズル110 付き押し
下げヘッド111 とを備えたものが知られている。
【0003】これらは押し下げヘッドを押し下げること
により環状ピストンがステムに対して相対的に上昇して
透孔が開口し、開口した透孔を介してシリンダ内の加圧
液をステム内に導入させるとともに、吐出弁を介してノ
ズルより噴出させる。一方、押し下げヘッドの上昇時に
は環状ピストンが相対的に下降して透孔が閉じ、シリン
ダ内の負圧化により容器体内の液を吸い込み弁を介して
シリンダ内へ吸い上げる如く構成している。
【0004】また、従来のこの種ポンプの吸い込み弁10
3 及び吐出弁106 は弁座112 ,113と、各弁座上に載置
させた玉状弁体 114,105 とからなるものが一般的であ
る。また、玉状弁体は開弁時に液圧で上昇するが、例え
ば図5に示す如きシリンダ内の係止リブ115 や、押し下
げヘッドの頂壁裏面より垂設した棒状突起116 により上
昇した玉状弁体を係止する如く構成している。これらの
上下動幅は容器の大きさ等により若干異なるが、一般に
1〜4mm程度の液の流通が可能な最小限度のクリアラ
ンスとしている。
【0005】また、一般にノズルはヘッド前面より前方
へ水平に延び、先端が下方へ傾斜下降している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】これら従来のポンプ
は、使用中容器を誤って倒して吐出弁106 の玉状弁体10
5が弁座113 よりズレた状態となっても、環状ピストン1
09 が透孔108 を閉塞して、シリンダ104 内とステム107
内とを遮断するため、ノズル110 からの液の漏出を極
力防止できる優れたものである。
【0007】しかしながら従来のこの種ポンプは、液噴
出後にノズル内に残存する液がその先端より垂れる等の
不都合が生じる場合があり、また、ノズル内先端部に残
存する液が乾燥固化するという不都合を生じる場合もあ
る。この乾燥固化は外観上も好ましくないばかりか液の
噴出操作の妨げとなる場合があり好ましくない。
【0008】本発明はこの様な従来ポンプの改良に関す
るものであり、液垂れがなく、しかも液の乾燥固化を極
力防止できる優れた液体噴出ポンプを提案するものであ
る。
【0009】また、従来品の極一部の構造を変えること
により製造できるため、製造が容易で安価に製造できる
利点を兼ね備えたポンプを提案するものである。
【0010】また、上記したタイプのポンプでは、最初
に使用する場合にピストンが上昇しないで透孔が開かな
いという不都合が生じる場合があった。
【0011】即ち、容器体に装着して初めてヘッドを上
下動させる際にはシリンダ内は当然空気が入っており、
従って、初めは空気圧でピストンが上昇する。しかしな
がら、空気は液体と比較してより圧縮が可能であるた
め、ピストンの摩擦力でヘッドを押し下げてもピストン
が上昇しないという不都合が生じる場合があった。この
様な不都合は、ヘッドを何回も上下動させれば解消する
ものではあるが、消費者に欠陥品と勘違いされる虞があ
り好ましくない。
【0012】本発明の目的の一つは、上記目的に加え、
この様な不都合のないポンプを提案するものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本請求項1発明のポンプ
は上記課題を解決するため、押し下げヘッド26の押し下
げにより装着した容器体内の液を吸い上げてヘッド26前
方へ突出するノズル25より噴出する如く構成した液体噴
出ポンプに於いて、上記ノズル25を前方へ傾斜上昇する
如く構成するとともに、ノズル内基端部に設けた弁座42
を閉塞する玉状弁体43をノズル内に前後動可能に収納し
た吐出弁41を備えてなることを特徴とする液体噴出ポン
プとして構成した。
【0014】また、請求項2発明のポンプは、容器体口
頚部に嵌合させる装着キャップ2と、該キャップにより
容器体に固定させるとともに、容器体内へ垂下させる下
端部内に吸い込み弁9を設けてなるシリンダ3と、該シ
