JPH07100914A - 熱可塑性樹脂発泡シートから容器を製造する方法及び該方法に使用される雄型 - Google Patents

熱可塑性樹脂発泡シートから容器を製造する方法及び該方法に使用される雄型

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JPH07100914A
JPH07100914A JP27005493A JP27005493A JPH07100914A JP H07100914 A JPH07100914 A JP H07100914A JP 27005493 A JP27005493 A JP 27005493A JP 27005493 A JP27005493 A JP 27005493A JP H07100914 A JPH07100914 A JP H07100914A
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JP
Japan
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container
temperature
male mold
molding
mold
Prior art date
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JP27005493A
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English (en)
Inventor
Masami Sakurai
雅美 桜井
Yoshiro Watanabe
美郎 渡辺
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K P KK
Original Assignee
K P KK
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Publication date
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  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 加熱された熱可塑性樹脂発泡シートを雄型と
雌型との間に導いて型を閉じることにより口縁部を有す
る容器を製造する方法において、雄型のうち、得られる
容器の口縁部に対応する箇所の温度を、得られる容器の
側壁部に対応する箇所の温度よりも低くする容器を製造
する方法並びに本方法に使用する雄型であって、得られ
る容器の側壁部に対応する部材と口縁部に対応する部材
との間に断熱層を設けてなるもの。 【効果】 本方法によると、熱成形時の容器口縁部寸法
の正確さに優れるとともに、加熱調理時の熱(湯)変形
が充分に防止された容器を容易に製造できる。また、本
雄型を使用することにより、上記容器を安定して容易に
製造できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はポリスチレン発泡シート
等の熱可塑性樹脂発泡シートから容器を製造する方法及
び該方法に使用される雄型に関し、詳しくは、熱成形後
には目標とする寸法に極めて近似した口縁寸法を持ち、
使用時には熱湯による変形の小さい発泡熱可塑性樹脂容
器を製造する方法及び該方法に使用される表面の温度が
部分的に異なる雄型に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ポリスチレン発泡シート等の
熱可塑性樹脂発泡シートは、熱加工が可能なことからカ
ップ状あるいは椀状等の容器に熱形成されて使用されて
いる。この容器には、インスタント食品を収納して当該
容器中で熱湯により湯戻して食品を調理するという用途
がある。この種容器を成形する方法としては、加熱した
樹脂発泡シートをあらかじめ温調された雄型・雌型間で
プレスして成形する、いわゆるマッチモールド成形(必
要に応じて真空成形等も併用される)が、かなり広く行
われている。その理由は、マッチモールド成形が比較的
深絞りの成形に適しているからである。従来の発泡シー
トのマッチモールド成形においては、特公平1−166
54号公報に示されている通り、雄型・雌型が温調され
てはいるが、各々1部材で構成されているため全体が均
一で一定の温度となっている。
【0003】上記したような加熱調理用の容器において
重要なことは、熱成形後の口縁寸法の正確さと加熱調理
時の変形が小さいことである。しかしながら、上記した
従来の発泡シートのマッチモールド成形においては、次
のような問題があることが判明した。上記容器は底部、
側壁部及び口縁部よりなるが、全体が均一で一定の温度
