JPH0819805B2 - 自動間仕切開閉装置 - Google Patents

自動間仕切開閉装置

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JPH0819805B2
JPH0819805B2 JP3229711A JP22971191A JPH0819805B2 JP H0819805 B2 JPH0819805 B2 JP H0819805B2 JP 3229711 A JP3229711 A JP 3229711A JP 22971191 A JP22971191 A JP 22971191A JP H0819805 B2 JPH0819805 B2 JP H0819805B2
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一信 片寄
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】発明は、室内の間仕切を自動的に
開閉させるようにした装置、より詳しくは、間仕切を吊
支して、天井に固着した吊支レールに沿って走行する自
走式のランナーの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】間仕切には、天井のレールに吊支した多
数のパネルを、人手により移動させて開閉する手動式の
ものと、押ボタン操作により自動的に開閉する電動式の
ものがある。電動式のものは、設備費は高価となるが、
開閉時に人手を要せず、また各パネルに一切手を触れる
必要がないので、外観を重視するパネルを汚したり傷つ
けたりすることがないという利点がある。
【0003】自走式のランナー(04)でパネル(01)を移動
する例として、図15に示される構造のものがあり、吊支
レール(02)のガイド(03)に沿ってランナー(04)をスムー
スに進行させるために、間仕切部(02a)と誘導部(02b)と
の間に湾曲部(02c)が設けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図15に示され
るようなレールを使用したのでは、最後尾のパネル(01)
が一端間仕切部(02a)に全て案内された時点で、最後尾
のパネル(01)と壁体(05)との隙間を閉塞するために、最
後尾のパネル(01)の後端に内装された閉塞板(06)を相当
量延出しなければならず、閉塞板(06)の突出機構が複雑
かつ大型のものとなる。本発明は、自走式のランナーを
スムースに案内でき、かつ最後尾のパネルの後端を壁体
に接近できるようにした自動間仕切開閉装置を提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の自動間仕切開閉装置は、天井に固着した吊
支レールに、間仕切パネルを吊支するとともに、車輪を
有する自走式のランナーを走行自在に配設した自動間仕
切開閉装置において、前記吊支レ−ルを、最後尾のパネ
ルの後部ランナ−を除く全パネルのランナ−を誘導部か
ら間仕切部に案内する湾曲部と、最後尾のパネルの後部
ランナ−のみを誘導部の延長方向に案内する延長部と
が、誘導部の一端の分岐部より分岐するようにし、前記
分岐部の内面上部には、湾曲部方向に延びる第1の誘導
レールと、延長部方向に伸びる第2の誘導レールを設け
るとともに、前記各ランナーには、走行用の車輪を駆動
するモータを設け、最後尾のパネルの後部ランナーを除
く各ランナーには、前記第1の誘導レールと係合し、ラ
ンナーを湾曲部に誘導する第1誘導ローラを設け、最後
部のパネルの後部ランナーには、前記第2の誘導レール
と係合してランナーを延長部に誘導する第2誘導ローラ
を設け、前記第1及び第2誘導ローラは、各ランナーの
上方で、かつ左右の最も外側の車輪より内方に配置した
ことを特徴としている。
【0006】
【作用】最後尾のパネルの後部ランナーを除く全パネル
のランナーは、誘導部からなだらかな湾曲部を通りスム
ースに間仕切部に案内される。最後に、最後尾のパネル
の後部ランナーは延長部に案内され、後部ランナーが延
長部に案内完了された時点で各間仕切りパネルはほぼ一
列に配列される。そのため、最後尾のパネルの後端は壁
体に極めて接近した位置を確保することができる。
【0007】
【実施例】図1〜図14は、本発明の一実施を示すもの
で、(2)は室内、(3)は壁体、(4)は収納室である。吊
支レール(5)は、直線状の間仕切部(5a)、誘導部(5b)、
1対の収納部(5c)、湾曲部(5b)、そして誘導部(5b)の延