リンダ内中央部を上方付勢状態で上下動可能に設けてな
るステム22と、上記シリンダ3内面に摺動可能に外周面
を嵌合させるとともに、内周面下部を液の流通が可能に
ステム22外面下部に連結した環状ピストン23と、上記ス
テム外周下部に所定幅の上下動が可能に嵌合させるとと
もに、外周面を上記環状ピストン内面に摺動可能に嵌合
させ、且つ、ステム周壁部に穿設した透孔29を開閉可能
に設けた環状の補助ピストン24と、上記ステム上端に連
設して装着キャップ上方を上下動可能に設けたノズル25
付き押し下げヘッド26と、上記ヘッド26前方へ突出する
ノズル25内基端部に設けた弁座42を閉塞する玉状弁体43
をノズル内に前後動可能に収納した吐出弁41とを備え、
上記押し下げヘッドを押し下げることにより開口した透
孔29を介してシリンダ内の液をステム内に導入させると
ともに、吐出弁41を介してノズル25より噴出させ、押し
下げヘッド26の上昇時には上記シリンダ内の負圧化によ
り容器体内の液を吸い込み弁9を介してシリンダ内へ吸
い上げる如く構成した液体噴出ポンプであって、上記ス
テム最上昇位置でのみ補助ピストン24による透孔29の閉
塞が可能に構成してなることを特徴とする液体噴出ポン
プとして構成した。
【0015】また、請求項3発明のポンプは、上記ステ
ム22最上昇位置の上記透孔29閉塞状態に於いて上記補助
ピストン24がシリンダ3に対して係止可能であり、且
つ、ヘッド26の押し下げによる透孔29開口後に係止解除
可能に構成してなる請求項1記載の液体噴出ポンプとし
て構成した。
【0016】
【作用】例えば、図1の状態から上下動部材4の螺合部
分を外してヘッド26を上昇させると、最終的に補助ピス
トン24上面が内筒15a の下向き段部33に係止されるとと
もに、補助ピストン24の係止突条32が内筒の係止突条34
に乗り越え係合し、そして、補助ピストン24下面がステ
ムの上向き段部30に密接するまでステムのみが上昇す
る。この際、補助ピストン24はステムと相対的に下降し
て透孔29が閉塞された状態でステムは止まる(図2参
照)。
【0017】この状態からヘッド26を押し下げると液圧
で補助ピストン24がステム22と相対的に上昇して透孔29
が開口するが、各係止突条32,34相互の係合で補助ピス
トン24は最上部位置に止まり、透孔29が確実に開口し、
次いでステムの下向き段部31が補助ピストン上面を係止
した後初めて各係止突条の係合が解除されてステム22共
々補助ピストン24は下降する。また、この際シリンダ3
内の液は開口した透孔29を通り、ステム22から吐出弁41
を開いてノズル25を介して外部へ噴出される。一方、吐
出弁体43は液圧で係止突起44先端部まで押し出されてい
る。(図3参照)。
【0018】次いで、ヘッド26の押圧を解除するとコイ
ルスプリング20の弾発力により上下動部材4が上昇する
とともに、シリンダ3内の負圧化により吐出弁体43が弁
座42方向へ移動して閉弁する。この吐出弁27が閉じるま
での間にステム22内液が透孔29を介してシリンダ3内へ
逆流し、それに伴ってノズル内の液がステム内へ逆流す
る。この間吸い込み弁9は開かない。吐出弁41が閉じる
と、吸い込み弁9が開いて容器体内の液がシリンダ3内
に導入され、上下動部材4が最上昇位置に至るまで導入
される(図4参照)。
【0019】ステム22の最上昇位置では透孔29が閉塞さ
れる図2の状態に戻る。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0021】図1乃至図4は本発明の一実施例を示すも
ので、図中1は液体噴出ポンプを示す。該ポンプ1は、
装着キャップ2と、シリンダ3と、上下動部材4とを備
えている。
【0022】装着キャップ2は、シリンダ3を容器体5
に固定するもので、容器体口頚部6外周に螺合させる周
壁7上端縁より内向きフランジ状の頂壁8を延設して構
成している。
【0023】シリンダ3は、上記装着キャップ2により