に温調された雄型を使用して上記各部を熱成形する場
合、雄側の温度が全体的に低いと目標とする寸法の口縁
が得られ易いが、加熱調理時の容器の変形が大きくな
る。その温度によっては、成形時に容器の側壁部が破断
してしまうこともある。一方、雄型の温度が全体的に高
いと加熱調理時の容器の変形が小さくなるが、目標とす
る寸法の口縁が得られにくい。以上の通り、上記従来の
発泡シートのマッチモールド成形では、加熱調理用の容
器に適したものを得ることは極めて困難であった。
【0004】一方、成形直前の熱可塑性樹脂シートの加
熱において、表面の熱伝導性が部分的に異なる加熱板を
使用して、相対的に主として成形部分を高温に、その周
囲部分をそれよりも低温に加熱することを特徴とする熱
可塑性合成樹脂シート(発泡シートも含む)の加熱成形
方法が提案されている(特開昭60−4024号公
報)。一般的に、発泡シートは全体が均一に加熱される
と収縮し易い。印刷されフィルムが積層された発泡シー
トを使用する場合には、上記収縮により容器の所定の箇
所に印刷部を出現させることが困難となる。そのため、
この方法では加熱時の発泡シートに格子状の低温部分を
設け、この格子によりシート全体の収縮を防止しようと
するものである。
【0005】しかしながら、この方法において、相対的
に高温にされるところは成形部分であることから容器の
口縁部に相当する箇所も高温に加熱されることになる。
また、この方法では熱成形時に容器の口縁部に対応する
雄型の所定箇所を低温にするといった思想もない。よっ
て、この方法も上記特公平1−16654号公報記載の
方法と同様の問題を有するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は上記
従来技術の実状に鑑みてなされたものであって、熱成形
後には目標とする寸法に極めて近似した口縁寸法を持
ち、使用時には熱湯による変形の小さい発泡熱可塑性樹
脂容器を製造する方法及び該方法に使用される雄型を提
供することを、その目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、熱可塑
性樹脂発泡シートを加熱し、次いで該シートを雄型と雌
型との間に導いて型を閉じることにより口縁部を有する
容器を製造する方法において、雄型のうち、得られる容
器の口縁部に対応する箇所を、得られる容器の側壁部に
対応する箇所よりも、低温にして成形することを特徴と
する熱可塑性樹脂発泡シートから容器を製造する方法が
提供され、また該方法に使用される雄型であって、雄型
の、得られる容器の側壁部に対応する部材と口縁部に対
応する部材との間に、断熱層を設けてなることを特徴と
する雄型が提供される。
【0008】即ち、本発明の熱可塑性樹脂発泡シートか
ら容器を製造する方法は、加熱された熱可塑性樹脂発泡
シートを雄型と雌型との間に導いて型を閉じることによ
り口縁部を有する容器を製造する方法において、雄型の
うち、得られる容器の口縁部に対応する箇所の温度を、
同容器の側壁部に対応する箇所の温度よりも低くすると
いうことにしたことから、熱成形後には目標とする寸法
に極めて近似した口縁寸法を持ち、使用時には熱湯変形
が充分に防止された容器を容易に製造できるものとな
る。また、本発明の雄型は、得られる容器の側壁部に対
応する部材と口縁部に対応する部材との間に断熱層を設
けてなるものとしたことから、該雄型を使用することに
より、前記の不均一加熱を容易に正確に実施することが
でき、上記した容器を安定して容易に製造することがで
きる。
【0009】なお、本発明は、雄型のうち、形成される
容器の口縁部に対応する箇所と側壁部に対応する箇所と
を、異なる温度にするというものであり、樹脂シート側
について言えば、その成形部分の中の口縁部形成部分と
側壁部形成部分とを異なる温度にするものである。従っ
て、前述の特開昭60−4024号公報に記載されてい
るような、成形前の樹脂シートについて、成形部分を高
温に、その周囲部分を低温に加熱するという方法とは、
加熱の時期のみならず、シートの加熱場所(部分)も異
なるものである。
【0010】以下、本発明を図面を参照しながら説明す
る。図1及び図2は、本発明方法を実施する場合の成形
装置ないし本発明雄型の実施例を示す図であり、1は雄
型、2は雌型、3は発泡シート、4及び5は冷却盤、6
及び7は冷却水配管、8はカートリッジヒータである。
そして、雄型1は胴部分11と口元部分12とに分割さ
れ、その間に断熱層13が設けられている。このことか
ら、得られる容器の口縁部に対応する箇所102の温度
を、同容器の側壁部に対応する箇所101の温度よりも
低く、正確に制御できるようになる。
【0011】雄型1、雌型2を使用する本発明の製造方
法を工程順に説明する。本発明で用いる熱可塑性合成樹