長上にある延長部(5e)より形成されている。吊支レール
(5)の下面中央には、案内溝(6)が切設され、図14に示
すように、吊支レール(5)の内側面には、給電線(7)が
敷設されている。
【0008】図14における誘導部(5b)と上方湾曲部(5d)
の分岐部の右方内側面、および中央湾曲部(5d)の分岐部
の左方内側面には、図1想像線で示されるように、互に
等高をなして対向し、かつL字形に屈曲して下面の開口
する誘導溝(第1の誘導レール)(8)(8)が連設され、両
分岐部の誘導部(5b)の内上面中央には、誘導部(5b)と同
方向を向く直線状の誘導板(第2の誘導レール)(9)(9)
が垂設されている。本発明を適用した間仕切パネル(以
下単にパネルという)(10)(10')は、上面両端部のランナ
で吊支レール(5)に吊支されて自走するようになってお
り、(A)(B)(C)の3種類から構成されている。
【0009】図8〜図11に示すように、各パネル(10)が
室内(2)を仕切る方向に走行する時(以下前進という)
の、全パネル(10)(10')の前進方向前部(以下単に前部と
いう。)はランナー(A)により、最後尾のパネル(10')を
除く各パネル(10)の後部はランナー(B)により、最後尾
のパネル(10')の後部はランナー(C)により吊支されて
いる。
【0010】図1〜図3は、ランナー(A)を示すもの
で、右面開口し下面左部が切欠された箱体(11)内には、
減速モータ(12)が嵌合され、その左面は、箱体(11)の左
側板(11a)に固着されている。減速モータ(12)には、大
径の合成樹脂製駆動輪(13)が、ランナー(A)の左側部中
央に位置するように装着されている。箱体(11)の底板(1
1b)の4角部には、それぞれ軸受(14)が立設されてい
る。
【0011】左方の2個の軸受(14)(14)には、駆動軸(1
3)と同方向を向き、下端が駆動軸(13)の下端より若干上
方に位置する、駆動輪(13)より小径の前後1対の補助輪
(15)(15)が枢設されている。右方の2個の軸受(14)(14)
には、駆動輪(13)と同方向を向き、下端が駆動軸(13)の
下端と等高をなす、補助輪(15)と等径の前後1対の従動
輪(16)(16)が枢設されている。
【0012】底板(11b)の中央には、案内溝(6)を貫通
する吊支杆(17)が回動自在に垂設され、吊支杆(17)の下
部にはパネル(10)が吊支されている。底板(11b)の下面
前後両端中央には、案内溝(6)に転動自在に嵌合する案
内ローラ(18)(18)が枢設されている。箱体(11)の上板(1
1c)の上面4角部には、上下方向を向き、後述するよう
にパネル(10)が走行した時、上記両誘導溝(8)(8)内を
通過しうる第1誘導ローラ(19)が枢設されている。この
第1誘導ローラ(19)は、左右の最も外側の車輪である駆
動輪(13)及び従動輪(16)より内方に配置されている。
板(11c)の上面右部には、上記給電線(7)に沿って摺動
自在に圧接するブラシ(20)が立設されている。
【0013】図4と図5は、ランナー(B)を示すもの
で、上記ブラシ(20)と左方の第1誘導ローラ(19)(19)は
省略され、上板(11c)の中央より右寄りの個所には、上
下方向を向き、上部誘導板(9)の右方を近接して通過し
うる第2誘導ローラ(21)が枢設されている。その他は、
ランナー(A)と同構成である。
【0014】図6は、ランナー(C)を示すもので、ブラ
シ(20)と第1誘導ローラ(19)は全部省略され、上板(11
c)の中央には、上下方向を向き、かつ誘導板(9)の両側
方を近接して通過しうる、左右1対の第2誘導ローラ(2
1)(21)が枢設されている。その他は、ランナー(A)と同
構成である。第2誘導ローラ(21)も、第1誘導ローラと
同様に、左右の最も外側の車輪である駆動輪(13)及び従
動輪(16)より内方に配置されていることは勿論である。
【0015】各ランナー(A)(B)(C)は、駆動輪(13)と
両従動輪(16)(16)が、吊支レール(5)の内下面両側部に
乗ることにより、各パネル(10)(10')を吊支し、両補助
輪(15)(15)は、常時は吊支レール(5)の内下面より若干
浮上している。ランナー(B)(C)の減速モータ(12)は、
いずれもランナー(A)のブラシ(20)に、コード(図示省
略)をもって電気的に接続されている。各減速モータ(1
2)は、押ボタンスイッチ(図示省略)の操作により、コン
トローラ(図示省略)に制御されて回転し、各パネル(10)
