JPH08198289A - 包装容器用の断熱蓋 - Google Patents

包装容器用の断熱蓋

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Publication number
JPH08198289A
JPH08198289A JP7009253A JP925395A JPH08198289A JP H08198289 A JPH08198289 A JP H08198289A JP 7009253 A JP7009253 A JP 7009253A JP 925395 A JP925395 A JP 925395A JP H08198289 A JPH08198289 A JP H08198289A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lid
heat insulating
insulating lid
foaming agent
packaging container
Prior art date
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Pending
Application number
JP7009253A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyoshi Matsumura
清 松村
Kazuaki Motooka
和昭 本岡
Tsuguo Nakahata
接雄 中畠
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Kasei Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Plastics Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Plastics Co Ltd filed Critical Sekisui Plastics Co Ltd
Priority to JP7009253A priority Critical patent/JPH08198289A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高温時の寸法安定性の高い断熱蓋を提供する
こと。 【構成】 発泡剤の少なくとも主剤として窒素または二
酸化炭素を使用して押出発泡成形されたポリスチレン系
樹脂発泡シートから成形された断熱蓋1である。 【効果】従来のブタンを発泡剤の主剤として用いた場合
に比し、はるかに高温時における発泡剤の膨張が抑制さ
れる結果、高温時における寸法安定性に優れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は包装容器用の断熱蓋に関
し、例えば即席麺容器への断熱蓋として使用できる蓋に
関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従来
における包装容器用の断熱蓋としては、例えば即席麺容
器に対して用いる蓋の場合、気密性を重視して非発泡樹
脂シートによる成形品を用いるが、容器本体と蓋との嵌
合気密性は維持できても、蓋そのものの断熱性について
は劣るため、容器内の内容物に対して蓋として充分保温
できるようなものではなかった。
【0003】これに比べ、発泡樹脂シートにて形成され
た蓋は、蓋全体の断熱性については発泡樹脂特有の性能
にて優れる反面、高温時の寸法安定性が悪いという問題
点があった。具体的には、例えば、実公平6−6050
号公報に記載された従来における押出発泡成形されたポ
リスチレン系樹脂発泡シートから成形された断熱蓋の場
合には、発泡剤の主剤としてブタンを使用していたため
に、容器本体内の食品、例えば即席麺に熱湯を注いで閉
蓋したとき、発泡ポリスチレンの気泡中に残存している
ブタンが熱湯の高温にて膨張することによって二次発泡
を起こし、その結果蓋全体が膨張して容器本体と断熱蓋
との嵌合部に隙間があいてしまい、熱湯による加温効果
や蓋としての保温効果を損ねるという問題点があった。
【0004】そこで、本発明においては、上記従来技術
の問題点を解消することを目的として発明された包装容
器用の断熱蓋、より具体的には高温時の寸法安定性の高
い断熱蓋を提供しようとして発明されたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するこ
とのできる本発明による包装容器用の断熱蓋としては、
発泡剤の少なくとも主剤として窒素または二酸化炭素を
使用して押出発泡成形されたポリスチレン系樹脂発泡シ
ートから成形されたことを特徴としている。主剤の窒素
または二酸化炭素以外の発泡剤として、炭化水素、例え
ばプロパン、i−ブタン、n−ブタン、i−ペンタン、
n−ペンタン、あるいはこれらの混合物やハロゲン化炭
化水素や有機系発泡剤等を少量混合して用いる事も可能
である。
【0006】上記本発明の断熱蓋としては、特に請求項
2のように、気泡を細かくして且つ表面平滑性を良好に
したものが直接印刷を行う点で好ましい。密度が0.1
2〜0.80g/cc、厚みが0.3〜3.0mmであること
が好ましい。密度が0.12g/cc未満では、成形時の型
精度が悪くなり、蓋としての寸法精度が悪くなる。密度
が0.80g/ccを超えると厚みを厚くしても断熱性が悪
くなる。厚みが0.3mm未満では、倍率を上げても断熱
性が悪くなる。厚みが0.3mmを超えると、成形時の型
精度が悪くなり、蓋としての寸法精度が悪くなる。
【0007】特に本発明の断熱蓋としては、従来品に比
べ発泡ポリスチレンの気泡を細かく形成できるため、請
求項3のように、印刷が直接に蓋面に施されてあるもの
を構成するのが好ましい。印刷性を更に良好にしたい場
合や、蓋の強度を強くしたい場合には、ポリスチレン系
樹脂等の熱可塑性樹脂フィルムを発泡層の片面あるいは
両面にポリスチレン系樹脂等の熱可塑性樹脂フィルムを
共押出により積層したり、後から加熱ロールや接着剤等
の手段で積層してもよい。
【0008】この場合、印刷はフィルム層に予め行っ
て、後から印刷側を発泡体層に積層しても良いし、フィ
ルムを発泡体層に積層した後に印刷を行っても良い。
【0009】
【作用】上記本発明による包装容器用断熱蓋としては、
発泡剤の少なくとも主剤として窒素または二酸化炭素を
使用して押出発泡成形されたポリスチレン系樹脂発泡シ
ートから成形された蓋であるので、高温時における発泡
剤の膨張が抑制されるため、高温時における寸法安定性