容器体5に固定させるとともに、下端部を容器体内へ垂
下させ、且つ内部下端部に吸い込み弁9を設けている。
【0024】本実施例においてシリンダ3は、円筒状周
壁10外周上部より外向きのフランジ11を突設し、底壁12
中央に開口した窓孔周縁部より内方下方へ傾斜するフラ
ンジ状の弁座13を突設し、また、底壁12下面周縁より下
方へ嵌合筒部14を突設している。この嵌合筒部14には吸
い上げパイプの上端を嵌着させ、その下部を容器体内下
端部に垂下させる。
【0025】また、周壁10上端部には上下動部材4を押
し下げ状態で係止するための係止部材15を嵌着固定させ
ている。該係止部材15は、シリンダ3上端外周に凹凸係
合手段を介して嵌合させた嵌合筒部をドーナツ板状の頂
板より垂設し、該頂板内周縁より、シリンダ3内周上端
部に嵌合させた内筒15a を垂設して構成している。内筒
15a とシリンダ3上端内面とは縦突条相互の係合等によ
り回り止めを施しており、また、内筒15a 内周上部に上
下動部材を螺着させるための螺条を周設している。
【0026】そして、容器体口頚部6上面にパッキン16
を介して上記外向きのフランジ11を載置させるととも
に、口頚部外周に螺着させた装着キャップ2の頂壁8と
容器体口頚部6上面とでフランジ11を挟持する如く構成
している。
【0027】吸い込み弁9は、上記弁座13上に下面を密
接して弁座13内周縁部の弁孔を閉塞する吸い込み弁部材
を所定幅の上下動が可能に設けて構成している。
【0028】本実施例では、下面周縁部を上記弁座13上
面に密接する如くテーパ状に形成するとともに、下端面
を開口した円筒状をなす吸い込み弁部材17を設けてい
る。また、該部材17は、その外周下端部に周方向複数の
矩形板状をなす係止突起18を突設し、一方、シリンダ3
の周壁10内周下端部に周方向複数突設した矩形板状の板
リブ19上面に上下動部材4を上方へ付勢させるためのコ
イルスプリング20下端面を係止させ、上記各係止突起18
がコイルスプリング20下面に当接するまでの間を上下動
可能に構成している。尚、図中21は吸い込み弁部材17外
周上部に周方向複数設けたリブを示す。
【0029】上下動部材4は、ステム22と、環状ピスト
ン23と、補助ピストン24と、ノズル25付き押し下げヘッ
ド26等を備えている。
【0030】ステム22は、上記シリンダ3内中央部を上
方付勢状態で上下動可能に設けたもので、本実施例で
は、下端面を閉塞させた円筒状をなし、また、外周下部
からは外方へフランジ27を突設している。
【0031】環状ピストン23は、上記シリンダ3内面に
液密且つ摺動可能に外周面を嵌合させるとともに、内周
面下部を液の流通が可能にステム22外面下部に一体に連
結して、ステムと一体動可能に設けている。
【0032】本実施例では、円筒状の基部23a 外周上下
より、各々上向きスカート状の上部摺動部23b 及び下向
きスカート状の下部摺動部23c を突設し、各摺動部をシ
リンダ内周面に液密且つ摺動可能に圧接嵌合させ、ま
た、上記ステム22のフランジ27上面外周縁より斜め外方
上方へ起立する連結棒28を周方向複数立設して、その各
先端を各々環状ピストン23の基部23a 内面下部に一体に
連結している。
【0033】補助ピストン24は、上記ステム22外周下部
に所定幅の上下動が可能に嵌合させるとともに、外周縁
を環状ピストン23内面に摺動可能に嵌合させ、且つ、ス
テム周壁部に穿設した透孔29を開閉可能に設けている。
【0034】本実施例では、円筒状の基部24a 内周上端
部より突設した上向きスカート状の内側摺動部24b をス
テム22外周面に液密且つ摺動可能に嵌合させるととも
に、基部24a 外周下部より突設した下向きスカート状の
外側摺動部24c を上記環状ピストン23の基部23a 内周面
に液密且つ摺動可能に嵌合させている。また、基部24a
内周下部からは下方へ筒状弁片24d を垂設するととも
に、基部外周上部からは円筒状の係止筒部24e を突設し