(10')は次記するように走行する。
【0016】すなわち、吊支レール(5)の収納部(5c)に
吊支されている各パネル(10)(10')は、所定の間隔を設
けて順次下方の両湾曲部(5d)(5d)に沿って前進し、下方
の分岐部に差し掛かると、ランナー(A)の左方の第1誘
導ローラ(19)(19)は下方の誘導溝(8)内を通り、ランナ
ー(B)の第2誘導ローラ(21)は、下方の誘導板(9)の右
方を平行に通過し、ランナー(C)の第2誘導ローラ(21)
(21)は、下方の誘導板(9)を両側より挾むように平行に
通過して、各パネル(10)(10')は、誘導溝(8)と誘導板
(9)に何等影響されずに、誘導部(5b)に乗り移って前進
を続ける。
【0017】パネル(10)が上方の分岐部に差し掛かる
と、ランナー(A)の右方の第1誘導ローラ(19)(19)は、
上方の進行方向右方に湾曲する誘導溝(8)に嵌入して案
内される。この間同ランナー(A)の左方の第1誘導ロー
ラ(19)(19)は、誘導板(9)の下方を影響されずに通過す
るので、ランナー(A)は、上方の湾曲部(5d)に沿って進
行する。ランナー(B)も、右方の第1誘導ローラ(19)(1
9)が誘導溝(8)に案内されて、湾曲部(5d)に沿って進行
する。かくして各パネル(10)は、吊支レール(5)の間仕
切部(5a)に乗り移って前進を続け、順次室内(2)を仕切
る。
【0018】最後尾のパネル(10')においては、ランナ
ー(A)は上述同様誘導溝(8)に案内されて、間仕切部(5
a)に乗り移るが、ランナー(C)は、第2誘導ローラ(21)
(21)の間に突入する誘導板(9)の案内により、図13に示
すように、吊支レール(5)の誘導部(5b)の延長上にある
延長部(5e)まで直進して、他のパネル(10)と一直線に並
んで停止し、最後部のパネルの後端は壁体(3)に極めて
接近した位置を確保する。ついで、間仕切り同様閉塞板
(22)が若干押し出され、室内(2)は完全に仕切られる。
【0019】上述のように、室内(2)を仕切った各パネ
ル(10)(10')は、押しボタンスイッチの操作により、各
減速モータ(12)を逆転させると、所定間隔を設けて順次
後退を開始する。各パネル(10)(10')は、下方の分岐部
を前進する時と同様に、各ランナー(A)(B)(C)が誘導
溝(8)と誘導板(9)に影響されずに、上方の分岐部を通
過して誘導部(5b)に乗り移り、後退を続ける。
【0020】パネル(10')のランナー(C)は、中央の分
岐部に差し掛かると、第2誘導ローラ(21)(21)間に誘導
板(9)が突入し、その案内により、またパネル(10)のラ
ンナー(B)は、その第2誘導ローラ(21)が誘導板(9)の
右面に当接して、ともに中央の湾曲部(5d)への進行を阻
止されて、誘導部(5b)を直進した後、下方の湾曲部(5d)
を経て、下方の収納部(5c)に乗り移る。
【0021】また、各パネル(10)(10')のランナー(A)
は、左方の第1誘導ローラ(19)(19)が、左方に湾曲する
下方の誘導溝(8)に嵌入して案内され、この間、ランナ
ー(A)の右方の第1誘導ローラ(19)(19)は、誘導板(9)
の下方を通過する。従ってランナー(A)は、中央の湾曲
部(5d)を経て、上方の収納部(5c)に乗り移り、各パネル
(10)(10')は、両収納部(5c)(5c)に吊支されて後退し、
収納室(4)内に重合して収納される。
【0022】上述の装置において、各パネル(10)の走行
時に、各ランナー(A)(B)(C)の各駆動輪(13)は、上下
両分岐部において、案内溝(6)を渡らなければならな
い。しかし、駆動輪(13)の両側方には、上述のような1
対の補助輪(15)(15)を設けてあるので、駆動輪(13)が案
内溝(6)に落ち込もうとすると、図7に示すように、前
後いずれかの補助輪(15)が吊支レール(5)の底面に乗っ
て、駆動輪(13)の落ち込みを防止し、各ランナー(A)
(B)(C)は、容易に案内溝(6)を渡ることができる。
【0023】また、ランナー(A)(B)(C)は、すべて減
速モータ(12)を内蔵しているので、吊支レール(5)の側
面適所たとえば、収納部(5c)に点検口(図示省略)を設け
ておけば、簡単に減速モータ(12)等を点検したり交換し
たりすることができる。ランナー誘導装置は、上述の第
1、第2両誘導ローラ(19)(21)および誘導溝(8)と誘導
板(9)に限るものではない。
【0024】
【発明の効果】本発明の装置は上述のように構成されて