脂発泡シートとしては、例えば発泡ポリスチレンシー
ト、発泡ポリオレフィンシートなどが使用され、またこ
れら発泡シートと無発泡シート(例えばハイインパクト
ポリスチレンシート、ポリプロピレンシートなど)との
複合シート(例えば発泡ポリスチレンシートの片面又は
両面にハイインパクトポリスチレンシートをラミネート
したシート、発泡ポリスチレンシートの両面にポリエチ
レンシート及びハイインパクトポリスチレンシートをそ
れぞれラミネートしたシートなど)を使用することもで
きる。
【0012】発泡シート3は、あらかじめ成形に適した
温度まで加熱昇温された後、雄型1と雌型2の中央に保
持される(図1参照)。ここで雄型1の胴部分11は、
カートリッジヒータ8により、その表面101(得られ
る容器の側壁部に対応する箇所)が所定の成形温度にな
るように加熱されており、また雄型1の口元部分12
は、胴部分11との間に断熱層13が設けられているの
で、その表面102(得られる容器の口縁部に対応する
箇所)が表面101よりも低温に保たれている。
【0013】次に、雄型1を雌型2側へ移動させると、
雄型1の胴部分11の先端面が発泡シート3に当接し、
そのまま雄型1を雌型2内に押し込んでいくと、発泡シ
ート3は雌型2側へ引き込まれながら伸張変形する。更
に、雄型1を雌型2内に押し込んでいくと、発泡シート
3は、雄型1の胴部分11の先端面から側面まで、順次
当接しながら伸張変形される。雄型1が雌型2側に完全
に押し込まれると、発泡シート3は、内外面が雄型1と
雌型2とに沿った口縁部を有す容器形状に成形される
(図2参照)。その後型開きし、成形された発泡シート
3を取り出し、トリミング加工を施すことによって椀状
容器が得られる。
【0014】本発明の容器の製造方法は、雄型1におい
て、得られる容器の口縁部に対応する箇所102を、得
られる容器の側壁部に対応する箇所101よりも低温に
することにあり、このことから、本方法によると、容器
の口縁部の冷却度合が大きくなり、成形後の容器の口径
が拡大しにくくなる。しかも、この容器は、加熱調理時
において、熱(湯)変形が相当量防止されたものとな
る。好ましい一態様を述べると、雄型1の胴部分の得ら
れる容器の側壁部に対応する箇所101を適正成形温度
とし、得られる容器の口縁部に対応する箇所102の温
度を、上記成形温度よりも低温にしておく。この場合に
おける高温及び低温は相対的なものであって、必ずしも
102を冷却しなければならないということではない。
つまり、102は101よりも低温にはするが、常温よ
りも高い温度に加熱温調しておいても何ら差し支えな
い。101と102の各温度は、主として成形に使用さ
れる発泡シートの基材樹脂種類に応じて、適宜の変更が
必要である。一般的に、101の温度は、発泡シートを
構成する基材樹脂のビカット軟化点+5℃〜+35℃の
範囲が好ましく、102の温度は、同ビカット軟化点−
30℃〜−70℃の範囲が好ましい。ポリスチレン発泡
シートを例に、より具体的に示すと、101の温度は1
05〜135℃が好ましく、110〜130℃がより好
ましい。また、102の温度は30〜70℃が好まし
く、40〜60℃がより好ましい。なお、雌型2の温度
は、通常102の温度と同程度に温調されている。
【0015】また、雄型1において、得られる容器の側
壁部に対応する箇所101と、得られる容器の口縁部に
対応する箇所102との間に、温度差を設けるための具
体的手段としては、種々の方法が考えられるが、胴部分
11と口元部分12との間に断熱層13を設けること
が、正確な温度制御を可能とする点から、非常に好まし
い。このような断熱層としては、紙、多孔質セラミック
ス等が例示される。
【0016】なお、上記のように、得られる容器の側壁
部に対応する箇所101と、得られる容器の口縁部に対
応する箇所102との間に、温度差を設けるための加熱
手段を備えた雄型1としては、雄型1中の101を構成
する部材に加熱装置を接続し、一方102を構成する部
材に冷却装置を設けたものが好ましい。
【0017】
【実施例】以下本発明を実施例により説明するが、これ
により本発明の態様が限定されるものではない。
【0018】実施例1〜4 ビカット軟化点が100℃のポリスチレンを基材樹脂と
するロール状の、片面の全面にポリスチレン系樹脂シー
ト(厚み0.35mm)が積層された発泡ポリスチレン
シート(発泡ポリスチレン部:厚み1.65mm、密度
0.148g/cm3、幅104cm)を連続的に成形
機に繰出し、約110℃に加熱した後又は230℃の雰
囲気温度の加熱炉内で18秒間加熱した後、図1に示さ
れる雄型(断熱層として1.8mm厚のボール紙使用)
及び雌型(表1に示す温度に温調されたもの)の間に導