に優れた作用を発揮できる。その結果、熱湯を注入した
容器本体に閉蓋した場合でも、断熱蓋として熱膨張せ
ず、容器と断熱蓋との嵌合部に隙間があいたりすること
もなくなるものである。
【0010】特に、密度が0.12〜0.80g/cc、厚
みが0.3〜2.0mmで、平均気泡径が0.5mm以下と
した場合、非発泡樹脂フィルムを用いずに印刷が直接に
蓋面に施されてあっても充分に良好な印刷ができ、加熱
時の印刷ズレ等も少なくなり、優れた印刷特性が発揮さ
れる。
【0011】
【実施例】次いで、本発明の実施例について図を参照し
ながら以下に例示する。図1および図2は、本発明によ
る断熱蓋の平面図および底面図を示しており、断熱蓋1
は、発泡剤の主剤として窒素を使用して押出発泡成形さ
れたポリスチレン系樹脂発泡シートから成形されたもの
であって、密度が0.12〜0.80g/cc、厚みが0.
3〜2.0mmに形成されてある。
【0012】そして断熱蓋1の構造中、2は周辺嵌合
溝、3,3′は空気用又は湯切り用の切り起し部、4は
周辺嵌合溝2の内側に突出した細突条を示している。上
記周辺嵌合溝2や細突条4は、図3に部分断面図として
示すように容器本体10との嵌合性をよくしているもの
である。また、5は印刷箇所を示しており、直接に断熱
蓋1の細かい気泡径0.5mm以下、具体的には0.25
mmの気泡径を有する蓋面に施されてある。
【0013】なお、断熱蓋1の変更実施例としては、発
泡剤の主剤として窒素に代え、二酸化炭素を用いて実施
することもできる。また、断熱蓋1の形状構造としても
上記角形のほか種々実施でき、図4および図5には形状
の異なる円形の場合について平面図と底面図とを示して
あり、切り起し部3,3′や細突条4を有している点は
先の実施例と同様である。
【0014】上記実施例における断熱蓋のうち、発泡剤
として窒素を用いた場合につき、厚み0.6mm、密度
0.32g/ccの発泡ポリスチレンシートによる断熱蓋1
の対角距離Lを246mmに成形したものの高温に対する
寸法変化を測定した。
【0015】
【表1】
【0016】表1の測定方法として、容器本体に熱湯を
入れて、上記の断熱蓋にて閉蓋後、10分経過後の寸法
を測定して使用前の寸法との比較をして変化量を測定し
たものである。蓋の厚みは、蓋中央部分の平らな箇所で
測定した。また、気泡径は、蓋表面部分の一直線10mm
上にかかる気泡数を測定し、次式で算出した。
【0017】気泡径=10/気泡数
【0018】
【表2】
【0019】
【表3】
【0020】なお、上記表2は発泡剤として窒素に代
え、二酸化炭素を用いた場合の同一箇所での測定結果で
あり、表3は比較例として、従来のブタンを発泡剤の主
剤として用いた場合の同一箇所での測定結果である。ブ
タンの蓋中での残存量は、0.1モル/Kgであった。
【0021】
【表4】
【0022】表4は発泡剤の主剤として二酸化炭素を用
いて、補助発泡剤としてブタンを用いた場合の同一箇所
での測定結果である。ブタンの蓋中での残存量は、0.
04モル/Kgであった。
【0023】
【発明の効果】上記したように本発明による断熱蓋は、
発泡剤の少なくとも主剤として窒素または二酸化炭素を
用いて押出発泡成形されたポリスチレン系樹脂発泡シー
トから成形されているので、従来のブタンを発泡剤の主
剤として用いた場合に比し、はるかに高温時における発
泡剤の膨張が抑制される結果、高温時における寸法安定
性に優れるものが提供できる。従って、高温での閉蓋使
用時にも断熱蓋全体が膨張することを抑制し、容器本体
と断熱蓋との嵌合部に隙間が空くという問題点が解消さ
れた。
【0024】特に本発明による断熱蓋を、密度が0.1
2〜0.80g/cc、厚みが0.3〜3.0mmにて成形し
た場合、上記発泡剤の少なくとも主剤として窒素または
二酸化炭素を使用しているので、気泡径を0.5mm以下
とすることが可能となり、蓋面が平滑美麗となり、非発
泡フィルムを積層して用いずとも直接に蓋面に印刷が施
されたものを提供できる。しかも加熱時にその印刷がズ
レを生じたりすることもなく、印刷特性の点でも従来品
よりはるかに優れているという効果を具有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】平面図である。
【図2】底面図である。
【図3】容器本体への閉蓋時を示す部分断面図である。
【図4】変更形状を示す平面図である。
【図5】同上底面図である。
【符号の説明】
1 断熱蓋 2 周辺嵌合溝 3,3′ 空気用および湯切り用の切り起し部 4 細突条 5 印刷部分
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年1月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】上記本発明の断熱蓋としては、特に請求項
2のように、気泡を細かくして且つ表面平滑性を良好に
したものが直接印刷を行う点で好ましい。密度が0.1
2〜0.80g/cc、厚みが0.3〜3.0mmであること
が好ましい。密度が0.12g/cc未満では、成形時の型
精度が悪くなり、蓋としての寸法精度が悪くなる。密度
が0.80g/ccを超えると厚みを厚くしても断熱性が悪
くなる。厚みが0.3mm未満では、倍率を上げても断熱
性が悪くなる。厚みが3.0mmを超えると、成形時の型
精度が悪くなり、蓋としての寸法精度が悪くなる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】発泡剤の少なくとも主剤として窒素または
    二酸化炭素を使用して押出発泡成形されたポリスチレン
    系樹脂発泡シートから成形されたことを特徴とする包装
    容器用の断熱蓋。
  2. 【請求項2】密度が0.12〜0.80g/cc、厚みが
    0.3〜3.0mmであることを特徴とする請求項1記載
    の包装容器用の断熱蓋。
  3. 【請求項3】印刷が直接に蓋面に施されてあることを特
    徴とする請求項1記載の包装容器用の断熱蓋。
JP7009253A 1995-01-24 1995-01-24 包装容器用の断熱蓋 Pending JPH08198289A (ja)

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JPH08198289A true JPH08198289A (ja) 1996-08-06

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