いるので、以下に列挙するような効果を奏する。 (a) 後部ランナーが延長部に案内完了された時点で各
間仕切りパネルはほぼ一列に配列されるとともに、最後
尾のパネルの後端は壁体に極めて接近した位置を確保す
ることができ、閉塞板の延出距離を短いものにできる。 (b) 最後尾のパネルの後部ランナーを除く全パネルの
ランナーは、誘導部からなだらかな湾曲部を通りスムー
スに間仕切部に案内される。(c) 第1及び第2誘導ローラを、各ランナーの上方
で、かつ左右の最も外側の車輪より内方に配置したこと
により、ランナー全体の幅、引いては吊支レールの横幅
を小さくすることができる。 このことは、各ランナーに
車輪駆動用のモータを設け、ランナー全体及び吊支レー
ル等が大型化する傾向にある電動式の自動間仕切装置に
おいては、特に有用である。 (d) ランナーに車輪駆動用のモータを設けたことによ
り、パネルにモータを設けたものより、パネルの厚さを
薄くできるとともに、パネルにモータを設けたもののよ
うに、モータと車輪との間に複雑な連係機構を設ける必
要がなく、構造を簡素化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の装置におけるランナー(A)の正
面図である。
【図2】同じく側面図である。
【図3】同じく平面図である。
【図4】ランナー(B)の正面図である。
【図5】同じく側面図である。
【図6】ランナー(C)の正面図である。
【図7】ランナーが吊支レールの分岐部を通過する時の
状況を略示する平面図である。
【図8】最後尾以外の各パネルが吊支レールの誘導部よ
り間仕切部に向かって分岐部を通過する時の状況を略示
する平面図である。
【図9】最後尾以外の各パネルが吊支レールの誘導部よ
り収納部に向かって分岐部を通過する時の状況を略示す
る平面図である。
【図10】最後尾のパネルが吊支レールの誘導部より間
仕切部に向かって分岐部を通過する時の状況を略示する
平面図である。
【図11】最後尾のパネルが吊支レールの誘導部より収
納部に向かって分岐部を通過する時の状況を略示する平
面図である。
【図12】各パネルで室内を仕切る際の状況を、天井を
省略して示す平面図である。
【図13】間仕切終了時の状況の要部を、天井を省略し
て示す平面図である。
【図14】吊支レールの要部を、天井を省略して示す平
面図である。
【図15】間仕切終了時の状況の要部を、天井を省略し
て示す従来技術の平面図である。
【符号の説明】
(A)(B)(C)ランナー (2)室内 (3)壁体 (4)収納室 (5)吊支レール (5a)間仕切部 (5b)誘導部 (5c)収納部 (5d)湾曲部 (5e)延長部 (6)案内溝 (7)給電線 (8)誘導溝(第1の誘導レール) (9)誘導板(第2の誘導レール) (10)(10)間仕切パネル (11)箱体 (11a)側板 (11b)底板 (11c)上板 (12)減速モータ (13)駆動輪 (14)軸受 (15)補助輪 (16)従動輪 (17)吊支杆 (18)案内ローラ (19)第1誘導ローラ (20)ブラシ (21)第2誘導ローラ (22)閉塞板

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天井に固着した吊支レールに、間仕切パ
    ネルを吊支するとともに、車輪を有する自走式のランナ
    ーを走行自在に配設した自動間仕切開閉装置において、
    前記吊支レ−ルを、最後尾のパネルの後部ランナ−を除
    く全パネルのランナ−を誘導部から間仕切部に案内する
    湾曲部と、最後尾のパネルの後部ランナ−のみを誘導部
    の延長方向に案内する延長部とが、誘導部の一端の分岐
    部より分岐するようにし、前記分岐部の内面上部には、
    湾曲部方向に延びる第1の誘導レールと、延長部方向に
    伸びる第2の誘導レールを設けるとともに、前記各ラン
    ナーには、走行用の車輪を駆動するモータを設け、最後
    尾のパネルの後部ランナーを除く各ランナーには、前記
    第1の誘導レールと係合し、ランナーを湾曲部に誘導す
    る第1誘導ローラを設け、最後部のパネルの後部ランナ
    ーには、前記第2の誘導レールと係合してランナーを延
    長部に誘導する第2誘導ローラを設け、前記第1及び第
    2誘導ローラは、各ランナーの上方で、かつ左右の最も
    外側の車輪より内方に配置したことを特徴とする自動間
    仕切開閉装置。
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