いてマッチモールド成形(成形時間2秒)を行ない、高
さ8cm、底部の外径8.5cmの丼状容器を得た(発
泡シート側が容器の内側)。尚、この成形において目標
とする口縁部の外径は17.95cmである。得られた
各容器の口縁部の外径を表1に示す。また、各容器に対
して約100度の熱湯を各容器の8分目まで注ぎ入れた
後、ハイインパクトポリスチレンシートからなる嵌合蓋
で容器上面の全面を覆い、1分後に熱湯を容器外に捨
て、容器口縁部の外径を測定した。この測定結果(表1
中では単に『測定結果』と表示、)も併せて表1に示
す。
【0019】比較例1〜4 比較のため、実施例方法において断熱層のない雄型(表
1に示す温度に温調さたもの)を使用して、実施例と同
様に成形して容器を得た。得られた容器の口縁部の外径
と、上記と同様の容器口縁部の熱湯変形測定結果も、併
せて表1に示す。
【0020】
【表1】
【0021】
【発明の効果】本発明の熱可塑性樹脂発泡シートから容
器を製造する方法は、加熱された熱可塑性樹脂発泡シー
トを雄型と雌型との間に導いて型を閉じることにより口
縁部を有する容器を製造する方法において、雄型のう
ち、得られる容器の口縁部に対応する箇所の温度を、得
られる容器の側壁部に対応する箇所の温度よりも低くす
るということにしたことから、本方法によると、熱成形
後の容器口縁部の寸法の正確さに優れるとともに、加熱
調理時の熱(湯)変形が充分に防止された容器を容易に
製造できる。
【0022】本発明の雄型は、得られる容器の側壁部に
対応する部材と口縁部に対応する部材との間に断熱層を
設けてなるものとしたことから、本雄型を使用すること
により、前記温度差を正確に保持することができ、熱湯
変形が充分に防止された容器を安定して容易に製造する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法を実施する場合の成形装置ないし本
発明雄型の実施例を示すものであり、発泡シートを雄型
と雌型の中央にセットした工程を示す模式断面図であ
る。
【図2】本発明方法を実施する場合の成形装置ないし本
発明雄型の実施例を示すものであり、所定の容器形状に
成形された工程を示す模式断面図である。
【符号の説明】
1…雄型 2…雌型 3…発泡シート 4、5…冷却盤 6、7…冷却配管 8…カートリッジヒータ 11…胴部分 12…口元部分 13…断熱層 101…得られる容器の側壁部に対応する箇所 102…得られる容器の口縁部に対応する箇所
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 22:00

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂発泡シートを加熱し、次い
    で該シートを雄型と雌型との間に導いて型を閉じること
    により口縁部を有する容器を製造する方法において、雄
    型のうち、得られる容器の口縁部に対する箇所を、得ら
    れる容器の側壁部に対応する箇所よりも、低温にして成
    形することを特徴とする熱可塑性樹脂発泡シートから容
    器を製造する方法。
  2. 【請求項2】 請求項1の方法において、雄型のうち、
    得られる容器の口縁部に対応する箇所を冷却し、得られ
    る容器の側壁部に対応する箇所を加熱して成形すること
    を特徴とする熱可塑性樹脂発泡シートから容器を製造す
    る方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2のの方法に使用さ
    れる雄型であって、雄型の、得られる容器の側壁部に対
    応する部材と口縁部に対応する部材との間に、断熱層を
    設けてなることを特徴とする雄型。
  4. 【請求項4】 請求項3において、雄型のうち、得られ
    る容器の側壁部に対応する部材には加熱装置が接続され
    ており、また得られる容器の口縁部に対応する部材には
    冷却装置が接続されていることを特徴とする雄型。
JP27005493A 1993-10-01 1993-10-01 熱可塑性樹脂発泡シートから容器を製造する方法及び該方法に使用される雄型 Pending JPH07100914A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010221707A (ja) * 2009-03-20 2010-10-07 Arcil 断熱材を有する熱成形金型および関連方法
WO2013031271A1 (ja) * 2011-08-31 2013-03-07 積水化成品工業株式会社 容器製造方法

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