て構成している。
【0035】一方、ステム22外周下部所定位置には上向
き段部30を周設し、該段部30上方所定位置に下向き段部
31を周設し、上記筒状弁片24d 下面が上記上向き段部30
上面に密接する状態から、上記内側摺動部24b が上記下
向き段部31下面に当接する状態までの間を上下動可能に
設けている。
【0036】また、上記上向き段部30及び下向き段部31
間のステム周壁部下方に透孔29を穿設している。
【0037】そして、上昇位置から上下動部材4を押し
下げるとステム22に対して補助ピストン24が液圧により
(シリンダ内に液が無いポンプを初めて使用する場合に
は空気圧で)相対的に上昇して透孔29が開口し、一方、
上下動部材4が上昇する際には、上記内筒15a 下端縁が
補助ピストン24の係止筒部24e 上面を当接係止し、なお
もステム22が上昇することにより筒状弁片24e 下面が上
向き段部32に密接して透孔29が閉塞される如く構成して
いる。
【0038】また、本実施例では、ステム最上昇位置の
上記透孔29閉塞状態に於いて上記補助ピストン24がシリ
ンダ3に対し係止可能で且つヘッド26の押し下げによる
透孔29開口後に係止解除可能に構成している。
【0039】本実施例では、上記係止筒部24e の外周上
端部に係止突条32を周設し、一方、上記係止部材15の内
筒15a 内周下端部所定位置に下向きの段部33を周設する
とともに、該段部33下方に上記係止突条32と係合する係
止突条34を周設し、ステム22が上昇した際に上記段部33
下面に係止筒部24e 上面が当接係止されるとともに、各
係合突条32,34相互が係合し、更にステム22が上昇して
筒状弁片24d 下端が上記上向き段部30上面に当接するこ
とにより透孔29が閉塞される如く構成している。また、
その状態から、ヘッドを押し下げると、各係止突条相互
の係合により補助ピストン24は最初確実に内筒15a に係
止され、従って、透孔29が確実に開口し、次いで、ステ
ム22の下向き段部31により内側摺動部24b 上面を係止し
て、各係合突条相互の係合が外れ、補助ピストン24はス
テム22と一緒に下降する。
【0040】また、この際補助ピストン24は、シリンダ
3に設けた外気導入用の透孔35を遮断する役割も果た
す。該透孔35は、シリンダ周壁部上部に設けて上下動部
材4が上昇する際には、ステム22と内筒15a との間から
この透孔35を介して負圧化した容器体内へ外気を導入
し、ステム22が最上昇位置にある場合には、補助ピスト
ン24の係止筒部24e 上端縁が上記内筒15a 下端縁に気密
に当接して容器体内外を遮断する如く構成している。
【0041】押し下げヘッド26は、ステム22上端に連設
して装着キャップ2上方を上下動可能に設けたものであ
る。本実施例に於いて押し下げヘッド26は、頂壁周縁よ
り周壁を垂設した下端面開口の円筒状をなすケーシング
36を有し、該ケーシング36の頂壁下面中央より垂設した
縦筒37下端部をステム22外周上端に嵌着させてステム22
に固定している。また、縦筒37上部前面に基端部を開口
した横筒38をケーシング周壁を貫通してその前方へ突出
させ、この横筒38と該横筒先端に嵌着固定させた湾曲筒
状部材39とでノズル25を形成している。ノズル25は、先
端を除く全体を前方へ傾斜上昇する如く構成し、先端が
下方へ傾斜下降している。この様に構成することによ
り、液だれの防止をより図ることが出来る。
【0042】また、ケーシング36より下方へ突出した部
分の縦筒37外周には螺条を周設し、上下動部材4を押し
下げた際に上記係止部材15の螺条と螺合して上下動部材
4を押し下げた状態で係止可能に構成している。その際
に縦筒37の外周下端部が係止部材15の内筒15a 内面に設
けた下向きスカート状の環状突片40内周に液密に嵌合す
る如く構成している。
【0043】上記ノズル25内には吐出弁41を設けてい
る。該吐出弁41は、ノズル25内基端部に設けた弁座42を
閉塞する玉状弁体43をノズル25内に前後動可能に収納し
て構成している。
【0044】本実施例では、ノズル基端部に内向きフラ
ンジ状の弁座42を形成し、また、ノズル25先端部を構成
する上記湾曲筒状部材39の横筒38内嵌合部分に周方向複
数の切り溝を穿設して、弁体43を液の流通が可能に係止
出来る係止突起44をノズル内面先端部に周方向に沿って
突設している。
【0045】また、本実施例では、ステム下面から複数
のバネ片45を一体に突設し、上下動部材4の螺条を上記
内筒15a の螺条に螺合させて上下動部材4を押し下げた
状態でシリンダに対して係止させた際に、上記各バネ片
45が吸い込み弁部材17の頂壁上面に圧接する如く構成し
ている。この様に構成することにより、吸い込み弁部材
17を確実に押し下げて、輸送時等の吸い込み弁の確実な
閉塞を可能に構成している。
【0046】上記各部材は合成樹脂、金属、特に弾力性
を有するものあってはエラストマー等を適宜選択使用し
て形成する。
【0047】尚、本請求項1発明のポンプは上記実施例
のものに限らず、押し下げヘッド式のこの種ポンプであ
れば、そのポンプの具体構造は種々選択できるものであ
る。
【0048】
【発明の効果】以上説明した如く本発明ポンプは、ノズ
ルを前方へ傾斜上昇する如く構成するとともに、ノズル
内基端部に設けた弁座を閉塞する玉状弁体をノズル内に
前後動可能に収納した吐出弁を設けているため、液圧で
ノズル前方へ押し出された弁体は、その自重で即時に弁
座閉塞状態へ戻ることは少なく、概ね液の流れに沿って
前後動する。従って、弁座からの前後動可能な距離を大
きくとっておけば逆流量も多くなり、良好な液ダレの防
止、液の乾燥固化の防止を図れるものである。
【0049】また、従来品の極一部の構造を変えること
により製造できるため、製造が容易で安価に製造できる
利点も兼ね備えている。
【0050】また、請求項2発明のポンプは、シリンダ
内面に摺動可能に外周面を嵌合させるとともに、内周面
下部を液の流通が可能にステム外面下部に連結した環状
ピストンと、ステム外周下部に所定幅の上下動が可能に
嵌合させるとともに、外周面を環状ピストン内面に摺動
可能に嵌合させ、且つステム周壁部に穿設した透孔を開
閉可能に設けた補助ピストンと、ノズル内基端部に設け
た弁座を閉塞する玉状弁体をノズル内に前後動可能に収
納した吐出弁とを備え、押し下げヘッドを押し下げるこ
とにより開口した透孔を介してシリンダ内の液をステム
内に導入させるとともに、吐出弁を介してノズルより噴
出させ、ヘッド上昇時にはシリンダ内の負圧化により容
器体内の液を吸い込み弁を介してシリンダ内へ吸い上げ
る如く構成し、また、ステム最上昇位置でのみ補助ピス
トンによる透孔の閉塞が可能に構成したので、押し下げ
ヘッドを押し下げて液を噴出した後ヘッドが上昇する際
に、吐出弁が閉じる迄の間にステム内の液が上記透孔を
介してシリンダ内へ逆流し、それに伴ってノズル内の液
がステム内へ逆流するため、ノズル先端からの液ダレの
解消をより良好に行えるものであり、液の乾燥固化を極
力防止できるものである。
【0051】また、シリンダ内周を摺動する環状ピスト
ンと、透孔を開閉する補助ピストンとを設けたので、ス
テムの上下動の案内も兼ねる環状ピストンを肉厚のがっ
しりしたものとすることができ、ステムの安定した上下
動を行うことができるとともに、耐久性も向上する。
【0052】また、使用時に誤って容器を倒してもステ
ム最上昇位置では補助ピストンが透孔を閉塞しているの
でノズル先端からの液の漏出を極力防止できるものであ
る。
【0053】また、請求項3発明のポンプでは、最初に
容器体に装着していまだシリンダ内に空気が存在する場
合に、ヘッドを押し下げた際に補助ピストンが空気圧で
ステムに対して相対的に上昇しないという不都合を確実
に解消できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例を示す断面図である。
【図2】 同実施例のヘッド最上昇位置での説明断面図
である。
【図3】 同実施例のヘッドを押し下げる際の説明断面
図である。
【図4】 同実施例のヘッドが上昇する際の説明断面図
である。
【図5】 従来のポンプの一例を示す断面図である。
【符号の説明】
2…装着キャップ,3…シリンダ,9…吸い込み弁,22
…ステム,23…環状ピストン,24…補助ピストン,25…
ノズル,26…押し下げヘッド,29…透孔,41…吐出弁,
42…弁座,43…弁体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 押し下げヘッド26の押し下げにより装着
    した容器体内の液を吸い上げてヘッド26前方へ突出する
    ノズル25より噴出する如く構成した液体噴出ポンプに於
    いて、上記ノズル25を前方へ傾斜上昇する如く構成する
    とともに、ノズル内基端部に設けた弁座42を閉塞する玉
    状弁体43をノズル内に前後動可能に収納した吐出弁41を
    備えてなることを特徴とする液体噴出ポンプ。
  2. 【請求項2】 容器体口頚部に嵌合させる装着キャップ
    2と、該キャップにより容器体に固定させるとともに、
    容器体内へ垂下させる下端部内に吸い込み弁9を設けて
    なるシリンダ3と、該シリンダ内中央部を上方付勢状態
    で上下動可能に設けてなるステム22と、上記シリンダ3
    内面に摺動可能に外周面を嵌合させるとともに、内周面
    下部を液の流通が可能にステム22外面下部に連結した環
    状ピストン23と、上記ステム外周下部に所定幅の上下動
    が可能に嵌合させるとともに、外周面を上記環状ピスト
    ン内面に摺動可能に嵌合させ、且つ、ステム周壁部に穿
    設した透孔29を開閉可能に設けた環状の補助ピストン24
    と、上記ステム上端に連設して装着キャップ上方を上下
    動可能に設けたノズル25付き押し下げヘッド26と、上記
    ヘッド26前方へ突出するノズル25内基端部に設けた弁座
    42を閉塞する玉状弁体43をノズル内に前後動可能に収納
    した吐出弁41とを備え、上記押し下げヘッドを押し下げ
    ることにより開口した透孔29を介してシリンダ内の液を
    ステム内に導入させるとともに、吐出弁41を介してノズ
    ル25より噴出させ、押し下げヘッド26の上昇時には上記
    シリンダ内の負圧化により容器体内の液を吸い込み弁9
    を介してシリンダ内へ吸い上げる如く構成した液体噴出
    ポンプであって、上記ステム最上昇位置でのみ補助ピス
    トン24による透孔29の閉塞が可能に構成してなることを
    特徴とする液体噴出ポンプ。
  3. 【請求項3】 上記ステム22最上昇位置の上記透孔29閉
    塞状態に於いて上記補助ピストン24がシリンダ3に対し
    て係止可能であり、且つ、ヘッド26の押し下げによる透
    孔29開口後に係止解除可能に構成してなる請求項2記載
    の液体噴出ポンプ。
JP7031358A 1995-01-27 1995-01-27 液体噴出ポンプ Pending JPH08198303A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009040467A (ja) * 2007-08-09 2009-02-26 Nippon Soda Co Ltd 液垂れ防止機能付きディスペンサー
JP2010082525A (ja) * 2008-09-30 2010-04-15 Yoshino Kogyosho Co Ltd 吐出ノズル
JP2010126187A (ja) * 2008-11-27 2010-06-10 Yoshino Kogyosho Co Ltd ポンプの押下げヘッド

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